JP3415947B2 - 熱硬化性軟質ポリウレタンエラストマー組成物 - Google Patents

熱硬化性軟質ポリウレタンエラストマー組成物

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JP3415947B2 JP29725194A JP29725194A JP3415947B2 JP 3415947 B2 JP3415947 B2 JP 3415947B2 JP 29725194 A JP29725194 A JP 29725194A JP 29725194 A JP29725194 A JP 29725194A JP 3415947 B2 JP3415947 B2 JP 3415947B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱硬化性軟質ポリウレタ
ンエラストマー組成物に関するものであり、詳しくは表
面硬度が低く且つ圧縮永久歪みが十分低い熱硬化性軟質
ポリウレタンエラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性ポリウレタン樹脂は、耐摩耗
性、機械的性質、耐溶剤性、耐油性、耐オゾン性等に優
れていることから、ロール、キャスター等の工業部品、
ソリッドタイヤ、ベルト等の自動車部品、紙送りロー
ル、複写機用ロール等のOA機器部品の他、スポーツ、
レジャー用品など広範囲に利用されている。しかし、従
来の一般的な熱硬化性ポリウレタン樹脂は、JIS K
6301で規定されるスプリング式硬さ試験機のA型に
よる硬度(以下、「JIS A硬度」という)が30〜
100程度のものであった。そこで、特に柔軟性を要求
される用途には、大量の可塑剤を添加したり、官能基数
の低い原料を用いて架橋密度を下げること等により、3
0以下の硬度を有する熱硬化性ポリウレタン樹脂が得ら
れていた。
【0003】しかしながら、可塑剤を使用するとブリー
ドによる表面粘着性や強度の低下、圧縮永久歪みの増大
があり、また架橋密度を下げると耐摩耗性、耐薬品性が
低下し圧縮永久歪みも著しく増大することから、熱硬化
性ポリウレタン樹脂本来の特徴が損なわれるという欠点
があった。特に、JIS A硬度10以下にすると、J
IS K 6301で規定される圧縮永久歪み(以下、
「圧縮永久歪み」という)を5%以下にすることは従来
の熱硬化性ポリウレタンエラストマーでは不可能であっ
た。従って、低硬度でかつ低圧縮永久歪みを要求される
用途については、ポリウレタン発泡体や他の軟質樹脂、
例えばポリジメチルシロキサン、が使用されているのが
現状である。ところが、ポリウレタン発泡体はピンホー
ル等の不良品の発生率が高いため製品の歩留が悪く、ポ
リジメチルシロキサンは強度が低く価格が高いという欠
点があった。このような状況下において、低硬度かつ低
圧縮永久歪みの熱硬化性ポリウレタン樹脂への要求が高
まっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、柔軟
性に富み、極めて低い表面硬度でありながら非常に低い
圧縮永久歪みを示す、可塑剤を含有しない熱硬化性軟質
ポリウレタンエラストマー成形品およびその製造に好適
な組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、(i)ジフ
ェニルメタンジイソシアネートおよび/またはカルボジ
イミド変性ジフェニルメタンジイソシアネートと数平均
分子量10000〜30000で平均官能基数3〜6の
ポリプロピレングリコールとを反応して得られる末端イ
ソシアネート基のプレポリマー、および(ii)数平均分
子量10000〜30000で平均官能基数3〜6のポ
リプロピレングリコールを主な構成成分とする硬化剤を
含有する熱硬化性軟質ポリウレタンエラストマー組成物
が、圧縮永久歪みが5%以下でかつJIS A硬度が1
0以下のエラストマー成形品を与えることを見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0006】本発明に用いられる末端イソシアネート基
のプレポリマーは、ジフェニルメタンジイソシアネート
および/またはカルボジイミド変性ジフェニルメタンジ
イソシアネートと特定のポリプロピレングリコールとか
ら得られるものである。ジフェニルメタンジイソシアネ
ートとカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシア
ネートとの混合比率には特に制限はないが、好ましくは
重量比で30/70から100/0である。ジイソシア
ネート成分としては、上記ジフェニルメタンジイソイア
ネートの一部を他のポリイソシアネート化合物と置き換
えることができる。他のポリイソシアネート化合物とし
ては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソ
シアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタレン−
1,5−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト;ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸
ジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネ
ート等の脂肪族ジイソシアネート;イソホロンジイソシ
アネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイ
ソシアネート)、ω,ω’,−ジイソシアネートジメチ
ルシクロヘキサン等の脂環族ジイソシアネート;キシレ
ンジイソシアネート、m−α,α,α’,α’−テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート等の芳香環を有する
脂肪族ジイソシアネート;リジンエステルトリイソシア
ネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネー
ト、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメ
チルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシ
アネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリ
ス(イソシアネートフェニルメタン)、トリス(イソシ
アネートフェニル)チオホスフェート等のトリイソシア
ネート等が挙げられる。これらポリイソシアネート化合
物を使用する場合は、上記ジフェニルメタンジイソシア
ネートに対して、通常0〜50重量%程度の量である。
【0007】末端イソシアネート基のプレポリマーの製
造に用いられるポリプロピレングリコールの分子量は1
0000〜30000、好ましくは15000〜250
00である。分子量10000未満では架橋間分子量が
低いため硬度が高まりやすく、分子量30000超過で
は架橋間分子量が高いため圧縮永久歪みが高くなりやす
いので好ましくない。分子量の異なる2種以上のポリプ
ロピレングリコールを併用する場合は、一つの数平均分
子量が10000未満または30000超過であって
も、他のポリプロピレングリコールと混合して、その混
合物の数平均分子量が10000〜30000の範囲内
にあれば使用可能である。該ポリプロピレングリコール
の平均官能基数は3〜6である。平均官能基数が3未満
であると、架橋密度が低下し圧縮永久歪みが高くなるた
め好ましくない。また、平均官能基数が6を越えると、
架橋密度の増加により硬度が高くなり、プレポリマーの
粘度も著しく増大して作業性が低下するので好ましくな
い。さらに、該ポリプロピレングリコールの総不飽和度
は0.07以下であることが好ましく、特に0.05以
下、より好ましくは0.03以下である。該総不飽和度
が0.07超過では架橋密度が低下し圧縮永久歪みが悪
化するので好ましくない。なお、総不飽和度はミリ当量
/gで表されるものである。
【0008】ポリプロピレングリコールは、2個以上の
活性水素を有する化合物にプロピレンオキサイドを公知
の方法で付加重合した生成物である。2個以上の活性水
素を有する化合物としては、エチレングルコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール等のジオール;
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリ
セリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−
ヘキサントリオール等のトリオール;ペンタエリスリト
ール、エリスリトール等のテトラオール;ソルビトー
ル、ジペンタエリスリトール等のヘキサオール;トリペ
ンタエリスリトール、ショ糖等のオクタオール;エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミ
ン等のジアミン;モノエタノールアミン、プロパノール
アミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン;
レゾルシン、ピロガロール、ビスフェノールA等のフェ
ノール;アマニ油、ヒマシ油等の脂肪酸グリセリド等が
挙げられる。
【0009】これら開始剤化合物を目標の平均官能基数
となるように混合してプロピレンオキサイドを付加重合
するか、付加重合したポリプロピレングリコールを混合
して用いる。また、ポリプロピレングリコールの一部を
他の一種または二種以上のポリアルキレンポリオールと
置き換えることも可能である。他のポリアルキレンポリ
オールとしては、例えばエチレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等の付加重合物が挙げられる。これらは付加
重合時にモノマーとしてブレンドとすることも、重合物
としてブレンドすることも、ブロック共重合することも
可能である。
【0010】末端イソシアネート基のプレポリマーは、
ジフェニルメタンジイソシアネートおよび/またはカル
ボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネートと上
記ポリプロピレングリコールとを、NCO/OH当量比
で3〜20、好ましくは4〜15、さらに好ましくは5
〜10の配合割合で反応させることにより製造される。
該プレポリマーのNCO基含有量は、1〜15%、好ま
しくは1.5〜12%、さらに好ましくは2〜8%であ
る。上記当量比が3未満およびNCO基含有量が1%未
満では、プレポリマーの粘度が高くなり作業性が低下
し、一方該当量比が20以上およびNCO基含有量が1
5%を越えるとポリイソシアネートとポリオールとのワ
ンショット法に近くなって発泡等のトラブルが起こりや
すいので、いずれも好ましくない。
【0011】末端イソシアネート基のプレポリマーは通
常の公知の方法で製造することができる。例えば、ジフ
ェニルメタンジイソシアネートおよび/またはカルボジ
イミド変性ジフェニルメタンジイソシアネートと上記ポ
リプロピレングリコールとを乾燥窒素気流下、60〜1
00℃で1〜20時間加熱反応することによって得られ
る。
【0012】本発明の熱硬化性軟質ポリウレタンエラス
トマー組成物の硬化剤として用いられるポリプロピレン
グリコールの分子量は10000〜30000、好まし
くは15000〜25000である。分子量10000
未満では架橋間分子量が低いため硬度が高まりやすく、
分子量30000超過では架橋間分子量が高いため圧縮
永久歪みが高くなりやすいので好ましくない。分子量の
異なる2種以上のポリプロピレングリコールを併用する
場合は、一つの数平均分子量が10000未満、または
30000超過であっても、他のポリプロピレングリコ
ールと混合して、その混合物の数平均分子量が1000
0〜30000の範囲内にあれば使用可能である。平均
官能基数は3〜6、好ましくは3.15〜5、さらに好
ましくは3.3〜4である。平均官能基数が3未満であ
ると、架橋密度が低下し硬度は低くなるものの圧縮永久
歪みが高くなり、成形物表面の粘着性も増大するため好
ましくない。また、平均官能基数が6を越えると、架橋
密度の増加により硬度が高くなるので好ましくない。さ
らに、このポリプロピレングリコールの水酸基価は5〜
34、好ましくは6〜22、さらに好ましくは7〜14
である。
【0013】末端イソシアネート基のプレポリマーと硬
化剤との当量比はNCO/OH比で0.9〜1.2、好ま
しくは0.95〜1.15である。0.9超過では圧縮永
久歪みの増大、強度の低下が著しく、1.2超過では硬
度の増加、発泡等の問題がある。
【0014】本発明の熱硬化性軟質ポリウレタンエラス
トマー組成物を硬化する際の触媒としては、通常のウレ
タン化反応触媒が用いられる。例えば、ジブチルチンジ
ラウレート、ジオクチルチンジラウレート、ジブチルチ
ンジオクトエート、スタナスオクトエート等の錫系;鉄
アセチルアセトナート、塩化第二鉄等の鉄系;トリエチ
ルアミン、トリエチレンジアミン等の三級アミン系等が
挙げられる。中でも錫系の触媒が好ましい。触媒の添加
量は、好ましくはプレポリマーと硬化剤との混合物10
0部に対して、0.0001部から0.1部、好ましくは
0.001から0.01部である。0.0001部未満で
は成形品が脱型可能になるまでの時間が長くなり、0.
1部超過では反応成分混合後のスポットライフが短くな
りすぎて、いずれも好ましくない。
【0015】本発明の熱硬化性軟質ポリウレタンエラス
トマー組成物には必要に応じて充填剤、補強剤、可塑
剤、安定剤、難燃剤、離型剤、防黴剤等の添加剤を配合
することができる。充填剤や補強剤の例としては、カー
ボンブラック、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
酸化チタン、シリカ、ガラス、骨粉、木粉、繊維フレー
ク等;可塑剤の例としてはジブチルフタレート、ジオク
チルフタレート等であり;安定剤の例としては、酸化防
止剤、UV吸収剤、光安定剤等;難燃剤の例としては、
クロロアルキルホスフェート、ジメチルメチルホスホネ
ート、アンモニウムポリホスフェート、有機臭素化合物
等であり;離型剤の例としては、ワックス、石鹸類、シ
リコンオイル等;防黴剤の例としてはペンタクロロフェ
ノール、ペンタクロロフェノールラウレート、ビス(ト
リーn−ブチルチン)オキシド等が挙げられる。
【0016】本発明の熱硬化性軟質ポリウレタンエラス
トマー組成物の用途としては、各種ロール類、防振材、
衝撃吸収材の他、シーリング材、ポッティング材、コー
キング材、コーティング材等を挙げることができる。
【0017】本発明の熱硬化性軟質ポリウレタンエラス
トマー組成物を金型を用いて成形する場合、金型の温度
は60〜150℃、好ましくは80〜130℃である。
60℃より低いと硬化不良を起こして脱型可能時間が長
くなり、150℃より高くなると反応が速すぎて、該組
成物が金型全体に広がる前に硬化したり、熱劣化により
着色を起こしたりして、いずれも好ましくない。また、
得られた成形品は脱型後、必要に応じて、後硬化として
60〜100℃で数時間加熱することにより架橋反応を
完結することができる。場合によっては、さらに、室温
で1〜3日養生することにより残存するイソシアネート
基を消失させることができる。
【0018】本発明の組成物またはその構成成分の注型
方法は、注型タイプのエラストマーに一般的に用いられ
る各種注型方法の他、反応射出成形(RIM)法も利用
できる。さらに、本発明の組成物をエアレススプレー等
により各種基材に対してコーティングし、該基材上で硬
化させて成形品とすることも可能である。
【0019】このようにして得られる成形品は、JIS
K 6301で規定される圧縮永久歪みが0〜5%、好
ましい態様では0〜3%で、かつJIS K 6301で
規定されるスプリング式硬さ試験機のA型による硬度が
0〜10、好ましい態様では0〜8という、極めて特徴
ある物性を有している。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の実施
例によってその範囲を制約されるものではない。 <評価項目と測定方法> (1)イソシアネート基(NCO基)含有量 JIS K 1603に準じて測定した。 (2)粘度 E型粘度計EHD−R型((株)東京計器製)を用いて
測定した。測定温度は25℃、サンプル量は1.5m
l、標準ローター(1°34’)を使用した。 (3)水酸基(OH基)価 JIS K 1557に準じて測定した。 (4)表面硬度 JIS K 6301に準じて圧縮永久歪み測定用成形サ
ンプルについてスプリング式硬さ試験機のA型を用いて
測定した。 (5)圧縮永久歪み JIS K 6301に準じて直径29mm、厚さ12.
7mmのサンプルについて、その厚さの75%に圧縮固
定して70℃、22時間加熱した後、室温に30分間放
置後その厚さを測定して算出した。 (6)引張試験 JIS K 6301に準じて厚さ2mmのシートを用い
て、ダンベル状3号試験片について、引張速度毎分50
mm、温度23℃、相対温度65%の雰囲気下で測定し
た。
【0021】<実施例1>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにジフェニル
メタンジイソシアネート(以下、MDIと略記する)7
0部とカルボジイミド変性MDI(NCO基含有量29
重量%)30部とを仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に
加熱し、撹拌しながらグリセリンを開始剤としたポリプ
ロピレングリコール (水酸基価16.8KOHmg/
g;数平均分子量10000;平均官能基数3;総不飽
和度0.023ミリ当量/g)733.1部を約1時間
で滴下した。フラスコ内温を70℃に保ち、5時間反応
させNCO基含有量2.8重量%、粘度36000mP
a・sのプレポリマー(a)を得た。
【0022】一方、上記と同じポリプロピレングリコー
ル 322.7部と、グリセリンを開始剤としたポリプロ
ピレングリコール (水酸基価6.7KOHmg/g;
数平均分子量25000;平均官能基数3;総不飽和度
0.027ミリ当量/g)2258.9部と、ペンタエ
リスリトールを開始剤としたポリプロピレングリコール
(水酸基価17.3KOHmg/g;数平均分子量1
3000;平均官能基数4;総不飽和度0.025ミリ
当量/g)645.4部と、ジブチルチンジラウレート
0.039部とを混合して、硬化剤(a)を得た。この
硬化剤の平均分子量は18700、平均官能基数は3.
29であった。
【0023】次に、上記プレポリマー(a)及び上記硬
化剤(a)を減圧脱泡後、NCO/OH当量比が0.9
8となるような比率で配合し、撹拌器を用いて気泡を巻
き込まないように約5分間混合した後、110℃に保持
した加熱炉中の圧縮永久歪み測定用金型およびシート用
金型(厚さ2mm)に注型し、30分間加熱硬化後、脱
型してさらに80℃で5時間加熱してそれぞれの成形品
を得た。それら成形品の物性測定値を表1にまとめた。
【0024】<実施例2>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにMDI50
部とカルボジイミド変性MDI(NCO基含有量29重
量%)50部とを仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に加
熱し、撹拌しながらポリプロピレングリコール 55
5.3部を約1時間で滴下した。内温を70℃に保ち5
時間反応させNCO基含有量3.7重量%、粘度300
00mPa・sのプレポリマー(b)を得た。
【0025】一方、ポリプロピレングリコール 17
57.2部と、ポリプロピレングリコール 1171.
4部と、ジブチルチンジラウレート0.036部とを混
合して、硬化剤(b)を得た。この硬化剤の平均分子量
は18300、平均官能基数は3.56であった。次
に、上記のプレポリマー(b)及び硬化剤(b)を用い
て実施例1と同様にして成形品を得た。それら成形品の
物性測定値を表1にまとめた。
【0026】<実施例3>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにMDI10
0部を仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に加熱し、撹拌
しながらポリプロピレングリコール 333.3部を約
1時間で滴下した。内温を70℃に保ち5時間反応させ
NCO基含有量6.8重量%、粘度13000mPa・
sのプレポリマー(c)を得た。
【0027】一方、ポリプロピレングリコール 37
6.9部と、ソルビトールを開始剤としたポリプロピレ
ングリコール(水酸基価18.7部KOHmg/g;
数平均分子量18000;平均官能基数6;総不飽和度
0.026ミリ当量/g)753.6部と、ポリプロピ
レングリコール 2637.7部と、ジブチルチンジラ
ウレート0.043部とを混合して、硬化剤(c)を得
た。この硬化剤の平均分子量は20400、平均官能基
数は3.68であった。次に、上記のプレポリマー
(c)及び硬化剤(c)を用いて実施例1と同様にして
成形品を得た。それら成形品の物性測定値を表1にまと
めた。
【0028】<実施例4>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにMDI70
部とカルボジイミド変性MDI(NCO基含有量29重
量%)30部とを仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に加
熱し、撹拌しながらポリプロピレングリコール 69.
5部と、ポリプロピレングリコール 142.6部とを
約1時間で滴下した。内温を70℃に保ち5時間反応さ
せNCO基含有量9.5重量%、粘度5500mPa・
sのプレポリマー(d)を得た。
【0029】一方、ポリプロピレングリコール 20
01.7部と、ソルビトールを開始剤としたポリプロピ
レングリコール 1334.6部と、ジブチルチンジラ
ウレート0.037部とを混合し硬化剤(d)を得た。
この硬化剤の平均分子量は21600、平均官能基数は
4.4であった。次に、上記のプレポリマー(d)及び
硬化剤(d)を用いて実施例1と同様にして成形品を得
た。それら成形品の物性測定値を表1にまとめた。
【0030】<比較例1>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにMDI70
部とをカルボジイミド変性MDI(NCO基含有量29
重量%)30部とを仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に
加熱し、撹拌しながらポリプロピレングリコール 2
56.6部を約1時間で滴下した。内温を70℃に保ち
5時間反応させNCO基含有量8.2重量%、粘度90
00mPa・sのプレポリマー(e)を得た。
【0031】一方、プロピレングリコールを開始剤とし
たポリプロピレングリコール(水酸基価11.2KO
Hmg/g;数平均分子量10000;平均官能基数
2;総不飽和度0.021ミリ当量/g)527.9部
と、ポリプロピレングリコール 4750.4部と、ジ
ブチルチンジラウレート0.058部とを混合して、硬
化剤(e)を得た。この硬化剤の平均分子量は2170
0、平均官能基数は2.78であった。次に、上記のプ
レポリマー(e)及び硬化剤(e)を用いて実施例1と
同様にして成形品を得た。それら成形品の物性測定値を
表1にまとめた。
【0032】<比較例2>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにMDI70
部とカルボジイミド変性MDI(NCO基含有量29重
量%)30部とを仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に加
熱し、ポリプロピレングリコール 256.6部を約1
時間で滴下した。内温を70℃に保ち5時間反応させN
CO基含有量8.2重量%、粘度9000mPa・sの
プレポリマー(f)を得た。
【0033】一方、グリセリンを開始剤としたポリプロ
ピレングリコール(水酸基価21.0KOHmg/
g;数平均分子量8000;平均官能基数3;総不飽和
度0.020ミリ当量/g)]1000.9部と、ポリ
プロピレングリコール 1000.9部と、ジブチルチ
ンジラウレート0.024部とを混合し硬化剤(f)を
得た。この硬化剤の平均分子量は9000、平均官能基
数は3.00であった。次に、上記のプレポリマー
(f)及び硬化剤(f)を用いて実施例1と同様にして
成形品を得た。それら成形品の物性測定値を表1にまと
めた。
【0034】<比較例3>撹拌器、滴下漏斗、窒素導入
管及び温度計を取り付けた4ツ口フラスコにMDI70
部とをカルボジイミド変性MDI(NCO基含有量29
重量%)30部とを仕込み、乾燥窒素気流下、70℃に
加熱し、撹拌しながらグリセリンを開始剤としたポリプ
ロピレングリコール(水酸基価35.8KOHmg/
g;数平均分子量4700;平均官能基数3;総不飽和
度0.074ミリ当量/g)]201.0部を約1時間
で滴下した。内温を70℃に保ち5時間反応させNCO
基含有量8.2重量%、粘度2000mPa・sのプレ
ポリマー(g)を得た。
【0035】一方、ポリプロピレングリコール 19
00.9部とジブチルチンジラウレート0.023部とを
混合して硬化剤(g)を得た。この硬化剤の平均分子量
は10000、平均官能基数は3.00となる。次に、
上記のプレポリマー(g)及び硬化剤(g)を用いて実
施例1と同様にして成形品を得た。それら成形品の物性
測定値を表1にまとめた。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の熱硬化性軟質ポリウレタンエラ
ストマー組成物は、前記した特定組成の原料を用いるこ
とにより、JIS A硬度が10以下でありながら圧縮
永久歪みが5%以下という従来品では実現できなかった
物性を有する成形品を得ることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/06 - 18/10 C08G 18/48 C08J 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ジフェニルメタンジイソシアネー
    トおよび/またはカルボジイミド変性ジフェニルメタン
    ジイソシアネートと数平均分子量10000〜3000
    0で平均官能基数3〜6のポリプロピレングリコールと
    を反応して得られる末端イソシアネート基のプレポリマ
    ー、および (ii)数平均分子量10000〜30000で平均官能
    基数3〜6のポリプロピレングリコールを主な構成成分
    とする硬化剤を含有する熱硬化性軟質ポリウレタンエラ
    ストマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記プレポリマーのNCO基含有量が1
    〜15%である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記プレポリマーと前記硬化剤とを、N
    CO/OH当量比で0.9〜1.2の範囲で含有する請
    求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記プレポリマーの製造に用いられるポ
    リプロピレングリコールの総不飽和度が0.07ミリ当
    量/g以下である請求項1記載の組成物。
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