JP3414891B2 - 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

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JP3414891B2
JP3414891B2 JP16959095A JP16959095A JP3414891B2 JP 3414891 B2 JP3414891 B2 JP 3414891B2 JP 16959095 A JP16959095 A JP 16959095A JP 16959095 A JP16959095 A JP 16959095A JP 3414891 B2 JP3414891 B2 JP 3414891B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性ポリカーボ
ネート樹脂組成物に関する。更に詳しくは、薄肉成形品
における成形性、機械的特性および難燃性を呈し、特に
機械、電機、電子、OA分野等のハウジングやカバー用
途に有用な難燃性ポリカーボネート樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は、機械的
強度、耐衝撃強度、耐熱性、寸法安定性、外観性におい
て優れた樹脂として広く用いられている。しかしなが
ら、芳香族ポリカーボネート樹脂は、難燃性と流動性が
十分とは言えず、高い難燃性が要求される薄肉な成形品
または流動長の長い成形品用途での使用が制限されてい
る。芳香族ポリカーボネート樹脂の流動性を改善する方
法としては、比較的低分子量の芳香族ポリカーボネート
樹脂を使用したり、或いは滑剤を使用する方法が知られ
ているが、機械的特性を低下させるという欠点があっ
た。
【0003】芳香族ポリカーボネート樹脂を難燃化する
方法としては、ハロゲン系難燃剤またはリン系難燃剤の
使用する方法が知られている。しかしながら低分子量の
芳香族ポリカーボネート樹脂を使用したり、滑剤を使用
することによって高流動性化された芳香族ポリカーボネ
ート樹脂に難燃剤を配合した樹脂組成物は、UL(アン
ダーライターズラボラトリー・サブジェクト)94で定
める燃焼試験、すなわちUL−94/V−0,V−1,
V−2試験、UL94−5V/バーサンプル試験、UL
94−5V/プラークサンプル試験の際に、溶融樹脂の
粘度が著しく低下し、溶融樹脂の滴下または穴開きの現
象が生じ易く、薄肉になると更にこうした現象が一層生
じ易くなるという欠点があった。溶融樹脂の滴下を防止
するためには、フィブリル化ポリテトラフルオロエチレ
ンを使用する方法が知られているが、プラークサンプル
試験の際に穴開きがいっそう生じ易くなるという問題が
あった。
【0004】このため、薄肉成形品や流動長の長い成形
品に対し、十分な流動性とUL94/V−0、UL94
/5VAの難燃性を同時に満足する難燃性芳香族ポリカ
ーボネート樹脂を呈することは困難となている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄肉
成形品または流動長の長い成形品において、機械的特性
および難燃性に優れ、且つ流動性に優れた芳香族ポリカ
ーボネート樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂95〜80重量%と (B)ハロゲン含有芳香族ポリカーボネートオリゴマー
5〜20重量%からなるポリカーボネート成分100重
量部に、 (C)フィブリル化ポリテトラフルオロエチレン0.0
1〜1.0重量部、および、 (D)ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分からなる複合ゴムにビニ
ル系単量体がグラフト重合された複合ゴム系グラフト共
重合体1〜15重量部を配合してなり、且つ、UL94
/V−0、UL94/5VAの難燃性を同時に満足する
ことを特徴とする難燃性ポリカーボネート樹脂組成物に
存する。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明における(A)芳香族ポリカーボネート樹脂として
は、芳香族ジヒドロキシまたはこれと少量のポリヒドロ
キシ化合物をホスゲンまたは炭酸のジエステルとを反応
させることによって作られる分岐してもよい熱可塑性ポ
リカーボネート重合体である。
【0008】芳香族ジヒドロキシ化合物の一例は、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパン(=テトラメチルビス
フェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジブロモフェニル)プロパン(=テトタブロモビス
フェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)プロパン(=テトラクロロビス
フェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−P−ジイソプロピルベンゼン、ハイドロキノン、レゾ
ルシノール、4、4−ジヒドロキシジフェニルなどであ
り、特にビスフェノールAが好ましい。
【0009】分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂を得
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2、4、6−トリ(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6−
トリ(4−ヒドロキシフェニルヘプテン−3、1,3,
5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,
1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで
示されるポリヒドロキシ化合物、および3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロルイサチンビスフェノ
ール、5,7−ジクロルイサチンビスフェノール、5−
ブロムイサチンビスフェノールなどのポリヒドロキシ化
合物を前記ヒドロキシ化合物の一部、例えば0.1〜2
モル%を使用する。
【0010】反応における末端停止剤または分子量調節
剤として、一価のフェノール製水酸基を有する化合物や
芳香族カルボン酸基を有する化合物等が挙げられ、通常
のフェノール、p−t−ブチルフェノール、トリブロモ
フェノール等の他に、長鎖アルキルフェノール、脂肪族
カルボン酸クロライド、脂肪族カルボン酸、ヒドロキシ
安息香酸等が例示される。本発明で使用される芳香族ポ
リカーボネート樹脂は一種でも、または二種類以上を混
合して使用してよい。
【0011】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、
25℃におけるメチレンクロライド溶液粘度より換算し
た粘度平均分子量で15000〜21000である。粘
度平均分子量が15000未満では機械的特性が著しく
低下し、他方21000を超える場合は満足する流動性
が得られ難くなる。好ましくは17000〜20000
である。
【0012】本発明における(B)ハロゲン芳香族ポリ
カーボネートオリゴマーとしては、テトラブロモビスフ
ェノールA(TBA)をホスゲンまたは炭酸のジエステ
ルとを適当な分子量調節剤を用いて反応させることによ
って得られるものである。また、テトラブロモビスフェ
ノールAの一部を他の二価フェノールで置き換えた共重
合型のものであってもよく、他の二価フェノールとして
は上記芳香族ポリカーボネート樹脂で説明した二価フェ
ノールが用いられ、なかでもビスフェノールA(BP
A)が好ましい。
【0013】末端停止剤または分子量調節剤としては、
一価のフェノール製水酸基を有する化合物や芳香族カル
ボン酸基を有する化合物等が挙げられ、通常のフェノー
ル、p−t−ブチルフェノール、トリブロモフェノール
等の他に、長鎖アルキルフェノール、脂肪族カルボン酸
クロライド、脂肪族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸等
が例示される。本発明で使用されるハロゲン含有芳香族
ポリカーボネートオリゴマーは一種でも、または二種類
以上を混合して使用してよい。かかるハロゲン含有芳香
族ポリカーボネートオリゴマーは、重合度1では成形時
に成形品からブリードアウトし易く、他方重合度が大き
くなると満足する流動性が得られ難くなる。好ましくは
重合度2〜15である。
【0014】本発明におけるポリカーボネート成分であ
る芳香族ポリカーボネートとハロゲン含有芳香族ポリカ
ーボネートオリゴマーとの割合は95〜80重量%対5
〜20重量%である。ハロゲン含有芳香族ポリカーボネ
ートオリゴマーが5重量%未満では、十分な難燃効果が
得られ難く、20重量%を超えると機械的特性が低下す
る。芳香族ポリカーボネートとハロゲン含有芳香族ポリ
カーボネートオリゴマーの割合は、好ましくは93〜8
5重量%対7〜15重量%である。
【0015】本発明における(C)フィブリル化ポリテ
トラフルオロエチレンとしては、射出成形時に成形物中
にフィブリル構造を形成し易いポリテトラフルオロエチ
レンであり、例えば三井デュポンフロロケミカル(株)
よりテフロン6J、ダイキン化学工業(株)より、F−
201L、旭アイシーアイフロロポリマーズ(株)より
フルオンCD−076等として市販されており、容易に
入手できる。フィブリル化ポリテトラフルオロエチレン
の配合量は、ポリカーボネート成分である(A)芳香族
ポリカーボネート樹脂と(B)ハロゲン含有芳香族ポリ
カーボネートオリゴマーの合計100重量部に対し、
0.01〜1.0重量部である。0.01重量部未満で
は燃焼時の滴下防止効果が不十分であり、1.0重量部
を超えると燃焼時に板の穴開きを促進する。好ましい配
合量は0.01〜0.5重量部であり、より好ましい配
合量は0.02〜0.3重量部である。
【0016】本発明における(D)ポリオルガノシロキ
サンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム
成分からなる複合ゴムにビニル系単量体がグラフト重合
された複合ゴム系グラフト共重合体は、ポリオルガノシ
ロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレート
ゴム成分が相互に分離できないような構造を示す複合ゴ
ムに1種または2種以上のビニル系単量体がグラフト重
合されてなる複合ゴム系グラフト共重合体である。複合
ゴムはポリオルガノシロキサンゴム成分10〜90重量
%とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分90〜
10重量%(両ゴム成分の合計量は100重量%)から
構成され両ゴム成分が相互に絡み合い事実上分離できな
い構造を有しかつその平均径が0.08〜0.6μmで
ある。
【0017】このような複合ゴムを製造するには、乳化
重合法が最適である。まずポリオルガノシロキサンゴム
のラテックスを調整し、次にアルキル(メタ)アクリレ
ートゴムの合成用単量体をポリオルガノシロキサンゴム
ラテックスのゴム粒子に含浸させてから、アルキル(メ
タ)アクリレートゴムの合成用単量体を重合させるのが
好ましい。ポリオルガノシロキサンゴム成分は、例え
ば、以下に示すオルガノシロキサンおよび架橋剤(I)
を用いて乳化重合により調整することができ、その際、
更にグラフト交叉剤(I)を併用することができる。
【0018】オルガノシロキサンとしては、例えば、ジ
メチルシロキサン等の鎖状オルガノシロキサンが挙げら
れる。また、3員環以上、好ましくは3〜6員環の各種
の環状オルガノシロキサンを用いることもできる。例え
ば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメリツ
シクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタンシ
ロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリ
メチルトリフェニルシクロトリシロキサン、テトラメチ
ルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、オクタフェ
ニルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。これらの
オルガノシロキサンを単独でまたは2種以上混合して用
いることができる。これれの使用量は、好ましくはポリ
オルガノシロキサンゴム成分中50重量%以上、更に好
ましくは70重量%以上である。
【0019】架橋剤(I)としては3官能性または4官
能性のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメチルシラ
ン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシ
ラン、テトラブトキシシラン等を用いることができる。
特に4官能性の架橋剤が好ましく、この中でもテトラエ
トキシシランが特に好ましい。架橋剤は単独で用いても
よく、また2種以上併用してもよい。架橋剤の使用量は
ポリオルガノシロキサンゴム成分中0.1〜30重量%
が好ましい。 グラフト交叉剤(I)としては、次式:
【0020】
【化1】 CH2=C(R2)-COO-(CH2)p-SiR1 nO(3-n)/2 (I−1) CH2=CH-SiR1 nO(3-n)/2 (I−2) または HS-(CH2)p-SiR1 nO(3-n)/2 (I−3)
【0021】(上記式中、R1 は低級アルキル基、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基等またはフェニル基
を表し、R2 は水素原子またはメチル基を表し、nは
0、1または2を表し、pは1〜6の整数を表す)で示
される単位を形成し得る化合物が用いられる。
【0022】上記式(I−1)の単位を形成し得る(メ
タ)アクリロイルオキシシロキサンはグラフト率が高い
ため、有効なグラフト鎖を形成することが可能であり、
高い耐衝撃性を発現するという点で有利である。なお、
式(I−1)の単位を形成し得るものとしてメタクリロ
イルオキシシロキサンが特に好ましい。メタクリロイル
オキシシロキサンの具体例としては、β−メタクリロイ
ルオキシエチルジメトキシメチルシラン、γ−メタクリ
ロイルオキシプロピルメトキシジメチルシラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシランγ
−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロイルオキシプロピルエトキシジエチルシ
ラン、γ−メタクリロイルポロピルジエトキシメチルシ
ラン、δ−メタクリロイルオキシブチルジエトキシメチ
ルシラン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、また2種以上併用してもよい。グラフト交叉剤の使
用量は、好ましくはポリオルガノシロキサンゴム成分中
0〜10重量%である。
【0023】このポリオルガノシロキサンゴム成分のラ
テックスの製造は、例えば米国特許第2891920号
明細書、同第3294725号明細書等に記載された方
法を用いることができる。本発明の実施では、例えばオ
リガノシロキサンと架橋剤(I)および所望によりグラ
フト交叉剤(I)の混合溶液とを、アルキルベンゼンス
ルホン酸、アルキルスルホン酸等のスルホン酸系乳化剤
の存在下で、例えばホモジナイザー等を用いて水とせん
断混合する方法により製造することが好ましい。アルキ
ルベンゼンスルホン酸はオルガノシロキサンの乳化剤と
して作用すると同時に重合開始剤ともなるので好適であ
る。この際、アルキルベンゼンスルホン酸の金属塩、ア
ルキルスルホン酸の金属塩等を併用すると、グラフト重
合を行う際にポリマーを安定に維持するのに効果がある
ので好ましい。
【0024】複合ゴムを構成するポリアルキル(メタ)
アクリレートゴム成分は、以下に示すアルキル(メタ)
アクリレート、架橋剤(II)およびグラフト交叉剤(I
I)を用いて合成することができる。アルキル(メタ)
アクリレートとしては、例えばメチルアクリレート、エ
チルアクリレート、n−プロピルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレートおよびヘキシルメタクリレー
ト、n−ラウリルメタクリレート等のアルキルメタクリ
レートが挙げられ、特にn−ブチルアクリルレートの使
用が好ましい。架橋剤(II)としては、例えばエチレン
グリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
メタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタク
リレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレー
ト等が挙げられる。
【0025】グラフト交叉剤としては、例えばアリルメ
タクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート等が挙げられる。アリルメタクリレート
は架橋剤として用いることもできる。これら架橋剤およ
びグラフト交叉剤は単独で用いてもよく、また2種以上
併用してもよい。これら架橋剤およびグラフト交叉剤の
合計使用量は、好ましくはポリアルキル(メタ)アクリ
レートゴム成分中0.1〜20重量%である。
【0026】ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成
分の重量は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム等のアルカリの水溶液の添加により中和され
たポリオルガノシロキサンゴム成分のラテックス中へ上
記アルキ(メタ)アクリレート、架橋剤およびグラフト
交叉剤を添加し、ポリオルガノシロキサンゴム粒子へ含
浸させた後、通常のラジカル重合開始剤を作用させて行
う。重合の進行とともにポリオルガノシロキサンゴムの
架橋網目に相互に絡んだポリアルキル(メタ)アクリレ
ートゴムの架橋網目が形成され、実質上分離できない、
ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メ
タ)アクリレートゴム成分との複合ゴムのラテックスが
得られる。なお、本発明の実施に際しては、この複合ゴ
ムとしてポリオルガノシロキサンゴム成分の主骨格がジ
メチルシロキサンの繰り返し単位を有し、ポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分の主骨格がn−ブチルア
クリレートの繰り返し単位を有する複合ゴムが好ましく
用いられる。
【0027】このようにして乳化重合により調整された
複合ゴムは、ビニル系単量体とグラフト共重合可能であ
る。この複合ゴムをトルエンにより90℃で12時間抽
出して測定したゲル含量は80重量%以上であることが
好ましい。難燃性、耐衝撃性、外観等のバランスを満足
させるためには、上記複合ゴムにおけるポリオルガノシ
ロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレート
ゴム成分の割合は、前者が10〜90重量%に対し、後
者が90〜10重量%であるのが好ましく、また、複合
ゴムの平均粒子径は0.08〜0.6μmであるのが好
ましい。
【0028】上記の複合ゴムにグラフト重合させるビニ
ル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン等の芳香族アルケニル化合物;メチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等の
メタクリル酸エステル;メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステ
ル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン
化ビニル化合物等の各種ビニル系単量体が挙げられ、こ
れらを単独でまたは2種以上組み合わせて用いることが
できる。好ましいビニル系単量体は芳香族アルケニル化
合物とシアン化ビニル化合物とであり、特に好ましいビ
ニル系単量体はスチレンとアクリロニトリルとである。
ビニル系単量体は、上記した複合ゴム30〜95重量%
に対して5〜70重量%の割合である。
【0029】(D)複合ゴム系グラフト重合体は、上記
ビニル系単量体を上記の複合ゴムのラテックスに加え、
ラジカル重合技術によって一段または多段で重合させて
得られる複合ゴム系グラフト共重合体ラテックスを、塩
化カルシウムまたは硫酸マグネシウム等の金属塩を溶解
した熱水中に投入し、塩析、凝固することにより分離、
回収することができる。
【0030】このような(D)複合ゴム系グラフト共重
合体は、例えば三菱レイヨン(株)より、メタブレンR
K−200として商業的に入手可能である。(D)複合
ゴム系グラフト共重合体の使用量は、(A)芳香族ポリ
カーボネート樹脂と(B)ハロゲン含有芳香族ポリカー
ボネートオリゴマーの合計100重量部に対し、1〜1
5重量部である。1重量部未満では燃焼時の滴下防止効
果と穴開き防止効果が十分に得られなくなる。15重量
部を超えると機械的特性の低下や成形品表面のスローマ
ーク、シルバー等の発生や染顔料で着色した際の色ムラ
発生の原因となる。好ましくは2〜10重量部の範囲で
ある。
【0031】上述したように、芳香族ポリカーボネート
樹脂に、ハロゲン含有芳香族ポリカーボネートオリゴマ
ー、フィブリル化ポリテトラフルオロエチレンおよびポ
リオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)
アクリレートゴム成分が相互に分離できないような構造
を示す複合ゴムにビニル系単量体がグラフト重合されて
なる複合ゴム系グラフト共重合体を、それぞれ、特定量
配合することによって難燃性を著しく向上させ、かつ優
れた流動性および機械的特性をも付与することができ、
特に、薄肉成形品のバーサンプル試験時の滴下防止とプ
ラークサンプル試験時の穴開き防止と云う相反する性能
の双方を同時に達成でき、これにより、UL94−5V
Aに適合する優れた難燃性樹脂組成物を得ることができ
る。
【0032】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
にその特性を損なわない限りにおいて、必要に応じて任
意の添加剤、例えば離型剤、帯電防止剤、光安定剤、酸
化防止剤、補強剤、発砲剤、染顔料、無機充填剤、その
他の合成樹脂等を添加することができる。離型剤として
は、例えばペンタエリスリトールテトラステアレート、
ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート、ステアリ
ルステアレート、ベヘニルベヘネート、ステアリル−モ
ノ,ジまたはトリグリセライド、ソルビタンモノステア
レート、パラフィンワックス、蜜蝋、ポリジメチルシロ
キサン、フェニル基含有ジメチルシロキサン等が挙げら
れる。帯電防止剤としては、例えばグリセリンモノステ
アレート、ドデシルベンゼンスルホンサンアンモニウム
塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ホスホニウム塩、無水
マレイン酸モノまたはジグリセライド、グラファイト、
金属粉末等が挙げられる。
【0033】光安定剤としては、例えば2−(2−ヒド
ロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−
2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビ
ス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−クミ
ル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−p
−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、ポリアルキレンナフタレート等が挙げられる。
【0034】酸化防止剤としては、リン酸および例えば
トリメチルフォスフェートのようなリン酸エステル、亜
リン酸および例えばトリス(2,4−ジ−tertブチ
ルフェニル)ホスファイトような亜リン酸エステル、ペ
ンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピ
オネート)ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウ
リルチオプロピロネート)、グリセロール−3−ステア
リルチオプロピオレート、オクタデシル−3−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイト
等が挙げられる。補強剤としては、例えば金属繊維、ガ
ラス繊維、窒化珪素繊維、チタン酸カリウムウイスカ
ー、ボロン繊維、全芳香族ポリアミド繊維、全芳香族ポ
リエステル繊維、カーボン繊維、ガラスビーズ、ガラス
フレ−ク、酸化チタン、アルミナ、シリカタルク、ク
レー、マイカ、石英粉等が挙げられる
【0035】本発明の組成物を調整する調整方法は通常
の方法でよく、特に限定されないが、例えば成分
(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および適
宜その他の添加剤をVブレンダーやスパーミキサーなど
の混合手法を用い十分に混合した後、ベント式一軸また
は二軸押出機で溶融混練しペレット化する方法等が挙げ
られる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。なお、実施例における部
は、特に断らない限り重量部である。
【0037】各実施例にて使用した原材料は下記の通り
である。 (a)芳香族ポリカーボネート樹脂:ビスフェノール
A、p−tert−ブチルフェノール(分子量調節剤)
とホスゲンから常法により得られた粘度平均分子量18
000の粉粒状芳香族ポリカーボネート樹脂、三菱エン
ジニアリングプラスチックス(株)製 ユーピロン H
−3000、以下「PC1」と記す。 (b)芳香族ポリカーボネート樹脂:ビスフェノール
A、p−tert−ブチルフェノール(分子量調節剤)
とホスゲンから常法により得られた粘度平均分子量15
500の粉粒状芳香族ポリカーボネート樹脂、三菱エン
ジニアリングプラスチックス(株)製 ユーピロン H
−4000、以下「PC3」と記す。 (c)芳香族ポリカーボネート樹脂:ビスフェノール
A、p−tert−ブチルフェノール(分子量調節剤)
とホスゲンから常法により得られた粘度平均分子量25
000の粉粒状芳香族ポリカーボネート樹脂、三菱エン
ジニアリングプラスチックス(株)製 ユーピロン S
−1000、以下「PC3」と記す。 (d)ハロゲン含有芳香族ポリカーボネートオリゴマ
ー:テトラブロモビスフェノールA、ビスフェノール
A、トリブロモフェノールとホスゲンから常法により得
られた平均重合度3の粉粒状芳香族ポリカーボネートオ
リゴマー、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製 ユーピロン FR−34、以下「PCオリゴマー
1」と記す。 (e)ハロゲン含有芳香族ポリカーボネートオリゴマ
ー:テトラブロモビスフェノールA、トリブロモフェノ
ールとホスゲンから常法により得られた平均重合度5の
粉粒状芳香族ポリカーボネートオリゴマー、三菱エンジ
ニアリングプラスチックス(株)製 ユーピロン FR
−53、以下「PCオリゴマー2」と記す。 (f)フィブリル化ポリテトラフルオロエチレン:ダイ
キン化学工業(株)製ポリフロン F−201L、以下
「PTFE」と記す。 (g)複合ゴム系グラフト共重合体:三菱レイヨン製
メタブレン RK−200、以下「複合ゴム」と記す。
【0038】評価は以下の項目について行った。 (1)燃焼性:UL規格94の燃焼試験により測定し
た。 (1−a)125mm×13mm×1.0mmの試験片
を使用して94バーサンプル試験よりV−0、V−1、
V−2の判定を行った。 (1−b)125mm×13mm×2.5mmの試験片
を使用し94−5Vバーサンプル試験の判定を行った。 (1−c)150mm×150mm×2.5mmの試験
片を使用し94−5Vプラーク試験の判定を行った。 (2)衝撃強度:厚さ3.2mm、ノッチ付き試験片を
使用してASTM D−256により測定した。 (3)成形性:成形品(150mmX150mmX2.
5mm)を射出成形する際に必要な所要射出圧力にて判
定した。所要射出圧力は実効値の最大圧力で表すことと
し、1200kgf/cm2以下の場合を成形性が良好
とした。 (4)外観特性:射出成形した成形品(直径100mm
X厚さ3.2mmの円板、サイドゲート)の外観を目視
にて判定した。判定に際し、ゲート近傍のフローマー
ク、全体の色斑等の状態を観察し良否を判定した。
【0039】〔実施例1〜5、比較例1〜5〕 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂である「PC1」、
「PC2」、「PC3」(B)ハロゲン含有芳香族ポリ
カーボネートオリゴマーである「PCオリゴマー1」、
「PCオリゴマー2」、(C)フィブリル化ポリテトラ
フルオロエチレンとして「PTFE」、(D)ポリオル
ガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリ
レートゴム成分からなる複合ゴムにビニル系単量体がグ
ラフト重合された複合ゴム系グラフト共重合体として
「複合ゴム」を表1に記載のように配合し、タンブラー
にて約10分間混合し、40mmφの一軸のベント式押
出機で260−280℃にてペレット化した。得られた
各組成のペレットを120℃の熱風乾燥機にて6時間乾
燥後、射出成形機[東芝機械(株)製IS150EN]
によりシリンダー温度260−280℃、金型温度80
℃の条件で先に示した各試験片を成形した。評価結果は
表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組
成物は、薄肉成形品または流動長の長い成形品における
機械的特性および難燃性に優れ、且つ流動性にも優れて
おり、機械、電機、電子、OA分野等のハウジングやカ
バー用途において有用であり、その産業上の意義は大き
いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 博義 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三菱エンジニアリングプラスチックス株 式会社 技術センター内 (56)参考文献 特開 平6−116459(JP,A) 特開 平7−126510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)芳香族ポリカーボネート樹脂95〜
    80重量%と (B)ハロゲン含有芳香族ポリカーボネートオリゴマー
    5〜20重量%からなるポリカーボネート成分100重
    量部に、 (C)フィブリル化ポリテトラフルオロエチレン0.0
    1〜1.0重量部、および、 (D)ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル
    (メタ)アクリレートゴム成分からなる複合ゴムにビニ
    ル系単量体がグラフト重合された複合ゴム系グラフト共
    重合体1〜15重量部を配合してなり、且つ、 UL94/V−0、UL94/5VAの難燃性を同時に
    満足することを特徴とす る難燃性ポリカーボネート樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂が、
    粘度平均分子量15000〜21000の芳香族ポリカ
    ーボネート樹脂であることを特徴とする請求項1に記載
    の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】D)ポリオルガノシロキサンゴム成分と
    ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分からなる複
    合ゴムにビニル系単量体がグラフト重合された複合ゴム
    系グラフト共重合体の配合量が2〜10重量部であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の難燃性ポリカー
    ボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ビニル系単量体が芳香族アルケニル化合
    物とシアン化ビニル化合物であることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の難燃性ポリカーボネー
    ト樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 複合ゴムが、ポリオルガノシロキサンゴ
    ム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分が
    相互に分離できないような構造を示す複合ゴムであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の難
    燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
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