JP3415523B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、特に、複数個のセンスアンプを配列したセンスア
ンプ列と、各センスアンプを制御するセンスアンプドラ
イバとを備える半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体記憶装置として、特開平6
−162779号公報にて開示された半導体記憶装置が
知られている。この半導体記憶装置では、図5に示すよ
うに、センスアンプ列110を挟んでメモルセル12
0,130が配置されており、各メモリセル120,1
30の両脇には、センスアンプ列110を跨いでサブワ
ードドライバ140,150が形成されている。センス
アンプ列110とサブワードドライバ140,150と
が重なり合うクロス領域160,170には、電源側セ
ンスアンプドライバ(SAPドライバ)160aと接地
側センスアンプドライバ(SANドライバ)170aと
が備えられている。
【0003】また、図6に示すように、電源側センスア
ンプドライバ160aは、電源側センスアンプ駆動線
(SAP駆動線)160a1によってセンスアンプ列1
10に配列された各センスアンプと接続され、接地側セ
ンスアンプドライバ170aは、接地側センスアンプ駆
動線(SAN駆動線)170a1によって各センスアン
プと接続されている。このような構成により、電源側セ
ンスアンプ駆動線(SAP)160a1および接地側セ
ンスアンプ駆動線(SAN)170a1を介して電源側
センスアンプドライバ160aおよび接地側センスアン
プドライバ170aに対してセンスアンプ駆動電圧の供
給を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
記憶装置においては、次のような課題があった。各セン
スアンプドライバ160a,170aを階層化ワード線
構成によるアレイ分割で生じたクロス領域160,17
0に配置しているため、各センスアンプドライバ160
a,170aの配置場所、トランジスタサイズ、電源線
160a2の供給場所および接地線170a2の供給場
所が限定され、各センスアンプ駆動線160a1,17
0a1、電源線160a2および接地線170a2の抵
抗値が大きくなるとセンススピードが悪化していた。
【0005】ここで、各センスアンプ駆動線160a
1,170a1の抵抗値を低減させるために、各センス
アンプ駆動線160a1,170a1の配線幅を広くし
たり、アレイ分割数を多くしてセンスアンプドライバ1
台当たりが駆動するセンスアンプの台数を少なくする
と、チップ面積が増大してしまう。
【0006】また、センスアンプドライバ160a,1
70aにおける電源線160a2や接地線170a2も
サブワード上から供給した場合には、電源線160a2
および接地線170a2の配線幅を広げるとサブワード
ドライバ幅が大きくなり、チップサイズが増大する。さ
らに、各センスアンプドライバ160a,170aは、
センスアンプ列110に対しては分散配置されている
が、各センスアンプに対しては集中配置となるため、セ
ンス時の充放電電流が各センスアンプ駆動線160a
1,170a1に集中し、配線抵抗による電圧降下が生
じる。
【0007】このため、各センスアンプのソース電位が
変動、すなわち、Pchのソース電位が低下するととも
に、Nchのソース電位が上昇し、各センスアンプの駆
動能力が低下してセンススピードが悪化する。
【0008】また、各センスアンプドライバ160a,
170aの電源線160a2や接地線170a2もセン
スアンプドライバ160a,170aの配置場所からし
か供給することができないため、各センスアンプドライ
バ160a,170aの電源線160a2および接地線
170a2もセンス時の充放電電流が集中し、配線抵抗
により電圧降下が生じてセンススピードを悪化させる要
因となっていた。
【0009】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、チップサイズを増大させることなく、センスス
ピードを高速化することの可能な半導体記憶装置の提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1における発明は、複数個のセンスアンプを
配列したセンスアンプ列と、各センスアンプを制御する
センスアンプドライバとを備える半導体記憶装置におい
て、上記センスアンプ列は、互いに隣接するメモリセル
間に形成されたほぼ帯形状の間隙に配置され、複数個の
各センスアンプが上記間隙とほぼ平行に配列されるとと
もに、上記センスアンプドライバは、上記センスアンプ
の、各メモリセルとセンスアンプとの間にてこのセン
スアンプとほぼ平行に配置されることにより、上記セン
スアンプドライが、上記複数の各センスアンプと、駆動
線を介することなく直接に接続される構成としてある。
すなわち、センスアンプ列に配置されたセンスアンプド
ライバは、各センスアンプと直接接続され、各センスア
ンプからセンスアンプ駆動電圧が供給される。つまり、
センスアンプ列にセンスアンプドライバを配置したこと
により、センスアンプ駆動線を介することなく、各セン
スアンプとセンスアンプドライバとを直結する。
【0011】従って、センスアンプ駆動線による駆動電
位の降下を回避してセンススピードの高速化を図り、従
来、センスアンプ駆動線を配置していたスペースにセン
スアンプドライバを配してチップ面積の増大を低減す
る。また、センスアンプドライバにおける電源および接
地の低抵抗化を図ることで、センス時の電源ノイズおよ
び接地ノイズを低減する。ここで、センスアンプ列は、
複数個のセンスアンプを配列したものであれば良く、構
成の一例として、互いに隣接するメモリセル間に形成さ
れたほぼ帯形状の間隙に配置されるようにする。すなわ
ち、互いに隣接するメモリセル間に形成されたほぼ帯形
状の間隙に配置されるセンスアンプ列にセンスアンプド
ライブが配置される。 また、センスアンプの構成の一例
として、各センスアンプは、間隙とほぼ平行に配列され
るようにする。すなわち、間隙とほぼ平行に配列された
センスアンプにセンスアンプドライブが接続される。
らに、各センスアンプとセンスアンプドライバ間の導電
距離を均一にすることで、導電距離の差によるセンスア
ンプの不良を防止することができる。この場合における
センスアンプドライバの構成の一例として、センスアン
プドライバは、各メモリセルとセンスアンプとの間にて
このセンスアンプとほぼ平行に配置されるようにする。
すなわち、各メモリセルとセンスアンプとの間にてこの
センスアンプとほぼ平行に配置されたセンスアンプドラ
イバが各センスアンプに接続される。
【0012】センスアンプドライバは、各センスアンプ
を制御するものであれば良く、電源線や接地線の接続本
数に限定はないことから、センスアンプドライバの構成
の一例として、請求項2における発明は、上記請求項1
に記載の半導体記憶装置において、センスアンプドライ
バは、複数の電源線を並列に接続する構成としてある。
すなわち、複数の電源線が並列に接続されたセンスアン
プドライバがセンスアンプ列に配置される。従って、電
源線における抵抗値を低く押さえ、センスアンプドライ
バへの駆動電位の降下を低減させることとなる。
【0013】センスアンプドライバの構成の別の一例と
して、請求項3における発明は、上記請求項1または請
求項2に記載の半導体記憶装置において、センスアンプ
ドライバは、複数の接地線を並列に接続する構成として
ある。すなわち、複数の接地線が並列に接続されたセン
スアンプドライバがセンスアンプ列に配置される。従っ
て、接地線における抵抗値を低く押さえ、センスアンプ
ドライバへの駆動電位の降下を低減させることとなる。
【0014】また、センスアンプドライバの構成の別の
一例として、請求項4における発明は、上記請求項2ま
たは請求項3に記載の半導体記憶装置において、センス
アンプドライバは、互いに異なる数の電源線と接地線と
を接続する構成としてある。すなわち、各センスアン
プ、電源および接地における能力に応じて電源線と接地
線との割合を変更したセンスアンプドライバがセンスア
ンプ列に配置される。このように、電源線と接地線との
割合を変更することで、各センスアンプ、電源および接
地における能力を反映させて適正化を図ることができる
点で適例であるが、電源線と接地線との数が互いに異な
る場合に限定されるものではないため、電源線と接地線
との数を同じに設定することも可能である。
【0015】また、センスアンプドライバの形状、配置
および数などは、少なくとも各センスアンプを制御する
ことができれば良いとの観点から限定されず、構成の一
例として、請求項5における発明は、上記請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の半導体記憶装置において、セ
ンスアンプドライバは、複数のゲートに分割される構成
としてある。すなわち、複数のゲートに分割されたセン
スアンプドライバがセンスアンプ列に配置される。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にお
ける半導体記憶装置の概略構成をレイアウトイメージ図
により示している。
【0020】半導体記憶装置には、センスアンプ列10
を挟んで一対のメモルセル20,30が配置されてお
り、各メモリセル20,30の両脇には、サブワードド
ライバがそれぞれに配されている。センスアンプ列10
は、メモリセル20に隣接する電源側センスアンプドラ
イバ(SAPドライバ)10aと、メモリセル30に隣
接する接地側センスアンプドライバ(SANドライバ)
10bと、電源側センスアンプドライバ10aと接地側
センスアンプドライバ10bとの間に介在される複数の
センスアンプ10cとを備えている。
【0021】電源側センスアンプドライバ10aと接地
側センスアンプドライバ10bとは、図2に示すよう
に、各メモリセル20,30の対向面とほぼ平行に配置
され、電源側センスアンプドライバ10aと接地側セン
スアンプドライバ10bとは、各センスアンプ10cに
それぞれ接続され、センスアンプ駆動電圧の供給が行わ
れている。なお、各メモリセル20,30は、所定の間
隔で配置されており、両メモリセル20,30の間に配
置されたセンスアンプ列10は、ほぼ均一な幅で形成さ
れている。
【0022】このため、センスアンプ列10の幅が電源
側センスアンプドライバ10aおよび接地側センスアン
プドライバ10bのゲート幅となる。電源側センスアン
プドライバ10aおよび接地側センスアンプドライバ1
0bの出力(ドレイン)とセンスアンプ列10の各セン
スアンプ10cのソースとは、互いに近い位置に配置さ
れており、直接接続されている。従って、電源側センス
アンプドライバ10aと接地側センスアンプドライバ1
0bとの間に従来のような電源側センスアンプ駆動線や
接地側センスアンプ駆動線が不要となり、電源側センス
アンプ駆動線および接地側センスアンプ駆動線にて生じ
ていた電気抵抗による駆動電位の降下を回避することが
可能となる。
【0023】また、従来の電源側センスアンプ駆動線お
よび接地側センスアンプ駆動線を配置していた部位に電
源側センスアンプドライバ10aと接地側センスアンプ
ドライバ10bとを配置することができるため、プロセ
ス微細化を阻害することがない。さらに、電源側センス
アンプドライバ10aおよび接地側センスアンプドライ
バ10bの電源線40および接地線50は、メモリセル
20,30の幅内にて並列に複数配置されており、それ
ぞれが電源側センスアンプドライバ10aおよび接地側
センスアンプドライバ10bに接続され、電源側センス
アンプドライバ10aおよび接地側センスアンプドライ
バ10bの電源線40および接地線50における抵抗を
低下させている。
【0024】電源線40および接地線50は、メモリセ
ル20,30が占める幅で配置されているため、チップ
ザイズに影響することなく、電源線40および接地線5
0の実質的な導電幅を充分に取ることができ、その抵抗
による電位降下をまねくことがない。なお、電源線40
および接地線50は、YSW(ビット線選択信号)間の
デットスペースを通すため、チップ面積の増大はなく、
センスアンプ列10に各センスアンプドライバ10a,
10bを薄く配置すれば、センスアンプ列10はメモリ
セル20,30に対して十分小さいので、センスアンプ
列10にセンスアンプドライバ10a,10bを配置し
たチップ面積の増加を抑えることも可能となる。
【0025】本実施形態では、センスアンプドライバ1
0a,10bを1本のゲートで構成しているが、構成の
一例にすぎず、図3に示すように、センスアンプ列10
で複数のゲート数に分割することも可能であり、分割し
た場合であっても同様の効果を得ることが可能となる。
また、YSW間を通すセンスアンプドライバ10a,1
0bの電源線40および接地線50の本数は必ずしも同
じである必要はなく、図4に示すように、センスアンプ
10c、電源および接地の能力に応じて割合を変えるこ
とにより適正化を図ることができる。
【0026】次に、本実施形態における半導体記憶装置
の動作を説明する。センスアンプ駆動線がないため、電
源側センスアンプドライバ10aおよび接地側センスア
ンプドライバ10bとセンスアンプ10cとの間は低抵
抗で接続され、センス共通ノードの抵抗値が低減され
る。そして、電源側センスアンプ駆動線および接地側セ
ンスアンプ駆動線がなく、センスアンプドライバ10
a,10bに対してセンスアンプ列10の各センスアン
プ10cが分散配置されたことと等価となるため、セン
ス時の充放電電流は分散される。
【0027】また、電源側センスアンプドライバ10a
および接地側センスアンプドライバ10bの電源線40
および接地線50を増加することにより、電源側センス
アンプドライバ10aおよび接地側センスアンプドライ
バ10bの電源線40および接地線50における低抵抗
化が図られる。電源側センスアンプドライバ10aおよ
び接地側センスアンプドライバ10bの電源線40およ
び接地線50は複数本で供給しているので、センス時の
充放電電流は集中しない。
【0028】従って、電圧変動の小さいセンスアンプ駆
動電圧をセンスアンプ10cへ供給することとなり、セ
ンスアンプ駆動電圧の電圧降下が低減され、センススピ
ードが高速化する。このように、センスアンプ列10に
配置された電源側センスアンプドライバ10aと接地側
センスアンプドライバ10bとは、各センスアンプ10
cにそれぞれ接続され、センスアンプ駆動電圧が供給さ
れているため、チップサイズを増大させることなく、セ
ンススピードを高速化することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、チップサ
イズを増大させることなく、センススピードを高速化す
ることの可能な半導体記憶装置を提供することができ
る。また、請求項2における発明によれば、電源線にお
ける抵抗値を低く押さえ、センスアンプドライバへの駆
動電位の降下を低減させることができる。
【0030】さらに、請求項3における発明によれば、
接地線における抵抗値を低く押さえ、センスアンプドラ
イバへの駆動電位の降下を低減させることができる。さ
らに、請求項4における発明によれば、各センスアン
プ、電源および接地における能力を反映させて適正化を
図ることができる。
【0031】さらに、請求項5における発明によれば、
センスアンプドライバの配置効率を向上させることがで
きる。さらに、請求項6における発明によれば、メモリ
セルの幅という広い空間を利用することで、電源線の導
電幅を十分確保してプロセスの微細化を図ることができ
る。
【0032】さらに、請求項7における発明によれば、
各センスアンプとセンスアンプドライバ間の導電距離を
均一にすることで、導電距離の差によるセンスアンプの
不良を防止することができる。さらに、請求項8におけ
る発明によれば、各センスアンプとセンスアンプドライ
バ間の導電距離を均一にすることで、導電距離の差によ
るセンスアンプの不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における半導体記憶装置の概略構成
を示すレイアウトイメージ図である。
【図2】センスアンプ列の構成を示す平面図である。
【図3】センスアンプ列で複数のゲート数に分割した際
の状況を示す平面図である。
【図4】センスアンプドライバにおける電源線と接地線
との割合を変えた際の状況を示す平面図である。
【図5】従来例における半導体記憶装置の概略構成を示
すレイアウトイメージ図である。
【図6】従来例におけるセンスアンプ列の構成を示す平
面図である。
【符号の説明】
10 センスアンプ列 10a 電源側センスアンプドライバ 10b 接地側センスアンプドライバ 10c センスアンプ 20,30 メモルセル 40 電源線 50 接地線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福造 幸雄 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 小原 隆 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 越川 康二 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 長南 徹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 松原 靖 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 三藤 英樹 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403 番53 日本電気アイシーマイコンシステ ム株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−135744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8242 G11C 11/401 G11C 11/41 G11C 16/06 H01L 27/108

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のセンスアンプを配列したセンス
    アンプ列と、各センスアンプを制御するセンスアンプド
    ライバとを備える半導体記憶装置において、上記センスアンプ列は、互いに隣接するメモリセル間に
    形成されたほぼ帯形状の間隙に配置され、複数個の各セ
    ンスアンプが上記間隙とほぼ平行に配列されるととも
    に、 上記センスアンプドライバは、上記センスアンプ列の、
    各メモリセルとセンスアンプとの間にてこのセンスアン
    プとほぼ平行に配置されることにより、 上記センスアンプドライが、上記複数の 各センスアンプ
    、駆動線を介することなく直接に接続されることを特
    徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の半導体記憶装置に
    おいて、 上記センスアンプドライバは、複数の電源線を並列に接
    続することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の半
    導体記憶装置において、 上記センスアンプドライバは、複数の接地線を並列に接
    続することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項2または請求項3に記載の半
    導体記憶装置において、 上記センスアンプドライバは、互いに異なる数の電源線
    と接地線とを接続することを特徴とする半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の半導体記憶装置において、 上記センスアンプドライバは、複数のゲートに分割され
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
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