JP3412647B2 - 車両のパワーユニット - Google Patents

車両のパワーユニット

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自然吸気エンジンと無
段変速機とからなる車両のパワーユニットに関し、とく
に燃費改善に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、エンジンにおいて、低負荷時に、
吸気弁閉時期を通常タイミングよりも早い早閉じもしく
は通常タイミングよりも遅い遅閉じとすることにより、
有効圧縮比を膨張比よりも小さくし、これにより低負荷
時のポンピングロスを低減して燃費改善を図るようにし
たものは知られている。例えば特開昭58−23245
号公報には、副吸気通路に設けたタイミング弁(吸気遮
断弁)により実質上の吸気弁閉時期(吸入終期)を変更
可能とし、低負荷時に吸入終期を通常タイミングよりも
早くするようにしている。このようにすると、低負荷時
の燃費が低減される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、後にも詳述
するように、エンジンの全運転領域の中で最も燃費率の
低い領域は本来的には低速域における高負荷側の領域で
あり、このように低速域の高負荷側で燃費が低くなるこ
とは一般に知られている。従って、エンジンと変速機と
を含む車両のパワーユニットにおいては、できるだけこ
の低速高負荷側の低燃費領域が多用されるようにし、か
つ、この領域の燃費をより一層低減することが望まし
い。 【0004】しかし、上記のような従来のエンジンで
は、低負荷域でのみ燃費低減が図られ、高負荷域ではト
ルク確保のため吸入終期が通常タイミングとされてお
り、低速高負荷域の燃費は改善されていない。しかも、
従来のパワーユニットでは、運転状態が低速高負荷側の
運転領域となるのは加速時等の特殊な走行時に限られて
おり、低燃費領域が充分に多用されていないのが実情で
あった。 【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、エンジンと
無段変速機を用いたパワーユニットにおいて、低燃費領
域である低速高負荷域での燃費をより一層低減するとと
もに、この領域が多用されるようにすることにより、大
幅な燃費の改善を図ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンと無段変速機とを備えた車両の
パワーユニットにおいて、エンジン回転数検出手段と、
スロットル開度検出手段と、エンジン回転数とスロット
ル開度とに基づいて設定された変速特性と上記エンジン
回転数検出手段及びスロットル開度検出手段の検出結果
に基づいて上記無段変速機を制御する制御手段と、少な
くとも上記エンジンの回転数が所定回転数以下且つスロ
ットル開度が全開域よりも小さい中、高負荷の所定領域
における吸気弁閉時期を高速域に比して低速域の体積効
率が低くなるように遅くするバルブタイミング可変手段
とを備え、上記変速特性が、平均有効圧力が所定平均有
効圧力より小さい領域では、定常走行ライン上の当該平
均有効圧力の増加に対するエンジン回転数の増加率が、
上記所定平均有効圧力より大きい領域に比して小さくな
るように設定され、且つ上記所定平均有効圧力が、上記
所定領域内になるように設定されるとともに、対応する
エンジン回転数における全開域の平均有効圧力の1/2
以上且つ該全開域の平均有効圧力よりも小さくなるよう
設定したものである。 【0007】 【作用】本発明によると、低速高負荷域で、有効圧縮比
が小さくされることによってノッキングが抑制されつつ
膨張比が稼がれることにより、熱効率が高められて、燃
費が低減される。しかも、上記のような無段変速機の設
定によってこの低燃費の領域が多用される。また有効圧
縮比が小さくされることによって生じるトルク不足は、
無段変速機の変速比の制御によって補われる。 【0008】 【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0009】図1は本発明の一実施例による車両のパワ
ーユニットを概略的に示している。このパワーユニット
におけるエンジンは、エンジン本体1、吸気通路10、
排気通路12等を有している。上記エンジン本体1は複
数の気筒2を備え、その各気筒2の燃焼室3に吸気ポー
ト4および排気ポート5が開口し、図示の例では2つの
吸気ポート4と2つの排気ポート5が開口している。上
記各吸気ポート4および各排気ポート5は吸気弁6およ
び排気弁7によりそれぞれ開閉されるようになってい
る。上記吸気ポート4には吸気通路10の下流側の気筒
別吸気通路11が接続され、排気ポート5には排気通路
12の上流側の気筒別排気通路13が接続されている。 【0010】上記吸気通路10には、エアクリーナ1
4、吸気流量を検出するエアフローメータ15、アクセ
ル操作等に応じて吸気流量を調節するスロットル弁1
6、燃料を噴射供給するインジェクタ17等が配設され
ている。 【0011】また、エンジンの出力軸には、トランスミ
ッション20が接続されており、このトランスミッショ
ン20の出力側に終減速機21が接続され、この終減速
機21に車軸22を介して車輪23が連結されている。 【0012】図2はトランスミッション25の構造を示
し、このトランスミッション25は無段変速機からな
り、当実施例では、トロイダル型の無段変速機40を用
いて構成されている。すなわち、このトランスミッショ
ン25は、エンジンの出力軸に連結されてトルクの増大
作用を行なうトルクコンバータ30と、このトルクコン
バータ30の出力が伝達される減速装置としての遊星歯
車機構31と、上記エンジンの回転が入力されてその回
転を無段階に変速するトロイダル型の無段変速機40と
を有している。 【0013】上記遊星歯車機構31は、前進用遊星歯車
機構32と後進用遊星歯車機構33とを備え、これらに
共用されるサンギヤ34がトルクコンバータのタービン
シャフト35に連結される一方、前進用遊星歯車機構3
2のリングギヤがフォワードクラッチ36およびワンウ
エイクラッチ37を介して出力軸50に連結されるとと
もに、後進遊星歯車機構33のリングギヤがリバースク
ラッチ38を介して出力軸50に連結され、クラッチ3
6,38の作動により前進、後進の切換が可能となって
いる。 【0014】また、上記無段変速機40は、第1変速ユ
ニット41と第2変速ユニット42とを有し、これらの
変速ユニット41,42は同様の構成とされており、そ
れぞれ、上記出力軸50上にこの軸に対して回転自在に
設けられた入力ディスク43と、この入力ディスク43
に対向配置されて出力軸50と一体回転する出力ディス
ク44と、これら入出力ディスク43,44間に配置さ
れた一対のローラ45とを有している。上記ローラ45
は、入力ディスク43の回転を出力ディスク44に伝え
るように両ディスク43,44に接して回転し、かつ傾
動可能となっている。そして、このローラ45が図外の
油圧駆動機構により傾動されて、その設置角が変更され
ることにより、上記両ディスク43,44に対するロー
ラ45の当接箇所が変異して、変速比が変更されるよう
になっている。 【0015】上記両変速ユニット41,42の各入力デ
ィスク43は隣接配置され、その各入力ディスク43の
間には中間ディスク46が配置されており、この中間デ
ィスク46と各入力ディスク43との間に、入力トルク
に応じた押し付け力を入力ディスク43に作用させるロ
ーディングカム47が介装されている。 【0016】上記無段変速機40の入力ディスク43に
エンジン出力を入力するため、入力軸51が上記出力軸
50と平行に配置されており、この入力軸51の一端側
に第1ギヤ52が設けられるとともに、トルクコンバー
タ30の入力側に直結された中空軸53に切換クラッチ
54を介して接続されるギヤ55が設けられ、このギヤ
55にアイドルギヤ56が噛合し、このアイドルギヤ5
6に上記第1ギヤ52が噛合している。上記入力軸51
の他端側には第2ギヤ57が設けられ、この第2ギヤ5
7に、上記中間ディスク46に設けられたギヤ58が噛
合している。 【0017】このトランスミッション25によると、上
記切換クラッチ54が解放されたときは、上記中空軸5
3と無段変速機40の入力軸51との間の回転伝達が遮
断され、エンジン出力がトルクコンバータ30および遊
星歯車機構31を経て出力軸50に伝達される。一方、
上記切換クラッチ54が締結されたときは、エンジン出
力が上記中空軸53から入力軸51に伝達され、無段変
速機40を経て出力軸50に伝達される。そして、後進
時や発進時等を除く通常走行時は、上記切換クラッチ5
4が締結された状態で、上記ローラ45を傾動する油圧
駆動機構(図示せず)が制御されることにより、走行状
態に応じて変速比が変えられるようになっている。 【0018】上記トランスミッション25における変速
比等の制御およびエンジンの制御は、図1中に示したコ
ントロールユニット(ECU)60により行なわれる。
このコントロールユニット60には、上記エアフローメ
ータ15、スロットル弁の開度を検出するスロットル開
度センサ61、エンジン回転数を検出するエンジン回転
数センサ62、変速機出力軸回転数を検出するセンサ6
3等からの信号が入力されている。そして、上記ECU
60は、吸入空気量およびエンジン回転数等の運転状態
に応じて予め設定された空燃比が得られるようにインジ
ェクタ20からの燃料噴射量を制御する等のエンジン制
御を行う一方、上記無段変速機40の変速比の制御を、
走行状態に応じ、予め設定された変速比制御特性に従っ
て行なうようになっている。 【0019】このパワーユニットにおいて、エンジンの
幾何学的圧縮比は一般のエンジンと比べて格段に大きく
され、具体的には、後述の熱効率向上による燃費低減の
効果において一般のエンジンと顕著な差異を生じるよう
に、11以上の高圧縮比とされている。 【0020】また、少なくとも上記低速高負荷域で有効
圧縮比が膨張比よりも小さくなるように吸気弁閉時期が
設定されている。当実施例では、図3に示すごとく、膨
張比が略幾何学的圧縮比となるように排気弁は下死点付
近で開き、上死点付近で閉じるように設定される一方、
吸気弁は上死点付近で開いて下死点よりもある程度以上
遅い時期に閉じるように設定されている。具体的には1
mmリフト時をもって定義した吸気弁閉時期ICがクラン
ク角で下死点後50°以上に遅く設定されている。この
程度に吸気弁閉時期が遅くされることにより、吸入終期
に吸気の吹き返しが生じることで有効圧縮比が膨張比と
比べて充分に小さくなって、後述のようなノッキング抑
制作用が有効に得られるものである。 【0021】一方、上記無段変速機40の特性は、上記
低速高負荷域で平坦路のときの定常走行が行なわれるよ
うに設定されている。 【0022】すなわち、無段変速機40の制御において
は、例えば図4に示すような出力回転数およびスロット
ル開度と入力回転数(エンジン回転数)とを対応づけた
変速比制御特性のマップが設定され、このマップに基づ
いて実際の出力回転数およびスロットル開度に応じた変
速比の制御が行なわれる。この場合、無段変速機40は
上記変速比制御特性の設定の自由度が比較的高く、これ
によって定常走行時のエンジン運転状態を比較的自由に
調整することができる。 【0023】そこで、低速高負荷域で平坦路のときの定
常走行が行なわれるように変速比制御特性が設定されて
いる。つまり、後に詳述するような図5に示す運転状態
のマップにおいて、低速高負荷域を通るラインA(太い
実線で示したライン)を定常走行ラインとし、変速比の
制御により運転状態が上記ラインAを辿るように、無段
変速機40の変速比制御特性が設定されている。 【0024】なお、低速高負荷域とは、具体的には、エ
ンジン回転数が少なくとも3000rpm(定格回転数
の1/2)以下で、かつエンジン負荷が全開負荷の1/
2以上の領域をいう。 【0025】以上のような当実施例のパワーユニットに
よると、エンジンの幾何学的圧縮比を11以上の高圧縮
比とするとともに吸気弁閉時期を遅くして有効圧縮比を
膨張比よりも小さくしたことと、無段変速機40の変速
比制御特性を前記のように設定したこととにより、燃費
が大幅に改善され、しかも、低速域でのエンジンのトル
ク不足が無段変速機の変速比の制御によって補われるこ
とにより、出力性能が確保される。このような作用を、
図5および図6によって説明する。 【0026】図5は、横軸をエンジン回転数、縦軸を平
均有効圧力(負荷)として、正味燃費率の等燃費率ライ
ン(細い実線で示す多数の曲線)と、等馬力ライン(破
線で示す多数の曲線)と、前記のような変速比制御特性
の設定による定常走行ライン(太い実線)Aと、手動変
速機等を用いた従来の一般的な変速機の設定による定常
走行ライン(一点鎖線)Bとを示している。 【0027】この図に示すように、正味燃費率は低速域
における高負荷側の領域で最小値bmin となる。このよ
うに低速高負荷側の領域で燃費率が低くなることは従来
においても知られているが、とくに当実施例のパワーユ
ニットにおけるエンジンによると、低速高負荷域の燃費
率が大幅に低減される。すなわち、吸気弁閉時期を充分
に遅くして有効圧縮比を幾何学的圧縮比よりも小さくす
ることにより、圧縮時の温度上昇が抑制されて、幾何学
的圧縮比を高くした場合に生じ易くなるノッキングが抑
制される。そしてこのように有効圧縮比を小さくして耐
ノック性を確保しつつ、幾何学的圧縮比を一般のエンジ
ンと比べて格段に大きい11以上の高圧縮比とすると、
膨張比が充分に稼がれ、これによって熱効率が高められ
ることにより、大幅に燃費率が低減されることとなる。 【0028】さらに無段変速機の変速比制御特性が前記
のように設定されていることにより、大幅な燃費改善効
果が得られる。 【0029】つまり、従来の一般的な設定によると、定
常走行ラインBが最適燃費領域から大きくかけ離れた運
転領域を通るため、正味燃費率の小さい運転領域の使用
頻度が少なくなる。これに対し、当実施例では、無段変
速機40を用い、その変速比制御特性を調整し、定常走
行ラインAが吸気弁閉時期を遅らせて燃費を良くした低
速高負荷領域を通るよう設定している。そのため、上記
領域に達するまでの時間が早く、且つ上記領域から外れ
にくくなるので、低燃費領域(最適燃費領域もしくはこ
れに近い領域)での運転の頻度が増大する。とくに、上
記のようにエンジンの熱効率が高められることで低燃費
領域の燃費がより一層低減された上で、低燃費領域が多
用されることにより、大幅な燃費改善効果が得られるこ
ととなる。 【0030】図5と上記記述から明らかなように、本発
明の定常走行ラインAの、従来の定常走行ラインBに対
する特徴は、平均有効圧力が所定平均有効圧力より小さ
い領域では、定常走行ライン上の当該平均有効圧力の増
加に対するエンジン回転数の増加率が、上記所定平均有
効圧力より大きい領域に比して小さくなるように設定さ
れている点である。なお、ここで言う所定平均有効圧力
とは、上記低速高負荷領域(吸気弁閉時期を遅くすると
き)における設定値である。 【0031】また、図6はエンジン回転数と高負荷時の
体積効率との関係を示し、この図において、曲線Cは当
実施例のように吸気弁閉時期を遅くした自然吸気エンジ
ンによる場合、曲線Dは吸気弁閉時期を一般的なタイミ
ングとした自然吸気エンジンによる場合を、それぞれ示
している。この図のように、吸気弁閉時期を遅くした場
合、とくに低速側において、吸気の吹き返し量が多くな
ることから体積効率が低下する。そして、エンジン回転
数が上昇すると、吸気の吹き返し量が減少して体積効率
が上昇する傾向となる。 【0032】従って、自然吸気エンジンで吸気弁閉時期
を遅くすると低速高負荷時のトルクが不足する傾向が生
じるが、このようなトルク不足は、前記無段変速機の変
速比の制御によって補われる。具体的には、スロットル
開度(アクセルペダル踏込み量)が大きくされると、そ
れに応じた無段変速機の変速比制御によってエンジン回
転数が上昇するように変速比が変えられる。そして、エ
ンジンの馬力はトルクと回転数とに依存する(図5中の
等馬力ライン参照)ことから、トルク上昇が比較的小さ
くても変速比の変化による回転数上昇で馬力が稼がれ、
加速性能等の走行性能が確保されることとなる。 【0033】なお、本発明のパワーユニットの具体的構
造は上記実施例に限定されず、種々変更可能である。 【0034】例えば、図1中に二点鎖線で示すように、
吸気弁6に対し、カムプーリ71に対するカムシャフト
72の位相を変更する等により吸気弁閉時期を可変とす
るバルブタイミング可変機構70を設けておき、制御手
段としてのコントロールユニット60により運転状態に
応じてバルブタイミング可変機構70を制御するように
してもよい。 【0035】この場合、少なくとも高負荷域において、
低速域では吸気弁閉時期を充分に遅くし、例えばクラン
ク角で下死点後80°(1mmリフト時)程度とする一
方、高速域では低速域と比べて吸気弁閉時期を早くし、
例えばクランク角で下死点後30〜50°(1mmリフト
時)とすることが望ましい。このようにすると、低速域
で膨張比を稼ぎつつ有効圧縮比を小さくしてノッキング
を抑制する作用が充分に発揮される一方、高速域で体積
効率が充分に高められる。 【0036】さらに、排気弁7に対してもバルブタイミ
ング可変機構74を設けておいてもよい。 【0037】また、有効圧縮比が膨張比よりも小さくな
るような設定としては、上記実施例のように吸気弁閉時
期を遅くする代わりに、吸気弁閉時期を下死点よりも早
い時期に設定するようにしてもよい。ただしこの場合、
吸気弁閉時期を固定とするとエンジン回転数が上昇する
につれて体積効率が低下するため、高速域では低速域と
比べて吸気弁閉時期を遅らせることが必要となる。 【0038】また、上記実施例ではトランスミッション
20にトロイダル型の無段変速機40を設けているが、
ベルト式の無段変速機を用いるようにしてもよい。 【0039】 【発明の効果】本発明は、エンジンと無段変速機とを備
え、少なくとも上記エンジンの回転数が所定回転数以下
且つスロットル開度が全開域よりも小さい中、高負荷の
所定領域における吸気弁閉時期を高速域に比して低速域
の体積効率が低くなるように遅くするよう設定している
ため、全開域よりも低負荷の低速高負荷領域で、耐ノッ
ク性を確保しつつ膨張比を大きく稼いで熱効率を高める
ことにより、燃費を大きく低減することができる。しか
も、上記無段変速機の特性を、吸気弁閉時期を遅らせて
燃費を良くした所定領域に出来るだけ留まってさらに燃
費を良くするよう、上記領域に達するまでの時間を早く
し、且つ上記領域から外れにくくなるように無段変速機
の変速マップを設定(図5のラインA)しているため、
大幅に燃費を改善することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例によるパワーユニットの全体
構造の概略図である。 【図2】変速機の概略図である。 【図3】バルブタイミングを示す説明図である。 【図4】無段変速機の制御マップを示す説明図である。 【図5】定常走行ライン、等燃費ラインおよび等馬力ラ
インを示す図である。 【図6】吸気弁閉時期を遅くした場合の体積効率とエン
ジン回転数との関係を示す図である。 【符号の説明】 1 エンジン本体 6 吸気弁 10 吸気通路 12 排気通路 20 トランスミッション 40 トロイダル型無段変速機 60 コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/00 - 41/28 F02D 15/00 - 45/00 F16H 59/00 - 63/00 F02B 29/08 F01L 13/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンと無段変速機とを備えた車両の
    パワーユニットにおいて、エンジン回転数検出手段と、
    スロットル開度検出手段と、エンジン回転数とスロット
    ル開度とに基づいて設定された変速特性と上記エンジン
    回転数検出手段及びスロットル開度検出手段の検出結果
    に基づいて上記無段変速機を制御する制御手段と、少な
    くとも上記エンジンの回転数が所定回転数以下且つスロ
    ットル開度が全開域よりも小さい中、高負荷の所定領域
    における吸気弁閉時期を高速域に比して低速域の体積効
    率が低くなるように遅くするバルブタイミング可変手段
    とを備え、上記変速特性が、平均有効圧力が所定平均有
    効圧力より小さい領域では、定常走行ライン上の当該平
    均有効圧力の増加に対するエンジン回転数の増加率が、
    上記所定平均有効圧力より大きい領域に比して小さくな
    るように設定され、且つ上記所定平均有効圧力が、上記
    所定領域内になるように設定されるとともに、対応する
    エンジン回転数における全開域の平均有効圧力の1/2
    以上且つ該全開域の平均有効圧力よりも小さくなるよう
    に設定されることを特徴とする車両のパワーユニット。
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