JP3415171B2 - 成長因子リセプターに特異的な組換抗体 - Google Patents

成長因子リセプターに特異的な組換抗体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】成長因子及びそれらのリセプター(受容
体)は細胞増殖の調節に含まれ、そしてそれらは腫瘍の
成長にも働くものと思われる。膜リセプタータンパク質
チロシンキナーゼ種のタンパク質、c−erbB−2成
長因子リセプタータンパク質(A.Ullrich及び
J.Schlessinger,Cell 61:20
3−212,1990)がヒト胸部腫瘍及びヒト卵巣癌
において見い出されている。c−erbB−2遺伝子の
増幅及びこのタンパク質の過剰発現は腫瘍患者について
の悪い予後に関連する。従ってこのc−erbB−2タ
ンパク質は、診断マーカーとしてそして癌治療のための
標的としての両方の潜在能力を有する。配列分析が示す
には、HER2とも称される185キロ−ダルトンの糖
タンパク質(gp185)であるc−erbB−2は
eu腫瘍遺伝子のヒト類似体(A.L.Schecht
erら、Science 229:976−978,1
985)と同一又は非常に類似し、そしてヒト表皮成長
因子(EGF)リセプターとかなりの配列同一性を有す
る。
【0002】腫瘍の診断及び治療において特に注目すべ
きものは腫瘍マーカーに特異的な抗体である。ポリクロ
ーナル抗体は、抗原、即ち腫瘍マーカーにより免疫化さ
れた哺乳類の血清から得られる。ハイブリドーマ工学の
開発は連続細胞系、特に所望する特定のモノクローナル
抗体を生産するネズミ(murine)ハイブリドーマ
を作り出すことを可能とした。c−erbB−2に特異
的なマウスモノクローナル抗体は周知であり、そして例
えばS.J.McKerzieらのOncogene
4:543−548,1989;R.M.Hudzia
kらのMolecular and Cellular
Biology 9:1165−1172,198
9;国際特許出願WO89/06692(Genete
ch);及び日本国出願公開第02−150−293号
(味の素(株))に記載されている。
【0003】生体内中における診断及び治療薬としての
マウス由来モノクローナル抗体の利用における主なる制
限は、異種タンパク質としてのそれらの免疫原性、それ
らの循環系におけるやや長めの持続性及び損傷を与える
免疫複合体の形成にある。一方、ヒトモノクローナル抗
体による治療も限定されており、その理由はヒトハイブ
リドーマ細胞系は調製することが困難であり、一般に不
安定であり、従って適切な特異性のモノクローナル抗体
を十分な量且つ安価において製造できないからである。
主として、マウスモノクローナル抗体の生体外における
利用は限定を有さない。しかしながら、モノクローナル
抗体の製造費及び利用するイムノアッセイのタイプに依
存する抗体への検出可能なマーカーの結合の必要性は、
通常のマウスモノクローナル抗体のためのより経済的な
他の方法を見い出すことを所望せしめる。
【0004】有望な他の方法は、特定の診断及び治療作
業のためのテーラー抗体(tailor antibo
dy)のためにイムノグロブリン遺伝子を改質せしめる
ことである。イムノグロブリン分子の可変領域及び各定
常領域のドメインが別々のエキソン(それら自身のスプ
ライス部にて)においてコード化されている事実に基づ
き、組換DNA技術が、種々のクローン化イムノグロブ
リン遺伝子の部分を単離し、そしてそれらを他のイムノ
グロブリン又はエフェクター分子にリゲートせしめるた
めに利用できる。再構成した遺伝子は適切な形質転換連
続細胞系により発現される。マウス抗体は、例えばマウ
ス定常ドメインエキソンをヒトイムノグロブリン定常ド
メインエキソンと交換することにより「ヒト化」(hu
manized)抗体へと変換せしめることができ、従
ってマウスの抗体−結合部位及びヒト定常ドメインを有
するキメラ抗体が作られうる。このキメラ抗体は、マウ
スの可変ドメインにより決定される抗体特異性を保持し
続けるが、しかしながら重鎖ポリペプチドのカルボキシ
−末端定常ドメインセグメントにより決定されるヒトエ
フェクター機能(例えば補体結合、食細胞の刺激、マス
ト細胞による顆粒の放出の誘発)も示す。ヨーロッパ特
許出願第0239400号に記載の抗体を作り変えるこ
とにおけるより巧妙な技術は、フレームワーク領域(F
Rs)と称されるマウス可変ドメイン内の他の完全に保
存されているドメインをも、ヒト抗体由来の関連するフ
レームワーク領域又はその他のヒトタンパク質配列と交
換せしめている。このような抗体は人間において免疫原
性がより少ないであろう。その理由は、マウス抗体に由
来する部分は相補性決定領域(CDR)と称する抗原に
対する特異性を決定する高変異性領域のそれのみである
からである。
【0005】更に、イムノグロブリンと相違する融合タ
ンパク質、例えば一本鎖抗体であって、出発マウスモノ
クローナル抗体の特異性及び結合特性を保持するが、こ
の融合タンパク質の非イムノグロブリン部由来のその他
の新規な特性を有する抗体を形成せしめることもでき
る。抗原と結合できるモノクローナル抗体の最も小さい
ドメインは、重鎖及び軽鎖の可変ドメインより成るFv
フラグメントと称される部分である。タンパク質分解技
術によってFvフラグメントを作ることは困難であり、
その理由は関連する可変ドメインは希釈によって解離す
る傾向にあるからである。短いペプチドリンカーを介し
て重鎖及び軽鎖の可変ドメインを結合せしめることによ
って構成されるFv分子(一本鎖抗原結合性タンパク質
とも呼ばれる)は、オリジナルのモノクローナル抗体と
類似の特性により抗原と結合する(R.E.Bird
ら、Science 242:423−426,198
9;J.S.Hustonら、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 85:5879−5883,
1988;及び国際特許出願WO89/09825(C
elltech))。Fvコード化遺伝子は主として、
組換遺伝子工学によりエフェクター分子をコード化する
遺伝子と結合せしめることができる。例えばFvをコー
ド化する遺伝子配列を、シュード−モナスPseud
omonas)外毒素A遺伝子の一部をコード化する遺
伝子と結合せしめることができることが周知である
(V.K.Chaudharyら、Nature 33
9:394−397;及び国際特許出願WO89/11
533(I.Pastanら))。
【0006】本発明の目的は、モノクローナル抗体の軽
鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含んで成る、ヒ
ト成長因子リセプターc−erbB−2の細胞外ドメイ
ンに特異的な組換抗体;c−erbB−2に特異的なモ
ノクローナル抗体それ自体;該組換抗体及び該モノクロ
ーナル抗体の製造方法;該モノクローナル抗体を分泌す
るハイブリドーマ細胞;該ハイブリドーマ細胞の製造方
法;該重鎖可変ドメイン、該軽鎖可変ドメイン及び該組
換抗体についてコード化するDNA;該DNAの製造方
法;該DNAの発現のために適切なハイブリドベクタ
ー;該DNAにより形質転換されている宿主細胞;並び
に腫瘍の診断及び治療における該組換抗体及び該モノク
ローナル抗体の利用、の提供にある。
【0007】本発明は、モノクローナル抗体の重鎖可変
ドメイン及び軽鎖可変ドメインを含んで成る、成長因子
リセプターc−erbB−2の細胞外ドメイン、即ち、
185キロダルトンの糖タンパク質(gp185)に特
異的な組換抗体に関する。
【0008】このような組換抗体は、例えば、c−er
bB−2に特異性を有するマウス重鎖可変ドメイン、及
びヒト重鎖定常ドメインα,γ,δ,ε又はμ、好まし
くはγ、例えばγ1もしくはγ4、並びにc−erbB
−2に特異性を有するマウス軽鎖可変ドメイン、及びヒ
ト軽鎖定常ドメインκ又はλ、好ましくはκ、より成
る、機能性抗体を提供するように全てを組み合わせたキ
メラ抗体でありうる。
【0009】本発明の好ましい組換抗体は一本鎖抗体で
あり、ここでこの重鎖可変ドメインと軽鎖可変ドメイン
はスペーサーグループ、好ましくはペプチドにより結合
されている。最も好ましいのは該重鎖可変ドメインが該
組抗体のN末端に位置する一本鎖抗体である。この一本
鎖組換抗体は、エフェクター分子及び/又はそれらが生
産される宿主細胞中による抗体のプロセッシングを促進
せしめるシグナル配列を更に含んで成りうる。考えられ
るエフェクター分子は、診断又は治療目的のために有用
なもの、例えば検出可能な反応を生じめる酵素、例えば
ホスファターゼ、例えばコリcoli)由来
のアルカリホスファターゼ、又は哺乳類アルカリホスフ
ァターゼ例えば牛アルカリホスファターゼ、西洋ワサビ
ペルオキシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、グルコ
ースオキシダーゼ、グルコアミラーゼ、炭酸脱水素酵
素、アセチルコリンエステラーゼ、リゾチーム、リンゴ
酸デヒドロゲナーゼもしくはグルコース−6−ホスフェ
ートデヒドロゲナーゼ;特異的な結合特性を有するペプ
チド、例えばビオチンと強く結合するストレプトマイシ
アビジニイStreptomyces avid
inii)由来のストレプトアビジン;酵素、毒素ある
いはその他の薬剤であって、この抗体が結合している細
胞を攻撃するもの、例えばプロテアーゼ、細胞溶解素又
は外毒素、例えばリシンA、ジフテリア毒素Aもしくは
シュード−モナス外毒素である。以降、エフェクター分
子を更に含んで成る一本鎖組換抗体は融合タンパク質と
称するか、又は適切ならば「一本鎖(組換)抗体」もし
くは「組換抗体」なる語の意味の範囲内に含まれる。
【0010】エフェクター分子なる語は上記のタンパク
質の生物活性変異体、例えば生体外突然変異誘発にかけ
られたDNAから生産された変異体(ここで、該DNA
によりコード化されるタンパク質が天然タンパク質の生
物活性を保持するよう対策がなされている)も含む。こ
のような改良は、アミノ酸の付加、交換もしくは欠失よ
り成ることがあり、後者は短くなった変異体をもたら
す。例えば、酵素例えばホスファターゼはコード化遺伝
子のクローニングを促進せしめるために改良されている
DNAから調製されることができ、又は外毒素例えばシ
ュードモナス外毒素は細胞結合性ドメインを欠損せしめ
るように変異せしめたDNAから調製されることができ
る。
【0011】本発明の組換抗体を、そのc−erbB−
2細胞外ドメインに対する特異性について、例えば高レ
ベルのc−erbB−2を発現する細胞の免疫蛍光染色
により、免疫複合体の直接的又は免疫沈殿のいづれかに
よるイムノブロッティング及びタンパク質ブロッティン
グにより、あるいはその他のイムノアッセイ、例えば結
合、交差阻害又は競合放射性もしくは酵素、イムノアッ
セイにより試験される。
【0012】抗体の重鎖又は軽鎖の可変ドメインは、種
々の特性を有する抗体に適切に保持されているフレーム
ワーク領域(FR)と称されるもの、及び特異性のため
の固有な相補性決定領域(CDR)とも称される高可変
性領域より成る。
【0013】本発明の好ましい組換抗体は、重鎖可変ド
メインが以下の式のポリペプチド:
【化5】 (ここで、FR1 は少なくとも25〜29個、好ましく
は25〜33個の天然のアミノ酸を含んで成るポリペプ
チド残基であり、FR2 は12〜16個の天然アミノ酸
を含んで成るポリペプチド残基であり、FR3 は30〜
34個の天然アミノ酸を含んで成るポリペプチド残基で
あり、FR4 は少なくとも6〜10個、好ましくは6〜
13個の天然アミノ酸を含んで成るポリペプチド残基で
あり、CDR1Hは配列番号4の32〜36番目のアミノ
酸配列のポリペプチド残基であり、CDR2Hは配列番号
4の51〜67番目のアミノ酸配列のポリペプチド残基
であり、そしてCDR3Hは配列番号4の100〜109
番目のアミノ酸配列のポリペプチド残基であるか、又は
CDR1Hは配列番号8の32〜36番目のアミノ酸配列
のポリペプチド残基であり、CDR2Hは配列番号8の5
1〜67番目のアミノ酸配列のポリペプチド残基であ
り、そしてCDR3Hは配列番号8の100〜110番目
のアミノ酸配列のポリペプチド残基であり、そしてアミ
ノ酸CysはS−S架橋を形成する酸化状態にありう
る)を含んで成るものである。これらの特定の相補性決
定領域は配列番号4に従う
【化6】
【化7】 及び
【化8】 であるか、又は配列番号8に従う
【化9】
【化10】 及び
【化11】 である。
【0014】特に好ましいのは、式Iの重鎖可変ドメイ
ンを含んで成る組換抗体であって、そのフレームワーク
領域FR1 ,FR2 ,FR3 及びFR4 のポリペプチド
残基が哺乳類、特にネズミ又はヒトの抗体において見い
出せるものである。
【0015】本発明の第1の態様において最も好ましい
のは、配列番号4の2〜120番目のアミノ酸配列のポ
リペプチドを含んで成る重鎖可変ドメインを有し、任意
的にアミノ酸配列2〜31(FR1 )、37〜50(F
2 )、68〜99(FR3 )及び/又は110〜12
0(FR4 )内の1又は複数(例えば1,2,3もしく
は4個)の単独アミノ酸がその他のアミノ酸により置き
代っているかあるいは欠失しており、そしてアミノ酸C
ysがS−S−架橋を形成する酸化状態にありうる組換
抗体であり、特に、配列番号4の2〜120番目のアミ
ノ酸配列のポリペプチドを含んで成る重鎖可変ドメイン
を有し、アミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸化状
態にありうる組換抗体である。
【0016】本発明の第2の態様において最も好ましい
のは、重鎖可変ドメインが配列番号8の2〜121番目
のアミノ酸配列のポリペプチドを含んで成り、任意的に
アミノ酸配列2〜31(FR1 )、37〜50(F
2 )、68〜99(FR3 )及び/又は111〜12
1(FR4 )内の1又は複数(例えば1,2,3もしく
は4個)の単独アミノ酸がその他のアミノ酸により置き
代っているかあるいは欠失しており、そしてアミノ酸C
ysがS−S架橋を形成する酸化状態にありうる組換抗
体であり、特に、配列番号8の2〜121番目のアミノ
酸配列のポリペプチドを含んで成る重鎖可変ドメインを
有し、アミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸化状態
にありうる組換抗体である。
【0017】例えば、このフレームワーク領域内の疎水
性アミノ酸は、その他のアミノ酸、好ましくはこれも疎
水性のアミノ酸、例えば同類のアミノ酸により置き代わ
られること、二個のアミノ酸により置き代われること、
又は欠失されることがある。同様に、このフレームワー
ク領域内の親水性アミノ酸はその他のアミノ酸により置
き代わられること、二個のアミノ酸により置き代わられ
ること、又は欠失されることがあり、ここでこのアミノ
酸の交換は関連するフレームワーク領域の水素結合構造
を好ましくは保持せしめる。
【0018】同様に、本発明の好ましい組換抗体は、こ
の軽鎖可変ドメインが次式のポリペプチド
【化12】 (ここで、FR6 は天然アミノ酸を好ましくは19〜2
5個、特に19〜23個の天然アミノ酸を含んで成るポ
リペプチド残基であり、FR7 は13〜17個の天然ア
ミノ酸を含んで成るポリペプチド残基であり、FR8
30〜34個の天然アミノ酸を含んで成るポリペプチド
残基であり、FR9 は天然アミノ酸、特に7〜11個の
天然アミノ酸を含んで成るポリペプチド残基であり、そ
してCDR1Lは配列番号4の159〜169番目のアミ
ノ酸配列のポリペプチド残基であり、CDR2Lは配列番
号4の185〜191番目のアミノ酸配列のポリペプチ
ド残基であり、そしてCDR3Lは配列番号4の224〜
232番目のアミノ酸配列のポリペプチド残基である
か、又はCDR1Lは配列番号8の160〜170番目の
アミノ酸配列のポリペプチド残基であり、CDR2Lは配
列番号8の186〜192番目のアミノ酸配列のポリペ
プチド残基であり、そしてCDR3Lは配列番号8の22
5〜232番目のアミノ酸配列のポリペプチド残基であ
り、そしてアミノ酸CysはS−S架橋を形成する酸化
状態にありうる)を含んで成るものである。これらの固
有の相補性決定領域は、配列番号4に従う
【化13】
【化14】 及び
【化15】 であるか、又は配列番号8に従う
【化16】
【化17】 及び
【化18】 である。
【0019】特に好ましいのは、式IIの軽鎖可変ドメイ
ンを含んで成る組換抗体であって、そのフレームワーク
領域FR5 ,FR6 ,FR7 及びFR8 のポリペプチド
残基が好ましくは哺乳類、特にネズミ又はヒトの抗体に
おいて見い出せるものである。
【0020】本発明の第1の態様において最も好ましい
のは、配列番号4の136〜241番目のアミノ酸配列
のポリペプチドを含んで成る軽鎖可変ドメインを有し、
任意的にアミノ酸配列136〜158(FR6 )、17
0〜184(FR7 )、192〜223(FR8 )及び
/又は233〜241(FR9 )内の1又は複数(例え
ば1,2,3もしくは4個)の単独アミノ酸がその他の
アミノ酸により置き代っているかあるいは欠失してお
り、そしてアミノ酸CysがS−S−架橋を形成する酸
化状態にありうる組換抗体であり、特に、配列番号4の
136〜241番目のアミノ酸配列のポリペプチドを含
んで成る軽鎖可変ドメインを有し、アミノ酸CysがS
−S架橋を形成する酸化状態にありうる組換抗体であ
る。
【0021】本発明の第2の態様において最も好ましい
のは、軽鎖可変ドメインが配列番号8の137〜241
番目のアミノ酸配列のポリペプチドを含んで成り、任意
的にアミノ酸配列137〜159(FR6 )、171〜
185(FR7 )、193〜224(FR8 )及び/又
は233〜241(FR9 )内の1又は複数(例えば
1,2,3もしくは4個)の単独アミノ酸がその他のア
ミノ酸により置き代っているかあるいは欠失しており、
そしてアミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸化状態
にありうる組換抗体であり、特に、配列番号8の137
〜241番目のアミノ酸配列のポリペプチドを含んで成
る軽鎖可変ドメインを有し、アミノ酸CysがS−S架
橋を形成する酸化状態にありうる組換抗体である。
【0022】例えば、このフレームワーク領域内のアミ
ノ酸は重鎖について前記した通りその他のアミノ酸によ
り置き代わられるか又は欠失されうる。
【0023】特に好ましいのは、一本鎖組換抗体であっ
て、その重鎖可変ドメインと軽鎖可変ドメインが、スペ
ーサーグループであって10〜30個、例えば約15個
のアミノ酸より成るものにより連結されている組換抗体
であり、特に次式のポリペプチド
【化19】 (ここでFR1 ,CDR1H,FR2 ,CDR2H,F
3 ,CDR3H,FR4 ,FR6 ,CDR1L,FR7
CDR2L,FR8 ,CDR3L及びFR9 は前記の通りで
あり、そしてSpはおよそ10〜30個、例えば約15
個のアミノ酸より成るペプチドスペーサーである)を含
んで成る一本鎖組換抗体である。ここで該重鎖又は軽鎖
可変ドメインはエフェクター分子、例えば酵素、例えば
ホスファターゼ、特にアルカリホスファターゼ、もしく
は毒素、例えばシュードモナス外毒素、又はそれらの変
異体に更に連結されている。好ましくは、該エフェクタ
ー分子は該軽鎖可変ドメインに、任意的に1個以上(例
えば1〜10個)のアミノ酸より成るペプチドスペーサ
ーを介して連結されている。
【0024】一本鎖組換抗体及びエフェクター分子を含
んで成るこれらの融合タンパク質は、任意的にその他の
ペプチド、例えば精製を促進せしめるペプチド、特に抗
体に対するエピトープとして有用なペプチド、例えばF
LAGペプチドを含んで成る。例えばアフィニティーク
ロマトグラフによるこのようなペプチドを含んで成る融
合タンパク質の精製は、それらが例えばより速く、より
特異性及び/又は緩やかでありうることにおいて好都合
である。このペプチドはこの融合タンパク質のN−末端
にて、組換抗体とエフェクター分子の間において、又は
この融合タンパク質のC−末端に位置せしめることがで
きる。好ましくは、これはN−末端又はC−末端に、特
にN−末端に位置される。好ましくは、これらの構造物
は分解部位も含み、これによって融合タンパク質が例え
ばエンテロキナーゼもしくは因子Xaによる酵素分解、
又は当業界において周知の化学的方法のいづれかによ
り、そこから離脱できる。更に、これらの構造物は、1
個以上の、例えば1〜10個の、特に約2個のアミノ酸
より成るペプチドスペーサー、(該スペーサーは前記の
ペプチドの結合を促進せしめる)及び/又はこの組換抗
体に対する分解部位を含んで成りうる。この分解部位
は、該組換抗体とエフェクター分子を含んで成る融合タ
ンパク質が、所望されるならば好ましくは試験管内にお
いて容易に遊離できるように位置する。例えば、Fv
(FRP5)−ETAと表示する融合タンパク質(配列
番号10を参照)を含んで成るタンパク質構造物におい
て、FLAGペプチド及びエンテロキナーゼ切断部位が
スペーサーに連結され、そしてFv重鎖/軽鎖可変ドメ
インと外毒素Aとの融合タンパク質の前方に置かれてい
る。所望するならば、このFLAGペプチドを好ましく
はタンパク質のアフィニィティー精製後にエンテロキナ
ーゼにより分離せしめることができ、これによって一本
鎖抗体Fv(FRP5)及び外毒素Aを含んで成る融合
タンパク質が得られる。
【0025】最も好ましいのは、一本鎖組換抗体であっ
て、その重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインが成長
因子リセプターc−erbB−2の細胞外ドメインに特
異的なマウスモノクローナル抗体、例えばマウスモノク
ローナル抗体FRP5,FSP16,FWP51又はF
SP77に由来し、特にマウスモノクローナル抗体FR
P5又はFWP51に由来するものである。同様に好ま
しいのは、一本鎖組換抗体であって、その軽鎖と重鎖の
可変ドメインを連結するスペーサーグループがグリシン
及びセリンより選ばれる約15個のアミノ酸を含んで成
るポリペプチド、特に該スペーサーがGly−Gly−
Gly−Gly−Serが3回反復するサブユニットよ
り成る15個のアミノ酸のポリペプチドであるものであ
る。
【0026】特に好ましいのは、一本鎖抗体であって、
FRP5,FSP16,FWP51及びFSP77より
成るグループから選ばれるマウスモノクローナル抗体の
重鎖可変ドメイン;Gly−Gly−Gly−Gly−
Serが3回反復するサブユニットより成る15個のア
ミノ酸のスペーサーグループ;FRP5,FSP16,
FWP51又はFSP77より成るグループから選ばれ
るマウスモノクローナル抗体の軽鎖可変ドメイン;並び
に酵素、例えばホスファターゼ、例えばアルカリホスフ
ァターゼphoA、もしくは外毒素、例えばシュードモ
ナス外毒素又はそれらの変異体、を含んで成るものであ
る。
【0027】特に好ましいのは、Fv(FRP5)−p
hoAで表示する特別な一本鎖組換抗体であって、配列
番号5の2〜690のアミノ酸配列のポリペプチドを含
んで成るものである。
【0028】同様に好ましいのは、一本鎖組換抗体であ
って、精製を促進せしめるペプチド、切断部位並びにF
v(FRP5)−ETA及びFv(FWP51)−ET
Aより成るグループから選ばれる特定の一本鎖組換抗体
を含んで成るもの、特に一本鎖組換抗体であって、配列
番号10の−10〜606のアミノ酸配列のポリペプチ
ド及び配列番号11の−10〜606のアミノ酸配列の
ポリペプチドより成るグループから選ばれるポリペプチ
ドを含んで成るものであり、該タンパク質は、必要なら
ばエンテロキナーゼによる試験管内分離にかける。
【0029】特に好ましいのは、一本鎖組換抗体であっ
て、配列番号10のアミノ酸配列2−606のポリペプ
チド及び配列番号11のアミノ酸配列2−606のポリ
ペプチドより成るグループから選ばれるタンパク質を含
んで成るものである。
【0030】本発明は更に、成長因子リセプターc−e
rbB−2の細胞外ドメインに特異的であり、FRP
5,FSP16,FSP77及びFWP51と表示され
るマウスモノクローナル抗体であって、それぞれがハイ
ブリドーマ細胞系FRP5,FSP16,FSP77及
びFWP51により分泌されるものに関する。最も好ま
しいのは、FRP5及びFWP51と表示するマウスモ
ノクローナル抗体である。
【0031】本発明は更に、本発明の組換抗体及びマウ
スモノクローナル抗体の製造方法に関する。該抗体は周
知の方法により製造され、このような抗体を生産する以
下に定義する宿主細胞又はハイブリドーマ細胞を試験管
内又は生体内において増殖せしめ、そして必要ならば得
られる抗体を単離せしめることを特徴とする。例えば本
発明の組換抗体は、形質転換せしめた宿主をその発現を
可能とする条件のもとで培養し、そして該抗体を単離せ
しめることを含んで成る組換DNA技術によって調製さ
れうる。
【0032】より詳しくは、本発明は、重鎖マウス可変
ドメイン、軽鎖マウス可変ドメイン、重鎖マウス可変ド
メインと軽鎖マウス可変ドメイン、一本鎖組換抗体、融
合タンパク質並びに融合タンパク質であって任意的に精
製を促進せしめるペプチド、切断部位及びペプチドスペ
ーサーを含んで成るもの、より成るグループから選ばれ
る本発明のタンパク質の製造のための方法にも関し、該
方法は、プロモーター及び該タンパク質についてコード
化せしめるDNAを含んで成る発現カセットを含んで成
るハイブリドベクターによって形質転換された宿主細胞
例えばE.コリを培養し(該DNAは該プロモーターに
よって調節されている)、そして該タンパク質を単離せ
しめることを含んで成る。
【0033】特に、本発明は重鎖マウス可変ドメイン、
軽鎖マウス可変ドメイン、重鎖マウス可変ドメインと軽
鎖マウス可変ドメイン、一本鎖組換抗体、融合タンパク
質並びに融合タンパク質であって任意的に精製を促進せ
しめるペプチド、切断部位及びペプチドスペーサーを含
んで成るもの、より成るグループから選ばれる本発明の
タンパク質の製造のための方法に関し、該方法は該タン
パク質をコード化する第2DNA配列と適切な解読フレ
ーム内において連結している、シグナルペプチドをコー
ド化する第1DNA配列と作動連結しているプロモータ
ーを含んで成る発現カセットを含んで成るハイブリドベ
クターにより形質転換された宿主細胞、例えばE.コリ
を培養し、そして該タンパク質を単離せしめることを含
んで成る。
【0034】試験管内におけるハイブリドーマ細胞又は
哺乳類宿主細胞の増殖は、適切な培養培地であって常用
の標準培養培地、例えばダルベッコ改良イーグル培地
(Dulbecco’s Modified Eagl
e Medium:DMEM)又は:RPMI1640
培地、任意的に哺乳類血清、例えば仔牛血清、又は微量
元素及び成長維持供給物、例えば、支持細胞例えば正常
マウス腹腔滲出細胞(PEC)、脾臓細胞、骨髄マクロ
ファージ、2−アミノエタノール、インスリン、トラン
スフェリン、低密度リポタンパク質、オレイン酸等の供
給された培地において行なわれる。細菌細胞又は酵母細
胞の宿主細胞の増殖は同様に当業界における周知の適切
な培養培地において行なわれ、例えば細菌については、
培地LB,NZCYM,NZYM,NZM、テリフィッ
クブロス(Terrific Broth)、SOB,
SOC,2xYT又はM9最少培地中で行なわれ、そし
て酵母についてはYPD,YEPD、最少培地又は完全
最少ドロップアウト培地中で行なわれる。
【0035】試験管内製造は比較的純粋な抗体の製造を
提供し、そして大量の所望する抗体を提供するためのス
ケールアップを可能にする。細菌細胞、酵母又は哺乳類
細胞の培養についての技術は当業界において周知であ
り、そして均質な懸濁培養、例えばエアーリフト(空中
補給)反応槽もしくは連続攪拌反応槽内における培養、
又は固定化もしくは包埋化細胞培養、例えば中空ファイ
バー、マイクロカプセル、アガロースマイクロビース上
もしくはセラミックカートリッジ上における培養を含
む。
【0036】大量の所望する抗体は、哺乳類細胞を生体
内において増殖せしめることによっても得ることができ
る。この目的のためには、所望の抗体を生産するハイブ
リドーマ細胞を組織適合性哺乳類に注射して抗体産性腫
瘍の成長を引き起こさせる。任意的に、この動物を炭化
水素、特に鉱物油、例えばプリスタン(テトラメチル−
ペンタデカン)によって、注射前に感作せしめる。1〜
3週間後、この抗体をそれら哺乳類の体液から単離す
る。例えば、適切なミエローマ細胞とBalb/cマウ
ス由来の抗体産性脾臓細胞との融合によって得られるハ
イブリドーマ細胞、又は所望の抗体を生産するハイブリ
ドーマ細胞系Sp2/0由来の感染細胞を、任意的にプ
リスタンによって前処理されているBalb/cマウス
に腹膜腔内注射し、そして1〜2週間後に、この動物の
腹水液を採取する。
【0037】この細胞培養上清液を所望の抗体のため
に、優先的にはc−erbB−2を発現する細胞の免疫
蛍光染色により、イムノブロッティングにより、酵素イ
ムノアッセイ例えばサンドイッチアッセイもしくはドッ
トアッセイにより、又はラジオイムノアッセイによって
検索する。
【0038】該抗体の単離のため、該培養上清液又は腹
水液中のイムノグロブリンを濃縮してもよく、それは例
えば硫酸アンモニウムによる沈殿、吸湿性物質、例えば
ポリエチレングリコールに対する透析、選択膜への濾過
等による。必要及び/又は所望するならば、該抗体を常
用のクロマトグラフィー方法、例えばゲル濾過、イオン
交換クロマトグラフィー、DEAE−セルロースによる
クロマトグラフィー及び/又は(イムノ−)アフィニテ
ィークロマトグラフィー、例えばc−erbB−2タン
パク質又はプロテインAによるアフィニティークロマト
グラフィーにより精製する。
【0039】本発明は更に、本発明のモノクローナル抗
体を産出するハイブリドーマ細胞、特にハイブリドーマ
細胞系FRP5,FSP16,FSP77及びFWP5
1に関する。これらは1990年11月21日に、ブタ
ペスト条約のもと、取得番号がそれぞれ第901121
15号、第90112116号、第90112117号
及び第90112118号のもとでPorton Do
wn,Salibury,UKにおけるEuropea
n Collection of Animal Ce
ll Cultures(ECACC)に寄託されてい
る。最も好ましいのは、FRP5と表示したハイブリド
ーマ細胞系(ECACC番号90112115)又はF
WP51と表示したハイブリドーマ細胞系(ECACC
番号90112118)である。本発明の好ましいハイ
ブリドーマ細胞は遺伝的に安定であり、所望の特異的な
本発明のモノクローナル抗体を分泌し、そして深冷凍結
した培養物から融解及び再クローン化によって活性化せ
しめることができる。
【0040】本発明は成長因子リセプターc−erbB
−2の細胞外ドメインに特異的なモノクローナル抗体を
産出するハイブリドーマ細胞系の調製のための方法にも
関し、該方法は、適切な哺乳類、例えばBalb/cマ
ウスを精製されたc−erbB−2タンパク質、精製さ
れたc−erbB−2を含む抗原性担体又は成長因子リ
セプターc−erbB−2を有する細胞によって免疫化
せしめること、この免疫化哺乳類の抗体産性細胞を適切
なミエローマ細胞系と融合せしめること、この融合にお
いて得られるハイブリド細胞をクローン化せしめるこ
と、及び所望の抗体を分泌する細胞クローンを選別する
ことにより特徴付けられる。例えば、c−erbB−2
を有する細胞によって免疫化されたBalb/cマウス
の脾臓細胞をミエローマ細胞系PAI又はミエローマ細
胞系Sp2/0−Ag14の細胞と融合させ、得られる
ハイブリド細胞を所望の抗体の生産について検索し、そ
して陽性のハイブリドーマ細胞をクローン化せしめる。
【0041】好ましいのは、ハイブリドーマ細胞系の製
造のための方法であって、適当なアジュバントを含む1
7 〜108 個のヒト胸部腫瘍細胞系SKBR3細胞を
数回(例えば4〜6回)、数ケ月(例えば2〜4ケ月)
にわたって皮下及び/又は腹膜腔内注射によってBal
b/cマウスを免疫化せしめ、そして最後の注射から2
〜4日後にこの免疫化マウスの脾臓細胞を採取し、そし
てこれを融合促進剤、好ましくはポリエチレングリコー
ルの存在下においてミエローマ細胞系PAIの細胞と融
合せしめることにより特徴付けられる方法である。好ま
しくは、このミエローマ細胞を、分子量約4,000の
ポリエチレングリコール約30%〜約50%を含む溶液
中で、3〜20倍過剰量のこの免疫化マウス由来の脾臓
細胞と融合せしめる。融合させた後、正常なミエローマ
細胞が所望のハイブリドーマ細胞よりもよく成長するこ
とを防ぐために、通常の間隔でこの細胞を前記の通りの
適切な培養培地であって選択培地、例えばHAT培地の
供給されている培地中に植え代えた。
【0042】本発明は前記の通り、成長因子リセプター
c−erbB−2の細胞外ドメインに特異的な抗体の重
鎖マウス可変ドメイン及び/又は軽鎖マウス可変ドメイ
ンについてコード化するインサート(挿入体)を含んで
成る組換DNAにも関する。定義により、このようなD
NAは、コード化一本鎖DNA、前記のコード化DNA
とそれに相補性のDNAより成る二本鎖DNA、又はこ
れら相補性(一本鎖)DNAそれ自身を含んで成る。
【0043】更に、成長因子リセプターc−erbB−
2の細胞外ドメインに特異的な抗体の重鎖マウス可変ド
メイン及び/又は軽鎖マウス可変ドメインをコード化す
るDNAは、重鎖マウス可変ドメイン及び/もしくは軽
鎖マウス可変ドメイン、又はその突然変異体をコード化
するオーセンティック(authentic)DNAを
有する酵素的又は化学的合成DNAであってよい。オー
センティックDNAの突然変異体は、上記の抗体の重鎖
マウス可変ドメイン及び/又は軽鎖マウス可変ドメイン
であって、その1もしくは複数のアミノ酸が欠失してい
る又は1もしくは複数の他のアミノ酸により置換されて
いるものである。好ましくは、この改質は該抗体の重鎖
マウス可変ドメイン及び/又は軽鎖マウス可変ドメイン
のCDRの外に存在する。このような突然変異DNAは
サイレント突然変異、即ち1又は複数のヌクレオチドが
その他のヌクレオチドにより置換されるがこの新しいコ
ドンが同一のアミノ酸をコード化する突然変異であって
もよい。このような突然変異の配列は、縮重(dege
nerated)配列でもある。縮重配列は、本来コー
ド化されるアミノ酸配列の変化をもたらすことなく無制
限の数のヌクレオチドがその他のヌクレオチドにより置
換される遺伝子コードの範囲内において縮重されてい
る。このような縮重配列は、該重鎖マウス可変ドメイン
及び/又は軽鎖マウス可変ドメインの最大の発現を得る
ため、特定の宿主(特にE.コリ)により好適であるそ
れらの異なる制限部位及び/又は特定のコドンの頻度に
起因して有用となりうる。
【0044】突然変異体なる語は、当業界に周知方法に
従うオーセンティックDNAの試験管内突然変異誘発に
より得られるDNA突然変異体を含む。
【0045】本発明は組換DNAであって、抗体、FR
P5,FSP16,FSP77及びFWP51より成る
グループから選ばれるモノクローナル抗体の重鎖マウス
可変ドメインをコード化するインサート、又は該重鎖可
変ドメインと相同性のアミノ酸配列をコード化するイン
サートを含んで成るものに関する。
【0046】特に、本発明は組換DNAであって、ハイ
ブリドーマ細胞系FRP5,FSP16,FSP77も
しくはFWP51のゲノムDNA又はmRNAに由来す
る重鎖マウス可変ドメインをコード化するインサート、
あるいは該細胞系のゲノムDNAと相同性であり、そし
てモノクローナル抗体FRP5,FSP16,FSP7
7もしくはFWP51の重鎖可変ドメインと相同性のア
ミノ酸配列をコード化するインサートを含んで成るもの
に関する。特に好ましいのは、組換DNAであって、ハ
イブリドーマ細胞系FRP5のゲノムDNAもしくはm
RNAに由来する重鎖マウス可変ドメインをコード化す
るインサート、又は該細胞系のゲノムDNAと相同性で
あり、そしてモノクローナル抗体FRP5の重鎖可変ド
メインに相同性のアミノ酸配列をコード化するインサー
トを含んで成るもの;あるいは、ハイブリドーマ細胞系
FWP51のゲノムDNAもしくはmRNAに由来する
重鎖マウス可変ドメインをコード化するインサート、又
は該細胞系のゲノムDNAと相同性であり、そしてモノ
クローナル抗体FWP51の重鎖可変ドメインに相同性
のアミノ酸配列をコード化するインサートを含んで成る
ものである。
【0047】好ましいのは、組換DNAであって、式I
のポリペプチドをコード化するインサートを含んで成り
(ここでFR1 ,FR2 ,FR3 ,FR4 ,CDR1H
CDR2H及びCDR3Hは前記の通り)、任意的に更にイ
ントロンを含んでいるポリペプチドである。特に好まし
いのは、式Iのポリペプチドをコード化する組換DNA
であって、ネズミもしくはヒトフレームワーク領域FR
1 ,FR2 ,FR3 及びFR4 をコード化するインサー
ト、並びに配列番号4のDNA配列99〜113(CD
1H)、DNA配列156〜206(CDR2H)及びD
NA配列303〜332(CDR3H)の相補性決定領域
をコード化するインサート、又は配列番号8のDNA配
列99〜113(CDR1H)、DNA配列156〜20
6(CDR2H)及びDNA配列303〜335(CDR
3H)の相補性決定領域をコード化するインサートを含ん
で成るものである。最も好ましいのは、配列番号4のD
NA配列9〜365のインサートを含んで成るDNAで
あって、ここで任意的に1又は複数(例えば1〜10
個)のヌクレオチドがその他のヌクレオチドにより置換
されているものであり、特に配列番号4のDNA配列9
〜365のインサートを含んで成るDNAである。同様
に好ましいのは、配列番号8のDNA配列9〜368の
インサートを含んで成るDNAであって、ここで任意的
に1又は複数(例えば1〜10個)のヌクレオチドがそ
の他のヌクレオチドにより置換されているものであり、
特に配列番号8のDNA配列9〜368のインサートを
含んで成るDNAである。
【0048】配列番号4に示すヌクレオチドの配列のD
NA、又は配列番号8に示すヌクレオチドの配列のDN
Aにおいて、これらはその他のヌクレオチドによって置
換でき、このような置換は、これらがコード化する相補
性決定領域(CDR)のアミノ酸配列を変えない場合が
好ましい。このことは、このようなヌクレオチドの置換
が、フレームワーク領域(FR)についてコード化する
インサート又はトリプレットコドンの縮重に基づいて、
コード化されるアミノ酸を変えない位置において見い出
されることを意味する。
【0049】同様に、本発明は抗体FRP5,FSP1
6,FSP77及びFWP51より成るグループから選
ばれるモノクローナル抗体の軽鎖ネズミ可変ドメインを
コード化するインサート、又は該軽鎖可変ドメインと相
同性のアミノ酸をコード化するインサート組換DNAに
関する。
【0050】より詳しくは、本発明は組換DNAであっ
て、ハイブリドーマ細胞系FRP5,FSP16,FS
P77もしくはFWP51のゲノムDNA又はmRNA
に由来する軽鎖マウス可変ドメインをコード化するイン
サート、あるいは該細胞系のゲノムDNAと相同性であ
り、そしてモノクローナル抗体FRP5,FSP16,
FSP77もしくはFWP51の軽鎖可変ドメインと相
同性のアミノ酸配列をコード化するインサートを含んで
成るものに関する。特に好ましいのは、組換DNAであ
って、ハイブリドーマ細胞系FRP5のゲノムDNAも
しくはmRNAに由来する軽鎖マウス可変ドメインをコ
ード化するインサート、又は該細胞系のゲノムDNAと
相同性であり、そしてモノクローナル抗体FRP5の軽
鎖可変ドメインに相同性のアミノ酸配列をコード化する
インサートを含んで成るもの;あるいは、ハイブリドー
マ細胞系FWP51のゲノムDNAもしくはmRNAに
由来する軽鎖マウス可変ドメインをコード化するインサ
ート、又は該細胞系のゲノムDNAと相同性であり、そ
してモノクローナル抗体FWP51の軽鎖可変ドメイン
に相同性のアミノ酸配列をコード化するインサートを含
んで成るものである。
【0051】好ましいのは、組換DNAであって、式II
のポリペプチドをコード化するインサートを含んで成り
(ここでFR5 ,FR6 ,FR7 ,FR8 ,CDR1L
CDR2L及びCDR3Lは前記の通り)、任意的に更にイ
ントロンを含んでいるポリペプチドである。特に好まし
いのは、式IIのポリペプチドをコード化する組換DNA
であって、ネズミもしくはヒトフレームワーク領域FR
5 ,FR6 ,FR7 及びFR8 をコード化するインサー
ト、並びに配列番号4のDNA配列480〜512(C
DR1L)、DNA配列558〜578(CDR2L)及び
DNA配列675〜701(CDR3L)の相補性決定領
域をコード化するインサート、又は配列番号8のDNA
配列483〜515(CDR1L)、DNA配列561〜
581(CDR2L)及びDNA配列678〜701(C
DR3L)の相補性決定領域をコード化するインサートを
含んで成るものである。
【0052】最も好ましいのは、配列番号4のDNA配
列411〜728のインサートを含んで成るDNAであ
って、ここで任意的に1又は複数(例えば1〜10個)
のヌクレオチドがその他のヌクレオチドにより置換され
ているものであり、特に配列番号4のDNA配列411
〜728のインサートを含んで成るDNAである。同様
に好ましいのは、配列番号8のDNA配列414〜72
8のインサートを含んで成るDNAであって、ここで任
意的に1又は複数(例えば1〜10個)のヌクレオチド
がその他のヌクレオチドにより置換されているものであ
り、特に配列番号8のDNA配列414〜728のイン
サートを含んで成るDNAである。配列番号4に示すヌ
クレオチドの配列のDNA、又は配列番号8に示すヌク
レオチドの配列のDNAにおいて、これらはその他のヌ
クレオチドによって置換でき、このような置換は、これ
がコード化する相補性決定領域(CDR)のアミノ酸配
列を変えない場合が好ましい。このことは前記した重鎖
可変ドメインについてコード化するDNAと同じであ
る。
【0053】完全な四量体イムノグロブリン分子の組立
て及びこのキメラ抗体の発現のため、重鎖及び軽鎖可変
ドメインをコード化する該組換DNAインサートを、関
連する重鎖及び軽鎖定常ドメインをコード化するDNA
と融合せしめ、次いで適切な宿主細胞に、例えばハイブ
リドベクターに組み入れた後に移し入れる。
【0054】従って本発明は、ヒト定常ドメイン、例え
ばγ1,γ2,γ3又はγ4、好ましくはγ1又はγ4
に融合している、c−erbB−2の細胞外ドメインに
特異的な抗体の重鎖ネズミ可変ドメインをコード化する
インサートを含んで成る組換DNAにも関する。同様に
本発明は、ヒト定常ドメインκ又はλ、好ましくはκに
融合している、c−erbB−2の細胞外ドメインに特
異的な抗体の軽鎖ネズミ可変ドメインをコード化するイ
ンサートを含んで成る組換DNAに関する。
【0055】本発明は特に、前記の一本鎖組換抗体をコ
ード化する組換DNA、例えば重鎖可変ドメインと軽鎖
可変ドメインとがスペーサーグループをコード化するD
NAインサートにより連結されている組換DNAに関
し、特に式III のタンパク質をコード化し(ここでFR
1 ,FR2 ,FR3 ,FR4 ,FR6 ,FR7 ,F
8 ,FR9 ,SP,CDR1H,CDR2H,CDR3H
CDR1L,CDR2L及びCDR3Lは前記の通り)、任意
的にエフェクター分子及び/又は宿主細胞における抗体
のプロセッシングを促進せしめるシグナル配列を更に含
んで成る組換DNAに関する。特に本発明は、任意的に
1又は複数(例えば1〜10個)のヌクレオチドが他の
ヌクレオチドにより置換されている、配列番号4のDN
A配列9〜728のインサートを含んで成るDNA、特
に配列番号4のDNA配列9〜728のインサートを含
んで成るDNAに関する。更に本発明は、任意的に1又
は複数(例えば1〜10個)のヌクレオチドが他のヌク
レオチドによって置換されている、配列番号8のDNA
配列9〜728のインサートを含んで成るDNA、特に
配列番号8のDNA配列9〜728のインサートを含ん
で成るDNAに関する。
【0056】他の態様において、本発明は組換DNAで
あって、その重鎖可変ドメインと軽鎖可変ドメインがス
ペーサーグループをコード化するDNAインサートによ
り連結されている組換DNAをコード化し、任意的に宿
主細胞において抗体のプロセッシングを促進せしめるシ
グナル配列及び/又は抗体の精製を促進せしめるペプチ
ドをコード化するDNA及び/又は切断部位をコード化
するDNA及び/又はペプチドスペーサーをコード化す
るDNA及び/又はエフェクター分子をコード化するD
NAを含んで成るものに関する。
【0057】エフェクター分子をコード化するDNA
は、前記のエフェクター分子、特にアルカリホスファタ
ーゼ又はシュードモナス外毒素Aをコード化するDNA
を意図とする。このようなエフェクター分子をコード化
するDNAは、天然の酵素もしくは毒素をコード化する
DNAの配列、又はそれらの突然変異体を有し、そして
当業界において周知の方法により製造されうる。例えば
アルカリホスファターゼもしくはシュードモナス外毒素
Aをコード化する天然のDNA又はその突然変異体は、
前述と類似の方法により得ることができる。
【0058】最も好ましいのは、配列番号5のDNA配
列23〜814、配列番号5のDNA配列86〜215
5又は配列番号5のDNA配列23〜2155のインサ
ートであって、任意的に1又は複数(例えば1〜10
個)のヌクレオチドが他のヌクレオチドによって置換さ
れているものを含んで成るDNAであり、特に配列番号
5のDNA配列23〜2155のインサートを含んで成
るDNAである。
【0059】同様に好ましいのは、配列番号10のDN
A配列1〜1911、配列番号10のDNA配列64〜
1911もしくは配列番号10のDNA配列97〜19
11のインサートであって任意的に1もしくは複数(例
えば1〜10個)のヌクレオチドが他のヌクレオチドに
よって置換されているものを含んで成るDNA、又は配
列番号11のDNA配列1〜1911、配列番号11の
DNA配列64〜1911もしくは配列番号11のDN
A配列97〜1911のインサートであって任意的に1
もしくは複数(例えば1〜10個)のヌクレオチドが他
のヌクレオチドによって置換されているものを含んで成
るDNAであり、特に配列番号11のDNA配列1〜1
911のインサートを含んで成るDNAである。
【0060】更に、本発明はハイブリドベクターである
組換DNAであって、前記の通りのネズミ重鎖の可変ド
メインをコード化するインサート及び/又は前記の通り
のネズミ軽鎖の可変ドメインをコード化するインサー
ト、複製もしくは自律性複製配列の起源、1もしくは複
数のドミナント(優性)マーカー配列、並びに任意的に
発現コントロール配列、シグナル配列及び更なる制限部
位を含んで成る組換DNAに関する。
【0061】第1の態様において、本発明に関するハイ
ブリドベクターは、プロモーター、更には本発明のタン
パク質であって重鎖ネズミ可変ドメイン、軽鎖ネズミ可
変ドメイン、重鎖ネズミ可変ドメインと軽鎖ネズミ可変
ドメイン、一本鎖組換抗体、融合タンパク質、並びに融
合タンパク質であって任意的に精製を促進せしめるペプ
チド、切断部位及びペプチドスペーサーを含んで成るも
の、より成るグループから選ばれるものを含んで成る発
現カセットを含んで成り(ここでこのDNAは該プロモ
ーターによってコントロールされている)、そして該タ
ンパク質を単離せしめる。
【0062】第2の態様において、本発明に関するハイ
ブリドベクターは、重鎖ネズミ可変ドメイン、軽鎖ネズ
ミ可変ドメイン、重鎖ネズミ可変ドメインと軽鎖ネズミ
可変ドメイン、一本鎖組換抗体、並びに精製を促進せし
めるペプチド、分解部位及びペプチドスペーサーを任意
的に含んで成る融合タンパク質より成るグループから選
ばれる本発明のタンパク質をコード化する第2DNA配
列に、適切な解読フレームにおいて連結しているシグナ
ルペプチドをコード化する第1DNA配列と作動連結し
ているプロモーターを含んで成る発現カセットを含んで
成る。
【0063】ベクターは一般に適合性宿主細胞との共同
作業において、二つ機能を示す。1つの機能はイムノグ
ロブリン可変ドメインをコード化する核酸のクローン化
を促進せしめること、即ち、有用な量の核酸(クローニ
ングベクター)を製造することである。他の機能は、染
色体外因子として保持されること又は宿主染色体(発現
ベクター)に一体化されることのいづれかにより、適切
な宿主において組換遺伝子構造体の複製及び発現を提供
することにある。クローニングベクターは前記の通りの
組換遺伝子構造体、複製又は自律性複製配列の起源、ド
ミナントマーカー配列並びに任意的にシグナル配列及び
更なる制限部位を含んで成る。発現ベクターは組換遺伝
子の転写及び翻訳に重要な発現コントロール配列を更に
含んで成る。
【0064】複製又は自律性複製配列の起源は、例えば
シミアン(Simian)ウイルス40(SV40)も
しくはその他のウイルス源由来の外因性起源を含ませる
ようにベクターを組立てること、又は宿主細胞の染色体
機構のいづれかによって提供される。
【0065】マーカーは該ベクターを含む宿主細胞の選
別を可能にする。選択マーカーには、重金属例えば銅、
又は抗生物質例えばジェネチシン(genetici
n)(G−418)もしくはヒグロマイシンに対する耐
性を授ける遺伝子、あるいは宿主細胞の遺伝的損傷、例
えばチミジンキナーゼ、ヒポキサンチンホスホリルトラ
ンスフェラーゼ、ジヒドロホレートリダクターゼ等の欠
損を補完する遺伝子が含まれる。
【0066】シグナル配列は、例えば予備配列(pre
sequence)又は組換抗体の分泌を誘発する分泌
誘導体(secretory leader)、スプラ
イスシグナル等でありうる。組換抗体の分泌を誘発する
シグナル配列は例えばompA遺伝子、pelB(ペク
チン酸リアーゼ)遺伝子又はphoA遺伝子由来の配列
である。
【0067】発現コントロール配列として、該ベクター
DNAはプロモーター、即ち、転写の開始と停止及びこ
のmRNAの安定化のために必要な配列、並びに任意的
にエンハンサー及び更なる調節的配列を含んで成る。
【0068】広範囲にわたるプロモーター配列が、宿主
細胞の種類に応じて利用できうる。強力であり、そして
同時によく調節されうるプロモーターが最も有用であ
る。翻訳の開始のための配列は例えばシャイン−ダルガ
ーノ(Shine−Dargarno)配列である。転
写の開始及び停止、並びにmRNAの安定化のために必
要な配列は、通常例えば発現宿主由来のウイルス又は真
核細胞のcDNAの非コード化5′領域及び3′領域の
それぞれから得られる。エンハンサーはウイルス起源、
例えばシミアンウイルス、ポリオーマウイルス、牛パピ
ロマウイルスもしくはモロニーサルコマウイルス由来、
又はゲノム、特にマウス起源の転写刺激DNA配列であ
る。
【0069】本ベクターDNAの種々のDNAセグメン
トは作動的に連結している。即ち、それらはつながって
おり、そして互いに機能的な関係において位置してい
る。コリ株における複製及び発現のために適切なベ
クターの例はバクテリオファージ、例えばλバクテリオ
ファージの誘導体、又はプラスミド、例えば、特にプラ
スミドColE1及びその誘導体、例えばpMB9,p
SF2124,pBR317もしくはpBR322、並
びにpBR332由来のプラスミド例えばpUC9,p
UCK0,pHRi148及びpLc24が挙げられ
る。適切なベクターは、完全なレプリコン、マーカー遺
伝子、制限エンドヌクレアーゼのための認識配列(これ
により、異種DNA及び適切ならば発現コントロール配
列をこの部位に挿入することができる)、並びに任意的
にシグナル配列及びエンハンサーを含む。
【0070】微生物プロモーターは、例えば温度感受性
リプレッサーによりコントロールされる、バクテリオフ
ァージλの強力な左手方向(leftward)プロモ
ーターPL である。更に適切なのは、コリプロモー
ター、例えばlac(ラクトース)プロモーターであっ
て、lacリプレッサーによって調節されそしてイソプ
ロピル−β−D−チオガラクトシドにより誘発されるも
の、trp(トリプトファン)プロモーターであってt
rpリプレッサーにより調節されそして例えばトリプト
ファンの不足により誘発されるもの、及びtac(ハイ
ブリドtrp−lacプロモーター)であってlacリ
プレッサーにより調節されているものである。
【0071】酵母における複製及び発現のために適切な
ベクターは、酵母複製起点(start)及び酵母のた
めの選択遺伝子マーカーを含む。このようなベクターの
1つのグループは、ars配列(自律性複製配列:au
tonomous replication sequ
ence)と称される複製の起点を含む。このようなベ
クターは形質転換後に酵母細胞において染色体外的に保
持され、そして自律的に複製される。更に、サッカロマ
イシス セレビジアSaccharomyces
erevisiae)由来の2μ(2ミクロン)のプラ
スミドDNAの全て又は一部を含むベクターが利用でき
る。このようなベクターは該細胞内に既に存在している
2μのプラスミドの中に組換により一体化せしめるか、
又は自律的に複製される。高い形質転換率及び高いコピ
ー数が達成される場合、2μの配列が特に適切である。
【0072】酵母における発現のために適切な発現コン
トロール配列は例えば高発現性酵母遺伝子のそれであ
る。従って、TRP1遺伝子、ADHIもしくはADH
II遺伝子、酸性ホスファターゼ(PHO3 もしくはPH
5 )遺伝子、イソチトクローム遺伝子のためのプロモ
ーター、又は解糖系に包含されるプロモーター、例え
ば、エノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸キナ
ーゼ(PGK)、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボ
キシラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6
−リン酸イソメラーゼ、3−ホスホグリセリン酸ムター
ゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオセホスフェートイソメ
ラーゼ、ホスホグルコースイソメラーゼ及びグルコキナ
ーゼの遺伝子のプロモーターが利用できる。
【0073】哺乳類細胞における複製及び発現のために
適切なベクターは、ウイルス由来のDNA、例えばシミ
アンウイルス40(SV40)、ラウスサルコマウイル
ス(RSV)、アデノウイルス2、牛パピロマウイルス
(BPV)、パポバウイルスBK突然変異体(BK
M)、又はマウスもしくはヒトのサイトメガロウイルス
(CMV)由来のプロモーター配列が付与されている。
他方、該ベクターは哺乳類発現生成物、例えばアクチ
ン、コラーゲン、ミオシン他由来のプロモーターであっ
て、通常所望の遺伝子配列、即ち、イムノグロブリンH
鎖又はL鎖のプロモーターと関連するプロモーターを含
んで成りうる。
【0074】好ましいベクターは、原核細胞及び真核細
胞宿主の両方のために適切なものであり、そしてそれは
ウイルスの複製系に基づく。特に好ましいのは、シミア
ンウイルスプロモーター例えばpSVgpt又はpSV
neoを含んで成るベクターであって、エンハンサー、
例えばイムノグロブリン遺伝子配列に通常一体化されて
いるエンハンサー、特にマウスIgのH−又はL−鎖エ
ンハンサーを更に含んで成るものである。
【0075】本発明の組換抗体をコード化する組換DN
Aは、例えば形質転換せしめた宿主細胞を培養すること
により製造でき、そして任意的にこの製造したDNAを
単離せしめる。
【0076】特に、このようなDNAは以下の段階: a)所望の特異性を有する抗体の可変重鎖及び/又は軽
鎖のドメインをコード化するネズミDNAを、例えば適
切なハイブリドーマ細胞系のゲノムから該DNAを単離
し、そしてDNAプローブを用いて所望のDNAを選別
すること、又は適切なハイブリドーマ細胞系からmRN
Aを単離し、そしてオリゴヌクレオチドプライマーを用
いて所望の特異性を有する抗体の可変重鎖及び/又は軽
鎖のドメインをコード化するcDNAを調製すること、
により調製し、 b)所望のシグナル配列をコード化するDNA及び/又
はエフェクター分子をコード化するDNAを、例えば、
適切な起源、例えばゲノムライブラリー又はcDNAラ
イブラリーから、DNAプローブを用いて所望のDNA
を単離せしめることにより準備し、 c)化学的方法により所望のスペーサーグループをコー
ド化するDNAを合成し、 d)段階a)並びに任意的にb)及びc)のDNAを適
切なハイブリドベクターに組入れることにより、該組換
抗体をコード化する組換遺伝子を組立て、 e)得られるハイブリドベクターを感受性宿主細胞に移
し入れるか、又は該組換遺伝子をコード化するDNAを
回収し、そしてこの結合していないDNAを感受性宿主
細胞に移し入れ、 f)形質転換された宿主細胞を選別及び培養し、そして g)任意的に所望のDNAを単離せしめること、 を含んで成る方法により調製できる。
【0077】上記の方法の段階a)に関するDNAはゲ
ノムDNAの単離、又はmRNAから単離したcDNA
の調製により得ることができる。ハイブリドーマ細胞由
来のゲノムDNAは当業界において周知の方法により単
離でき、これは、細胞の破裂(例えば、トリトン(Tr
iton:商標)のような清浄剤の存在下における溶
解)、DNAの抽出(例えばフェノール及びCHCl3
/イソアミルアルコールにより処理し、そしてDNAを
沈殿化させることによる)段階を含む。該DNAを、通
常1又は複数の制限エンドヌクレアーゼによりフラグメ
ント化せしめ、得られるフラグメントを適切な担体、例
えばニトロセルロース膜上で複製し、そして目的のポリ
ペプチド配列をコード化するDNA配列、特に配列変え
せしめたH−及びL−鎖Ig遺伝子配座の存在につい
て、DNAプローブによって検索する。この工程によ
り、DNAフラグメントは、重鎖のV,D及びJ領域並
びに軽鎖のV及びJ領域のそれぞれを、誘導配列及びわ
ずかのイントロンを伴って有するインサートを含むこと
が見い出せた。同様にハイブリドーマ細胞からのcDN
Aを当業界において周知の方法、例えば細胞のRNA全
てを抽出し、適切なクロマトグラフィー方法、例えばオ
リゴ(dT)−セルロースにおけるクロマトグラフィー
によりmRNAを単離し、ネズミイムノグロブリンの重
鎖及び軽鎖の定常ドメイン遺伝子内の適切な領域に相補
性のオリゴヌクレオチドプライマーの存在下においてデ
オキシヌクレオチド3リン酸と逆転写酵素の混合物によ
りcDNAを合成し、そしてこのcDNAを単離せしめ
ることにより調製する。DNA単離を容易にする手段と
して、所望のゲノムDNA又はcDNAをポリペメラー
ゼ連鎖反応(Polymerase chain re
action:PCR)技術を用いて増幅することがで
きる。PCRは遺伝子の各末端のDNA領域に特異的な
二種のプライマーからの伸長の繰り返しを包含する。好
ましくは、適切なハイブリドーマ細胞系由来の全mRN
AのcDNA転写物を、IgのH−及びL−鎖の可変ド
メインそれぞれにハイブリダイズさせるために仕立てた
プライマーの存在下において、Taq DNAポリメラ
ーゼを伴って加熱/冷却のサイクルにおいて処理する。
【0078】上記の方法の段階b)に関するゲノムDN
A又はcDNAを当業界において周知の方法に従って適
切な細菌もしくは哺乳類細胞から単離せしめる。好まし
くは、a)に記載した方法を利用し、ネズミハイブリド
ーマ細胞の代りに関連する起源細胞を代用し、そして所
望のシグナル配列又は所望のエフェクター分子をコード
化する遺伝子とハイブリダイズせしめるためにデザイン
したDNAプローブを用いる。RNA全体からのmRN
Aの選別がオリゴ(dT)−セルロースにより可能でな
い場合、cDNAを関連するオリゴヌクレオチドプライ
マーを利用して全RNAから調製する。DNAの単離は
PCR技術によりかなり簡潔化される。
【0079】段階c)に関するDNAは、常用の化学的
及び酵素的方法、例えば重複相補性配列による30〜6
0の塩基のオリゴヌクレオチドの化学的合成、このよう
なオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション、及び酵
素的リゲーション、任意的にその後、関連するデオキシ
ヌクレオチド3リン酸の存在下において適切な酵素によ
って欠損している塩基を補完せしめることにより調製す
る。
【0080】マウスの可変鎖ドメインに対するDNAプ
ローブは合成DNA、所望のイムノグロブリンをコード
化するmRNA由来のcDNA、又はゲノムDNAもし
くは既知のヌクレオチド配列のDNAフラグメントであ
りうる。L−/H−鎖の可変ドメインの配列変えしたI
g遺伝子配座の検出及び/又は増幅のためのプローブと
して、該DNAが由来する哺乳類、例えばBalb/c
マウスにおけるL−/H−鎖のIg配座を構成する、隣
り合って保存される可変又は定常ドメインの既知のヌク
レオチド配列のDNAフラグメントを選んだ。このDN
Aプローブは、化学的方法により合成するか、又は適切
な哺乳類の適切な組織、例えばBalb/cマウスの肝
臓から単離し、そして標準的な方法により単離せしめ
た。必要ならば、該プローブDNAを、例えばよく知ら
れたニック−トランスレーション技術により放射性標識
し、次いで添加物例えばカルシウムキレート剤、粘性調
節化合物、タンパク質、非特異的DNA等を含む緩衝剤
と塩の溶液中において、選択的なハイブリダイゼーショ
ンに好適な温度でDNAライブラリーとハイブリダイズ
せしめる。
【0081】所望のDNA配列を含むフラグメントが同
定されたら、非本質的なDNAを除去するため、1方又
は両方の末端を改質せしめるため、そして介在する配列
の全部又は一部を除去するために処理すること等のため
に、このフラグメントを更なる操作にかける。
【0082】該組換抗体をコード化する組換遺伝子を提
供するための種々のDNAフラグメントの連結は、常用
の技術、例えばブラント−又は付着末端リゲーション、
適切な付着末端を提供するための制限酵素分解、適切な
らば付着末端を補完せしめること、不必要な連結を回避
するためのアルカリホスファターゼ処理、及び適切なリ
ガーゼによるリゲーションにより行われる。
【0083】該組換DNAの移し入れ、例えばハイブリ
ドベクターの移し入れ及び形質転換細胞の選別は以下に
記載する。
【0084】更に、本発明は前記の組換DNAにより形
質転換せしめた宿主細胞に関し、一般には所望の組換抗
体の重鎖をコード化するDNA及び/又は軽鎖をコード
化するDNAにより形質転換せしめた宿主細胞に関し、
特に好ましい一本鎖組換抗体をコード化するDNAによ
り形質転換せしめた宿主細胞に関する。
【0085】更に詳しくは本発明は、プロモーター、並
びに重鎖ネズミ可変ドメイン、軽鎖ネズミ可変ドメイ
ン、重鎖ネズミ可変ドメインと軽鎖ネズミ可変ドメイ
ン、一本鎖組換抗体、融合タンパク質、及び融合タンパ
ク質であって精製を促進せしめるペプチド、切断部位と
ペプチドスペーサーを更に含んで成るもの、より成るも
のから選ばれる本発明のタンパク質をコード化するDN
Aを含んで成る発現カセットを含んで成るハイブリドベ
クターにより形質転換された宿主細胞に関し、ここで該
DNAは該プロモーターによりコントロールされる。
【0086】更に本発明は、重鎖ネズミ可変ドメイン、
軽鎖ネズミ可変ドメイン、重鎖ネズミ可変ドメインと軽
鎖ネズミ可変ドメイン、一本鎖組換抗体、融合タンパク
質及び融合タンパク質であって精製を促進せしめるペプ
チド、切断部位とペプチドスペーサーを更に含んで成る
ものより成るグループから選ばれる本発明のタンパク質
をコード化する第2DNA配列に、適当な解読フレーム
において連結しているシグナルペプチドをコード化する
第1DNA配列と、作動的に連結しているプロモーター
を含んで成る発現カセットを含んで成るハイブリドベク
ターにより形質転換された宿主細胞に関する。
【0087】特に、本発明は重鎖ネズミ可変ドメイン、
軽鎖ネズミ可変ドメイン、重鎖ネズミ可変ドメインと軽
鎖ネズミ可変ドメイン、一本鎖組換抗体、融合タンパク
質及び融合タンパク質であって精製を促進せしめるペプ
チド、切断部位とペプチドスペーサーを更に含んで成る
ものより成るグループから選ばれる本発明のタンパク質
の製造のための方法であって、該タンパク質をコード化
する第2のDNA配列に適当な解読フレームにおいて連
結しているシグナルペプチドをコード化する第1のDN
A配列と、作動的に連結しているプロモーターを含んで
成る発現カセットを含んで成るベクターにより形質転換
せしめた宿主、例えばコリを培養し、そして該タン
パク質を単離することを含んで成る方法に関する。
【0088】本発明の宿主細胞は試験管内での培養が可
能でなければならない。適切な細胞は、原核細胞又は真
核細胞由来のものであり、それは例えば細菌細胞例えば
コリ、酵母例えばサッカロマイシス セレビジア
は哺乳類細胞である。機能的なヒト/マウスキメラ抗体
の調製のためには、活性抗体の製造に適切な環境を提供
するために該宿主細胞は高等真核細胞由来でなくてはな
らない。その理由は、機能的な三量体抗体分子の生合成
は適切な初期ペプチド鎖の折りたたみ、グリコシル化及
び組立てを必要とするからである。
【0089】適切な宿主の例は、制限酵素又は改質酵素
の欠損する、又は不足する微生物、例えば細菌、特に
スシェリヒア コリの株、例えばコリX1776、
コリY1090、コリHB101、コリ
3110、コリHB101/LM1035、
JA221、コリDH5α、コリK12又は
コリCC118株、バチルス スブチルスBut
illus subtilis)、バチルス ステアロ
サーモフィルスBucillus stearoth
ermophilus)、シュードモナスヘモフィル
(Haemophilus)、ストレプトコッカス
Streptococcus)及びその他、並びに酵
母例えばサッカロマイシス セレビジア、例えば
レビジアGRF18である。更に適切な宿主細胞は、よ
り高等な生物の細胞、特に樹立連続(establis
hed continuous)ヒトもしくは動物細胞
系、例えばヒト胎芽肺繊維芽細胞L132、ヒト悪性黒
色腫ボウス(Bowes)細胞、HeLa細胞、SV4
0ウイルス感染化アフリカ産グリーンモンキーCOS−
7の腎臓細胞もしくは中国産ハムスターの卵巣細胞、又
はリンパ性由来の細胞例えばリンパ腫、ミエローマ、ハ
イブリドーマ、トリオーマもしくはクアドローマ細胞、
例えばPAI,Sp2/0もしくはX63−Ag8.6
53細胞である。
【0090】上記のコリの株、特にコリCC1
18が宿主として好ましい。
【0091】本発明は形質転換宿主細胞の調製のための
方法にも関し、ここでは適切な前記の感受性宿主細胞を
本発明に関するハイブリドベクターにより形質転換せし
め、そしてこの形質転換細胞を選別している。
【0092】微生物の形質転換は論文、例えばセレ
ビジア(A.Hinnenら、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 75:1929,197
8)、スブチリス(Anagnostopoulo
sら、J.Bacteriol.81:741,196
1)、及びコリ(M.Mandelら、J.Mo
l.Biol.53:159,1970)について論文
において記載の通りに実施した。
【0093】従って、コリ細胞の形質転換工程は、
例えば、DNAの取込みを可能にするための該細胞のC
2+処備処理、及びハイブリドベクターとのインキュベ
ーションを含む。形質転換細胞のその後選別は、例え
ば、該ベクターDNAのマーカー配列の種類に依存して
親細胞から形質転換細胞の選別を可能にする選択培地に
該細胞を移し換えることにより達成されうる。好ましく
は、該ベクターを含まない細胞が成育できない成育培地
を用いる。酵母の形質転換は、例えば、グリコシダーゼ
による細胞壁の酵素的除去、得られるスフェロプラスト
をポリエチレングリコール及びCa2+イオンの存在下に
おいて該ベクターと処理せしめること、及び該スフェロ
プラストを寒天の中に埋め込むことにより細胞壁を再生
せしめる段階を含んで成る。好ましくは、この再生用寒
天は再生及び前記の形質転換細胞の選別を同時に可能と
するように調製する。
【0094】高等な真核細胞、例えば哺乳類細胞系由来
の細胞の形質転換は、好ましくは感染により達成せしめ
る。感染は常用の技術、例えばリン酸カルシウム沈殿、
マイクロインジェクション、プロトプラスト融合、エレ
クトロポレーション(即ち、細胞膜の透過性を一時的に
高める短い電気パルスによるDNAの導入)により、又
は補助化合物例えばジエチルアミノエチルデキストラ
ン、ジメチルスルホキシド、グリセロールもしくはポリ
エチレングリコール等の存在下において実施する。この
感染工程の後、感染細胞を例えば、選択マーカーの種類
に依存して選択培地、例えば標準培養培地例えばダルベ
ッコ改良イーグル培地(DMEM)、最少必須培地、R
PMI1640培地等であって例えば関連する抗生物質
を含むもの中での培養により、同定且つ選別する。
【0095】該宿主細胞を、該組換L−鎖遺伝子構造体
単独により該組換H−鎖遺伝子構造体単独により、この
両方により、順次もしくは同時のいづれかで形質転換せ
しめるか、又はこのL−鎖とH−鎖の遺伝子両方を含ん
で成るベクター構造体、例えば前述した組換一本鎖抗体
遺伝子構造体を用いることにより形質転換せしめる。
【0096】好ましいのは、抗−c−erbB−2抗体
の重鎖可変ドメインをコード化するDNA、スペーサー
グループをコード化するDNA、抗−c−erbB−2
抗体の軽鎖可変ドメインをコード化するDNA及びエフ
ェクター分子をコード化するDNAを含んで成る組換一
本鎖抗体遺伝子構造体により形質転換された宿主細胞、
特に前記の好ましい組換一本鎖抗体遺伝子により感染さ
れた宿主細胞である。本発明の宿主細胞の更なる例は、
類似の組換プラスミドであって、択一的な配向性のH−
及びL−鎖遺伝子構造体を含み、この組換抗体の高レベ
ルな発現性を促進せしめる更なるDNA因子の組入れた
ものにより感染された細胞である。
【0097】本発明の宿主細胞は遺伝子的に安定であ
り、一定の特異性の本発明の組換抗体を分泌し、そして
深冷凍結生物から融解及び再クローン化によって活性化
される。
【0098】この形質転換された宿主細胞は、当業界に
おいて周知の方法により、炭素の同化性原料、例えば炭
水化物例えばグルコース又はラクトース、窒素の同化性
原料、例えばアミノ酸、ペプチド、タンパク質、又はそ
れらの分解生成物例えばペプトン、アンモニウム塩等、
並びに無機塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム及びカルシウムの硫酸塩、リン酸塩及び/又は炭酸
塩を含む液体培地中で培養される。この培地は更に、例
えば成長促進剤、例えば微量元素、例えば鉄、亜鉛、マ
ンガン等を含む。
【0099】該培地は、好ましくは選択圧力(sele
ction pressure)を及ぼすため、そして
形質転換されていない又は該ハイブリドベクターを失っ
た細胞の生育を阻止するように選ぶ。従って、例えばも
しこのハイブリドベクターがマーカーとして抗生物質耐
性遺伝子を含むなら、この培地に抗生物質を加える。も
し、例えば利用する宿主細胞が必須アミノ酸において栄
養要求性であり、そしてこのハイブリドベクターがこの
宿主の欠損を補完する酵素をコード化する遺伝子を含む
場合、このアミノ酸の欠いた最少培地をこの形質転換細
胞の培養のために用いる。
【0100】高等の真核細胞、例えば哺乳類細胞由来の
細胞を、市販されている培地、例えばダルベッコ改良イ
ーグル培地(DMEM)、最少必須培地、RPMI培地
及び前記した培地、任意的に成長促進剤及び/又は哺乳
類血清の添加した培地を用い、組織培養条件下で生育せ
しめる。組織培養条件下での細胞培養は当業界において
よく知られ、そして均質懸濁培養、例えばエアーリフト
反応槽もしくは連続攪拌槽内における培養、又は固定化
もしくは包埋細胞培養、例えば中空ファイバー、マイク
ロカプセル、アガロースマイクロビース上、多孔質ガラ
ス製ビーズ、セラミックカートリッジもしくはその他の
マイクロ担体における培養を含む。
【0101】培養は当業界に周知の方法により行われ
る。この培養条件、例えば温度、培地のpHの値及び発酵
(fermentation)時間は、本発明のポリペ
プチド又は誘導体の最大の力価が得られるように選ぶ。
従って、コリ又は酵母株を浸水培養による好気的条
件のもとで、約20〜40℃、好ましくは約30℃そし
てpH値4〜8、好ましくは約pH7にて振騰又は攪拌しな
がら、好ましくは本発明のポリペプチド又は誘導体の最
大収率が達成される迄培養する。
【0102】細胞密度が満足しうる値に到達したら、こ
の培養を中止し、そして該ポリペプチド又は誘導体を単
離する。もし該ハイブリドベクターが適切な分泌シグナ
ル配列を含むなら、このポリペプチド又は誘導体は該形
質転換細胞により、直接的にこの培地の中に分泌され
る。そうでなければ、この細胞を例えば清浄剤例えばS
DS,NP−40(商標)、トリトン(商標)もしくは
デオキシコール酸との処理、リゾチームもしくは類似作
用の酵素による溶解、又は浸透圧ショックもしくは超音
波による破裂によって破壊させなければならない。前記
のシグナル配列が所望のタンパク質の分泌を細胞ペリプ
ラズムへ誘導する場合も、細胞の解体が必要となる。酵
母を宿主微生物として用いる場合、この細胞壁はグルコ
シダーゼによる酵素的分解により除去してよい。他方又
は更に、機械的な力、例えば粉砕力(例えばフレンチプ
レス(French Press)、ダイノミル(Dy
nomill)等)又はガラスビーズもしくは酸化アル
ミニウムとの振騰、又は凍結(例えば液体窒素中)と融
解(例えば30℃〜40℃)の繰り返し、並びに超音波
が、細胞の破壊に利用できる。
【0103】本質的に周知の方法において、タンパク
質、核酸及びその他の細胞構成成分を含む、該細胞を破
壊した後に得られる混合物の遠心後に得られる細胞上清
液又は溶液は、タンパク質に富み、本発明のポリペプチ
ドを含む。従って、例えば、ほとんどの非タンパク質成
分をポリエチレンイミン処理により除去し、そして本発
明のポリペプチド及び誘導体を含むタンパク質を例えば
硫酸アンモニウム又はその他の塩類の飽和溶液により沈
殿せしめる。そうでなければ、この細胞上清液又はリゼ
ートを、適切な膜により濾過すること及び/又はクロマ
トグラフィー方法例えばアフィニティークロマトグラフ
ィーにより直接予備精製する。
【0104】本発明に関する組換抗体及びモノクローナ
ル抗体は、成長因子リセプターc−erbB−2の細胞
外ドメインの定性及び定量検査のために利用できる。こ
れは、腫瘍の進行性のモニターのため、腫瘍が本発明の
組換又はモノクローナル抗体による治療を受け入れられ
るかどうかの決定、及び化学治療による腫瘍の治療をモ
ニターするために特に有用である。考えられる腫瘍はc
−erbB−2を過剰発現するもの、例えば胸部及び卵
巣腫瘍である。
【0105】一般に、本発明に関するモノクローナル及
び組換抗体は、抗体と抗原(即ち、c−erbB−2タ
ンパク質の細胞外ドメイン)との間の結合相互作用に基
づく任意の周知のイムノアッセイにおいて利用されう
る。このようなアッセイの例には、放射性−、酵素、蛍
光、化学ルミネッセンス、免疫沈殿、ラテックス凝集及
び赤血球凝集イムノアッセイが挙げられ、そして特に免
疫染色方法が挙げられる。
【0106】本発明に関する抗体は、上記の通り又は酵
素イムノアッセイにおける酵素複合化誘導体の形におい
て利用されうる。任意の酵素イムノアッセイの周知の改
良方法、例えば可溶性相(均質)酵素イムノアッセイ、
固相(不均質)酵素イムノアッセイ、単一酵素イムノア
ッセイ又は二重(サンドイッチ)酵素イムノアッセイで
あってc−erbB−2タンパク質の直接又は間接(競
合的)検出による方法が利用されうる。
【0107】このような酵素イムノアッセイの例はサン
ドイッチ酵素イムノアッセイ、即ち、適切な担体、例え
ばポリスチレン、ポリプロピレンもしくはポリビニルク
ロリドのマイクロタイタープレート又は試験管のプラス
チック表層、ガラスもしくはプラスチック製ビース、フ
ィルター紙、デキストラン他、セルロースアセテートも
しくはニトロセルロースシート、磁性粒子等が単なる吸
着により又は任意的に例えばグルタルアルデヒドもしく
はシアノゲンブロミドによる該担体の活性化後により、
モノクローナル担体によって被覆されているイムノアッ
セイが挙げられる。次に、可溶性c−erbB−2タン
パク質及び検出可能な酵素(例えばアルカリホスファタ
ーゼ)を含んで成る本発明の最終的な一本鎖組換抗体を
含む試験溶液を加える。この試験溶液中の可溶性c−e
rbB−2タンパク質の量は、結合した組換抗体の量に
正比例し、そしてこれは酵素基質溶液の添加により測定
される。この酵素基質反応は、例えば目視又は光学測定
装置により観察されうる色の変化をもたらす。
【0108】本発明に関する抗体は上記の通り、又は放
射性イムノアッセイ(RIA)における放射性標識誘導
体の形において利用できる。酵素イムノアッセイについ
て前記したと同様に、任意の放射性イムノアッセイの周
知の改良方法が利用されうる。
【0109】この試験は酵素ラベルの代りに放射性ラベ
ル例えば 125Iを用いる、前記した酵素イムノアッセイ
と類似の方法において実施される。この試験溶液に存在
するc−erbB−2タンパク質の量に相当する免疫複
合体の量を、この免疫複合体の放射性活性を測定するこ
とにより決定する。
【0110】免疫染色のため、凍結保存生検材料の凍結
切片又はパラフィン包埋組織切片を、検出可能な酵素を
含んで成る本発明の組換抗体を含む溶液により処理せし
める。結合している組換抗体は適切な酵素基質、好まし
くは本発明の組換抗体の部位にて固形堆積物(染色)を
もたらす酵素基質との処理により検出される。酵素を含
んで成る組換抗体の代りに、ストレプトアビジンを含ん
で成る組換抗体及び抗体の部位にてより高い酵素濃度を
もたらすビオチン−酵素−コンジュゲートの溶液が利用
でき、これにより免疫染色方法の感度は高まる。この酵
素基質の固形堆積物は顕微鏡、例えば蛍光顕微鏡による
検査、又は染色の波長での吸光度をスキャンすることに
より検定される。
【0111】c−erbB−2タンパク質について前述
した本発明に関連する組換抗体及び/又はモノクローナ
ル抗体の利用は、その他の本質的に周知のイムノアッセ
イ、例えば免疫蛍光アッセイ、抗体被覆又は抗原被覆ラ
テックス粒子によるラテックス凝集、抗体被覆又は抗原
被覆赤血球による赤血球凝集、抗体被覆光学ファイバー
及びその他の直接反応型免疫センサーであって結合状態
を電気的もしくは光学的信号に変換せしめるものを用い
たエバネッセント(かすかな)光アッセイ等も含む。
【0112】本発明はc−erbB−2タンパク質の定
性及び定量検査のための、本発明の組換抗体及び/又は
本発明のモノクローナル抗体、並びに任意的に添加物を
含んで成る検査キットにも関する。
【0113】酵素イムノアッセイのための本発明に関す
る検査キットは、例えば、適切な担体、モノクローナル
抗体の任意的に凍結乾燥された溶液、酵素もしくはスト
レプトアビジンを含んで成る組換抗体の任意的に凍結乾
燥又は濃縮された溶液、もしストレプトアビジンを含ん
で成る組換抗体を用いるならば酵素−ビオチンコンジュ
ゲート溶液、固形もしくは溶解形態における酵素基質、
c−erbB−2の標準溶液、緩衝溶液、並びに任意的
に、非特異的な吸着及び凝集形成を阻止するためのポリ
ペプチドもしくは清浄剤、ピペット、反応容器、検量
線、仕様書等を含む。
【0114】免疫染色のための本発明に関する検査キッ
トは、例えは、酵素もしくはストレプトアビジンを含ん
で成る組換抗体の任意的に凍結乾燥又は濃縮された溶
液、もしストレプトアビジンを含んで成る組換抗体を用
いるならば酵素−ビオチンコンジュゲートの溶液、固形
もしくは溶解形態における酵素基質、緩衝溶液、並びに
任意的に、ピペット、反応容器、検量線、仕様書等を含
む。
【0115】本発明の組換及びモノクローナル抗体はc
−erbB−2タンパク質の定性及び定量検査のために
利用できる。この成長因子リセプターc−erbB−2
が一定の腫瘍タイプ、例えは胸部及び卵巣腫瘍において
過剰発現される事実に基づき、該抗体はこれらの腫瘍の
検出及びモニターに特によく適する。加えて、本発明の
抗体の放射性標識誘導体は、放射性スキャニング技術を
用いて患者における腫瘍の生体内における位置決めのた
めに利用されうる。このためには、本発明の抗体の放射
性標識誘導体を患者に注射し、そしてこの患者を通常の
間隔でガンマーイメージャーによりスキャンする。成長
因子リセプターc−erbB−2を過剰発現する細胞は
他の組織よりもより多くの放射活性抗体を取り込み、従
ってこれはガンマーイメージングカメラにより明確に認
識されるであろう。好ましくは、体重1kg当り、15〜
30μCiを示す3〜8μgの量において、 131Iもしく
99mTcにより標識されている組換又はモノクローナ
ル抗体を放射性スキャニングのために用いる。
【0116】本発明の抗体は、免疫アフィニティークロ
マトグラフィーによる天然材料又は形質転換宿主細胞か
らのc−erbB−2タンパク質の単離及び精製のため
に更に利用できる。
【0117】更に、本発明のモノクローナル抗体及び組
換抗体、特に、エフェクター分子特に毒素、特にシュー
ドモナス外毒素を含んで成る組換抗体は、成長因子リセ
プターc−erbB−2を過剰発現する腫瘍、例えば胸
部又は卵巣腫瘍を有する患者の治療に有用である。もし
所望するならば、腫瘍の治療は複数の、例えば2種の本
発明の抗体を適用すること、例えばFRP5及びFWP
51の両方を適用することを含んで成りうる。ホスファ
ターゼを含んで成る組換体をリン酸化プロドラッグ、例
えばミトマイシンホスフェート又はエトポシドホスフェ
ートと一緒に利用することができ、これによって腫瘍の
部位での活性薬剤のプロドラッグへの転換を可能にす
る。
【0118】従って、本発明は成長因子リセプターc−
erbB−2を過剰発現する腫瘍を処理するための医薬
製剤であって、治療に有効な量の本発明に関する組換抗
体又はモノクローナル抗体及び医薬として受け入れられ
る担体を含んで成る製剤にも関する。好ましいのは、非
経口的な用途のための医薬製剤である。筋肉内、皮下又
は静脈内適用のための製剤は、例えば等張水溶液又は懸
濁物であり、任意的に利用する直前に凍結乾燥又は濃縮
調製品から準備するものである。油中の懸濁物は油成分
として、注射の目的のために常用される植物、合成油又
は半合成油を含む。この医薬製剤は除菌してよく、そし
て添加物、例えば配合物を保存、安定化、湿潤化、乳化
もしくは可溶化せしめるもの、浸透圧の調節のための塩
類、緩衝液及び/又は粘性を調節する化合物、例えばナ
トリウムカルボキシセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、デキ
ストラン、ポリビニルピロリドンもしくはゼラチンを含
んでよい。
【0119】本発明の医薬製剤は約0.01%〜約50
%の活性成分を含む。これらは投与単位形態、例えば直
ちに利用できるアンプルもしくはバイアル、又は凍結乾
燥固形形態であってもよい。
【0120】一般に、哺乳類のための治療的有効投与量
は、抗体の種類、患者の状態及び適用方法に依存して、
体重1kg当り、約5〜25μgの本発明の組換抗体又は
本発明のモノクローナル抗体である。投与の特定の方法
及び適切な投与量は、患者の特徴、疾病の状態、処置す
べき腫瘍のタイプ等を考慮しながら医師によって決定さ
れる。本発明の医薬製剤は当業界において周知の方法、
例えば常用の攪拌、溶解、糖依化、又は凍結乾燥工程に
より製造される。注射のための医薬製剤は当業界におい
て周知の方法に従って加工し、アンプル又はバイアルに
充填し、そして無菌の条件下でシールする。
【0121】本発明は特にモノクローナル抗体、ハイブ
リドーマ細胞系、組換一本鎖抗体、組換DNA、形質転
換宿主細胞及び実施例において詳細のそれらの製造のた
めの方法に関する。以下の実施例は本発明の例示であっ
ていかなる範囲を限定するものではない。
【0122】略語 ATP アデノシン3リン酸 BSS アール(Earle)の平衡塩類溶液 BSA 牛血清アルブミン DEAE ジエチルアミノエチル DMEM ダルベッコの改良イーグル培地 dNTP デオキシヌクレオチド3リン酸 DTT ジチオスレイトール EDTA 二ナトリウムエチレンジアミンテトラアセテート EGF 内皮成長因子 EGTA エチレングリコール−ビス−(β−アミノエチルエーテル) −N,N,N′,N′−四酢酸 FCS 仔牛血清 HAT培地 ヒポキサンチン、アミノプテリン及びチミジン培地 HEPES N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンス ルホン酸 HT培地 ヒポキサンチン及びチミンジン培地 Ig イムノグロブリン IPTG イソプロピル−β−チオガラクトシド MAb モノクローナル抗体 PBS リン酸緩衝食塩水 PCR ポリメラーゼ連鎖反応 PMSF フェニルメチルスルホニルフルオリド SDS−PAGE ナトリウムドデシルスルフェート−ポリアクリルアミドゲル 電気泳動 トリス トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン U 単位(ユニット) VL 軽鎖可変ドメイン VH 重鎖可変ドメイン XP 5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェートp− トルイジン塩
【0123】
【実施例】
例1.ハイブリドーマ細胞系FRP5,FSP16,F
WP51及びFSP77の調製 1.1 抗原の起源及びBalb/cマウスの免疫化 乳癌患者の肋膜滲出物から1970年において単離し
た、SKBR3ヒト胸部腫瘍細胞系(ATCC HTB
30)は細胞1個当り約1×106 個のc−erbB−
2リセプタータンパク質分子を発現する。PBS中の2
0×106 個のSKBR3細胞をBalb/cマウスに
皮下及び/又は腹膜腔内注射した。この細胞を完全フロ
インド(Freund)アジュバント1:1(v/v)
で混合した。完全アジュバントの代わりにフロインドの
不完全アジュバントを代用して約3ケ月にわたり、合計
5回この注射を繰り返した。最後の細胞の注射は融合の
3日前に付与せしめた。
【0124】1.2 細胞融合 免疫化マウスを殺し、そしてそれらの脾臓細胞を常用の
方法(KoehlerとMilstein,Natur
e 256:495,1976)に従って融合せしめ
た。脾臓細胞を融合パートナー、即ち、マウスミエロー
マ細胞系PAI(Stokerら、Research
Disclosure #21713,1982)と
5:1〜10:1の比で、41%のポリエチレングリコ
ール4000(Merck)の存在下において混合せし
めた。融合細胞を腹腔マクロファージのもとで、24穴
マイクロタイターウエルにおいて1ウエル当り1×10
6 個の細胞の密度にてまき、2週間にわたり週3回標準
HAT選択培地、その後HT培地を2週間にわたり供給
した。ハイブリドーマ細胞の成育が目に見えるようにな
ったら、この上清液を例1.3に記載の通りに検索し
た。陽性ハイブリドーマをクローン化せしめ、そして保
存した。
【0125】1.3 ハイブリドーマの上清液中の抗体
の検定 成育したハイブリドーマの培養液を、二つの段階、免疫
蛍光法及び免疫沈殿法を包含する方法を利用して抗−c
−erbB−2抗体の存在について試験した。
【0126】1.4 免疫蛍光法 第1の段階において、ハイブリドーマの上清液を、それ
らの高レベルのヒトc−erbB−2タンパク質を発現
するマウス細胞の免疫蛍光染色のために試験した。これ
らの細胞を単離するため、このHC11マウス乳腺内皮
細胞系(Ballら、EMBO J.7:2089,1
988)を、常用の方法(Grahamとvan de
r Eb,Virology 52:456,197
3)に従い、ヒトc−erbB−2タンパク質を発現す
るプラスミド(Masukoら、Jpn.Cancer
Res.80:10,1989)及び薬剤G418に
耐性な遺伝子をコード化するプラスミドpSV2neo
(SouthernとBerg,J.Mol.App
l.Genet.1:327,1982)により感染せ
しめた。感染細胞は200μg/mlのG418(ジェネ
チシン、Gibco−BRL)を含む培地中で2週間で
選別された。個々のクローンを、常用のタンパク質プロ
ッティング技術(Towbinら、Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 76:4350,19
79)を利用してヒトc−erbB−2タンパク質の発
現について選別及び分析した。高レベルのヒトc−er
bB−2タンパク質を発現するクローン(クローンR1
#11)を選別し、そして免疫蛍光アッセイに利用し
た。非感染HC11細胞をコントロール細胞として用い
た。
【0127】このアッセイは以下の方法において行っ
た。これらの細胞(R1#11又はHC11)を、熱不
活性化FCS(Amimed)8%、EGF(Inot
ech)10ng/ml及びインスリン(Sigma)5μ
g/mlを含むRPMI培地中で、1〜2日間フィブロネ
クチン(Boehringer Mannheim)被
覆カバーガラス上で増殖せしめた。フィブロネクチン被
覆カバーガラスは室温にて製造及び保存され、そしてこ
れらはスクリーニングのために日常的に利用される。こ
のカバーガラスをカルシウム及びマグネシウムを含むP
BS中ですすぎ、そして3.7%(PBS中においてv
/v)のホルムアルデヒドによって10分間処理するこ
とにより固定せしめる。非特異的な結合を下げるため、
このカバーガラスを3%のBSA(Sigma)を含む
PBS中で20分間インキュベートせしめた。このカバ
ーガラスをPBS及び水の中で洗い、次いで室温で乾燥
させた。20〜30μlのハイブリドーマ上清液をカバ
ーガラス上の円形の領域に加え、これを湿った雰囲気中
で室温にて1〜2時間インキュベートせしめた。次にこ
のカバーガラスを0.05%のトリトン−X100(F
luka:商標)を含むPBSにより3回洗浄し、そし
て蛍光体の結合したヒツジ由来の完全抗体(Amers
ham)(抗−マウスIg)と更に1時間インキュベー
トせしめた。PBSによる3回の洗浄及び水による1回
の洗浄後、蛍光顕微鏡及び浸水(water imme
rsion)レンズを利用して蛍光について検索した。
陽性であるハイブリドーマ上清液を、例1.3.2に記
載の第2段階において検索した。
【0128】1.3.2 免疫沈殿及びタンパク質ブロ
ッティング分析 SKBR3ヒト胸部腫瘍細胞は1細胞当り約1×106
個のc−erbB−2タンパク質分子を発現する。細胞
リゼート品を、1%のトリトン−X100、50mMのト
リス−HCl pH7.5、5mMのEGTA、0.15M
のNaCl、1mMのPMSF(Boehringer
Mannheim)、80μg/mlのアプロチニン(B
oehringer Mannheim)、50μg/
mlのロイプペプチン(Boehringer Mann
heim)及び4μg/mlのペプスタチン(Boehr
inger Mannheim)を含む緩衝液1ml中で
約4×106 個の細胞を抽出せしめることにより調製し
た。例1.3.1に記載の免疫蛍光アッセイにおいて陽
性であるハイブリドーマの上清液200〜500μlを
このSKBR3抽出物(2.5〜4.0mg/ml)100
μlとインキュベートした。この量の抽出物は約50〜
100ngのc−erbB−2タンパク質を含む。このハ
イブリドーマ上清液及びSKBR3抽出物を氷の上で一
夜インキュベートし、次いでヒツジ抗−マウスIgのI
gG画分(ICN Immunobiological
s)1μlを加えた。この複合物を、プロテインAセフ
ァロース(Pharmacia 商標)の添加により回
収し、TNET(140mMのNaCl、50mMのトリス
−HCl、pH7.5、5mMのEDTA、1%のトリトン
X−100)及び水により洗浄し、サンプル緩衝液(8
0mMのトリス−HCl、pH6.8、0.2%のSDS、
10%のグリセロール)中で煮沸し、そしてこの上清液
を8%のSDS−PAGEに載せた。このタンパク質を
電気泳動させ、そしてTowbinら(Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA 76:4350,1
979)に記載のオリジナルの技術を幾分改良した方法
を利用し、PVDF膜(Millipore)上にブロ
ットせしめた。このタンパク質はセミ−ドライブロッタ
ー(G.Frobel、1004.01型)を利用し、
その製造者の仕様書に従って移した。この膜を0.5%
のゼラチン(Merck)を含むPBS中で37℃で1
時間にわたりブロックした。この膜をPTG(0.02
%のゼラチン(Merck)及び0.25%のトリトン
−X100(Fluka)を含むPBS)中で37℃で
5分間にわたり、2回洗浄した。この膜を、c−erb
B−2タンパク質のカルボキシ末端の13個のアミノ酸
に対して刺激せしめた抗血清(Gullickら、In
t.J.Cancer 40:246,1987、抗血
清21N)を含むPTG中で37℃で45分間インキュ
ベートせしめることにより、c−erbB−2タンパク
質を検出した。この膜をPTG中で37℃で5分間にわ
たり、3回洗浄した。この膜結合21N抗血清を、この
膜を0.1μC/mlの 125I−標識プロテイン−A(A
mersham)を含むPTG中でインキュベートする
ことにより検出した。ハイブリドーマであってその上清
液が特異的にc−erbB−2タンパク質を免疫沈殿せ
しめるものを以下に記載の単一細胞クローニング及び更
なる特徴付けのために増殖させた。
【0129】例2.c−erbB−2特異的MAbの特
徴付け 2.1 ハイブリドーマの保存及び処理 抗−c−erbB−2 MAb FRP5,FSP1
6,FWP51及びFSP77をそれぞれ分泌するハイ
ブリドーマFRP5,FSP16,FWP51及びFS
P77は培地中で増殖させ、−80℃又は液体窒素中で
凍結させ、そして再培養することができる。この細胞は
限界希釈法によりクローン化され、そして英国における
European Collection of An
imalCell Linesに寄託されている。この
ハイブリドーマ細胞系は以下の取得番号を有する:FR
P5:90112115,FSP16:9011211
6,FSP77:90112117,FWP51:90
112118。これらの細胞を、プリスタンによりプラ
イム化せしめたBalb/cマウスにおいて腹水を生成
せしめることにより増殖せしめた。この抗体を硫酸アン
モニウム沈殿及びDE52DEAE−セルロースカラム
(Whatman)上でのイオン交換クロマトグラフィ
ーにより、腹水から精製した。精製MAbをPBS中で
−80℃にて保存した。
【0130】2.2 MAbのアイソタイプの検定 MAb FRP5,FSP16,FWP51及びFSP
77のアイソタイプを、マウスIgクラス及びサブクラ
スに対するウサギ抗血清によるELISA分析(Bio
rad Mouse Typer TM Sub Is
otyping:商標)により検定した(このキットの
製造者の提案する方法に従って)。MAb FRP5,
FWP51及びFSP77はIgG1アイソタイプであ
り、FSP16はIgG2bのアイソタイプであった。
全てのMAbの軽鎖はカッパー型であった。
【0131】2.3 フローサイトメリー c−erbB−2に特異性のMAbを利用するFACS
分析を以下の通りに実施した。SKBR3ヒト胸部腫瘍
細胞をトリプシン処理し、FACS培地(10μMのア
ジ化ナトリウム、4%のFCS及び25mMのEDTAを
含むBSS)中で洗浄し、そして1×106 個の細胞を
100μlのFACS培地に再懸濁せしめた。非特異的
部位を、この細胞を室温で10分間5μlのヤギ血清と
インキュベートすることによりブロックした。このSK
BR3細胞を遠心により集め、FACS培地において作
られた1:2希釈の上清液50μl中に再懸濁せしめ、
そして氷上にて45分間インキュベートした。この細胞
を4mlのFACS培地により洗浄し、遠心により集め、
1:20に希釈したヒツジ由来の抗マウスIg蛍光体結
合完全抗体を含むFACS培地50μlに再懸濁せし
め、そして氷上にて30分間インキュベートした。4ml
のFACS培地を加え、この細胞を遠心により集め、1
00mlのFACS培地に再懸濁し、そして固定化するこ
となくそれらの蛍光についてBecton−Dicki
son FACScan(商標)において分析した。コ
ントロールとして、SKBR3細胞を非反応性IgG1
MAb(1236S31−3)とインキュベートし
た。このFACS分析は、MAbFRP5,FSP1
6,FWP51及びFSP77により処理せしめたSK
BR3細胞はコントロールMAbにより処理せしめた細
胞よりも高い蛍光を有することを示した。この結果、こ
れらのMAbはc−erbB−2タンパク質の細胞外ド
メインと結合することが示された。
【0132】2.4 c−erbB−2に特異性のMA
bの結合性ドメイン MAb FRP5及びFSP77を、ヨードゲン(Io
dogen)(1,3,4,6−テトラクロロ−3a,
6a−ジフェニルグリコウリル、Sigma)を用い、
標準的な方法(Antibodies:A Labor
atoty Manual,Cold Spring
Harbor Laboratory,1988,p.
330)に従い、1μC/μgの比活性迄 125I(無担
体ナトリウム 125ヨージド(Sodium 125iod
ide)Amersham)と共有結合せしめた。競争
的な実験を、SKBR3細胞(Nunclon(商標)
の4穴マルチディシュにおいて、15mmのウエル当り
0.5〜1.0×105 個の細胞)を、標識FRP5又
はFSP77並びに種々の量の非標識MAb FRP
5,FSP16,FWP51及びFSP77を含むRI
A緩衝液(120mMのNaCl、50mMのHEPES、
pH7.8、1mMのEDTA、2%のBSA)250μl
と、4℃で2時間インキュベートせしめることにより実
施した。この細胞をRIA緩衝液により5回洗浄し、
0.5mlの1%のトリトンX−100、10%のグリセ
ロール、20mMのHEPES、pH7.4に室温にて30
分間にわたり溶解し、そして結合した放射性活性をガン
マーカウンターにより測定した。この結果、MAb F
RP5及びFSP16はSKBR3細胞と結合するのに
互いに競争し合うことが示され、このことはこれらの2
種のMAbがc−erbB−2タンパク質の同一のドメ
インに結合することを示唆する。c−erbB−2タン
パク質に結合するためにMAb FWP51とFSP7
7は互いに競争することはなく、又FRP5又はFSP
16とも競争し合うことはなかった。結局、この4種の
MAbのパネルはc−erbB−2膜リセプターチロシ
ンキナーゼの細胞外部位の3種のドメインに結合する。
【0133】例3.ハイブリドーマ細胞系FRP5から
のRNAの単離 3.1 FRP5細胞の増殖 FRP5ハイブリドーマ細胞(1×108 個)を、10
%のFCS(Amined)、1mMのピルジン酸ナトリ
ウム(Seromed)、2mMのグルタミン(Sero
med)、50μMの2−メルカプトエタノール及び1
00μg/mlのゲンタマイシン(Seromed)を含
んで成るDMEM(Seromed)中、37℃にて、
175cm組織培養フラスコ(Falcon3028)内
において、大気及び7.5%のCO2 の湿った雰囲気中
で懸濁培養において増殖せしめた。この細胞を遠心によ
り集め、PBSで1回洗浄し、液体窒素中で瞬間凍結さ
せ、そしてペレットとして清浄な無菌プラスチック製キ
ャップ付チューブ中で−80℃で保存した。
【0134】3.2 FRP5細胞からの全細胞RNA
の抽出 全RNAをChomczynskiとSacchi(A
nal.Biochem.162:156,1987)
により詳細の酸性グアニジニウムチオシアネート−フェ
ノール−クロロホルム法を利用して抽出した。FRP5
細胞の細胞ペレット(1×108 個)を、10mlの変性
溶液(4Mのグアニジニウムチオシアネート(Fluk
a)、25mMのクエン酸ナトリウム、pH7.0、0.5
%のN−ラウロイルサルコシン(Sigma)、0.1
Mの2−メルカプトエタノール)の存在下において、こ
のチューブ内で直接融解せしめた。この溶液を室温でホ
モジナイズせしめた。次に、2Mの酢酸ナトリウム1ml
(pH4)、フェノール10ml(水に飽和)及びクロロホ
ルム−イソアミルアルコール混合物(49:1)2mlを
このホモジネート品に加えた。この最終懸濁物を10秒
間強く攪拌し、そして氷の上で15分間冷やした。この
サンプルを10,000xgで20分間、4℃で遠心し
た。遠心の後、この水性相に存在するRNAを10mlの
イソプロパノールと混合し、そして−20℃で1時間放
置した。このRNA沈殿物を遠心により集め、このペレ
ットを3mlの水に溶解し、そしてRNAを−20℃にて
1容量のイソプロパノールの添加により再沈殿させた。
遠心及びペレットをエタノールにて洗浄した後、このR
NAの最終ペレットを水に溶解せしめた。この方法によ
り約300μgの全細胞RNAを得た。この最終精製材
料を−20℃で保存した。
【0135】3.3 ポリ(A)含有RNAの単離 ポリ(A)含有RNAを全RNAから、Edmonds
ら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA
68:1336,1971)により詳細され、そしてM
aniatisらにより改良された方法(Molecu
lar Cloning:A Laboratory
Manual,Cold SpringHarbor
Laboratory,1982,p.197)による
オリゴ(dT)−セルロース(Boehringer
Mannheim)におけるクロマトグラフィーにより
選別した。このポリ(A)−含有RNAを公開された方
法に記載の通りに調製したが、但しRNAを、SDS含
有緩衝液ではなく水により、オリゴ(dT)−セルロー
スから溶離させた。このポリ(A)−含有RNAをエタ
ノールにより沈殿させ、そして遠心により集めた。30
0μgの全細胞RNAからのこのポリ(A)−含有RN
Aの収量は約30μgであった。この最終精製材料を−
20℃で保存した。
【0136】例4.FRP5ハイブリドーマ細胞系から
機能的な重鎖及び軽鎖再配列のクローニング 例3.3に記載の通りにFRP5ハイブリドーマ細胞か
ら単離したポリ(A)−含有RNAは、cDNAの合成
及びその後のV−領域ミニ遺伝子の増幅の起源として働
く。予測したサイズの増幅生成物をアガロースゲルから
精製し、そして適当なベクターにクローン化せしめる。
機能的な再配列はシーケンシングにより同定される。
【0137】4.1 オリゴヌクレオチド MCK2はマウスイムノグロブリンκ(カッパー)定常
ドメインにおける領域に相補するようデザインしてい
る。
【0138】 5′−TCACTGGATGGTGGGAAGATGGA−3′
【0139】MCHC2はマウスイムノグロブリンγ1
定常ミニ遺伝子における領域と相補するようにデザイン
している。
【0140】 5′−AGATCCAGGGGCCAGTGGATAGA−3′
【0141】オリゴヌクレオチドVH1FOR,VH1
BACK,VK1FOR及びVK1BACKはOrla
ndiら(Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA86:3833,1989)により、共通配列が一
致するようデザインされている。
【0142】 VH1FOR:5′−TGAGGAGACGGTGACCGTGGTCCCT TGGCCCCAG−3′ VH1BACK:5′−AGGT(C/G)(C/A)A(G/A)CTGC AG(G/C)AGTC(T/A)GG−3′ VK1FOR:5′−GTTAGATCTCCAGCTTGGT(C/G)C (C/G)−3′ VK1BACK:5′−GACATTCAGCTGACCCAGTCTCCA −3′
【0143】4.2 cDNA合成 ポリ(A)−含有RNA 55ngを、50mMのトリス−
HCl、pH8.3、3mMの塩化マグネシウム、10mMの
DTT、75mMのKCl、400μMのdNTP(N=
G,A,T及びC)、100μgのBSA(分子生物学
級、Boehringer Mannheim)、10
0UのRNAase阻害剤(Boehringer M
annheim)、25pモルのMCK2及び25pモ
ルのMCHC2を含む緩衝液に溶解させた。このRNA
を70℃で5分間変性させ、次いで氷の上で2分間冷や
した。200UのMMLV逆転写酵素(Gibco,B
RL)を加えた後、cDNA合成を37℃で1時間にわ
たるインキュベーションにより行った。
【0144】4.3 ポリメラーゼ連鎖反応 このcDNA反応物の1/10を、10mMのトリス−H
Cl、pH8.3、1.5mMのMgCl2 、50mMのKC
l、10mMのβ−メルカプトエタノール、200μMの
dNTP(N=G,A,T及びC)、0.05%のツイ
ーン−20(商標)(Merck)、0.05%のNP
−40(商標)(Merck)、10%のDMSO、2
5pモルのオリゴヌクレオチド1(以下参照のこと)、
25pモルのオリゴヌクレオチド2(以下参照のこと)
及び2.5Uのアンプリタク((Amplitaq)商
標)DNAポリメラーゼ(Perkin Elmer
Cetus)を含む緩衝液中におけるDNA増幅のため
に用いた。93℃で1分間にわたる最初の変性、及びそ
の後37℃でアニール化せしめた後、Taqポリメラー
ゼを加えた。最初の4回のサイクルにおいては、プライ
マー伸長は71℃にて0.2分間、変性は93℃にて
0.01分間、そしてアニール化は37℃にて0.2分
間で行った。最後の25回のサイクルについてはアニー
ル化温度を62℃迄高めた。最後に、増幅は71℃での
3分間のプライマー伸長により終了した。
【0145】 PCR生成物 オリゴヌクレオチド1 オリゴヌクレオチド2 HC MCHC2 VH1BACK H VH1FOR VH1BACK LC MCK2 VK1BACK L VK1FOR VK1BACK
【0146】4.4 改質及び精製 増幅物質をCHCl3 によって抽出し、そして200mM
のLiClの存在下においてエタノールにより沈殿させ
た。クローニングを促進せしめるため、66mMのトリス
−酢酸、pH7.9、132mMの酢酸カリウム、20mMの
酢酸マグネシウム、1mMのDTT、200μg/mlのB
SA(分子生物学級、Boehringer Mann
heim)及び400μMのdNTP(N=G,A,T
及びC)中において、1UのT4 DNAポリメラーゼ
(Boehringer Mannheim)による3
分間の処理によってブラント末端を作り上げた。このポ
リメラーゼを、37℃にて1時間にわたる10UのT4
ポリヌクレオチドキナーゼ(Pharmacia)によ
るDNAのリン酸化の前に、65℃で15分間の加熱に
よって不活性化せしめた。この目的のため、この緩衝液
は50mMのEDTA及び1mMのATPに調整されてい
る。この改質増幅生成物を1.2%(w/v)のアガロ
ースゲル(超高純度DNA級アガロース、Biora
d)上で分離せしめ、そして予測サイズのDNAをDE
AE NA 45膜(SchleicherとSchu
ell)によって溶出させた。
【0147】4.5 リゲーション ブルースクリプト((Bluescript)商標)K
S+(70μg)をXbaIにより直鎖状にし、ブラン
ト末端を付与せしめるためにクレノウDNAポリメラー
ゼ(Boehringer Mannheim)により
処理し、そして牛の腸のホスファターゼにより脱リン酸
化せしめ、そして30ngの純粋な増幅生成物を50mMの
トリス−HCl、pH7.8、10mMの塩化マグネシウ
ム、10mMのDTT及び0.8mMのATP中において
0.5UのT4 DNAリガーゼ(New Engla
nd Biolabs)を用い、16℃にて一夜リゲー
トせしめた。アンピシリン耐性コロニーを得るため、こ
のリゲーション混合物の半分を用いてコリK803
に形質転換せしめた。NaOHを基礎とするプラスミド
「ミニプレプ」法(Maniatisら、Molecu
lar Cloning:A Laboratory
Manual,Cold Spring Harbor
Laboratory,1982)を利用して、所望
のリゲーション生成物についてこれらを検索せしめた。
以下のプラスミドが得られた。
【0148】
【0149】4.6 シーケンシング シーケンシングはT3 及びT7 オリゴヌクレオチドプラ
イマーを伴って、シーケナーゼ((Sequenas
e)商標)キット(United StatesBio
chemicals)を用い、この製造者の提供する方
法に従って行った。
【0150】プラスミドpMZ17/1は非機能的な再
配列を含む。プラスミドpMZ17/2はIgと無関係
な配列を含む。プラスミドpMZ18/1(配列番号
2)及びpMZ18/2は同じ機能的なFRP5カッパ
ー軽鎖可変ドメインインサートを含む。プラスミドpM
Z16/1(配列番号1)及びpMZ16/2は同じ機
能的なFRP5重鎖可変ドメインインサートを含む。プ
ラスミドpMZ15/1及びpMZ15/2はある定常
領域DNAを伴ってFRP5重鎖可変ドメインインサー
トも含む。プラスミドpMZ16/1及びpMZ18/
1は更なるサブクローニング段階のための起源として用
いられる。
【0151】例5.MAb FRP5一本鎖Fv遺伝子
の組立て 5.1 重鎖及び軽鎖可変ドメインのcDNAのための
クローニングリンカーの組立及び配列 オリゴヌクレオチドを用い、PstI/BstEIIフラ
グメントとしてのPCR増幅マウス重鎖可変ドメインc
DNA及びPvuII/BalIIフラグメントとしてのP
CR増幅マウスカッパー軽鎖可変ドメインcDNAのク
ローニングを可能にするリンカー配列を組立てた。これ
は解放解読フレーム(open reading fr
ame)を作り上げ、ここにおいて重鎖と軽鎖可変ドメ
インは15個のアミノ酸鎖、
【化20】 をコード化する配列により連結されている。このアミノ
酸リンカーは一本鎖Fvにおける重鎖及び軽鎖可変ドメ
インにおいて存在する抗原結合性ドメインの適切な折り
たたみを可能にすることが示されている(Huston
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA
85:5879,1988)。
【0152】このクローニングリンカーの組立てのた
め、6種の相補性オリゴヌクレオチド1A,1B,2
A,2B,3A,3Bを用いた。
【0153】 1A:5′−CAAGCTTCTCAGGTACAACTGCAGGAGGT CACCGTTTCCTCTGGCGG−3′ 1B:5′−GAAACGGTGACCTCCTGCAGTTGTACCTG AGAAGCTTGCATG−3′ 2A:5′−TGGCGGTTCTGGTGGCGGTGGCTCCGGCG GTGGCGGTTCTGAC−3′ 2B:5′−GCCACCGCCGGAGCCACCGCCACCAGAAC CGCCACCGCCAGAG−3′ 3A:5′−ATCCAGCTGGAGATCTAGCTGATCAAAGC T−3′ 3B:5′−CTAGAGCTTTGATCAGCTAGATCTCCAGC TGGATGTCAGAACC−3′
【0154】40pMのオリゴヌクレオチド1B,2A,
2B,3Aを、4種の別々の反応において、全容量20
μlにおいて、T4ポリヌクレオチドキナーゼ(Boe
hringer Mannheim)を利用し、5′末
端にて、Maniatisら(Molecular C
loning:A Laboratory Manua
l,Cold Spring Harbor Labo
ratory,1982)の詳細する方法に従ってリン
酸化せしめた。オリゴヌクレオチド1A及び3Bは、最
終リゲーション反応におけるこのリンカーの自己リゲー
ションを避けるためにリン酸化せしめなかった。キナー
ゼ反応の後、この酵素を70℃で30分間にわたるイン
キュベーションにより不活性化せしめた。3種の別々の
反応において、全容量40μlにおいて40pMの2種の
オリゴヌクレオチド、即ち、非リン酸化1Aとリン酸化
1B、リン酸化2Aとリン酸化2B、及びリン酸化3A
と非リン酸化3Bをそれぞれ含むものを混合した。この
3種の反応におけるオリゴヌクレオチドのハイブリダイ
ゼーションを、5分間にわたり95℃迄加熱し、5分間
にわたり65℃にてインキュベーションし、そして室温
迄ゆっくり冷却することにより実施した。3種の各反応
物10μlを混ぜ、4μlの10Xリゲーション緩衝液
(Boehringer)及び4ユニットのT4 DN
Aリガーゼ(Boehringer)を加え、そして無
菌水により全容量を40μlに調整した。これらのオリ
ゴヌクレオチドのアニール化ペアーを1種のリンカー配
列に、14℃にて16時間にわたりリゲートせしめた。
この反応混合物を等容量のフェノール/クロロホルム
(1:1)により抽出せしめ、次に等容量のクロロホル
ム/イソアミルアルコール(24:1)によるこの水性
相の再抽出により抽出せしめた。この水性相を集め、
0.1容量の3Mの酢酸ナトリウムpH4.8及び2容量
のエタノールを加え、そしてDNAを−70℃で4時間
にわたり沈殿させ、そして遠心により集めた。得られる
リンカー配列はSphI及びXbaIアダプター末端を
有する。これをSphI及びXbaI消化pUC19
に、100ngのリゲートリンカー及び200ngのSph
I/XbaI消化pUC19を含む反応においてリゲー
トせしめた。コリXL1ブルー((Blue)商
標)(Stratagene)に形質転換せしめた後、
4種の独立コロニー由来のプラスミドDNAをアルカリ
性溶解ミニ−プレパレーション法(Maniatis
ら、Molecular Cloning:A Lab
oratory Manual,Cold Sprin
g Harbor Laboratory,1982)
により単離せしめた。pUC19にクローン化したこの
リンカーDNA配列を両方の方向において、この二本鎖
DNAをシーケナーゼII(United States
Biochemicals)並びにpUCユーバーサ
ル及びリバースプライマー(Boehringer)に
より、その製造者のプロトコールに従ってシーケンシン
グした。シーケンス化した4種の組換pUC19単離物
のうちの3種が正しいリンカー配列を含んでいた。その
内の1つをpWW19と表示し、そして更なる実験にお
いて用いた。この配列を配列番号3において示す。
【0155】5.2 可変ドメインのサブクローニング
のためのプラスミドの調製 pWW19から144bpのHindIII /SacIフラ
グメントとしてのFvクローン化リンカー配列を誘導
し、そしてPvuII制限部位を含まないHindIII /
SacI消化ブルースクリプトKS+(ex PvuI
I)(Stratagene)に挿入せしめた。得られ
るプラスミドpWW15はPstI/BstEII及びP
vuII/BglIIフラグメントとして、それぞれ重鎖及
び軽鎖可変ドメインのクローニングを可能にする。
【0156】5.2.1 FRP5重鎖可変ドメインの
サブクローニング プラスミドpMZ16/1をPstI及びBstEIIに
より消化し、そしてFRP5のこの338bpの重鎖可変
ドメインフラグメントを単離した。これをPstI/B
stEII消化pWW19にクローン化せしめ、プラスミ
ドpWW31が得られた。
【0157】5.2.2 FRP5軽鎖可変ドメインの
突然変異及びFv融合遺伝子の組立て FRP5軽鎖可変ドメインのFvクローニングリンカー
へのサブクローニングを促進せしめるため、PvuII制
限部位及びBglII制限部位をこのコード化領域の5′
及び3′末端にそれぞれ導入した。このFRP5軽鎖可
変ドメインコード化領域を、pMZ18/1からSac
I/BamHIフラグメントとして単離した。SacI
及びBamHIはpMZ18/1に存在するブルースク
リプトポリリンカーの制限部位である。このフラグメン
トはオリゴヌクレオチドMCK2を用いるPCRにより
増幅せしめた(上記参照のこと)392bpの完全な軽鎖
可変ドメインフラグメントを含んでいる。カッパー軽鎖
可変ドメインDNAの5′末端(VL 5′)へのPvu
II制限部位及び3′末端(VL 3′)へのBglII制限
部位の導入のため、このフラグメントを突然変異せし
め、そしてオリゴヌクレオチド、 VL 5′:5′−GACATTCAGCTGACCCAG−3′及び VL 3′:5′−GCCCGTTAGATCTCCAATTTTGTCCCC GAG−3′ を用いてPCRにより増幅せしめた。20ngのこのFR
P5可変軽鎖SacI/BamHIフラグメントを10
0μlの反応物中にて鋳型として、例4.3に記載のP
CR条件に従って用いた。この増幅且つ突然変異せしめ
たフラグメントをPvuII/BglII消化せしめた後、
1.5%のアガロースゲルから309bpのフラグメント
として単離し、そしてPvuII/BglII消化pWW1
5にクローン化せしめてプラスミドpWW41を作り上
げた。FRP5カッパー軽鎖可変ドメインを、pWW4
1からBstEII/XbaIフラグメントとして単離
し、そしてBstEII/XbaI消化pWW31に挿入
せしめた。これにより、pWW31におけるFRP5重
鎖可変ドメイン及びFRP5カッパー軽鎖可変ドメイン
は1つの解放解読フレームに融合された。3種の独立ク
ローンの二本鎖DNAをPUCユニバーサルとリバース
プライマー(Boehringer)を用い、両方の方
向においてシーケナーゼIIキット(United Bi
ochemicals)により、その製造者のプロトコ
ールに従ってシーケンス化せしめた。突然変異せしめた
FRP5軽鎖可変ドメインと融合しているFRP5重鎖
可変ドメインを有するプラスミドの1種を選別し、そし
てpWW52と表示した。プラスミドpWW52におけ
るHindIII /XbaIインサートの配列を配列番号
4に示す。
【0158】例6.一本鎖Fv−ホスファターゼ融合遺
伝子発現性プラスミドの組立て MAb FRP5一本鎖Fv遺伝子を細菌アルカリホス
ファターゼと融合させる。このキメラ遺伝子は、c−e
rbB−2タンパク質の結合活性及び酵素活性を保持す
る二価分子をコード化する。
【0159】6.1 一本鎖Fv(FRP5)遺伝子の
突然変異 pWW52からの一本鎖Fv(FRP5)をコード化す
る遺伝子とアルカリ性ホスファターゼ遺伝子phoAと
の遺伝子融合を可能にするため、pWW52の配列位置
729〜731の停止コドン(例5.2.3を参照のこ
と)を以下の通りに削除せしめた。pWW52のプラス
ミドDNAをBstEII及びBglIIにより消化し、そ
してこのリンカー配列及びFRP5軽鎖可変ドメインコ
ード化配列を単離した。他の消化において、pWW52
をBstEII及びBclIにより切断せしめた。これに
よってベクター配列及びFRP5重鎖可変ドメインコー
ド化配列を含む大きなフラグメントが単離された。この
BstEII/BglII V L フラグメントを次にVH
含むBstEII/BclI切断pWW52に挿入した。
得られるプラスミドpWW53において、BglII/B
clIの結合は前記の通りに二本鎖DNAをシーケンス
化することにより検定される。
【0160】pWW53におけるBglII/BclI結
合の配列(位置番号は配列番号4のプラスミドpWW5
2におけるHindIII /XbaIインサートの位置番
号に相当する):BglII/BclII ACA AAA TTG GAG ATC AAA GCT CTA GA 714−728|738−748
【0161】6.2 E.コリアルカリホスファターゼ
遺伝子phoAの突然変異 Fv(FRP5)−phoA融合遺伝子を組立てるた
め、コリアルカリホスファターゼ遺伝子phoAを
突然変異させ、この成熟タンパク質のN末端付近のph
oAのコード化領域におけるXbaI切断部位及びph
oAの3′非翻訳領域におけるSacI切断部位を作り
上げた。この工程は突然変異フラグメントのクローニン
グを促進せしめる。組換トランスポゾンTnPhoAを
有するpBR322誘導体(ManoilとBeckw
ith,Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 82:8129,1985)をBglII切断により
直鎖状にした。この直鎖鋳型DNA 20ngを、オリゴ
ヌクレオチドPhoA5′及びPhoA3′をプライマ
1及び2として利用する前述の通りに実施した100μ
lのPCR反応のために用いた。
【0162】 PhoA5′:5′−CCCTCTAGAGCCTGTTCTGGAAAAC −3′ PhoA3′:5′−CCCGAGCTCTGCCATTAAG−3′
【0163】このPCR生成物のXbaI/SacI消
化に続き、1419bpのフラグメントを1.5%のアガ
ロースゲルから単離し、そしてXbaI/SacI消化
プラスミドpUC19に挿入せしめた。リゲーションは
前記の通りに行った。リゲートせしめたDNAを
XL1ブルー(Stratagene)に形質転換せ
しめた。これにより、突然変異せしめたphoA遺伝子
の解放解読フレームはpUC19のlacZ解放解読フ
レームとフレーム内において融合する。突然変異せしめ
たphoA遺伝子が機能的なアルカリホスファターゼを
発現せしめることを示すために、組換クローンを100
μg/mlのアンピシリン、0.5mMのIPTG(Sig
ma)及び40μg/mlのXP(Boehringe
r)を含むLB寒天プレート上にまいた。pUC19の
lacプロモーターを誘導した後、lacZ−phoA
融合タンパク質が発現された。この融合タンパク質のホ
スファターゼ活性は指示薬XPを青い色素へ変換せしめ
る。青いコロニーの1つを単離し、そして導入せしめた
制限部位の存在を、XbaI及びSacIによるミリプ
レプDNAの消化により確認した。突然変異phoAの
部分的な5′及び3′DNA配列が前記の通りに二本鎖
DNAをシーケンシングすることにより得た。このDN
A配列は配列番号5において示す最終的なFv(FRP
5)−phoA融合遺伝子配列の集成体に含まれてい
る。この単離したプラスミドをpWW61と表示し、そ
して更なるサブクローニング段階のために用いた。
【0164】6.3 FRP5 Fv−phoA発現性
プラスミドの組立て プラスミドpWW19から(例5.1.2参照)、クロ
ーニングリンカー配列をHindIII /EcoRIフラ
グメントとして単離し、そしてHindIII /EcoR
I消化プラスミドpINIII −ompA−Hind(R
entier−Delrueら、Nucl.Acids
Res.16:8726,1988)に挿入し、プラ
スミドpWW16を導いた。
【0165】pWW61から(例6.2参照)、突然変
異phoA遺伝子をXbaI/SacIフラグメントと
して単離し、そしてXbaI/SacI消化pWW53
に挿入せしめた。得られるプラスミドpWW615は、
突然変異アルカリホスファターゼ遺伝子とフレーム内に
おいて融合しているFv(FRP5)遺伝子を有するF
v(FRP5)−phoA遺伝子をpWW615からH
indIII /SacIフラグメントとして単離し、そし
てHindIII /SacI消化プラスミドpWWに挿入
せしめた。このことはFv(FRP5)−phoA発現
性プラスミドpWW616(以下参照)をもたらす。す
べてのリゲーションは前記の通りに行った。組換プラス
ミドをコリXL1ブルー(Stratagene)
に形質転換せしめた。この構造体はアルカリ性ミニプレ
パレーション法(Maniatisら、Molecul
ar Cloning:A Laboratory M
anual,Cold Spring Harbor
Laboratory,1982)により単離したプラ
スミドDNAの制限酵素分析によって確認した。
【0166】この構造体において、アルカリホスファタ
ーゼphoAに遺伝子的に融合したFRP5のFv一本
鎖抗体がIPTGの誘導の後にコリにおいて発現さ
れうる。この組換タンパク質はコリの外膜のプロテ
インA(ompA)シグナル配列をN′末端にて、
コリ発現性細胞のペリプラズマ空間にこのタンパク質を
分泌せしめることを促進するために有する。
【0167】発現性プラスミドpWW616におけるF
v(FRP5)−phoA融合遺伝子の配列を配列番号
5に示す。このphoA配列の一部は、Changら
(Gene 44:121,1986)から集めた。
【0168】例7.E.コリにおけるFv(FRP5)
−phoAの発現 プラスミドpWW616をphoA陰性コリ株CC
118(ManoilとBeckwith,Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 82:812
9,1985)に形質転換せしめた。組換単一コロニー
を70μg/mlのアンピシリンを含む50mlのLB培地
中において一夜増殖せしめた。この一夜培養物を、70
μg/mlのアンピシリンを含む新鮮なLB培地500ml
に1:10で希釈し、そして0.1のOD550 となる迄
37℃で増殖させた。IPTGを最終濃度2mMとなる迄
加え、そして発現を37℃で1時間にわたり引き起こさ
せた。この細胞をBeckman GPKR遠心機内に
おいて25分間にわたる4,000rpm で4℃での遠心
により集めた。CC118/pWW616の上清液を、
Fv(FRP5)−phoAの調製のため氷の上に放置
した。
【0169】7.1 CC118/pWW616のペリ
プラズマタンパク質からのFv(FRP5)−phoA
の単離 細菌ペレットを10mlのTES緩衝液(0.2Mのトリ
ス−HCl、pH8.0、0.5mMのEDTA、0.5M
のスクロース)中に懸濁せしめ、そして氷の上に10分
間放置した。Heraeus小型遠心機において5,0
00rpm 、10分間、4℃での遠心の後、この上清液を
除去し、そして洗浄せしめたペレットを15mlの氷冷T
ES(水で1:4に希釈)中に懸濁させた。この細胞を
30分間氷の上に放置し、そして前記の通りに再遠心せ
しめた。ペリプラズマタンパク質を含むこの上清液をB
eckman TL100超遠心機により、45,00
0gで15分間再遠心せしめた。このペリプラズマ抽出
物をAmersham限外濾過ユニットにおいて、YM
10膜を通して最終容量2ml迄濃縮せしめた。PBSに
よる5倍希釈及びYM10膜での5回の再濃縮により、
このペリプラズマ抽出物の1:4希釈TES緩衝液はP
BSにより交換された。NaN3 及びプロテアーゼ阻害
剤をこのペリプラズマタンパク質(PBS中で2ml)に
加え、0.02%のNaN3 、0.1mMのPMSF、2
μg/mlのアプロチニン、1μg/mlのロイペプチン及
び1μg/mlのペプスタチンの最終濃度にした。このペ
リプラズマ抽出物を4℃にて保存した。
【0170】7.2 E.コリCC118/pWW61
6培養物の濃縮上清液からのFv(FRP5)−pho
Aの単離 誘導コリ培養物CC118/pWW616の上清液
(500ml)を0.45μmの膜で濾過せしめた。この
濾過物をAmicon限外濾過ユニットにおいて、YM
10膜に通して、前記の通りPBS中において最終容量
10ml迄濃縮させた。NaN3 及びプロテアーゼ阻害剤
をこの濃縮上清液に、前記の通りの最終濃度になる迄加
えた。この抽出物中のFv(FRP5)−phoAの濃
縮をクマジー染色した9%のSDS−PAGEゲルのB
SA標品との比較においてデンシトメトリーにより測定
した。
【0171】例8.Fv(FRP5)−phoAの活性 8.1 Fv(FRP5)−phoAを用いた免疫染色
によるSKBR3胸部腫瘍細胞におけるc−erbB−
2の検査 Fv(FRP5)−phoAのFvドメインはこの分子
がc−erbB−2タンパク質の細胞外ドメインに結合
することを可能にする。結合したFv(FRP5)−p
hoAはアルカリホスファターゼ活性の検出のための色
素物質を利用する染色方法により視覚化されうる。
【0172】8.1.1 細胞の固定 1細胞当り、約1×106 個のc−erbB−2リセプ
ターを有するSKBR3ヒト胸部腫瘍細胞をフィブロネ
クチン被覆ガラスカバースリップ上にて増殖せしめた。
この細胞をPBSにより2回洗浄し、その後PBS/
3.7%のホルムアルデヒドにより、室温にて30分間
にわたり固定せしめた。この固定細胞を室温でPBSに
より3回洗浄した。非特異的な結合部位を、この細胞を
高湿インキュベーター内にて、37℃でPBS/3%の
BSAと1時間インキュベートせしめることによりブロ
ックせしめた。次にこの細胞をPBSにより2回洗浄せ
しめた。
【0173】8.1.2 Fv(FRP5)−phoA
の予備処理 コリ由来のアルカリホスファターゼは酵素的に活性
となるために二量化されなければならない。コリ
ペリプラズム内において、天然のphoAは二量化され
る。即ち、phoAの2分子が2つのZn2+イオンによ
り一緒になる。このFv(FRP5)−phoAも
コリにおいて二量体として生産される。Fv(FRP
5)−phoAの抗原への結合性を高めるためには、こ
の二量体はこの溶液にEGTAを加えることによって単
量化せしめる。この段階はこの溶液からZn2+イオンを
除去せしめる。単量化ホスファターゼはZn2+の添加に
より再び二量化されうる。EGTAをCC118/pW
W616(前記参照)由来の40倍濃縮上清液又はペリ
プラズマタンパク質200μlに、最終濃度5mMとなる
よう加えた。この溶液をイムノアッセイにおいて利用す
る直前に37℃で1時間インキュベートする。
【0174】8.1.3 細胞の染色 PBS/3%のBSA(前記)によりブロックせしめた
後、固定化細胞を1μg/mlの濃度の予備処理せしめた
Fv(FRP5)−phoAと1時間、37℃で高湿イ
ンキュベーター内にてインキュベートせしめた。この細
胞を室温にてPBSにより3回洗浄した。この染色溶液
は、100mMのトリス−HCl、pH8.2、1mM Zn
Cl2 、9.7mlに加えられた、300μlのナフトー
ルAS−MX(商標)リン酸塩(Sigma、ジメチル
ホルムアミド中において13mg/ml)、8mgのレバミソ
ール(levamisole)(Sigma)及び10
mgのファストレッドTR(Fast Red TR:商
標)塩(Sigma)より成る。この混合物を調製し、
そして使用直前に0.45μmのフィルターで濾過し
た。結合したFv(FRP5)−phoAを再び二量化
せしめるためにこの染色溶液にZnCl2 を加え、これ
によってアルカリホスファターゼを活性化せしめた。細
胞をファストレッド染色溶液に室温にて15分間インキ
ュベートせしめた。このホスファターゼ活性を染色後、
この細胞をPBSで2回そして1MのKH2 PO4 で1
回洗浄することによりブロックせしめた。ガラスカバー
スリップはゲルマウント(Biomeda)が載せてあ
る。この細胞を蛍光顕微鏡のもとで、励起のために緑色
光を用いて検査した。染色されたSKBR3細胞は強い
赤色の表面蛍光を示した。
【0175】8.2 Fv(FRP5)−phoAを用
いたイムノブロットにおけるc−erbB−2タンパク
質過剰発現の検定 c−erbB−2タンパク質を過剰発現するSKBR3
細胞の全細胞リゼート由来のタンパク質をSDS−PA
GEにより分離せしめ、そしてPVDF膜(Milli
pore)上にブロットした。抽出物の調製及びイムノ
ブロッティング技術については例1.3.2を参照のこ
と。この膜の遊離(フリー)な結合部位を、10mMのト
リス−HCl、pH7.5、0.9%のNaCl、0.0
5%のツイーン20(Biorad)及び3%のBSA
を含む溶液中にて室温での1時間のインキュベーション
によりブロックした。予備処理したFv(FRP5)−
phoA(例7.2参照)を最終濃度0.1μg/mlと
なるようブロッキング溶液に希釈した。この膜をFv
(FRP5)−phoA溶液中で室温にて1時間インキ
ュベートし、その後室温にて10mMのトリス−HCl、
pH7.5、0.9%のNaCl、0.05%のツイーン
20で3回、そして10mMのトリス−HCl、pH7.
5、0.9%のNaClで1回洗浄した。結合したFv
(FRP5)−phoAの検出のため、この膜を例7.
3に記載のファストレッド基質溶液であってレバミソー
ルを含まない溶液中にて37℃で20分間インキュベー
トせしめた。この膜を水で2日洗浄することにより反応
を停止させた。Fv(FRP5)−phoAは185KD
のc−erbB−2タンパク質を特異的に検出せしめ
る。
【0176】例9.E.コリ由来のFv(FRP5)−
phoAの発現及び単離 9.1 ペリプラズマ抽出物の調製 プラスミドpWW616をphoA陰性コリ株CC
118に、標準的な方法(Maniatisら、Mol
ecular Cloning:A Laborato
ry Manual,Cold Spring Har
bor Laboratory,1982)に従って形
質転換せしめた。単一のコロニーを採取し、そして70
μg/mlのアンピシリンを含むLB培地において一夜増
殖せしめた。この一夜培養物をアンピシリンを含む新鮮
LB培地において1:10に希釈し、そして0.1のO
550 となる迄37℃にて増殖させた。この時点で、F
v(FRP5)−phoA遺伝子の発現を最終濃度2mM
迄のIPTGの添加により引き起こし、そしてこれらの
細胞を更に1.5〜2時間増殖せしめた。この細胞を遠
心により集め、そして温和な浸透圧ショックにより処理
してこのペリプラズマタンパク質を上清液に放出させ
た。このタンパク質をAmersham限外濾過ユニッ
トにおいて、YM10膜を通して濃縮した。
【0177】9.2 抗原アフィニティーカラムの調製 標準的な方法により、c−erbB−2細胞外ドメイン
を発現するバクロウイルスベクターにより感染された昆
虫細胞からc−erbB−2タンパク質を単離した
(V.A.LuckowとM.D.Summers,B
iotechnology 6:47:55,198
8)。MAb FSP77をCNBR活性化セファロー
ス4B(商標)(Pharmacia)に、その製造者
の仕様書に従って結合せしめた。この昆虫細胞リゼート
を、50mMのトリス−HCl、pH7.5、5mMのEGT
A、0.5%のトリトンX−100、150mMのNaC
lを含む緩衝液中にて、結合せしめたMAb FSP7
7と2時間、4℃、振騰台の上でインキュベートせしめ
た。このビーズをカラムに充填し、そして非特異的に結
合しているタンパク質を除去するために10mMのリン酸
塩、pH6.8、及び100mMのNaClより成る予備溶
出緩衝液により洗浄した。c−erbB−2タンパク質
は、100mMのグリシン、pH3.0、及び100mMのN
aClを含む低pH溶出緩衝液による処理によって回収し
た。このカラムからの画分を、そのpHを上げるためにリ
ン酸緩衝液pH8.0に集めた。c−erbB−2細胞外
ドメインは各画分の一部を8%のSDS−PAGEゲル
上に泳動させ、PVDF膜(Millipore)上に
ブロットせしめ、そしてこのフィルターをMAb FS
P77、その後ヒツジ抗マウスIgGにより処理せしめ
ることにより検出される。結合したIgGは 125I−プ
ロテイン−A処理により検出される。細胞外ドメインを
含む画分をプールし、そしてそのタンパク質をCNBR
活性化セファロース4B(Pharmacia)に、そ
の製造者の仕様書に従って結合せしめた。
【0178】9.3 アフィニティークロマトグラフィ
ーによるFv(FRP5)−phoAの単離 c−erbB−2タンパク質に結合したセファロース
(例9.2)を例9.1に記載の通り単離したペリプラ
ズマ抽出物と、2〜4時間、4℃にて、ロッキング台上
でインキュベートした。このビーズをカラムに充填しそ
して例9.2の通りに予備溶出緩衝液により洗浄した。
Fv(FRP5)−phoAタンパク質を例9.2の低
pH溶出緩衝液による溶出によって回収した。この画分
を、標準的なプロトコールを用い、phoA酵素活性に
ついての試験により、Fv(FRP5)−phoAの存
在についてモニターした。
【0179】例10.腫瘍におけるc−erbB−2タ
ンパク質のイムノアッセイ 10.1 腫瘍切片の調製 腫瘍中のc−erbB−2タンパク質のレベルを検出す
るため、凍結腫瘍切片又はパラフィン包埋腫瘍切片のい
づれかを得るように腫瘍組織を処理した。腫瘍断片を瞬
間凍結し、次いでクライオスタット(低温槽)にて切断
し、1%のゼラチン被覆ガラススライド上に集め、そし
て4%のパラホルムアルデヒドで固定せしめた。PBS
による数回の洗浄を経て、この腫瘍組織は染色の用意が
された。他方、腫瘍断片を固定のために4%のパラホル
ムアルデヒドの中に入れ、パラフィン中に包埋せしめ、
次いで切片を切断し、そしてポリリシン被覆ガラスカバ
ースリップ上に集めた。染色のための切片を調製するた
め、これらを56℃にて一夜加熱せしめ、キシレン中で
脱蝋し、95%、75%及び35%のエタノール並びに
水の中で段階的に再水和せしめ、そしてPBSで洗浄し
た。
【0180】10.2 Fv(FRP5)−phoAの
予備処理 コリペリプラズマ由来のものとしてのFv(FRP
5)−phoAの二量体がc−erbB−2抗原とよく
結合しないため、まずこれを単量化せしめた。これはF
v(FRP5)−phoAの溶液を37℃にて1時間、
最終濃度5mMのEGTAにより処理せしめることにより
達成される。この処理は、Fv(FRP5)−phoA
の二量体構造を維持するために重要なZn2+をキレート
する。
【0181】10.3 腫瘍切片の染色 例10.1に従って調製した腫瘍切片の非特異的な染色
は、この切片を3%のBSAを含むPBS中にてインキ
ュベートすることにより防いだ。このブロックされた切
片を1μg/mlの濃度のFv(FRP5)−phoA
と、高湿チャンバー内にて室温で予備処理せしめた。こ
の切片を室温でPBSにより3回洗浄した。結合したF
v(FRP5)−phoAタンパク質をアルカリホスフ
ァターゼのための基質としてのファストレッドを用い検
出した。この染色溶液は、100mMのトリス−HCl、
pH8.2及び1mMのZnCl2 9.7mlに加えられ
た、300μlのナフトールAS−MXリン酸塩(Si
gma、ジメチルホルムアミド中13mg/ml)、8mgの
レバミソール(内因性アルカリホスファターゼの阻害
剤、Sigma)及びファストレッドTR塩(Sigm
a)より成る。この混合物を調製し、そして使用直前に
0.45μmのフィルターに濾過した。ZnCl2 をこ
の染色溶液に加え、結合Fv(FRP5)−phoAタ
ンパク質を再び二量体化、そしてアルカリホスファター
ゼを活性化せしめた。Fv(FRP5)−phoAによ
り処理せしめたこの腫瘍切片をファストレッド染色溶液
中において室温で15分間インキュベートせしめた。染
色せしめた後、アルカリホスファターゼ活性を、PBS
による2回そして1MのKH2 PO4 による1回のこの
細胞の洗浄によってブロックせしめた。このガラスカバ
ースリップはゲルマウントが載せてある。この細胞を励
起のための緑色光を用いて蛍光顕微鏡のもとで検査し
た。陽性に染色された細胞は強い赤色の細胞表層蛍光を
示す。
【0182】一方、Fv(FRP5)−phoAタンパ
ク質により処理された腫瘍切片はナフトールAS−BI
リン酸塩(Sigma)及びニューフシン((New
Fuchsin)商標)(Sigma)により、又は5
−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルリン酸塩(BC
IP,Sigma)及びニトロブルーテトラゾリウム
(商標)(Sigma)により染色されうる。これらの
染色切片は通常の可視光顕微鏡により観察できる。
【0183】例11.FWP51ハイブリドーマ細胞系
由来の機能的な重鎖及び軽鎖再配列のクローニング 例3.3に記載の通りにFWP51ハイブリドーマ細胞
から単離したポリ(A)−含有RNAはcDNA合成及
びV−領域のその後の増幅の原料として働く。ポリメラ
ーゼ連鎖反応によるFWP51重鎖及び軽鎖可変ドメイ
ンcDNAのcDNA合成並びに増幅は例4に記載の通
りに実施した。予測サイズの増幅生成物をアガロースゲ
ルから単離し、そして適当なベクターの中にクローン化
せしめた。機能性再配列をシーケンシングにより同定し
た。
【0184】11.1 FWP51重鎖及び軽鎖可変ド
メインcDNAのサブクローニング 例4.3に従って増幅せしめた材料をCHCl3 により
抽出せしめ、そして200mMのLiClの存在下におい
て沈殿させた。クローニングを促進するため、このFW
P51重鎖可変ドメインcDNAを制限酵素PstI及
びBstEIIにより切断せしめ、このフラグメントをア
ガロースゲル電気泳動により精製し、そしてPstI及
びBstEII消化pWW15DNAにリゲートせしめ
た。FWP51軽鎖可変ドメインcDNAを制限酵素P
vuII及びBglIIにより切断せしめ、このフラグメン
トをアガロースゲル電気泳動により精製し、そしてPv
uII及びBglII消化pWW15DNA(例5参照)に
リゲートせしめた。リゲーション、形質転換、及び所望
のリゲーション生成物についてのスクリーニングは例
4.5に記載の通りに行った。以下のプラスミドが得ら
れた。
【0185】
【0186】11.2 シーケンシング シーケンシングは例4.6に記載の通りに行った。
【0187】プラスミドpWW15−VH51−1(配
列番号6),pWW15−VH51−2,pWW15−
VH51−3は同一の機能性FWP51重鎖可変ドメイ
ンインサートを含む。プラスミドpWW15−VL51
−1(配列番号7),pWW15−VL51−2,pW
W15−VL51−3は同一のFWP51カッパー軽鎖
可変ドメインインサートを含む。プラスミドpWW15
−VH51−1及びpWW15−VL51−1を更なる
サブクローニング工程のための起源として用いる。
【0188】例12.MAb FWP51一本鎖遺伝子
の組立て 12.1 Fv融合遺伝子の組立て プラスミドpWW15−VH51−1をPstI及びB
stEIIにより消化し、そしてFWP51の342bpの
重鎖可変ドメインフラグメントが単離された。これをP
stI/BstEII消化pWW15−VL−51−1に
クローン化せしめ、プラスミドpWW15−Fv51
(配列番号8)が得られた。
【0189】12.2 一本鎖Fv(FWP51)遺伝
子の突然変異 pWW15−Fv51由来の一本鎖Fv(FWP51)
コード化遺伝子とエフェクター遺伝子間の遺伝子融合を
可能にするため、pWW Fv15−51における配列
位置729〜731(配列番号8)のコドンを以下の通
りに除去せしめた(例6も参照のこと)。pWW15−
Fv51のプラスミドDNAをBstEII及びBglII
により消化し、そしてリンカー配列及びFWP51軽鎖
可変ドメインコード化フラグメントを単離した。他の消
化において、pWW15−Fv51をBstEII及びB
clIにより切断せしめた。従って、ベクター配列及び
FWP51重鎖可変ドメインコード化配列を含むフラグ
メントが単離された。このBstEII/BglII VL
フラグメントを、次にVH を含むBstEII/BclI
切断pWW15−Fv51に挿入せしめた。得られるプ
ラスミドpWW15−Fv51−ORFをFv(FWP
51)−エフェクター融合遺伝子の組立てのための起源
として用いた。
【0190】例13.一本鎖Fv−外毒素A融合遺伝子
発現性プラスミドの組立て MAb FRP5及びMAb FWP51一本鎖Fv遺
伝子を短縮(truncated)細菌毒素、即ち、
ュードモナス アエルギノーザPseudomona
aeruginosa)由来の外毒素A(ETA)
と融合せしめる。これらキメラ遺伝子は、c−erbB
−2発現性細胞におけるタンパク質合成を選択的に阻害
する組換免疫毒素をコード化する。
【0191】13.1 シュードモナス アエルギノー
ザPAKの外毒素A遺伝子の突然変異 Fv−外毒素A(Fv−ETA)融合遺伝子の組立ての
ため、シュードモナスアエルギノーザPAK由来のET
A遺伝子を突然変異せしめ、この毒素のN−末端のオリ
ジナルな細胞結合性ドメインIを欠失させ、そしてこの
ETAコード化領域の前方のドメインI/ドメインIIの
境界にてXbaI切断部位を生じさせた。プラスミドp
MS150A(Loryら、J.Bacteriol.
170:714,1988)をEcoRI切断により
直鎖状にした。20ngのこの直鎖鋳型を前述した通りに
実施する100μlのPCR反応のために用いた。以下
のオリゴヌクレオチドをプライマー1及び2として利用
した。
【0192】 1:5′−CACGGAAGCTTAAGGAGATCTGCATGCTTC TAGAGGGCGGCAGCCTGGCCGCGCTG−3′ 2:5′−GCGGATCGCTTCGCCCAGGT−3′
【0193】このPCR生成物のHindIII /Sal
I消化に続き、201bpのフラグメントを1.5%のア
ガロースゲルから単離し、そしてHindIII /Sal
I消化プラスミドpUC18に挿入せしめた。リゲーシ
ョンは前記の通りに行った。リゲートDNAをE.コリ
XL1ブルー(Stratagene)に形質転換せし
めた。2種の組換プラスミドが単離され、そのインサー
トDNAを前記の通りpUCユニバーサル及びリバース
プライマー(Boehringer)を用いてシーケン
ス化した。予測の生成物を含む1方のプラスミドをpW
W22と表示し(配列番号9)、そして更なるサブクロ
ーニング工程のための起源として用いた。プラスミドp
WW22をHindIII 及びSalIにより切断せし
め、突然変異ETA遺伝子フラグメントを単離し、そし
てpUC9ベクター配列及び該毒素のC−末端部分をコ
ード化するETA遺伝子の部分を含むHindIII /S
alI消化プラスミドpMS150Aの大きなフラグメ
ントの中に挿入せしめた。これにより、得られるプラス
ミドpWW20において、該毒素のドメインII及びIII
をコード化する短縮ETA遺伝子が作られる。
【0194】13.2 一本鎖Fv−ETA融合遺伝子
の集成 Fv−ETA融合遺伝子の組立てに適切なHindIII
/XbaI一本鎖Fv遺伝子フラグメントをプラスミド
pWW53(一本鎖Fv FRP5)及びプラスミドp
WW15−Fv51−ORF(一本鎖Fv FWP5
1)から単離し、そしてHindIII /XbaI消化p
WW20に挿入せしめた。リゲーション及びE.コリX
L1ブルー(Stratagene)への形質転換は前
記の通りに行った。得られるプラスミドpWW20−F
v5(Fv(FRP5)−ETA)及びpWW20−F
v51(Fv(FWP51)−ETA)を更なるサブク
ローニング工程のために用いる。
【0195】13.3 一本鎖Fv−外毒素A融合遺伝
子発現性プラスミドの組立て コリにおける一本鎖Fv−外毒素A融合遺伝子の発
現のため、発現性プラスミドpFLAG(IBI Bi
ochemical)を用いた。この融合遺伝子を、p
FLAG−1によりコード化される外膜プロテインA
(ompA)シグナル配列とフレーム内において融合せ
しめた。pWW20−Fv5及びpWW20−Fv51
由来のプラスミドDNAをHindIII により消化し、
そしてブラント末端を例4.5に記載の通りにクレノウ
フィル−イン(fill−in)によって作った。ブラ
ント末端化DNAをEcoRIにより消化せしめ、そし
て一本鎖Fv−ETA遺伝子フラグメントが単離された
(Fv(FRP5)−ETA:1916bp,Fv(FW
P51)−ETA:1916bp)。pFLAG−1プラ
スミドDNAをHindIII により消化し、前記の通り
にブラント末端を作り、得られるDNAフラグメントを
単離し、そしてEcoRIにより消化せしめた。ブラン
ト末端/EcoRI Fv−ETA融合遺伝子フラグメ
ントを改質pFLAGプラスミドDNAに挿入した。こ
れによりFv−ETAフラグメントはpFLAG−1の
ompAシグナル配列とフレーム内において融合され、
Fv(FRP5)−ETA(配列番号10)の発現のた
めのプラスミドpWW215−5及びFv(FWP5
1)−ETA(配列番号11)の発現のためのプラスミ
ドpWW215−51が得られた。
【0196】例14.E.コリ由来のFv(FRP5)
−ETA及びFv(FWP51)−ETAの発現並びに
単離 14.1 全リゼートの調製 プラスミドpWW215−5及びpWW215−51を
標準的な方法(例9.1参照)に従ってコリ株CC
118に形質転換せしめた。単一のコロニーを採取し、
そして100μg/mlのアンピシリン及び0.4%のグ
ルコースを含むLB培地中において一夜増殖せしめた。
この一夜培養物を、アンピシリン及びグルコースを含む
新鮮なLB培地中において1:30に希釈し、そして
0.5のOD550 となる迄37℃で増殖せしめた。この
時点で、Fv(FRP5)−ETA及びFv(FWP5
1)−ETA遺伝子の発現をIPTGの最終濃度0.5
mM迄の添加により誘発せしめ、そしてこの細胞を更に3
0分間増殖させた。遠心によりこの細胞を集め、そして
PBS/1mMのCaCl2 中において超音波処理により
溶解せしめた。このリゼートを25,000g、4℃、
45分間の超遠心により清浄化せしめた。この上清液を
集めた。
【0197】14.2 アフィニティークロマトグラフ
ィーによるFv(FRP5)−ETA及びFv(FWP
51)−ETAの単離 66.4KDa のFv(FRP5)−ETA又は66.3
KDa のFv(FWP51)−ETAタンパク質を含む透
明なコリリゼートをM1モノクローナル抗体アフィ
ニティーカラム(IBI Biochemicals)
に通過させた。このカラムをPBS/1mMのCaCl2
により3回洗浄した。結合したFv(FRP5)−ET
A又はFv(FWP51)−ETAタンパク質をPBS
/2mMのEDTAにより溶出させた。これらの画分をF
v−ETAタンパク質の存在について、SDS−PAG
E及びウサギにおいて作られた抗−外毒素A抗血清を用
いるイムノブロッティング(例1.3.2参照)により
モニターした。
【0198】例15.Fv(FRP5)ETA及びFv
(FWP51)ETAによる、c−erbB−2発現性
細胞におけるタンパク質合成の選択的な阻害 試験管内においては、組換免疫毒素Fv(FRP5)−
ETA及びFv(FWP51)−ETAは、ヒトc−e
rbB−2タンパク質を高レベルで発現する細胞のタン
パク質合成及び増殖を選択的に阻害する。この免疫毒素
は、ヒトc−erbB−2タンパク質を全く又はわずか
にしか発現しない細胞には影響を及ばさない。
【0199】15.1 細胞系の免疫毒素処理 ヒトの胸部及び卵巣腫瘍細胞系、SK−BR3,MDA
MB−231,MDA−MB−453,HTB77;マ
ウス乳腺内皮細胞系HC11及びヒトc−erbB−2
cDNAを感染せしめたHC11細胞を48穴組織培
養プレート(costar)上に、1055 個の細胞/
ウエルの密度にてまいた。4時間後、この培地を除去
し、そしてFv(FRP5)−ETA又はFv(FWP
51)−ETAを1〜1000ng/mlの種々の濃度で含
む正常成育培地と交換した。この細胞を毒素融合タンパ
ク質と16時間インキュベートした。
【0200】15.2 細胞の 3H−ロイシン標識 免疫毒素処理細胞を2回洗浄し、そして4μCiの 3H−
ロイシン/ml含有正常成育培地中で4時間にわたり増殖
せしめた。この標識細胞を2回洗浄し、そして 3H−ロ
イシン標識全タンパク質をワットマン(Whatma
n)GFCフィルター上に、TCA沈殿により集めた。
免疫毒素処理細胞中のタンパク質合成速度を未処理コン
トロール細胞との比較において測定した。
【0201】例16.Fv(FRP5)−ETA並びに
MAb FWP51及びFSP77のヌードマウスにお
けるc−erbB−2発現性細胞の増殖の阻害 c−erbB−2発現性細胞の注射された動物へのFv
(FRP5)−ETA並びにMAb FWP51及びF
SP77の投与は、これらの細胞の腫瘍増殖を阻害す
る。
【0202】16.1 ヌードマウス腫瘍標品 NIH/3T3マウス繊維芽細胞系を、点突然変異せし
めた活性化ヒトc−erbB−2タンパク質を発現する
プラスミド(Masukoら、Jpn.Cancer
Res. 80:10,1989)及び薬剤G418へ
の耐性のための遺伝子をコード化するプラスミドpSV
2neo(SouthernとBerg,J.Mol.
Appl.Genet. 1:327,1982)によ
り、常用の先に詳細された方法(Grahamとvan
der Eb,Virology 52:456,1
973)に従って感染せしめた。感染細胞を500μg
/mlのG418(Genetecin,Gibco−B
RL)を含む培地中で2週間選別せしめた。常用のタン
パク質ブロッティング技術(Towbinら、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 76:43
50,1979)を利用して、ヒトc−erbB−2タ
ンパク質の発現性について個々のクローンを選別及び分
析した。中間レベルの点突然変異ヒトc−erbB−2
タンパク質を発現するクローン(クローン3.7)を選
択し、そしてヌードマウスにおける増殖について試験し
た。0.2mlのPBSに懸濁せしめた2〜5×106個
のクローン3.7細胞(1動物当り)を雌Balb/c
ヌードマウスのわき腹に皮下注射した。2×106個の
細胞の投与量で注射した3.7細胞はヌードマウスにお
いて迅速に腫瘍を形成せしめた(コントロール動物、例
16.2参照)。
【0203】16.2 動物の免疫毒素処理 2×106個のクローン3.7細胞をヌードマウスに皮
下注射せしめた。この動物をFv(FRP5)−ETA
により全体で7日間にわたり連続的に処理せしめた。2
00μlのFv(FRP5)−ETA(PBS中にて濃
度35μg/ml)をこの動物に皮下的に内植された浸透
圧ポンプ(Alzet小型浸透圧ポンプ、2001型、
Alza,Palo Alto,CA,#94303−
0802)に、クローン3.7細胞を注射すると同時に
入れた。このポンプは連続的にFv(FRP5)−ET
Aを放出し、そして各動物に7日間にわたり1μg/日
導入する。コントロール動物(例16.1参照)と比較
して、Fv(FRP5)−ETAは腫瘍の形成の開始を
遅らせる。
【0204】16.3 動物のMAb処置 5×106個のクローン3.7細胞をヌードマウスに皮
下注射した。このクローン3.7細胞の注射と同日に、
この動物を毎日、10日間にわたり、MAbFWP51
又はMAb FSP77のいづれかにより処置した(M
Abの投与量は50μg/200μlのBSS/日であ
る)。このMAbはマウスの尾の血管に静脈内注射し
た。両方の抗体共、腫瘍の増殖の開始を遅らせた。これ
らに比べ、腫瘍増殖の阻害における相剰的な作用が両抗
体MAb FWP51及びMAbFSP77の同時投与
において観察された。
【0205】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:361 配列の型:核酸 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ(Escherichia Coli) クローン名:pMZ 16/1 配列の特徴 特徴:VH1 BACKプライマー領域 存在位置:6..27 特徴:CDR1H 存在位置:95..109 特徴:CDR2H 存在位置:152..202 特徴:CDR3H 存在位置:299..328 特徴:VH1 FOR プライマー領域 存在位置:329..361 他の情報:モノクローナル抗体FPR5の重鎖可変ドメイン
遺伝子 配列: TCTAGAGGTG AAACTGCAGC AGTCTGGACC TGAACTGAAG AAGCCTGGAG 50 AGACAGTCAA GATCTCCTGC AAGGCCTCTG GGTATCCTTT CACAAACTAT 100 GGAATGAACT GGGTGAAGCA GGCTCCAGGA CAGGGTTTAA AGTGGATGGG 150 CTGGATTAAC ACCTCCACTG GAGAGTCAAC ATTTGCTGAT GACTTCAAGG 200 GACGGTTTGA CTTCTCTTTG GAAACCTCTG CCAACACTGC CTATTTGCAG 250 ATCAACAACC TCAAAAGTGA AGACATGGCT ACATATTTCT GTGCAAGATG 300 ATCAACAACC TCAAAAGTGA AGACATGGCT ACATATTTCT GTGCAAGATG 300 GGAGGTTTAC CACGGCTACG TTCCTTACTG GGGCCAAGGG ACCACGGTCA 350 CCGTCTCCTC A 361
【0206】配列番号:2 配列の長さ:407 配列の型:核酸 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pMZ 18/1 配列の特徴 特徴:MCK2プライマー領域 存在位置:6..28 特徴:CDR1L 存在位置:98..130 特徴:CDR2L 存在位置:176..196 特徴:CDR3L 存在位置:293..319 特徴:MCK2プライマー領域 存在位置:374..404 他の情報:モノクローナル抗体のカッパー軽鎖可変ドメ
イン遺伝子 配列: TCTAGTCACT GGATGGTGGG AAGATGGAGA CATTGTGATG ACCCAGTCTC 50 ACAAATTCCT GTCCACTTCA GTAGGAGACA GGGTCAGCAT CACCTGCAAG 100 GCCAGTCAGG ATGTGTATAA TGCTGTTGCC TGGTATCAAC AGAAACCAGG 150 ACAATCTCCT AAACTTCTGA TTTACTCGGC ATCCTCCCGG TACACTGGAG 200 TCCCTTCTCG CTTCACTGGC AGTGGCTCTG GGCCGGATTT CACTTTCACC 250 ATCAGCAGTG TGCAGGCTGA AGACCTGGCA GTTTATTTCT GTCAGCAACA 300 TTTTCGTACT CCATTCACGT TCGGCTCGGG GACAAAATTG GAAATAAAAC 350 GGGCTGATGC TGCACCAACT GTATCCATCT TCCCACCATC CAGTGACTAG 400 AACTAGA 407
【0207】配列番号:3 配列の長さ:175 配列の型:核酸 配列の種類:プラスミドDNA 起源 生物名:完全合成 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW 19 配列の特徴 特徴:Pst 部位 存在位置:30..35 特徴:Bst EII 部位(重鎖可変ドメインのサブクローン
化のため) 存在位置:38..44 特徴:(Gly Gly Gly Gly Ser)3リンカー遺伝子配列 存在位置:54..98 特徴:Pvu II部位 存在位置:105..110 特徴:Bgl II部位 存在位置:112..117 特徴:Bcl I 部位(軽鎖可変ドメインのサブクローン化
のため) 存在位置:120..125 配列: AAGCTTGCAT GCAAGCTTCT CAGGTACAAC TGCAGGAGGT CACCGTTTCC 50 TCTGGCGGTG GCGGTTCTGG TGGCGGTGGC TCCGGCGGTG GCGGTTCTGA 100 CATCCAGCTG GAGATCTAGC TGATCAAAGC TCTAGAGGAT CCCCGGGTAC 150 CGAGCTCGAA TTCACTGGCC GTCGT 175
【0208】配列番号:4 配列の長さ:748 配列の型:核酸及び相補タンパク質 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW 52 配列の特徴 特徴:合成スペーサー 存在位置:1..8 特徴:FRP5重鎖可変ドメイン 存在位置:9..365 特徴:CDR1H 存在位置:99..113 特徴:CDR2H 存在位置:156..206 特徴:CDR3H 存在位置:303..332 特徴:リンカー配列(15個のアミノ酸) 存在位置:366..410 特徴:FRP5軽鎖可変ドメイン 存在位置:411..728 特徴:CDR1L 存在位置:480..512 特徴:CDR2L 存在位置:558..578 特徴:CDR3L 存在位置:675..701 他の情報:成長因子リセプターc-erbB-2の細胞外ドメイ
ンに結合性の、Fv重鎖/軽鎖可変ドメイン融合タンパク
質 配列: AAGCT TCT CAG GTA CAA CTG CAG CAG TCT GGA CCT GAA CTG AAG 44 Ser Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Lys 5 10 AAG CCT GGA GAG ACA GTC AAG ATC TCC TGC AAG GCC TCT GGG TAT 89 Lys Pro Gly Glu Thr Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr 15 20 25 CCT TTC ACA AAC TAT GGA ATG AAC TGG GTG AAG CAG GCT CCA GGA 134 Pro Phe Thr Asn Tyr Gly Met Asn Trp Val Lys Gln Ala Pro Gly 30 35 40 CAG GGT TTA AAG TGG ATG GGC TGG ATT AAC ACT TCC ACT GGA GAG 179 Gln Gly Leu Lys Trp Met Gly Trp Ile Asn Thr Ser Thr Gly Glu 45 50 55 TCA ACA TTT GCT GAT GAC TTC AAG GGA CGG TTT GAC TTC TCT TTG 224 Ser Thr Phe Ala Asp Asp Phe Lys Gly Arg Phe Asp Phe Ser Leu 60 65 70 GAA ACC TCT GCC AAC ACT GCC TAT TTG CAG ATC AAC AAC CTC AAA 269 Glu Thr Ser Ala Asn Thr Ala Tyr Leu Gln Ile Asn Asn Leu Lys 75 80 85 AGT GAA GAC ATG GCT ACA TAT TTC TGT GCA AGA TGG GAG GTT TAC 314 Ser Glu Asp Met Ala Thr Tyr Phe Cys Ala Arg Trp Glu Val Tyr 90 95 100 CAC GGC TAC GTT CCT TAC TGG GGC CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTT 359 His Gly Tyr Val Pro Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val 105 110 115 TCC TCT GGC GGT GGC GGT TCT GGT GGC GGT GGC TCC GGC GGT GGC 404 Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly 120 125 130 GGT TCT GAC ATC CAG CTG ACC CAG TCT CAC AAA TTC CTG TCC ACT 449 Gly Ser Asp Ile Gln Leu Thr Gln Ser His Lys Phe Leu Ser Thr 135 140 145 TCA GTA GGA GAC AGG GTC AGC ATC ACC TGC AAG GCC AGT CAG GAT 494 Ser Val Gly Asp Arg Val Ser Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp 150 155 160 GTG TAT AAT GCT GTT GCC TGG TAT CAA CAG AAA CCA GGA CAA TCT 539 Val Tyr Asn Ala Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ser 165 170 175 CCT AAA CTT CTG ATT TAC TCG GCA TCC TCC CGG TAC ACT GGA GTC 584 Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Ser Ala Ser Ser Arg Tyr Thr Gly Val 180 185 190 CCT TCT CGC TTC ACT GGC AGT GGC TCT GGG CCG GAT TTC ACT TTC 629 Pro Ser Arg Phe Thr Gly Ser Gly Ser Gly Pro Asp Phe Thr Phe 195 200 205 ACC ATC AGC AGT GTG CAG GCT GAA GAC CTG GCA GTT TAT TTC TGT 674 Thr Ile Ser Ser Val Gln Ala Glu Asp Leu Ala Val Tyr Phe Cys 210 215 220 CAG CAA CAT TTT CGT ACT CCA TTC ACG TTC GGC TCG GGG ACA AAA 719 Gln Gln His Phe Arg Thr Pro Phe Thr Phe Gly Ser Gly Thr Lys 225 230 235 TTG GAG ATC TAGCTGATCA AAGCTCTAGA 748 Leu Glu Ile 240
【0209】配列番号:5 配列の長さ:2233 配列の型:核酸及び相補タンパク質 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス及びエッシェリヒア コリ 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW 616 配列の特徴 特徴:ompA 5′非コード化領域 存在位置:1..22 特徴:ompAシグナルペプチド 存在位置:23..85 特徴:FRP5重鎖可変ドメイン 存在位置:89..445 特徴:リンカー配列(15個のアミノ酸) 存在位置:446..490 特徴:FRP5軽鎖可変ドメイン 存在位置:491..814 特徴:phoAコード化領域 存在位置:815..2155 特徴:phoA 3′非コード化領域 存在位置:2156..2233 他の情報:成長因子リセプターc-erbB-2に結合性の、Fv
重鎖/軽鎖可変ドメイン及びアルカリホスファターゼ融
合タンパク質、Fv(FRP5)-phoA 配列: TCTAGATAAC GAGGCGCAAA AA ATG AAA AAG ACA GCT ATC GCG ATT GCA 49 Met Lys Lys Thr Ala Ile Ala Ile Ala -20 -15 GTG GCA CTG GCT GGT TTC GCT ACC GTA GCG CAA GCT TCT CAG GTA 94 Val Ala Leu Ala Gly Phe Ala Thr Val Ala Gln Ala Ser Gln Val -10 -5 1 CAA CTG CAG CAG TCT GGA CCT GAA CTG AAG AAG CCT GGA GAG ACA 139 Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Lys Lys Pro Gly Glu Thr 5 10 15 GTC AAG ATC TCC TGC AAG GCC TCT GGG TAT CCT TTC ACA AAC TAT 184 Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Pro Phe Thr Asn Tyr 20 25 30 GGA ATG AAC TGG GTG AAG CAG GCT CCA GGA CAG GGT TTA AAG TGG 229 Gly Met Asn Trp Val Lys Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Lys Trp 35 40 45 ATG GGC TGG ATT AAC ACC TCC ACT GGA GAG TCA ACA TTT GCT GAT 274 Met Gly Trp Ile Asn Thr Ser Thr Gly Glu Ser Thr Phe Ala Asp 50 55 60 GAC TTC AAG GGA CGG TTT GAC TTC TCT TTG GAA ACC TCT GCC AAC 319 Asp Phe Lys Gly Arg Phe Asp Phe Ser Leu Glu Thr Ser Ala Asn 65 70 75 ACT GCC TAT TTG CAG ATC AAC AAC CTC AAA AGT GAA GAC ATG GCT 364 Thr Ala Tyr Leu Gln Ile Asn Asn Leu Lys Ser Glu Asp Met Ala 80 85 90 ACA TAT TTC TGT GCA AGA TGG GAG GTT TAC CAC GGC TAC GTT CCT 409 Thr Tyr Phe Cys Ala Arg Trp Glu Val Tyr His Gly Tyr Val Pro 95 100 105 TAC TGG GGC CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTT TCC TCT GGC GGT GGC 454 Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly 110 115 120 GGT TCT GGT GGC GGT GGC TCC GGC GGT GGC GGT TCT GAC ATC CAG 499 Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Asp Ile Gln 125 130 135 CTG ACC CAG TCT CAC AAA TTC CTG TCC ACT TCA GTA GGA GAC AGG 544 Leu Thr Gln Ser His Lys Phe Leu Ser Thr Ser Val Gly Asp Arg 140 145 150 GTC AGC ATC ACC TGC AAG GCC AGT CAG GAT GTG TAT AAT GCT GTT 589 Val Ser Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val Tyr Asn Ala Val 155 160 165 GCC TGG TAT CAA CAG AAA CCA GGA CAA TCT CCT AAA CTT CTG ATT 634 Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile 170 175 180 TAC TCG GCA TCC TCC CGG TAC ACT GGA GTC CCT TCT CGC TTC ACT 679 Tyr Ser Ala Ser Ser Arg Tyr Thr Gly Val Pro Ser Arg Phe Thr 185 190 195 GGC AGT GGC TCT GGG CCG GAT TTC ACT TTC ACC ATC AGC AGT GTG 724 Gly Ser Gly Ser Gly Pro Asp Phe Thr Phe Thr Ile Ser Ser Val 200 205 210 CAG GCT GAA GAC CTG GCA GTT TAT TTC TGT CAG CAA CAT TTT CGT 769 Gln Ala Glu Asp Leu Ala Val Tyr Phe Cys Gln Gln His Phe Arg 215 220 225 ACT CCA TTC ACG TTC GGC TCG GGG ACA AAA TTG GAG ATC AAA GCT 814 Thr Pro Phe Thr Phe Gly Ser Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys Ala 230 235 240 CTA GAG CCT GTT CTG GAA AAC CGG GCT GCT CAG GGC GAT ATT ACT 859 Leu Glu Pro Val Leu Glu Asn Arg Ala Ala Gln Gly Asp Ile Thr 245 250 255 GCA CCC GGC GGT GCT CGC CGT TTA ACG GGT GAT CAG ACT GCC GCT 904 Ala Pro Gly Gly Ala Arg Arg Leu Thr Gly Asp Gln Thr Ala Ala 260 265 270 CTG CGT GAT TCT CTT AGC GAT AAA CCT GCA AAA AAT ATT ATT TTG 949 Leu Arg Asp Ser Leu Ser Asp Lys Pro Ala Lys Asn Ile Ile Leu 275 280 285 CTG ATT GGC GAT GGG ATG GGG GAC TCG GAA ATT ACT GCC GCA CGT 994 Leu Ile Gly Asp Gly Met Gly Asp Ser Glu Ile Thr Ala Ala Arg 290 295 300 AAT TAT GCC GAA GGT GCG GGC GGC TTT TTT AAA GGT ATA GAT GCC 1039 Asn Tyr Ala Glu Gly Ala Gly Gly Phe Phe Lys Gly Ile Asp Ala 305 310 315 TTA CCG CTT ACC GGG CAA TAC ACT CAC TAT GCG CTG AAT AAA AAA 1084 Leu Pro Leu Thr Gly Gln Tyr Thr His Tyr Ala Leu Asn Lys Lys 320 325 330 ACC GGC AAA CCG GAC TAC GTC ACC GAC TCG GCT GCA TCA GCA ACC 1129 Thr Gly Lys Pro Asp Tyr Val Thr Asp Ser Ala Ala Ser Ala Thr 335 340 345 GCC TGG TCA ACC GGT GTC AAA ACC TAT AAC GGC GCG CTG GGC GTC 1174 Ala Trp Ser Thr Gly Val Lys Thr Tyr Asn Gly Ala Leu Gly Val 350 355 360 GAT ATT CAC GAA AAA GAT CAC CCA ACG ATT CTG GAA ATG GCA AAA 1219 Asp Ile His Glu Lys Asp His Pro Thr Ile Leu Glu Met Ala Lys 365 370 375 GCC GCA GGT CTG GCG ACC GGT AAC GTT TCT ACC GCA GAG TTG CAG 1264 Ala Ala Gly Leu Ala Thr Gly Asn Val Ser Thr Ala Glu Leu Gln 380 385 390 GAT GCC ACG CCC GCT GCG CTG GTG GCA CAT GTG ACC TCG CGC AAA 1309 Asp Ala Thr Pro Ala Ala Leu Val Ala His Val Thr Ser Arg Lys 395 400 405 TGC TAC GGT CCG AGC GCG ACC AGT GAA AAA TGT CCG GGT AAC GCT 1354 Cys Tyr Gly Pro Ser Ala Thr Ser Glu Lys Cys Pro Gly Asn Ala 410 415 420 CTG GAA AAA GGC GGA AAA GGA TCG ATT ACC GAA CAG CTG CTT AAC 1399 Leu Glu Lys Gly Gly Lys Gly Ser Ile Thr Glu Gln Leu Leu Asn 425 430 435 GCT CGT GCC GAC GTT ACG CTT GGC GGC GGC GCA AAA ACC TTT GCT 1444 Ala Arg Ala Asp Val Thr Leu Gly Gly Gly Ala Lys Thr Phe Ala 440 445 450 GAA ACG GCA ACC GCT GGT GAA TGG CAG GGA AAA ACG CTG CGT GAA 1489 Glu Thr Ala Thr Ala Gly Glu Trp Gln Gly Lys Thr Leu Arg Glu 455 460 465 CAG GCA CAG GCG CGT GGT TAT CAG TTG GTG AGC GAT GCT GCC TCA 1534 Gln Ala Gln Ala Arg Gly Tyr Gln Leu Val Ser Asp Ala Ala Ser 470 475 480 CTG AAT TCG GTG ACG GAA GCG AAT CAG CAA AAA CCC CTG CTT GGC 1579 Leu Asn Ser Val Thr Glu Ala Asn Gln Gln Lys Pro Leu Leu Gly 485 490 495 CTG TTT GCT GAC GGC AAT ATG CCA GTG CGC TGG CTA GGA CCG AAA 1624 Leu Phe Ala Asp Gly Asn Met Pro Val Arg Trp Leu Gly Pro Lys 500 505 510 GCA ACG TAC CAT GGC AAT ATC GAT AAG CCC GCA GTC ACC TGT ACG 1669 Ala Thr Tyr His Gly Asn Ile Asp Lys Pro Ala Val Thr Cys Thr 515 520 525 CCA AAT CCG CAA CGT AAT GAC AGT GTA CCA ACC CTG GCG CAG ATG 1714 Pro Asn Pro Gln Arg Asn Asp Ser Val Pro Thr Leu Ala Gln Met 530 535 540 ACC GAC AAA GCC ATT GAA TTG TTG AGT AAA AAT GAG AAA GGC TTT 1759 Thr Asp Lys Ala Ile Glu Leu Leu Ser Lys Asn Glu Lys Gly Phe 545 550 555 TTC CTG CAA GTT GAA GGT GCG TCA ATC GAT AAA CAG GAT CAT GCT 1804 Phe Leu Gln Val Glu Gly Ala Ser Ile Asp Lys Gln Asp His Ala 560 565 570 GCG AAT CCT TGT GGG CAA ATT GGC GAG ACG GTC GAT CTC GAT GAA 1849 Ala Asn Pro Cys Gly Gln Ile Gly Glu Thr Val Asp Leu Asp Glu 575 580 585 GCC GTA CAA CGG GCG CTG GAA TTC GCT AAA AAG GAG GGT AAC ACG 1894 Ala Val Gln Arg Ala Leu Glu Phe Ala Lys Lys Glu Gly Asn Thr 590 595 600 CTG GTC ATA GTC ACC GCT GAT CAC GCC CAC GCC AGC CAG ATT GTT 1939 Leu Val Ile Val Thr Ala Asp His Ala His Ala Ser Gln Ile Val 605 610 615 GCG CCG GAT ACC AAA GCT CCG GGC CTC ACC CAG GCG CTA AAT ACC 1984 Ala Pro Asp Thr Lys Ala Pro Gly Leu Thr Gln Ala Leu Asn Thr 620 625 630 AAA GAT GGC GCA GTG ATG GTG ATG AGT TAC GGG AAC TCC GAA GAG 2029 Lys Asp Gly Ala Val Met Val Met Ser Tyr Gly Asn Ser Glu Glu 635 640 645 GAT TCA CAA GAA CAT ACC GGC AGT CAG TTG CGT ATT GCG GCG TAT 2074 Asp Ser Gln Glu His Thr Gly Ser Gln Leu Arg Ile Ala Ala Tyr 650 655 660 GGC CCG CAT GCC GCC AAT GTT GTT GGA CTG ACC GAC CAG ACC GAT 2119 Gly Pro His Ala Ala Asn Val Val Gly Leu Thr Asp Gln Thr Asp 665 670 675 CTC TTC TAC ACC ATG AAA GCC GCT CTG GGG CTG AAA TAAAACCGCG 2165 Leu Phe Tyr Thr Met Lys Ala Ala Leu Gly Leu Lys 680 685 690 CCCGGCAGTG AATTTTCGCT GCCGGGTGGT TTTTTTGCTG TTAGCAACCA 2215 GACTTAATGG CAGAGCTC 2233
【0210】配列番号:6 配列の長さ:342 配列の型:核酸 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW15-VH51-1 配列の特徴 特徴:VH1 BACKプライマー領域の部分配列 存在位置:1..14 特徴:CDR1H 存在位置:82..96 特徴:CDR2H 存在位置:139..189 特徴:CDR3H 存在位置:286..318 特徴:VH1 FOR プライマー領域の部分配列 存在位置:317..342 他の情報:モノクローナル抗体FWP51 の重鎖可変ドメイ
ン遺伝子 配列: CTGCAGCAGT CTGGGGCTGA GCTGGTGAGG CCTGGGACTT CAGTGAAGCT 50 GTCCTGCAAG GCTTCTGATT ACACCTTCAC CAGCTACTGG ATGAACTGGG 100 TGAAGCAGAG GCCTGGACAA GGCCTTGAAT GGATTGGTAT GATTGATCCT 150 TCAGACAGTG AAACTCAATA CAATCAAATG TTCAAGGACA AGGCCGCATT 200 GACTGTAGAC AAGTCCTCCA ATACAGCCTA CATGCAACTC AGCAGCCTGA 250 CATCTGAGGA CTCTGCGGTC TATTACTGTG CAAAAGGGGG GGCCTCTGGG 300 GACTGGTACT TCGATGTCTG GGGCCAAGGG ACCACGGTCA CC 342
【0211】配列番号:7 配列の長さ:310 配列の型:核酸 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW15-VL51-1 配列の特徴 特徴:VK1 BACKプライマー領域の部分配列 存在位置:1..18 特徴:CDR1L 存在位置:64..96 特徴:CDR2L 存在位置:142..162 特徴:CDR3L 存在位置:259..282 特徴:VK1 FOR プライマー領域の部分配列 存在位置:292..310 他の情報:モノクローナル抗体FWP51 の軽鎖可変ドメイ
ン遺伝子 配列: CAGCTGACCC AGTCTCCATC CTCACTGTCT GCATCTCTGG GAGGCGAAGT 50 CACCATCACT TGCAAGGCAA GCCAAGACAT TAAGAAGTAT ATAGCTTGGT 100 ACCAACACAA GCCTGGAAAA AGTCCTCGGC TACTCATACA CTACACATCT 150 GTATTACAGC CAGGCATCCC ATCCAGGTTC AGTGGAAGTG GGTCTGGGAG 200 AGATTATTCC TTCAGCATCC ACAACCTGGA GCCTGAAGAT ATTGCAACTT 250 ATTATTGTCT ACATTATGAT TATCTGTACA CGTTCGGAGG GGGCACCAAG 300 CTGGAGATCT 310
【0212】配列番号:8 配列の長さ:748 配列の型:核酸及び相補タンパク質 配列の種類:plasmid DNA ORIGINAL 起源 生物名:マウス 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW15-Fv51 配列の特徴 特徴:合成スペーサー 存在位置:1..8 特徴:FWP51 重鎖可変ドメイン 存在位置:9..368 特徴:CDR1H 存在位置:99..113 特徴:CDR2H 存在位置:156..206 特徴:CDR3H 存在位置:303..335 特徴:合成スペーサー 存在位置:369..413 特徴:FWP51 軽鎖可変ドメイン 存在位置:414..728 特徴:CDR1L 存在位置:483..515 特徴:CDR2L 存在位置:561..581 特徴:CDR3L 存在位置:678..701 特徴:合成スペーサー 存在位置:729..748 他の情報:モノクローナル抗体FWP51 重鎖及びカッパー
軽鎖可変ドメインcDNAを含んで成る一本鎖Fv融合遺伝子 配列: AAGCT TCT CAG GTA CAA CTG CAG CAG TCT GGG GCT GAG CTG GTG 44 Ser Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val 1 5 10 AGG CCT GGG ACT TCA GTG AAG CTG TCC TGC AAG GCT TCT GAT TAC 89 Arg Pro Gly Thr Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Asp Tyr 15 20 25 ACC TTC ACC AGC TAC TGG ATG AAC TGG GTG AAG CAG AGG CCT GGA 134 Thr Phe Thr Ser Tyr Trp Met Asn Trp Val Lys Gln Arg Pro Gly 30 35 40 CAA GGC CTT GAA TGG ATT GGT ATG ATT GAT CCT TCA GAC AGT GAA 179 Gln Gly Leu Glu Trp Ile Gly Met Ile Asp Pro Ser Asp Ser Glu 45 50 55 ACT CAA TAC AAT CAA ATG TTC AAG GAC AAG GCC GCA TTG ACT GTA 224 Thr Gln Tyr Asn Gln Met Phe Lys Asp Lys Ala Ala Leu Thr Val 60 65 70 GAC AAG TCC TCC AAT ACA GCC TAC ATG CAA CTC AGC AGC CTG ACA 269 Asp Lys Ser Ser Asn Thr Ala Tyr Met Gln Leu Ser Ser Leu Thr 75 80 85 TCT GAG GAC TCT GCG GTC TAT TAC TGT GCA AAA GGG GGG GCC TCT 314 Ser Glu Asp Ser Ala Val Tyr Tyr Cys Ala Lys Gly Gly Ala Ser 90 95 100 GGG GAC TGG TAC TTC GAT GTC TGG GGC CAA GGG ACC ACG GTC ACC 359 Gly Asp Trp Tyr Phe Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr 105 110 115 GTT TCC TCT GGC GGT GGC GGT TCT GGT GGC GGT GGC TCC GGC GGT 404 Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly 120 125 130 GGC GGT TCT GAC ATC CAG CTG ACC CAG TCT CCA TCC TCA CTG TCT 449 Gly Gly Ser Asp Ile Gln Leu Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser 135 140 145 GCA TCT CTG GGA GGC GAA GTC ACC ATC ACT TGC AAG GCA AGC CAA 494 Ala Ser Leu Gly Gly Glu Val Thr Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln 150 155 160 GAC ATT AAG AAG TAT ATA GCT TGG TAC CAA CAC AAG CCT GGA AAA 539 Asp Ile Lys Lys Tyr Ile Ala Trp Tyr Gln His Lys Pro Gly Lys 165 170 175 AGT CCT CGG CTA CTC ATA CAC TAC ACA TCT GTA TTA CAG CCA GGC 584 Ser Pro Arg Leu Leu Ile His Tyr Thr Ser Val Leu Gln Pro Gly 180 185 190 ATC CCA TCC AGG TTC AGT GGA AGT GGG TCT GGG AGA GAT TAT TCC 629 Ile Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Arg Asp Tyr Ser 195 200 205 TTC AGC ATC CAC AAC CTG GAG CCT GAA GAT ATT GCA ACT TAT TAT 674 Phe Ser Ile His Asn Leu Glu Pro Glu Asp Ile Ala Thr Tyr Tyr 210 215 220 TGT CTA CAT TAT GAT TAT CTG TAC ACG TTC GGA GGG GGC ACC AAG 719 Cys Leu His Tyr Asp Tyr Leu Tyr Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys 225 230 235 CTG GAG ATC TAGCTGATCA AAGCTCTAGA 748 Leu Glu Ile 240
【0213】配列番号:9 配列の長さ:201 配列の型:核酸 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:シュードモナス アエルギノーザ PAK (Pseudomonas aeruginosa PAK) 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW 22 配列の特徴 特徴:合成スペーサー 存在位置:1..27 特徴:外毒素A配列の核酸位置1574〜1747に相補性の部
分外毒素A配列 (Gray ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81:2645, 198
4) 存在位置:29..201 他の情報:シュードモナス アエルギノーザ PAK由来の
突然変異外毒素A遺伝子 AAGCTTAAGG AGATCTGCAT GCTTCTAGAG GGCGGCAGCC TGGCCGCGCT 50 GACCGCGCAC CAGGCCTGCC ACCTGCCGCT GGAGACTTTC ACCCGTCATC 100 GCCAGCCGCG CGGCTGGGAA CAACTGGAGC AGTGCGGCTA TCCGGTGCAG 150 CGGCTGGTCG CCCTCTACCT GGCGGCGCGA CTGTCATGGA ACCAGGTCGA 200 C 201
【0214】配列番号:10 配列の長さ:2012 配列の型:核酸及び相補タンパク質 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス/P.アエルギノーザ 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW 215-5 配列の特徴 特徴:ompAシグナルペプチド 存在位置:1..63 特徴:FLAGペプチド及びエンテロキナーゼ切断部位 存在位置:64..87 特徴:FRP5重鎖可変ドメイン 存在位置:97..453 特徴:リンカー配列(15個のアミノ酸) 存在位置:454..498 特徴:FRP5軽鎖可変ドメイン 存在位置:499..822 特徴:外毒素Aコード化領域(成熟外毒素Aのアミノ酸
252〜613 をコード化) 存在位置:826..1911 特徴:外毒素Aの3′非コード化領域 存在位置:1912..2012 他の情報:c-erbB-2タンパク質結合性の、Fv重鎖/軽鎖
可変ドメイン及び外毒素A融合タンパク質、Fv(FRP5)-E
TA 配列: ATG AAA AAG ACA GCT ATC GCG ATT GCA GTG GCA CTG GCT GGT TTC 45 Met Lys Lys Thr Ala Ile Ala Ile Ala Val Ala Leu Ala Gly Phe -30 -25 -20 GCT ACC GTT GCG CAA GCT GAC TAC AAG GAC GAC GAT GAC AAG CTA 90 Ala Thr Val Ala Gln Ala Asp Tyr Lys Asp Asp Asp Asp Lys Leu -15 -10 -5 GCT TCT CAG GTA CAA CTG CAG CAG TCT GGA CCT GAA CTG AAG AAG 135 Ala Ser Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Lys Lys 1 5 10 CCT GGA GAG ACA GTC AAG ATC TCC TGC AAG GCC TCT GGG TAT CCT 180 Pro Gly Glu Thr Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Pro 15 20 25 TTC ACA AAC TAT GGA ATG AAC TGG GTG AAG CAG GCT CCA GGA CAG 225 Phe Thr Asn Tyr Gly Met Asn Trp Val Lys Gln Ala Pro Gly Gln 30 35 40 GGT TTA AAG TGG ATG GGC TGG ATT AAC ACC TCC ACT GGA GAG TCA 270 Gly Leu Lys Trp Met Gly Trp Ile Asn Thr Ser Thr Gly Glu Ser 45 50 55 ACA TTT GCT GAT GAC TTC AAG GGA CGG TTT GAC TTC TCT TTG GAA 315 Thr Phe Ala Asp Asp Phe Lys Gly Arg Phe Asp Phe Ser Leu Glu 60 65 70 ACC TCT GCC AAC ACT GCC TAT TTG CAG ATC AAC AAC CTC AAA AGT 360 Thr Ser Ala Asn Thr Ala Tyr Leu Gln Ile Asn Asn Leu Lys Ser 75 80 85 GAA GAC ATG GCT ACA TAT TTC TGT GCA AGA TGG GAG GTT TAC CAC 405 Glu Asp Met Ala Thr Tyr Phe Cys Ala Arg Trp Glu Val Tyr His 90 95 100 GGC TAC GTT CCT TAC TGG GGC CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTT TCC 450 Gly Tyr Val Pro Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser 105 110 115 TCT GGC GGT GGC GGT TCT GGT GGC GGT GGC TCC GGC GGT GGC GGT 495 Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly 120 125 130 TCT GAC ATC CAG CTG ACC CAG TCT CAC AAA TTC CTG TCC ACT TCA 540 Ser Asp Ile Gln Leu Thr Gln Ser His Lys Phe Leu Ser Thr Ser 135 140 145 GTA GGA GAC AGG GTC AGC ATC ACC TGC AAG GCC AGT CAG GAT GTG 585 Val Gly Asp Arg Val Ser Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val 150 155 160 TAT AAT GCT GTT GCC TGG TAT CAA CAG AAA CCA GGA CAA TCT CCT 630 Tyr Asn Ala Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ser Pro 165 170 175 AAA CTT CTG ATT TAC TCG GCA TCC TCC CGG TAC ACT GGA GTC CCT 675 Lys Leu Leu Ile Tyr Ser Ala Ser Ser Arg Tyr Thr Gly Val Pro 180 185 190 TCT CGC TTC ACT GGC AGT GGC TCT GGG CCG GAT TTC ACT TTC ACC 720 Ser Arg Phe Thr Gly Ser Gly Ser Gly Pro Asp Phe Thr Phe Thr 195 200 205 ATC AGC AGT GTG CAG GCT GAA GAC CTG GCA GTT TAT TTC TGT CAG 765 Ile Ser Ser Val Gln Ala Glu Asp Leu Ala Val Tyr Phe Cys Gln 210 215 220 CAA CAT TTT CGT ACT CCA TTC ACG TTC GGC TCG GGG ACA AAA TTG 810 Gln His Phe Arg Thr Pro Phe Thr Phe Gly Ser Gly Thr Lys Leu 225 230 235 GAG ATC AAA GCT CTA GAG GGC GGC AGC CTG GCC GCG CTG ACC GCG 855 Glu Ile Lys Ala Leu Glu Gly Gly Ser Leu Ala Ala Leu Thr Ala 240 245 250 CAC CAG GCC TGC CAC CTG CCG CTG GAG ACT TTC ACC CGT CAT CGC 900 His Gln Ala Cys His Leu Pro Leu Glu Thr Phe Thr Arg His Arg 255 260 265 CAG CCG CGC GGC TGG GAA CAA CTG GAG CAG TGC GGC TAT CCG GTG 945 Gln Pro Arg Gly Trp Glu Gln Leu Glu Gln Cys Gly Tyr Pro Val 270 275 280 CAG CGG CTG GTC GCC CTC TAC CTG GCG GCG CGA CTG TCA TGG AAC 990 Gln Arg Leu Val Ala Leu Tyr Leu Ala Ala Arg Leu Ser Trp Asn 285 290 295 CAG GTC GAC CAG GTG ATC CGC AAC GCC CTG GCC AGC CCC GGC AGC 1035 Gln Val Asp Gln Val Ile Arg Asn Ala Leu Ala Ser Pro Gly Ser 300 305 310 GGC GGC GAC CTG GGC GAA GCG ATC CGC GAG CAG CCG GAG CAG GCC 1080 Gly Gly Asp Leu Gly Glu Ala Ile Arg Glu Gln Pro Glu Gln Ala 315 320 325 CGT CTG GCC CTG ACC CTG GCC GCC GCC GAG AGC GAG CGC TTC GTC 1125 Arg Leu Ala Leu Thr Leu Ala Ala Ala Glu Ser Glu Arg Phe Val 330 335 340 CGG CAG GGC ACC GGC AAC GAC GAG GCC GGC GCG GCC AAC GCC GAC 1170 Arg Gln Gly Thr Gly Asn Asp Glu Ala Gly Ala Ala Asn Ala Asp 345 350 355 GTG GTG AGC CTG ACC TGC CCG GTC GCC GCC GGT GAA TGC GCG GGC 1215 Val Val Ser Leu Thr Cys Pro Val Ala Ala Gly Glu Cys Ala Gly 360 365 370 CCG GCG GAC AGC GGC GAC GCC CTG CTG GAG CGC AAC TAT CCC ACT 1260 Pro Ala Asp Ser Gly Asp Ala Leu Leu Glu Arg Asn Tyr Pro Thr 375 380 385 GGC GCG GAG TTC CTC GGC GAC GGC GGC GAC GTC AGC TTC AGC ACC 1305 Gly Ala Glu Phe Leu Gly Asp Gly Gly Asp Val Ser Phe Ser Thr 390 395 400 CGC GGC ACG CAG AAC TGG ACG GTG GAG CGG CTG CTC CAG GCG CAC 1350 Arg Gly Thr Gln Asn Trp Thr Val Glu Arg Leu Leu Gln Ala His 405 410 415 CGC CAA CTG GAG GAG CGC GGC TAT GTG TTC GTC GGC TAC CAC GGC 1395 Arg Gln Leu Glu Glu Arg Gly Tyr Val Phe Val Gly Tyr His Gly 420 425 430 ACC TTC CTC GAA GCG GCG CAA AGC ATC GTC TTC GGC GGG GTG CGC 1440 Thr Phe Leu Glu Ala Ala Gln Ser Ile Val Phe Gly Gly Val Arg 435 440 445 GCG CGC AGC CAG GAC CTC GAC GCG ATC TGG CGC GGT TTC TAT ATC 1485 Ala Arg Ser Gln Asp Leu Asp Ala Ile Trp Arg Gly Phe Tyr Ile 450 455 460 GCC GGC GAT CCG GCG CTG GCC TAC GGC TAC GCC CAG GAC CAG GAA 1530 Ala Gly Asp Pro Ala Leu Ala Tyr Gly Tyr Ala Gln Asp Gln Glu 465 470 475 CCC GAC GCA CGC GGC CGG ATC CGC AAC GGT GCC CTG CTG CGG GTC 1575 Pro Asp Ala Arg Gly Arg Ile Arg Asn Gly Ala Leu Leu Arg Val 480 485 490 TAT GTG CCG CGC TCG AGC CTG CCG GGC TTC TAC CGC ACC AGC CTG 1620 Tyr Val Pro Arg Ser Ser Leu Pro Gly Phe Tyr Arg Thr Ser Leu 495 500 505 ACC CTG GCC GCG CCG GAG GCG GCG GGC GAG GTC GAA CGG CTG ATC 1665 Thr Leu Ala Ala Pro Glu Ala Ala Gly Glu Val Glu Arg Leu Ile 510 515 520 GGC CAT CCG CTG CCG CTG CGC CTG GAC GCC ATC ACC GGC CCC GAG 1710 Gly His Pro Leu Pro Leu Arg Leu Asp Ala Ile Thr Gly Pro Glu 525 530 535 GAG GAA GGC GGG CGC CTG GAG ACC ATT CTC GGC TGG CCG CTG GCC 1755 Glu Glu Gly Gly Arg Leu Glu Thr Ile Leu Gly Trp Pro Leu Ala 540 545 550 GAG CGC ACC GTG GTG ATT CCC TCG GCG ATC CCC ACC GAC CCG CGC 1800 Glu Arg Thr Val Val Ile Pro Ser Ala Ile Pro Thr Asp Pro Arg 555 560 565 AAC GTC GGC GGC GAC CTC GAC CCG TCC AGC ATC CCC GAC AAG GAA 1845 Asn Val Gly Gly Asp Leu Asp Pro Ser Ser Ile Pro Asp Lys Glu 570 575 580 CAG GCG ATC AGC GCC CTG CCG GAC TAC GCC AGC CAG CCC GGC AAA 1890 Gln Ala Ile Ser Ala Leu Pro Asp Tyr Ala Ser Gln Pro Gly Lys 585 590 595 CCG CCG CGC GAG GAC CTG AAG TAA CTGCCGCGAC CGGCCGGCTC 1934 Pro Pro Arg Glu Asp Leu Lys 600 605 CCTTCGCAGG AGCCGGCCTT CTCGGGGCCT GGCCATACAT CAGGTTTTCC 1984 TGATGCCAGC CCAATCGAAT ATGAATTC 2012
【0215】配列番号:11 配列の長さ:2012 配列の型:核酸及び相補タンパク質 配列の種類:plasmid DNA 起源 生物名:マウス/P.アエルギノーザ 直接の起源 生物名:エッシェリヒア コリ クローン名:pWW 215-51 配列の特徴 特徴:ompAシグナルペプチド 存在位置:1..63 特徴:FLAGペプチド及びエンテロキナーゼ切断部位 存在位置:64..87 特徴:FWP51 重鎖可変ドメイン 存在位置:97..456 特徴:FWP51 軽鎖可変ドメイン 存在位置:502..822 特徴:外毒素A遺伝子コード化領域(成熟外毒素Aのア
ミノ酸 252〜613 をコード化) 存在位置:826..1911 特徴:外毒素A遺伝子の3′非コード化領域 存在位置:1912..2012 他の情報:c-erbB-2タンパク質に結合性のFw重鎖/軽鎖
可変ドメイン及び外毒素A融合タンパク質、Fv(FWP51)-
ETA 配列: ATG AAA AAG ACA GCT ATC GCG ATT GCA GTG GCA CTG GCT GGT TTC 45 Met Lys Lys Thr Ala Ile Ala Ile Ala Val Ala Leu Ala Gly Phe -30 -25 -20 GCT ACC GTT GCG CAA GCT GAC TAC AAG GAC GAC GAT GAC AAG CTA 90 Ala Thr Val Ala Gln Ala Asp Tyr Lys Asp Asp Asp Asp Lys Leu -15 -10 -5 GCT TCT CAG GTA CAA CTG CAG CAG TCT GGG GCT GAG CTG GTG AGG 135 Ala Ser Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Arg 1 5 10 CCT GGG ACT TCA GTG AAG CTG TCC TGC AAG GCT TCT GAT TAC ACC 180 Pro Gly Thr Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Asp Tyr Thr 15 20 25 TTC ACC AGC TAC TGG ATG AAC TGG GTG AAG CAG AGG CCT GGA CAA 225 Phe Thr Ser Tyr Trp Met Asn Trp Val Lys Gln Arg Pro Gly Gln 30 35 40 GGC CTT GAA TGG ATT GGT ATG ATT GAT CCT TCA GAC AGT GAA ACT 270 Gly Leu Glu Trp Ile Gly Met Ile Asp Pro Ser Asp Ser Glu Thr 45 50 55 CAA TAC AAT CAA ATG TTC AAG GAC AAG GCC GCA TTG ACT GTA GAC 315 Gln Tyr Asn Gln Met Phe Lys Asp Lys Ala Ala Leu Thr Val Asp 60 65 70 AAG TCC TCC AAT ACA GCC TAC ATG CAA CTC AGC AGC CTG ACA TCT 360 Lys Ser Ser Asn Thr Ala Tyr Met Gln Leu Ser Ser Leu Thr Ser 75 80 85 GAG GAC TCT GCG GTC TAT TAC TGT GCA AAA GGG GGG GCC TCT GGG 405 Glu Asp Ser Ala Val Tyr Tyr Cys Ala Lys Gly Gly Ala Ser Gly 90 95 100 GAC TGG TAC TTC GAT GTC TGG GGC CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTT 450 Asp Trp Tyr Phe Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val 105 110 115 TCC TCT GGC GGT GGC GGT TCT GGT GGC GGT GGC TCC GGC GGT GGC 495 Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly 120 125 130 GGT TCT GAC ATC CAG CTG ACC CAG TCT CCA TCC TCA CTG TCT GCA 540 Gly Ser Asp Ile Gln Leu Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala 135 140 145 TCT CTG GGA GGC GAA GTC ACC ATC ACT TGC AAG GCA AGC CAA GAC 585 Ser Leu Gly Gly Glu Val Thr Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp 150 155 160 ATT AAG AAG TAT ATA GCT TGG TAC CAA CAC AAG CCT GGA AAA AGT 630 Ile Lys Lys Tyr Ile Ala Trp Tyr Gln His Lys Pro Gly Lys Ser 165 170 175 CCT CGG CTA CTC ATA CAC TAC ACA TCT GTA TTA CAG CCA GGC ATC 675 Pro Arg Leu Leu Ile His Tyr Thr Ser Val Leu Gln Pro Gly Ile 180 185 190 CCA TCC AGG TTC AGT GGA AGT GGG TCT GGG AGA GAT TAT TCC TTC 720 Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Arg Asp Tyr Ser Phe 195 200 205 AGC ATC CAC AAC CTG GAG CCT GAA GAT ATT GCA ACT TAT TAT TGT 765 Ser Ile His Asn Leu Glu Pro Glu Asp Ile Ala Thr Tyr Tyr Cys 210 215 220 CTA CAT TAT GAT TAT CTG TAC ACG TTC GGA GGG GGC ACC AAG CTG 810 Leu His Tyr Asp Tyr Leu Tyr Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu 225 230 235 GAG ATC AAA GCT CTA GAG GGC GGC AGC CTG GCC GCG CTG ACC GCG 855 Glu Ile Lys Ala Leu Glu Gly Gly Ser Leu Ala Ala Leu Thr Ala 240 245 250 CAC CAG GCC TGC CAC CTG CCG CTG GAG ACT TTC ACC CGT CAT CGC 900 His Gln Ala Cys His Leu Pro Leu Glu Thr Phe Thr Arg His Arg 255 260 265 CAG CCG CGC GGC TGG GAA CAA CTG GAG CAG TGC GGC TAT CCG GTG 945 Gln Pro Arg Gly Trp Glu Gln Leu Glu Gln Cys Gly Tyr Pro Val 270 275 280 CAG CGG CTG GTC GCC CTC TAC CTG GCG GCG CGA CTG TCA TGG AAC 990 Gln Arg Leu Val Ala Leu Tyr Leu Ala Ala Arg Leu Ser Trp Asn 285 290 295 CAG GTC GAC CAG GTG ATC CGC AAC GCC CTG GCC AGC CCC GGC AGC 1035 Gln Val Asp Gln Val Ile Arg Asn Ala Leu Ala Ser Pro Gly Ser 300 305 310 GGC GGC GAC CTG GGC GAA GCG ATC CGC GAG CAG CCG GAG CAG GCC 1080 Gly Gly Asp Leu Gly Glu Ala Ile Arg Glu Gln Pro Glu Gln Ala 315 320 325 CGT CTG GCC CTG ACC CTG GCC GCC GCC GAG AGC GAG CGC TTC GTC 1125 Arg Leu Ala Leu Thr Leu Ala Ala Ala Glu Ser Glu Arg Phe Val 330 335 340 CGG CAG GGC ACC GGC AAC GAC GAG GCC GGC GCG GCC AAC GCC GAC 1170 Arg Gln Gly Thr Gly Asn Asp Glu Ala Gly Ala Ala Asn Ala Asp 345 350 355 GTG GTG AGC CTG ACC TGC CCG GTC GCC GCC GGT GAA TGC GCG GGC 1215 Val Val Ser Leu Thr Cys Pro Val Ala Ala Gly Glu Cys Ala Gly 360 365 370 CCG GCG GAC AGC GGC GAC GCC CTG CTG GAG CGC AAC TAT CCC ACT 1260 Pro Ala Asp Ser Gly Asp Ala Leu Leu Glu Arg Asn Tyr Pro Thr 375 380 385 GGC GCG GAG TTC CTC GGC GAC GGC GGC GAC GTC AGC TTC AGC ACC 1305 Gly Ala Glu Phe Leu Gly Asp Gly Gly Asp Val Ser Phe Ser Thr 390 395 400 CGC GGC ACG CAG AAC TGG ACG GTG GAG CGG CTG CTC CAG GCG CAC 1350 Arg Gly Thr Gln Asn Trp Thr Val Glu Arg Leu Leu Gln Ala His 405 410 415 CGC CAA CTG GAG GAG CGC GGC TAT GTG TTC GTC GGC TAC CAC GGC 1395 Arg Gln Leu Glu Glu Arg Gly Tyr Val Phe Val Gly Tyr His Gly 420 425 430 ACC TTC CTC GAA GCG GCG CAA AGC ATC GTC TTC GGC GGG GTG CGC 1440 Thr Phe Leu Glu Ala Ala Gln Ser Ile Val Phe Gly Gly Val Arg 435 440 445 GCG CGC AGC CAG GAC CTC GAC GCG ATC TGG CGC GGT TTC TAT ATC 1485 Ala Arg Ser Gln Asp Leu Asp Ala Ile Trp Arg Gly Phe Tyr Ile 450 455 460 GCC GGC GAT CCG GCG CTG GCC TAC GGC TAC GCC CAG GAC CAG GAA 1530 Ala Gly Asp Pro Ala Leu Ala Tyr Gly Tyr Ala Gln Asp Gln Glu 465 470 475 CCC GAC GCA CGC GGC CGG ATC CGC AAC GGT GCC CTG CTG CGG GTC 1575 Pro Asp Ala Arg Gly Arg Ile Arg Asn Gly Ala Leu Leu Arg Val 480 485 490 TAT GTG CCG CGC TCG AGC CTG CCG GGC TTC TAC CGC ACC AGC CTG 1620 Tyr Val Pro Arg Ser Ser Leu Pro Gly Phe Tyr Arg Thr Ser Leu 495 500 505 ACC CTG GCC GCG CCG GAG GCG GCG GGC GAG GTC GAA CGG CTG ATC 1665 Thr Leu Ala Ala Pro Glu Ala Ala Gly Glu Val Glu Arg Leu Ile 510 515 520 GGC CAT CCG CTG CCG CTG CGC CTG GAC GCC ATC ACC GGC CCC GAG 1710 Gly His Pro Leu Pro Leu Arg Leu Asp Ala Ile Thr Gly Pro Glu 525 530 535 GAG GAA GGC GGG CGC CTG GAG ACC ATT CTC GGC TGG CCG CTG GCC 1755 Glu Glu Gly Gly Arg Leu Glu Thr Ile Leu Gly Trp Pro Leu Ala 540 545 550 GAG CGC ACC GTG GTG ATT CCC TCG GCG ATC CCC ACC GAC CCG CGC 1800 Glu Arg Thr Val Val Ile Pro Ser Ala Ile Pro Thr Asp Pro Arg 555 560 565 AAC GTC GGC GGC GAC CTC GAC CCG TCC AGC ATC CCC GAC AAG GAA 1845 Asn Val Gly Gly Asp Leu Asp Pro Ser Ser Ile Pro Asp Lys Glu 570 575 580 CAG GCG ATC AGC GCC CTG CCG GAC TAC GCC AGC CAG CCC GGC AAA 1890 Gln Ala Ile Ser Ala Leu Pro Asp Tyr Ala Ser Gln Pro Gly Lys 585 590 595 CCG CCG CGC GAG GAC CTG AAG TAA CTGCCGCGAC CGGCCGGCTC 1934 Pro Pro Arg Glu Asp Leu Lys 600 605 CCTTCGCAGG AGCCGGCCTT CTCGGGGCCT GGCCATACAT CAGGTTTTCC 1984 TGATGCCAGC CCAATCGAAT ATGAATTC 2012
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12P 21/08 A61K 39/395 T G01N 33/53 A61P 35/00 // A61B 10/00 G01N 33/574 Z A61K 39/395 33/577 B A61P 35/00 C12R 1:19 G01N 33/574 1:91 33/577 C12N 5/00 B (C12N 1/21 15/00 ZNAA C12R 1:19) C (C12P 21/08 C12R 1:19) (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 イナ−マリア ハルベルト ドイツ連邦共和国,7889 グレンツァッ ハ−ビーレン,イム ホルンライン 21 (72)発明者 ベルント グロナー スイス国,4059 バーゼル,レルヘンシ ュトラーセ 2 (72)発明者 ノルマン ハルドマン スイス国,4125 リーヘン,グシュタル テンラインベク 67/3 (72)発明者 マルクス ツビクル スイス国,4057 バーゼル,ドラーツグ シュトラーセ 62 (56)参考文献 特表 平2−500329(JP,A) 特表 平3−500005(JP,A) 国際公開89/006692(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 16/28 C12N 1/21 C12N 5/10 C12N 15/02 C12N 15/09 C12P 21/08 G01N 33/53 A61B 10/00 A61K 39/395 A61P 35/00 G01N 33/574 G01N 33/577 C12R 1:19 C12R 1:91 BIOSIS(STN) CAPLUS(STN) MEDLINE(STN) EMBASE(STN) GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノクローナル抗体の重鎖可変ドメイン
    及び軽鎖可変ドメインを含んで成る成長因子リセプター
    c−erbB−2の細胞外ドメインに特異的な一本鎖組
    換抗体を含んでなる融合タンパク質であって、ここで当
    該重鎖可変ドメインは配列番号4のアミノ酸配列2〜1
    20のポリペプチドを含んで成り、ここで任意的に該ア
    ミノ酸配列2〜31(FR1 )、37〜50(FR
    2 )、68〜99(FR3 )、及び/又は110〜12
    0(FR4 )内の1、2、3もしくは4個の単独アミノ
    酸がその他のアミノ酸により置換されているか、あるい
    は欠失しており、そしてここでアミノ酸CysはS−S
    架橋を形成する酸化状態にあり得、前記重鎖可変ドメイ
    ン及び軽鎖可変ドメインはポリペプチドスペーサーグル
    ープ及びエフェクター分子により連結されており、任意
    的に精製を促進せしめるペプチド、切断部位及びペプチ
    ドスペーサーを含んで成る、融合タンパク質。
  2. 【請求項2】 前記重鎖可変ドメインが配列番号4のア
    ミノ酸配列2〜120のポリペプチドを含んで成り、そ
    してアミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸化状態に
    ありうる、請求項1記載の融合タンパク質。
  3. 【請求項3】 前記軽鎖可変ドメインが配列番号4のア
    ミノ酸配列136〜241のポリペプチドを含んで成
    り、ここで任意的に該アミノ酸配列136〜158(F
    6 )、170〜184(FR7 )、192〜223
    (FR8 )及び/又は233〜241(FR9 )内の
    1、2、3もしくは4個の単独アミノ酸がその他のアミ
    ノ酸により置換されているか、又は欠失しており、そし
    てここでアミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸化状
    態にありうる、請求項1記載の融合タンパク質。
  4. 【請求項4】 前記軽鎖可変ドメインが配列番号4のア
    ミノ酸配列136〜241のポリペプチドを含んで成
    り、そしてここでアミノ酸CysがS−S架橋を形成す
    る酸化状態にありうる、請求項1記載の融合タンパク
    質。
  5. 【請求項5】 モノクローナル抗体の重鎖可変ドメイン
    及び軽鎖可変ドメインを含んで成る成長因子リセプター
    c−erbB−2の細胞外ドメインに特異的な一本鎖組
    換抗体を含んでなる融合タンパク質であって、ここで当
    該重鎖可変ドメインが配列番号8のアミノ酸配列2〜1
    21のポリペプチドを含んで成り、こ こで任意的に該ア
    ミノ酸配列2〜31(FR 1 )、37〜50(FR
    2 )、68〜99(FR 3 )、及び/又は111〜12
    1(FR 4 )内の1、2、3もしくは4個の単独アミノ
    酸がその他のアミノ酸により置換されているか、あるい
    は欠失しており、そしてここでアミノ酸CysはS−S
    架橋を形成する酸化状態にあり得、前記重鎖可変ドメイ
    ン及び軽鎖可変ドメインはポリペプチドスペーサーグル
    ープ及びエフェクター分子により連結されており、任意
    的に精製を促進せしめるペプチド、切断部位及びペプチ
    ドスペーサーを含んで成る、融合タンパク質。
  6. 【請求項6】 前記重鎖可変ドメインが配列番号8のア
    ミノ酸配列2〜121のポリペプチドを含んで成り、こ
    こでアミノ酸CysはS−S架橋を形成する酸化状態に
    ありうる、請求項記載の融合タンパク質。
  7. 【請求項7】 前記軽鎖可変ドメインが配列番号8のア
    ミノ酸配列137〜241のポリペプチドを含んで成
    り、ここで任意的に該アミノ酸配列137〜159(F
    6 )、171〜185(FR7 )、193〜224
    (FR8 )及び/又は233〜241(FR9 )内の
    1、2、3もしくは4個の単独アミノ酸がその他のアミ
    ノ酸により置換されているか、あるいは欠失しており、
    そしてここでアミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸
    化状態にありうる、請求項記載の融合タンパク質。
  8. 【請求項8】 前記軽鎖可変ドメインが配列番号8のア
    ミノ酸配列137〜241のポリペプチドを含んで成
    り、ここでアミノ酸CysがS−S架橋を形成する酸化
    状態にありうる、請求項記載の融合タンパク質。
  9. 【請求項9】 前記エフェクター分子が酵素又はその生
    物学的に活性な変異体である、請求項1〜8のいずれか
    1項記載の融合タンパク質。
  10. 【請求項10】 前記酵素がアルカリホスファターゼ又
    はその生物学的に活性な変異体である、請求項9記載の
    融合タンパク質。
  11. 【請求項11】 前記エフェクター分子が毒素又はその
    生物学的に活性な変異体である、請求項1〜8のいずれ
    か1項記載の融合タンパク質。
  12. 【請求項12】 前記エフェクター分子がシュードモナ
    ス(Pseudomonas)外毒素又はその生物学的
    に活性な変異体である、請求項11記載の融合タンパク
    質。
  13. 【請求項13】 前記重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ド
    メインがマウスモノクローナル抗体FRP5(ECAC
    C受託番号90112115号)に由来する、請求項1
    記載の融合タンパク質。
  14. 【請求項14】 前記重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ド
    メインがマウスモノクローナル抗体FWP51(ECA
    CC受託番号90112118)に由来する、請求項
    記載の融合タンパク質。
  15. 【請求項15】 配列番号5のアミノ酸配列2〜690
    のポリペプチドを含んで成る、Fv(FRP5)−ph
    oAと命名された、請求項1記載の融合タンパク質。
  16. 【請求項16】 配列番号10のアミノ酸配列2〜60
    6のポリペプチドを含んで成る、Fv(FRP5)−E
    TAと命名された、請求項1記載の融合タンパク質。
  17. 【請求項17】 配列番号11のアミノ酸配列2〜60
    6のポリペプチドを含んで成る、Fv(FWP51)−
    ETAと命名された、請求項記載の融合タンパク質。
  18. 【請求項18】 モノクローナル抗体の重鎖可変ドメイ
    ン及び軽鎖可変ドメインを含んで成る成長因子リセプタ
    ーc−erbB−2の細胞外ドメインに特異的な組換抗
    体を含んでなる融合タンパク質であって、ここで当該重
    鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインはFSP16(E
    CACC受託番号90112116号)及びFSP77
    (ECACC受託番号90112117号)から成る群
    から選ばれるマウスモノクローナル抗体に由来し、ここ
    で当該ドメインはポリペプチドスペーサーグループ及び
    エフェクター分子により連結されており、任意的に精製
    を促進せしめるペプチド、切断部位及びペプチドスペー
    サーを含んで成る、融合タンパク質
  19. 【請求項19】 配列番号4において示すモノクローナ
    ル抗体FRP5(ECACC受託番号90112115
    号)又は配列番号8において示すモノクローナル抗体F
    WP51(ECACC受託番号90112118号)の
    重鎖ネズミ可変ドメインをコードするインサート、又は
    該重鎖可変ドメインと相同性のアミノ酸配列をコードす
    るインサートを含んで成る、請求項1〜17のいずれか
    1項記載の融合タンパク質をコードするインサートを含
    んで成る、組換DNA。
  20. 【請求項20】 配列番号4において示すモノクローナ
    ル抗体FRP5(ECACC受託番号90112115
    号)又は配列番号8において示すモノクローナル抗体F
    WP51(ECACC受託番号90112118号)の
    軽鎖ネズミ可変ドメインをコードするインサート、又は
    該軽鎖可変ドメインと相同性のアミノ酸配列をコードす
    るインサートを含んで成る、請求項1〜17のいずれか
    1項記載の融合タンパク質をコードするインサートを含
    んで成る、組換DNA。
  21. 【請求項21】 複製起点又は自律複製配列、1もしく
    は複数のドミナント(優性)マーカー配列、並びに任意
    的に発現コントロール配列、シグナル配列及び更なる制
    限部位を更に含んで成るハイブリドベクターである、請
    求項19又は20記載の組換DNA。
  22. 【請求項22】 シミアンウイルス(Simian v
    irus)プロモーター及びマウスIgのH又はL鎖エ
    ンハンサーを含んで成るハイブリドベクターである、請
    求項21記載の組換DNA。
  23. 【請求項23】 請求項19又は20記載の組換DNA
    の製造のための方法であって、以下の段階、 (a)適切なハイブリドーマ細胞系のゲノムからネズミ
    DNAを調製し、そして目的の特異性を有する抗体の重
    鎖及び/又は軽鎖可変ドメインをコードする目的のDN
    Aを選別し、 (b)目的のシグナル配列をコードするDNAを調製
    し、及びエフェクター分子をコードするDNAを調製
    し、 (c)化学的方法により、目的のスペーサーグループを
    コードするDNAを合成し、 (d)段階(a)及び(b)、並びに任意的に(c)の
    DNAを適切なハイブリドベクターに組入れることによ
    り、該癒合タンパク質をコードする組換遺伝子を構築
    し、 (e)得られるハイブリドベクターを感受性宿主細胞に
    移し入れるか、又は該組換遺伝子をコードするDNAを
    回収し、そして結合していないDNAを感受性宿主細胞
    に移し入れ、 (f)形質転換せしめた宿主細胞を選別及び培養し、そ
    して (g)任意的に目的のDNAを単離すること、 を含んで成る方法。
  24. 【請求項24】 請求項19又は20記載の組換DNA
    により形質転換されている宿主細胞。
  25. 【請求項25】 前記宿主細胞がE.コリ(E.col
    i)の株の細胞である、請求項24記載の宿主細胞。
  26. 【請求項26】 適切な感受性細胞を請求項19又は2
    0記載のDNAインサート、複製起点又は自律複製配
    列、1もしくは複数のドミナントマーカー配列、並びに
    任意的に、発現コントロール配列、シグナル配列及び更
    なる制限部位を含んで成るハイブリドベクターにより形
    質転換せしめ、そして該形質転換細胞を選別せしめる、
    請求項24記載の形質転換細胞の製造のための方法。
  27. 【請求項27】 成長因子リセプターc−erbB−2
    の定性及び定量測定のための方法であって、請求項1〜
    18のいずれか1項記載の融合タンパク質を利用するこ
    とを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 検出可能な酵素を含んで成る前記融合
    タンパク質を含む溶液による組織切片の免疫染色を含ん
    で成る、請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 請求項1〜18のいずれか1項記載の
    融合タンパク質を含んで成る、c−erbB−2タンパ
    ク質の定性及び定量測定のための検査キット。
  30. 【請求項30】 成長因子リセプターc−erbB−2
    を過剰発現する腫瘍を処置するための薬理組成物であっ
    て、治療的に有効な量の請求項1〜18のいずれか1項
    記載の融合タンパク質及び薬理学的に許容される担体を
    含んで成る薬理組成物。
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