JP3188000B2 - 非焼結式ニッケル正極 - Google Patents

非焼結式ニッケル正極

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JP3188000B2
JP3188000B2 JP34246992A JP34246992A JP3188000B2 JP 3188000 B2 JP3188000 B2 JP 3188000B2 JP 34246992 A JP34246992 A JP 34246992A JP 34246992 A JP34246992 A JP 34246992A JP 3188000 B2 JP3188000 B2 JP 3188000B2
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nickel
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知枝子 青山
雅行 寺坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル―カドミウム
蓄電池、ニッケル―水素蓄電池等のアルカリ蓄電池の正
極に用いられる非焼結式ニッケル正極の製造方法に関
し、特に、水酸化コバルト粉末を添加したニッケル正極
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル−カドミウム電池などのアルカ
リ蓄電池に用いられる正極としては、従来焼結式ニッケ
ル正極が広く用いられていた。この焼結式ニッケル正極
は、パンチングメタル等の導電性芯体の表面にニッケル
粉末を主体とするスラリーを塗着し、焼結して多孔性焼
結基板を得、この基板内に、硝酸ニッケルなどのニッケ
ル塩溶液を含浸し、アルカリ処理することにより、活物
質である水酸化ニッケルを生成させて製造される。しか
しながら、多孔性焼結基板は、多孔度を大きくすると強
度が弱くなるため、多孔度を90%以上にすることは困
難であり、極板のエネルギー密度を十分に向上させるこ
とができず、また、活物質を基板内に保持させるために
は、含浸、アルカリ処理などの煩雑な工程を要するとい
う問題がある。
【0003】これらの問題を解決するために、上述のよ
うに、水酸化ニッケルを基板内で生成させるのではな
く、粉末状態で活物質保持体に塗着または充填などによ
り直接保持させる非焼結式ニッケル正極が用いられるよ
うになってきた。そして、この非焼結式ニッケル正極の
活物質保持体としては、一般に、極板内の導電性、及び
活物質の充填量の向上に有効であることから、90%以
上の多孔度が得られるスポンジ状ニッケル多孔体がよく
用いられる。
【0004】ところで、上記ニッケル正極は、活物質の
利用率を向上させるために、特開昭53−51449号
公報に示されるように、従来から極板に水酸化コバルト
を添加することが広く知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水酸化コバ
ルトは、製造中、あるいは保存中に酸化を受け易いた
め、この酸化を防止しなければならない。このため、酸
化を防止することを目的として、水酸化コバルトに安定
化剤が使用され、この安定化剤としてブドウ糖のような
多糖類が用いられる。しかしながら、安定化剤に多糖類
を用いた水酸化コバルト粉末は、空気中での耐酸化性が
充分ではなく、前記多糖類の安定化剤としての効果は
さい。また、安定化剤を用いた水酸化コバルト粉末を利
用すると、安定化剤が極板中に持ち込まれて残存するこ
とになり、水酸化コバルトの電気化学的酸化が行われ難
くなり、水酸化コバルトをニッケル正極に添加すること
による利用率向上の効果を充分に得ることができないと
いう問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の非焼結式ニッケ
ル正極の製造方法は、水酸化ニッケル粉末と、ギ酸を
定化剤として用いた水酸化コバルト粉末を含む活物質ス
ラリーまたは活物質ペーストを、活物質保持体に保持さ
せることを特徴とするものである。
【0007】また、前記水酸化ニッケル粉末と、ギ酸を
安定化剤として用いた水酸化コバルト粉末を含む活物質
スラリ−または活物質ペ−ストを、活物質保持体に保持
させた後、160〜180℃で熱処理して前記ニッケル
正極を製造することで、より一層の効果を奏することが
できる。
【0008】
【作用】非焼結式ニッケル正極に水酸化コバルト粉末を
添加するすることによる活物質の利用率の向上の効果
は、以下の反応(1)によって、極板中に添加された水
酸化コバルト[Co(OH)2]がオキシ水酸化コバルト
[CoOOH]に変化する際に、オキシ水酸化コバルト
が活物質である水酸化ニッケルの表面を覆い、活物質−
活物質間、及び活物質−活物質保持体間の導電性を高
め、その結果として、活物質の利用率を向上させること
によって得られる。
【0009】
【化1】
【0010】ところが、水酸化コバルトの安定化剤とし
てブドウ糖などの多糖類を用いると、多糖類の安定化剤
としての効果が不十分なため、極板に添加するまでに、
水酸化コバルトが酸化され、充電時に反応(1)に示さ
れる反応量が減少して、高利用率の極板を得ることはで
きない。
【0011】本発明では、水酸化コバルトの安定化剤と
してギ酸を用いており、このギ酸は、安定化剤としての
効果が多糖類に比較して高いため、保存中においても水
酸化コバルト粉末の酸化を効果的に抑制することがで
き、充電時に反応(1)が充分に行われて、高い極板利
用率を得ることが可能となる。
【0012】また、安定化剤を用いた水酸化コバルトを
利用した場合、極板内に電池反応に不要な不純物として
安定化剤が持ち込まれることになり、ニッケル極板の充
電の際に水酸化コバルトの電気化学的酸化の進行が阻害
される。つまり、極板中には、安定化剤の残留がない方
が望ましい。
【0013】本発明において安定化剤として用いたギ酸
は、160℃以上で分解されるため、ギ酸を添加した水
酸化コバルトを活物質保持体に保持させた後、160℃
以上の温度で熱処理してギ酸を分解除去し、安定化剤を
極板内に残存させないようにすることによって、水酸化
コバルトの電気化学的酸化反応の進行が阻害されること
を防止できる。尚、前記熱処理の際に、180℃を越え
る温度にすると、この熱処理によって水酸化コバルト粉
末の酸化が進行し始めるので、前記熱処理を160℃以
上180℃以下で行うことで、利用率向上の効果をより
一層発揮することが可能となる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を、以下に示して説明す
る。 [実験1]水酸化コバルト粉末として、安定化剤にブド
ウ糖を用いたもの、ギ酸を用いたもの、及び安定化剤を
用いなかったものを夫々作製し、以下の手順で実験を行
った。
【0015】まず、前記各水酸化コバルト粉末を空気中
において45℃で1週間放置した。次に、放置後の各水
酸化コバルト粉末10重量%と、水酸化ニッケル粉末9
0重量%とを混合し、1重量%のヒドロキシプロピルセ
ルロース水溶液を、前記混合物に対して50重量%加
え、混練してペーストを得る。このペーストをニッケル
スポンジに充填し保持させ、空気中で100℃で加熱す
ることによって乾燥し、更に、圧延成形してニッケル正
極を作製した。
【0016】このニッケル正極を焼結式カドミウム負
極、及びセパレータと組み合わせて極板群を構成し、こ
の極板群を電解液に浸漬して充放電することにより、前
記ニッケル正極の利用率を測定した。この結果を、コバ
ルト粉末に用いた安定化剤の種類と対比して表1に示
す。
【0017】尚、充放電条件は、正極の理論容量に対す
る0.1Cの電流で16時間充電した後、正極の理論容
量に対する1/4Cの電流で放電するものであり、極板
の利用率は、ブドウ糖を安定化剤として用いた正極を1
00として示した。
【0018】
【表1】
【0019】表1から、安定化剤にギ酸を用いた水酸化
コバルト粉末を利用したニッケル正極は、極板利用率が
最も高いことがわかる。これは、空気中での放置におけ
る水酸化コバルト粉末の酸化の度合いによるものであ
り、水酸化コバルトの酸化が抑えられたものほど極板利
用率は高くなる。安定化剤を添加していない水酸化コバ
ルト粉末の酸化が最も多く生じており、安定化剤を使用
した場合においても、ギ酸はブドウ糖に比較して、水酸
化コバルトの空気中における酸化抑制作用が優れてい
る。
【0020】[実験2]実験1において、前記三種類の
水酸化コバルト粉末を、夫々放置をおこなわず(水酸化
コバルトは酸化されていない)に使用し、活物質ペース
トをニッケルスポンジに保持させた後の空気中での乾燥
温度を、100℃、130℃、160℃、180℃、2
00℃と変化させ、その他は実験1と同様にしてニッケ
ル正極を作製し、極板の利用率を測定した。こうして測
定した極板利用率を表2に示す。表2では、乾燥温度1
00℃における安定化剤なしの極板利用率を100とし
て示した。
【0021】
【表2】
【0022】100℃〜130℃で乾燥した時には、水
酸化コバルトに安定化剤を用いた正極は、安定化剤を用
いていない正極より、極板利用率が低くなっている。ま
た、ギ酸を安定化剤として用いた場合には、乾燥温度を
160℃〜180℃にすると、安定化剤を用いなかった
場合と同等の極板利用率が得られている。これは、極板
内における不純物としての安定化剤の有無によるものと
考えられ、乾燥温度160℃〜180℃では、安定化剤
として添加したギ酸が乾燥時に分解、除去されるため、
安定化剤を用いなかった場合と同等の極板利用率になっ
ている。
【0023】また、乾燥温度を200℃にした場合に
は、何れの正極も乾燥時に水酸化コバルト粉末の酸化が
進行するため、極板中における未酸化の水酸化コバルト
が減少する。このため、極板を充電する際に、水酸化コ
バルトの電気的酸化による反応量が少なくなり、極板利
用率が低下する。
【0024】
【発明の効果】本発明の非焼結式ニッケル正極は、正極
に添加する水酸化コバルト粉末の安定化剤としてギ酸を
用いることにより、水酸化コバルト粉末の保存中におけ
る酸化を効果的に抑制することができ、水酸化コバルト
添加による極板利用率向上の効果を十分に発揮させるこ
とができる。
【0025】また、水酸化ニッケル粉末と、ギ酸を安定
化剤として用いた水酸化コバルト粉末を含む活物質スラ
リーまたは活物質ペーストを、活物質保持体に保持させ
た後、160〜180℃で熱処理することにより、不純
物としてのギ酸の悪影響をも取り除くことができ、より
一層の効果を得ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−332470(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/26 H01M 4/32 H01M 4/52 H01M 4/62 C01G 51/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ニッケル粉末と、ギ酸を安定化剤
    として用いた水酸化コバルト粉末を含む活物質スラリー
    または活物質ペーストを活物質保持体に保持させること
    を特徴とする非焼結式ニッケル正極の製造方法
  2. 【請求項2】 水酸化ニッケル粉末と、ギ酸を安定化剤
    として用いた水酸化コバルト粉末を含む活物質スラリー
    または活物質ペーストを活物質保持体に保持させた後、
    160〜180℃で熱処理することを特徴とする非焼結
    式ニッケル正極の製造方法。
JP34246992A 1992-12-22 1992-12-22 非焼結式ニッケル正極 Expired - Lifetime JP3188000B2 (ja)

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US20150372285A1 (en) * 2014-06-24 2015-12-24 Basf Corporation Metal Hydride Battery Electrodes
WO2016204742A1 (en) * 2015-06-17 2016-12-22 Basf Corporation Metal hydride battery electrodes

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