JP3414142B2 - 音声再生装置用変調器 - Google Patents
音声再生装置用変調器Info
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- JP3414142B2 JP3414142B2 JP20983296A JP20983296A JP3414142B2 JP 3414142 B2 JP3414142 B2 JP 3414142B2 JP 20983296 A JP20983296 A JP 20983296A JP 20983296 A JP20983296 A JP 20983296A JP 3414142 B2 JP3414142 B2 JP 3414142B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM受信機で受信
可能な周波帯の搬送波を音声信号でFM変調したFM変
調信号をFM受信機のアンテナ端子に加える音声再生装
置用変調器に係わり、特に、FM変調器が動作、非動作
に切替えられる際に発生するノイズがFM受信機で再生
されるのを抑えた音声再生装置用変調器に関する。
可能な周波帯の搬送波を音声信号でFM変調したFM変
調信号をFM受信機のアンテナ端子に加える音声再生装
置用変調器に係わり、特に、FM変調器が動作、非動作
に切替えられる際に発生するノイズがFM受信機で再生
されるのを抑えた音声再生装置用変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カーステレオ装置においては、
使用時の一形態として、CD(コンパクト・ディスク)
やオーディオテープ等を聴取する場合、FM受信機を用
いて音声信号を聴取する方式が知られており、この方式
には、少なくともFM変調器とバッファ増幅器とを備え
る再生装置用変調器が用いられる。そして、再生装置用
変調器においては、FM変調器がFM受信機で受信可能
な周波帯の搬送波をCDやオーディオテープ等から再生
された音声信号によってFM変調したFM変調信号を出
力し、バッファ増幅器がFM変調信号を増幅してFM受
信機のアンテナ端子に加えるものである。
使用時の一形態として、CD(コンパクト・ディスク)
やオーディオテープ等を聴取する場合、FM受信機を用
いて音声信号を聴取する方式が知られており、この方式
には、少なくともFM変調器とバッファ増幅器とを備え
る再生装置用変調器が用いられる。そして、再生装置用
変調器においては、FM変調器がFM受信機で受信可能
な周波帯の搬送波をCDやオーディオテープ等から再生
された音声信号によってFM変調したFM変調信号を出
力し、バッファ増幅器がFM変調信号を増幅してFM受
信機のアンテナ端子に加えるものである。
【0003】図4は、かかる従来の音声再生装置用変調
器の構成の一例を示すブロック図である。
器の構成の一例を示すブロック図である。
【0004】図4に示されるように、音声再生装置用変
調器30は、FM変調器31と、バッファ増幅器32
と、高周波リレー33と、駆動電圧供給端子34と、ミ
ュート電圧供給端子35とからなっている。
調器30は、FM変調器31と、バッファ増幅器32
と、高周波リレー33と、駆動電圧供給端子34と、ミ
ュート電圧供給端子35とからなっている。
【0005】そして、FM変調器31は、入力端がCD
やオーディオテープ等を再生するCDプレーヤーやテー
プレコーダ等の音響再生機器21に接続され、出力端が
バッファ増幅器32の入力端に接続され、制御端が駆動
電圧供給端子34に接続されている。バッファ増幅器3
2は、出力端が高周波リレー33の一方の固定接点33
dに接続され、制御端が駆動電圧供給端子34に接続さ
れている。高周波リレー33は、他方の固定接点33c
がアンテナ22に接続され、可動接点33bが車載FM
受信機23のアンテナ入力端子(記号なし)に接続さ
れ、コイル33aがミュート電圧供給端子35及び接地
点に接続されている。
やオーディオテープ等を再生するCDプレーヤーやテー
プレコーダ等の音響再生機器21に接続され、出力端が
バッファ増幅器32の入力端に接続され、制御端が駆動
電圧供給端子34に接続されている。バッファ増幅器3
2は、出力端が高周波リレー33の一方の固定接点33
dに接続され、制御端が駆動電圧供給端子34に接続さ
れている。高周波リレー33は、他方の固定接点33c
がアンテナ22に接続され、可動接点33bが車載FM
受信機23のアンテナ入力端子(記号なし)に接続さ
れ、コイル33aがミュート電圧供給端子35及び接地
点に接続されている。
【0006】また、図5は、図4に示された音声再生装
置用変調器で使用される駆動電圧及びミュート電圧の供
給タイミングの一例を示す説明図である。
置用変調器で使用される駆動電圧及びミュート電圧の供
給タイミングの一例を示す説明図である。
【0007】図5において、上段は駆動電圧の供給タイ
ミング、下段はミュート電圧の供給タイミングを示すも
のである。
ミング、下段はミュート電圧の供給タイミングを示すも
のである。
【0008】ここで、前記構成による音声再生装置用変
調器の動作について説明する。
調器の動作について説明する。
【0009】駆動電圧供給端子34に駆動電圧が供給さ
れているとき、FM変調器31は、位相制御ループ(P
LL)によって周波数安定化された搬送波(この周波数
は、FM受信機で通常受信可能な周波数が選ばれる)を
発生し、この搬送波をCDプレーヤーやテープレコーダ
等の音響再生機器21で再生された音声信号によってF
M変調し、FM変調信号を出力する。バッファアンプ3
2は、FM変調器31から出力されたFM変調信号を増
幅し、高周波リレー33の一方の固定接点33dに供給
する。
れているとき、FM変調器31は、位相制御ループ(P
LL)によって周波数安定化された搬送波(この周波数
は、FM受信機で通常受信可能な周波数が選ばれる)を
発生し、この搬送波をCDプレーヤーやテープレコーダ
等の音響再生機器21で再生された音声信号によってF
M変調し、FM変調信号を出力する。バッファアンプ3
2は、FM変調器31から出力されたFM変調信号を増
幅し、高周波リレー33の一方の固定接点33dに供給
する。
【0010】一方、駆動電圧供給端子34に駆動電圧が
供給されないとき、FM変調器31は動作が停止して、
FM変調信号を出力しない。同様に、バッファアンプ3
2も動作が停止して、FM変調信号を増幅しない。
供給されないとき、FM変調器31は動作が停止して、
FM変調信号を出力しない。同様に、バッファアンプ3
2も動作が停止して、FM変調信号を増幅しない。
【0011】また、ミュート電圧供給端子35にミュー
ト電圧が供給されないとき、高周波リレー33はコイル
33aが励磁されず、可動接点33bが一方の固定接点
33c側に切替接続されているもので、このとき、アン
テナ22で受信したFM放送が車載FM受信機23のア
ンテナ入力端子に加えられる。
ト電圧が供給されないとき、高周波リレー33はコイル
33aが励磁されず、可動接点33bが一方の固定接点
33c側に切替接続されているもので、このとき、アン
テナ22で受信したFM放送が車載FM受信機23のア
ンテナ入力端子に加えられる。
【0012】一方、ミュート電圧供給端子35にミュー
ト電圧が供給されたとき、高周波リレー33は、コイル
33aが励磁され、可動接点33bが他方の固定接点3
3d側に切替接続されるもので、バッファアンプ32で
増幅されたFM変調信号が車載FM受信機23のアンテ
ナ入力端子に加えられる。
ト電圧が供給されたとき、高周波リレー33は、コイル
33aが励磁され、可動接点33bが他方の固定接点3
3d側に切替接続されるもので、バッファアンプ32で
増幅されたFM変調信号が車載FM受信機23のアンテ
ナ入力端子に加えられる。
【0013】車載FM受信機23は、供給されたFM放
送及びFM変調信号に対し、高周波増幅、周波数混合、
中間周波増幅、FM復調、低周波増幅等の処理を行い、
スピーカ24から放声される。
送及びFM変調信号に対し、高周波増幅、周波数混合、
中間周波増幅、FM復調、低周波増幅等の処理を行い、
スピーカ24から放声される。
【0014】この場合、図5に示されるように、駆動電
圧の供給と停止、及び、ミュート電圧の供給と停止は、
ほぼ同時に切替えが行われるが、駆動電圧が停止から供
給に切替られる場合、その切替えが行われた後で、ミュ
ート電圧が停止から供給に切替えられ、一方、駆動電圧
が供給から停止に切替られる場合、その切替えが行われ
る前に、ミュート電圧が供給から停止に切替えられる。
圧の供給と停止、及び、ミュート電圧の供給と停止は、
ほぼ同時に切替えが行われるが、駆動電圧が停止から供
給に切替られる場合、その切替えが行われた後で、ミュ
ート電圧が停止から供給に切替えられ、一方、駆動電圧
が供給から停止に切替られる場合、その切替えが行われ
る前に、ミュート電圧が供給から停止に切替えられる。
【0015】このような切替タイミングにより、FM変
調器31及びバッファアンプ32が動作状態に入って、
安定したFM変調信号が出力されるようになった後で、
高周波リレー33がバッファアンプ32側に切替えら
れ、また、高周波リレー33がアンテナ22側に切替え
られた後で、FM変調器31及びバッファアンプ32が
非動作状態になるものである。
調器31及びバッファアンプ32が動作状態に入って、
安定したFM変調信号が出力されるようになった後で、
高周波リレー33がバッファアンプ32側に切替えら
れ、また、高周波リレー33がアンテナ22側に切替え
られた後で、FM変調器31及びバッファアンプ32が
非動作状態になるものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の音声再生装
置用変調器においては、FM変調器31及びバッファア
ンプ32が動作状態になってから高周波リレー33がバ
ッファアンプ32側に切替えられるまでの短い第1期
間、及び、高周波リレー33がアンテナ22側に切替え
られてからFM変調器31及びバッファアンプ32が非
動作状態になるまでの短い第2期間に、FM変調器31
から出力され、バッファアンプ32で増幅されたFM変
調信号が、アンテナ22側に切替接続されている高周波
リレー33を漏洩して車載FM受信機23のアンテナ入
力端子に低レベルで加えられ、車載FM受信機23にお
いて「ボッ」というノイズとして放声されるという問題
を有している。
置用変調器においては、FM変調器31及びバッファア
ンプ32が動作状態になってから高周波リレー33がバ
ッファアンプ32側に切替えられるまでの短い第1期
間、及び、高周波リレー33がアンテナ22側に切替え
られてからFM変調器31及びバッファアンプ32が非
動作状態になるまでの短い第2期間に、FM変調器31
から出力され、バッファアンプ32で増幅されたFM変
調信号が、アンテナ22側に切替接続されている高周波
リレー33を漏洩して車載FM受信機23のアンテナ入
力端子に低レベルで加えられ、車載FM受信機23にお
いて「ボッ」というノイズとして放声されるという問題
を有している。
【0017】この場合、FM変調器31及びバッファア
ンプ32が動作状態になってから高周波リレー33がバ
ッファアンプ32側に切替えられるまでの第1期間は、
FM変調器31の位相制御ループ(PLL)が完全な周
波数引込み状態に入っておらず、FM変調器31から出
力される搬送波信号周波数が大きく変動しているときな
ので、車載FM受信機23から放声されるノイズも大き
なものになる。
ンプ32が動作状態になってから高周波リレー33がバ
ッファアンプ32側に切替えられるまでの第1期間は、
FM変調器31の位相制御ループ(PLL)が完全な周
波数引込み状態に入っておらず、FM変調器31から出
力される搬送波信号周波数が大きく変動しているときな
ので、車載FM受信機23から放声されるノイズも大き
なものになる。
【0018】この点について、具体的な数値を用いて詳
しく述べると、FM変調器31から出力され、バッファ
アンプ32で増幅されたFM変調信号が70dBμVの
出力レベルであったとき、高周波リレー33のアイソレ
ーションは通常60dB程度であることから、その差の
10dBμVのFM変調信号が車載FM受信機23に入
力される。そして、車載FM受信機23はそのFM変調
信号に応答し、前述のようなノイズを放声する。
しく述べると、FM変調器31から出力され、バッファ
アンプ32で増幅されたFM変調信号が70dBμVの
出力レベルであったとき、高周波リレー33のアイソレ
ーションは通常60dB程度であることから、その差の
10dBμVのFM変調信号が車載FM受信機23に入
力される。そして、車載FM受信機23はそのFM変調
信号に応答し、前述のようなノイズを放声する。
【0019】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、FM変調器を非動作状態から動作状態
へ切替えた時及び動作状態から非動作状態へ切替えた
時、それぞれノイズ成分が出力されないようにした音声
再生装置用変調器を提供する。
で、その目的は、FM変調器を非動作状態から動作状態
へ切替えた時及び動作状態から非動作状態へ切替えた
時、それぞれノイズ成分が出力されないようにした音声
再生装置用変調器を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の音声再生装置用変調器は、FM変調器から
出力されるFM変調信号の搬送波周波数を、FM受信機
の受信周波数帯の所定周波数fR の整数N分の1の周波
数fR /Nに選び、そのFM変調信号を増幅逓倍器で周
波数逓倍し、搬送波周波数fR の逓倍FM変調信号とし
て出力させるとともに、増幅逓倍器の動作状態、非動作
状態をミュート信号で制御する手段を具備している。
に、本発明の音声再生装置用変調器は、FM変調器から
出力されるFM変調信号の搬送波周波数を、FM受信機
の受信周波数帯の所定周波数fR の整数N分の1の周波
数fR /Nに選び、そのFM変調信号を増幅逓倍器で周
波数逓倍し、搬送波周波数fR の逓倍FM変調信号とし
て出力させるとともに、増幅逓倍器の動作状態、非動作
状態をミュート信号で制御する手段を具備している。
【0021】前記手段によれば、FM変調信号の搬送波
周波数をfR /Nに選んでいるので、FM変調器から出
力されるN次高調波である周波数fR 成分のレベルが小
さい。そして、FM変調器を非動作状態から動作状態に
切替えた後に、増幅逓倍器を非動作状態から動作状態に
切替え、また、FM変調器を動作状態から非動作状態に
切替える前に、増幅逓倍器を動作状態から非動作状態に
切替えているので、音声再生装置用変調器の動作の切替
時に増幅逓倍器は非動作状態であって、FM受信信号を
逓倍しない。その結果、音声再生装置用変調器から漏洩
する周波数fR成分が大幅に低減する。
周波数をfR /Nに選んでいるので、FM変調器から出
力されるN次高調波である周波数fR 成分のレベルが小
さい。そして、FM変調器を非動作状態から動作状態に
切替えた後に、増幅逓倍器を非動作状態から動作状態に
切替え、また、FM変調器を動作状態から非動作状態に
切替える前に、増幅逓倍器を動作状態から非動作状態に
切替えているので、音声再生装置用変調器の動作の切替
時に増幅逓倍器は非動作状態であって、FM受信信号を
逓倍しない。その結果、音声再生装置用変調器から漏洩
する周波数fR成分が大幅に低減する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1つの形態におい
て、音声再生装置用変調器は、駆動電圧を供給された時
に動作状態になり、FM受信機の受信周波数帯内の所定
周波数fR の整数N分の1の周波数fR /Nの搬送波を
音声信号でFM変調したFM変調信号を出力するFM変
調器と、FM変調器に駆動電圧が供給された後にミュー
ト電圧を供給され、駆動電圧が供給停止される前にミュ
ート電圧を供給停止され、ミュート電圧を供給された時
に動作状態になってFM変調信号を周波数逓倍し、所定
周波数fR の逓倍FM変調信号を出力する増幅逓倍器と
を備えるものである。
て、音声再生装置用変調器は、駆動電圧を供給された時
に動作状態になり、FM受信機の受信周波数帯内の所定
周波数fR の整数N分の1の周波数fR /Nの搬送波を
音声信号でFM変調したFM変調信号を出力するFM変
調器と、FM変調器に駆動電圧が供給された後にミュー
ト電圧を供給され、駆動電圧が供給停止される前にミュ
ート電圧を供給停止され、ミュート電圧を供給された時
に動作状態になってFM変調信号を周波数逓倍し、所定
周波数fR の逓倍FM変調信号を出力する増幅逓倍器と
を備えるものである。
【0023】また、本発明の実施の他の形態において、
音声再生装置用変調器は、FM変調器と増幅逓倍器との
間に、ミュート電圧を供給されない時に周波数fR 成分
の伝送を阻止し、ミュート電圧を供給された時にFM変
調信号を伝送する周波数選択手段を接続したものであ
る。
音声再生装置用変調器は、FM変調器と増幅逓倍器との
間に、ミュート電圧を供給されない時に周波数fR 成分
の伝送を阻止し、ミュート電圧を供給された時にFM変
調信号を伝送する周波数選択手段を接続したものであ
る。
【0024】この本発明の実施の他の形態における好適
例として、周波数選択手段は、インダクタとコンデンサ
との並列共振回路からなり、所定周波数fR 成分の伝送
を阻止するトラップ部と、ミュート電圧を供給されない
時に限って並列共振回路に並列接続される大容量コンデ
ンサからなり、FM変調信号を伝送するバイパス部とを
備えたものである。
例として、周波数選択手段は、インダクタとコンデンサ
との並列共振回路からなり、所定周波数fR 成分の伝送
を阻止するトラップ部と、ミュート電圧を供給されない
時に限って並列共振回路に並列接続される大容量コンデ
ンサからなり、FM変調信号を伝送するバイパス部とを
備えたものである。
【0025】また、本発明の実施のそれぞれの形態にお
いて、得られた逓倍FM変調信号は、FM受信機のアン
テナ端子に加えられるものである。
いて、得られた逓倍FM変調信号は、FM受信機のアン
テナ端子に加えられるものである。
【0026】かかる本発明の実施の1つの形態によれ
ば、FM変調器から出力されるFM変調信号の搬送波周
波数を、FM受信機の受信周波数fR の1/Nに選ぶよ
うにしたので、FM変調器から出力されるN次高調波で
ある周波数fR 成分のレベルが小さい。そして、FM変
調器を非動作状態から動作状態に切替えた後で、増幅逓
倍器を非動作状態から動作状態に切替え、また、FM変
調器を動作状態から非動作状態に切替える前に、増幅逓
倍器を動作状態から非動作状態に切替えているので、音
声再生装置用変調器の動作を切替る時に増幅逓倍器が非
動作状態であって、FM変調信号を逓倍しない。その結
果、周波数fR 成分が大幅に低減する。
ば、FM変調器から出力されるFM変調信号の搬送波周
波数を、FM受信機の受信周波数fR の1/Nに選ぶよ
うにしたので、FM変調器から出力されるN次高調波で
ある周波数fR 成分のレベルが小さい。そして、FM変
調器を非動作状態から動作状態に切替えた後で、増幅逓
倍器を非動作状態から動作状態に切替え、また、FM変
調器を動作状態から非動作状態に切替える前に、増幅逓
倍器を動作状態から非動作状態に切替えているので、音
声再生装置用変調器の動作を切替る時に増幅逓倍器が非
動作状態であって、FM変調信号を逓倍しない。その結
果、周波数fR 成分が大幅に低減する。
【0027】また、本発明の実施の他の形態によれば、
FM変調器と増幅逓倍器との間に、ミュート電圧を供給
されない時に周波数fR 成分の伝送を阻止し、ミュート
電圧を供給された時にFM変調信号を伝送する周波数選
択手段を接続したことにより、音声再生装置用変調器が
非動作状態から動作状態に切替えられる時、及び、動作
状態から非動作状態に切替えられる時、音声再生装置用
変調器から漏洩する周波数fR 成分がさらに低減する。
FM変調器と増幅逓倍器との間に、ミュート電圧を供給
されない時に周波数fR 成分の伝送を阻止し、ミュート
電圧を供給された時にFM変調信号を伝送する周波数選
択手段を接続したことにより、音声再生装置用変調器が
非動作状態から動作状態に切替えられる時、及び、動作
状態から非動作状態に切替えられる時、音声再生装置用
変調器から漏洩する周波数fR 成分がさらに低減する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0029】図1は、本発明による音声再生装置用変調
器の第1実施例の構成を示すブロック図である。
器の第1実施例の構成を示すブロック図である。
【0030】図1に示されるように、音声再生装置用変
調器は、FM変調器1と、結合コンデンサ2と、周波数
選択回路3と、増幅逓倍器4と、高周波リレー5と、駆
動電圧供給端子6と、ミュート電圧供給端子7とからな
っている。
調器は、FM変調器1と、結合コンデンサ2と、周波数
選択回路3と、増幅逓倍器4と、高周波リレー5と、駆
動電圧供給端子6と、ミュート電圧供給端子7とからな
っている。
【0031】この場合、周波数選択回路3は、インダク
タ8と、第1コンデンサ9と、第2コンデンサ10と、
スイッチングダイオード11と、第1抵抗12と、第2
抵抗13とからなっており、高周波リレー5は、図4に
示された高周波リレー33と同じ構成のもので、制御コ
イル14と、可動接点15と、一方の固定接点16と、
他方の固定接点17とからなっている。
タ8と、第1コンデンサ9と、第2コンデンサ10と、
スイッチングダイオード11と、第1抵抗12と、第2
抵抗13とからなっており、高周波リレー5は、図4に
示された高周波リレー33と同じ構成のもので、制御コ
イル14と、可動接点15と、一方の固定接点16と、
他方の固定接点17とからなっている。
【0032】そして、FM変調器1は、入力端がCDや
オーディオテープ等を再生するCDプレーヤーやテープ
レコーダ等の音響再生機器21に接続され、出力端が結
合コンデンサ9を介して周波数選択回路3の入力端に接
続され、制御端が駆動電圧供給端子6に接続されてい
る。周波数選択回路3は、出力端が増幅逓倍器4の入力
端に接続され、制御端がミュート電圧供給端子7に接続
されている。増幅逓倍器4は、出力端が高周波リレー5
の一方の固定接点17に接続され、制御端がミュート電
圧供給端子7に接続されている。高周波リレー5は、他
方の固定接点16がアンテナ22に接続され、可動接点
15が車載FM受信機23のアンテナ入力端子(記号な
し)に接続され、制御コイル14がミュート電圧供給端
子7と接地点にそれぞれ接続されている。
オーディオテープ等を再生するCDプレーヤーやテープ
レコーダ等の音響再生機器21に接続され、出力端が結
合コンデンサ9を介して周波数選択回路3の入力端に接
続され、制御端が駆動電圧供給端子6に接続されてい
る。周波数選択回路3は、出力端が増幅逓倍器4の入力
端に接続され、制御端がミュート電圧供給端子7に接続
されている。増幅逓倍器4は、出力端が高周波リレー5
の一方の固定接点17に接続され、制御端がミュート電
圧供給端子7に接続されている。高周波リレー5は、他
方の固定接点16がアンテナ22に接続され、可動接点
15が車載FM受信機23のアンテナ入力端子(記号な
し)に接続され、制御コイル14がミュート電圧供給端
子7と接地点にそれぞれ接続されている。
【0033】また、周波数選択回路3において、入力端
と出力端との間に、インダクタ8と、第1コンデンサ9
が並列接続され、これらに並列に第2コンデンサ10と
スイッチングダイオード11の直列接続回路が接続され
ている。第2コンデンサ10及びスイッチングダイオー
ド11の接続点とミュート電圧供給端子7との間に第1
抵抗12が接続され、出力端と接地点との間に第2抵抗
13が接続されている。この場合、第2コンデンサ10
の容量値は、結合コンデンサ2の容量値に比べてかなり
大きくなるように選ばれ、インダクタ8と第1コンデン
サ9とからなる並列接続回路の共振周波数は、FM変調
器1が出力するFM変調信号の周波数のN倍、例えば3
倍fR /3で、車載用FM受信機23に供給されるFM
変調信号の周波数fR に等しくなるように選ばれる。
と出力端との間に、インダクタ8と、第1コンデンサ9
が並列接続され、これらに並列に第2コンデンサ10と
スイッチングダイオード11の直列接続回路が接続され
ている。第2コンデンサ10及びスイッチングダイオー
ド11の接続点とミュート電圧供給端子7との間に第1
抵抗12が接続され、出力端と接地点との間に第2抵抗
13が接続されている。この場合、第2コンデンサ10
の容量値は、結合コンデンサ2の容量値に比べてかなり
大きくなるように選ばれ、インダクタ8と第1コンデン
サ9とからなる並列接続回路の共振周波数は、FM変調
器1が出力するFM変調信号の周波数のN倍、例えば3
倍fR /3で、車載用FM受信機23に供給されるFM
変調信号の周波数fR に等しくなるように選ばれる。
【0034】図2は、第1実施例の音声再生装置用変調
器で使用される駆動電圧及びミュート電圧の供給タイミ
ングの一例を示す説明図である。
器で使用される駆動電圧及びミュート電圧の供給タイミ
ングの一例を示す説明図である。
【0035】図2において、上段は駆動電圧の供給タイ
ミング、下段はミュート電圧の供給タイミングを示すも
のである。
ミング、下段はミュート電圧の供給タイミングを示すも
のである。
【0036】ここで、前記構成による第1実施例の音声
再生装置用変調器の動作について説明する。
再生装置用変調器の動作について説明する。
【0037】まず、駆動電圧供給端子6に駆動電圧が供
給されているとき、FM変調器1は、位相制御ループ
(PLL)によって周波数安定化された搬送波(この周
波数は、FM受信機で受信可能な周波数fR のN分周周
波数、例えば、3分周周波数fR /3が選ばれる)を発
生し、この搬送波をCDプレーヤーやテープレコーダ等
の音響再生機器21で再生された音声信号によってFM
変調し、例えばfR /3の周波数のFM変調信号を出力
し、結合コンデンサ2を介して周波数選択回路3に加え
る。このとき、ミュート電圧供給端子7を介して周波数
選択回路3、増幅逓倍器4及び高周波リレー5にミュー
ト電圧が供給される。周波数選択回路3は、ミュート電
圧が供給されてスイッチングダイオード11がオンにな
り、第2コンデンサ10がインダクタ8及び第1コンデ
ンサ9の並列接続回路にさらに並列接続され、入力端に
供給されたFM変調信号を第2コンデンサ10を通して
出力端に伝達し、増幅逓倍器4に加える。増幅逓倍器4
は、ミュート電圧を供給されて動作状態になり、入力端
に供給されたFM変調信号の周波数を3逓倍して搬送波
周波数fR の逓倍FM変調信号を形成し、高周波リレー
5の一方の固定接点16に加える。高周波リレー5は、
ミュート電圧を供給されて制御コイル14が励磁され、
可動接点15が一方の固定接点17側に切替接続され、
一方の固定接点17に供給された逓倍FM変調信号を可
動接点15を介して車載FM受信機23のアンテナ入力
端子に加える。車載FM受信機23は、供給されたFM
変調信号に対して、高周波増幅、周波数混合、中間周波
増幅、FM復調、低周波増幅等の処理を行い、スピーカ
24から音声を放声する。
給されているとき、FM変調器1は、位相制御ループ
(PLL)によって周波数安定化された搬送波(この周
波数は、FM受信機で受信可能な周波数fR のN分周周
波数、例えば、3分周周波数fR /3が選ばれる)を発
生し、この搬送波をCDプレーヤーやテープレコーダ等
の音響再生機器21で再生された音声信号によってFM
変調し、例えばfR /3の周波数のFM変調信号を出力
し、結合コンデンサ2を介して周波数選択回路3に加え
る。このとき、ミュート電圧供給端子7を介して周波数
選択回路3、増幅逓倍器4及び高周波リレー5にミュー
ト電圧が供給される。周波数選択回路3は、ミュート電
圧が供給されてスイッチングダイオード11がオンにな
り、第2コンデンサ10がインダクタ8及び第1コンデ
ンサ9の並列接続回路にさらに並列接続され、入力端に
供給されたFM変調信号を第2コンデンサ10を通して
出力端に伝達し、増幅逓倍器4に加える。増幅逓倍器4
は、ミュート電圧を供給されて動作状態になり、入力端
に供給されたFM変調信号の周波数を3逓倍して搬送波
周波数fR の逓倍FM変調信号を形成し、高周波リレー
5の一方の固定接点16に加える。高周波リレー5は、
ミュート電圧を供給されて制御コイル14が励磁され、
可動接点15が一方の固定接点17側に切替接続され、
一方の固定接点17に供給された逓倍FM変調信号を可
動接点15を介して車載FM受信機23のアンテナ入力
端子に加える。車載FM受信機23は、供給されたFM
変調信号に対して、高周波増幅、周波数混合、中間周波
増幅、FM復調、低周波増幅等の処理を行い、スピーカ
24から音声を放声する。
【0038】一方、駆動電圧供給端子6に駆動電圧が供
給されないとき、FM変調器1は動作を停止し、FM変
調信号を出力しない。このとき、ミュート電圧供給端子
7にはミュート電圧が供給されず、周波数選択回路3
は、スイッチングダイオード11がオフになって、第2
コンデンサ10と出力端との接続が断たれ、インダクタ
8及び第1コンデンサ9の並列共振回路だけが入出力端
間に接続される。また、増幅逓倍器4は、増幅逓倍を行
わず、逓倍FM変調信号を出力しない。高周波リレー5
は、制御コイル14が励磁されず、可動接点15が他方
の固定接点16側に切替接続され、アンテナ22が車載
FM受信機23のアンテナ入力端子に接続される。
給されないとき、FM変調器1は動作を停止し、FM変
調信号を出力しない。このとき、ミュート電圧供給端子
7にはミュート電圧が供給されず、周波数選択回路3
は、スイッチングダイオード11がオフになって、第2
コンデンサ10と出力端との接続が断たれ、インダクタ
8及び第1コンデンサ9の並列共振回路だけが入出力端
間に接続される。また、増幅逓倍器4は、増幅逓倍を行
わず、逓倍FM変調信号を出力しない。高周波リレー5
は、制御コイル14が励磁されず、可動接点15が他方
の固定接点16側に切替接続され、アンテナ22が車載
FM受信機23のアンテナ入力端子に接続される。
【0039】かかる動作時に、図2に示されるように、
駆動電圧の供給と停止、及び、ミュート電圧の停止と供
給は、時間を僅かにずらせて切替られる。即ち、駆動電
圧が停止から供給に切替えられる場合、その切替えが行
われた後で、ミュート電圧が停止から供給に切替えら
れ、一方、駆動電圧が供給から停止に切替えられる場
合、その切替えが行われる前に、ミュート電圧が供給か
ら停止に切替えられるもので、この点の切替え状態は、
従来の音声再生装置用変調器における駆動電圧とミュー
ト電圧の切替えと殆んど同じである。
駆動電圧の供給と停止、及び、ミュート電圧の停止と供
給は、時間を僅かにずらせて切替られる。即ち、駆動電
圧が停止から供給に切替えられる場合、その切替えが行
われた後で、ミュート電圧が停止から供給に切替えら
れ、一方、駆動電圧が供給から停止に切替えられる場
合、その切替えが行われる前に、ミュート電圧が供給か
ら停止に切替えられるもので、この点の切替え状態は、
従来の音声再生装置用変調器における駆動電圧とミュー
ト電圧の切替えと殆んど同じである。
【0040】このような切替タイミングにより、FM変
調器1が動作状態に入る時には、FM変調器1が動作状
態に入って、安定したFM変調信号が出力されるように
なった後で、周波数選択回路3及び高周波リレー5の切
替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が動作状態に入るよう
に切替えられるようになり、また、FM変調器1が非動
作状態になる時には、周波数選択回路3及び高周波リレ
ー5の切替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が非動作状態
に入るように切替えられた後で、FM変調器1が非動作
状態になるものである。
調器1が動作状態に入る時には、FM変調器1が動作状
態に入って、安定したFM変調信号が出力されるように
なった後で、周波数選択回路3及び高周波リレー5の切
替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が動作状態に入るよう
に切替えられるようになり、また、FM変調器1が非動
作状態になる時には、周波数選択回路3及び高周波リレ
ー5の切替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が非動作状態
に入るように切替えられた後で、FM変調器1が非動作
状態になるものである。
【0041】前述のように、結合コンデンサ2の容量値
C2 、第1コンデンサ9の容量値C9 、第2コンデンサ
10の容量値C10の間で、C10≫C2 、C9 になるよう
に選び、インダクタ8のインダクタンス値Lと第1コン
デンサ9の容量値C9 との並列共振周波数を、増幅逓倍
器4から出力される逓倍FM変調信号の搬送波周波数f
R に等しく選んでいる。
C2 、第1コンデンサ9の容量値C9 、第2コンデンサ
10の容量値C10の間で、C10≫C2 、C9 になるよう
に選び、インダクタ8のインダクタンス値Lと第1コン
デンサ9の容量値C9 との並列共振周波数を、増幅逓倍
器4から出力される逓倍FM変調信号の搬送波周波数f
R に等しく選んでいる。
【0042】この場合、駆動信号がFM変調器1に供給
され、FM変調器1が動作状態に入った後、非ミュート
電圧が周波数選択回路3、増幅逓倍器4、高周波リレー
5にそれぞれ供給され、周波数選択回路3及び高周波リ
レー5の切替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が動作状態
に入るまでの短い第1期間、及び、ミュート電圧が供
給、停止され、周波数選択回路3及び高周波リレー5の
切替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が非動作状態に入っ
た後、駆動信号が供給停止され、FM変調器1が非動作
状態に入るまでの短い第2期間においては、FM変調器
1から搬送波周波数fR /3のFM変調信号とともに高
周波信号が出力されるが、このFM変調信号の中のN次
高調波である周波数fR 成分は、基本周波数fR /3の
FM変調信号に比べて相当小さいレベルである上に、周
波数選択回路3のインダクタ8と第1コンデンサ9から
なる並列共振回路でかなり低減され、非動作状態の増幅
逓倍器4でさらに低減された後、可動接点15が他方の
固定接点16側に切替接続されている高周波リレー4に
おいても低減される。このため、車載FM受信機23の
アンテナ入力端子に供給される周波数fR 成分は、きわ
めて低レベルになり、前記第1期間及び第2期間に発生
するFM変調信号に基づいて、車載FM受信機23にお
いて「ボッ」というノイズが放声されることがなくな
る。
され、FM変調器1が動作状態に入った後、非ミュート
電圧が周波数選択回路3、増幅逓倍器4、高周波リレー
5にそれぞれ供給され、周波数選択回路3及び高周波リ
レー5の切替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が動作状態
に入るまでの短い第1期間、及び、ミュート電圧が供
給、停止され、周波数選択回路3及び高周波リレー5の
切替が行われ、かつ、増幅逓倍器4が非動作状態に入っ
た後、駆動信号が供給停止され、FM変調器1が非動作
状態に入るまでの短い第2期間においては、FM変調器
1から搬送波周波数fR /3のFM変調信号とともに高
周波信号が出力されるが、このFM変調信号の中のN次
高調波である周波数fR 成分は、基本周波数fR /3の
FM変調信号に比べて相当小さいレベルである上に、周
波数選択回路3のインダクタ8と第1コンデンサ9から
なる並列共振回路でかなり低減され、非動作状態の増幅
逓倍器4でさらに低減された後、可動接点15が他方の
固定接点16側に切替接続されている高周波リレー4に
おいても低減される。このため、車載FM受信機23の
アンテナ入力端子に供給される周波数fR 成分は、きわ
めて低レベルになり、前記第1期間及び第2期間に発生
するFM変調信号に基づいて、車載FM受信機23にお
いて「ボッ」というノイズが放声されることがなくな
る。
【0043】即ち、第1実施例において、例えば、FM
変調器1におけるFM変調信号の出力レベルを70dB
μV、その3次高調波のレベルを40dBμVとし、周
波数選択回路3のインダクタ8と第1コンデンサ9から
なる並列共振回路の減衰度を20dB、非動作状態の増
幅逓倍器4の減衰度を20dB、切替接続されている高
周波リレー4の減衰度を60dBとすれば、車載FM受
信機23のアンテナ入力端子に供給される周波数fR 成
分は、−60dBμV程度になって、車載FM受信機2
3で殆んど検知されない。
変調器1におけるFM変調信号の出力レベルを70dB
μV、その3次高調波のレベルを40dBμVとし、周
波数選択回路3のインダクタ8と第1コンデンサ9から
なる並列共振回路の減衰度を20dB、非動作状態の増
幅逓倍器4の減衰度を20dB、切替接続されている高
周波リレー4の減衰度を60dBとすれば、車載FM受
信機23のアンテナ入力端子に供給される周波数fR 成
分は、−60dBμV程度になって、車載FM受信機2
3で殆んど検知されない。
【0044】このように、第1実施例によれば、前記第
1期間及び第2期間に発生するFM変調信号に基づき、
車載FM受信機23のスピーカ24から「ボッ」という
ノイズが放声されるのを有効に防ぐことができる。
1期間及び第2期間に発生するFM変調信号に基づき、
車載FM受信機23のスピーカ24から「ボッ」という
ノイズが放声されるのを有効に防ぐことができる。
【0045】次に、図3は、本発明による音声再生装置
用変調器の第2実施例の構成を示すブロック図であり、
図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ
符号を付けている。
用変調器の第2実施例の構成を示すブロック図であり、
図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ
符号を付けている。
【0046】第2実施例と第1実施例との構成の違い
は、第2実施例が、第1実施例で用いている周波数選択
回路3を省き、FM変調器1の出力端を結合コンデンサ
2を介して増幅逓倍器4の入力端に接続している点だけ
であって、その他に、第2実施例と第1実施例との間に
構成上の相違はない。このため、第2実施例の構成につ
いては、これ以上の説明を省略する。
は、第2実施例が、第1実施例で用いている周波数選択
回路3を省き、FM変調器1の出力端を結合コンデンサ
2を介して増幅逓倍器4の入力端に接続している点だけ
であって、その他に、第2実施例と第1実施例との間に
構成上の相違はない。このため、第2実施例の構成につ
いては、これ以上の説明を省略する。
【0047】また、第2実施例の動作は、周波数選択回
路3がないことから、前記第1期間及び第2期間におい
て、周波数fR 成分に対する周波数選択回路3のインダ
クタ8と第1コンデンサ9からなる並列共振回路の約2
0dBの減衰度が得られない点だけであって、その他
に、第2実施例の動作と第1実施例の動作との間に違い
はない。このため、第2実施例の動作についても、これ
以上の説明を省略する。
路3がないことから、前記第1期間及び第2期間におい
て、周波数fR 成分に対する周波数選択回路3のインダ
クタ8と第1コンデンサ9からなる並列共振回路の約2
0dBの減衰度が得られない点だけであって、その他
に、第2実施例の動作と第1実施例の動作との間に違い
はない。このため、第2実施例の動作についても、これ
以上の説明を省略する。
【0048】この第2の実施例によれば、第1実施例に
比べて、周波数fR 成分に対する低減機能は少なくなる
ものの、第1実施例と同様に、前記第1期間及び第2期
間に発生するFM変調信号に基づき、車載FM受信機2
3のスピーカ24から「ボッ」というノイズが放声され
るのを有効に防ぐことができる。
比べて、周波数fR 成分に対する低減機能は少なくなる
ものの、第1実施例と同様に、前記第1期間及び第2期
間に発生するFM変調信号に基づき、車載FM受信機2
3のスピーカ24から「ボッ」というノイズが放声され
るのを有効に防ぐことができる。
【0049】なお、前記第1及び第2実施例において
は、FM変調器1から出力されるFM変調信号の周波数
を増幅逓倍器4から出力される逓倍FM変調信号の周波
数fRの1/3になるように選んでいるが、本発明によ
るFM変調信号の周波数は、逓倍FM変調信号の周波数
fR の1/3である場合に限られるものでなく、逓倍F
M変調信号の周波数fR の1/2であってもよく、ま
た、逓倍FM変調信号の周波数fR の1/4であっても
よい。
は、FM変調器1から出力されるFM変調信号の周波数
を増幅逓倍器4から出力される逓倍FM変調信号の周波
数fRの1/3になるように選んでいるが、本発明によ
るFM変調信号の周波数は、逓倍FM変調信号の周波数
fR の1/3である場合に限られるものでなく、逓倍F
M変調信号の周波数fR の1/2であってもよく、ま
た、逓倍FM変調信号の周波数fR の1/4であっても
よい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、FM変
調器が出力するFM変調信号の周波数をfR /Nに選ぶ
ようにしたので、音声再生装置用変調器が非動作状態か
ら動作状態に切替えられる時、及び、動作状態から非動
作状態に切替えられる時に、FM変調信号のN次高調波
である周波数fR 成分の発生が少なくなり、音声再生装
置用変調器から漏洩出力される周波数fR 成分を大幅に
低減させることができ、同時に、FM変調器を非動作状
態から動作状態に切替えた後に、増幅逓倍器を非動作状
態から動作状態に切替え、また、FM変調器を動作状態
から非動作状態に切替える前に、増幅逓倍器を動作状態
から非動作状態に切替えるようにしているので、非動作
状態の増幅逓倍器が介在することになり、音声再生装置
用変調器から漏洩周波数fR 成分を大幅に低減させるこ
とができるという効果がある。
調器が出力するFM変調信号の周波数をfR /Nに選ぶ
ようにしたので、音声再生装置用変調器が非動作状態か
ら動作状態に切替えられる時、及び、動作状態から非動
作状態に切替えられる時に、FM変調信号のN次高調波
である周波数fR 成分の発生が少なくなり、音声再生装
置用変調器から漏洩出力される周波数fR 成分を大幅に
低減させることができ、同時に、FM変調器を非動作状
態から動作状態に切替えた後に、増幅逓倍器を非動作状
態から動作状態に切替え、また、FM変調器を動作状態
から非動作状態に切替える前に、増幅逓倍器を動作状態
から非動作状態に切替えるようにしているので、非動作
状態の増幅逓倍器が介在することになり、音声再生装置
用変調器から漏洩周波数fR 成分を大幅に低減させるこ
とができるという効果がある。
【0051】また、本発明によれば、FM変調器の出力
端と増幅逓倍器との間に、周波数選択回路3を接続し、
ミュート電圧を供給停止した時に、周波数選択回路3内
に搬送波周波数fR 成分を除去する並列共振回路を構成
させることにより、音声再生装置用変調器から漏洩出力
される搬送波周波数fR 成分をさらに低減させることが
できるという効果がある。
端と増幅逓倍器との間に、周波数選択回路3を接続し、
ミュート電圧を供給停止した時に、周波数選択回路3内
に搬送波周波数fR 成分を除去する並列共振回路を構成
させることにより、音声再生装置用変調器から漏洩出力
される搬送波周波数fR 成分をさらに低減させることが
できるという効果がある。
【図1】本発明による音声再生装置用変調器の第1実施
例の構成を示すブロック図である。
例の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の音声再生装置用変調器で使用される
制御電圧及びミュート電圧の供給タイミングの一例を示
す説明図である。
制御電圧及びミュート電圧の供給タイミングの一例を示
す説明図である。
【図3】本発明による音声再生装置用変調器の第2実施
例の構成を示すブロック図である。
例の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の音声再生装置用変調器の構成の一例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】従来の音声再生装置用変調器で使用される駆動
電圧及びミュート電圧の供給タイミングの一例を示す説
明図である。
電圧及びミュート電圧の供給タイミングの一例を示す説
明図である。
1 FM変調器
3 周波数選択回路
4 増幅逓倍器
5 高周波リレー
6 駆動電圧供給端子
7 ミュート電圧供給端子
8 インダクタ
9 第1コンデンサ
10 第2コンデンサ
11 スイッチングダイオード
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 31/00 527
Claims (4)
- 【請求項1】 駆動電圧を供給された時に動作状態にな
り、FM受信機の受信周波数帯内の所定周波数fR の整
数N分の1の周波数fR /Nの搬送波を音声信号でFM
変調したFM変調信号を出力するFM変調器と、そのF
M変調器に前記駆動電圧が供給された後にミュート電圧
を供給され、前記駆動電圧が供給停止される前にミュー
ト電圧を供給停止され、ミュート電圧を供給された時に
動作状態になって前記FM変調信号を周波数逓倍し、前
記所定周波数fR の逓倍FM変調信号を出力する増幅逓
倍器とを備えていることを特徴とする音声再生装置用変
調器。 - 【請求項2】 前記FM変調器と前記増幅逓倍器との間
に、前記ミュート電圧を供給されない時に、前記所定周
波数fR 成分の伝送を阻止し、前記ミュート電圧を供給
された時に、前記FM変調信号を伝送する周波数選択手
段を接続したことを特徴とする請求項1に記載の音声再
生装置用変調器。 - 【請求項3】 前記周波数選択手段は、インダクタとコ
ンデンサとの並列共振回路からなり、前記所定周波数f
R 成分の伝送を阻止するトラップ部と、前記ミュート電
圧を供給されない時に限って前記並列共振回路に並列接
続される大容量コンデンサからなり、前記FM変調信号
を伝送するバイパス部とを備えていることを特徴とする
請求項2に記載の音声再生装置用変調器。 - 【請求項4】 前記逓倍FM変調信号は、FM受信機の
アンテナ端子に加えられることを特徴とする請求項1乃
至3のいずれかに記載の音声再生装置用変調器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20983296A JP3414142B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 音声再生装置用変調器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20983296A JP3414142B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 音声再生装置用変調器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1055658A JPH1055658A (ja) | 1998-02-24 |
JP3414142B2 true JP3414142B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=16579364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20983296A Expired - Fee Related JP3414142B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 音声再生装置用変調器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3414142B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP20983296A patent/JP3414142B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1055658A (ja) | 1998-02-24 |
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