JP3414543B2 - 梁の配筋構造 - Google Patents

梁の配筋構造

Info

Publication number
JP3414543B2
JP3414543B2 JP08183195A JP8183195A JP3414543B2 JP 3414543 B2 JP3414543 B2 JP 3414543B2 JP 08183195 A JP08183195 A JP 08183195A JP 8183195 A JP8183195 A JP 8183195A JP 3414543 B2 JP3414543 B2 JP 3414543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main
joint
longitudinal direction
reinforcement structure
reinforcement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08183195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08246550A (ja
Inventor
輝久 甲田
稔 小田
孝一 鯨井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP08183195A priority Critical patent/JP3414543B2/ja
Publication of JPH08246550A publication Critical patent/JPH08246550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3414543B2 publication Critical patent/JP3414543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の梁に、鉛直面
にX字状に配設される梁の配筋構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の柱相互間に架け渡される梁の長
手方向に配設される主筋の配筋構造としては、従来は、
相互の主筋が梁の長手方向に平行に配置されるのが一般
的であった。一方、高層建築物の架構形式として、近年
ではいわゆるチユー架構が多く採用されるようになっ
ている。
【0003】この架構形式は、それぞれ柱と梁とで構成
したX方向フレームおよびY方向フレームとによつて、
建築物の外壁フレームを構成するチユーブ状(筒状)の
外壁構造体を構築し、この外壁構造体のみに設計荷重や
地震力等を負担させるものである。かかる架構形式で
は、外壁構造体の内部を無柱および無梁とすることが可
能であり、平面計画上自由度の高い、また居住性に優れ
た内部空間を得ることができる。
【0004】このようなチュー架構においては、外壁
構造体全体で例えば地震力に抵抗するために、地震力を
その加力方向に並行するフレームだけでなく、それに直
交するフレームに対しても負担させるようにしている。
即ち、建物にX方向の地震力が加わつた時には、それに
並行するX方向フレームに生じた軸力の一部を、直交す
るY方向フレームに伝達して、地震時軸力を両者で負担
するようになつている。このように外壁構造体全体で地
震力を負担し、並行フレームから直交フレームに有効に
応力を伝達するためには、各フレームの柱間隔(スパ
ン)を従来一般の構造体に比べて小さくし、梁の剛性、
強度をある程度高くする必要がある。
【0005】そこで、特公昭5−65662号、特開昭
64−29558号、特開昭64−43636号あるい
は、特公平6−6824号などに開示されているよう
な、いわゆるX型配筋が開発されている。このX型
配筋は、例えば図6及び図7に示すように、建築物の柱
相互間に架け渡される梁の長手方向に配設された主筋5
0、51のうち、主筋50は通常の平行に配設された鉄
筋であるが、梁内部の主筋51は互いに梁の長手方向中
央部で鉛直面に沿つてX字状に交差し、かつ柱と梁の仕
口部に埋設される端部は、仕口部の端縁で折れ曲がり部
52が形成されて、仕口部内では主筋50と平行に配置
され、さらに仕口部内の他方の端縁での延伸方向に対
して略90度上下に対向する方向に湾曲されて配筋され
たものである。
【0006】このように、梁の長手方向中央部で主筋の
一部をX字状に交差して配筋した構造とすることによ
り、通常配筋の鉄筋コンクリート梁に比較して梁の靱性
および強度が格段に向上し、よって、この鉄筋コンクリ
ート梁に短スパン梁として使用できるだけの靱性および
強度を持たせることができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した従
来のX型配筋の継手は、部材中間部で主に圧接によっ
て継いでいた。しかし、従来のX型鉄筋は、上記の如
く折曲部が多く配置が複雑で、現場での施工性が余りよ
くないという欠点があった。また、図7に示すように
51の折れ曲がり部52は、柱と梁の仕口部端縁に位
置するように配置しなればならないが、圧接により鉄筋
が該圧接位置で収縮したりするため、折れ曲がり部52
の位置調整が困難であるという問題点を有していた。本
発明は、かかる従来の問題点を解決し、精度管理及び施
工が容易な梁の配筋構造を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、建築物の柱相互間に架け渡され
梁の長手方向に配設された、1スパンで完結する一対
のユニットからなる梁の配筋構造であって、前記一対の
ユニットを、互いに梁の長手方向の中央部で鉛直面に沿
つてX字状に交差させてX字型配筋を構成し、前記ユニ
ットは、梁の長手方向に配設された2本の梁主筋を、
と梁の仕口部の端縁の鉛直面位置で折り曲げた後、梁の
長手方向へ平行に延ばして前記仕口部内の主筋端部を形
成し、該主筋端部は、前記仕口部位置で、2本の梁主筋
が水平面で内側へ折り曲げられてU字形を形成すること
を特徴としている。
【0009】なお、主筋端部相互あらかじめ溶着、
一体化されている構成とするのが望ましいが、主筋端部
相互継手部により接合されている構成とすることも
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面により説
明する。図1乃至図4は、本発明の一実施例を示すもの
であり、図1において1は建築物の柱、2は梁である。
【0011】柱1相互間に架け渡される梁2には、本実
施例では上下各々4本の主筋が配設されており、梁幅方
向の両端に配置された平行梁主筋3、3は梁の長手方
向と平行に配筋されている。一方、梁幅方向の中央に配
置された主筋4、4は、X字を形成ている。
【0012】即ち、主筋4は、互いに梁2の長手方向
中央部で鉛直面に沿つてX字状に交差し、柱と梁
仕口部5の端縁の位置で折れ曲がり部6が形成されて梁
2の長手方向に平行になるように折曲され、さらに、平
行配置された一対の主筋4、4の両端部を前記仕口部
5の他方の端縁位置で、梁2の延伸方向に対して略90
度水平方向に折曲して、該一対の主筋4、4の端部相
互をあらかじめ溶着、一体化して、1スパンで完結した
ユニットUに形成されている。なお、このユニットU
は、図3に示すように仕口部5において、柱1の主筋
7、7を囲んで該主筋7に係合するように配設され
る。よって、本実施例では、施工上は、ユニットUの閉
鎖状端部に柱主筋7を上下に通すようにして配筋すれば
よい。
【0013】かかる構成からなる本実施例においては、
一対の主筋4、4からなるユニットUが端部でU字型
に閉鎖状に形成されているため、上記従来例のような継
手が不要となり、現場での施工性が良好となる。また、
あらかじめ工場などで精度の高いユニットUとして形成
されているため、折れ曲がり部6を正確に柱と梁の仕口
部5の端縁位置に配置することができ、精度管理が容易
となる。さらに、ユニットUの閉鎖状端部が仕口部5に
おいて、柱1の主筋7、7を囲んで該主筋7に係合
するように配設されているため、フープ筋としての効果
も期待できるという長所がある。
【0014】なお、上記の如くユニットUの端部をU字
型に閉鎖状に形成するのが構成望ましいが、設計条件
によっては、図5に示すように、ユニットUの端部を
の延伸方向に対して略90度水平方向に折曲した後、
継手部8により接合するように構成してもよく、この構
成においても上記実施例に準じた作用効果を奏し得る。
【0015】なお、ユニットUの配置本数等は任意であ
り、設計条件に応じて適宜変更可能である等、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能なことは
言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述した如く構成されており、
以下の効果を奏し得る。 (1) 一対の主筋からなるユニットが端部でU字型に閉
鎖状に一体形成されているため、従来例のような継手が
不要となり、現場での施工性が良好となる。 (2) あらかじめ工場などで精度の高いユニットとして形
成されているため、折れ曲がり部を正確に柱と梁の仕口
部の端縁位置に配置することができ、精度管理が容易と
なる。 (3) ユニットの閉鎖状端部が仕口部において、柱主筋を
囲んで該柱主筋に係合するように配設されるため、フー
プ筋としての効果も期待できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る柱及び梁の配筋状態を
示す概念図である。
【図2】柱及び梁の仕口部の配筋状態を示す説明図であ
る。
【図3】柱及び梁の仕口部の配筋状態を示す説明図であ
る。
【図4】ユニットの構成を示す説明図である。
【図5】ユニットの他の実施例の構成を示す説明図であ
る。
【図6】従来のX字状の配筋の構成例を示す概念図であ
る。
【図7】従来のX字状の配筋の構成例を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 柱 2 梁 3 平行梁主筋 4 梁主筋 5 仕口部 6 折れ曲がり部 7 柱主筋 8 継手部 U ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/16 E04C 5/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の柱相互間に架け渡され梁の長
    手方向に配設された、1スパンで完結する一対のユニッ
    トからなる梁の配筋構造であって、前記一対のユニットを、互いに 梁の長手方向の中央部で
    鉛直面に沿つてX字状に交差させてX字型配筋を構成
    し、 前記ユニットは、梁の長手方向に配設された2本の梁主
    筋を、 柱と梁の仕口部の端縁の鉛直面位置で折り曲げた
    後、梁の長手方向へ平行に延ばして前記仕口部内の主筋
    端部を形成し、 該主筋端部は、前記仕口部位置で、2本の梁主筋が水平
    面で内側へ折り曲げられてU字形を形成する、 ことを特徴とする梁の配筋構造。
  2. 【請求項2】 主筋端部相互あらかじめ溶着、一体
    化されている ことを特徴とする 請求項1記載の梁の配筋構造。
  3. 【請求項3】 主筋端部相互継手部により接合され
    てい ことを特徴とする 請求項1記載の梁の配筋構造。
JP08183195A 1995-03-14 1995-03-14 梁の配筋構造 Expired - Fee Related JP3414543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08183195A JP3414543B2 (ja) 1995-03-14 1995-03-14 梁の配筋構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08183195A JP3414543B2 (ja) 1995-03-14 1995-03-14 梁の配筋構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08246550A JPH08246550A (ja) 1996-09-24
JP3414543B2 true JP3414543B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=13757428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08183195A Expired - Fee Related JP3414543B2 (ja) 1995-03-14 1995-03-14 梁の配筋構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3414543B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08246550A (ja) 1996-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3414543B2 (ja) 梁の配筋構造
JPH09203241A (ja) 耐震壁
JPH0441829A (ja) 柱梁の仕口とその施工方法
JP4022158B2 (ja) X型交差張弦梁構造体
JPH09144206A (ja)
JPH05272171A (ja) 柱・梁の混合構造
JP2000186383A (ja) 曲げ変形制御型制震架構のコア壁及びコアの柱
JPH08246551A (ja) X型配筋の構造
JPH0728269Y2 (ja) プレキヤスト梁
JPH067122Y2 (ja) 柱梁接合部の補強構造
JP3611473B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部補強方法
JPH079923Y2 (ja) 鉄骨ブレースの架構構造
JP7315320B2 (ja) 架構式構造
JPH0978689A (ja) X形配筋方法
JP3906351B2 (ja) 既存建物の制震補強構造
JPH08246552A (ja) X型配筋の定着部と継手部の構造
JPH0565662B2 (ja)
JPH0788694B2 (ja) チューブ構造建築物
JPH08246548A (ja) X型配筋の継手部の構造
JPH02128035A (ja) Rc造躯体開口部の耐震補強方法
JPH08158695A (ja) 耐震チューブ架構および高層事務所ビルの躯体構造
JPH07100978B2 (ja) 構造物の補強方法とその構造
KR20220068592A (ko) 합성거더 조립체
JP3520369B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造の建物
JP3500377B2 (ja) 建造物の連結補強具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees