JPS63297729A - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents
エンジンのバルブタイミング制御装置Info
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- JPS63297729A JPS63297729A JP13441187A JP13441187A JPS63297729A JP S63297729 A JPS63297729 A JP S63297729A JP 13441187 A JP13441187 A JP 13441187A JP 13441187 A JP13441187 A JP 13441187A JP S63297729 A JPS63297729 A JP S63297729A
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Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、掃気効果を高め、燃焼性および出力の向上を
図った過給機付エンジンのバルブタイミング制御装置に
関するものである。
図った過給機付エンジンのバルブタイミング制御装置に
関するものである。
先行技術
過給機付エンジンにおいて、燃焼室内の残留排気ガスを
、過給圧を利用して掃気し、燃焼室内に排気ガスが残留
していることにより燃焼室温度が上昇し、とくに高負荷
運転領域で、ノッキングが生ずることを防止して、高圧
縮比化による燃費向上を図ったものが知られている。た
とえば、特開昭61−185628号公報は、過給機の
駆動中に、吸気弁が開弁し始めてから、排気弁が閉弁し
終わるまでの、いわゆるオーバーラツプ期間を、吸気バ
ルブ右よび排気バルブの開閉を制御することにより、エ
ンジンの運転状態に応じて、変化させ、過給気の圧力に
よって、排気ガスを燃焼室から゛押出して、掃気し、燃
焼性の向上を図った機械式過給機付エンジンを開示して
いる。
、過給圧を利用して掃気し、燃焼室内に排気ガスが残留
していることにより燃焼室温度が上昇し、とくに高負荷
運転領域で、ノッキングが生ずることを防止して、高圧
縮比化による燃費向上を図ったものが知られている。た
とえば、特開昭61−185628号公報は、過給機の
駆動中に、吸気弁が開弁し始めてから、排気弁が閉弁し
終わるまでの、いわゆるオーバーラツプ期間を、吸気バ
ルブ右よび排気バルブの開閉を制御することにより、エ
ンジンの運転状態に応じて、変化させ、過給気の圧力に
よって、排気ガスを燃焼室から゛押出して、掃気し、燃
焼性の向上を図った機械式過給機付エンジンを開示して
いる。
発明の解決しようとする問題点
しかしながら、吸気共鳴効果を利用して、少なくとも低
回転高負荷時に該吸気通路中に発生する圧力脈動により
吸気を過給し、充填量を高め、出力の向上を図ったエン
ジンにおいては、吸気共鳴効果が得られるように、最適
な吸気バルブの開閉時期が設定されているので、燃焼室
内の掃気のために、吸気バルブの開閉時期を制御すると
、吸気共鳴効果が得られなくなり、充填1を高めて、出
力を向上させることができなくなるおそれがあった。
回転高負荷時に該吸気通路中に発生する圧力脈動により
吸気を過給し、充填量を高め、出力の向上を図ったエン
ジンにおいては、吸気共鳴効果が得られるように、最適
な吸気バルブの開閉時期が設定されているので、燃焼室
内の掃気のために、吸気バルブの開閉時期を制御すると
、吸気共鳴効果が得られなくなり、充填1を高めて、出
力を向上させることができなくなるおそれがあった。
発明の目的 ゛
本発明は、吸気通路に過給機を介設し、少なくとも低回
転高負荷時に該吸気通路中に発生する圧力脈動により吸
気を過給する過給機付エンジンにおいて、吸気共鳴効果
による充填量の増大を妨げることなく、燃焼室内の残留
排気ガスを効果的に掃気して、燃焼性を高めることので
きる過給機付エンジンのバルブタイミング制御装置を提
供することを目的とするものである。
転高負荷時に該吸気通路中に発生する圧力脈動により吸
気を過給する過給機付エンジンにおいて、吸気共鳴効果
による充填量の増大を妨げることなく、燃焼室内の残留
排気ガスを効果的に掃気して、燃焼性を高めることので
きる過給機付エンジンのバルブタイミング制御装置を提
供することを目的とするものである。
発明の構成
本発明のかかる目的は、圧力脈動により吸気を過給する
運転領域において、排気バルブの閉時期を遅らせるよう
に制御する制御手段を設けることによって達成される。
運転領域において、排気バルブの閉時期を遅らせるよう
に制御する制御手段を設けることによって達成される。
本発明によれば、排気バルブの閉じるタイミングを制御
することにより、吸気バルブと排気バルブの開弁期間の
オーバーラツプ期間を制御しているので、吸気共鳴効果
を利用して、充填量を増大させて、出力の向上を図りつ
つ、十分な掃気効果を得ることができ、燃焼性を大幅に
改善して、燃費特性および出力性能を向上させることが
可能となる。また、吸気バルブの開閉タイミングを制御
することにより、オーバーラツプ期間を制御する場合に
は、オーバーラツプ期間を大きく制御するために、吸気
バルブを早く開いたとき、ピストンはまだ上昇過程にあ
るので、ピストンの上昇圧力により、燃焼室内に吸入さ
れた吸気は、燃焼室の上面を流れやすく、そのため、ピ
ストンの上面近傍の排気ガスが掃気されにくく、また、
ピストンが上死点近傍まで上昇したときには、ピストン
の上昇圧力は小さくなるものの、排気バルブのリフト量
が小さくなるため、ピストン上面近傍の排気ガスの掃気
効果は期待できず、結局、残留排気ガスを十分に掃気し
得ない場合があるが、排気バルブの閉じる時期を制御す
ることにより、オーバーラツプ期間を制御するときは、
オーバーラツプ期間が大きくなるように、排気バルブの
閉じる時期を遅らせる場合、オーバーラツプ時は、ピス
トンは下降状態にあるため、燃焼室内の圧力が低下して
、吸気がピストンの上面近傍まで流入しやすくなり、ピ
ストン上面近傍のバルブをも十分に掃気することができ
、掃気効果がより高められ、ノッキングもおこりにくく
なるから、圧縮比をさらに高めることが可能となって、
燃費特性右よび出力性能をより一層向上させることがで
きる。
することにより、吸気バルブと排気バルブの開弁期間の
オーバーラツプ期間を制御しているので、吸気共鳴効果
を利用して、充填量を増大させて、出力の向上を図りつ
つ、十分な掃気効果を得ることができ、燃焼性を大幅に
改善して、燃費特性および出力性能を向上させることが
可能となる。また、吸気バルブの開閉タイミングを制御
することにより、オーバーラツプ期間を制御する場合に
は、オーバーラツプ期間を大きく制御するために、吸気
バルブを早く開いたとき、ピストンはまだ上昇過程にあ
るので、ピストンの上昇圧力により、燃焼室内に吸入さ
れた吸気は、燃焼室の上面を流れやすく、そのため、ピ
ストンの上面近傍の排気ガスが掃気されにくく、また、
ピストンが上死点近傍まで上昇したときには、ピストン
の上昇圧力は小さくなるものの、排気バルブのリフト量
が小さくなるため、ピストン上面近傍の排気ガスの掃気
効果は期待できず、結局、残留排気ガスを十分に掃気し
得ない場合があるが、排気バルブの閉じる時期を制御す
ることにより、オーバーラツプ期間を制御するときは、
オーバーラツプ期間が大きくなるように、排気バルブの
閉じる時期を遅らせる場合、オーバーラツプ時は、ピス
トンは下降状態にあるため、燃焼室内の圧力が低下して
、吸気がピストンの上面近傍まで流入しやすくなり、ピ
ストン上面近傍のバルブをも十分に掃気することができ
、掃気効果がより高められ、ノッキングもおこりにくく
なるから、圧縮比をさらに高めることが可能となって、
燃費特性右よび出力性能をより一層向上させることがで
きる。
本発明の好ましい実施態様においては、過給機付エンジ
ンのバルブタイミング制御装置は、さらに、エンジン負
荷が所定値以上の運転領域において、エンジン負荷が大
きくなるにしたがって、排気バルブと吸気バルブの開弁
期間のオーバーラツプ期間が大きくなるように、すなわ
ち、排気バルブの閉時期がより遅くなるように制御する
手段を備えている。
ンのバルブタイミング制御装置は、さらに、エンジン負
荷が所定値以上の運転領域において、エンジン負荷が大
きくなるにしたがって、排気バルブと吸気バルブの開弁
期間のオーバーラツプ期間が大きくなるように、すなわ
ち、排気バルブの閉時期がより遅くなるように制御する
手段を備えている。
本発明の別の好ましい実施態様においては、過給機付エ
ンジンのバルブタイミング制御装置は、さらに、エンジ
ン回転数が大きくなるにしたがって、排気バルブと吸気
バルブの開弁期間のオーバーラツプ期間が大きくなるよ
うに、すなわち、排気バルブの閉時期がより遅くなるよ
うに制御する手段を備えている。
ンジンのバルブタイミング制御装置は、さらに、エンジ
ン回転数が大きくなるにしたがって、排気バルブと吸気
バルブの開弁期間のオーバーラツプ期間が大きくなるよ
うに、すなわち、排気バルブの閉時期がより遅くなるよ
うに制御する手段を備えている。
本発明の他の好ましい実施態様においては、機械式過給
機付エンジンのバルブタイミング制御装置は、さらに、
エンジン負荷が所定値以上でかつエンジン回転数が所定
値以上の運転領域においては、エンジン回転数が大きく
なるにしたがって、排気バルブと吸気バルブの開弁期間
のオーバーラツプ期間が小さくなるように、すなわち、
排気バルブの閉時期を遅らせる量が小さくなるように制
御する手段を備えている。
機付エンジンのバルブタイミング制御装置は、さらに、
エンジン負荷が所定値以上でかつエンジン回転数が所定
値以上の運転領域においては、エンジン回転数が大きく
なるにしたがって、排気バルブと吸気バルブの開弁期間
のオーバーラツプ期間が小さくなるように、すなわち、
排気バルブの閉時期を遅らせる量が小さくなるように制
御する手段を備えている。
また、本発明の他の好ましい実施態様においては、過給
機付のバルブタイミング制御装置は、エンジン低回転高
負荷運転領域において、排気バルブと吸気バルブの開弁
期間のオーバーラツプ期間が、クランク角度で、10度
以上になるように制御する手段を備えている。
機付のバルブタイミング制御装置は、エンジン低回転高
負荷運転領域において、排気バルブと吸気バルブの開弁
期間のオーバーラツプ期間が、クランク角度で、10度
以上になるように制御する手段を備えている。
実施例
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例につき、詳
細に説明を加える。
細に説明を加える。
第1図は、本発明の実施例にかかるバルブタイミング制
御装置を含む機械式過給機付エンジンの概略図であり、
第2図は、その気筒部分の路上面図である。
御装置を含む機械式過給機付エンジンの概略図であり、
第2図は、その気筒部分の路上面図である。
第1図および第2図において、エンジン1の燃焼室2に
は、それぞれ2つの吸気ボート3および排気ポート4が
開口し、吸気ポート3には、吸気通路5が、排気ポート
4には、排気通路6が、それぞれ接続されている。2つ
の吸気通路5は、吸気ポート3の上流で合流し、合流部
の上流には、燃料噴射弁7が設けられている。吸気ポー
ト3および排気ポート4は、それぞれ、吸気バルブ8お
よび排気バルブ9によって、開閉され、本実施例におい
ては、吸気ポート3の開閉タイミングは一定に設定され
、排気ポート4の開閉は、運転状態に応じて、変え得る
ようになっている。吸気通路5内の燃料噴射弁7の上流
側には、機械式過給機10が設けられるとともに、機械
式過給機10をバイパスするバイパス通路11が設けら
れ、バイパス通路11内には、バイパス通路11を開閉
する制御弁12が設けられている。機械式過給機10の
さらに上流側の吸気通路5内には、エアクリーナ13、
エアーフローメータ14およびスロットルバルブ15が
、それぞれ、設けられている。
は、それぞれ2つの吸気ボート3および排気ポート4が
開口し、吸気ポート3には、吸気通路5が、排気ポート
4には、排気通路6が、それぞれ接続されている。2つ
の吸気通路5は、吸気ポート3の上流で合流し、合流部
の上流には、燃料噴射弁7が設けられている。吸気ポー
ト3および排気ポート4は、それぞれ、吸気バルブ8お
よび排気バルブ9によって、開閉され、本実施例におい
ては、吸気ポート3の開閉タイミングは一定に設定され
、排気ポート4の開閉は、運転状態に応じて、変え得る
ようになっている。吸気通路5内の燃料噴射弁7の上流
側には、機械式過給機10が設けられるとともに、機械
式過給機10をバイパスするバイパス通路11が設けら
れ、バイパス通路11内には、バイパス通路11を開閉
する制御弁12が設けられている。機械式過給機10の
さらに上流側の吸気通路5内には、エアクリーナ13、
エアーフローメータ14およびスロットルバルブ15が
、それぞれ、設けられている。
コントロールユニット16には、エアフローメータ14
の検出した吸入空気量検出信号、図示しないクランク角
センサの検出したエンジン回転数信号などが人力されて
おり、コントロールユニット16はこれらの入力信号に
したがって、排気バルブ駆動モータ17に駆動信号を出
力し、排気バルブ駆動モータ17は、駆動信号にしたが
ってウオームギア18を回転させ、運転状態に応じて、
所定のタイミングで、排気バルブ9を開閉する。
の検出した吸入空気量検出信号、図示しないクランク角
センサの検出したエンジン回転数信号などが人力されて
おり、コントロールユニット16はこれらの入力信号に
したがって、排気バルブ駆動モータ17に駆動信号を出
力し、排気バルブ駆動モータ17は、駆動信号にしたが
ってウオームギア18を回転させ、運転状態に応じて、
所定のタイミングで、排気バルブ9を開閉する。
第3図は、本実施例における吸気ポート3および排気ポ
ート4の開閉タイミング、すなわち吸気バルブ8および
排気バルブ9の開閉タイミングを示すタイムチャートで
ある。
ート4の開閉タイミング、すなわち吸気バルブ8および
排気バルブ9の開閉タイミングを示すタイムチャートで
ある。
第3図において、曲線Xは、吸気バルブ8のリフトカー
ブ、曲線Yは、排気バルブ9のリフトカーブを、それぞ
れ示しており、排気バルブ9の開閉タイミングは可変と
され、運転状態に応じて、吸気バルブ8の開弁期間と排
気バルブ9の開弁期間とのオーバーラツプ期間が、最適
となり、十分な掃気効果が得られるように、コントロー
ルユニット16により、制御されている。吸気バルブ8
の開閉は、吸気共鳴効果が得られる最適タイミングに設
定されている。第4図は、3気筒また′は6気筒エンジ
ンにおける吸気バルブ8の最適な開閉タイミングの設定
例を示すものである。
ブ、曲線Yは、排気バルブ9のリフトカーブを、それぞ
れ示しており、排気バルブ9の開閉タイミングは可変と
され、運転状態に応じて、吸気バルブ8の開弁期間と排
気バルブ9の開弁期間とのオーバーラツプ期間が、最適
となり、十分な掃気効果が得られるように、コントロー
ルユニット16により、制御されている。吸気バルブ8
の開閉は、吸気共鳴効果が得られる最適タイミングに設
定されている。第4図は、3気筒また′は6気筒エンジ
ンにおける吸気バルブ8の最適な開閉タイミングの設定
例を示すものである。
第5図は、排気バルブ9の閉弁タイミング、すなわち、
吸気バルブ8と排気バルブ9の開弁期間のオーバーラツ
プ量の制御例を示すもので、斜線で示される低回転高負
荷運転領域において、オーバーラツプ量が大きくなるよ
うに、その他の運転領域では、オーバーラツプ量が小さ
くなるように制御され、ノッキングが発生しやすい低回
転高負荷運転領域において、十分な掃気効果が得られる
ように制御されている。このように、運転状態に応じて
、吸気バルブ8と排気バルブ9の開期間のオーバーラツ
プ量を制御し、運転状態に応じた残留排気ガスの掃気を
おこなっているので、低回転高負荷運転領域でのノッキ
ングの発生を防止することができ、したがって、有効圧
縮比も増大させることができるため、燃費率を改善する
ことが可能となるとともに、排気バルブ9の閉弁タイミ
ングを制御することによって、オーバーラツプ期間を制
御しているので、吸気バルブ8は、吸気共鳴効果を得る
ために設定した最適のタイミングで開閉させることがで
き、吸気共鳴効果を利用して、出力の向上を図ることが
可能となる。とくに、低回転高負荷運転領域における吸
気バルブ8と排気バルブ9の開弁期間のオーバーラツプ
期間を、クランク角度で、10度以上とすると、有効圧
縮比を8.5以上に設定しても、低回転高負荷運転領域
で、十分な掃気効果が得られるために、ノッキングの発
生が防止され、実用的な運転領域における燃焼性を向上
させることができ、燃費率を大幅に改善することが可能
となり、好ましい。
吸気バルブ8と排気バルブ9の開弁期間のオーバーラツ
プ量の制御例を示すもので、斜線で示される低回転高負
荷運転領域において、オーバーラツプ量が大きくなるよ
うに、その他の運転領域では、オーバーラツプ量が小さ
くなるように制御され、ノッキングが発生しやすい低回
転高負荷運転領域において、十分な掃気効果が得られる
ように制御されている。このように、運転状態に応じて
、吸気バルブ8と排気バルブ9の開期間のオーバーラツ
プ量を制御し、運転状態に応じた残留排気ガスの掃気を
おこなっているので、低回転高負荷運転領域でのノッキ
ングの発生を防止することができ、したがって、有効圧
縮比も増大させることができるため、燃費率を改善する
ことが可能となるとともに、排気バルブ9の閉弁タイミ
ングを制御することによって、オーバーラツプ期間を制
御しているので、吸気バルブ8は、吸気共鳴効果を得る
ために設定した最適のタイミングで開閉させることがで
き、吸気共鳴効果を利用して、出力の向上を図ることが
可能となる。とくに、低回転高負荷運転領域における吸
気バルブ8と排気バルブ9の開弁期間のオーバーラツプ
期間を、クランク角度で、10度以上とすると、有効圧
縮比を8.5以上に設定しても、低回転高負荷運転領域
で、十分な掃気効果が得られるために、ノッキングの発
生が防止され、実用的な運転領域における燃焼性を向上
させることができ、燃費率を大幅に改善することが可能
となり、好ましい。
第6図は、排気バルブ9の閉弁タイミング、すなわち、
吸気バルブ8と排気バルブ9の開期間のオーバーラツプ
量の他の制御例を示すものである。
吸気バルブ8と排気バルブ9の開期間のオーバーラツプ
量の他の制御例を示すものである。
第6図の例では、梨地で示される低回転低負荷運転領域
Aにおいては、オーバーラツプ量を大きくすると、燃焼
が不安定になるので、オーバーラツプ量がほとんどなく
なるように制御し、斜線で示される高負荷運転領域Bで
は、オーバーラツプ量が大きくなるように制御している
。さらに、ノッキングが発生しやすい低回転高負荷運転
領域Cにおいては、エンジン回転数が大きくなるにした
がって、オーバーラツプ量が大きくなるように制御され
ている。これは、エンジン回転数が太きくなるにしたが
って、クランク角に基づくオーバーラツプ量は同一でも
、実際のオーバーラツプ時間は短くなるので、オーバー
ラツプ量を一定とすると、十分な掃気効果をあげること
ができないためである。しかし、高回転高負荷運転領域
りでは、吸気圧力より、排気圧力の方が大きくなり、吸
気が吸気側へ吹き返すおそれがあるので、逆に、エンジ
ン回転数が大きくなるほど、オーバーラツプ量が小さく
なるように、制御している。また、高回転低負荷領域E
では、オーバーラツプ量は小さくなるように制御されて
いる。
Aにおいては、オーバーラツプ量を大きくすると、燃焼
が不安定になるので、オーバーラツプ量がほとんどなく
なるように制御し、斜線で示される高負荷運転領域Bで
は、オーバーラツプ量が大きくなるように制御している
。さらに、ノッキングが発生しやすい低回転高負荷運転
領域Cにおいては、エンジン回転数が大きくなるにした
がって、オーバーラツプ量が大きくなるように制御され
ている。これは、エンジン回転数が太きくなるにしたが
って、クランク角に基づくオーバーラツプ量は同一でも
、実際のオーバーラツプ時間は短くなるので、オーバー
ラツプ量を一定とすると、十分な掃気効果をあげること
ができないためである。しかし、高回転高負荷運転領域
りでは、吸気圧力より、排気圧力の方が大きくなり、吸
気が吸気側へ吹き返すおそれがあるので、逆に、エンジ
ン回転数が大きくなるほど、オーバーラツプ量が小さく
なるように、制御している。また、高回転低負荷領域E
では、オーバーラツプ量は小さくなるように制御されて
いる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく特許請求
の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能で
あり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである
ことはいうまでもない。
の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能で
あり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである
ことはいうまでもない。
たとえば、前記実施例においては、運転状態に応じて、
排気バルブ9の開閉タイミングを変化させているが、排
気バルブ9の閉弁タイミングを、たとえば、2通り設定
しておき、低回転高負荷運転領域では、遅く閉じるタイ
ミングの採用して、オーバーラツプ量が大きくなるよう
にし、他の運転領域では、排気バルブ9が早く閉じるタ
イミングを採用するようにして、オーバーラツプ量を制
御することもできる。
排気バルブ9の開閉タイミングを変化させているが、排
気バルブ9の閉弁タイミングを、たとえば、2通り設定
しておき、低回転高負荷運転領域では、遅く閉じるタイ
ミングの採用して、オーバーラツプ量が大きくなるよう
にし、他の運転領域では、排気バルブ9が早く閉じるタ
イミングを採用するようにして、オーバーラツプ量を制
御することもできる。
また、前記実施例においては、吸気ボートおよび排気ポ
ートは、それぞれ2つ設けているが、本発明にしたがっ
て、その開閉タイミングが制御されていれば、その数を
問わないことはいうまでもない。
ートは、それぞれ2つ設けているが、本発明にしたがっ
て、その開閉タイミングが制御されていれば、その数を
問わないことはいうまでもない。
発明の効果
本発明によれば、吸気共鳴効果を利用して、充填量を大
きくして、出力を向上させつつ、掃気効果により、ノッ
キングの発生を防止して、有効圧縮比を大きくすること
ができ、燃費率を大幅に向上させることが可能となる。
きくして、出力を向上させつつ、掃気効果により、ノッ
キングの発生を防止して、有効圧縮比を大きくすること
ができ、燃費率を大幅に向上させることが可能となる。
第1図は、本発明の実施例にかかる機械式過給機付エン
ジンの概略図であり、第2図は、その路上面図である。 第3図は、本発明の実施例における吸気バルブおよび排
気バルブの開閉タイミングを示すタイムチャートである
。第4図は、3気筒または6気筒エンジンにおける吸気
バルブの最適な開閉タイミングの設定例を示すものであ
る。第5図および第6図は、それぞれ、排気バルブの閉
弁タイミング、すなわち吸気バルブと排気バルブの開期
間のオーバーラツプ量の制御例を示すものである。 1・・・エンジン、 2・・・燃焼室、3・・・吸気ボ
ート、 4・・・排気ポート、5・・・吸気通路、
6・・・排気通路、7・・・燃料噴射弁、28・・・吸
気バルブ、9・・・排気バルブ、 10・・・機械式過給機、 11・・・バイパス通路、 12・・・制御弁、13・
・・エアクリーナ、 14・・・エアーフローメータ、 15・・・スロットルバルブ、 16・・・コントロールユニット、 17・・・排気バルブ駆動モータ、 18・・・ウオームギア。 第2図 第3図 オーバーラツプ
ジンの概略図であり、第2図は、その路上面図である。 第3図は、本発明の実施例における吸気バルブおよび排
気バルブの開閉タイミングを示すタイムチャートである
。第4図は、3気筒または6気筒エンジンにおける吸気
バルブの最適な開閉タイミングの設定例を示すものであ
る。第5図および第6図は、それぞれ、排気バルブの閉
弁タイミング、すなわち吸気バルブと排気バルブの開期
間のオーバーラツプ量の制御例を示すものである。 1・・・エンジン、 2・・・燃焼室、3・・・吸気ボ
ート、 4・・・排気ポート、5・・・吸気通路、
6・・・排気通路、7・・・燃料噴射弁、28・・・吸
気バルブ、9・・・排気バルブ、 10・・・機械式過給機、 11・・・バイパス通路、 12・・・制御弁、13・
・・エアクリーナ、 14・・・エアーフローメータ、 15・・・スロットルバルブ、 16・・・コントロールユニット、 17・・・排気バルブ駆動モータ、 18・・・ウオームギア。 第2図 第3図 オーバーラツプ
Claims (1)
- 吸気通路に過給機を介設し、少なくとも低回転高負荷時
に該吸気通路中に発生する圧力脈動により吸気を過給す
る過給機付エンジンのバルブタイミング制御装置におい
て、該圧力脈動により過給する運転領域において、排気
バルブの閉時期を遅らせるように制御する制御手段を設
けたことを特徴とする過給機付エンジンのバルブタイミ
ング制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13441187A JP2577564B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
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JP13441187A JP2577564B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
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JPS63297729A true JPS63297729A (ja) | 1988-12-05 |
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ID=15127755
Family Applications (1)
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JP13441187A Expired - Fee Related JP2577564B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
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JP (1) | JP2577564B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0326816A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-05 | Honda Motor Co Ltd | 内燃エンジンの弁作動状態制御方法 |
JPH03202640A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-04 | Mazda Motor Corp | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
JPH04246249A (ja) * | 1991-01-31 | 1992-09-02 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の実圧縮比制御装置 |
US7644586B2 (en) * | 2006-07-14 | 2010-01-12 | Mazda Motor Corporation | Control of supercharged engine |
-
1987
- 1987-05-29 JP JP13441187A patent/JP2577564B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0326816A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-05 | Honda Motor Co Ltd | 内燃エンジンの弁作動状態制御方法 |
JPH03202640A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-04 | Mazda Motor Corp | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
JPH04246249A (ja) * | 1991-01-31 | 1992-09-02 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の実圧縮比制御装置 |
US7644586B2 (en) * | 2006-07-14 | 2010-01-12 | Mazda Motor Corporation | Control of supercharged engine |
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Publication number | Publication date |
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JP2577564B2 (ja) | 1997-02-05 |
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