JP3412960B2 - 画像読取装置及びその制御方法 - Google Patents

画像読取装置及びその制御方法

Info

Publication number
JP3412960B2
JP3412960B2 JP12390795A JP12390795A JP3412960B2 JP 3412960 B2 JP3412960 B2 JP 3412960B2 JP 12390795 A JP12390795 A JP 12390795A JP 12390795 A JP12390795 A JP 12390795A JP 3412960 B2 JP3412960 B2 JP 3412960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
read
area
image
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12390795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08317135A (ja
Inventor
昭彦 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP12390795A priority Critical patent/JP3412960B2/ja
Priority to US08/652,345 priority patent/US5721423A/en
Publication of JPH08317135A publication Critical patent/JPH08317135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3412960B2 publication Critical patent/JP3412960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/17Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa the scanning speed being dependent on content of picture
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/12Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using the sheet-feed movement or the medium-advance or the drum-rotation movement as the slow scanning component, e.g. arrangements for the main-scanning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/19Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays
    • H04N1/191Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays the array comprising a one-dimensional array, or a combination of one-dimensional arrays, or a substantially one-dimensional array, e.g. an array of staggered elements
    • H04N1/1911Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on more than one main scanning line, e.g. scanning in swaths
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/04Scanning arrangements
    • H04N2201/0402Arrangements not specific to a particular one of the scanning methods covered by groups H04N1/04 - H04N1/207
    • H04N2201/0466Selectively scanning in one or the other of two opposite directions, e.g. in the forward or the reverse direction
    • H04N2201/0468Scanning in both of the two directions, e.g. during the forward and return movements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿上の画像を読み
画像読取装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置では、光電センサー
群が用紙サイズの幅に対応して配置されたラインヘッド
型のスキャナーユニットを、センサー群の配列方向に対
して垂直方向に移動しながら原稿を読みとる、フラット
ヘッドタイプが主流であった。このタイプは、高速かつ
高精度の画像読み取りが可能である反面、紙の幅だけ光
電センサーを必要とするため、装置の大きさやコストの
面で制約があり、個人ユースでは今一歩不向きである。
【0003】これに対して、印字ヘッドを搭載するキャ
リア部に、紙送り方向に対して平行な方向に光電センサ
ーを配置することにより、印字だけなく画像読み取りも
できる、いわゆるシリアルタイプのスキャナー付プリン
タユニットを搭載したパーソナルワープロが近年商品化
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例で示したシリアルタイプの画像読取装置では、紙送り
方向に対して垂直な方向にキャリアを移動しながらの画
像読取動作(スキャン)と紙送りの繰り返しで画像を読
み込むため、Nライン目を左から右にスキャンし、(N
+1)ライン目は右から左にスキャンするような、いわ
ゆる双方向スキャンで画像を読みとると、キャリヤ走査
系の精度等からワンスキャンとワンスキャンのつなぎ目
がずれてしまうことになる。このため高精度に読み込む
ためには一方向のみの走査が有効であるが、双方向走査
に比べて読み取り時間が長くなってしまうという欠点が
存在した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、複数の受光素子を配列したラインセンサと、前記受
光素子の配列方向に原稿を搬送する搬送手段と、前記原
稿の搬送方向に垂直な第一方向と前記第一方向の逆方向
である第二方向に前記ラインセンサを往復移動させる移
動手段とを備え、前記搬送手段による前記原稿の搬送
と、前記移動手段による前記ラインセンサの移動とを繰
り返すことで原稿画像を読み取る画像読取装置であっ
て、 前記第一方向への移動時に前記原稿を読み取ること
で得られる読取データから前記搬送方向に所定幅以上連
続した非画像領域の有無を判断し、前記非画像領域無し
と判断した場合には、前記第一方向への移動に続く前記
第二方向への移動時に前記原稿を読み取らずに、前記第
二方向への移動に続く前記第一方向への移動時に前回の
前記第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域
を読み取り、前記非画像領域有りと判断した場合には、
前記第一方向への移動に続く前記第二方向への移動時に
前記非画像領域を前記搬送方向における読取領域端部と
して前記第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接
領域を読み取るように前記ラインセンサ、前記搬送手
段、及び前記移動手段を制御することを特徴とするもの
である。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、複数の受
光素子を配列したラインセンサと、前記受光素子の配列
方向に原稿を搬送する搬送手段と、前記原稿の搬送方向
に垂直な第一方向と前記第一方向の逆方向である第二方
向に前記ラインセンサを往復移動させる移動手段とを備
え、前記搬送手段による前記原稿の搬送と、前記移動手
段による前記ラインセンサの移動とを繰り返すことで原
稿画像を読み取る画像 読取装置の制御方法であって、前
記第一方向への移動時に前記原稿を読み取ることで得ら
れる読取データから前記搬送方向に所定幅以上連続した
非画像領域の有無を判断し、前記非画像領域無しと判断
した場合には、前記第一方向への移動に続く前記第二方
向への移動時に前記原稿を読み取らずに、前記第二方向
への移動に続く前記第一方向への移動時に前回の前記第
一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域を読み
取り、前記非画像領域有りと判断した場合には、前記第
一方向への移動に続く前記第二方向への移動時に前記非
画像領域を前記搬送方向における読取領域端部として前
記第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域を
読み取るように前記ラインセンサ、前記搬送手段、及び
前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】図1は第1の実施例の画像読取装置の特徴を
もっともよく表す図画であり、同図1において1はスキ
ャナ装置本体、2はスキャナユニット、3はスキャナユ
ニットをホールドするためのキャリヤユニット、4はス
キャナユニットでA/D変換されたデジタル画像データ
をメイン制御ユニット部(不図示)に転送するためのフ
レキシブルなケーブルである。
【0008】また、5はスキャナユニットを紙送り方向
に対して垂直方向に走査させるキャリヤ駆動ユニット、
6は原稿用紙をキャリヤユニットの走査方向に対して垂
直方向に動かすための紙送りユニット、7はホストPC
8と画像読取装置1の間でのコマンドや画像データの経
路である入出力コネクター、9は原稿用紙を給紙するた
めの給紙トレイである。
【0009】このほか、図示されていないユニットとし
てキャリア駆動ユニットと給紙トレイに間に位置し原稿
用紙の有無を検出するためのPEセンサー、キャリヤユ
ニットの絶対位置を検出するためのHPセンサー、紙送
りユニットやキャリヤユニット等のメカ駆動系の制御
や、スキャナユニットが読みとった画像データを必要に
応じて編集・加工して入出力コネクターを経由してホス
トPCに転送するためのメイン制御ユニット等がある。
【0010】図2は、図1に示したスキャナユニット2
の説明図である。スキャナユニット2は、読み取り面を
照射する発光部11と、読み取り面からの反射光を受光
するために紙送り方向に360dpiの密度で配置され
た128個の受光素子からなるセンサである受光部12
と、受光部から出力されるアナログ信号をデジタル値に
変換する演算部13と、デジタル化の際の各種モードを
メイン制御ユニットから指定するための内部レジスタ設
定部14と、レジスタ設定部14の設定値に対応するデ
ジタル値に変換された画像データをメイン制御ユニット
に転送する画像データ転送部15から構成される。
【0011】図3はメイン制御ユニット20の電気ブロ
ック図である。メイン制御ユニット20は、制御手段で
あるMPU21を中心に構成され、このMPU21は、
MPUの動作手順やモータ制御用の各種テーブル等が記
載されたROM部やMPUの演算用等に使用される内部
ワークRAMを内蔵したいわゆるワンチップマイコンで
ある。
【0012】MPU21の周辺には、スキャナーユニッ
ト2から転送された画像データを格納するための1MBy
teの記憶手段及び検出手段である外部RAM23、スキ
ャナユニット2からの画像データをシリアル/パラレル
変換後MPU21が指定する外部RAMエリア内の指定
アドレスから順に画像データを格納する画像データ格納
制御部24、アドレスラインとデータラインから構成さ
れMPU21と画像データ格納制御部24の双方からの
RAMエリアへのアクセスを可能にするデータバス2
5、入出力コネクタ7を経由してホストPC8からのコ
マンドを受け取ったり、あるいは読み取った画像データ
をホストPC8に転送するためのホストPCインターフ
ェース制御部26、MPU21からの制御信号に応じて
キャリヤユニット駆動用のステッピングモータ27と紙
送り用のステッピングモータ28との電流量を制御する
モータ制御部29等が配置されている。
【0013】キャリア・紙送りの両ステッピングモータ
ー27,28はともに、モーター1パルス(1ステッ
プ)でキャリア・原稿用紙が360分の1インチ動くよ
うなギヤ比で設計されている。
【0014】MPU21と画像データ格納制御部24と
スキャナユニット2とは、MPU21から出力されるC
RST(Column Read Start Timing)信号31によって
同期がとられている。つまりキャリアユニットが1/3
60インチ移動するごとにMPU21はCRSTをワン
ショット信号として出力し、スキャナユニット2はこの
信号をトリガーにして1カラム分の画像データを画像ク
ロック信号32(SCLK)と画像データ信号33(SDATA
)によって、シリアル形式のデータとして画像データ
格納制御部24に転送する。格納制御部では転送されて
きたシリアルデータを8ビットを1単位としてパラレル
変換後に格納アドレスが示す先頭アドレスから順にデー
タバス25を経由して画像データを格納していく。
【0015】図4はホストPCまで含めた本実施例での
ソフト階層図である。ユーザーはスキャナドライバー4
1を介して、各種パラメータや読み取りエリアを指定す
る。スキャナードライバー41は、設定値にあわせて読
み取りモードや読み取りエリアを指定するコマンドをス
キャナ装置1に送出する。
【0016】スキャナ装置1内の制御ソフトは、主にホ
ストPC8とのコマンドやステータスおよび画像データ
の制御を司るコントローラタスク42と、コントローラ
からのコマンドに従ってスキャン装置内のスキャナユニ
ットやキャリヤ・紙送りのモーター系の制御を行うエン
ジンタスク43、及び両タスクの状態遷移を管理するリ
アルタイムOS44の3ブロックから構成される。
【0017】リアルタイムOS44はμITRON仕様
に準拠したものであり、本発明には特に関与しないため
詳細は省略する。
【0018】次に、RAM23のマッピングと画像デー
タの格納ファーマットを図5に示す。二値モードの場合
は128個の受光素子で受光し、1素子あたりの受光電
圧値は1ビットのデジタル値として、つまり1カラムあ
たり16バイトで、RAM23の所定エリアに順番に格
納されている。多値モードの場合も128個の受光素子
で受光し、1素子あたりの受光電圧値は8ビットのデジ
タル値として、つまり1カラムあたり128バイトで、
RAM23の所定エリアに順番に格納されている。
【0019】格納エリアへの格納方向は、読み取り原稿
を左から右に(正方向に)スキャンする場合に格納先ア
ドレスが小さい値から順にインクリメントされていく正
方向格納と、右から左にスキャンする場合に格納先アド
レスが順にデクリメントされていく逆方向格納とがあ
る。画像データ格納制御部24には格納先頭アドレスを
指定するレジスタと格納方向を指定するレジスタが内蔵
され、アドレス・データバスを経由してエンジンタスク
から指定される。
【0020】コントローラタスクとエンジンタスクの基
本的な動作フローを図6に示す。
【0021】まずコントローラタスクは、ホストPCI
/F制御部26を介してホストPC8からの給紙・読み
取り・排紙等の本実施例の読取装置でサポートされてい
る命令を取得する(S−1)。次にホストPC8からの
命令を、コントローラタスク分・エンジンタスク分に役
割分担し(S−2)、エンジンタスクに指令するコマン
ドとパラメータをエンジンコマンドバッファにセットし
同時にコマンド発行フラグをセットする(S−3)。
【0022】ここで、コントローラタスクとエンジンタ
スク間のインターフェースは、コントローラタスクから
エンジンタスクに送出される給紙・スキャン・紙送り・
排紙等の各種コマンド群と、エンジンタスクの動作状態
やコマンドの動作結果をコントローラタスクに通知する
ためのステータス群があり、いずれもMPU21の内蔵
RAM上の共有ワークに定義されており、両タスクから
セット・リセット・参照する事ができる。
【0023】コントローラタスクは、各コマンド発行フ
ラグがエンジンタスクによってリセットされるのを10
msec周期でモニターする(S−4)。ここでリアル
タイムOSのタスク管理機能でMPUの占有権がコント
ローラタスクからエンジンタスクに遷移する(S−
5)。
【0024】エンジンタスクは前述のコマンドバッファ
からコントローラタスクがセットしたコマンドを取得し
(S−6)、コマンドに対応した処理を実行するための
準備をした後(S−7)、コントローラタスクでセット
されていたコマンド発行フラグをリセットして(S−
8)、代わりにコマンドの実行中であること示す実行中
フラグをセットし(S−9)、各コマンドに対応する各
種割込処理起動のための設定を行って(S−10)、次
のコマンドの取得に分岐する。
【0025】未処理コマンドがない場合は、再びリアル
タイムOSによってMPUの占有権がエンジンタスクか
らコントローラタスクに遷移する。本実施例では、紙送
り動作やキャリヤユニットの駆動動作、さらには本発明
のポイントである画像データ分布情報の解析処理等は、
後述する割込処理の中で実行され、この最終部でS−1
0でセットした実行中フラグがリセットされる。
【0026】MPU21の占有権が再びコントローラタ
スクに遷移して、発行フラグがリセットされたのを確認
後、実行中フラグがリセットされるのを待って(S−1
1)、必要に応じて内蔵RAM上の共用ワークにセット
されている装置内状況を示すステータスや、外部RAM
上の一定エリアに格納されている読み取った画像データ
を、ホストPCI/F制御部26を通してホストPC8
に転送する(S−12)。
【0027】前記S−10で起動する各種割込処理に
は、キャリヤモータ27を回転させてキャリヤユニット
4を走査するためのキャリヤ駆動用割込処理や、LFモ
ータ28を回転させて紙送りを行うための紙送り用割込
処理等があるが、本実施例ではこれらの中で本発明のポ
イントである画像データ分布情報について後述する60
カラムカウンタ割込処理のなかで説明していく。以上は
各命令共通の基本フローである。
【0028】次に各命令個別の動作フローを図7から説
明していく。給紙動作の制御フローを図7に示す。コン
トローラタスクは、ホストPCインターフェース制御部
26を経由してホストPC8から送信された給紙命令を
受信すると、エンジンタスク用コマンドバッファに給紙
コマンドとパラメータをセットする(S−15)。パラ
メータは、ホストPCから指定される給紙時の紙送り量
で360分の1インチ単位で設定される。
【0029】エンジンタスクでは、コマンドバッファに
セットされているコマンドを給紙コマンドと判別し給紙
コマンド処理が実行される。MPU21のポートに入力
されるPE(Paper Empty)センサーの値を判定し(S−
16)、オンの場合(紙なし)は上限付き(例えば10
00パルス)でPEセンサーがオン(紙なし)からオフ
(紙あり)になるまで紙送り駆動ユニット4によって紙
送りを行う(S−17)。
【0030】本実施例では、給紙トレイは斜めに設置さ
れており、原稿用紙をトレイ上におくと自然に用紙先端
が、紙送りユニットに一部である給紙ローラにぶつかる
構造になっている(不図示)。
【0031】給紙ローラからPEセンサーまでは1イン
チの長さがあり、前記S−17で1000パルス分紙送
用ステッピングモータを回転させてもPEセンサーがオ
フ(紙あり)に変化しなければ(S−18)、給紙エラ
ーステータスを共用ワークにセットし、給紙ルーチンの
最終部に分岐する(S−19)。
【0032】PEセンサーのオンからオフを検出後、P
Eセンサーからスキャナーユニット上の第一受光素子の
位置まで紙送りユニットを用いて紙送りを実行する(S
−20)。このあとコントロールタスクから指定された
紙送り量分さらに紙送りを実行して(S−21)、給紙
成功ステータスを共用ワークにセットし(S−22)、
給紙実行中フラグをリセットして(S−23)給紙ルー
チンを終了する。
【0033】実際の紙送り動作は、紙送り用割込処理の
中で紙送り用ステッピングモータを指定パルス分、停止
・加速・定速・減速・停止という各割込動作モジュール
を実行していくことで実現され、前記S−22やS−2
3のフラグは停止モジュールの中でセット・リセットさ
れる。
【0034】コントローラタスクに占有権が遷移する
と、Waitルーチンを抜けて共用ワークにエンジンが
セットしたステータスを検査する(S−24)。給紙動
作が成功している場合は、エンジンタスクに発行した紙
送り量をLF方向ヘッド位置情報として内部RAM上の
ワークに保管するとともに(S−25)、ホストPCI
/F制御部26を介してスキャナー装置1へのコマンド
転送を許可し、ホストPC8からの次の命令を取得体制
に入る(S−26)。
【0035】失敗している場合は、ホストPCI/F制
御部を介して一端スキャナ装置からホストPCへの転送
モードに変更後(S−27)、エラーステータスの詳細
をホストPCに転送し(S−28)、再びホストPCか
らスキャナ装置への転送モードに切り替えて(S−2
6)次の命令の取得体制に入る。
【0036】次に読み取り動作について説明する。
【0037】ホストPC8から読み取り命令が送信され
た場合の、コントローラタスクとエンジンタスクの制御
フローを図8から示す。ホストPC8からの読み取り命
令には読み取り範囲と読み取りモードのパラメータが付
属する。読み取り範囲は、原稿用紙左上端を原点(x
0、y0)とし(xは受光素子配列方向に対して垂直方
向、yはxに対して垂直方向の2次元座標である)、読
み取り範囲の左上端と右下端の座標値を、360分の1
インチ単位で指定する。
【0038】読み取りモードは1受光素子が受光するア
ナログ電圧値を0or1の二値で読み取るか(二値モー
ド)、0〜255の8Bit 多値で読み取るか(多値モー
ド)を選択するためである。
【0039】読み取り命令を受けたコントローラタスク
は、ホストPCI/F制御部26を介してホストPC8
とスキャナ装置1の通信を待機状態にし(S−30)、
読み取り命令のパラメータで指定される読み取り範囲左
上端のy座標値から、前記S−25で記憶していたLF
方向ヘッド位置情報値を引いた分だけ紙送りするよう
に、紙送りコマンドをエンジンタスクに発行する(S−
31)。
【0040】リアルタイムOSによってMPU21のリ
ソース占有権はエンジンタスクに遷移し(S−32)、
紙送り用ステッピングモータ28を指定量分回転させる
ことで指定量分の紙送り実行し(S−33)、紙送り実
行中フラグをリセットし(S−34)紙送りルーチンを
終了する。
【0041】エンジンタスクによる紙送りルーチンが終
了し、リアルタイムOSによって再度コントローラタス
クに占有権が遷移し(S−32)、コントローラタスク
は後述するエンジンタスクによる読み取り中の紙送りコ
マンドで参照する読み取り動作中フラグをセットすると
ともに(S−35)、読み取り範囲と読み取りモードか
らスキャナ装置1からホストPC8に転送する総画像デ
ータ量(γ)を以下の式から算出する(S−35)。
【0042】 二値:(右下端x値−左上端x値)*(右下端y値−左上端y値)/8 〔Byte〕 多値:(右下端x値−左上端x値)*(右下端y値−左上端y値) 〔Byte〕 例えば図9に示す原稿では、4インチ四方のエリアを二
値モードで読みとる場合の総画像データ量は、2592
00Byte(=360*4*360*4/8)にな
る。
【0043】コントローラタスクは、スキャンコマンド
と用紙左端を原点としたときの読み取り左端位置までの
カラム数および読み取り右端位置までのカラム数をパラ
メータとしてスキャンコマンドをエンジンコマンドバッ
ファにセットするとともに(S−37)、スキャンコマ
ンド発行フラグをセットして(S−38)、10mse
c周期でこのフラグがエンジンタスクでリセットされる
のを待つ(S−39)。
【0044】リアルタイムOSによって、エンジンタス
クにMPU21の占有権が遷移し(S−40)、エンジ
ンタスクによるスキャンルーチンが開始される。コマン
ドバッファ内の二つのパラメータ(読み取り左端位置・
右端位置)とエンジンタスクが管理しているキャリヤ停
止位置情報から、読み取り方向(キャリヤ走査方向)と
読み取り開始位置までの移動量(Moveカラム) と読み取
り中の移動量(Scan カラム) を算出する(S−41)。
【0045】なお、キャリヤ停止位置情報は、紙送り方
向に対して垂直方向でのヘッド停止位置でキャリヤが移
動するたびにアップデートしワークに保持している。原
点(Home Position)は原稿用紙の左端からさらにキャリ
ヤユニットの加速分(停止状態から定速状態に移行する
のに必要なステップ数)左にシフトした位置にあり、電
源オン後のイニシャル動作でMPUは、キャリアユニッ
ト走査線上に配置されたHP(Home Position)センサー
からの出力値を利用してキャリアユニットの物理的な位
置を把握し、キャリヤユニットを原点位置に移動させて
いる。
【0046】キャリヤ走査方向の選択は、|キャリヤ停
止位置−左端位置|と|キャリヤ停止位置−右端位置|
との大小比較で小さい方から大きい方へ、つまりキャリ
ヤ停止位置に近いほうを読み取り開始位置に決定する。
【0047】例えば図9の原稿例で最初のスキャンコマ
ンドをエンジンタスクが受け取った場合、キャリヤ停止
位置は0で左端位置は720で右端位置は2160だか
ら、読み取り方向は左から右(正方向)にMoveカラムは
720、Scanカラムは1440(=360*4)にな
る。
【0048】本実施例では図4に示すように、画像デー
タの格納用に二つの画像データ格納エリアを外部RAM
上に持っていて、スキャンコマンドの実行のたびに交互
に切り替えている。エンジンタスクは、画像データ格納
制御部に対して格納先頭アドレスと格納方向を設定する
(S−42)。
【0049】1カラム分の画像データの格納は、画像デ
ータ格納制御部24とスキャナヘッド間の同期信号で1
カラム分キャリヤユニットが移動するごとにMPU21
から出力されるCRST信号をトリガーとして開始され
るが、一回のスキャンコマンドにおける最初のCRST
信号は、キャリヤ割込処理においてキャリヤユニットが
読み取り開始位置に到達した時点で出力される。
【0050】エンジンタスクは、コントロールタスクに
現在スキャン動作中であることを示すスキャン中フラグ
をセットするとともに画像データ格納エリアの先頭アド
レスを内部RAM上のリターン用ワークにセットする
(S−43)。正方向読み取りの場合は、S−42で設
定したアドレス値がリターン用ワークの値になるし、逆
方向読み取りの場合は、S−42で設定したアドレスか
ら画像データ数(Byte)を引いたアドレスがリター
ン用ワークの値になる。
【0051】エンジンタスクは読み取り方向・Moveカラ
ム数・Scanカラム数の3つの入力パラメータで、キャリ
ヤユニット駆動用の起動ルーチンを実行する(S−4
4)。ここでは3つのパラメータをセットして、キャリ
ヤモータ用タイマーをスタートし、タイマー割込処理を
許可するのみで、実際のキャリヤ駆動はMPUのキャリ
ヤモータ用タイマー割込処理(キャリヤ割込処理)で実
行される。
【0052】エンジンタスクは、コントローラタスクが
セットしたスキャンコマンド発行フラグをリセットし
(S−45)、スキャンコマンドルーチンを終了し、M
PU21の占有権をコントローラタスクに引き渡す(S
−40)。
【0053】コントローラタスクは、スキャンコマンド
発行フラグがリセットされたのを検出すると、スキャン
コマンドの戻り値である画像データ格納アドレスを取得
し(S−46)、スキャン中フラグがリセットされるの
を10msec周期でセンスする(S−47)。
【0054】キャリヤ割込処理では、停止・加速・定速
・読み取り開始・読み取り終了・定速・減速・停止と順
番に各モジュールが実行されるが、この中でスキャン中
フラグは読み取り終了モジュールで、つまり読取り終了
位置までキャリヤユニット4が到達したときにリセット
される。またキャリヤ割込処理の読み取り開始モジュー
ルでは、読み取り同期信号CRSTのワンショット出力
を開始する。
【0055】この同期信号は読み取りエリアをキャリヤ
ユニット4が移動中に、キャリヤユニット4が1カラム
移動するたびにキャリヤ割込処理の中で1パルス出力さ
れるが、同時にMPU21にも入力されている。キャリ
ヤ割込処理の読み取り開始モジュールで、この信号(C
RST)が60回入力されるたびに、つまり60カラム
の読み取りのたびにカウンター割込処理が起動するよう
に設定する。
【0056】後述するカウンター割込処理では、画像デ
ータ格納部によってRAM上の指定エリアに格納された
画像データの紙送り方向における画像分布情報を算出し
ており、前述のスキャン中フラグをリセットする際にこ
の分布情報も共用ワークを通してコントローラタスクに
通知される。
【0057】コントローラタスクはスキャン中フラグが
リセットされたのを検出すると、共用ワークから画像分
布情報を取得し、原稿画像パターンの切れ目を検出する
(S−48)。この画像パターンの切れ目をここでは行
間を検出することにより検出しているが、これに限らず
例えば字間を検出するようにしてもよい。この画像パタ
ーンの切れ目を検出するための白分布情報検出エリアは
図9に示すように、128個の受光素子のうち下端から
の32個分に対応した4バイトで構成されている。例え
ば分布情報の第16ビットから第24ビットが0である
ならば、112番目から120番目までの受光素子が読
みとった原稿エリアはすべて白であることを意味してい
る。
【0058】コントロールタスクは128個の受光素子
のなかで下端からの32個の受光素子のうち8個以上の
連続した白エリアを読み込んだ部分がないかを画像分布
情報からチェックする(S−49)。
【0059】連続した白エリアがない場合は紙送り量と
して128ドットを指定するとともに双方向禁止フラグ
をセットし(S−50)、連続した白エリアがある場合
には上端から空白エリアの最後までのドット数(128
−α)ドットを指定するとともに双方向禁止フラグをリ
セットし、エンジン用コマンドバッファに紙送りコマン
ドとともに格納する(S−51)。
【0060】読み取りモードと読み取り幅と画像分布情
報から、前回のスキャンコマンドで外部RAMに格納済
みの画像データのうち、今回ホストPCに転送する画像
データ数(β=(128−α)* Scanカラム/8)
を算出し(S−52)、S−36で算出した総画像デー
タ数(γ)から減算し(S−53)、0より大きい場合
は再びスキャンコマンドをエンジン用コマンドバッファ
に格納する(S−54)。
【0061】図9の例では、二値モードで一回目のスキ
ャンコマンドの実行での画像情報は第112ビットから
120ビットまで0であるから、S−51で双方向禁止
フラグをリセットし120ドットの紙送り量で紙送りコ
マンドをコマンドバッファにセットし、総画像データ数
は237600(=259200−120*360*4
/8)にアップデートされ、次のスキャンコマンドもコ
マンドバッファに格納される。
【0062】コントローラタスクは、10msec周期
でスキャンコマンド発行フラグがエンジンタスクでリセ
ットされるのを待って(S−55)、ホストPCI/F
制御部26を介してスキャナ装置1からホストPC8へ
のデータ転送をイネーブルにし、S−43で取得したア
ドレスが示す外部RAM23上の格納エリアに格納され
ている前回のスキャンコマンドで読み取った画像データ
のうち、S−51で指定した紙送り量に対応する画像デ
ータのみを格納エリアからピックアップしながらホスト
PC8に転送する(S−56)。図9の例では、S−5
6でβ=21600byte(120*360*4/
8)がホストPCに転送される。
【0063】次に図10に進んで、図9のS−55で1
0msecのWait中はリアルタイムOSによってエ
ンジンタスクにMPUの占有権がうつり(S−57)、
エンジンタスクはコマンドバッファから未処理コマンド
を取得する(S−58)。
【0064】S−48,49で紙送りコマンドが格納さ
れているから、まず紙送りコマンドが実行される。LF
モータ28の駆動はキャリヤモータ27の駆動と同様に
タイマー割込処理の中で、停止・加速・定速・減速・停
止の各モジュールで実現され、各モジュールでの紙送り
用ステッピングモータの駆動ステップ数のトータルが、
紙送りコマンドでの指定紙送り量に相当する。紙送りコ
マンドでは、まずパラメータとして指定された紙送り量
を入力値としてLF用タイマーを起動する(S−5
9)。読取動作中フラグが参照され、読取動作中でない
場合は紙送りコマンドを終了する(S−60)。
【0065】読取動作中の場合は、コントロールタスク
から指定される双方向禁止フラグをチェックし(S−6
1)、1の場合(禁止の場合)はキャリヤユニットを前
回のスキャンコマンド時の読み取り左端位置−キャリヤ
加速分の位置までの移動を開始し(S−62)、紙送り
コマンドの実行を終了する。
【0066】もちろんこの場合も実際のキャリヤ移動は
キャリヤユニット駆動用割込処理中で、停止・加速・定
速・減速・停止という各モジュールで実行される。S−
62ではキャリヤユニットの移動量つまりはキャリヤモ
ータのステップ数を設定し、割込処理起動用のタイマー
をスタートするのみである。
【0067】双方向禁止フラグが0の場合は、次回のス
キャンコマンドの実行は前回とは逆方向になる可能性が
高いからキャリヤユニットの移動は行わない(S−6
3)。紙送りコマンドが終了すると(実際はLF駆動や
キャリヤ駆動の起動が終了すると)、未処理のコマンドがな
いかエンジンコマンドバッファをチェックする(S−5
8)。
【0068】S−54で次のスキャンコマンドがセット
されているはずであるから、S−41からの処理と同様
にスキャン動作の起動をかけて(S−64〜68)、ス
キャンコマンドルーチンを終了する。ただし前回のスキ
ャンが格納エリアAであれば、今回のスキャンでは格納
エリアBになる。
【0069】再びエンジンコマンドバッファをチェック
し、未処理コマンドがない場合は、リアルタイムOSに
よってコントローラタスクに占有権が遷移する(S−6
9)。
【0070】MPU21の占有権がコントローラタスク
に移行して、S−56で前回のスキャンコマンド実行分
の画像データ転送が終了すると、S−46に分岐して2
回目のスキャンコマンドの実行終了を待つ(S−7
0)。
【0071】以上の処理を繰り返し、S−53で総画像
データ量γが0になると、読み取り動作中フラグをリセ
ットし(S−71)、読み取り動作が終了する。
【0072】次に、60カラムカウンタ割込処理につい
て説明する。
【0073】キャリヤユニット駆動用割込処理中の読み
取り開始モジュールで起動され、読み取り終了モジュー
ルが実行されるまでの間、つまりキャリヤユニットが読
み取り左端から右端まで走査中は、画像データ格納制御
部24とスキャナヘッドとの同期信号であるCRST
(Column Read Start Timing) 信号が60回入力される
たびに本割込処理が実行される。図11に制御フローを
示す。
【0074】本割込処理では、読み取りモード(二値・
多値)、格納方向(正方向・逆方向)、画像データポイ
ンタおよび画像データ分布情報の4つのワークを使用す
る。いずれもキャリヤ割込処理中の読み取り開始モジュ
ールで設定されるが、読み取りモード・格納方向は一回
のスキャンコマンドの実行中は変化しない。画像データ
ポインタは画像データ格納制御部24に設定した値が初
期値として与えれ、画像データ分布情報は128個の受
光素子中の下端から32個分に相当する4バイト(32
ビット)のワークが初期値0で与えられる。
【0075】まず60カラム分のチェックを行うループ
カウンタとしてBCレジスタに初期値60をセットする
(S−72)。分布情報算出用としてMPU21のXD
E(4バイト)、XHL(4バイト)レジスタを使用す
るから、両レジスタを0にクリヤーする(S−73)。
【0076】画像データ格納制御部24は格納エリアに
図9に示す様に画像データを格納していく。画像データ
ポインタが示す位置は、二値モードの場合は受光素子の
1番目から8番目までに対応するし、多値モードの場合
は受光素子の1番目に対応する。本実施例では128個
の受光素子で下端から32個の受光素子が読みとった画
像データに着目して双方向読み取りの可否を検出する。
【0077】二値モードの場合は、1画素1ビットとし
て、白の場合は0が黒の場合は1が格納エリアに読み込
まれている。多値モードの場合は、1画素1バイトとし
て、完全白の場合は00hが完全黒の場合は0ffhが
格納エリアに読み込まれている。画像データ分布情報
は、1画素1ビットとして0の場合は対応する受光素子
が読み取った画像データのワンスキャンでの累積値(O
R)が全て白であることを、1の場合は全てが白ではな
いことを意味している。
【0078】まず読み取りモード(二値・多値)を判断
し(S−74)、二値モードの場合に、画像データポイ
ンタが示す値+13からの4バイトの値(つまり第96
受光素子から第128受光素子が読みとった画像デー
タ)を、MPUのXDEレジスタにセットし(S−7
5)、注目カラムの隣接カラムである画像データポイン
タが示す値+29(1613)からの4バイトの値(第
96受光素子から第128受光素子が読み取った画像デ
ータ)をMPUのXHLレジスタにセットする(S−7
6)。
【0079】次にXDEレジスタとXHLレジスタのA
NDをとり、この値を画像データ分布情報ワークの4バ
イトにOR書きする(S−77)。画像データポインタ
を格納方向に応じて1カラム分アップデートし(S−7
8)、ループカウンタであるBCレジスタ値を1減算し
て(S−79)、0より大きいときは前期S−74に分
岐する(S−80)。
【0080】前記S−77で隣接する2カラムの画像デ
ータのANDをとったのは、原稿用紙上のごみ等の影響
をさけるためで、紙送り方向で360dpiキャリヤ方
向で180dpi(=360/2)の二次元の窓で画像
データの分布情報をチェックしている。例えば再生紙や
新聞紙等で原稿上のごみを拾いやすい時は、この二次元
のチェック窓を広げてやればよい。
【0081】多値モードの場合は、画像データポインタ
が示す値+96からの32バイトがXHLレジスタのビ
ット0から31に対応付けられる。画像データポインタ
+96からのオフセット位置を意味するためのDレジス
タを0で初期化し(S−81)、〔画像データポインタ
+96+D〕が示すアドレスの画像データ値をEレジス
タに(S−82)、注目カラムの隣接カラムつまり〔画
像データポインタ+128+96+D〕が示すアドレス
の画像データ値をE'レジスタにセットし(S−8
3)、S−84において、EとE'のORが0の時つま
りEもE'も共に0であるときXHLレジスタの第Dビ
ットを0に(S−85)、その他の時は第Dビットを1
にセットする(S−86)。
【0082】32画素中の位置を意味するDレジスタの
値に1加算して(S−87)、Dの値が32になるまで
S−82からの処理を繰り返す。Dが32になると、つ
まり注目カラムの32画素分の白分布情報がXHLレジ
スタにセットされているから、この値を内蔵RAM上の
4バイトの画像データ分布情報ワークにOR書きする
(S−88)。画像データポインタを格納方向にあわせ
て1カラム分(128Byte)アップデートし(S−
89)、前記S−79に分岐し次のカラムの分布情報を
検出する。
【0083】以上の処理で、スキャンヘッド下端からの
32受光素子が読みとった60カラム分の画像データの
白分布が、4バイトの画像データ分布情報に反映される
ことになる。
【0084】多値モードにおいても二次元の窓の密度を
変化させることで原稿上のごみに対応できるが、より効
果を上げるには画像データが白であるかどうかのスライ
スレベルを、S−81の00hより少し大きめの値にす
ればよい。
【0085】以上がコントローラタスクとエンジンタス
クおよび割込処理による読み取り動作の制御フローであ
るが、これをタイミングチャートで示したのが図12に
なる。コントローラタスクで画像データ格納エリアAに
格納されている画像データをホストPC8に転送してい
るときは、画像データ格納制御部24によって次のライ
ンの画像読込が実行され、読み取った画像データは格納
エリアBに格納されている。またBに格納されている画
像データは60カラムごとに60カラムカウンタ割込処
理で、受光素子下端ブロックの画像データ分布状態がチ
ェックされている。
【0086】図13は、本発明の効果がもっとも期待で
きる原稿において、原稿面上での相対的なキャリアユニ
ットの読み取り経過を、従来例と本実施例の比較で示す
ものでキャラクターベースの原稿では、キャリヤのトー
タルな移動距離はより短く、つまり高速な画像読込が可
能になる。
【0087】本実施例では、受光素子群の下端から36
個分の受光素子が読み取った画像データに着目し、8ド
ット以上の連続した白エリアの有無で双方向キャリヤ走
査の判別を行ったが、もちろん着目する画像素子群は3
6個に限定されるものではないし、双方向走査の判別基
準も8ドットに限定されるものではない。
【0088】直前の走査と逆方向に走査する場合は、直
前の走査で読み取った画像データのうち、連続する白エ
リアより下部の受光素子が読み取った画像データは、次
回の上端の受光素子で再度読み取られる。
【0089】つまりキャリヤユニットの走査時間が読み
取り総時間の大半を占めるような読み取り範囲をホスト
PC8から指定された場合は、双方向走査での読み取り
時間短縮が期待できるが、反面キャリヤユニット走査時
間の比率が比較的小さくなるような読み取り範囲をホス
トPCから指定された場合は、双方向走査のために逆に
総読み取り時間が長くなる可能性もでてくる。
【0090】この場合、前記36受光素子分や8ドット
といったパラメータを可変値として、コントローラタス
クが読み取り範囲に応じて最適な値をエンジンタスクに
指定できるような制御フローを前記第1の実施例に追加
すればよい。
【0091】また本実施例では、高速動作のためにキャ
リヤの減速動作と紙送り動作を同時に行うためにキャリ
ヤモータ27とLFモータ28という2個のステッピン
グモータを使用したが、スピードよりコストを優先させ
たい場合はキャリヤとLFを1個のステッピングモータ
で共用し、MPUの出力ポートを介してプランジャー等
で切り替える構成にすると、より低価格なスキャナ装置
を実現できる。またスキャナヘッドは128個の受光素
子が紙送り方向に1ライン並んだものに限定されるもの
ではなく、例えばカラー用にR・G・Bと3ライン並ん
だヘッドの場合も、本発明は適用できる。
【0092】さらに実施例では、装置の小型化を図るた
めにLFモータ28で原稿用紙を移動させていたが、キ
ャリヤユニット自体がX軸方向だけでなくY軸方向に移
動するような構成にした場合でも、LF駆動ルーチン
(紙送りコマンド実行ルーチン)がキャリヤユニットY
軸方向移動ルーチンに置き換わるだけで本実施例は適用
できる。この場合装置自体は大きくなるが、第1の実施
例で問題になる紙送り時の原稿用紙の斜行が基本的には
発生しない。つまり第1の実施例より連続した白エリア
を検出する可能性が大きくなるから、本発明の効果もよ
り期待できる。また受光部は、ラインセンサに限らず例
えばエリアセンサにより構成してもよい。
【0093】また、白データ分布情報の検出手段を、6
0カラムカウンタ割込処理というソフト処理で実現した
が、例えばこれをORゲートを中心にしたハード回路で
構成してもよい。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、複数の受光素子を配列
したラインセンサと、前記受光素子の配列方向に原稿を
搬送する搬送手段と、前記原稿の搬送方向に垂直な第一
方向と前記第一方向の逆方向である第二方向に前記ライ
ンセンサを往復移動させる移動手段とを備え、前記搬送
手段による前記原稿の搬送と、前記移動手段による前記
ラインセンサの移動とを繰り返すことで原稿画像を読み
取る画像読取装置を用いた原稿の読み取りを、高速かつ
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像読取装置の外観図である。
【図2】実施例のスキャナユニットの機能ブロック図で
ある。
【図3】実施例の画像読取装置の電気ブロック図であ
る。
【図4】実施例の画像読取装置におけるソフト階層図で
ある。
【図5】実施例の外部RAM上における画像データの格
納イメージ図である。
【図6】実施例におけるコントローラタスクとエンジン
タスクの基本制御フローチャートである。
【図7】実施例におけるホストPCから給紙命令を受け
たときの制御フローチャートである。
【図8】実施例におけるホストPCから読み取り命令を
受けたときの制御フローチャートである。
【図9】実施例の原稿画像上の白分布情報検出のイメー
ジ図である。
【図10】実施例におけるホストPCから読み取り命令
を受けたときの制御フローチャートである。
【図11】実施例における60カラムの画像データ格納
ごとに実行される白分布情報検出のフローチャートであ
る。
【図12】実施例における各タスクの動作タイミング図
である。
【図13】実施例の効果を説明するキャリヤの走査イメ
ージ図である。
【符号の説明】
1 読取装置 2 スキャナユニット 3 キャリヤユニット 5 キャリヤ駆動ユニット 6 紙送りユニット 8 ホストPC 11 発光部 12 受光部 14 内部レジスタ設定部 20 メイン制御ユニット 21 MPU 23 画像データ格納用外部RAM 24 画像データ格納制御部 25 アドレス・データバス 27 キャリヤモータ 28 LFモータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光素子を配列したラインセンサ
    と、前記受光素子の配列方向に原稿を搬送する搬送手段
    と、前記原稿の搬送方向に垂直な第一方向と前記第一方
    向の逆方向である第二方向に前記ラインセンサを往復移
    動させる移動手段とを備え、前記搬送手段による前記原
    稿の搬送と、前記移動手段による前記ラインセンサの移
    動とを繰り返すことで原稿画像を読み取る画像読取装置
    であって、 前記第一方向への移動時に前記原稿を読み取ることで得
    られる読取データから前記搬送方向に所定幅以上連続し
    た非画像領域の有無を判断し、前記非画像領域無しと判
    断した場合には、前記第一方向への移動に続く前記第二
    方向への移動時に前記原稿を読み取らずに、前記第二方
    向への移動に続く前記第一方向への移動時に前回の前記
    第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域を読
    み取り、前記非画像領域有りと判断した場合には、前記
    第一方向への移動に続く前記第二方向への移動時に前記
    非画像領域を前記搬送方向における読取領域端部として
    前記第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域
    を読み取るように前記ラインセンサ、前記搬送手段、及
    び前記移動手段を制御することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の受光素子を配列したラインセンサ
    と、前記受光素子の配列方向に原稿を搬送する搬送手段
    と、前記原稿の搬送方向に垂直な第一方向と前記第一方
    向の逆方向である第二方向に前記ラインセンサを往復移
    動させる移動手段とを備え、前記搬送手段による前記原
    稿の搬送と、前記移動手段による前記ラインセンサの移
    動とを繰り返すことで原稿画像を読み取る画像読取装置
    の制御方法であって、 前記第一方向への移動時に前記原稿を読み取ることで得
    られる読取データから前記搬送方向に所定幅以上連続し
    た非画像領域の有無を判断し、前記非画像領域無しと判
    断した場合には、前記第一方向への移動に続く前記第二
    方向への移動時に前記原稿を読み取らずに、前記第二方
    向への移動に続く前記第一方向への移動 時に前回の前記
    第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域を読
    み取り、前記非画像領域有りと判断した場合には、前記
    第一方向への移動に続く前記第二方向への移動時に前記
    非画像領域を前記搬送方向における読取領域端部として
    前記第一方向への移動時に読み取られた領域の隣接領域
    を読み取るように前記ラインセンサ、前記搬送手段、及
    び前記移動手段を制御することを特徴とする画像読取装
    置の制御方法。
JP12390795A 1995-05-23 1995-05-23 画像読取装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP3412960B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12390795A JP3412960B2 (ja) 1995-05-23 1995-05-23 画像読取装置及びその制御方法
US08/652,345 US5721423A (en) 1995-05-23 1996-05-23 Image reading system having relative displacement control means

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12390795A JP3412960B2 (ja) 1995-05-23 1995-05-23 画像読取装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08317135A JPH08317135A (ja) 1996-11-29
JP3412960B2 true JP3412960B2 (ja) 2003-06-03

Family

ID=14872301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12390795A Expired - Fee Related JP3412960B2 (ja) 1995-05-23 1995-05-23 画像読取装置及びその制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5721423A (ja)
JP (1) JP3412960B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100238029B1 (ko) * 1997-07-04 2000-03-02 윤종용 원고스캔방법
US6646766B1 (en) * 1998-04-16 2003-11-11 Canon Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus, method, and system, control method thereof, storage medium, and external apparatus
US6934058B2 (en) * 2000-06-20 2005-08-23 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and method with reading suspension and resumption based on memory characteristics
US7116439B2 (en) * 2000-08-31 2006-10-03 Kyocera Mita Corporation Scanner system and scanner driver
US6907480B2 (en) * 2001-07-11 2005-06-14 Seiko Epson Corporation Data processing apparatus and data input/output apparatus and data input/output method
US7133165B2 (en) * 2001-08-06 2006-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device, method of controlling the same, control program, storage medium and image forming apparatus provided with the image reading device
JP6156174B2 (ja) * 2014-02-13 2017-07-05 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP7067008B2 (ja) * 2017-09-29 2022-05-16 セイコーエプソン株式会社 媒体給送装置及び画像読取装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6145669A (ja) * 1984-08-09 1986-03-05 Fuji Xerox Co Ltd 2色複写機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08317135A (ja) 1996-11-29
US5721423A (en) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4899227A (en) Image processing apparatus detecting the size or position of an information portion of an original
JP3412960B2 (ja) 画像読取装置及びその制御方法
EP0854631B1 (en) An image reading apparatus
JPH08321910A (ja) 画像処理装置
KR100223006B1 (ko) 셔틀방식 복합기의 인쇄오차 보정방법
JPH06103410A (ja) 画像処理装置
CN1476228A (zh) 图像形成装置
US6108456A (en) Image processing system
KR100218002B1 (ko) 셔틀 스캐너 방식의 복합기에서 프린팅 영역 판별 방법
JP2899171B2 (ja) イメージスキャナ読み取り方法
KR100234431B1 (ko) 셔틀 스캐너 방식 복합기의 스캔 영역 감지 장치 및 감지 방법
JPH07105864B2 (ja) 画像読取装置
KR100277771B1 (ko) 셔틀스캐닝방식의복합기에서보정용픽셀의위치측정방법
JP4339462B2 (ja) カラー画像読取装置およびこれに用いられるメモリコントローラ
JP2730906B2 (ja) 画像読み取り装置
JP3486493B2 (ja) カラー画像読取装置
JPH0535645Y2 (ja)
JP3287731B2 (ja) 画像読取装置
KR100294213B1 (ko) 스텝모터 제어방법 및 그 장치_
JPH09294184A (ja) 画像処理装置
JP3174693B2 (ja) イメージスキャナ制御装置
JP2003029352A (ja) 双方向フラットベッド走査および自動文書供給方法ならびに光学走査装置
JP3276680B2 (ja) 画像処理装置
KR0159677B1 (ko) 팩시밀리의 화질열화방지방법
JPS63172570A (ja) 画像読取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030304

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees