JP3412725B2 - 分散システムのリモートメンテナンス装置 - Google Patents

分散システムのリモートメンテナンス装置

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JP3412725B2
JP3412725B2 JP05360995A JP5360995A JP3412725B2 JP 3412725 B2 JP3412725 B2 JP 3412725B2 JP 05360995 A JP05360995 A JP 05360995A JP 5360995 A JP5360995 A JP 5360995A JP 3412725 B2 JP3412725 B2 JP 3412725B2
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廣治 西田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散・配置されている
複数の実働システムを、回線を介して遠隔地よりメンテ
ナンスするリモートメンテナンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分散されたシステムをリモートメ
ンテナンスする場合は、図9のようにして行われてい
る。これは分散配置されたn個の実働システム11〜1n
が回線231〜23nを介して保守システム7に接続され
ている。各実働システム11〜1nには異常時データベー
ス21〜2nが備えられ、異常発生時に収集されたデータ
がいったん異常時データベースに格納されてから保守シ
ステム7へ転送されることにより、保守システム7側で
実働システム11〜1nをメンテナンスすることができ
る。実働システム11〜1nの保守者と保守システム7の
保守者との間は、電話またはFAXで連絡がとられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のリモートメンテナンス方法では、次のような問
題がある。 (1)実働システムの設置数に比例して回線数が多くな
るため、回線工事のコストおよび高速回線使用時のコス
トが増大する。 (2)実働システム相互間ではデータの伝送ができない
ため、異常発生時は互いに他の実働システムの状態が不
明であり、他の実働システムと関連する複合因子につい
ての障害調査が困難である。 (3)保守システムは他の保守者が保有している端末と
接続されてないため、保守者が障害調査をする場合、保
守システムのロケーションまで移動しなければならない
煩わしさがある。
【0004】(4)実働システムの保守者と保守システ
ムの保守者との間では、連絡手段として電話またはFA
Xしかないため、密接な打合せをすることができない。 (5)保守者の保守作業内容が実働システムの種類によ
り異なり、また在席するロケーションも異なる。そのた
め、システムの種類および数が多くなると、障害が発生
した場合に保守者のうち関連する複数のメンバーが協力
して、実働システムの保守者とも密接に連携して調査を
行うことが困難である。
【0005】(6)従来の実働システムはトレース機能
を備えていてもリモートメンテナンスにより無人で運転
されることがあり、その場合、異常発生時に収集したト
レースデータおよび状態データは次に異常が発生する時
点までしか保存されず、過去の異常について障害解析が
できないことがあった。 (7)トレース機能を備えた従来の実働システムは、I
PL(イニシャルプログラムロード)等の主記憶の操作
によりトレースが中断されるため、異常発生時点以後に
データが収集されない場合がある。また、中断されたト
レースを再開するためには、システムを操作する必要が
ある。
【0006】(8)また、同じくトレース機能を備えた
従来の実働システムは、異常発生時のトレースデータを
保守システム側で保存しようとすると、大量のデータを
転送しなければならず、その分、システムへの負荷が増
大して、他の業務オンライン処理を遅らせることにな
る。 そこで本発明は上記問題点を解決するためになされたも
ので、その目的とするところは、回線の構成が簡単で使
い勝手にすぐれた分散システムのリモートメンテナンス
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、複数の実働システムがLAN結合さ
れている分散システムに於いて、分散システムのLAN
とは独立した複数の実働システムと実働システム側の保
守用端末を接続するLANと、保守システムと保守シス
テム側の保守用端末を接続するLANと、実働システム
側LANと保守システム側LANとを接続する回線と、
実働システム内にあって、自システムを監視し異常が検
出されると、他の実働システム、保守システムおよび保
守用端末へ異常発生通知および異常の種別を送信する手
段と、実働システム内にあって、発生した異常の種別ご
とに採取するデータ項目を記載した保守テーブルと、実
働システム内にあって、自システムの異常発生時および
他の実働システムからの異常発生通知が受信されたとき
に、保守テーブルを参照して異常種別に該当する項目の
データを自システムより採取して異常時データベースへ
格納する手段と、保守システム内にあって、保守用端末
からの入力操作により、実働システムに対して異常時デ
ータベースの転送を要求する手段と、実働システム内に
あって、データベース転送要求が受信されると、自シス
テムの異常時データベースから異常時データを読み出し
て保守システムへ送信する手段と、保守システム内にあ
って、実働システムより受信した異常時データを自シス
テムの異常時データベースに格納する手段と、実働シス
テム内および保守システム内にあって、保守用端末のデ
ータ転送要求に応じて自システムの異常時データベース
から異常時データを読み出して保守用端末へ送信する手
段とを備えたことを特徴とする。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、電子
黒板、動画および音声の入出力機能、他の端末との通信
機能を備えたマルチメディア端末を保守用端末としたこ
とを特徴とする。
【0009】第3の発明は、第1の発明および第2の発
明において、実働システム内にあって、自システムの実
行プログラムをトレースする手段と、実働システム内に
あって、自システムの実行プログラムの種別ごとに異常
発生時刻が所定世代回数記録される世代管理ファイル
と、実働システム内にあって、世代管理ファイルの世代
番号に対応してトレースデータが格納される異常時デー
タベースと、実働システム内にあって、異常発生時にト
レースデータが異常時データベースに格納された後にト
レースを再起動させる手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】第4の発明は、第3の発明において、外部
の操作入力手段からのコマンド入力により、トレースを
起動・停止させる手段を備えたことを特徴とする。
【0011】第5の発明は、第3の発明または第4の発
明において、自システムの異常発生時にそれまでのトレ
ースデータが異常時データベースに格納された後に、自
システムのIPL処理を実行する手段を備えたことを特
徴とする。
【0012】
【作用】第1の発明においては、複数の実働システムと
実働システム側の保守用端末、および保守システムと保
守システム側の保守用端末がそれぞれLANにより接続
され、さらに、両方のLANが回線により接続される。
各実働システムは、自システムに異常が発生すると、他
の実働システム、保守システムおよび保守用端末へ異常
発生通知および異常の種別を送信する。さらに、各実働
システムは、自システムで異常が発生、または他の実働
システムから異常発生通知を受信すると、自システム内
の保守テーブルを参照して自システムの動作状態を表す
データを採取して内蔵する異常時データベースに格納す
る。
【0013】保守システムは、保守用端末からの入力操
作があると、実働システムに対して異常時データベース
の転送の要求を送信する。そのデータベース転送要求を
受信した実働システムは、異常時データベースから異常
時データを読み出して保守システムへ送信する。異常時
データが転送された保守システムは、それを内蔵する異
常時データベースに格納する。また、実働システムおよ
び保守システムは、保守用端末からのデータ転送要求が
受信されると、それに応じて異常時データベースから異
常時データを読み出して保守用端末へ送信する。それに
より、保守用端末から実働システムの異常状態を監視す
ることが可能になる。
【0014】第2の発明においては、保守用端末として
電子黒板、動画および音声の入出力機能、他の端末との
通信機能を備えたマルチメディア端末を用いたことによ
り、実働システムを多元的に監視することが可能になる
とともに、端末相互間での通信も可能となる。
【0015】第3の発明においては、実働システム内で
異常が発生するたびに世代管理ファイルに該当する世代
番号に対応させて異常発生時刻が記録されるとともに、
該当する世代番号に対応する異常時データベースにトレ
ースデータが格納される。次いで、トレースが再起動さ
れる。このようにして、所定の世代回数まで欠損せずト
レースデータが保持される。
【0016】第4の発明においては、外部の操作入力手
段からコマンドが入力されることにより、トレースが起
動・停止される。それにより、必要な期間のみトレース
をすることができる。
【0017】第5の発明においては、自システムの異常
発生時にそれまでのトレースデータが異常時データベー
スに格納された後に、自システムのIPL処理が実行さ
れ、次いでトレースが再起動される。それにより、IP
L処理が実行されても、中断されることなくトレースが
継続される。
【0018】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は第1および第2の発明にかかる第1の実施例
を示す構成図である。図において、11〜1nは実働シス
テムであり、それぞれ、診断保守プログラム21〜2n
異常時データベース31〜3n、保守定数表41〜4nを内
蔵している。これら実働システム11〜1nは、実働シス
テム保守用LAN5を介して相互に接続されるととも
に、保守用端末であるところのマルチメディア端末6に
接続されている。
【0019】一方、実働システム11〜1nを保守するた
めに設置されている保守システム7には、異常時データ
転送プログラム8および異常時データベース写し91
nを内蔵している。異常時データベース写し91〜9n
には、実働システム11〜1nから転送されてきた異常時
データベース31〜3nがそれぞれ格納される。保守シス
テム7は、保守システム用LAN11を介してマルチメ
ディア端末12に接続されている。LAN5,11は、
それぞれ回線アダプタ13,14を介して、回線15に
接続されている。
【0020】なお、マルチメディア端末6,12は、図
示しないが、電子黒板、動画および音声の入出力機能を
備えるとともに、端末相互間での通信機能を備えてい
る。また、保守定数表41〜4nは、表1のように構成さ
れており、実働システムにおいて発生する異常の種類
と、その場合に異常時データベースへ格納するデータの
項目およびIPLの要否が書き込まれている。
【0021】
【表1】
【0022】さらに付随する異常通知システム一覧に、
異常発生を通知する宛て先のシステム名とその伝送送信
パラメータが書き込まれている。
【0023】図2は図1の診断保守プログラム21〜2n
の動作を示すフローチャートである。以下、このフロー
チャートに基づき、図1を参照しながら動作を説明す
る。各実働システムにおいて、診断保守プログラム2が
起動されると、自システムの自己診断処理を行い(S
1)、正常であれば(S2YES)、他システムからL
AN5を介して送られてくる異常通知の有無をチェック
する(S3)。ここで、異常通知があれば(S4YE
S)、保守定数表4を参照して送られてきた異常の種別
に該当するデータを収集して自システムの異常時データ
ベース3へ格納する(S5,6)。
【0024】ここで、保守システム7の異常時データ転
送プログラム8が保守員により端末6,12を介して起
動されると、自システムへLAN11、回線15および
LAN5を介して異常時データベース転送の要求が送ら
れる。そこで、異常時データベースの転送要求の有無を
チェックし(S7)、転送要求があれば(S8YE
S)、自システムの異常時データベース3を保守システ
ム7へ転送する(S9)。保守システム7では、送られ
た異常時データが該当する異常時データベース写し9へ
格納される。同様に、マルチメディア端末6,12から
も異常時データベースの転送が要求されることがあり、
その場合も同じくマルチメディア端末6,12へ異常時
データベースのデータが転送される。転送がすむとS1
へ戻る。
【0025】また、S2で自システムの自己診断の結
果、異常が検出されれば(S2NO)、その異常の種別
を判定し(S10)、保守定数表4を参照して異常の種
別に該当するデータを収集して自システムの異常時デー
タベース3へ格納する(S11,12)。さらに、保守
定数表4のIPL要否を参照して、IPLが必要な場合
はIPL処理を行う(S13YES,S14)。次に、
保守定数表4の異常通知システム一覧に記載されている
異常通知システムおよび伝送送信パラメータに基づき、
LAN5を介して他の実働システムおよび端末6へ、異
常の発生および異常の種別を通知する(S15)。続い
て、LAN5、回線15およびLAN11を介し、保守
システム7および端末12へ、同じく、異常の発生およ
び異常の種別を通知し(S16)、S1へ戻る。
【0026】これらの処理により、各実働システム11
〜1nに異常が発生すると、その異常の種別に応じて異
常原因の解析に必要なデータが全ての実働システム11
〜1nで採取されてそれぞれの異常時データベース31
nに蓄えられる。同時に、異常の発生およびその種別
がそれぞれ端末6,12へ通知される。さらに、保守員
が端末6,12から保守システム7へ要求することによ
り、各実働システム11〜1nに格納された異常時データ
が保守システム7へ集められる。
【0027】こうして保守システム7の異常時データベ
ース写し91〜9nへいったん異常時データが収集された
ことにより、以後、任意のタイミングで端末6,12か
ら保守システム7の異常時データベース写し91〜9n
呼び出して、発生した異常に関する障害解析を行うこと
ができる。また、保守員はマルチメディア端末6,12
の相互間でも、電子黒板、音声、動画を用いて交信可能
であるので、多元的に情報を交換することが可能とな
り、使い勝手が向上する。
【0028】図3は、第1の発明にかかる第2の実施例
を示す構成図である。この実施例は図1の第1の実施例
と主要部が共通であるので、共通部分には同一符号を付
して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
実働システム保守用LAN5には、マルチメディア端末
ではない通常の保守端末21を接続し、保守システム用
LAN11にも、同じくマルチメディア端末ではない通
常の保守端末221〜22mを接続する。この実施例も第
1の実施例と同様に作動するが、保守端末が増した分、
各ロケーションで複数の保守員により障害解析を行うこ
とができる。
【0029】これらのことから第1および第2の実施例
では次のような効果が得られる。 (1)複数の実働システム11〜1nを実働システム保守
用LAN5に接続し、さらに回線15を介して保守シス
テム用LAN11に接続することにより、複数の保守者
がそれぞれの在席ロケーションで相互に対話し、異常時
データベース写し9を参照しながら綿密に障害解析を行
うことが可能となり、メンテナンスの作業性が向上す
る。 (2)従来技術では複数本必要であった回線が1本です
み、工事量が少なくなりコストが削減される。
【0030】(3)実働システム保守用LAN5を導入
したことにより、実働システム11〜1n間のLANが複
数本、複数種類であっても、各実働システムに負担を与
えることなく、容易に実働システム11〜1n、保守シス
テム7、端末6,12,21,22相互間の連携が可能
になる。 (4)複数の実働システムが結合している分散システム
のLANに障害が発生した場合でも、その障害情報を収
集することができる。 (5)診断保守プログラム21〜2n、異常時データベー
ス31〜3n、保守定数表41〜4nの導入により、実働シ
ステム相互の関係に起因する障害についても調査が容易
に行える。 なお、第1および第2の実施例では、実働システム11
〜1nおよび保守システム7に機能を追加することで、
障害部分のリモート修正を行うこともできる。
【0031】次に、第3、第4、第5の発明にかかる第
3の実施例について説明する。図4は第3の実施例を示
す構成図である。図において、1iは実働システムであ
り、実働システム1iを含む全体システムの構成および
動作は、図1に示した第1の実施例と共通であるので、
全体システムについての説明を省略する。ここで、添え
字iは、1〜nまでの整数である。この実働システム1
iは、診断保守プログラム2i、異常時データベース
i、保守定数表4i、トレース開始プログラムと世代切
替/トレース継続プログラムとトレース終了プログラム
とからなるトレース関連プログラム50i、世代管理フ
ァイル60iを内蔵している。
【0032】異常時データベース3iは、世代管理ファ
イル60iによって管理される全種別の最大世代数分の
エリアを有し、種別ごとに世代番号に対応した名前が付
加されている。なお、ここで言う世代とは、トレースの
起動中に異常発生から次の異常発生までの一連の期間を
単位世代とし、またトレースを任意に起動したり停止さ
せたりする場合は、その切替前後で収集されるデータの
種類がかわるため世代が切替られるものとする。保守定
数表4iは、図1の保守定数表41〜4nすなわち表1と
共通に構成されている。世代管理ファイル60iは、表
2に示すように構成されている。
【0033】
【表2】
【0034】すなわち、世代管理ファイル60iは、管
理対象の種別およびトレースの場合はトレースコマン
ド、種別ごとの世代最大数、現時点の世代についての現
世代番号、障害発生またはトレース切替の年月日時分秒
を格納する障害発生/トレース切替TIMEの項目から
なる。また、このトレース切替TIMEは、各種別ごと
に全世代分のエリアを有する。
【0035】図5は、トレース開始プログラムの動作を
示すフローチャートである。このプログラムは、操作員
のコマンド入力により起動され、最初に、保守定数表4
iにトレースが登録済か否かをチェックする(S5
1)。登録済でない場合は(S52NO)、保守定数表
iにトレースを登録する(S53)。次に、トレース
の出力先として、保守定数表4iの該当する「種別」名
称と世代管理ファイル60iの該当する「種別」の現世
代番号から出力先のファイル名を合成するとともに、操
作員のコマンド入力により指定されたトレース開始コマ
ンドを起動して開始を指示する(S54)。
【0036】図6は、トレース終了プログラムの動作を
示すフローチャートである。このプログラムは、操作員
のコマンド入力により起動され、最初に、保守定数表4
iにトレースが登録済か否かをチェックする(S6
1)。登録済の場合は(S62YES)、保守定数表4
iに登録されているトレースを削除する(S63)。次
に、世代管理ファイル60iの現世代番号を更新すると
ともに、世代管理ファイル60iの該当する現世代番号
の障害発生/トレース切替TIMEの欄に、現在時刻を
記入する(S64)。次いで、操作員のコマンド入力に
より指定されたトレース停止コマンドを起動して終了を
指示する(S65)。これらトレース開始プログラムと
トレース終了プログラムにより、実働システム1iにつ
いて、操作員が任意のタイミングでトレースを開始した
り停止することが可能になる。
【0037】図7は、図4の診断保守プログラム2i
動作を示すフローチャートである。このプログラムは、
図2に示した第1の実施例の診断保守プログラム21
nと一部が共通するので、共通部分の説明は省略し、
異なる部分についてのみ説明する。すなわち、このプロ
グラムは、図2のS6をS17とS18に差し替えると
ともに、S12をS19に差し替え、さらにS15の直
前にS20を追加したものである。ここで、S18とS
20は、図4のトレース関連プログラム50iの中の世
代切替/トレース継続プログラムである。
【0038】このように構成したことで、S5またはS
11で抽出された状態データまたはトレースデータが、
次のS17またはS19において、自システムの世代管
理ファイル60iの現世代番号に対応する異常時データ
ベース3iへ格納される。さらに、S17の直後のS1
8において、またはS19の後に必要なIPL処理をし
た後に、後述する世代切替/トレース継続プログラムが
起動される。それにより、IPL処理後も、中断される
ことなくトレースが継続される。
【0039】図8は、世代切替/トレース継続プログラ
ムの動作を示すフローチャートである。このプログラム
は起動されると、世代管理ファイル60iの該当する現
世代番号の障害発生/トレース切替TIMEの欄に、現
在時刻を記入する(S81)。次に、世代管理ファイル
60iの現世代番号を更新する(S82)。次いで、保
守定数表4iに登録されているトレース項目について、
出力先ファイル名を保守定数表4iの該当する「種別」
名称と世代管理ファイル60iの該当する「種別」の現
世代番号から合成するとともに、トレースコマンドを世
代管理ファイル60iから抽出し、トレース開始コマン
ドを起動して開始を指示する(S83)。
【0040】これらのことから第3の実施例では次のよ
うな効果が得られる。 (1)実働システムで異常が発生した時点で収集された
状態データおよびトレースデータの保存およびトレース
の再起動が自動的に行われるため、データ保存の操作の
ために操作員を実働システム側に常駐させる必要がなく
なる。 (2)実働システムでは収集データの保存が複数世代に
わたって順次行われるため、異常発生により収集したデ
ータを保守システムに転送する以前に、新たな異常が発
生しても、それ以前の収集データが破棄されることがな
くなる。それにより、実働システムから保守システムへ
異常発生のたびに収集データを転送をしなくても、保守
システム側では必要な時点でそれらを呼び出すことによ
り、過去の世代に逆のぼって実働システムの収集データ
を参照することができる。
【0041】(3)実働システム側にトレースデータの
保存機能を備えたことにより、データの欠損により障害
解析が不可能になることが解消される。 (4)トレースを外部からの入力操作により起動と停止
を任意に設定可能にしたことで、異常発生時の処理の負
荷の軽減が可能となり、異常発生時のオンライン処理の
停滞を解消することができる。 (5)自システムの異常発生時に、自システムのIPL
処理が実行されても、その後にトレースが再起動される
ため、トレースが中断されることがなくなる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
次のような効果が得られる。 (1)実働システム側および保守システム側をともにL
ANに接続してから回線を介して接続したので、実働シ
ステムの数が多い場合でも回線工事が比較的少なくな
り、また高速回線使用料も少なくなる。 (2)実働システムで異常が発生すると、同時に他の実
働システムもその状態のデータを保存するため、システ
ムの相互関係に起因した異常に対する障害解析が可能に
なる。
【0043】(3)障害解析の際も、いったん異常時デ
ータを保守システム側に転送するため、以後は実働シス
テムに負担を与えることがなくなる。また分散システム
を構成している実働システム間のLANが複数本、複数
種類であっても対応可能である。 (4)分散システムを構成しているLANとは独立に実
働システム保守用LANを設置しているため、分散シス
テムのLANに負担を与えることなくリモートメンテナ
ンス作業が可能である。更に分散システムを構成してい
るLANの障害にリモートメンテナンス作業が影響され
ない。且つ実働システム保守用LANに障害が発生した
場合にも分散システムを構成しているLANに影響を与
えることはない。 (5)保守用端末を複数設置することが可能となり、そ
れによりそれぞれの保守用端末のロケーションでメンテ
ナンスを行うことが可能になる。 (6)複数の実働システムで構成された分散システムで
障害が発生した場合、各システムの保守者のうち関連す
るメンバーが協力して、密接に連携して調査を行うこと
も可能になる。
【0044】第2の発明によれば、保守用端末にマルチ
メディア端末を用いたことで、実働システムを多元的に
監視することが可能になるとともに、端末相互間での通
信も可能となる。それにより、複数の実働システムで構
成された分散システムで障害が発生した場合、各システ
ムの保守者のうち関連するメンバーが協力して、密接に
連携して調査を行うことができる。
【0045】第3の発明によれば、異常が発生すると世
代管理ファイルを用いて世代番号ごとにトレースデータ
を異常時データベースに自動的に保存する。それによ
り、保守用端末から異常時データベースのトレースデー
タを呼び出すことにより、過去に逆のぼって障害解析を
おこなうことが可能になる。また、異常発生の直前に限
定したデータ保存が可能となり、以前に発生した異常の
データ保存のために長時間のトレースデータを保存する
必要がなくなり、記憶装置の使用容量の削減が可能とな
る。
【0046】第4の発明によれば、外部の操作入力手段
により、トレースの起動・停止を可能にしたことで、ト
レースの処理がシステムの過大な負担になる場合は、必
要な期間だけトレースをすることができ、他のオンライ
ン業務への影響を最小限にすることができる。
【0047】第5の発明によれば、自システムの異常発
生時にそのトレースデータが異常時データベースに格納
された後に、自システムのIPL処理が実行され、次い
でトレースが再起動される。それにより、IPL処理が
実行されるシステムであってもトレースは中断されるこ
となく自動的に継続される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】図1の診断保守プログラムの動作を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図5】図4のトレース開始プログラムの動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】図4のトレース終了プログラムの動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】図4の診断保守プログラムの動作を示すフロー
チャートである。
【図8】図4の世代切替/トレース継続プログラムの動
作を示すフローチャートである。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1〜1n 実働システム 21〜2n 診断保守プログラム 31〜3n 異常時データベース 41〜4n 保守定数表 5 実働システム保守用LAN 6 マルチメディア端末 7 保守システム 8 異常時データ転送プログラム 91〜9n 異常時データベース写し 11 保守システム用LAN 12 マルチメディア端末 13,14 回線アダプタ 15 回線 21 保守端末 221〜22m 保守端末 50i トレース関連プログラム 60i 世代管理ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−233493(JP,A) 特開 平3−162057(JP,A) 特開 平6−62142(JP,A) 特開 平6−131162(JP,A) 特公 昭63−22499(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02 H04L 12/28 H04L 12/46 H04Q 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の実働システムがLAN結合されて
    いる分散システムに於いて、分散システムのLANとは
    独立した複数の実働システムと実働システム側の保守用
    端末を接続するLANと、 保守システムと保守システム側の保守用端末を接続する
    LANと、 実働システム側LANと保守システム側LANとを接続
    する回線と、 実働システム内にあって、自システムを監視し異常が検
    出されると、他の実働システム、保守システムおよび保
    守用端末へ異常発生通知および異常の種別を送信する手
    段と、 実働システム内にあって、発生した異常の種別ごとに採
    取するデータ項目を記載した保守テーブルと、 実働システム内にあって、自システムの異常発生時およ
    び他の実働システムからの異常発生通知が受信されたと
    きに、保守テーブルを参照して異常種別に該当する項目
    のデータを自システムより採取して異常時データベース
    へ格納する手段と、 保守システム内にあって、保守用端末からの入力操作に
    より、実働システムに対して異常時データベースの転送
    を要求する手段と、 実働システム内にあって、データベース転送要求が受信
    されると、自システムの異常時データベースから異常時
    データを読み出して保守システムへ送信する手段と、 保守システム内にあって、実働システムより受信した異
    常時データを自システムの異常時データベースに格納す
    る手段と、 実働システム内および保守システム内にあって、保守用
    端末のデータ転送要求に応じて自システムの異常時デー
    タベースから異常時データを読み出して保守用端末へ送
    信する手段と、 を備えたことを特徴とする分散システムのリモートメン
    テナンス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分散システムのリモート
    メンテナンス装置において、 電子黒板、動画および音声の入出力機能、他の端末との
    通信機能を備えたマルチメディア端末を保守用端末とし
    たことを特徴とする分散システムのリモートメンテナン
    ス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のリモートメンテ
    ナンス装置において、 実働システム内にあって、自システムの実行プログラム
    をトレースする手段と、 実働システム内にあって、自システムの実行プログラム
    の種別ごとに異常発生時刻が所定世代回数記録される世
    代管理ファイルと、 実働システム内にあって、世代管理ファイルの世代番号
    に対応してトレースデータが格納される異常時データベ
    ースと、 実働システム内にあって、異常発生時にトレースデータ
    が異常時データベースに格納された後にトレースを再起
    動させる手段と、 を備えたことを特徴とするリモートメンテナンス装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のリモートメンテナンス装
    置において、 外部の操作入力手段からのコマンド入力により、トレー
    スを起動・停止させる手段を備えたことを特徴とするリ
    モートメンテナンス装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のリモートメンテ
    ナンス装置において、自システムの異常発生時にそれま
    でのトレースデータが異常時データベースに格納された
    後に、自システムのIPL処理を実行する手段を備えた
    ことを特徴とするリモートメンテナンス装置。
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