JP3415364B2 - アルカリ蓄電池用のα−水酸化コバルト層で覆われた水酸化ニッケル及びその製造法 - Google Patents

アルカリ蓄電池用のα−水酸化コバルト層で覆われた水酸化ニッケル及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カドミウム,亜鉛,水
素吸蔵合金等を負極とするアルカリ蓄電池用の正極活物
質たる高密度水酸化ニッケルの製造法に関するものであ
る。
【0002】
【産業上の利用分野】近年ポータブル電子機器の高付加
価値化に伴い、そこに使用される電池により高容量化が
要求されている。
【0003】アルカリ蓄電池においては、ペースト式ニ
ッケル正極の活物質として用いられる水酸化ニッケル粉
末の高利用率化が挙げられる。そのため、水酸化ニッケ
ル粉末間の導電性を確保し、高い利用率を得るため、水
酸化コバルトを添加する方法が知られているが、水酸化
コバルトは、ペーストでの偏在が大きく、均一分散のた
めには多量の水酸化コバルトを必要とし、そのために水
酸化ニッケルの充填量が低下し、容量低下が避けられな
い。また、同じ目的で、一酸化コバルトを添加すること
も知られているが、利用率向上に寄与しないCo34
生成し、放電性能が良くないと言われている。
【0004】そこで、水酸化ニッケル粉末間の導電性を
確保し、高い利用率を得るために、下記に示すような水
酸化コバルトを水酸化ニッケル表面に被覆することが提
案されている。
【0005】1)特開昭63−152866では、電解
液中で均一なオキシ水酸化コバルト層を得るため、水酸
化ニッケルと水酸化コバルトを混合するのではなく、予
め水酸化ニッケル粒子をコバルト塩溶液中に浸漬し、苛
性ソーダと反応させ、水酸化ニッケル表面にβ−水酸化
コバルト被覆層を形成している。
【0006】2)特開平7−235303では、水酸化
ニッケル粒子をコバルト塩溶液中に浸漬し、pHを一定
に保つように苛性アルカリと反応させ、水酸化ニッケル
表面に水酸化コバルト被覆層を形成させている。極板の
プレス時に水酸化コバルト被覆層にクラックが入り、そ
れを補う為にCoまたはCo化合物を添加して、電解液
中で電導性ネットワークを形成させている。
【0007】3)特開平7−320733では、水酸化
ニッケル粒子を、コバルト塩を水とエチルアルコールに
溶かした混合溶液中に浸漬し、苛性ソーダと反応させ、
pH9で混合攪拌し、水酸化ニッケル表面にα−水酸化
コバルトとβ−水酸化コバルトとを所定の割合で被覆し
ている。
【0008】4)特開平7−320736では、特開平
7−320733と同様の製造法で、水酸化ニッケル表
面に水酸化コバルト被覆し、ベースに用いた水酸化ニッ
ケルとの嵩密度比0.85以上のものを得ている。
【0009】5)特開平7−320737では、内層に
α−水酸化コバルト、外層にβ−水酸化コバルトを被覆
した水酸化ニッケルを提案している。更に、6)特開昭
56−59460では、低密度な、不定形の水酸化ニッ
ケル粒子をコバルト塩水溶液中に浸漬し、過剰のコバル
ト塩を濾別後、炭酸ナトリウムと反応させ、水酸化ニッ
ケル上にコバルト含有化合物を沈殿させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1)の
方法では、単にpHを上昇させるだけなので水酸化コバ
ルトの均一な被覆層が形成されず、十分な利用率が得ら
れていない。
【0011】2)の方法では、pHを保つことで、1)
よりは改善されるが、β型の水酸化コバルトを直接被覆
する方法では、水酸化コバルトの均一な被覆層が形成さ
れない。また、CoまたはCo化合物を添加すること
は、根本的な解決にはならず、かつ工程増とコスト高に
なる。
【0012】3)の方法では、α−水酸化コバルトとβ
−水酸化コバルトの割合を制御することが困難であり、
また有機溶媒を使用することから、廃液処理費用が嵩
む。
【0013】4)の方法では、コーティングした水酸化
ニッケル粒子の嵩密度が不十分であり、容量が低下す
る。
【0014】5)の方法では、水酸化コバルトの被覆層
の均一性が不十分なため、十分な利用率が得られていな
い。更に、6)の方法では、アルカリと瞬時に反応する
ため、水酸化コバルトの被覆層が不定形の、不均一性な
ものになるため、十分な利用率が得られていない。
【0015】なお、上記諸特許は水酸化ニッケル表面に
β−水酸化コバルトをコーティングしたものであるが、
このβ−水酸化コバルトはアルカリ金属水酸化物溶液に
対する溶解速度がα−水酸化コバルトより遅いため、電
池を組んだ際に、エージング処理に時間がかかる。ま
た、上記諸特許はα−水酸化コバルトだけでのコーティ
ング法には触れられていない。よって、上述のような水
酸化コバルトをコーティングした水酸化ニッケルの製造
法では、アルカリ蓄電池の正極用としてはまだ不十分で
あった。
【0016】本発明は、上述の問題点を解決した、高い
利用率を持つ高密度水酸化ニッケルを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のアルカリ蓄電池
の正極活物質としての水酸化ニッケルは、ベースとなる
高密度球状水酸化ニッケルの表面及び細孔がα−水酸化
コバルト層で覆われ、粒子形状が球形かそれに近く、コ
ーティングしたコバルト量が1〜10%、タッピング密
度が1.6g/cc以上、X線回折における(101)
面ピークの半値幅が0.8〜1.3゜/2θ、比表面積が
0.5〜30m2/g、平均粒径が3〜25μmであるこ
とを特徴としている。
【0018】本発明のアルカリ蓄電池の正極活物質とし
ての水酸化ニッケルの製造方法は、反応槽にニッケル塩
水溶液、アンモニウムイオン供給体、アルカリ金属水酸
化物溶液を連続供給し、連続結晶成長させ、連続または
継続に取り出して得られる高密度球状水酸化ニッケルを
用いて、その高密度球状水酸化ニッケルを反応槽に入
れ、次にアンモニウムイオン供給体及びアルカリ金属水
酸化物溶液を添加し、pHを8〜11に調整し、そのp
Hを維持しながらコバルト塩水溶液及びアルカリ金属水
酸化物溶液を添加して、水酸化ニッケルの表面にα−水
酸化コバルト層を形成することを特徴としている。
【0019】また、水酸化コバルトコーティング層を形
成する際は、窒素封入及び/または窒素バブリングを行
いながら、水酸化コバルトコーティングを行うことが好
ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】まず、表面及び細孔内部にα−水
酸化コバルトコーティング層を形成するベースとなる高
密度水酸化ニッケルについて記述する。
【0021】一般に水溶液中より固体結晶を析出する
際、その濃度勾配が大きいと微粒子の析出が多くなる。
つまり、水溶液中より固体結晶を析出させるメカニズム
は、水溶液が準飽和状態→飽和状態→過飽和状態→結晶
析出となる。粒子を成長させるには上記メカニズムをで
きるだけゆっくりスムーズに行う必要があり、そのため
には、飽和状態付近の濃度勾配を小さく取る必要があ
る。ところが、水酸化ニッケルの溶解度曲線はpHに対
し、非常に大きく変化する。つまり、水溶液中で、pH
に対するニッケルの濃度勾配が非常に大きい。従って、
通常の方法では微粒子の生成しか望めない。
【0022】本発明においては、ニッケルをアンモニウ
ム錯塩とすることにより、水溶液中でのpHに対するニ
ッケルの濃度勾配を小さくし粒子の成長を行った。3成
分を一定量にしてpHをコントロールするだけでは、ア
ンモニアの分解や蒸発により液中のアンモニウムイオン
濃度が変化し、アンモニウム錯塩から生じる結晶核の発
生が不安定になる。液中のアンモニウムイオン濃度をコ
ントロールすることによって初めて結晶核の発生が一定
となり、粒子の成長度が揃ったものとなる。よって、本
発明は、高密度の水酸化ニッケルが得られることにな
る。
【0023】上記メカニズムの状態を保持するには、必
要とするニッケル量に見合うアンモニウムイオン供給
体、アルカリ金属水酸化物溶液を常に必要とするため、
反応工程は連続とする。ここで、攪拌により、粒子同士
の研磨作用が合わさり、研磨・成長を繰り返しながら、
流動性の伴う球状の水酸化ニッケルが得られる。よっ
て、撹拌速度も重要な因子となる。
【0024】なお、本発明における反応で使用されたア
ンモニウムイオン供給体は、下記の反応式(1),
(2)で表されるごとく、反応触媒として使用されるも
のである。ニッケル塩,アンモニウムイオン供給体、ア
ルカリ金属水酸化物溶液をそれぞれ硫酸ニッケル,アン
モニア、水酸化ナトリウムの場合を示す。式から明かな
ように、4当量以上のアンモニアは必要なく、せいぜい
0.5当量程度の少量で済む。
【0025】また、アンモニウムイオン供給体として、
硫酸アンモニウムを用いると塩効果が期待でき、より高
密度化が達成できる。なお、アンモニウムイオン供給体
としては硫酸アンモニウムの他、塩化アンモニウム、炭
酸アンモニウム、フッ化アンモニウム等が用いられる。
【0026】(1) NiSO4+4NH3+2NaOH
→ Ni(NH3)4(OH)2+Na2SO4 (2) Ni(NH3)4(OH)2 → Ni(OH)2
4NH3 次に、水酸化コバルトコーティングについて説明する。
水酸化ニッケルの表面を水酸化コバルト層で覆う理由
は、一度充電すると、効率良く被覆していた水酸化コバ
ルトが導電性の高いオキシ水酸化コバルトになり、ニッ
ケル極の導電ネットワークが形成され、利用率が向上す
るためである。
【0027】この時、α−水酸化コバルトの方がアルカ
リ二次電池の電解液であるアルカリ金属水酸化物溶液に
対して高い溶解性を持つため緻密な導線性ネットワーク
を形成することが知られている。しかし、このα−水酸
化コバルトはアルカリ金属水酸化物溶液中で不安定であ
り、pH9以上でβ−水酸化コバルトに変化してしま
う。そのためアルカリ金属水酸化物溶液を使用する中和
反応ではβ−水酸化コバルトとの混合物しか得られな
い。
【0028】本発明ではアンモニウムイオン等の錯化剤
を添加することにより、従来、α−水酸化コバルトが生
成するpHが5〜8であったのを、pH8〜11に高め
ることができる。これにより、アルカリ金属水酸化物溶
液を添加する際の反応槽内のpH不均衡を改善すること
ができ、安定してα−水酸化コバルトを生成させること
が可能となる。
【0029】α−水酸化コバルト層を形成する際、高密
度球状水酸化ニッケルを反応槽に入れ、次にアンモニウ
ムイオン供給体及びアルカリ金属水酸化物を添加し、p
Hを8〜11に調整し、そのpHを維持しながらコバル
ト塩水溶液及びアルカリ金属水酸化物を添加して、水酸
化ニッケルの表面に均一なα−水酸化コバルト層を形成
させる。なお、所定pHにおいて、10分〜2時間保持
することが望ましい。
【0030】上記の方法で得られるαー水酸化コバルト
トコーティング層を電気伝導性の高いオキシ水酸化コバ
ルトに酸化することにより正極活物質として効率的に機
能させることができる。その方法としては、電気化学的
酸化、次亜塩素酸塩・過硫酸塩等による化学的酸化、ア
ルカリ液と混合しての加熱処理による酸化などが挙げら
れる。
【0031】本発明のアルカリ蓄電池用の水酸化ニッケ
ルにおいて、各物性の数値限定は、次の理由に基づいて
いる。
【0032】(1)コーティングするコバルト量に関し
て ・1%より少ないと、添加効果がなく、利用率が高くな
らない。
【0033】・10%より多いと、均一コーティングが
できず、遊離した水酸化コバルトが多くなる。
【0034】(2)タッピング密度に関して ・1.6g/ccより小さいと、充填量が少なくなり、
容量低下につながる。
【0035】(3)X線回折における(101)面ピー
クの半値幅に関して ・0.8゜/2θより小さいと、電解液中でのプロトン
の移動が円滑に行われない。
【0036】・1.3゜/2θより大きいと、結晶性が
悪くなり、球状が保てなくなり、充填性が低下する。
【0037】(4)比表面積に関して ・0.5m2/gより小さいと、巨大粒子が増え、流動性
が悪くなって充填性が悪くなる。
【0038】・30m2/gより大きいと、空孔容積が
増大し、粒子の密度が減少する。
【0039】(5)平均粒径に関して ・3μmより小さいと、微粒子が増え、流動性が悪くな
って充填性が悪くなる。
【0040】・25μmより大きいと、巨大粒子が増
え、流動性が悪くなって充填性が悪くなる。
【0041】ベースに用いる高密度水酸化ニッケルは、
異種元素を含んでいても良い。即ち、Co、Zn、C
a、Mg、Al、Mn、Cu、Tiを少なくとも1種以
上を固溶しているものでもよい。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を用いて説明する。
【0043】
【実施例1】攪拌機付きの反応層に、2mol/Lの硫
酸ニッケル水溶液と、5mol/Lの硫酸アンモニウム
水溶液を連続投入しながら、10mol/Lの水酸化ナ
トリウム水溶液を反応層内のpHが自動的に12.0に
維持されるように投入した。反応層内の温度は40℃に
維持し、攪拌機より常に攪拌した。生成した水酸化物は
オーバーフロー管よりオーバーフローさせて取り出し、
水洗、脱水、乾燥処理した。こうして、高密度球状水酸
化ニッケルを得た。次に、その高密度球状水酸化ニッケ
ル100gを攪拌機付きの2L反応槽に入れ、次に5m
ol/Lの硫酸アンモニウム水溶液及び10mol/L水
酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH9に調整し、pH
9を維持するように、2mol/Lの硫酸コバルト水溶
液40ml及び10mol/L水酸化ナトリウム水溶液
を添加し、30分保持した。濾過、脱水、乾燥を経て、
α−水酸化コバルトコーティング水酸化ニッケルを得
た。この時、コーティングしたα−水酸化コバルトのコ
バルト量は、4.4%であった。
【0044】
【実施例2】実施例1において、ベースとなる水酸化ニ
ッケルにZn5%及びCo1%を固溶させたものを用い
て作製した。
【0045】
【実施例3】実施例1において、コーティングをpH1
0で行った。
【0046】
【比較例1】実施例1のコーティングにおいて、pHを
12で行い、直接βー水酸化コバルトを生成させ、コー
ティングした。
【0047】
【比較例2】実施例1において、2mol/Lの硫酸コ
バルト水溶液を9mLを使用した。コーティングコバル
ト量は0.8%であった。
【0048】
【比較例3】実施例1において、2mol/Lの硫酸コ
バルト水溶液を110mLとした。コーティングコバル
ト量は11.5%であった。
【0049】(物性の測定方法)
【表1】
【表2】 (電池としての評価方法)まず、実施例1〜3及び比較例
1〜3で得た各水酸化ニッケルを用いて、それぞれ正極
を作製した。即ち、水酸化ニッケルに、少量の一酸化コ
バルト粉末を混合し、この混合物をCMC(カルボキシ
メチルセルロース)水溶液を加えてペースト状とし、支
持体である発泡ニッケル基体に充填し、乾燥加圧して正
極とした。この正極を、カドミウム負極を相手極とし
て、水酸化カリウム水溶液中で充放電して、活物質利用
率及び充放電サイクル寿命を測定した。
【0050】活物質利用率は次のようにして求めた。即
ち、正極の理論容量に対しての0.1Cの充電電流で理
論容量の150%まで充電を行い、その後、1/5Cの
放電電流で1.0Vまで放電を行い、理論容量に対する
実測放電容量を百分率で表した。
【0051】活物質利用率(%)=(1.0Vまでに放
電容量/水酸化ニッケル理論容量)×100
【表3】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明は、
アルカリ蓄電池のペースト式ニッケル正極用として、利
用率の高い高密度水酸化ニッケルを提供するものであ
り、極めて工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるコーティングベースとなる
水酸化ニッケル結晶の表面構造写真を示す図である。
【図2】 実施例1におけるα−水酸化コバルトのコー
ティング層を有する水酸化ニッケル結晶の表面構造を示
す図である。
フロントページの続き (72)発明者 飯田 得代志 福井県福井市白方町45字砂浜割5番10 株式会社田中化学研究所内 (56)参考文献 特開 平9−139208(JP,A) 特開 平7−57730(JP,A) 特開 昭62−234867(JP,A) 特開 平8−227710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/52 H01M 4/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ蓄電池の正極活物質において、
    ベースとなる高密度水酸化ニッケルの表面及び細孔がα
    −水酸化コバルト層で覆われ、粒子形状が球形かそれに
    近く、コーティングしたコバルト量が1〜10%、タッ
    ピング密度が1.6g/cc以上、X線回折における
    (101)面ピークの半値幅が0.8〜1.3゜/2θ、
    比表面積が0.5〜30m2/g、平均粒径が3〜25μ
    mである高密度水酸化ニッケル。
  2. 【請求項2】 反応槽にニッケル塩水溶液、アンモニウ
    ムイオン供給体、アルカリ金属水酸化物溶液を連続的に
    供給し、連続結晶成長させ、連続的にまたは継続的に取
    り出して得られる高密度球状水酸化ニッケルを用いて、
    その高密度球状水酸化ニッケルを反応槽に入れ、次にア
    ンモニウムイオン供給体及びアルカリ金属水酸化物溶液
    を添加し、pHを8〜11に調整し、そのpHを維持し
    ながらコバルト塩水溶液及びアルカリ金属水酸化物溶液
    を添加して、水酸化ニッケルの表面にα−水酸化コバル
    ト層を形成することを特徴とする請求項1記載の水酸化
    ニッケルの製造方法。
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