JPH09121461A - 自己充電型電池およびそれを用いた電気用品 - Google Patents

自己充電型電池およびそれを用いた電気用品

Info

Publication number
JPH09121461A
JPH09121461A JP7274267A JP27426795A JPH09121461A JP H09121461 A JPH09121461 A JP H09121461A JP 7274267 A JP7274267 A JP 7274267A JP 27426795 A JP27426795 A JP 27426795A JP H09121461 A JPH09121461 A JP H09121461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
solar cell
secondary battery
self
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7274267A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Ketsusako
光紀 蕨迫
Ken Tsutsui
謙 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7274267A priority Critical patent/JPH09121461A/ja
Publication of JPH09121461A publication Critical patent/JPH09121461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】二次電池(蓄電池)と太陽電池とを組み合わ
せ、二次電池を自己充電することにより、実質的に蓄電
池の単位容量と最大充放電回数との積に相当する放電容
量を継続的に得る方式を提供する。 【解決手段】二次電池と太陽電池とからなる電池電源で
あって、二次電池は少なくとも2群以上からなり、二次
電池は、太陽電池からの出力電流を受けて充電状態にあ
る一群と、負荷への放電状態にある一群とによって構成
され、かつ二次電池のそれぞれの群を電気的に交互に切
り替える手段を少なくとも備えた自己充電型電池であっ
て、負荷へ接続して放電下限にまで放電状態を継続した
二次電池群と、太陽電池からの出力電流を受けて満充電
状態もしくは満充電の維持状態にある二次電池群とを、
電気的に交互に切り替える手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池による自己
充電型の二次電池およびそれを用いた電気用品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】太陽電池と化学二次電池とを組み合わ
せ、太陽電池の発電電力を二次電池に蓄えることは、こ
れまでにも行われている。例えば、図2に示すように、
太陽電池1により発生した電流は、逆流防止ダイオード
2を介して、いったん二次電池3に蓄えられ、外部負荷
4に供給される。太陽電池1が発電していない場合に
は、通常の二次電池による電力供給と同じ状態にあり、
二次電池3の端子間電圧よりも太陽電池1の出力電圧が
高い場合、さらに正確には、二次電池3の端子間電圧に
逆流防止ダイオード2の順方向の電圧降下分を加えた電
圧よりも太陽電池1の出力電圧が高い場合には、太陽電
池1からも電力が供給され、それが負荷4の消費電力よ
りも大きい場合には、太陽電池1からの電力が二次電池
3に蓄えられる。二次電池3としては鉛蓄電池が一般的
であり、小規模のシステムではニッケル−カドミウムあ
るいはニッケル−水素二次電池、最近ではリチウム二次
電池等が用いられている。しかし、上記のような従来の
構成において、太陽電池と二次電池の充放電特性との組
み合わせについて、次に示すような注意が必要である。
すなわち、鉛蓄電池において深放電は電池寿命を著しく
損なうので、満充電に近い状態で浅く充放電するのが好
ましい。したがって、太陽電池との組み合わせで使用す
る場合には太陽電池の発電電力に比べて二次電池容量を
大きめにとる必要があり、これが電池システムの低価格
化を妨げる一つの要因となっている。また、ニッケル−
カドミウム系電池では、浅い充放電を繰り返すと、メモ
リ効果により充電容量が著しく低減し、そのため電池寿
命が短くなるという問題がある。したがって、太陽電池
との相性が悪く、上記のような電池システムには向かな
い。また、ニッケル−水素系の二次電池についても同様
である。リチウム系二次電池は、浅い充放電の方が好ま
しく、この点では鉛蓄電池と同様であるが、鉛蓄電池に
比べると相当高価であり、太陽電池との組み合わせにお
いて鉛蓄電池以上にコスト高となる問題を抱えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における太陽
電池と二次電池との組み合わせにおいて、鉛蓄電池は深
放電すると電池寿命を著しく損なうので、満充電に近い
状態で浅く充放電するのが好ましく、そのため太陽電池
の発電電力に比べて二次電池容量を大きめにとる必要が
あるので低価格化が難しい。また、ニッケル−カドミウ
ム系、ニッケル−水素系の二次電池では、浅い充放電を
繰り返すと、メモリ効果により充電容量が著しく低減
し、そのため電池寿命が短くなるという問題がある。ま
た、リチウム系二次電池は、浅い充放電の方が好まし
く、この点では鉛蓄電池と同様であるが、鉛蓄電池に比
べると相当高価であり、太陽電池との組み合わせにおい
て鉛蓄電池以上にコスト高となる問題がある。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における二
次電池と太陽電池との組み合わせの制限を解消し、二次
電池側から見ると太陽電池の付加による仮想的に大きな
充電容量を実現する手段を提供し、また、太陽電池側か
ら見ると安価で効率のよい蓄電システムを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とする
ものである。すなわち、本発明は請求項1に記載のよう
に、二次電池と太陽電池とからなる電池電源であって、
二次電池は少なくとも2群以上からなり、該二次電池
は、太陽電池からの出力電流を受けて充電状態にある一
群と、負荷への放電状態にある一群とによって構成さ
れ、かつ上記二次電池のそれぞれの群を電気的に交互に
切り替える手段を少なくとも備えた構造の自己充電型電
池とするものである。このような構成とすることによ
り、負荷に接続されていない蓄電池(二次電池)は自己
的に充電されて待機しており、負荷に接続されている蓄
電池は放電下限に達すると、充電状態の蓄電池に切り替
えを行うので、負荷側からは、あたかも蓄電池の容量と
充放電の寿命回数との積に相当する大容量の蓄電池に接
続されているように見做される効果がある。また、本発
明は請求項2に記載のように、請求項1において、負荷
へ接続して放電下限(深放電)にまで放電状態を継続し
た二次電池群と、太陽電池からの出力電流を受けて満充
電状態もしくは満充電の維持状態にある二次電池群と
を、電気的に交互に切り替える手段を備えた自己充電型
電池とするものである。このような構成とすることによ
り、請求項1の共通の効果に加えて、二次電池の理想的
な使い方である深放電と満充電の繰返しを行うことがで
きるので、充放電効率が極めて高く、しかも電池寿命を
損なわない効果がある。また、本発明は請求項3に記載
のように、請求項1または請求項2において、太陽電池
の平均的な発電電力を、負荷の平均的な消費電力よりも
若干大きく設定した自己充電型電池であって、このよう
な構成とすることにより、請求項1の共通の効果に加
え、太陽電池の発電電力量よりもわずかに大きな容量の
蓄電池を必要とするだけで、しかも蓄電池を一対で使用
すれば、その単位容量は消費電力量のほぼ半分で済むこ
とになるという効果がある。さらに、本発明は請求項4
に記載のように、請求項1ないし請求項3のいずれか1
項に記載の自己充電型電池からなる電池電源を、電気機
器に搭載して電気用品を構成するものであって、携帯用
電子機器、例えば、携帯電話や個人用デジタル端末、携
帯用テレビやラジオ等の放送受信機器、テープレコーダ
やCD、MD等の携帯音響機器に有効に用いることがで
き、少ない電池容量で、長時間使用できる効果がある。
ここで、本発明の代表的な自己充電型電池の構成および
動作について、図1を用いて説明する。太陽電池1は、
逆流防止ダイオード2を含む充放電制御器5を介して、
蓄電池(二次電池)3Aおよび3Bに接続されており、
充放電制御器5は、蓄電池3Aおよび3Bの電圧もしく
は充電残量を監視しながら太陽電池1および負荷4に接
続する蓄電池3A、3Bを選択し、電気的に切り換える
働きを持つ。図3に、ニッケル−カドミウム二次電池の
典型的な充放電特性を示す。蓄電池3Aは、太陽電池1
と非接続状態にあって負荷4と接続状態にあり、図3の
放電曲線の点3Aにある。また、蓄電池3Bは負荷とは
非接続状態にあって太陽電池と接続状態にあり、図3の
充電曲線の点3Bにある。放電状態にある蓄電池3Aの
端子間電圧は、充放電制御器5によって監視され、あら
かじめ設定された基準電圧3Cに達した段階で、負荷は
蓄電池3Bに切り替えられ、同時に太陽電池1が蓄電池
3Aに接続される。この時、切り替えに伴う瞬間的な電
圧降下または電圧上昇を嫌う負荷の場合には、切り替え
動作をしても構わない状態にいったん切り替えた後、蓄
電池の切り替えを自動的に、もしくは手動で行ってもよ
い。一方、太陽電池1に接続されていた蓄電池3Bは、
点3D(二次電池の電圧)に達すると、無用な過充電を
防止し、太陽電池1の間欠的な出力変動による浅い充放
電の繰り返しを避けるため、太陽電池1は蓄電池3Bと
切り放された状態となり、その状態が保持される。しか
し、この状態が長く続くと蓄電池3Bは自己放電するた
め、満充電後にも小さな充電電流での補充電を繰り返す
ことが一般的に行われている。本発明の自己充電型電池
の場合にも上記の機能を付加しても差し支えない。以上
のような動作の繰り返しが連続的に行われた場合の状態
を図4に示す。説明を簡略化するため、初期状態の蓄電
池3Aと蓄電池3Bとは満充電状態にあるものとする。
負荷は蓄電池3Aに接続されており、時間とともに放電
する。この状況は、充放電制御器5によって監視され、
蓄電池3Aの電圧が、3Cに達した時点(t1)で負荷
に接続される蓄電池が3Aから3Bに切り替えられ、蓄
電池3Bの放電が開始する。蓄電池3Aは、太陽電池に
接続され充電が開始する。この充電の初期あるいは充電
途上の電流制御は、一般の蓄電池の充電におけると同様
に制御されることが望ましい。蓄電池3Aの電圧は、時
刻t2で蓄電池3Bの電圧と交差するが、この状態は蓄
電池3Aが満充電に達する時点t3まで維持される。い
ったん満充電に達した以降は、蓄電池3Aは満充電状態
を維持するように、適宜補充電が行われる。蓄電池3B
が放電下限に達する時点t4で、蓄電池3Aと蓄電池3
Bは切り替わり、それぞれ時刻t1における蓄電池3B
と3Aの状態に相当する状況となる。このように、蓄電
池3Aと蓄電池3Bは、交互に深い充放電状態を繰り返
すが、負荷には常に放電電流が供給され続けることにな
る。充電、放電が間歇的に行われた場合にも、蓄電池の
切り替えは上記と同様の基準で行われる。すなわち、い
ったん放電状態となった蓄電池は放電下限に達するまで
負荷に接続された状態を保ち、充電状態にある蓄電池は
太陽電池側に接続された状態を保つ。以上のような動作
は、接続されていない蓄電池は自己的に充電し、満充電
状態となって待機しており、接続されていた蓄電池が放
電下限に達すると、満充電状態の蓄電池と自動的に交替
するため、負荷側からは、あたかも蓄電池の容量と充放
電の寿命回数との積に相当する大容量の蓄電池に接続さ
れているように見做される。本発明の自己充電型電池に
おいて、持続的な動作を行うためには、太陽電池の平均
的な発電電力は、負荷の平均的な消費電力よりも若干大
きくすることが必要条件となる。したがって、通常の場
合には片方の蓄電池が放電しきる前に、もう一方の蓄電
池は満充電の状態となる。浅い充放電を条件とする従来
の構成と比較すると、負荷の消費電力と太陽電池の発電
電力とは、ほぼ見合った大きさであることには変りがな
いが、従来の場合には、太陽電池の発電電力量の数倍の
蓄電池容量を必要とするのに対して、本発明の自己充電
型電池の場合には、太陽電池の発電電力量よりもわずか
に大きな容量の蓄電池を必要とするだけであり、しかも
蓄電池を一対で使用する場合には、その単位容量は消費
電力量のほぼ半分で済むことになる。すなわち、片方の
蓄電池を負荷に接続し連続的に使用している間に、消費
電力とほぼ同じ容量の平均発電電力を持つ太陽電池が、
もう一方の蓄電池を連続的に充電しているという状態を
実現することにより、電池の充放電寿命に相当する期
間、電力を取り出し続けることができる。これは(二次
電池の定格の充電容量)×(許容充放電回数)の仮想容
量を持つ大容量の一次電池と考えることができる。ま
た、二次電池を抱える太陽電池システムとしては、最も
少ない電池容量で所要システムを構成することができ
る。後者の場合、システム寿命は二次電池の充放電回数
に依存するので、必要な容量を確保する必要があるが、
それでも従来の方式と比較すれば数分の一の容量で済む
ことは上述の説明で明らかである。
【0006】
【発明の実施の形態】図5は、本発明の自己充電型電池
の構成の一例を示す回路図である。図において、太陽電
池1は、単結晶シリコン太陽電池を、所望の充電電圧+
1Vの電圧が得られるように直列に接続して構成してい
る。蓄電池(二次電池)3Aおよび3Bは、単体容量7
00mAhのCd−Ni二次電池であり、それぞれ3.
6V電源を構成する場合には、太陽電池の直列段数は9
段であり、1.2V電源の場合には5段で構成する。太
陽電池1から出力のない場合の逆流を防止するために、
太陽電池用の逆流防止ダイオード2が挿入されている。
5は充放電制御回路を示し、その詳細のブロック図を、
図6に示す。充放電制御回路5では、各蓄電池3A、3
Bの端子電圧をB−を規準としてモニタすると共に、電
池の充放電電流は、接地GNDとセンス抵抗Rsensを介
したB−電位で監視する。例えば、3Aが放電状態に接
続されている場合には、充放電制御回路5はIout端子
とIoBとを接続し、太陽電池1から蓄電池3Bに充電す
る。その制御は蓄電池3Bの端子電圧を監視しながら、
充電制御IC6により自動的に行われる。満充電された
後は、トリクル充電状態に切り替わり、補充電しながら
蓄電池3Aと切り替わるまで待機する。機器の使用中
に、自動的に電源の切り替えが行われるのが不都合な場
合には、放電中の蓄電池が放電限界に近付いた時点で警
報を発し、電源の切り替えが可能な状態に手動もしくは
自動的に移行し、手動で電源の切り替えを行う方式が最
も簡単であるが、マイコンを搭載する情報端末等の場合
には、レジューム機能の中に電源の自動切り替え機能を
もたせることも可能である。また、電池電源の切り替え
動作において瞬断が問題となる場合には、さらに第3の
電源若しくは並列コンデンサを備えることを妨げない。
また、逆流防止ダイオード2を介して蓄電池がいったん
並列に接続された後、放電した蓄電池が回路系から切り
放されて、太陽電池からの充電回路に接続されるように
プログラムしても良い。なお、両方の蓄電池とも中間充
電状態の場合には、蓄電池3Aが優先的に選択される。
また、片方の蓄電池が満充電に達しないうちに使用中の
蓄電池が放電し切った場合には、充電途上の蓄電池に切
り替わると共に、充電を促す警報が発せられる。放電が
終了した蓄電池は、充電を開始する前に放電し切ったほ
うが望ましく、この操作も充放電制御回路5で自動的に
行うことができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ、さらに詳細に
説明する。本発明の自己充電型電池は携帯用電子機器等
に有効に用いられる。通常、携帯電話や個人用デジタル
端末、携帯用テレビやラジオなどの放送受信機器、テー
プレコーダやCD、MD等の携帯音響機器などでは乾電
池などの一次電池または充電式二次電池として搭載す
る。一次電池は、放電すれば新品と交換の必要がある
が、二次電池は充電し、再使用が可能である。二次電池
を充電する際、電池をいったん外部に取り出し、充電器
にて満充電したものを再度充填する場合と、二次電池を
機器に装填したままで、AC電源と接続することにより
充電する使用法とがある。いずれの場合も、機器に搭載
される二次電池は一系統のみであり、本発明の自己充電
型電池のような方式は採用されていない。また、搭載さ
れた状態で再充電する方式では、二次電池は放電途上で
再充電される。 いずれの場合でもAC電源系から切り
放された状態では、使用可能な電力は最大二次電池の容
量までである。これを越えて携帯電子機器に使いたい場
合には、充電された予備の電池を同時に携帯する必要が
ある。本発明の自己充電型電池によれば、充電の条件が
良い場合には、より少ない携帯電池容量で、極めて長時
間の使用が可能となる。例えば、1.2Vで50mW消
費する携帯端末の場合、容量700mAhのCd−Ni
電池を2個搭載すると、使用可能時間は約23時間であ
る。1日当りの使用時間を累計で4時間程度とすれば、
ほぼ1週間の使用量に相当する。充電電流は70mA程
度であるので、充電には約10時間を要する。したがっ
て、週末にAC電源に接続して充電し、週日の間は携帯
して使用するというパターンになる。このような使用パ
ターンに対し、本発明の自己充電型電池を適用した場合
には以下のようになる。搭載する電池は同じように容量
700mAhのCd−Ni電池を2個とする。放電状態
にあるのは、そのうちの1個であり、放電しきるまでの
持続時間は約11.7時間で、上記と同様の使用条件で
は約3日となる。この間、他の1個は充電状態にあり、
仮に放電し切った状態から始まるとしても、24時間程
度の充電可能時間がある。仮に使用時間と同じ時間充電
できるとした場合には、充電電流として60mA必要で
あり、そのために直射太陽光の場合には6平方センチメ
ートルの結晶シリコン太陽電池があればよい。明るい窓
辺程度の充電環境しか確保できない場合には、その10
倍量の太陽電池が必要であるが、それでも60平方セン
チメートルあればよいことになる。このような充電用太
陽電池を付加した状態では、週末に再充電するという手
間はなくなり、理論上は充放電可能な回数だけ連続して
使用することができる。これは、ほぼ500週間に相当
し、携帯端末の耐用年数以上であるから、実用上は電池
について考える必要がないという状態が実現される。ま
た、例えば図2に示される従来方式の場合には、放電途
上での再充電が常態となるので、一般に電池の寿命は短
く、通常は毎年新しい二次電池と交換する必要が出てく
る。本発明の自己充電型電池の場合には、理想的な使い
方である深放電した後、充電の繰返しを行うので、最も
有効に電池寿命を活かすことができる。したがって、従
来方式に比べて、二次電池自体の消費量も数分の1に減
らすことが可能となり、環境負荷も軽減することができ
る。上記実施例では従来と同じ容量の二次電池を用いた
が、本発明の自己充電型電池によれば、搭載する二次電
池の容量を低減し、機器を軽量化することも可能であ
る。例えば、容量350mAhの電池を2個搭載した場
合に、充放電のサイクルが2倍になるだけで実用上の問
題は少ない。ただし、電池寿命は250週間と、ほぼ携
帯端末の耐用年数に近くなる。従来と同じくらいの頻度
で電池を新品と交換することを許容した場合には、機器
に搭載する電池の容量や重量は1/10で済むことにな
り、携帯用電源方式としての優位性が保持される。な
お、上記実施例では、二次電池としてCd−Ni電池を
例示したが、Ni−MH系電池であっても適用可能であ
り、また本発明の自己充電型電池の構成からいって二次
電池の種類に限定されるものではないことは明らかであ
る。
【0008】
【発明の効果】以上詳細に説明したごとく、本発明の自
己充電型電池によれば、安価な二次電池を基本構成とし
て、その充放電特性を活かしながら自己充電する機能を
もたせることにより、負荷に接続されていない蓄電池
(二次電池)は自己的に充電されて待機しており、負荷
に接続されている蓄電池は放電下限に達すると、充電状
態の蓄電池に切り替えを行うので、負荷側からは、あた
かも蓄電池の容量と充放電の寿命回数との積に相当する
仮想的な大容量の蓄電池を実現できる効果がある。ま
た、負荷へ接続して放電下限(深放電)にまで放電状態
を継続した二次電池群と、太陽電池からの出力電流を受
けて満充電状態もしくは満充電の維持状態にある二次電
池群とを、電気的に交互に切り替える手段を備えた自己
充電型電池とすることにより、二次電池の理想的な使い
方である深放電と満充電の繰返しを行うので、充放電効
率が極めて良好で、しかも電池寿命を損なわない効果が
ある。さらに、本発明は自己充電型電池からなる電池電
源を、電気機器に搭載して電気用品を構成するものであ
って、携帯用電子機器、例えば、携帯電話や個人用デジ
タル端末、携帯用テレビやラジオ等の放送受信機器、テ
ープレコーダやCD、MD等の携帯音響機器に有効に用
いることができ、少ない電池容量で、長時間使用できる
効果がある。また、本発明は電源として電池系単体で用
いても、仮想的な汎用大容量電源として用いることがで
きるが、携帯用独立電源として電源の軽量化に有効であ
り、また、小型の無停電電源として用いることも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自己充電型電池の構成の一例を示す等
価回路図。
【図2】従来の二次電池付き太陽電池の構成を示す等価
回路図。
【図3】図1に示す自己充電型電池の二次電池の充放電
特性図。
【図4】図1に示す自己充電型電池の動作説明図。
【図5】本発明の実施の形態で例示した自己充電型電池
の等価回路図。
【図6】本発明の実施の形態で例示した自己充電型電池
の制御回路図。
【符号の説明】
1…太陽電池 2…逆流防止ダイオード 3…蓄電池(二次電池) 3A…蓄電池(二次電池) 3B…蓄電池(二次電池) 3C…基準電圧 3D…二次電池の電圧 4…負荷 5…充放電制御器(充放電制御回路) 6…充電制御IC 7…切り替え制御回路 Vcc…電源電圧 B+…電位 B−…電位 IoA…端子 IoB…端子 Ref…参照電圧 GND…接地 Rsens…センス抵抗 CC…端子 DRV…ドライブノード Iout…端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次電池と太陽電池とからなる電池電源で
    あって、二次電池は少なくとも2群以上からなり、該二
    次電池は、太陽電池からの出力電流を受けて充電状態に
    ある一群と、負荷への放電状態にある一群とによって構
    成され、かつ上記二次電池のそれぞれの群を電気的に交
    互に切り替える手段を少なくとも備えたことを特徴とす
    る自己充電型電池。
  2. 【請求項2】請求項1において、負荷へ接続して放電下
    限にまで放電状態を継続した二次電池群と、太陽電池か
    らの出力電流を受けて満充電状態もしくは満充電の維持
    状態にある二次電池群とを、電気的に交互に切り替える
    手段を備えたことを特徴とする自己充電型電池。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、太陽電
    池の平均的な発電電力を、負荷の平均的な消費電力より
    も若干大きく設定してなることを特徴とする自己充電型
    電池。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    記載の自己充電型電池からなる電池電源を、電気機器に
    搭載して電気用品を構成してなることを特徴とする電気
    用品。
JP7274267A 1995-10-23 1995-10-23 自己充電型電池およびそれを用いた電気用品 Pending JPH09121461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7274267A JPH09121461A (ja) 1995-10-23 1995-10-23 自己充電型電池およびそれを用いた電気用品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7274267A JPH09121461A (ja) 1995-10-23 1995-10-23 自己充電型電池およびそれを用いた電気用品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09121461A true JPH09121461A (ja) 1997-05-06

Family

ID=17539291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7274267A Pending JPH09121461A (ja) 1995-10-23 1995-10-23 自己充電型電池およびそれを用いた電気用品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09121461A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999017417A1 (fr) * 1997-09-26 1999-04-08 Wellpine Communications Co., Ltd. Systeme d'alimentation electrique
JP2002330556A (ja) * 2001-03-01 2002-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源装置
JP2005160290A (ja) * 2003-10-30 2005-06-16 Sharp Corp 独立電源システム
JP2008098854A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Geo-Systems Co Ltd 屋外監視装置及び映像監視システム
JP2008228558A (ja) * 2006-11-30 2008-09-25 Beijing Hi-Tech Wealth Investment & Development Co Ltd 光電池を用いた電力供給の方法、装置およびシステム
JP2010098874A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Willcom Inc 携帯通信端末装置
JP2012044733A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Daiwa House Industry Co Ltd 太陽光発電電力を利用した蓄電池システム
JP2012060733A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Lapis Semiconductor Co Ltd 充電装置
JP4977805B1 (ja) * 2011-05-12 2012-07-18 野口 有希 独立型電源装置
JP2012186989A (ja) * 2012-01-09 2012-09-27 Masayuki Kawada 蓄電池の充放電安定化自動ラウンドロビン式システム
JP2013048542A (ja) * 2011-07-25 2013-03-07 Ricoh Co Ltd 電源装置および電源装置の制御方法、ならびに、画像形成装置
JP2013055867A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Nakanishi Metal Works Co Ltd 風力発電機の充電回路装置
JP2013162686A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Tokyo Institute Of Technology 電力供給システム
JP2014103814A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Mazda Motor Corp 車両用電源装置
KR101405882B1 (ko) * 2013-10-23 2014-06-27 주식회사 해라이트 태양광 전력 제어 장치 및 방법
US8942075B2 (en) 2012-03-27 2015-01-27 Nec Corporation Battery management device, battery apparatus, disk array apparatus and battery management method
JP2016025797A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 京セラ株式会社 電力制御装置及び蓄電装置
JP2016149876A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 シャープ株式会社 充電器
JP2016195264A (ja) * 2014-09-16 2016-11-17 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体チップ
WO2017085920A1 (ja) * 2015-11-17 2017-05-26 日本ゼオン株式会社 充電装置および電子機器
JP2021026867A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 スズキ株式会社 燃料電池車
JP2021065068A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 日本ゼオン株式会社 電源装置
JP2022113080A (ja) * 2021-01-22 2022-08-03 公彦 岡上 充放電装置
WO2023037991A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 ソフトバンク株式会社 システム、プログラム、及び管理方法

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999017417A1 (fr) * 1997-09-26 1999-04-08 Wellpine Communications Co., Ltd. Systeme d'alimentation electrique
JP2002330556A (ja) * 2001-03-01 2002-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源装置
JP2005160290A (ja) * 2003-10-30 2005-06-16 Sharp Corp 独立電源システム
JP2008098854A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Geo-Systems Co Ltd 屋外監視装置及び映像監視システム
JP2008228558A (ja) * 2006-11-30 2008-09-25 Beijing Hi-Tech Wealth Investment & Development Co Ltd 光電池を用いた電力供給の方法、装置およびシステム
JP2010098874A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Willcom Inc 携帯通信端末装置
JP2012044733A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Daiwa House Industry Co Ltd 太陽光発電電力を利用した蓄電池システム
JP2012060733A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Lapis Semiconductor Co Ltd 充電装置
US8823328B2 (en) 2010-09-07 2014-09-02 Lapis Semiconductor Co., Ltd. Charging apparatus that can recharge different types of batteries without overcharging them
JP4977805B1 (ja) * 2011-05-12 2012-07-18 野口 有希 独立型電源装置
JP2013048542A (ja) * 2011-07-25 2013-03-07 Ricoh Co Ltd 電源装置および電源装置の制御方法、ならびに、画像形成装置
JP2013055867A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Nakanishi Metal Works Co Ltd 風力発電機の充電回路装置
JP2012186989A (ja) * 2012-01-09 2012-09-27 Masayuki Kawada 蓄電池の充放電安定化自動ラウンドロビン式システム
JP2013162686A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Tokyo Institute Of Technology 電力供給システム
US8942075B2 (en) 2012-03-27 2015-01-27 Nec Corporation Battery management device, battery apparatus, disk array apparatus and battery management method
JP2014103814A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Mazda Motor Corp 車両用電源装置
KR101405882B1 (ko) * 2013-10-23 2014-06-27 주식회사 해라이트 태양광 전력 제어 장치 및 방법
JP2016025797A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 京セラ株式会社 電力制御装置及び蓄電装置
JP2016195264A (ja) * 2014-09-16 2016-11-17 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体チップ
JP2016149876A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 シャープ株式会社 充電器
WO2017085920A1 (ja) * 2015-11-17 2017-05-26 日本ゼオン株式会社 充電装置および電子機器
JP2021026867A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 スズキ株式会社 燃料電池車
JP2021065068A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 日本ゼオン株式会社 電源装置
JP2022113080A (ja) * 2021-01-22 2022-08-03 公彦 岡上 充放電装置
WO2023037991A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 ソフトバンク株式会社 システム、プログラム、及び管理方法
JP2023038638A (ja) * 2021-09-07 2023-03-17 ソフトバンク株式会社 システム、プログラム、及び管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09121461A (ja) 自己充電型電池およびそれを用いた電気用品
EP1528652B1 (en) Portable independent electric power source
US7550873B2 (en) Uninterruptible power supply for home/office networking and communication system
CN1146066C (zh) 充电电池的控制系统及其控制方法
AU751745B2 (en) Battery having a built-in controller
US6127801A (en) Battery pack assembly
JP3869585B2 (ja) 複数の二次電池の放電方法と組電池
US3930192A (en) Stand-by power system
JP5488877B2 (ja) 電動工具
JP2002044878A (ja) バッテリー充電装置及びバッテリー充電方法
JP3755043B2 (ja) 充放電可能な電源装置
JP3234760B2 (ja) 携帯電話装置
CN114865772B (zh) 储能系统及其供电方法
JP2002078229A (ja) 二次電池充放電装置
JPH10304589A (ja) 電池をパルス充電して満充電状態に保持する補充電方法
JP3249261B2 (ja) パック電池
JP3419115B2 (ja) 組電池の充放電保護装置
JPH1169659A (ja) 太陽発電充電システム
JP3796918B2 (ja) バッテリ装置
JPH0956056A (ja) 二次電池電源装置および保護回路ならびに異常充電保護方法
US20180233929A1 (en) Battery to battery charger using asymmetric batteries
JP3485445B2 (ja) 太陽電池式電源装置
JPH11146570A (ja) 2次電池の制御装置、2次電池の制御装置を備えた電池パック及び2次電池の制御方法
JPH11185824A (ja) 一次電池互換バッテリーパック
JP3428895B2 (ja) バックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法