JP4370746B2 - ニッケル電極活物質の製造方法およびニッケル電極用活物質ペーストの製造方法 - Google Patents

ニッケル電極活物質の製造方法およびニッケル電極用活物質ペーストの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、活物質の製造方法、特に、ニッケル電極活物質の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
携帯電話や小型パーソナルコンピュータ等の携帯用小型電子機器類、小型電動工具および電気とガソリンの両方をエネルギー源として走行するハイブリッド自動車(HEV)等の充放電用電源として、アルカリ蓄電池の一種であるニッケル水素蓄電池が注目されており、その需要が急伸している。
【0003】
このようなニッケル水素蓄電池においては、正極にニッケル電極が用いられ、また、負極に水素を吸蔵および放出可能な活物質(例えば、水素吸蔵合金)を備えたものが用いられている。ここで、正極のニッケル電極としては、これまで、ニッケル等の粉末を焼結した極板に水酸化ニッケルを析出させた焼結式電極が主として用いられてきたが、小型電動工具やHEV等の大電流を必要とする使用目的下でのニッケル水素蓄電池の需要急伸に伴い、最近では、焼結式電極に比べて容量を高め易く、しかも製造が容易なことから、高密度の球状水酸化ニッケル粉末にセルロース系等の増粘剤を混合して調製した活物質ペーストを穿孔鋼板や発泡基板などの電極に塗布または充填した非焼結式電極が多く用いられるようになりつつある。
【0004】
ところが、非焼結式電極は、電極(集電体)と活物質との距離が大きく、また、活物質同士の接触が不十分なため、導電性が小さく、焼結式電極に比べて高率放電特性が劣る。このため、非焼結式電極用の活物質として、水酸化ニッケルと水酸化コバルト等のコバルト化合物とを含むものが種々提案されている(例えば、特開昭62−256366号公報)。このような活物質は、アルカリ電解液中において、初期充電時にコバルト化合物が酸化されてオキシ水酸化コバルト等の高次コバルト化合物に変換され、これが水酸化ニッケル粉末粒子間の導電性を高める緻密なネットワークを形成する。この結果、この非焼結式電極は、導電性が高まり、高率放電特性が焼結式電極程度に高まることになる。
【0005】
ところで、上述のような非焼結式電極をニッケル水素蓄電池に使用した場合、コバルト化合物から高次コバルト化合物が生成する反応は不可逆反応であるため、この反応に要した初期充電電気量は、潜在的な放電電気量(放電リザーブ)として負極側に蓄えられることになる。このような事情から、正極に非焼結式電極を用いたニッケル水素蓄電池は、正極の容量に比べて負極の容量が大きく設定されており、充放電容量が正極の容量により規制されるように設定されている。したがって、ニッケル水素蓄電池の容量を高めるためには、正極の容量を高め、また、それに伴う放電リザーブを考慮して負極の容量も高める必要があるため、電池が大型化してしまう。
【0006】
このため、例えば、特開平3−78965号公報、特開平4−26958号公報、特開平7−22026号公報、特開平8−213010号公報および特開2000−307130号公報等には、水酸化ニッケルと水酸化コバルト等のコバルト化合物とを含む上述のような活物質を水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水溶液中において酸化剤を用いて酸化し、コバルト化合物を初期充電の前に予め高次コバルト化合物に変換しておくことが提案されている。このようにして予め酸化処理された活物質を正極に用いたニッケル水素蓄電池は、負極側に放電リザーブが形成されにくくなるので、限られた大きさで高容量化を達成し易くなる。
【0007】
しかし、上述のようにして予め酸化処理された活物質は、酸化処理時に用いたアルカリ金属水酸化物水溶液に由来するアルカリ金属水酸化物を吸着している場合がある。このアルカリ金属水酸化物は、上述の活物質ペースト中に溶出し、増粘剤を分解する可能性がある。例えば、予め酸化処理されていない活物質と増粘剤とを混合して調製したペーストの粘度は、通常、10,000mPa・s程度であって、この粘度は時間が経過しても維持され得る。これに対し、予め酸化処理された活物質と増粘剤とを混合して調製したペーストは、粘度が当初10,000mPa・s程度であっても、数時間程度の短時間で数百〜3,000mPa・s程度まで急激に低下し、活物質が沈降してしまう。したがって、予め酸化処理された活物質を用いて調製されたペーストは、極めて不安定であって上述の穿孔鋼板や発泡基板などの電極に塗布または充填しにくく、非焼結式電極を製造しにくい。
【0008】
本発明の目的は、アルカリ蓄電池の負極に放電リザーブを形成しにくい非焼結式ニッケル電極を製造するために用いられる活物質ペーストの安定性を高めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るニッケル電極活物質の製造方法は、アルカリ蓄電池のニッケル電極活物質を製造するための方法であり、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を酸の水溶液を用いて洗浄する工程を含んでいる。
【0010】
この製造方法では、洗浄により得られる洗浄液のpHが6〜10になるよう、好ましくは当該pHが6.5〜9になるよう高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料の洗浄を実施する。
【0011】
また、この製造方法で用いられる高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料は、通常、金属コバルト、水酸化コバルトおよび一酸化コバルトのうちの少なくとも1つを含む水酸化ニッケル系材料を、アルカリ水溶液中で酸化剤を用いて酸化して得られたものである。
【0012】
この製造方法において用いられる上記酸は、通常、強酸である。
【0015】
本発明に係る活物質ペーストの製造方法は、アルカリ蓄電池で用いられる、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を含むニッケル電極用活物質ペーストを製造するための方法であり、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を酸の水溶液を用いて洗浄する工程と、酸の水溶液を用いて洗浄後の高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料と増粘剤とを水と共に混合する工程とを含み、上記洗浄により得られる洗浄液のpHが6〜10になるよう上記洗浄を実施する
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るニッケル電極用活物質の製造方法は、アルカリ蓄電池において用いられる非焼結式ニッケル電極用の活物質を製造するための方法であり、水酸化ニッケル系活物質材料を酸の水溶液を用いて洗浄する工程を含んでいる。
【0019】
本発明において用いられる水酸化ニッケル系活物質材料は、高次コバルト化合物を含む水酸化ニッケル系材料、すなわち、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料である。ここで用いられる水酸化ニッケル系材料は、通常、微粒子状のものであり、アルカリ蓄電池のニッケル電極用活物質として用いられるものであれば特に限定されるものではないが、球状(粒子状)の高密度水酸化ニッケルが好ましい。この水酸化ニッケルは、アルカリ蓄電池の充放電サイクル寿命を低下させる原因となるγ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)の生成を抑制するために、マグネシウムやカルシウム等の2A族元素、亜鉛やカドミウム等の2B族元素およびコバルトのうちの少なくとも1つの元素を固溶状態で含有していてもよい。すなわち、この水酸化ニッケルは、ニッケル元素の一部が、2A族元素、2B族元素およびコバルトのうちの少なくとも1つの元素により置換されていてもよい。
【0020】
一方、上記高次コバルト化合物は、通常、それを構成するコバルトの酸化数が2価より大きなものであり、例えばオキシ水酸化コバルトである。このような高次コバルト化合物は、金属コバルト、またはアルカリ蓄電池の電解液として用いられるアルカリ溶液中においてコバルトイオンを溶出可能なコバルト化合物、例えばα型水酸化コバルトやβ型水酸化コバルトなどの水酸化コバルト若しくは一酸化コバルト(以下、便宜上、高次コバルト化合物前駆体という)を酸化処理すると調製することができる。なお、高次コバルト化合物前駆体は、金属コバルトおよび上述のようなコバルト化合物のうちの2種以上の混合物であってもよい。
【0021】
高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料において、高次コバルト化合物は、水酸化ニッケル系材料と混合された状態で含まれていてもよいし、上述のような粒子状の水酸化ニッケル系材料の表面を被覆した状態で含まれていてもよい。
【0022】
上述のような高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料は、次のようにして製造することができる。先ず、水酸化ニッケル系材料と高次コバルト化合物前駆体との混合物を調製する。なお、ここでの混合物は、(i)水酸化ニッケル系材料と高次コバルト化合物前駆体とを単純に混合した混合物、(ii)高次コバルト化合物前駆体が水酸化ニッケル系材料粒子の表面に被覆されたもの、若しくは(i)と(ii)との混合物である。なお、(ii)の形態の混合物は、公知の方法に従って製造することができる(例えば、特開昭62−234867号公報参照)。
【0023】
次に、上述の混合物を酸化処理する。ここでは、例えば、アルカリ水溶液を調製し、このアルカリ水溶液中に混合物を投入する。ここで利用可能なアルカリ水溶液は、特に限定されるものではないが、通常はアルカリ蓄電池の電解液として利用可能なアルカリ金属水酸化物の水溶液、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムのうちの少なくとも1つを含む水溶液である。なお、上述の混合物が上記(ii)の形態の場合、次に説明する酸化処理工程において、水酸化ニッケル系材料がγ―NiOOHに変換するのを抑制しやすいことから、水酸化ナトリウム水溶液を用いるのが好ましい。
【0024】
次に、混合物が投入されたアルカリ水溶液中に酸化剤を添加し、混合物中に含まれる高次コバルト化合物前駆体を酸化処理する。これにより、高次コバルト化合物前駆体は、コバルトの酸化数が2価より大きな高次コバルト化合物(例えば、オキシ水酸化コバルト)に化学的に変化し、目的とする高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料が得られる。
【0025】
ここで用いられる酸化剤は、特に限定されるものではないが、酸化力が大きく、高次コバルト化合物前駆体を効率的に酸化処理することができる点で、ペルオキソ二硫酸カリウム(K228)、ペルオキソ二硫酸ナトリム(Na228)、ペルオキソ二硫酸アンモニウム((NH4228)、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)および亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)のうちの少なくとも1つを用いるのが好ましい。
【0026】
酸化剤の添加量は、酸化剤の種類により変化するため一概に特定できるものではないが、高次コバルト化合物前駆体を所要の高次コバルト化合物に化学変化させるために必要な量に設定するのが好ましい。また、酸化処理時においては、高次コバルト化合物前駆体の酸化処理を促進する観点から、アルカリ水溶液の温度を50〜130℃程度に設定するのが好ましい。
【0027】
なお、上述の酸化処理工程において、高次コバルト化合物前駆体は、全てが高次コバルト化合物に転換されている必要はない。但し、アルカリ蓄電池の負極の放電リザーブ量をより効果的に削減する観点から、高次コバルト化合物前駆体は、可能な限り、高次コバルト化合物に化学的に変化しているのが好ましい。
【0028】
因みに、上述の混合物の酸化処理は、空気中等の酸化性雰囲気中において、当該混合物を水酸化カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物の少なくとも1種と共に加熱する方法により実施することもできる。
【0029】
本発明において用いられる高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料として好ましいものは、コバルト元素を固溶状態で高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料重量の0.5〜6重量%含む水酸化ニッケル系材料を用いかつ高次コバルト化合物をコバルト元素換算で高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料重量の2〜10重量%含むものである。
【0030】
本発明で用いられる酸の水溶液は、リン酸、硫酸および塩酸等の無機酸や酢酸等の有機酸の水溶液であって酸性を示すものであれば特に限定されるものではない。但し、本発明において用いられる酸の水溶液は、後述するように、硫酸や塩酸等の強酸の水溶液が好ましい。
【0031】
上述の高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を上述の酸の水溶液を用いて洗浄する場合は、例えば、酸の水溶液中に高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を投入して攪拌する。或いは、水中に高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を投入して攪拌しながら酸を適宜注入する。これにより、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料に含まれる、例えば上述の製造過程において用いたアルカリ金属水酸化物等のアルカリ金属化合物やアルカリ金属イオン等が酸の水溶液中に溶解し、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料から取り除かれる。
【0032】
なお、この洗浄工程は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料の洗浄液、すなわち酸の水溶液のpHが6〜10になるよう実施するのが好ましく、当該pHが6.5〜9.0になるよう実施するのがより好ましい。洗浄液のpHが10を超える場合は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料に上述のアルカリ金属化合物やアルカリ金属イオン等が残留している可能性があるため、増粘剤を用いて後述するニッケル電極用活物質ペーストを製造した場合、残留しているアルカリ金属化合物やアルカリ金属イオン等が増粘剤を分解し、当該ペーストが不安定になる可能性がある。逆に、洗浄液のpHが6未満の場合は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を構成する高次コバルト化合物が洗浄液中に溶解しやすくなる可能性がある。
【0033】
なお、上述の洗浄工程において、酸の水溶液としてリン酸等の弱酸の水溶液を用いた場合、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料に含まれるアルカリ金属元素と弱酸とが反応して塩基性の塩が生成する。この塩基性の塩は、上述の洗浄液のpHを高めるため、洗浄液のpHを上述の範囲に設定しにくくする可能性がある。これに対し、塩酸や硫酸等の強酸の水溶液を洗浄用に用いると、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料に含まれるアルカリ金属元素と強酸とが反応して中性塩が生成する。この中性塩は、洗浄液のpHを高めにくいため、洗浄液のpHを上述の範囲に設定しやすくする。以上のような理由から、洗浄工程においては、弱酸の水溶液よりも強酸の水溶液を用いるのが好ましい。
【0034】
なお、酸の水溶液を用いて洗浄された高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料は、必要に応じ、適宜水洗されるのが好ましい。
【0035】
上述のような製造工程を経て得られるニッケル電極活物質は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料からなるもの、すなわち、高次コバルト化合物と水酸化ニッケル系材料とを含むものであり、酸の水溶液を用いて洗浄されている結果、通常、アルカリ金属元素の含有量が0.5重量%以下、好ましくは0.3重量%以下である。このように、このニッケル電極活物質は、アルカリ金属元素の含有量が0.5重量%以下であるため、増粘剤を用いて後述するニッケル電極用活物質ペーストを製造する場合に増粘剤を分解しにくく、当該ニッケル電極用活物質ペーストの安定性を高めることができる。また、同じ理由により、このニッケル電極活物質では、タップ密度低下の要因となるγ−NiOOHが生成しにくくなる。
【0036】
なお、ニッケル電極活物質中におけるアルカリ金属元素の含有量は、例えば、原子吸光分析法に従って求めることができる。
【0037】
また、上述のニッケル電極活物質は、平均酸化数が2.04〜2.40になるよう設定されているのが好ましい。平均酸化数が2.04未満の場合は、後述するニッケル電極活物質ペーストを用いて製造された正極を備えたアルカリ蓄電池の負極において、放電リザーブが削減されにくくなり、アルカリ蓄電池の小型化を図りながら容量を高めるのが困難になる可能性がある。逆に、平均酸化数が2.40を超える場合は、同様のアルカリ蓄電池において、電池容量が負極規制になって放電容量が低下する可能性があり、その結果、アルカリ蓄電池のサイクル寿命が損なわれる可能性がある。
【0038】
なお、上述の平均酸化数は、硫酸第一鉄法により測定した値である。具体的には、先ず、ニッケル電極活物質に含まれる活性酸素量を求める。ここでは、ニッケル電極活物質の粉末(試料粉末)0.1gと硫酸第一鉄アンモニウム1gとを秤量し、これを5℃に設定された20体積%濃度の酢酸水溶液に添加する。そして、約3〜10時間攪拌して完全に溶解させた後、この溶液を1/10規定(0.02mol/l)の過マンガン酸カリウム溶液を用いて滴定し、次の式(i)から活性酸素量を算出する。
【0039】
【数1】
Figure 0004370746
【0040】
式(i)中、XFeは硫酸第一鉄アンモニウムの秤量量(g)、Vは過マンガン酸カリウム溶液の滴定量(ml)、fは過マンガン酸カリウム溶液のファクター、Xspは試料粉末の秤量量(g)である。
【0041】
次に、試料粉末中に含まれるニッケル元素量(重量%)およびコバルト元素量(重量%)を、ICP発光分析法や原子吸光分析法などの方法により定量分析し、次の式(ii)に基づいて平均酸化数を算出する。
【0042】
【数2】
Figure 0004370746
【0043】
因みに、ニッケル電極活物質の平均酸化数は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料の製造過程における高次コバルト化合物前駆体の酸化処理の程度や酸の水溶液を用いる上述の洗浄工程における洗浄の程度などを適宜調整すると、上述の範囲に設定することができる。
【0044】
さらに、上述のニッケル電極活物質は、結晶性の小さなもの、例えば、X線粉末回折法における(101)面ピークの半価幅が0.8°/2θ以上のものが好ましい。この半価幅が0.8°/2θ未満の場合は、水酸化ニッケル系材料の結晶性が高くなり、粒子内のプロトン運動が束縛されるため、規定の容量が得られにくくなるおそれがある。なお、ニッケル電極活物質において、このような半価幅は、例えば、水酸化ニッケル系材料の製造時において、反応雰囲気のpHを適宜調節することにより達成することができる(例えば、特開平4−328257号公報参照)。
【0045】
なお、上述のような製造工程を経て得られるニッケル電極活物質は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料に含まれるアルカリ金属化合物やアルカリ金属イオンが取り除かれているため、20℃に設定された、アルカリ金属元素を含まない100mlの水中(例えば純水中)に10gを24時間放置した後における当該水のアルカリ金属元素含有量が通常は60ppm以下である。このアルカリ金属元素量は、原子吸光分析法に従って測定することができる。
【0046】
本発明のニッケル電極は、アルカリ蓄電池、特に、ニッケル水素蓄電池の正極用として好ましく用いられるものであり、集電体と、この集電体に配置された活物質とを備えている。ここで用いられる集電体は、アルカリ蓄電池用のニッケル電極において利用可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば、導電性の多孔体や網状体、穿孔鋼板若しくは発泡基板などである。
【0047】
また、ここで用いられる活物質は、上述のニッケル電極用活物質、すなわち、高次コバルト化合物と水酸化ニッケル系材料とを含みかつアルカリ金属元素の含有量が0.5重量%以下のものである。
【0048】
このようなニッケル電極を製造する場合は、先ず、本発明に係る上述の製造方法により得られたニッケル電極活物質を用いて活物質ペーストを調製する。この活物質ペーストは、当該ニッケル電極活物質と増粘剤とを水と共に混合して練り合わせると調製することができる。この際、必要に応じ、活物質ペーストが集電体に保持されやすいようにするため、ポリテトラフルオロエチレンやスチレン−ブタジエンゴム等の結着剤の適量が併せて混合されてもよい。
【0049】
ここで用いられる増粘剤は、活物質ペーストに所要の粘性を付与し、それによって当該ペーストを集電体に塗布または充填しやすくすると共に集電体に対して保持させ易くするためのものである。増粘剤の種類は、ニッケル電極用活物質ペーストを製造する際に用いられるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、メチルセルロース系増粘剤、メチルヒドロキシエチルセルロース系増粘剤、メチルヒドロキシプロピルセルロース系増粘剤およびカルボキシメチルセルロース系増粘剤などのセルロースエーテル系増粘剤、ポリエチレングリコール系増粘剤などのポリエーテル系増粘剤、ポリビニルアルコール系増粘剤、ポリビニルアセトアミド系増粘剤などのポリビニルアセトアミン誘導体系増粘剤並びにポリアクリル酸系増粘剤等を用いるのが好ましい。これらの増粘剤は、2種以上のものが適宜併用されてもよい。
【0050】
活物質ペーストの調製方法は、特に限定されるものではないが、通常は、ニッケル電極活物質と粉末状の増粘剤とを混合し、これに水を適宜加えて練り合わせる方法や、ニッケル電極活物質と増粘剤の水溶液とを混合して練り合わせる方法等を採用することができる。なお、増粘剤の水溶液を用いる場合、その濃度は、通常、0.1〜4重量%に設定するのが好ましい。
【0051】
上述の混合方法において、増粘剤の使用量は、通常、ニッケル電極活物質量の0.01〜2重量%に設定するのが好ましく、0.05〜0.5重量%に設定するのがより好ましい。増粘剤の使用量が0.01重量%未満の場合は、活物質ペーストの粘度が小さくなり、活物質ペーストを集電体に対して塗布または充填しにくくなる場合がある。逆に、増粘剤の使用量が2重量%を超える場合は、活物質ペーストの粘度が高まり過ぎ、同様の問題が生じる可能性がある。また、ニッケル電極に含まれる水酸化ニッケル系活物質量が相対的に減少することになるため、ニッケル電極の大きさを維持しながら容量を高めるのが困難になる。
【0052】
なお、増粘剤として増粘剤の水溶液を用いる場合、上述の使用量は、当該水溶液中に含まれる増粘剤換算の量である。
【0053】
活物質ペーストの製造時に用いる水の量は、通常、活物質ペーストの水分率が10〜40重量%になるよう設定するのが好ましく、15〜30重量%になるよう設定するのがより好ましい。因みに、増粘剤水溶液を用いる場合、この水分率は、当該増粘剤水溶液に由来の水分を含む。
【0054】
また、活物質ペーストの製造時において、ニッケル電極活物質と増粘剤との混合中の温度は、通常、0〜80℃に設定するのが好ましく、10〜30℃に設定するのがより好ましい。この温度が0℃未満の場合は、増粘剤の溶解度が低下したり、ペースト粘度が大きくなり過ぎるため、活物質ペーストを調製しにくくなる可能性がある。逆に、80℃を超える場合は、増粘剤の解重合が促進されてしまう可能性がある。
【0055】
上述のような製造方法により製造される活物質ペーストは、本発明に係る上述のような製造方法で得られた、予めアルカリ金属化合物やアルカリ金属イオン等が除去された高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を用いているため、増粘剤が分解(解重合)される可能性が少なく、長時間安定性を維持し得る。特に、このニッケル電極活物質ペーストは、増粘剤の解重合を起こしやすい、平均酸化数が2.06を超えるニッケル電極活物質を用いている場合であっても、増粘剤の解重合が効果的に抑制され、長時間安定性を維持し得る。
【0056】
次に、上述のようにして調製された活物質ペーストを、集電体に対して塗布または充填する。塗布または充填された活物質ペーストは、乾燥後に加圧し、集電体の内部に密に充填するのが好ましい。このように、このニッケル電極は、長時間安定な活物質ペーストを用いて製造されているので、活物質ペーストの製造後、集電体に塗布または充填するまでに時間的な余裕を設けることができ、その点において従来のものに比べて容易にかつ安価に製造することができる。
【0057】
本発明のアルカリ蓄電池は、電槽と、当該電槽内に収容された上述のようなニッケル電極(すなわち正極)、負極および正極と負極との間に配置されたセパレータと、電槽内に注入された電解液とを主に備えている。
【0058】
ここで用いられる負極は、ニッケル電極を正極とするアルカリ蓄電池において用いられるものであれば特に限定されるものではなく、通常、水素を吸蔵および放出可能な材料、カドミウムまたは亜鉛を活物質とするものである。ここで、水素を吸蔵および放出可能な材料としては、水素吸蔵合金や炭素材料が用いられる。因みに、水素吸蔵合金としてはCaCu5型構造の合金、MmXx合金(XはNi、Co、AlおよびMnのうちの少なくとも1種類の元素を示し、xは5、5未満または5より大である)のニッケルの一部をアルミニウム、マンガン、コバルト、チタン、銅および亜鉛のうちの少なくとも1つで置換した多元素系合金、TiNi系合金およびTiFe系合金等を用いることができる。なお、Mmは希土類元素の混合物(通常はランタン、セリウム、プラセオジムおよびネオジウムの混合物)を意味している。
【0059】
セパレータは、正極と負極との短絡を防止すると共に電解液を保持するためのものであり、アルカリ蓄電池において利用可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン樹脂繊維などのポリオレフィン樹脂繊維またはポリアミド樹脂繊維を用いて形成された不織布である。このような不織布を形成するためのポリオレフィン樹脂繊維やポリアミド樹脂繊維には、必要に応じてスルホン化処理やアクリル酸などをグラフト重合して親水性が付与されていてもよい。
【0060】
電解液は、同じくアルカリ蓄電池において用いられるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液または水酸化リチウム水溶液などのアルカリ金属水酸化物水溶液である。アルカリ金属水酸化物水溶液は、2種以上のものが混合して用いられてもよい。
【0061】
本発明のアルカリ蓄電池の正極に用いられるニッケル電極は、上述の製造方法により製造された活物質ペーストを用いたものであるため、高次コバルト化合物を含んでおり、初期充電工程において負極に形成される放電リザーブを削減することができる。つまり、ニッケル電極活物質に含まれるコバルト化合物は、初期充電工程においてニッケル電極活物質に対して導電性ネットワークを付与可能な導電性コバルト化合物への化学的な変化量が少なく、また、コバルトの酸化数が2価より大きな高次コバルト化合物であって初期充電工程前より導電性を有し、それが初期充電工程前からニッケル電極活物質に対して導電性ネットワークを付与しているため、初期充電工程において負極に放電リザーブを形成しにくい。このため、このようなニッケル電極を用いた本発明のアルカリ蓄電池は、負極の容量を増加させずに正極の容量を高めることができるので、電池サイズを維持しながら高容量化を達成することができる。
【0062】
また、このアルカリ蓄電池は、正極のニッケル電極活物質において、上述のような導電性ネットワークが形成されているため、高率放電特性が良好である。さらに、このアルカリ蓄電池は、上述のような製造が容易なニッケル電極を正極に用いているため、従来のものに比べて安価に提供することができる。
【0063】
【実施例】
比較例1(ニッケル電極活物質の製造)
亜鉛およびコバルトをそれぞれ4重量%および5重量%固溶した水酸化ニッケル粒子の表面に、公知の方法に従ってβ−水酸化コバルト層を形成した。β−水酸化コバルト層が付与された水酸化ニッケル粒子(以下、被覆水酸化ニッケル粒子という)において、β−水酸化コバルト層の割合は6重量%であった。次に、被覆水酸化ニッケル粒子を90℃に設定された30%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、これに酸化剤としての次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)を被覆水酸化ニッケル粒子10gに対して5mlの割合で添加して3時間酸化処理した。このようにして得られた高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を水洗した後に乾燥し、目的とするニッケル電極活物質を得た。
【0064】
このニッケル電極活物質中に含まれるアルカリ金属元素量(ナトリウム量)を原子吸光分析法に従って求めたところ、0.6重量%であった。また、このニッケル電極活物質10gを純水100ml中に投入し、20℃で24時間放置した。そして、上澄み液のアルカリ金属元素含有量(ナトリウム量)を原子吸光分析法に従って測定したところ、81.74ppmであった。
【0065】
実施例1(ニッケル電極活物質の製造)
比較例1と同様にして高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料(水洗前のもの)を調製し、その210gを20℃に設定された700gの水に浸漬して攪拌したところ、当該水のpHは11.3になった。次に、この水中で高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を攪拌し、そこに硫酸を添加してpHが7になるまで洗浄した。そして、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料をろ過して水洗した後に乾燥し、目的とするニッケル電極活物質を得た。このニッケル電極活物質中に含まれるアルカリ金属元素量(ナトリウム量)を原子吸光分析法に従って求めたところ、0.2重量%であった。また、このニッケル電極活物質10gを純水100ml中に投入し、20℃で24時間放置した。そして、上澄み液のアルカリ金属元素含有量(ナトリウム量)を原子吸光分析法に従って測定したところ、18.55ppmであった。
【0066】
比較例2(ニッケル電極活物質ペーストの製造)
増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬株式会社の商品名“BSH−12”)の濃度が0.6重量%の水溶液を調製した。そして、この増粘剤水溶液75gに比較例1で得られたニッケル電極活物質300gを加えて25℃で30分間混合し、ニッケル電極活物質ペーストを得た。このペーストを20℃の温度環境下で24時間放置し、そのときの粘度の経時変化を200rpmで1分間攪拌直後にB型粘度計を用いて測定した。結果を図1に示す。図1によると、このニッケル電極活物質ペーストは、製造後5時間の間に粘度が急激に低下しており、安定性を欠くことがわかる。
【0067】
実施例2(ニッケル電極活物質ペーストの製造)
比較例1で得られたニッケル電極活物質300gに代えて実施例1で得られたニッケル電極活物質300gを用い、比較例2の場合と同様にしてニッケル電極活物質ペーストを得た。このペーストについて、比較例2の場合と同様にして粘度の経時変化を測定した結果を図1に示す。図1によると、このニッケル電極活物質ペーストは、1日放置しても粘度の低下が軽微で安定しており、集電体に対する塗布性、充填性が良好なことがわかる。
【0068】
参考例
比較例1の方法に倣い、アルカリ金属元素量(ナトリウム量)が0.8重量%のニッケル電極活物質を得た。また、実施例1の方法に倣い、アルカリ金属元素量(ナトリウム量)が0.5重量%、0.4重量%および0.1重量%のニッケル電極活物質を得た。これらのニッケル電極活物質を個別に用い、比較例2の場合と同様にしてニッケル電極活物質ペーストを得た。これらの活物質ペーストを20℃の温度環境下で24時間放置した後、200rpmで1分間攪拌直後にその粘度を測定した結果を図2に示す。図2によると、ニッケル電極活物質中に含まれるアルカリ金属元素量が0.5重量%を超える場合、当該ニッケル電極活物質を用いたペーストの粘度は一般的なペースト塗布機を用いて集電体に対して塗布可能な粘度の下限値である1,000〜2,000mPa・s以下になるので、集電体に充填するのが困難なことがわかる。
【0069】
【発明の効果】
本発明に係るニッケル電極活物質の製造方法は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を酸の水溶液を用いて洗浄しているので、この方法により得られるニッケル電極活物質を用いれば、アルカリ蓄電池の負極に放電リザーブを形成しにくいニッケル電極を製造するために用いる活物質ペーストの安定性を高めることができる。
【0071】
本発明に係るニッケル電極用活物質ペーストの製造方法は、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を酸の水溶液を用いて洗浄する工程を含んでいるので、アルカリ蓄電池の負極に放電リザーブを形成しにくいニッケル電極を製造することができる安定な活物質ペーストを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2および比較例2で得られたニッケル電極活物質ペーストの粘度変化を示すグラフ。
【図2】参考例におけるニッケル電極活物質ペーストの粘度の測定結果を示すグラフ。

Claims (5)

  1. アルカリ蓄電池のニッケル電極活物質を製造するための方法であって、
    高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を酸の水溶液を用いて洗浄する工程を含み、
    前記洗浄により得られる洗浄液のpHが6〜10になるよう前記洗浄を実施する、
    ニッケル電極活物質の製造方法。
  2. 前記洗浄により得られる洗浄液のpHが6.5〜9になるよう前記洗浄を実施する、請求項1に記載のニッケル電極活物質の製造方法。
  3. 前記高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料が、金属コバルト、水酸化コバルトおよび一酸化コバルトのうちの少なくとも1つを含む水酸化ニッケル系材料を、アルカリ水溶液中で酸化剤を用いて酸化して得られたものである、請求項1または2に記載のニッケル電極活物質の製造方法。
  4. 前記酸が強酸である、請求項1、2または3に記載のニッケル電極活物質の製造方法。
  5. アルカリ蓄電池で用いられる、高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を含むニッケル電極用活物質ペーストを製造するための方法であって、
    前記高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料を酸の水溶液を用いて洗浄する工程と、
    前記酸の水溶液を用いて洗浄後の前記高次コバルト化合物含有水酸化ニッケル系材料と増粘剤とを水と共に混合する工程とを含み、
    前記洗浄により得られる洗浄液のpHが6〜10になるよう前記洗浄を実施する、
    ニッケル電極用活物質ペーストの製造方法。
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