JP3413527B2 - 電気二重層コンデンサの充電方法 - Google Patents
電気二重層コンデンサの充電方法Info
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Description
充電方法に関し、さらに詳しく言えば、電気二重層コン
デンサをより短時間にその使用電圧まで充電する充電方
法に関するものである。
用蓄電装置としては二次電池が一般的であったが充電に
長時間を要するため、近年、急速充電が可能な電気二重
層コンデンサが注目されている。
気二重層コンデンサとではその充電条件を大きく異して
いる。まず、二次電池について説明すると、二次電池は
放電しても電圧がそれほど下がらない。無負荷状態で見
ると、例えば鉛電池なら充電中やその直後の過渡的な状
態を除くと、満充電で2.2Vの端子電圧が1.8Vに
なる程度であり、ニッケルカドミニウム電池でも0Vに
なるまで使用するのは電池本来の使い方ではない。この
意味において、電池は定電圧デバイスであり、定電圧電
源から損失なく充電することができる。
電すると電圧が極端に下がり、放電しきった際の電圧は
「0」である。その過程においても、電圧Vと貯蔵エネ
ルギーEcの関係は、 Ec=CV2/2 で表される。すなわち、電気二重層コンデンサは二次電
池と異なり定電圧デバイスではない。したがって、電気
二重層コンデンサを定電圧電源から充電すると、そこを
流れる電流の積分値Qと電圧Vの積から電力Epは、 Ep=QV=CV2 となる。この結果、両者の比から充電効率Ec/Epを
求めると50%となる。残りの電力は電源と電気二重層
コンデンサとの間に存在する抵抗成分により熱になって
しまうものと思われる。このようにして、電気二重層コ
ンデンサを定電圧電源から充電したのでは50%以上の
充電効率は得られないことになる。
ているように、電気二重層コンデンサCの充電には定電
流電源ISを用いるようにしているが、完全な満充電を
しようとすると、満充電に近い部分で、例えば1時間ほ
どの充電(緩和充電)を続ける必要があった。
電器にて定格電圧2.25Vの電気二重層コンデンサを
充電した例が示されている。同図の左端において、充電
器の制限電圧を2.25V、出力電流を1.0Aに設定
し、そこに約0.05Vまで放電した内部抵抗200m
Ω、静電容量260Fの電気二重層コンデンサを接続し
た。
充電は開始後約400秒で終了し、その後は電流を減少
しながら、緩やかに制限電圧2.25Vに接近する。こ
の例では1000秒(16.7分)まで充電を継続し
た。このように、完全に満充電状態とするには「緩和充
電」として定電流充電の領域を外れてから30分〜1時
間くらいの充電時間が必要とされる。
充電の間に充電される電力量は時間の割りに少なく、5
〜20%程度に過ぎない。しかしながら、この緩和充電
時間をおかないと、それだけ少なくしか充電されないた
め、充電を中止した途端に電圧が低下し、結局それだけ
静電容量の小さな電気二重層コンデンサと同じになって
しまう。
二重層コンデンサ内部に等価回路的に抵抗を介して連な
る無数のコンデンサ要素に充電が行き渡るのに必要な時
間と電気量と考えられる。
決するためになされたもので、その構成上の特徴は、電
気二重層コンデンサを定電流電源により充電する電気二
重層コンデンサの充電方法において、電気二重層コンデ
ンサをその使用電圧を超える所定の設定電圧値まで所定
時間過剰充電することにある。
源より継続して定電流を供給することが好ましいが、別
の電源を用意し、使用電圧を超えた時点でその別の電源
に切り替えて過剰充電するようにしてもよい。
緩和充電期間に注入される電気量に相当する電気量が得
られるまで行なわれることが好ましい。
品に表示されている耐電圧としての定格電圧のほかに、
使用者が長寿命化の目的で充電電圧値をその耐電圧より
も低く設定しているような場合の充電電圧値をも含む。
例えば、製品に表示されている定格電圧(耐電圧)は5
Vであるが、充電電圧をそれよりも低くおさえて4.4
5Vに設定して定格の90%まで充電して使用するよう
な場合は、その電圧の4.45Vが本発明で言う使用電
圧とされる。
は、電気二重層コンデンサが特性劣化を起こさない範囲
内において任意に設定される。
対して、使用電圧を超えてからの短時間内に緩和充電期
間に注入される電気量に相当する電気量が投入されるた
め、充電終了後においてその過剰な電気量が時間の経過
とともに電気二重層コンデンサ内の無数のコンデンサ要
素に拡散し、結果的には緩和充電されたのと同等な充電
レベルに達することになる。
した従来例と同様、使用電圧2.25V、内部抵抗20
0mΩ、静電容量260Fの電気二重層コンデンサを
0.05Vにまで放電し、同電気二重層コンデンサを定
電流定電圧型の充電器により充電した。この場合、充電
器の出力電流を1.0Aとし、その制限電圧は電気二重
層コンデンサの使用電圧を0.25V上回る2.5Vと
した。図1にはそのときの電気二重層コンデンサの端子
電圧の推移が示されている。
充電を開始し、約500秒後に使用電圧の2.25Vに
達したが、そのまま定電流充電を50秒間継続し、制限
電圧の2.5Vに達した時点で充電を中止した。
とにより、充電中止後、緩和充電時間をおくことなく、
短時間で使用電圧の2.25Vにまで充電される。
和充電で充電されるはずの電力量と等しいことが好まし
いが、若干の過不足があってもよい。また、その過充電
の電力量は充電器側で設定される制限電圧値とそれにま
で達する時間により決められる。
電流を継続的に供給して過充電するようにしているが、
図2に示されているように、使用電圧を超えた時点で制
限電圧の2.5Vを一挙に加えてその電圧を所定時間保
持するようにしてもよい。
定電流電源ISとは別に電圧2.5Vの直流電源VS
と、同電源VSと定電流電源ISとを選択的に切り替え
るスイッチSWとを備え、使用電圧までは同スイッチS
Wを接点側にして定電流電源ISより充電し、電気二
重層コンデンサCの端子電圧が使用電圧を超えた時点で
スイッチSWを接点側に切り替えて電源VSよりその
電圧2.5Vを所定時間加えるようにしてもよい。
回る過充電をしたとしても、その電圧に止まる時間はた
かだか急速充電時間の10%程度であり、電気二重層コ
ンデンサの使用時間全体からみてきわめて短時間である
ため、特性や寿命に悪影響をおよぼすおそれはない。
電気二重層コンデンサを定電流電源により充電するにあ
たって、電気二重層コンデンサをその使用電圧を超える
所定の設定電圧値まで定電流にて所定時間過剰充電する
ようにしたことにより、緩和充電時間をおくことなく、
短時間の内に目的とする電圧レベルまでに充電すること
ができる。
際の端子電圧の推移を示したグラフ。
デンサを充電した際の端子電圧の推移を示したグラフ。
る状態を示した模式図。
際の端子電圧の推移を示したグラフ。
Claims (4)
- 【請求項1】 電気二重層コンデンサを定電流電源によ
り充電する電気二重層コンデンサの充電方法において、
電気二重層コンデンサをその使用電圧を超える所定の設
定電圧値まで所定時間過剰充電することを特徴とする電
気二重層コンデンサの充電方法。 - 【請求項2】 上記過剰充電は、上記定電流電源により
供給される定電流にて行なわれることを特徴とする請求
項1に記載の電気二重層コンデンサの充電方法。 - 【請求項3】 上記過剰充電は、上記定電流電源以外の
電源にて行なわれることを特徴とする請求項1に記載の
電気二重層コンデンサの充電方法。 - 【請求項4】 上記過剰充電は、上記電気二重層コンデ
ンサの緩和充電期間に注入される電気量に相当する電気
量が得られるまで行なわれることを特徴とする請求項
1、2または3に記載の電気二重層コンデンサの充電方
法。
Priority Applications (2)
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JP22520693A JP3413527B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 電気二重層コンデンサの充電方法 |
US08/269,010 US5498951A (en) | 1993-06-30 | 1994-06-30 | Method and apparatus for charging electric double layer capacitor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22520693A JP3413527B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 電気二重層コンデンサの充電方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0757978A JPH0757978A (ja) | 1995-03-03 |
JP3413527B2 true JP3413527B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP4863000B2 (ja) * | 2006-10-03 | 2012-01-25 | 宇部興産株式会社 | 蓄電デバイスおよびその製造方法 |
JP4863001B2 (ja) * | 2006-10-03 | 2012-01-25 | 宇部興産株式会社 | 蓄電デバイスおよびその製造方法 |
WO2008041714A1 (en) * | 2006-10-03 | 2008-04-10 | Ube Industries, Ltd. | Charging device, and its manufacturing method |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP22520693A patent/JP3413527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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