JPH0722043Y2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

鉛蓄電池

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JPH0722043Y2
JPH0722043Y2 JP1990127251U JP12725190U JPH0722043Y2 JP H0722043 Y2 JPH0722043 Y2 JP H0722043Y2 JP 1990127251 U JP1990127251 U JP 1990127251U JP 12725190 U JP12725190 U JP 12725190U JP H0722043 Y2 JPH0722043 Y2 JP H0722043Y2
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JP
Japan
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cells
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voltage
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charging
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JP1990127251U
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Inventor
昌文 田中
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日本電池株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は鉛蓄電池に関する。
従来の技術 従来の鉛蓄電池は全てのセルの電解液比重および電解液
量ともに同一にしたものが一般的であった。
考案が解決しようとする課題 ところが従来の鉛蓄電池では完全放電状態になると充電
受入性が悪くなるという欠点があった。
蓄電池は自動車の主灯をつけたままであれば2〜3時間
で、駐車灯をつけたままであれば5〜8時間で完全放電
状態となってしまう。鉛蓄電池の場合、電解液中のH2SO
4は活物質と反応して消費されてしまうので、完全放電
状態では電解液比重は大変低くなっている。これを自動
車の発電機で充電するのであるが、レギュレータは15V
程度にしか設定されていないので、このような完全放電
状態ものを充電するには長時間を要する。長時間放置に
より過放電状態となってしまったものはまったく充電が
できない場合もある。
この考案の目的は、このような欠点を解消するためにな
されたものであり、例え完全放電状態となった場合でも
車載の発電機で容易に充電できる鉛蓄電池を提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段 そこで、この考案では上記の課題を解決するものとし
て、6セル構成の鉛蓄電池において、その内の3セルを
他の3セルと比較し完全充電状態において、電解液比重
値を0.03以上大きくして電解液量を同一とするかまたは
電解液比重値を同一として電解液量を10%以上多くした
ことを特徴とする鉛蓄電池を採用した。
作用 上記のような構成とすることにより、6セル鉛蓄電池の
中の3セルについては残りの3セルに比べてH2SO4の絶
対量が多くなっている。鉛蓄電池の容量は既知の通り電
解液中のH2SO4量と相関関係がある。上記構成の鉛蓄電
池の場合、当然のことながらH2SO4量の少ない3セルに
よって放電時の端子電圧は制限される。しかしながらこ
の蓄電池に15Vの充電電圧を印加した場合、H2SO4量の多
い方のセルは充電電圧が低いので、H2SO4量の少ないセ
ルにより多くの電圧を振りかけることができる。より高
い電圧をかけることによって不働態酸化被膜を破壊し充
電受入れが良くなり、従来の蓄電池にくらべきわめて容
易に充電することができる。
実施例 図により本考案を具体的に説明する。
第1図は6セルより構成される蓄電池の模式図である。
本実施例の場合は各セルの電解液液は同量としている。
セルNo.1〜No.3のXグループは完全充電時の電解液比重
を1.29、セルNo.4〜No.6のYグループは1.26の比重のも
のが注液してあり、0.03の比重差を設けてある。第2図
は前記蓄電池を図1に示すように10Ωの定抵抗で完全放
電し、その後15V−50A定電圧・定電流充電した場合の特
性を示す図である。第2図に於いて左側は放電時特性
で、Aは6セルの総電圧、Bは比重値1.29を注入したX
グループ3セルの電圧、Cは比重値1.26を注入した3セ
ルYグループの放電電圧を示す。鉛蓄電池は電解液量が
同量の場合、比重値が高いほど容量が大きくなる。よっ
て放電により比重値の低いYグループ3セルが0Vになっ
ても比重値の高いXグループ3セルは約5V程度の高い電
圧を示している。さらに放電を続けるとYグループの3
セルは電圧の残っているXグループの3セルにより逆充
電されYグループは負電圧を発生するようになる。この
ような状態になると、たとえXグループに電圧が残存し
ていても、Yグループが転極しXグループにほぼ等くな
っているため、差し引き6セルの総電圧放電特性はAは
約0Vとなり、外部抵抗10Ωを通しての放電は停止する。
この時点の電解液比重はXグループの比重1.29の3セル
が図1の表に示すように1.03の比重値まで低下してい
る。このときYグループの比重1.26の3セルは1.00と完
全に水の状態まで比重が低下している。
鉛蓄電池は完全放電すると電解液が水の状態になり、電
池の内部抵抗は著しく増加する。この結果、通常の充電
電圧を印加しても活物質の中の硫酸分が電解液中に排出
されるまで充電電流はなかなか流れない。この状態は図
2の充電側のDの特性に示す通りで、たとえ15Vの電圧
を印加しても充電初期電流は2〜3A程度しか流れず1時
間後でも5〜8A程度しか流れていない。この程度の充電
電流であれば電池容量が30Ahのもので数時間かかる。し
かし図1に示すように予めセル間に比重差を設けた本考
案の蓄電池では、比重1.26のYグループは電解液が水で
内部抵抗が高く、比重1.29のXグループは比重値で1.03
の硫酸分が電解液中に残存し、この比重値は電気を流す
に必要な硫酸イオンが十分存在するため、内部抵抗電解
液が水近辺に低下した場合に比較し、1/10程度と低くな
っている。この様な状態で15Vの一定電電圧印加し充電
すると、オームの法則により、内部抵抗の高い方に高い
電圧、内部抵抗の低い方に低い電圧が印加される。充電
直後の過度状態は図2の充電側に示される通りで、Xグ
ループの内部抵抗が低いため充電直後電圧は6V(特性
B′参照)Yグループは内部抵抗が高くなっているため
9V(特性C′参照)の電圧が印加され、総電圧は特性A
で示される15Vとなっている。この結果、本来ならXYグ
ループ3セルに7.5Vしか印加されない充電電圧が、内部
抵抗の高いYグループに9Vもの高い電圧が印加され、充
電を容易にしている。これに対し、内部抵抗の低いXグ
ループには6Vしか電圧が印加されていないが、電解液中
に充電電流を流すだけの硫酸分が残存するため比較的大
きな電流が流れている。その時の充電電流は図2のEの
特性に示す通りで、初期充電は10A程度で若干小さいも
のの、従来電池つまり各セルの電解液比重が均一な電池
が放電により電解液が水になったときの特性Dに比較す
ると、かなり大きな値となっている。Eの充電電流が時
間と共に増加するのは硫酸分の急激な増加による内部抵
抗の減少で、約30分間の充電でYグループとXグループ
の充電特性C′とB′とのアンバランスは消滅し、約1
時間で80〜90%充電されている。これに対し比重差を設
けない従来電池は80〜90%の充電量に達するのに5〜6
時間の時間を要する。
尚、本実施例の場合は6セル構成の鉛蓄電池において、
その内の3セルを他の3セルと比較し完全充電状態にお
いて、電解液比重値を0.03以上大きくして電解液量を同
一としたが、この考案の本質はH2SO4の絶対量を多くす
ることにあり、6セル構成の鉛蓄電池において、その内
の3セルを他の3セルと比較し完全放電状態において、
電解液比重値を同一として電解液量を10%以上多くして
も同様の効果を有することは言うまでもない。
考案の効果 現在、自動車用蓄電池が完全放電した場合、車載の充電
器では充電が不可となるため別置の充電器で充電電圧を
上げ急速充電している。この時の充電電圧が18V程度
で、3セル相当分に換算すると9Vとなり、前述したよう
に、この電圧では電解液が水の状態になっても比較的容
易に充電が可能となる。
本考案にかかる蓄電池によれば例えが完全放電しても、
車載充電器15Vで急速充電が可能となり、充電不可とし
て処理されていた蓄電池を容易に再生することができる
ので、その工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は6セルより構成される蓄電池の模式図である。
第2図は充放電特性をしめす図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】6セル構成の鉛蓄電池において、その内の
    3セルを他の3セルと比較し完全充電状態において、電
    解液比重値を0.03以上大きくして電解液量を同一とする
    か、又は電解液比重値を同一として電解液量を10%以上
    多くしたことを特徴とする鉛蓄電池。
JP1990127251U 1990-11-28 1990-11-28 鉛蓄電池 Expired - Lifetime JPH0722043Y2 (ja)

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JPH0481455U JPH0481455U (ja) 1992-07-15
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