JPS5837603B2 - 磁気記録回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は記録時に入力信号レベルを圧縮し再生時に伸張
しダイナミックレンジを拡大するコンパンダシステムを
内蔵した磁気記録再生装置に係り特にその記録回路の改
良に関する。

一般に磁気記録再生装置の磁気テープは高城周波数信号
のダイナミックレンジが狭ぐ特にカセツトテープにおい
てはその現象が顕著である。

磁気ヘッドに供給する信号は第１図に示すように高城を
１５〜２０ｄＢ上げられている。

そして第２図に示すように高域のテープ飽和レベル以上
の信号に対しては入力が大きくなげればなる程出力が低
下してしまう現象を生じる。

本発明はこの点に着目し、磁気テープの飽和レベル以上
の信号に対し動作し磁気ヘッドに供給される信号レベル
を飽和レベル以下に抑えるようにした磁気記録回路を提
供するものである・以下第３図ないし第５図を参照して
本発明に係る磁気記録回路の一実施例を説明する。

入力端子１１はブリエンファシス回路１２０入力端に接
続される。

このブリエンファシス回路は第４図のａ曲線で示すよう
な高城信号強調特性を有しその入出力端相互間は第１の
スイッチ１３を介して接続される。

ブリエンファシス回路１２の出力端は可変利得回路（以
下ＶＣＡと称す）１４０入力端に接続される。

ＶＣＡ１４の出力端はデイエンファシス回路１５０入力
端に接続される。

このデイエンファシス回路１５け第４図のｂ曲線で示す
ように前記ブリエンファシス回路１２の特性と相補的の
特性を有し、その入出力端は第２のスイッチ１６を介し
て接続される。

前記ＶＣＡ１４の出力側は第３のスイッチ１７のＥ端イ
収接続され、ＶＣＡ１４の入力側はＤ端子に接続される
。

前記第３のスイッチ１７の切換子はウエイテイング回路
１８を介してレベル検出回路１９０入力端に接続される
。

このレベル検出回路１９の出力端は前記ＶＣＡ１４の匍
脚部に接続される。

なお、前記ウエイテイング回路１８は前記レベル検出回
路１９の信号に対するレベル検出感度の周波数特性を得
るもので第４図のＣ曲線で示すような特性を有する。

前記ディエンファシス回路１５の出力端は第４のスイッ
チ２０の第１の固ポ端子２１に接続される。

第４のスイッチ２０の第２の固定端子２２は前記入力端
子１１に接続され、切換子は出力端子２３に接続される
と共に記録増幅回路２４０入力端に接続される。

増幅回路２４の出力端は磁気記録ヘッド２５に接続され
る。

また前記第４のスイッチ２０に連動関係にある第５のス
イッチ２６が設けられる。

この第５のスイッチ２６の切換子は前記増幅回路２４の
利得制御部に接続され、固定端子は前記レ勺レ検出回路
１９の出力端に接続される。

次に動作を説明する。

第３図の状態は記，録状態であり、入力端子１１に加え
られた信号はブリエンファシス回路１２を介してＶＣＡ
Ｉ ４に供給され、ＶＣＡ１４の出力信号はウエイティ
ング回路１８を介してレベル検出回路１９に供給される
。

レベル検出回路１９は信号レベルに応じ直流電圧を発生
しこの直流電圧により前記ＶＣＡ１４の利得を制御し第
５図直線Ａに従うレベル圧縮を行なう。

レベル圧縮された信号は記録増幅回路２４により増幅さ
れて磁気ヘッド２５に供給される。

再生時は第１のスイッチ１３を閉じ、第２のスイッチ１
５を開き、第３のスイッチ１７をＤ側に切換え、前記記
録時の動作で記録された磁気信号の再生信号を入力端子
１１に加えればよい。

従って入力信号はウェイテイング回路１８を介してレベ
ル検出回路１９に加えられる。

レベル検出回路１９の出力電圧はＶＣＡ１４の利得を前
記記録時に対して相補的に制御し、信号レベルを伸張す
る。

ＶＣＡ１４の出力はデイエンファシス回路１５により高
域の周波数特注が復元され出力端子２３に導出される。

この場合、記録増幅回路２４およびまたは磁気ヘッド２
５は非動作状態にある。

磁気ヘッド２５および増幅回賂２４を記録時と再生時に
兼用する場合には記録再生切換スイッチ装置を付加すれ
ばよくこれは周知の技術で可能であるのでここでは詳細
は省く。

前記記録時のレベル圧縮と再生時のレベル伸張は次の関
係にある。

記録時のＶＣＡ１４０入力信号電圧をｅｉ１、同じく出
力電圧をｅｏ，、ＶＣＡ１ ４の制御電圧をＶＣ１とす
ると となる。

従って入力信号レベルをログスケールでＨに圧縮する。

次に再生時のＶＣＡＩ ４０入力電圧をｅｉ２、同じく
出力電圧をｅｏ２、ＶＣＡ１４の制御電圧をＶｃ２とす
ると となる。

従って入力信号レベルをログスケールで２倍に伸張する
。

第４のスイッチ２０を第２の固定端子２２に切換子と入
力信号は入力端子１１から出力端子２３に直接伝送され
前述のコンパンダーの作用を受けない信号を取出すこと
ができる。

そしてこの信号は増幅回路２４により増幅され磁気記録
ヘッド２５に供給される。

前記第４のスイッチ２０に連動して第５のスイッチ２６
が閉じる。

この結果、レベル検出回路１９の出力匍御電圧が記録増
幅回路２４０制御部に供給され、増幅回路２４の利得を
指ｌ脚し、磁気ヘッド２５への信号レベルを低下する。

ただしこのレベル制御は周波数全帯域にわたるものでは
なく、前述したとおりレベル検出回路１９のレベル検出
感度はウエイテイング回路１８により設定された高域に
対して強いので、前記磁気ヘッド２５への信号レベル低
下も高域に対し行なわれるものである。

またレベル検出回路１９の全出力に対し行なわれるので
はなく所定のレベルを超えたとき即ち磁気テープの飽和
レベル以上の入力信号に対して磁気ヘッド２５への信号
レベルを抑えるものである。

以上のとおり本発明は記録時信号レベルを圧縮し、再生
時この圧縮に対し相補的に伸張する信号制御回路を含む
磁気言耘再生装置において前記信号制御回路を通さない
信号を記録す場合、前記信号制御回路内のレベル検出回
路、ウエイティング回路を利用し記録ヘッドへの高城信
号レベルを所定レベル以下に抑えるようにしたので磁気
飽和による記録歪等を除去し得ると共に、信号制御回路
の特性を合理的に利用した磁気記録回路を得ることがで
きた。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的磁気記録回路の周波数特性図、第２図は
同上磁気テープの入出力特性図、第３図は本発明に係る
磁気記録回路の一実施例を示す回路構成図、第４図は同
上ブリエンファシス回路、デイエンファシス回路、ウエ
イテイング回路の各特性図、第５図は同上記録時再生時
の入出力特性図である。 １１・・・・・・入力端子、１２・・・・・・ブリエン
ファシス回路、１３・・・・・・第１のスイッチ、１４
・・・・・・ＶＣＡ，１５・・・・・・ディエンファシ
ス回路、１６・・・・・・第２のスイッチ、１７・・・
・・・第３のスイッチ、１８・・・・・・ウェイティン
グ回路、１９・・・・・・レベル検出回路、２０・・・
・・・第４のスイッチ、２３・・・・・・出力端子、２
４・・−・・記録増幅回路、２５・・・・・・記録磁気
ヘッド、２６・・・・・第５のスイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 可変利得回路とレベル検出回路とこのレベル検出回
   路のレベル検出感変を入力信号の高城周波数に対して強
   調するウエイテイング回路とを含み入力信号のレベルに
   応じ前記可変利得回路の利得を制御し、記録時に入力信
   号のレベルを圧縮し再生時に前記氏縮に対して相補的に
   伸張するようにした信号制御回路を有する磁気記録再生
   装置において、前記信号制御回路の作用を受けた信号と
   受けない信号を選択的に取出し得るスイッチ装置と、こ
   のスイッチ装置により得られた前記信号制御回路の作用
   を受けない信号を磁気ヘッドに供給する記録信号増幅回
   路と、この増幅回路および前記レベル検出回路相互間に
   関連して設けられ前記レベル検出回路の所定レベル以上
   の出力により前記記録増幅回路の出力信号の高城周波数
   信号レベルを低下させる匍脚回路とを具備した磁気記録
   回路。