JP3415128B1 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/14Integrated circuits

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Abstract

【要約】 【課題】 1つのテープキャリアに複数個の半導体素子
を搭載できる構造を具えたテープキャリア。 【解決手段】 デバイスホール14を具えたベーステー
プ11と、ベーステープ11上に設けられた複数のリー
ド16と、これらのリード16のうち、デバイスホール
14のデバイスホールエッジ15から、デバイスホール
14の中心方向に向かって突出したインナーリードの長
さが、異なる複数の長さであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に関
し、特にテープキャリアパッケージ(Tape Carrier Pac
kage)(以下、TCPと称する場合もある。)のための
テープキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路に関する技術が発展し、
特に多ピン化による高密度実装の要求が高まるにつれ
て、半導体装置の様々なパッケージ形態が開発されてき
た。
【0003】このようなパッケージ形態の1つにテープ
キャリアパッケージ(TCP)がある。ここでいうテー
プキャリアとは、フレキシブルなベーステープにデバイ
スホールを形成した後、例えばフォトリソグラフィ等に
より、リード(回路パターン)を形成し、さらに形成さ
れたリードを保護するためのソルダレジストを施した半
導体装置である。テープキャリアパッケージとは、この
テープキャリアに半導体素子を搭載した後、樹脂等によ
り封止したパッケージである。また、この明細書におい
て、テープキャリアに半導体素子が搭載されているが、
モールドが施されていない構造を単に構造体と称する場
合もある。
【0004】従来のテープキャリアは、例えばポリイミ
ド等のフィルムで形成された長尺の写真フィルム状ベー
ステープに、デバイスホールがベーステープの長軸方向
に、向かって直列するように多数設けられている。ま
た、ベーステープの短軸方向の両端近傍には、ベーステ
ープの製造工程等において、搬送等を容易にするため
に、ベーステープの長軸方向にデバイスホールに平行と
なるような配列で複数のスプロケットホールが設けられ
ている。そしてデバイスホールのひとつずつに複数のリ
ードがインナーリードとして突出するように形成されて
いる。このリードは、一般にアルミ、銅等の導体金属に
より形成されている。さらにこのリードには、リードが
ベーステープ上に載っている範囲内において、配線パタ
ーンを保護する目的でソルダレジストが施されている。
このリード全面には、このリードの保護とボンディング
に使用するためのSn(錫)、Au(金)又はハンダ等
によるメッキが施されている。
【0005】テープキャリアに搭載される半導体素子
は、例えば金属共晶法又は熱圧着法等を用いて、インナ
ーリードとボンディングされる。然る後、樹脂等により
モールド形成を行う。最後にベーステープからひとこま
ごとに切り出すことでパッケージとして完成する。この
パッケージは、そのアウターリードをボンディングする
ことでプリント基板等に表面実装される。
【0006】このようなTCPでは、他のパッケージ形
態と比較して、小型化、薄型化が容易であり、高密度表
面実装に極めて好適であるので、その利用範囲はますま
す拡大していくものと期待される。
【0007】しかしながら、従来のテープキャリアは、
1つのテープキャリアに1つの半導体素子を搭載するこ
としかできず、複数個、特にサイズの異なる複数個の半
導体素子を1つのテープキャリアに高密度実装してパッ
ケージのさらなる高機能化を実現することは困難であっ
た。
【0008】また、プリント基板上における、同一実装
面積当たりの多ピン化を可能とするパッケージ形態とし
ては、ボールグリッドアレー(BGA)と呼ばれるパッ
ケージ形態が知られている。この構造は、半導体素子の
底面側に、プリント基板等の外部回路との接続のために
金属ボールを格子状に設けたものである。この構造によ
れば、外部接続用端子、すなわち金属ボールをテープキ
ャリアの2次元の平面内に配置することができるのでパ
ッケージを大型にすることなく多ピン化を実現すること
が可能である。
【0009】例えばテープキャリアとボールグリッドア
レーを組み合わせたパッケージ形態も知られている。こ
の構成によれば、確かに同一サイズのパッケージから多
くの外部端子を引き出すことは可能であるが、複数個の
半導体素子を1つのテープキャリアに高密度実装するこ
とでパッケージ自体の高機能化を実現することは大変困
難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記従来
の問題点に鑑みてなされたものであり、1つのテープキ
ャリアのデバイスホールに、複数個、特に互いにサイズ
の異なる複数個の半導体素子の搭載を可能にすること
で、小型、薄型であるというTCPの利点を損なわず
に、より高機能化及び高付加価値化を図ることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のテープキャリアパッケージは、上面に第
1の電極が形成されている第1の半導体素子と、ベース
テープに設けられていて、前記第1の電極に接続されて
いる第1の長さを有する第1のリードと、上面に第2の
電極が形成されている第2の半導体素子と、ベーステー
プに設けられていて、第2の電極に接続されている、第
1のリードよりも短い長さの第2のリードと、上面に第
3の電極が形成されている第3の半導体素子と、ベース
テープに設けられていて、第3の電極に接続されてい
る、第2のリードよりも短い長さの第3のリードと、第
1の半導体素子、第2の半導体素子及び第3の半導体素
子、並びに第1のリード、第2のリード及び第3のリー
ドとを封止するためのモールド部材とを含む。
【0012】この構成により、複数個の半導体素子を1
つのテープキャリアのデバイスホール内に効率的に搭載
することが可能となるので、小型、薄型であるというT
CPの利点を損なわずに、TCPのより高機能化及び高
付加価値化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、図面は、この発明が
理解できる程度に、構成要素の大きさ及び配置等が概略
的に示されているに過ぎず、これによりこの発明が特に
限定されるものではない。また、以下の説明に用いる各
図において同様の構成成分については、同一の符号を付
して示し、その重複する説明を省略する場合がある。断
面図においては、内部構造を分かり易くするために、モ
ールドの輪郭のみを破線で示し、また構成成分の断面を
示すハッチング(斜線)を省略する場合もあることを理
解されたい。
【0014】〈第1の実施の形態〉図1は、この発明の
第1の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図1
(A)は、この発明のテープキャリアに3つの半導体素
子を搭載した構造体の例を示す概略的な平面図である。
図1(B)は、図1(A)の構造体のC−C’破線によ
る断面の切り口を矢印方向からみた概略的な断面図であ
る。
【0015】図1(A)及び図1(B)を参照して、こ
の発明の第1の実施の形態につき説明する。この発明の
テープキャリア10は、複数のデバイスホール14が設
けられた長尺のベーステープ11に、移送のためのスプ
ロケットホール12が穿設されて形成されている。さら
にリード16として、3通りの異なる長さのインナーリ
ードを具えたリード、すなわち第1のリード16a、第
1のリード16aよりも短い第2のリード16b及び第
2のリード16bよりも短い第3のリード16cを原則
としてこの順に1組として、デバイスホール14のデバ
イスホールエッジ15の周縁に沿って規則的に複数組を
配設してある。ここで、第1のリード16a、第2のリ
ード16b及び第3のリード16cとは、そのインナー
リードの長さにより区別されるものであって、リードの
全長により区別されるものではない(以下の実施の形態
においても同様)。図1(A)の構成では、アウターリ
ード側のデバイスホールエッジ15からデバイスホール
の中心に向かう方向でみると、2組のリード16が設け
てある。さらに、組を構成するリード16の右端に第3
のリード16cを1つ付加した構成としてある。
【0016】この発明でいうインナーリードとは、リー
ド16のうち、デバイスホールエッジ15からデバイス
ホール14空間に突出しているリード16の先端までの
部分領域をいう。
【0017】リード16は、ベーステープ11に載って
いる範囲内でソルダレジスト18により保護されてい
る。
【0018】図1(A)において、実際にはリード16
を覆うように設けられているソルダレジスト18は、リ
ード16の配置関係を分かり易くするために、その輪郭
のみを示してある(以下の図においても同様)。
【0019】第1のリード16a、第2のリード16b
及び第3のリード16cそれぞれのインナーリードの長
さは、それぞれのインナーリードにボンディングされる
半導体素子の半導体素子サイズ、半導体素子の厚み及び
インナーリードとのボンディングのための電極配置を考
慮して決定される(詳細は後述する。)。
【0020】デバイスホール14内には、3つの半導体
素子、すなわち第1の半導体素子20、第2の半導体素
子30及び第3の半導体素子40が搭載されている。第
1の半導体素子20の上面にはボンディングパッドとし
て複数個の第1突起電極22が、第1の半導体素子20
の上面を構成する辺に沿うように設けられている。第2
の半導体素子30の上面には複数個の第2突起電極32
が、上面を構成する辺に沿うように設けられている。第
3の半導体素子40の上面にも同様に複数個の第3突起
電極42が設けられている。
【0021】テープキャリア10に搭載されているこれ
ら3つの半導体素子は、上面及び下面の形状が同一矩形
である直方体状である。3つの半導体素子それぞれは互
いに相似の形状を有している。また、それぞれの半導体
素子の厚みは同一である。これら3つの半導体素子の大
きさ、すなわち上面の面積を比較すると第1の半導体素
子20の上面の面積が最も小さい。また、第3の半導体
素子40の上面の面積が最大である。第2の半導体素子
30の上面の面積は、これらの2つの半導体素子の中間
にある。すなわち、これらの3つの半導体素子は、階段
ピラミッド状にテープキャリア10に搭載されている。
【0022】搭載されている複数個の半導体素子、すな
わちこの実施の形態においては第1の半導体素子20、
第2の半導体素子30及び第3の半導体素子40の3つ
の半導体素子が互いにその機能を損なうことなく、かつ
それぞれの半導体素子においてボンディングパッドの領
域を確保して積層可能である場合には、これら3つの半
導体素子は、TCPの厚みを最小限にするために、図示
しない接着剤により接着する構成とするのがよい。例え
ば第1の半導体素子20の底面を第2の半導体素子30
の上面に接着剤により接着する。第2の半導体素子30
の底面を、第3の半導体素子40の上面に接着剤により
接着する。しかしながら、例えば搭載される複数個の半
導体素子同士のノイズによる干渉等による動作不良を防
止するために、これらの半導体素子を、モールド60内
において、互いに離間する構成としてもよい。
【0023】第1のリード16aの先端部下面側は、第
1の半導体素子20の表面上に設けられたボンディング
エリアに存在するボンディングパッド、すなわち第1突
起電極22にボンディングされている。第2のリード1
6bの先端部下面側には第2の半導体素子30の第2突
起電極32がボンディングされている。第3のリード1
6cの先端部下面側には第3の半導体素子40の第3突
起電極42がボンディングされている。
【0024】第1の実施の形態では、3個の半導体素子
を搭載する場合には、3通りの長さのインナーリードを
1組としてこれを原則として規則的にテープキャリアに
並設する構成とした。しかしながら、半導体素子の配置
等を工夫することで、インナーリードの長さの組の数よ
りも多い半導体素子を搭載することも可能である。
【0025】従って、この発明は、2又は3以上の長さ
を含むインナーリードの組を具え、この長さの数と同数
か又はそれ以上の個数の半導体素子を搭載することがで
きるテープキャリア及びこのテープキャリアを応用した
TCPの構成例を開示するものである。
【0026】このように、この発明のテープキャリアに
搭載される半導体素子の数、そのサイズ又はボンディン
グパッドの配置等に応じてインナーリードの長さを複数
種類に設定することで、1つのテープキャリアに複数
個、特に互いに異なるサイズの複数個の半導体素子が容
易に搭載可能となるので、同一実装面積でのさらなるT
CPの多機能化及び高付加価値化を実現することができ
る。
【0027】このとき最上部に位置する第1の半導体素
子20に設けられているボンディングパッド、すなわち
突起電極22の配置は、テープキャリア10の第1のリ
ード16aがボンディング可能である限り格別の配慮を
必要としない。しかしながら、複数個の半導体素子を積
層して接着する場合には、第1の半導体素子20の底面
側に搭載される第2の半導体素子30の上面に設けられ
るボンディングパッド、すなわち第2突起電極32は第
1の半導体素子20と第2の半導体素子30の第2突起
電極32にボンディングされる第2のリード16bと
が、電気的に短絡しないように、また第2の半導体素子
30の第2突起電極32と第1の半導体素子20の第1
突起電極22とが、空間的かつ電気的に離間するように
設定されている必要がある。しかしながら、複数個の半
導体素子同士を接着することなく離間させる構成とする
場合にはこの限りでない。第2の半導体素子30と第3
の半導体素子40との関係においても同様にして、第3
の半導体素子40の表面上にボンディングパッド、すな
わち突起電極の配置位置を設定する。
【0028】一般に、テープキャリアのインナーリード
にボンディングされる半導体素子は、リード同士が電気
的に短絡するのを防ぐため、テープキャリア平面に対し
て垂直方向やや下方に沈み込むようにオフセットしてボ
ンディングされることが多い。
【0029】従って、テープキャリアに搭載される半導
体素子が既に完成していて、これにあわせてこの発明の
テープキャリアを製造する場合に、このテープキャリア
の複数通りのインナーリードの長さを適切に設定するた
めの具体的な要件としては、複数の長さのインナーリー
ドにそれぞれボンディングしようとする半導体素子サイ
ズ及び半導体素子の厚み、及び所望のオフセットに必要
なインナーリードの長さのマージン等が挙げられる。す
なわち、完成したパッケージの全体としての厚みが、例
えばプリント基板等に実装したときに不具合が生じない
ように、また薄型化、小型化が可能であるというTCP
本来の特徴を損なわないように設定するのがよい。
【0030】この発明のテープキャリアのインナーリー
ドの形状については、上述した設定要件の範囲で、イン
ナーリード同士の電気的な短絡を防止するために、その
長さは可能な限り短くするのがよい。また半導体素子の
ボンディングパッドへのボンディングを容易にするため
に、インナーリードの先端部分の幅は、可能な限り広く
するのがよい。
【0031】この第1の実施の形態及び以下に説明する
全ての実施の形態において、ベーステープの材料はこの
発明の目的を損なわない範囲で特に問わない。
【0032】なお、図1に示した第1の実施の形態の構
成例ではデバイスホール14、及び半導体素子の平面の
形状を矩形状としたが、この発明の構成例によれば、何
らこれに限定されるものではなく、例えばこれを円形状
又は楕円形状等にすることもできる(以下の実施例にお
いても同様)。
【0033】第1の実施の形態において、テープキャリ
ア10に搭載される複数個の半導体素子それぞれの厚み
は同一としたが、この発明の目的を損なわない範囲で、
この発明のテープキャリアパッケージの構成はこれに限
定されない。すなわち、この発明のテープキャリア10
に搭載される複数個の半導体素子それぞれの厚みは異な
っていてもよい(以下の実施例においても同様)。
【0034】この発明のテープキャリア10に搭載され
る半導体素子の上面の形状は、矩形状を例に挙げて説明
したが、それぞれの形状は、第1の半導体素子20、第
2の半導体素子30及び第3の半導体素子40がそれぞ
れの機能を損なわないようにテープキャリアに搭載され
る限り、互いに異なっていてもよい(以下の実施の形態
についても同様)。
【0035】上述の実施の形態では半導体素子の構成に
あわせてテープキャリア、特にインナーリードの構成を
設計する例を説明したが、例えば半導体素子の設計段階
において、複数の長さの組のインナーリードを有する既
存のテープキャリアに合わせて、搭載される半導体素子
の電極配置等を最適化してもよい。
【0036】次いでボンディングされた半導体素子とイ
ンナーリードは、樹脂等によるモールド60の形成によ
り、封止される。例えば半導体素子に熱硬化型の接着剤
を塗布してある場合には、モールド60の形成時に加え
られる熱により、これを硬化させる(以下の実施の形態
においても同様)。
【0037】この第1の実施の形態のテープキャリアの
構成によれば、異なるサイズの複数個の半導体素子を1
つのテープキャリアに搭載することが可能となり、小
型、薄型であるというTCPの利点を損なうことなく、
同一実装面積でのさらなる高機能化及び高付加価値化が
可能となる。
【0038】次に、図1を参照して、この発明のテープ
キャリア及びTCPの製造方法の例につき説明する。
【0039】まず、ポリイミドフィルム、ポリエステル
フィルム等から形成されているフレキシブルなベーステ
ープ11にスプロケットホール12及びデバイスホール
14を形成する。好ましくは金型及びパンチャー等を用
いて機械的に形成するのがよい。
【0040】次いで、ベーステープ11上面に銅箔を貼
り合わせる。然る後、例えば搭載される半導体素子のサ
イズ、電極配置、半導体素子自体のパッケージ内での配
置等を考慮してインナーリードの長さ、幅及び配置等を
設定し、これに従ってフォトレジスト工程及びエッチン
グ工程等を行うことで、複数のリード16(配線パター
ン)を形成する。
【0041】次に、リード16露出表面全面に、搭載さ
れる半導体素子のボンディング及びリードの保護のため
のAu(金)、Sn(錫)、ハンダ等の金属メッキを施
す。次いで、ベーステープ11上面に形成されたリード
16、すなわち配線パターンのうちベーステープ11上
に載っている範囲内において、リード16を保護するた
めのソルダレジスト18を形成する。このようにして、
この発明のテープキャリア10が製造される。
【0042】次いで、TCPの製造工程につき説明す
る。テープキャリア10に半導体素子をボンディングす
る際には、リード16に施した金属メッキ材と、半導体
素子側のボンディングパッド、すなわちAuバンプ等と
を金属共晶、又は熱圧着することにより行われるのが一
般的である。具体的にはリード16の少なくとも上面、
場合によってはさらに下面及び/又は側面(一方又は双
方の側面)に存在する金属メッキを溶解させることで、
半導体素子のボンディングパッド、すなわちAuバンプ
等の突起電極と、金属共晶又は熱圧着させることによ
り、インナーリードと半導体素子とをボンディングす
る。
【0043】まず第1のリード16aと第1の半導体素
子20の第1突起電極22を位置合わせした後、ボンデ
ィング装置を用いて互いにボンディングする。次いで第
2の半導体素子30の第2突起電極32を第2のリード
16bとを位置合わせした後に、ボンディング装置を用
いて互いにボンディングする。この位置合わせをする際
には、第1の半導体素子20の下面に接着剤等を塗布し
ておいて、第1の半導体素子20と第2の半導体素子3
0とを接着してもよい。同様に第3の半導体素子40に
ついても、第3のリード16cとボンディングを行う。
このとき所望により第2の半導体素子30の下面に接着
剤等を塗布することにより3つの半導体素子をそれぞれ
積層する構成とすることもできる。4つ以上の半導体素
子をこの発明のテープキャリアに搭載しようとする場合
にも原則的として同様の工程を採用することができる。
このようにして、図1に示したような構造体が得られ
る。
【0044】然る後、樹脂等によりモールド60を形成
することで搭載される複数個の半導体素子及びインナー
リードを封止する。このとき半導体素子の放熱性、モー
ルド材の節約によるコストパフォーマンスの向上等を考
慮して、テープキャリア10に搭載されているそれぞれ
の半導体素子の表面の1又は2以上を露出させる構成と
してもよい。それぞれの半導体素子の厚みが異なってい
る場合には、例えばこれら積層された半導体素子の総厚
みに合わせて、複数個の半導体素子の表面の1又は2以
上を露出する構成としてもよい。
【0045】〈第2の実施の形態〉図2は、この発明の
第2の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図2
(A)は、この発明のテープキャリア10に3つの半導
体素子を、第1の実施の形態とは異なる配置で搭載した
構造体の例を示す概略的な平面図である。図2(B)
は、図2(A)のC−C’破線における断面の切り口を
矢印方向からみた概略的な断面図である。
【0046】図2(A)及び図2(B)を参照して、こ
の発明の第2の実施形態につき説明する。第2の実施の
形態のテープキャリア10が、第1の実施の形態のテー
プキャリアと異なるのは、リード16として、2通りの
異なる長さのインナーリードを具えたリード16、すな
わち第1のリード16a及び第1のリードよりも短い長
さの第2のリード16bを2本1組として具える構成で
ある。複数組がベーステープ11上に並設して具えられ
ている。図2(A)の構成では、アウターリード側のデ
バイスホールエッジ15からデバイスホールの中心に向
かってみると、ベーステープ11上には3組のリード1
6が設けてある。さらに組を構成するリード16の右端
に第2のリード16bを1つ付加した構成としてある。
これらの1組のリード16は、デバイスホール14のデ
バイスホールエッジ15の周縁に沿って、デバイスホー
ル14の中心に向かって延伸する方向に複数組が並設さ
れている。
【0047】デバイスホール14内には、3つの半導体
素子、すなわち第1の半導体素子20、第2の半導体素
子30及び第3の半導体素子40が搭載されている。第
1の半導体素子20の上面部には、ボンディングパッド
として複数個の第1突起電極22が設けられている。第
2の半導体素子30の上面には第2突起電極32が設け
られている。第3の半導体素子40の上面には第3突起
電極42が設けられている。すなわち、いずれの半導体
素子も突起電極の設けられている位置を基準にすれば同
じ向き、すなわちそれぞれの突起電極を上にして搭載さ
れている。
【0048】これら3つの半導体素子は、上面及び下面
の形状が同一形状の矩形で構成されている直方体の形状
であって、特に第3の半導体素子40の上面及び下面の
形状は同一形状の正方形としてある。また、それぞれの
半導体素子の厚みは同一としてある。これら3つの半導
体素子の大きさ、すなわち上面の面積を比較すると第1
の半導体素子20の上面の面積が最も小さい。第2の半
導体素子30の上面の面積は、第1の半導体素子20と
比較すれば大きいが、第3の半導体素子40と比較する
と小さい。そして第3の半導体素子40の上面の面積が
最大である。第1の半導体素子20の上面の矩形の長軸
の長さは、第2の半導体素子30の上面の矩形の長軸の
長さに等しい。そしてこの長軸の長さは第3の半導体素
子40上面の外周の辺の長さよりも小さい。また、第1
の半導体素子20の上面の矩形の短軸の長さと、第2の
半導体素子30の上面の矩形の短軸の長さの和は、第2
の半導体素子30の長軸の長さ及び第3の半導体素子4
0の上面の矩形の外周の辺の長さより小さくなるように
設定されている。そして、第1の半導体素子20及び第
2の半導体素子30は、第3の半導体素子40の上面側
に、互いの長軸同士が向かい合うようにして並列に配置
されている。この実施の形態においては、第1の半導体
素子20と第2の半導体素子30とは、それぞれ互いに
その機能を損なわないように、第3の半導体素子40の
上面側に搭載される。すなわち、第3の半導体素子40
の表面上のボンディングパッド、すなわち突起電極等を
第1の半導体素子20及び/又は第2の半導体素子30
が侵害してその機能を損なわないように搭載する。この
ときこれら3つの半導体素子は、TCPの厚みを最小限
にするために、図示しない接着剤により接着する構成と
するのがよい。すなわち第1の半導体素子20及び第2
の半導体素子30の底面を、接着剤により、第3の半導
体素子40の上面に接着するのがよい。
【0049】第1のリード16aは、第1の半導体素子
20の突起電極22及び第2の半導体素子30の突起電
極32にボンディングされている。第2のリード16b
は、第3の半導体素子40の突起電極42にボンディン
グされている。
【0050】この実施の形態のテープキャリア10及び
TCPの製造方法については、第1の実施の形態とほぼ
同様であるので説明を省略する。
【0051】第2の実施の形態によれば、2通りの長さ
のインナーリードの組を具えたテープキャリアに、3つ
の半導体素子を搭載することができる。すなわち、3つ
の半導体素子を順次に積層するよりもパッケージをより
薄型化することができる。従って、より効率的にTCP
の多機能化及び高付加価値化を実現することができる。
【0052】図3は、この発明の第2の実施の形態の変
形例の構成を概略的に示す図である。図3(A)は、第
2の実施の形態の構造体を構成する構造体の例を示す概
略的な平面図である。図3(B)は、図3(A)のC−
C’破線における断面の切り口を矢印方向からみた概略
的な断面図である。
【0053】図3(A)及び図3(B)を参照して、こ
の発明の第2の実施形態の変形例につき説明する。
【0054】図3のテープキャリア及びこれに積層され
る半導体素子の形態は、上述した第2の実施の形態の構
成に加えて、第1の半導体素子20と第2の半導体素子
30とが金属配線44により接続されていることを特徴
とする。第1の半導体素子20と第2の半導体素子30
とが対向する、それぞれの辺に沿って設けられた突起電
極、すなわち第1突起電極22と第2突起電極32とを
金属配線44で接続してある。テープキャリア10、第
1の半導体素子20、第2の半導体素子30及び第3の
半導体素子40の構造、配置及び接続関係は、上述した
点を除き、第2の実施の形態と同様であるので説明を省
略し、特徴部分のみを説明する。
【0055】3つの半導体素子は、デバイスホール14
内に設けられている。すなわち第3の半導体素子40の
上面側には、第1の半導体素子20と第2の半導体素子
30が搭載されている。第1の半導体素子20の第1の
突起電極22及び第2の半導体素子30の第2突起電極
32は、これら2つの半導体素子の互いに対向する辺に
沿うように、さらに設けられている。対向する2辺を挟
んで配置されている異なる2つの半導体素子の第1突起
電極22と第2突起電極32とは、金属配線44をそれ
ぞれにボンディングすることで、互いに接続されてい
る。
【0056】金属配線44の幅、長さといった形状及び
その材質は、この発明の目的を損なわない範囲で特に限
定されない。しかしながら、製造工程を考慮すると、イ
ンナーリードと半導体素子の突起電極のボンディングに
使用される装置が適用可能な範囲で、設定するのが好ま
しい。
【0057】この構成によれば、例えば第1の半導体素
子20と第2の半導体素子30を直接的に接続してある
ので、パッケージの動作を高速化することができる。又
パッケージ内で2つの半導体素子を協働させることでき
るのでより高機能化が可能となる。
【0058】この実施の形態のテープキャリア10の製
造方法については、第1の実施の形態とほぼ同様である
ので説明を省略し、この実施の形態に特徴的なTCPの
製造方法について説明する。
【0059】まずデバイスホール14内の第1のリード
16aと第1の半導体素子20の第1突起電極22を位
置合わせした後、ボンディング装置を用いてボンディン
グする。次いで第2の半導体素子30の第2突起電極3
2及び第3の半導体素子40の第3突起電極42を第2
のリード16bと位置合わせした後に、ボンディング装
置を用いて互いにボンディングする。この位置合わせを
する際には、第1の半導体素子20の下面に接着剤等を
塗布しておいて、第1の半導体素子20と第2の半導体
素子30及び第3の半導体素子40とを接着する。
【0060】金属配線44のボンディングは、それぞれ
の半導体素子をデバイスホール14内で位置決めした段
階でボンディング装置を用いて行うのがよい。また、イ
ンナーリードのすべてのボンディングが終了した後で行
ってもよい。また、テープキャリアに搭載する前の3つ
の半導体素子をそれぞれ接着して積層し、次いで金属配
線44により第1の半導体素子20と第2の半導体素子
30とを接続した後、複数の半導体素子の積層体をイン
ナーリードにボンディングしてもよい。このようにして
図3に示した構造体が得られる。
【0061】然る後、第1の実施の形態と同様にしてモ
ールド60を施せばよい。
【0062】〈第3の実施の形態〉図4は、この発明の
第3の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図4
(A)は、この発明のテープキャリア10に3つの半導
体素子を搭載した構造体の例を示す概略的な平面図であ
る。図4(B)は、図4(A)のC−C’破線における
断面の切り口を矢印方向からみた概略的な断面図であ
る。
【0063】図4(A)及び図4(B)を参照して、こ
の発明の第3の実施の形態につき説明する。
【0064】第3の実施の形態のテープキャリア10
が、2通りの異なる長さのインナーリードを具えたリー
ド16、すなわち第1のリード16a及び第1のリード
よりも短い第2のリード16bを2本1組として、複数
組をベーステープ11上に並設して具えているのは第2
の実施の形態と同様である。デバイスホール14内に3
つの半導体素子を搭載するのも同様である。第3の実施
の形態において、第2の実施の形態と異なるのはテープ
キャリア10に搭載される半導体素子のサイズ及び配置
関係である。
【0065】テープキャリア10に搭載される3つの半
導体素子は、上面及び下面の形状が同一形状の矩形で構
成されている直方体状である。特に第1の半導体素子2
0の上面及び下面の形状は同一形状の正方形としてあ
る。また、それぞれの半導体素子の厚みは同一としてあ
る。第2の半導体素子30の上面の矩形の長軸の長さ
は、第3の半導体素子30の上面の矩形の長軸の長さに
等しい。そして、第2の半導体素子30及び第3の半導
体素子40は、第1の半導体素子20の下面側に、お互
いの長軸同士が向かい合うように、電気的、空間的に離
間されて並列に配置されている。
【0066】この実施の形態においては、第2の半導体
素子30と第3の半導体素子40とは、それぞれ互いに
その機能を損なわないように、第1の半導体素子20の
下面側に搭載される。第1の半導体素子20が、第2の
半導体素子30及び第3の半導体素子の表面上のボンデ
ィングパッド、すなわち第2突起電極32及び第3突起
電極42に、例えば接触して電気的に短絡してその機能
を損なわないように搭載する。従って、第2の半導体素
子30と第3の半導体素子40のインナーリードのため
のボンディングパッドより内側に第1の半導体素子20
が収まるように搭載するのがよい。これら3つの半導体
素子は、TCPの厚みを最小限にするために、好ましく
は、図示しない接着剤により接着する構成とするのがよ
い。すなわち第1の半導体素子20の下面を、第2の半
導体素子30及び第3の半導体素子40の上面であっ
て、互いの機能を損なうことがない領域のみにまたがる
ように、接着剤により、これら3つの半導体素子を互い
に接着する。このとき第2の半導体素子30と第3の半
導体素子40とは、上述したように空間的かつ電気的に
離間するように配置されているが、この距離は、例えば
第1の半導体素子20のサイズに合わせて適宜変更する
ことができる。また、これら3つの半導体素子の厚みは
同一であるとしたが、搭載される3つの半導体素子それ
ぞれは異なる厚みであってもよい。
【0067】第1のリード16aは、第1の半導体素子
20の突起電極22にボンディングされている。第2の
リード16bは、第2の半導体素子30の突起電極32
及び第3の半導体素子40の突起電極42にボンディン
グされている。
【0068】この実施の形態のテープキャリア10の製
造方法については、第1の実施の形態とほぼ同様である
ので説明を省略し、この実施の形態に特徴的なTCPの
製造方法について説明する。
【0069】まずデバイスホール14内の第1のリード
16aのインナーリード末端部と第1の半導体素子20
の第1突起電極22を位置合わせした後、ボンディング
装置を用いて互いにボンディングする。次いで第2の半
導体素子30の第2突起電極32及び第3の半導体素子
40の第3突起電極42を第2のリード16bのインナ
ーリード末端部と位置合わせした後に、ボンディング装
置を用いて互いにボンディングする。この位置合わせを
する際には、第1の半導体素子20の下面に接着剤等を
塗布しておいて、第1の半導体素子20と第2の半導体
素子30及び第3の半導体素子40とを接着してもよ
い。このようにして図4に示した構造体が得られる。
【0070】然る後、樹脂等によりモールド形成を行う
ことで半導体素子を封止する。このとき半導体素子の放
熱性、モールド材の節約によるコストパフォーマンスの
向上等を考慮して、テープキャリア10に搭載されてい
るそれぞれの半導体素子の表面の1又は2以上を露出さ
せる構成としてもよい。このとき、それぞれの半導体素
子の厚みが異なっている場合には、例えば積層された半
導体素子の総厚みに合わせて、複数個の半導体素子の表
面のうち、1又は2以上を露出させる構成とするのがよ
い。
【0071】この構成によっても、第2の実施の形態と
同等の効果を得ることができる。
【0072】〈第4の実施の形態〉図5は、この発明の
第4の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図5
(A)は、この発明のテープキャリア10に2つの半導
体素子を搭載した構造体の例を示す概略的な平面図であ
る。なお、下側に搭載されている第2の半導体素子30
の配置と接続を分かり易くするために、上側に搭載され
ている第1の半導体素子20については、輪郭のみを示
す。図5(B)は、図5(A)のC−C’破線における
断面の切り口を矢印方向からみた概略的な断面図であ
る。
【0073】図5(A)及び図5(B)を参照して、こ
の発明の第4の実施形態につき説明する。第4の実施の
形態のテープキャリア10が、2通りの異なる長さのイ
ンナーリードを具えたリード16、すなわち第1のリー
ド16a及び第1のリードよりも短い第2のリード16
bを2本1組として、複数組をベーステープ11上に並
設して具えているのは第2の実施の形態及び第3の実施
の形態のテープキャリアと同様である。第4の実施の形
態において、第1から第3の実施の形態と異なるのは、
テープキャリア10に搭載される半導体素子の個数と配
置関係である。
【0074】この実施の形態のテープキャリア10には
2つの半導体素子、すなわち第1の半導体素子20と第
2の半導体素子30とがデバイスホール14内に搭載さ
れている。
【0075】これら2つの半導体素子は、上面及び下面
の形状が同一形状の正方形で構成されている直方体状で
ある。また、それぞれの半導体素子の厚みは同一として
ある。上面の面積を比較すると、第1の半導体素子20
は第2の半導体素子30より大きい。
【0076】第1の半導体素子20には、その下面の周
縁に沿うように複数個の第1突起電極22が形成されて
いる。第2の半導体素子30には、その上面の周縁に沿
うように第2突起電極32が形成されている。従って、
これらの2つの半導体素子は、第1の半導体素子20の
第1突起電極22と第2の半導体素子30の第2突起電
極32とが、互いに向かい合う方向に、すなわち互いに
異なる向きに搭載されている。
【0077】第1のリード16aは、その先端部の下面
側が第2の半導体素子30の上面側に配置された突起電
極32に、いわゆるフェイスダウンと呼ばれる搭載形態
でボンディングされている。第2のリード16bは、そ
の先端部の上面側が第1の半導体素子20の下面側に配
置されている突起電極22に、いわゆるフェイスアップ
と呼ばれる搭載形態でボンディングされている。
【0078】このとき第1の半導体素子20と第2の半
導体素子30とは、それぞれの突起電極が接触してしま
うと電気的に短絡し、搭載される半導体素子、ひいては
パッケージ自体の機能を損なってしまうので、空間的に
は離間されて保持される必要がある。この例では、距離
d1だけ空間的に離間するように保持することで、半導
体素子同士の電気的な短絡を防止する。
【0079】これら2つの半導体素子の厚みは同一であ
るとしたが、それぞれの2つの半導体素子が異なる厚み
であってもよい。
【0080】この実施の形態のテープキャリア10の製
造方法については、インナーリードの設計を行うに際し
て2通りの長さの組を、搭載される半導体素子に応じて
最適化して設定する以外は、第1の実施の形態とほぼ同
様であるので説明を省略し、この実施の形態に特徴的な
TCPの製造方法について説明する。
【0081】まずデバイスホール14内の第1のリード
16aのインナーリード末端部と第2の半導体素子30
の第2突起電極32を位置合わせした後、ボンディング
装置を用いて互いにボンディングする。次いでテープキ
ャリア10を裏返しにする。第1の半導体素子20の第
1突起電極22を第2のリード16bと位置合わせした
後に、ボンディング装置を用いて互いにボンディングす
る。このようにして図5に示した構造体を得る。
【0082】ここではテープキャリア10を裏返しにす
る工程を含む例を説明したが、例えばテープキャリア1
0の両面からインナーリードのボンディングが可能な装
置を使用すれば、この工程は省略することができる。
【0083】然る後、樹脂等によりモールド形成を行う
ことで半導体素子を封止する。このとき第1の半導体素
子20と第2の半導体素子30とは距離d1だけ離間す
るように保持してモールド60を形成する。
【0084】上述の実施の形態と同様に、半導体素子の
放熱性、モールド材の節約によるコストパフォーマンス
の向上等を考慮して、テープキャリア10に搭載されて
いるそれぞれの半導体素子の表面の1又は2以上を露出
させる構成してもよい。
【0085】この構成によれば、搭載される半導体素子
の突起電極、すなわちボンディングパッドをパッケージ
の内部で保護することができる。従って、外部からの衝
撃に対するTCPの強度を高めることができるので、上
述の実施の形態と同様にTCPの高機能化を図りつつ、
歩留まりを向上させることができる。
【0086】図6は、この発明の第4の実施の形態の構
造体の変形例の構成を概略的に示す断面図である。平面
図は、図5(A)とほぼ同一であるので省略する。
【0087】テープキャリア10が、2通りの異なる長
さのインナーリードの組を具えたリード16、すなわち
第1のリード16a及び第1のリード16aよりも短い
第2のリード16bを2本1組として、複数組をベース
テープ11上に並設して具えているのは第4の実施の形
態と同様である。デバイスホール14内に2つの半導体
素子を搭載するのもまた同様である。この例が第6の実
施の形態と異なるのは、第1の半導体素子20と第2の
半導体素子30との離間距離d2、及びそれに伴うイン
ナーリードの長さの設定の最適化にある。すなわち、第
1の半導体素子20と第2の半導体素子30との離間距
離d2をより広くとってある。従ってd1とd2とは、
d1<d2の関係を有している。離間距離d2を設定す
るに際しては、薄型であるというTCPの特徴を損なわ
ない範囲で、d1より広くd2を設定するのがよい。
【0088】第1の半導体素子20は、デバイスホール
14のやや上方へオフセットされている。第2の半導体
素子30は、デバイスホール14のやや下方へオフセッ
トされている。従って、これに伴って第1のリード16
a及び第2のリード16bの長さは、これらのオフセッ
トに対応するために必要なマージンを有するようにやや
長めに最適化される。
【0089】搭載されるこれら2つの半導体素子の形状
及び配置に関する要件については、第4の実施の形態と
同一としてあるのでその説明を省略する。
【0090】この実施の形態のテープキャリア10の製
造方法については、上述したインナーリード、すなわち
第1のリード16a及び第2のリード16bの長さのマ
ージンを設定すること以外は第4の実施の形態と同一で
あるので省略する。TCPの製造方法においても、離間
距離d2を保持してモールド60を形成する以外は第4
の実施の形態と同一であるので省略する。
【0091】ここでは2つの半導体素子を搭載する例を
説明したが、3つ以上の半導体素子を搭載することもで
きる。例えば3つの長さの組を具えたリードを有するテ
ープキャリア10を用いて、第2の半導体素子30の上
面に、図示されていない第3の半導体素子を接着して積
層し、かつ第1の半導体素子20とは空間的に離間させ
て搭載すればよい。
【0092】この構成によれば、第4の実施の形態で得
られる効果に加えて、半導体素子の表面同士がより離間
するので、半導体素子の発生するノイズ等による相互の
干渉を低減することができるので、半導体素子の誤作動
等の不具合を減少させることができる。
【0093】〈第5の実施の形態〉図7は、この発明の
第5の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図7
(A)は、テープキャリア10に2つの半導体素子を搭
載した構造体の例を示す概略的な平面図である。図7
(B)は、図7(A)のC−C’破線における断面の切
り口を矢印方向からみた概略的な断面図である。
【0094】図7(A)及び図7(B)を参照して、こ
の発明の第5の実施の形態につき説明する。第5の実施
の形態のテープキャリア10は、リード16として、2
通りの異なる長さのインナーリードの組を具えたリード
16、すなわち第1のリード16a及び第1のリード1
6aよりも短い第2のリード16bを2本1組として、
複数組をベーステープ11上に並設して具えている。こ
れは例えば第2の実施の形態と同様である。またデバイ
スホール14に3つの半導体素子を搭載することも同様
である。第5の実施の形態において、第2の実施の形態
と異なるのは、リード16のアウターリード側末端をラ
ンド50とし、このランド50に電極としての金属ボー
ル52が接続されている点である。従って、この実施の
形態は、外部接続端子をBGA型にしたテープキャリア
に関するものである。
【0095】具体的には、リード16のアウターリード
側の末端部は、外部接続電極としての金属ボール52が
接続可能な設定領域において、そのままランド50とさ
れている。ランド50は、デバイスホール14の周囲を
取り囲む、デバイスホール14の中心点を中心とする2
つの同心矩形の辺上に規則的に同一間隔で、いわゆる格
子状に配列されている。この実施の形態では、外側の矩
形のそれぞれの辺上には、11個のランド50が設けら
れている。内側の矩形のそれぞれの辺上には、9個のラ
ンド50が設けられている。従ってランド50をベース
テープ11上に11×11の格子状に配置して、外側2
列のみを残してデバイスホール14を形成したものとい
える。ランド50の総数はリード16の総数よりも多く
設定されている。第1のリード16aのインナーリード
とは反対側の末端、すなわちアウターリード側には、上
述した2つの矩形のうち、内側の辺上に配置されている
ランド50に接続されている。第2のリード16bは、
2つの矩形のうち、外側の辺上に配置されているランド
50に接続されている。このランド50には電極として
の金属ボール52が接続されている。上述の実施の形態
と同様に、リード16は、ベーステープ11に載ってい
る範囲内でソルダレジスト18により保護されている。
従ってランド50及び金属ボール52を除くベーステー
プ11領域は、ソルダレジスト18により覆われて保護
されている。すなわちソルダレジスト18には、ランド
50の上面50aを露出するための開口部19aが設け
られている。具体的には、スクリーンマスク印刷方式で
必要な部分のみソルダーレジストを塗布する工程か、又
は全面にフォトソルダレジストを塗布し、露光及びエッ
チングにより所望の領域のみにソルダレジストを残す工
程により行われる。この開口部19aを介して金属ボー
ル52をランド50の上面50aに接続する。具体的に
はランド50にフラックスを用いて金属ボール52を搭
載した後、リフローにより接続する。従って、金属ボー
ル52がソルダレジスト18から突出するように設けら
れている。金属ボール52は、Au、はんだ等の金属に
より形成されている。この金属ボール52を使用して、
例えばプリント基板等に実装する。
【0096】この実施の形態では、第1のリード16a
及び第2のリード16bの構造及びこれに搭載される半
導体素子の個数、サイズ、配置関係は上述した第2の実
施の形態に準じるものとした。しかしながらこれに限定
されず、上述したすべての実施の形態及び本明細書に含
まれるすべての変形例の半導体素子のインナーリードへ
の接続形態が、第6の実施の形態のテープキャリア10
の半導体素子の搭載構成に適用可能である。例えば、第
1の実施の形態で示したように、3通りの長さの組のイ
ンナーリードを形成し、同一方向の3つの半導体素子を
搭載することも可能である。
【0097】この実施の形態では、なるべく近接するラ
ンド50にリード16をそれぞれ接続する構成とした。
しかしながら、これに限られず、リード16同士の電気
的な短絡又はリードと金属ボールとの短絡を起こさず、
かつ信号の遅延等の不具合を起こさない範囲で、それぞ
れのリード16を接続するランド50は、適宜選択する
ことができる。
【0098】この構成によれば、上述した実施の形態に
より得られる効果に加えて、アウターリード側のリード
の引き回しの自由度が向上することにより、配線の電気
的な短絡又は信号の遅延といった不具合を起こさない範
囲で、搭載された半導体素子の出力信号を出力する端子
の位置を適宜設定することができる。
【0099】この実施の形態のテープキャリア10及び
TCPの製造工程は、ほぼ上述の実施の形態と同様であ
るので概略的な説明にとどめるが、従来公知の方法によ
りランド50を形成するに際しては、このランド50の
上面50aを覆わないで開口部19aが開口するように
ソルダレジストを設ければよい。
【0100】このTCPの構造により、複数個の半導体
素子を搭載することでTCPのさらなる高機能化及び高
付加価値化を図りつつ、TCPをプリント基板等に実装
する際に、他の部品と同時に実装する、いわゆるリフロ
ー方式を採用することができる。従って製造工程を簡略
化することができるので、さらなるコスト削減に貢献す
る。また、このTCPに搭載されている半導体素子の出
力信号の出力位置をある程度任意のランドに割り振るこ
とができる。
【0101】〈第6の実施の形態〉図8は、この発明の
第6の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図8
は、テープキャリア10に3つの半導体素子を搭載した
構造体の断面の切り口を示す概略的な断面図である。
【0102】平面図については、図7(A)において、
ソルダレジスト18がランド50を覆っていて開口部1
9aが設けられていないことを除き、図7とほぼ同様で
あるので省略する。
【0103】図8を参照して、この発明の第6の実施の
形態につき説明する。第6の実施の形態のテープキャリ
ア10が、リード16として、2通りの異なる長さのイ
ンナーリードを具えたリード16、すなわち第1のリー
ド16a及び第1のリード16aよりも短い第2のリー
ド16bを2本1組として、複数組をベーステープ11
上に並設して具えているのは第5の実施の形態と同様で
ある。またデバイスホール14内に3つの半導体素子を
搭載することも同様である。また、リード16のアウタ
ーリード末端をランド50とし、このランド50が電極
としての金属ボール52に接続されていることも同様で
ある。この第6の実施の形態が、第5の実施の形態と異
なるのは、金属ボール52がテープキャリア10の下面
10b側に設けられている点である。
【0104】ここでは第5の実施の形態との相違点につ
いてのみ説明する。ランド50の上面50aは、ソルダ
レジスト18により被覆されている。テープキャリア1
0を下面10b側から見ると、ベーステープ11には、
ランド50の下面50bに到る開口部19bを設けてあ
る。そして金属ボール52は、この開口部19bを介し
て、テープキャリア10の下面10b側に下向きに接続
されている。
【0105】これらの点を除き、第6の実施の形態のテ
ープキャリア10の構成及び搭載される半導体素子の搭
載形態については、第5の実施の形態と同一であるので
説明を省略する。
【0106】この実施の形態では、第1のリード16a
及び第2のリード16bの構造及びこれに搭載される半
導体素子の個数、サイズ、配置関係は上述した第5の実
施の形態に準じるものとした。しかしながらこれに限定
されず、上述したすべての実施の形態及び本明細書中に
含まれる変形例のテープキャリア10のインナーリード
の形態及びこれに搭載される半導体素子の搭載形態につ
いても、この第6の実施の形態のテープキャリア10及
びこれに搭載される半導体素子の搭載形態に適用可能で
ある。
【0107】この実施の形態では、信号の伝達遅延等を
考慮すると、なるべく近接するランド50にリード16
を接続する構成とするのがよい。しかしながら、これに
限られず、リード16同士の電気的な短絡又はリードと
金属ボールとの短絡といった不具合が起こらない範囲
で、それぞれのリード16が接続されるランド50は適
宜選択することが可能である。
【0108】第6の実施の形態のテープキャリア10及
びTCPの製造工程は、ほぼ上述の実施の形態と同様で
ある。ここではこの実施の形態のTCPの製造工程のみ
概略的に説明するにとどめる。
【0109】まず、ベーステープ11にデバイスホール
14及びスプロケットホール12を設けるのと同時にラ
ンド50の下面50bをテープキャリア10の下面10
b側に露出させるための開口部19bを穿設する。次い
で従来公知の方法によりランド50及びこれに接続され
るリード16を形成した後、ソルダレジスト18を設け
る。そして開口部19bを介して金属ボール52をラン
ド50に接続すればよい。
【0110】第6の実施の形態のTCPの構成によれ
ば、搭載される半導体素子のデバイスホール14の下方
へのオフセットと金属ボール52の接続方向を同一とす
ることができるので、第5の実施の形態で得られる効果
に加えて、より薄型のTCPを形成することができる。
【0111】〈第7の実施の形態〉図9は、この発明の
第7の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図9
は、テープキャリア10に3つの半導体素子を搭載した
構造体の断面の切り口を示す概略的な断面図である。
【0112】平面図については、開口部19aに金属ボ
ール52が接続されていないことを除き、図7とほぼ同
様であるので省略する。
【0113】図9を参照して、この発明の第7の実施の
形態につき説明する。この実施の形態のテープキャリア
10は、第6の実施の形態のテープキャリア10におい
て、ランド50の上面50a側に金属ボール52を接続
するための開口部19aをさらにソルダレジスト18に
設けたものである。従って、第5及び第6の実施の形態
を組み合わせたものといえるので、詳細については説明
を省略する。
【0114】第7の実施の形態のテープキャリア10の
リード16は、ベーステープ11に載っている範囲内で
ソルダレジスト18により保護されている。従ってラン
ド50の上面50a側を除くベーステープ11領域は、
ソルダレジスト18により覆われて保護されている。す
なわちソルダレジスト18には、ランド50の上面50
a側を露出するための開口部19aが設けられている。
また、第6の実施の形態と同様に、ベーステープ11に
は、ランド50の下面50b側を露出させるための開口
部19bを設けてある。そして金属ボール52は、この
開口部19bを介して、テープキャリア10の下面10
b側に、すなわちランド50の下面50b側に下向きに
接続されている。この例ではランド50の下面50b側
に金属ボール52を接続する形態としてあるが、上面5
0aのみあるいは両面(上面50a及び下面50b)に
金属ボール52を接続することができる。
【0115】これらの点を除き、第7の実施の形態のテ
ープキャリア10の構成及び搭載される半導体素子の搭
載形態については、第5の実施の形態と同一であるので
説明を省略する。
【0116】この実施の形態では、第1のリード16a
及び第2のリード16bの構造及びこれに搭載される半
導体素子の個数、サイズ、配置関係は上述した第5の実
施の形態に準じるものとした。しかしながらこれに限定
されず、上述した実施の形態及びこれに含まれる変形例
のテープキャリア10及びこれに搭載される半導体素子
の搭載形態についても、この第7の実施の形態のテープ
キャリア10の構成に適用可能である。
【0117】この実施の形態では、信号の伝達遅延等を
考慮すると、なるべく近接するランド50にリード16
を接続する構成とするのがよい。しかしながら、これに
限られず、リード16同士の電気的な短絡又はリード1
6と金属ボール52との電気的な短絡といった不具合を
起こさない範囲で、それぞれのリード16に接続される
ランド50を適宜選択することができるのは、前出の実
施の形態と同様である。
【0118】このテープキャリア10の構成によれば、
このテープキャリア10を使用したTCPをプリント基
板等に実装するに際して、テープキャリア10の上面1
0a側又は下面10b側に露出するランド50に接続さ
れている金属ボール52を基板に表面実装することがで
きる。すなわち、基板にテープキャリア10を実装する
に際して、1つのテープキャリア10の上面10a側又
は下面10b側のいずれかに選択的に金属ボール52を
設けることができる。従って、裏表両面を使用して選択
的にプリント基板等に実装することができる。TCPの
さらなる高機能化を図ることができる。
【0119】第7の実施の形態のテープキャリア10及
びTCPの製造工程は、ほぼ上述の実施の形態と同様で
あるので、テープキャリア10の製造工程の特徴部分の
み概略的に説明するにとどめる。
【0120】まず、ベーステープ11にデバイスホール
14及びスプロケットホール12を設けると同時にラン
ド50の下面をテープキャリア10の下面側に露出させ
るための開口部19bを設ける。次いで従来公知の方法
によりランド50、すなわちリード16を形成した後、
ソルダレジスト18にランド50が露出するように開口
部19aを設ける。ベーステープ11の開口部19b又
はソルダレジスト18の開口部19aのいずれかを選択
して、これを介して金属ボール52をランド50に接続
すればよい。
【0121】〈第7の実施の形態の応用例〉図10は、
この発明の第7の実施の形態の応用例の構成を概略的に
示す図である。図10は、第7の実施の形態のTCPを
上下方向に2つ積層した断面の切り口を示す概略的な断
面図である。
【0122】平面図については、図7(A)とほぼ同様
であるので省略する。
【0123】図10を参照して、この応用例につき説明
するが、テープキャリア10及びTCPの構成及び製造
方法については、第7の実施の形態と同様であるのでそ
の説明を省略する。
【0124】この例では、2つのテープキャリア10の
金属ボール52は、ベーステープ11の開口部19bを
介して、テープキャリア下面側に下向きに接続されてい
る。
【0125】2つのTCPのうち上側に位置する第1の
テープキャリア10aaの金属ボール52aは、下側に
位置する第2のテープキャリア10bbの上面のソルダ
レジスト18に設けてある開口部19aを介して、第2
のテープキャリア10bbのランド50bbに接続され
ている。
【0126】この例では、2つのTCPを積層する例を
説明したが、この発明の目的を損なわない範囲で2又は
3以上のTCPを積層する構成としてもよい。また第7
の実施の形態で説明したように、2つのテープキャリア
10aa及び10bbのランド50aa及び50bbの
上面に金属ボール52a及び52bを設けてこれらを積
層する構成としてもよい。
【0127】図10では、同一形態のTCPを2つ積層
する例を図示したが、これに限定されない。すなわち複
数のインナーリードの長さの組の数、搭載される半導体
素子の個数及びその搭載形態は、互いに異なっていても
よい。このとき上部のTCPから直接的に、実装される
基板に出力信号を伝達する場合には、中間に位置するT
CPのランドに金属ボールを設けて導通する構成とすれ
ばよい。
【0128】この構成によれば、2又は3以上のTCP
の出力端子及び入力端子を1つのTCPの実装面積のみ
に集めて実装基板に接続することができる。また、それ
ぞれのテープキャリアに搭載されている半導体装置同士
を接続することが可能であるので、同一実装面積でのT
CPのさらなる高機能化を図ることができる。
【0129】
【発明の効果】上述したように、この発明のテープキャ
リアパッケージの構成によれば、複数個、特に互いに異
なるサイズの複数個の半導体素子を1つのテープキャリ
アに搭載することが可能となり、小型、薄型であるとい
うTCPの利点を損なうことなく、同一実装面積でのT
CPのさらなる高機能化及び高付加価値化が可能とな
る。
【0130】複数個の半導体素子の表面同士を互いに離
間させる構成により、半導体素子の発生するノイズ等に
よる複数個の半導体素子相互の干渉を低減することがで
きるので、半導体素子の誤作動を防止しつつ、上述の効
果を得ることができる。
【0131】
【0132】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態の平面図、(B)は
その切り口の断面図である。
【図2】(A)は第2の実施の形態の平面図、(B)は
その切り口の断面図である。
【図3】(A)は第2の実施の形態の変形例を示す平面
図、(B)はその切り口の断面図である。
【図4】(A)は第3の実施の形態を示す平面図、
(B)はその断面図である。
【図5】(A)は第4の実施の形態を示す平面図、
(B)はその断面図である。
【図6】第4の実施の形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図7】(A)は第5の実施の形態を示す平面図、
(B)は断面図である。
【図8】第6の実施の形態を示す断面図である。
【図9】第7の実施の形態を示す断面図である。
【図10】第7の実施の形態の応用例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10:テープキャリア 10a:上面 10b:下面 10aa:第1のテープキャリア 10bb:第2のテープキャリア 11:ベーステープ 12:スプロケットホール 14:デバイスホール 15:デバイスホールエッジ 16:リード 16a:第1のリード 16b:第2のリード 16c:第3のリード 18:ソルダレジスト 19、19a、19b:開口部 20:第1の半導体素子 22:第1突起電極 30:第2の半導体素子 32:第2突起電極 40:第3の半導体素子 42:第3突起電極 44:金属配線 50:ランド 50a:上面 50b:下面 50aa:第1のランド 50bb:第2のランド 52:金属ボール 52a:第1の金属ボール 52b:第2の金属ボール 60:モールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−124434(JP,A) 特開 平6−181235(JP,A) 特開 昭63−92034(JP,A) 特開 平5−206216(JP,A) 特開 昭61−234538(JP,A) 特開 平9−148482(JP,A) 特開 平5−90335(JP,A) 特開 昭61−212035(JP,A) 特開 平4−48741(JP,A) 特開 平4−30441(JP,A) 特開2001−338945(JP,A) 特開2000−174162(JP,A) 特開2002−33443(JP,A) 実開 昭58−87360(JP,U) 実開 昭62−98242(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H01L 25/00 H01L 23/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に第1の電極が形成されている第1
    の半導体素子と、 ベーステープに設けられていて、前記第1の電極に接続
    されている第1の長さを有する第1のリードと、 上面に第2の電極が形成されている第2の半導体素子
    と、 前記ベーステープに設けられていて、前記第2の電極に
    接続されている、前記第1のリードよりも短い長さの第
    2のリードと、 上面に第3の電極が形成されている第3の半導体素子
    と、 前記ベーステープに設けられていて、前記第3の電極に
    接続されている、前記第2のリードよりも短い長さの第
    3のリードと、 前記第1の半導体素子、第2の半導体素子及び第3の半
    導体素子、並びに前記第1のリード、第2のリード及び
    第3のリードとを封止するためのモールド部材とを含む
    ことを特徴とするテープキャリアパッケージ。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体素子の下面と前記第2
    の半導体素子の上面、及び前記第2の半導体素子の下面
    と前記第3の半導体素子の上面とが互いに離間するよう
    に保持されて、モールド形成が施されていることを特徴
    とする請求項1に記載のテープキャリアパッケージ。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体素子の下面と前記第2
    の半導体素子の上面、及び前記第2の半導体素子の下面
    と前記第3の半導体素子の上面とが互いに接着されて積
    層されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ
    キャリアパッケージ。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極及び前記第2の電極が複
    数個ずつ設けられていて、前記第1の電極の一部と前記
    第2の電極の一部とが、互いに接続されていることを特
    徴とする請求項2に記載のテープキャリアパッケージ。
  5. 【請求項5】 上面に第1の電極が形成されている第1
    の半導体素子と、 ベーステープ上に設けられていて、前記第1の電極に接
    続されている第1の長さを有する第1のリードと、 前記第1の半導体素子と側面同士が対向するように離間
    して配置される上面に第2の電極が形成されている第2
    の半導体素子と、 前記ベーステープに設けられていて、前記第2の電極に
    接続されている、前記第1のリードと、 前記第1の半導体素子及び前記第2の半導体素子の下面
    側に配置される上面に第3の電極が形成されている第3
    の半導体素子と、 前記ベーステープに設けられていて、前記第3の電極に
    接続されている、前記第1のリードより短い長さの第2
    のリードと、 前記第1の半導体素子、第2の半導体素子及び第3の半
    導体素子と、これらの半導体素子に接続されている前記
    第1のリード及び前記第2のリードを封止するためのモ
    ールド部材とを含み、 前記第1の半導体素子の下面と前記第2の半導体素子の
    下面とは、共に前記第3の半導体素子の上面に接着して
    積層されていることを特徴とするテープキャリアパッケ
    ージ。
  6. 【請求項6】 上面に第1の電極が形成されている第1
    の半導体素子と、 ベーステープ上に設けられていて、前記第1の電極に接
    続されている第1の長さを有する第1のリードと、 上面に第2の電極が形成されている第2の半導体素子
    と、 前記ベーステープ上に設けられていて、前記第2の電極
    に接続されている、前記第1のリードより短い長さの第
    2のリードと、 前記第2の半導体素子とその側面同士が対向して離間す
    るように配置されていて、上面に第3の電極が形成され
    ている第3の半導体素子と、 前記ベーステープに設けられていて、前記第3の電極に
    接続されている、前記第2のリードと、 前記第1の半導体素子、前記第2の半導体素子及び前記
    第3の半導体素子と、これらの半導体素子に接続されて
    いる前記第1のリード及び前記第2のリードとを封止す
    るためのモールド部材とを含み、 前記第1の半導体素子の下面に、前記第2の半導体素子
    の上面及び前記第3の半導体素子の上面とが共に接着し
    て積層されていることを特徴とするテープキャリアパッ
    ケージ。
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