JP2016149876A - 充電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】照度変化に伴う太陽電池の出力電圧に変動が生じた場合であっても、太陽電池からの電力を蓄電池により効率的に充電することができる充電器を提供する。【解決手段】充電器1Aは、太陽電池モジュール10と、太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第1の蓄電池15Aおよび第2の蓄電池15Bと、第1の蓄電池に電力を供給する第1の充電パス20と第2の蓄電池に電力を供給する第2の充電パス21とを切り替え可能な切替スイッチ12Aと、第2の充電パスに設けられた昇圧回路13と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池を備えた充電器に関する。
近年、スマートフォンなどに代表されるモバイル電子機器を充電する、太陽電池を備えた充電器(「ソーラー充電器」と称される場合もある。)が知られている。充電器は、典型的には太陽電池(以下、「太陽電池モジュール」と称することがある。)と、1つまたは複数の蓄電池とを備えている。充電器の回路構成によって、太陽電池によって生成された電力を、蓄電池に一旦蓄積した後で充電器に接続されるモバイル電子機器に給電したり、モバイル電子機器に直接給電したりすることができる。例えば、そのような充電器として、特許文献1から3に開示されているようなものが提案されている。
特許文献1は、太陽電池の出力電圧を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路の昇圧出力を蓄積する蓄電素子と、を備えた充電器を開示している。この充電器の構成によれば、発電効率の低下を抑制でき、曇天時にも効率の良い発電を実現できる。
特許文献2は、2つの蓄電池を備えた充電器を開示している。この充電器の構成によれば、一方の蓄電池を充電しているときに、他方の蓄電池を放電することにより蓄電池の単位容量と最大充放電回数との積に相当する放電容量を継続的に得ることができる。
特許文献3は、太陽電池の電力を外部負荷に直接給電するパスと太陽電池の電力を蓄電池に充電するパスとを太陽電池の出力状態に応じて切り替えるスイッチを備えた充電器を開示している。この充電器の構成によれば、太陽電池の出力が高いときは、負荷に電力を積極的に(直接)給電できる。また、その充電器は、太陽電池の電力を蓄電池に充電するパスに接続され、大電流によって瞬時に充電することが可能な大容量コンデンサを備えている。その大容量コンデンサによって、太陽電池の出力が低下した場合においても、連続的に蓄電池を充電することができる。
特開2004−120950号公報 特開平9−121461号公報 特開平7−59271号公報
しかしながら、充電器を使用する状況に応じて、太陽電池に照射される光量は異なるので、太陽電池からの出力電圧が変動する。例えば、曇天時と晴天時との間では、照射される光量は大きく異なり、その出力電圧が大きく変動する。
従来、太陽電池の分野においては、限られた設置面積で如何に高い発電量を得られるかが重視されてきた。このため、太陽電池の変換効率については、これまで多くの議論がなされている。これに対して、照度と太陽電池の出力電圧との関係については、これまで着目されていなかったと言える。本願発明者は、この関係に着目し、照度変化に伴う出力電圧の変動が充電器の回路に影響を与えるという課題を新たに見出した。
図1は、太陽電池の出力電圧(開放電圧)の照度依存性を示す。図1の横軸は対数軸であり、照度(mW/cm2)を示し、縦軸は開放電圧Voc(V)を示している。図中には、多結晶シリコン太陽電池および色素増感太陽電池を例に、ソーラーシミュレータを用いてJIS規格において規定されている標準状態(AM−1.5、100mW/cm2の疑似太陽光、表面温度25℃、光入射方向はセルに直交)、および、照射光を減光するフィルターを介して照射した状態で測定した結果を示している。多結晶シリコン太陽電池の測定結果を「◆」でプロットし、色素増感太陽電池の測定結果を「■」でプロットしている。この結果から、太陽電池は、照度が低下するにつれて、開放電圧は低下するという特性を有していることが分かる。また、照度が低下した場合においても、多結晶シリコン太陽電池と比べ、色素増感太陽電池モジュールの開放電圧はより高いことが分かる。
このように、照度の低下に伴い、出力電圧は大きく変動する。その結果、充電器を用いてモバイル電子機器に内蔵された蓄電池を直接充電しようとした場合、出力電圧がモバイル電子機器の待機電力またはモバイル電子機器側の充電トリガー(例えば、動作電圧)等を下回ると、実質的に充電できないという課題や、モバイル電子機器を実質的に動作できないという課題が生じ得る。
特許文献1の充電器では、太陽電池の出力電圧が低下した場合、確かに昇圧回路によってその低下を抑制できる。しかしながら、照度が高く、モバイル電子機器の内臓蓄電池を直接充電できる程に太陽電池の出力電圧が得られる場合であっても、電力は一律に昇圧回路を介してモバイル電子機器または蓄電池に給電される。そのため、昇圧回路を介さずに直接充電するときよりも、昇圧回路の消費電力により電力ロスが生じてしまう。
また、照度の低下に伴い、充電器の回路の変換効率も悪化する。後述するように、充電器には、太陽電池の出力を制御する制御回路(MPPT(Max Peak Power Tracking)回路)および昇圧回路などが設けられている。出力電圧の低下によって、これらの回路を駆動できなくなったり、正しく動作させることができなくなったりするおそれがある。
特許文献3の充電器では、太陽電池の出力が高いときは、負荷に電力を積極的に給電できる。しかしながら、その回路構成は、照度変化に伴う太陽電池の出力電圧の変動に応じて充電系統(充電パス)を切り替える構成とは異なるので、効率的に充電を行う観点からは十分とは言えない。
本発明の目的は、照度変化に伴う太陽電池の出力電圧に変動が生じた場合であっても、太陽電池からの電力を蓄電池により効率的に充電することである。
本発明の実施形態による充電器は、太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第1および第2の蓄電池と、前記第1の蓄電池に電力を供給する第1の充電パスと前記第2の蓄電池に電力を供給する第2の充電パスとを切り替え可能な切替スイッチと、前記第2の充電パスに設けられた昇圧回路と、を備える。
ある実施形態において、前記切替スイッチは、前記太陽電池モジュールの出力電圧と基準電圧との大小関係に応じて前記第1の充電パスと前記第2の充電パスとを切り替える。
ある実施形態において、前記太陽電池モジュールの出力電圧は、最大出力動作電圧である。
ある実施形態において、前記充電器は、前記太陽電池モジュールの最適動作点を追従する制御回路をさらに備える。
ある実施形態において、前記充電器は、前記第1の充電パスに設けられ、前記第1の蓄電池の充電を制御する第1の充電制御回路と、前記第2の充電パスに設けられ、前記第2の蓄電池の充電を制御する第2の充電制御回路と、をさらに備える。
ある実施形態において、前記太陽電池モジュールは、色素増感太陽電池モジュールである。
ある実施形態において、前記太陽電池モジュールは、複数のセルが互いに直列に接続された構造を有する。
ある実施形態において、前記第1の蓄電池の充電時には、前記第2の蓄電池から外部接続されるモバイル電子機器に電力が供給され、前記第2の蓄電池の充電時には、前記第1の蓄電池から前記モバイル電子機器に電力が供給される。
ある実施形態において、前記基準電圧は、前記第1および第2の蓄電池の定格電圧であって、前記最大出力動作電圧が前記定格電圧以上のとき、前記切替スイッチは、前記第1の充電パスを選択し、前記最大出力動作電圧が前記定格電圧未満のとき、前記切替スイッチは、前記第2の充電パスを選択する。
ある実施形態において、前記第1の蓄電池の容量は前記第2の蓄電池の容量よりも大きい。
ある実施形態において、前記充電器は、前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第3の蓄電池と、前記第3の蓄電池に電力を供給する第3の充電パスに設けられ、前記第3の蓄電池の充電を制御する第3の充電制御回路と、前記第3の充電制御回路の入力側に設けられたキャパシタと、をさらに備え、前記切替スイッチは、前記第1の充電パスと前記第2の充電パスと前記第3の充電パスとを、前記太陽電池モジュールの出力電圧と基準電圧との大小関係に応じて切り替える。
ある実施形態において、前記第1の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧は、前記第2の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧よりも大きく、前記第2の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧は、前記第3の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧よりも大きい。
ある実施形態において、前記充電器は、前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第3の蓄電池と、前記第3の蓄電池に電力を供給する第3の充電パスに設けられ、前記第3の蓄電池の充電を制御する第3の充電制御回路と、前記第3の充電制御回路の入力側に設けられたキャパシタと、前記太陽電池モジュールと前記制御回路との間に設けられたさらなる切替スイッチであって、前記太陽電池モジュールの出力電圧が基準値未満であるとき、前記第3の充電パスを有効にするさらなる切替スイッチと、をさらに備える。
ある実施形態において、充電器付きモバイル電子機器カバーは、太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第1および第2の蓄電池と、前記第1の蓄電池に電力を供給する第1の充電パスと前記第2の蓄電池に電力を供給する第2の充電パスとを切り替え可能な切替スイッチと、前記第2の充電パスに設けられた昇圧回路と、を有する充電器を備える。
本発明の一実施形態によれば、照度変化に伴う太陽電池の出力電圧に変動が生じた場合であっても、太陽電池からの電力を蓄電池により効率的に給電できる充電器が提供される。
太陽電池の出力電圧の照度依存性を示すグラフである。 第1の実施形態による充電器1Aの回路構成を示す模式図である。 第1の実施形態による充電器1Aの動作の一例を説明するための模式図である。 第2の実施形態による充電器1Bの回路構成を示す模式図である。 第3の実施形態による充電器1Cの回路構成を示す模式図である。 第3の実施形態の変形例による充電器1C’の回路構成を示す模式図である。
本発明の実施形態による充電器は、太陽電池モジュールと、太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第1および第2の蓄電池と、第1の蓄電池に電力を供給する第1の充電パスと第2の蓄電池に電力を供給する第2の充電パスとを切り替え可能な切替スイッチと、第2の充電パスに設けられた昇圧回路と、を備える。この充電器によれば、照度変化に伴う太陽電池の出力電圧の変動に応じて、太陽電池からの電力を蓄電池により効率的に給電できる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態による充電器を説明する。以下の説明において、同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付している。なお、本発明の実施形態による充電器は、以下で例示するものに限られない。例えば、一の実施形態と、他の実施形態とを組み合わせることも可能である。
(第1の実施形態)
図2および図3を参照しながら、本実施形態による充電器1Aの回路構成および機能を説明する。
図2は、充電器1Aの回路構成の一例を模式的に示している。図示するように、充電器1Aには、充電の対象として、モバイル電子機器2を接続することができる。例えば、モバイル電子機器2は、タブレット端末、スマートフォンに代表される携帯電話、および電子書籍リーダなどである。充電器1Aをモバイル電子機器2に接続した状態で、充電器1Aからモバイル電子機器2に電力が供給される。
充電器1Aは、太陽電池モジュール10と、MPPT回路11と、切替スイッチ12A、12Bと、昇圧回路13と、ダイオード14A、14Bと、第1および第2の充電パス20、21と、第1および第2の蓄電池15A、15Bと、コンパレータ16とを備えている。
太陽電池モジュール10として、種々の太陽電池を用いることができる。例えば、多結晶シリコン太陽電池やアモルファスシリコン太陽電池などのシリコン系の太陽電池、GaAs系太陽電池などの化合物系の太陽電池、蛍光集光板を用いた太陽電池、および色素増感太陽電池などの有機系の太陽電池を広く用いることができる。太陽電池モジュール10は、「PV」と称されることもある。
太陽電池モジュール10は、複数のセルから構成される。例えば、色素増感太陽電池の集積構造として、様々な構成が提案されている。中でも、複数のセルを直列に接続することで、高密度な集積構造を簡単に実現できることが知られている。そのため、高集積化の観点からは、複数のセルが直列に接続された構造を有する色素増感太陽電池を用いることが好ましい。これにより、太陽電池モジュール10の出力を大きくすることができる。
MPPT回路11は、太陽電池モジュール10の最適動作点を追従する制御を行う。最適動作点は、太陽電池モジュール10の出力電力(電流と電圧の積)が最大になる動作点を指す。MPPT回路11を用いることで、照度や温度が変化しても、その状況下での最大動作点において太陽電池モジュール10を発電させることができ、そのときの最大電力を得ることができる。MPPT回路11として、公知のものを広く用いることができる。
切替スイッチ12Aおよび12Bは、例えばリレースイッチ、ロッカースイッチおよびトグルスイッチなどである。切替スイッチ12Aは、第1の蓄電池15Aが接続された第1の充電パス20と第2の蓄電池15Bが接続された第2の充電パス21とを切り替える。第1の充電パス20が選択されると、太陽電池モジュール10からの電力を第1の蓄電池15Aに蓄積でき、第2の充電パス21が選択されると、太陽電池モジュール10からの電力を第2の蓄電池15Bに蓄積できる。
切替スイッチ12Bは、モバイル電子機器2への電力の給電パスとして、第1の充電パス20と第2の充電パス21とを切り替える。第1の充電パス20が選択されると、第1の蓄電池15Aからモバイル電子機器2に、第1の蓄電池15Aに蓄積された電力が給電され、第2の充電パス21が選択されると、第2の蓄電池15Bからモバイル電子機器2に、第2の蓄電池15Bに蓄積された電力が給電される。
なお、切替スイッチ12Aおよび12Bがロッカースイッチなどである場合、それらのスイッチを手動で制御することにより、第1の充電パス20と第2の充電パス21とを切り替えることができる。
昇圧回路13は、第2の充電パス21のみに設けられている。昇圧回路13は、太陽電池モジュール10の出力電圧を昇圧する。具体的には、昇圧回路13は、蓄電池を充電するための十分な電圧が得られない場合、蓄電池を充電できる電圧にまで太陽電池モジュール10の出力電圧を昇圧する。昇圧回路13として、例えばテキサスインスツルメンツ社製のDC−DCレギュレータ(型番:LM2735)を用いることができる。
ダイオード14Aおよび14Bは、蓄電池から逆電流が流れることを防止する。ダイオード14Aおよび14Bは、第1の充電パス20および第2の充電パス21にそれぞれ設けられている。
第1の蓄電池15Aおよび第2の蓄電池15Bは、太陽電池モジュール10で発電された電力を蓄積する。蓄電池としては、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル・水素電池などを用いることができ、充電する機器に供給するときの電圧などにより適宜選択することができる。各々の蓄電池の容量は、例えば300mAhである。
コンパレータ16は、太陽電池モジュール10の最大出力動作電圧と基準電圧Vrefとを比較する。ここで、基準電圧Vrefは、蓄電池の特性などにより適宜決定され得る。ただし、本実施形態のように、各蓄電池の充電を制御する充電制御回路(単に「充電回路」と称される場合もある。)を設けない場合、蓄電池への過電流を防止するために、基準電圧Vrefを蓄電池の定格電圧(平均電力)程度とすることが好ましい。以下、基準電圧Vrefを蓄電池の定格電圧として説明する。
本実施形態では、切替スイッチ12Aは、第1の充電パス20と第2の充電パス21とをコンパレータ16の比較結果に応じて切り替える。具体的には、最大出力動作電圧が定格電圧以上であるとき、切替スイッチ12Aは、第1の充電パス20を選択する。また、最大出力動作電圧が定格電圧未満であるとき、切替スイッチ12Aは、第2の充電パス21を選択する。
このような構成によると、晴天時などの高照度のときは、第1の充電パス20が有効になり、太陽電池モジュール10からの電力は、第1の充電パス20を通じて第1の蓄電池15Aに供給される。太陽電池モジュール10の出力電圧が十分に高いときは、昇圧回路13を介さず第1の蓄電池15Aに電力を直接蓄積することができ、その結果、昇圧回路13の消費電力による電力ロスを防止できる。
一方、曇天時などの低照度のときは、第2の充電パス21が有効になり、太陽電池モジュール10からの電力は、第2の充電パス21を通して第2の蓄電池15Bに供給される。太陽電池モジュール10の出力電圧が低いときは、充電できる電圧レベルにまで太陽電池モジュール10の出力電圧を昇圧回路13によって昇圧することにより、第2の蓄電池15Bに電力を蓄積できる。
なお、切替スイッチ12Aの切り替え方法は、コンパレータ16の出力による自動切り替えに限定されない。例えば、太陽電池モジュール10の出力を表示する表示計などを設置してそれをユーザがモニタすることにより、上述したように手動で切替スイッチ12Aを操作することもできる。その場合には、コンパレータ16を設けなくてもよい。
次に、図3を参照しながら、充電器1Aの充電および給電の動作の一例を説明する。
図3は、充電器1Aの動作の一例を説明するための模式図である。この一例においては、切替スイッチ12Aと切替スイッチ12Bとを連動して動作させる。切替スイッチ12Aおよび12Bは、第1の充電パス20と第2の充電パス21とをコンパレータ16の比較結果に応じて排他的に選択する。
具体的には、最大出力動作電圧が定格電圧以上であるとき、切替スイッチ12Aは、第1の充電パス20を選択し、切替スイッチ12Bは、第2の充電パス21を選択する(動作A)。これにより、高照度のときは、太陽電池モジュール10からの電力を第1の充電パス20を通じて第1の蓄電池15Aに蓄電しながら、第2の蓄電池15Bからモバイル電子機器2に電力を供給できる。
最大出力動作電圧が定格電圧未満であるとき、切替スイッチ12Aは、第2の充電パス21を選択し、切替スイッチ12Bは、第1の充電パス20を選択する(動作B)。これにより、低照度のときは、太陽電池モジュール10からの電力を第2の充電パス21を通じて第2の蓄電池15Bに蓄電しながら、第1の蓄電池15Aからモバイル電子機器2に電力を供給できる。この動作によると、ユーザは、充電器1Aを充電しながらモバイル電子機器2を使用することができる。
本実施形態によると、太陽電池モジュール10の出力に応じて充電パスを切り替えることにより、第1の蓄電池15Aおよび第2の蓄電池15Bの一方を充電することができる。そのため、電力ロスを抑制しつつ、太陽電池モジュール10からの電力を有効に活用することができる。
本願発明者は、本実施形態による充電器1Aの試作品(実施例1)を作製し、その性能を評価した。実施例1において、蓄電池として、リチウムポリマー電池を用い、昇圧回路13として、上述したテキサスインスツルメンツ社製のDC−DCレギュレータ(型番:LM2735)を用い、太陽電池モジュール10として、色素増感太陽電池を用いた。リチウムポリマー電池の定格電圧は3.7Vであり、この電圧を基準電圧Vrefとした。また、リチウムポリマー電池の容量は、300mAhである。
性能評価として、発電電力量に対する蓄電電力量の割合(%)を計測した。ここで、発電電力量は、太陽電池モジュール10の出力電圧Vおよび出力電流Iを測定することにより得られる電力量(P=IV)であり、蓄電電力量は、蓄電池の充電前後の電圧変動を測定することにより得られる電力量である。
高照度用の光源として、30000Luxの疑似太陽光を太陽電池モジュール10に約15分照射した後で、低照度用の光源として、1000LuxのLED光を太陽電池モジュール10に約5時間照射した。以下、比較例1および2と対比しながら実施例1の測定結果を説明する。比較例1は、図2に示される回路から昇圧回路13を除いた構成を有する充電器であり、比較例2は、図2に示される回路において第2の充電パス21にも昇圧回路13が設けられた構成を有する充電器である。表1にそれぞれの計測結果を示す。
Figure 2016149876
比較例1では、いずれの充電パスにも昇圧回路が設けられていない。低照度のときに、太陽電池モジュール10の出力電圧が低下して、第2の蓄電池15Bに電力を十分供給できないので、蓄積電力量がその分低下する。その結果、発電電力量に対する蓄電電力量の割合は、実施例1と比較して低くなることが分かる。
比較例2では、いずれの充電パスにも昇圧回路が設けられているので、高照度のときに、昇圧回路13において電力ロスが発生し、蓄電電力量がその分低下する。その結果、発電電力量に対する蓄電電力量の割合は、実施例1と比較して低くなることが分かる。
最後に、本実施形態による変形例を説明する。
低照度のときに蓄積できる電力量は、高照度のときに比べて小さい。従って、第2の蓄電池15Bの容量は、第1の蓄電池15Aの容量よりも小さい方が好ましい。例えば、第1の蓄電池15Aの容量を1000mAhとし、第2の蓄電池15Bの容量を300mAhとすることができる。これにより、蓄電池の容量を小さくした分だけ、充電器自体のサイズを小型化することができる。
また、第1の蓄電池15Aの容量を大きくすることにより、より高速な充電が求められる高照度側の蓄電池の充電量を大きくできるので、満充電時における充電できない電力ロスを低減することができる。それぞれの蓄電池の容量は、想定される使用シーンや製品コストに応じて適切に設定すればよい。
本実施形態において、第1の蓄電池15Aの容量を1000mAhとし、第2の蓄電池15Bの容量を300mAhとした実施例2の性能評価として、発電電力量に対する蓄電電力量の割合(%)を計測した。
高照度用の光源として、30000Luxの疑似太陽光を太陽電池モジュール10に約2時間照射した後で、低照度用の光源として、1000LuxのLED光を太陽電池モジュール10に約3時間照射した。以下、比較例3および4と対比しながら実施例2の測定結果を説明する。比較例3は、図2に示される回路から昇圧回路13を除いた構成を有する充電器であり、比較例4は、図2に示される回路において第2の充電パス21にも昇圧回路13が設けられた構成を有する充電器である。蓄電池のそれぞれの容量は、実施例2の容量と同じである。表2にそれぞれの計測結果を示す。
Figure 2016149876
計測結果から、高照度によって太陽電池モジュール10の発電量が多い場合でも、第1の蓄電池15Aの容量を大きくすることで、電力ロスを抑制して効率よく第1の蓄電池15Aを充電できることが分かる。
(第2の実施形態)
図4を参照しながら、本実施形態による充電器1Bの構造および機能を説明する。
図4は、充電器1Bの回路構成を模式的に示している。第2の実施形態による充電器1Bは、蓄電池の充電を制御する充電制御回路17Aおよび17Bを備えている点で、第1の実施形態による充電器1Aとは異なる。以下、共通する部分の説明は省略し、差異点を中心に説明する。
充電器1Bは、第1の充電パス20に設けられ、第1の蓄電池15Aの充電を制御する充電制御回路17Aと、第2の充電パス21に設けられ、第2の蓄電池15Bの充電を制御する充電制御回路17Bとをさらに備えている。第1の充電パス20では、充電制御回路17Aは、ダイオード14Aの入力側に設けられている。第2の充電パス21では、充電制御回路17Bは昇圧回路13とダイオード14Bとの間に設けられている。充電制御回路17Aおよび17Bとしては、公知のものを広く用いることができる。
充電制御回路17Aは、定電圧制御により第1の蓄電池15Aの充電を制御し、第1の蓄電池15Aの過電圧を抑制する。充電制御回路17Bは、定電圧制御により第2の蓄電池15Bの充電を制御し、第2の蓄電池15Bの過電圧を抑制する。
このような構成によると、太陽電池モジュール10からの電力をより安定的にそれぞれの蓄電池へ供給できる。
実施例1と同様に、本願発明者は、本実施形態による充電器1Bの試作品(実施例3)を作製し、その性能を評価した。実施例3において、充電制御回路17Aおよび17Bとして、MICROCHIP社のMCP73831Tを用いた。他の構成要素は実施例1と同様である。実施例3では、充電制御回路17Aおよび17Bの入力電圧を考慮して、コンパレータ16の基準電圧を4.2Vとした。4.2Vは、充電制御回路17Aおよび17Bの入力電圧に相当する。
性能評価として、発電電力量に対する蓄電電力量の割合(%)および充放電効率(%)を計測した。ここで、充放電効率は一般に、放電により得られる電気量と、充電に要した電気量との比で表される。本実施例では、充放電効率は100回充放電を繰り返した後の充放電効率を意味する。
高照度用の光源として、30000Luxの疑似太陽光を太陽電池モジュール10に約15分照射した後で、低照度用の光源として、1000LuxのLED光を太陽電池モジュール10に約5時間照射した。以下、実施例1、比較例5および6と対比しながら実施例3の測定結果を説明する。比較例5は、図4に示される回路から昇圧回路13を除いた構成を有する充電器であり、比較例6は、図4に示される回路において第2の充電パス21にも昇圧回路13が設けられた構成を有する充電器である。表3にそれぞれの計測結果を示す。なお、充放電効率は、第1および第2の蓄電池15A、15Bの平均値を示している。
Figure 2016149876
実施例1と比較すると、実施例3では充電制御回路17Aおよび17Bの消費電力により電力ロスが発生し、蓄電電力量が減少したことから、発電電力量に対する蓄電電力量の割合は低下している。しかし、蓄電池の充電が制御されることにより、蓄電池に対する負荷が抑制される。そのため、実施例3では、充放電効率は高くなっている。また、比較例5および6と比較しても、実施例3における発電電力量に対する蓄電電力量の割合および充放電効率はいずれも高いことが分かる。
(第3の実施形態)
図5を参照しながら、本実施形態による充電器1Cの構造および機能を説明する。
第3の実施形態による充電器1Cは、第3の蓄電池15Cに接続された第3の充電パス22を備えている点で、第1の実施形態による充電器1Aおよび第2の実施形態による充電器1Bとは異なる。以下、共通する部分の説明は省略し、差異点を中心に説明する。
図5は、充電器1Cの回路構成を模式的に示している。充電器1Cは、第3の蓄電池15Cと、第3の蓄電池15Cに電力を供給する第3の充電パス22と、第3の蓄電池の充電を制御する充電制御回路17Cと、キャパシタ18とをさらに備えている。
照度が極めて低いとき、太陽電池モジュール10の発電量は小さくなる。そのため、充電制御回路17Cの消費電力により発電のロスが大きくなるという課題が生じ得る。これを改善するために、本実施形態では、電力を一時的に蓄積するキャパシタ18を第3の充電パス22において充電制御回路17Cの入力側に設けている。
キャパシタ18として、例えば100mFのスーパーキャパシタを用いることができる。ただし、本願発明はこれに限定されず、回路内への設置に影響が出ない大きさであればよく、例えば40mFから1000mFまでの容量を有するキャパシタを広く用いることができる。
コンパレータ16は、太陽電池モジュール10の出力と基準電圧Vrefとを比較する。本実施形態では、基準電圧Vrefとして、第1の基準電圧と第2の基準電圧とを設定する。第1の基準電圧は、第1および第2の実施形態と同様に、蓄電池の定格電圧である。また、第2の基準電圧は、太陽電池からの出力が低いときに切り替えるためのものであり、太陽電池の照度依存性などにより適宜決定され得る。ただし、第2の基準電圧の大きさは、第1の基準電圧の大きさよりも小さい。また、第二の基準電圧に代えて、第2の基準としては、電流値を用いることもできる。
切替スイッチ12Aは、第1の充電パス20と第2の充電パス21と第3の充電パス22とをコンパレータ16の比較結果に応じて切り替える。具体的には、最大出力動作電圧が定格電圧以上であるとき、切替スイッチ12Aは、第1の充電パス20を選択する。また、最大出力動作電圧が定格電圧未満であって第2の基準電圧以上であるとき、切替スイッチ12Aは、第2の充電パス21を選択する。さらに、最大出力動作電圧が定格電圧未満であって第2の基準電圧未満であるとき、切替スイッチ12Aは、第3の充電パス22を選択する。
このような構成によると、晴天時などの高照度のときは、第1の充電パス20が有効になり、太陽電池モジュール10からの電力は、第1の充電パス20を通じて第1の蓄電池15Aに供給される。曇天時などの低照度のときは、第2の基準電圧と太陽電池モジュール10の出力電圧との大小関係により、第2の充電パス21または第3の充電パス22が有効になる。照度が極めて低いときは、太陽電池モジュール10からの電力は、キャパシタ18に一旦蓄積されてから第3の充電パス22を通して第3の蓄電池15Cに供給される。
本実施形態によると、太陽電池モジュール10の出力に応じて充電パスをさらに精度よく切り替えることにより、第1の蓄電池15A、第2の蓄電池15Bおよび第3の蓄電池15Cのいずれかを充電することができる。特に、照度が極めて低いときであって、発電量が回路消費電力に対し無視できないような場合でも効率よく充電することができる。そのため、より広い照度範囲において、蓄電池を効率よく充電できる。
実施例1から3と同様に、本願発明者は、本実施形態による充電器1Cの試作品(実施例4)を作製し、その性能を評価した。実施例4において、キャパシタ18として、100mFのスーパーキャパシタを用いた。他の構成要素は実施例1から3と同様である。実施例4では、第2の基準電圧を3.2Vとした。性能評価として、発電電力量に対する蓄電電力量の割合(%)および充放電効率(%)を計測した。
高照度用の光源として、30000Luxの疑似太陽光を太陽電池モジュール10に約5分照射した後で、低照度用の光源として、1000LuxのLED光を太陽電池モジュール10に約4時間照射し、さらに低照度用の光源として、200LuxのLED光を太陽電池モジュール10に約6時間照射した。以下、比較例7と対比しながら実施例4の測定結果を説明する。比較例7は、図5に示される回路において全ての充電パスに昇圧回路13が設けられた構成を有する充電器である。表4にそれぞれの計測結果を示す。なお、充放電効率は、第1、第2および第3の蓄電池15A、15B、15Cの平均値を示している。
Figure 2016149876
比較例7と比較すると、実施例3における発電電力量に対する蓄電電力量の割合および充放電効率はいずれも高いことが分かる。比較例7では、第1および第3の充電パス20、22のそれぞれの昇圧回路13における電力消費に起因して、蓄電電力量の低下および充放電効率が低下していることが分かる。
次に、図6を参照しながら、本実施形態の変形例による充電器1C’を説明する。
図6は、充電器1C’の回路構成を模式的に示している。充電器1C’は、太陽電池モジュール10とMTTP回路11との間に設けられた切替スイッチ12Cをさらに備えている。
コンパレータ16は、切替スイッチ12Aおよび12Cを制御する。最大出力動作電圧が定格電圧未満であって第2の基準電圧未満であるとき、切替スイッチ12Cは、第3の充電パス22を有効にする。最大出力動作電圧が定格電圧以上であるとき、切替スイッチ12Aは、第1の充電パス20を選択する。また、最大出力動作電圧が定格電圧未満であって第2の基準電圧以上であるとき、切替スイッチ12Aは、第2の充電パス21を選択する。
本実施形態の変形例によると、本実施形態と同様に、太陽電池モジュール10の出力に応じて充電パスをさらに精度よく切り替えることにより、第1の蓄電池15A、第2の蓄電池15Bおよび第3の蓄電池15Cのいずれかを充電することができる。特に、照度が極めて低いときであって、発電量が回路消費電力に対し無視できないような場合でも効率よく充電することができる。そのため、より広い照度範囲において、蓄電池を効率よく充電できる。
第1から第3の実施形態において、2つまたは3つの充電パスおよび蓄電池を備えた充電器を説明した。しかしながら、本願発明はこれに限定されない。本願発明の充電器は、複数の充電パスおよび各充電パスに接続された複数の蓄電池を備えていてもよい。この構成によると、照度に応じて、太陽電池モジュールからの電力を蓄電池により効率的に給電できる。
本願発明は、太陽電池を備えた種々の充電器に好適に利用され得る。例えば、本願発明の充電器は、スマートフォンに代表されるモバイル電子機器を保護するカバー(ケース)に搭載され得る。その充電器付きカバーによると、照度変化に伴う太陽電池モジュールの出力電圧に変動が生じた場合であっても、太陽電池モジュールからの電力をモバイル電子機器に効率的に供給することができる。
本明細書は、以下の項目に記載の充電器を開示している。
〔項目1〕
太陽電池モジュールと、
前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第1および第2の蓄電池と、
前記第1の蓄電池に電力を供給する第1の充電パスと前記第2の蓄電池に電力を供給する第2の充電パスとを切り替え可能な切替スイッチと、
前記第2の充電パスに設けられた昇圧回路と、
を備える、充電器。
項目1に記載の充電器によると、照度変化に伴う太陽電池モジュールの出力電圧に変動が生じた場合であっても、太陽電池モジュールからの電力を蓄電池により効率的に給電できる。
〔項目2〕
前記切替スイッチは、前記太陽電池モジュールの出力電圧と基準電圧との大小関係に応じて前記第1の充電パスと前記第2の充電パスとを切り替える、項目1に記載の充電器。
項目2に記載の充電器によると、太陽電池モジュールの出力電圧と基準電圧との大小関係により、第1および第2の充電パスを切り替えることができるので、低照度および高照度のそれぞれに対応じた充電パスを実現することができる。
〔項目3〕
前記太陽電池モジュールの出力電圧は、最大出力動作電圧である、項目2に記載の充電器。
項目3に記載の充電器によると、太陽電池モジュールを最大出力動作電圧で動作させることができるので、太陽電池モジュールから電力をより効率的に得ることができる。
〔項目4〕
前記太陽電池モジュールの最適動作点を追従する制御回路をさらに備える、項目3に記載の充電器。
項目4に記載の充電器によると、制御回路(MPPT回路)を用いて太陽電池モジュールを最大出力動作電圧で動作させることができるので、太陽電池モジュールから電力をより効率的に得ることができ、充電器を簡易に構築できる。
〔項目5〕
前記第1の充電パスに設けられ、前記第1の蓄電池の充電を制御する第1の充電制御回路と、
前記第2の充電パスに設けられ、前記第2の蓄電池の充電を制御する第2の充電制御回路と、
をさらに備える、項目4に記載の充電器。
項目5に記載の充電器によると、充電制御回路により安定的に蓄電池を充電できるので、充放電効率を向上させることができる。
〔項目6〕
前記太陽電池モジュールは、色素増感太陽電池モジュールである、項目1から5のいずれかに記載の充電器。
項目6に記載の充電器によると、照度が低下した場合においても、多結晶シリコン太陽電池などと比べ、太陽電池モジュールからより高い出力電圧を得ることができる。
〔項目7〕
前記太陽電池モジュールは、複数のセルが互いに直列に接続された構造を有する、項目1から6のいずれかに記載の充電器。
項目7に記載の充電器によると、太陽電池モジュールを高集積化できるので、太陽電池モジュールからより高い出力電圧を得ることができる。
〔項目8〕
前記第1の蓄電池の充電時には、前記第2の蓄電池から外部接続されるモバイル電子機器に電力が供給され、前記第2の蓄電池の充電時には、前記第1の蓄電池から前記モバイル電子機器に電力が供給される、項目1から7のいずれかに記載の充電器。
項目8に記載の充電器によると、モバイル電子機器を使用しながら、充電器を効率よく充電できる。
〔項目9〕
前記基準電圧は、前記第1および第2の蓄電池の定格電圧であって、
前記最大出力動作電圧が前記定格電圧以上のとき、前記切替スイッチは、前記第1の充電パスを選択し、前記最大出力動作電圧が前記定格電圧未満のとき、前記切替スイッチは、前記第2の充電パスを選択する、項目3から5のいずれかに記載の充電器。
項目9に記載の充電器によると、基準電圧を蓄電池の定格電圧とすることにより、蓄電池の入力電圧を考慮した充電パスの切り替えを実現できる。
〔項目10〕
前記第1の蓄電池の容量は前記第2の蓄電池の容量よりも大きい、項目1から9のいずれかに記載の充電器。
項目10に記載の充電器によると、蓄電池の容量を小さくした分だけ、充電器自体のサイズを小型化することができる。
〔項目11〕
前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第3の蓄電池と、
前記第3の蓄電池に電力を供給する第3の充電パスに設けられ、前記第3の蓄電池の充電を制御する第3の充電制御回路と、
前記第3の充電制御回路の入力側に設けられたキャパシタと、
をさらに備え、
前記切替スイッチは、前記第1の充電パスと前記第2の充電パスと前記第3の充電パスとを、前記太陽電池モジュールの出力電圧と基準電圧との大小関係に応じて切り替える、項目5に記載の充電器。
項目11に記載の充電器によると、充電器のバリエーションを提供できる。また、照度が極めて低いときは、太陽電池モジュールからの電力は、キャパシタに一旦蓄積されてから第3の充電パスを通して第3の蓄電池に供給されるので、発電量が回路消費電力に対し無視できないような場合でも効率よく充電することができる。
〔項目12〕
前記第1の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧は、前記第2の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧よりも大きく、前記第2の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧は、前記第3の充電パスが有効となる前記太陽電池モジュールの最大出力動作電圧よりも大きい、項目11に記載の充電器。
項目12に記載の充電器によると、極めて低照度、低照度および高照度のそれぞれに対応じた充電パスを実現することができる。
〔項目13〕
前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第3の蓄電池と、
前記第3の蓄電池に電力を供給する第3の充電パスに設けられ、前記第3の蓄電池の充電を制御する第3の充電制御回路と、
前記第3の充電制御回路の入力側に設けられたキャパシタと、
前記太陽電池モジュールと前記制御回路との間に設けられたさらなる切替スイッチであって、前記太陽電池モジュールの出力電圧が基準値未満であるとき、前記第3の充電パスを有効にするさらなる切替スイッチと、
をさらに備える、項目5に記載の充電器。
項目13に記載の充電器によると、充電器のバリエーションを提供できる。また、照度が極めて低いときは、太陽電池モジュールからの電力は、キャパシタに一旦蓄積されてから第3の充電パスを通して第3の蓄電池に供給されるので、発電量が回路消費電力に対し無視できないような場合でも効率よく充電することができる。
〔項目14〕
項目1から13のいずれかに記載の充電器を備える、充電器付きモバイル電子機器カバー。
項目14に記載の充電器付きモバイル電子機器カバーによると、太陽電池モジュールからの電力を効率的に供給する充電器を備えたモバイル電子機器カバーを提供できる。
本発明は、太陽電池を備えた充電器に用いることができる。
1A、1B、1C、1C’ 充電器
2 モバイル電子機器
10 太陽電池モジュール
11 MPPT回路
12A、12B、12C 切替スイッチ
13 昇圧回路
14A、14B、14C ダイオード
15A 第1の蓄電池
15B 第2の蓄電池
15C 第3の蓄電池
16 コンパレータ
17A、17B、17C 充電制御回路
18 キャパシタ
20 第1の充電パス
21 第2の充電パス
22 第3の充電パス

Claims (5)

  1. 太陽電池モジュールと、
    前記太陽電池モジュールからの電力を蓄積する第1および第2の蓄電池と、
    前記第1の蓄電池に電力を供給する第1の充電パスと前記第2の蓄電池に電力を供給する第2の充電パスとを切り替え可能な切替スイッチと、
    前記第2の充電パスに設けられた昇圧回路と、
    を備える、充電器。
  2. 前記切替スイッチは、前記太陽電池モジュールの出力電圧と基準電圧との大小関係に応じて前記第1の充電パスと前記第2の充電パスとを切り替える、請求項1に記載の充電器。
  3. 前記太陽電池モジュールの最適動作点を追従する制御回路をさらに備える、請求項2に記載の充電器。
  4. 前記第1の蓄電池の充電時には、前記第2の蓄電池から外部接続されるモバイル電子機器に電力が供給され、前記第2の蓄電池の充電時には、前記第1の蓄電池から前記モバイル電子機器に電力が供給される、請求項1から3のいずれかに記載の充電器。
  5. 前記第1の蓄電池の容量は前記第2の蓄電池の容量よりも大きい、請求項1から4のいずれかに記載の充電器。
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