JP3412070B2 - 瓦素地の取り外し方法およびその装置 - Google Patents

瓦素地の取り外し方法およびその装置

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JP3412070B2
JP3412070B2 JP2000096179A JP2000096179A JP3412070B2 JP 3412070 B2 JP3412070 B2 JP 3412070B2 JP 2000096179 A JP2000096179 A JP 2000096179A JP 2000096179 A JP2000096179 A JP 2000096179A JP 3412070 B2 JP3412070 B2 JP 3412070B2
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浩巳 山田
建志 野田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、瓦素地の取り外
し方法およびその装置に関し、とくに、ハンガーコンベ
アに懸吊された瓦用ハンガーから瓦素地を確実に取り外
しできるほか、瓦素地の取り外しを高速化することので
きる瓦素地の取り外し方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の取り外し装置80として
は、例えば、図5に示されるものが知られている。施釉
された瓦素地Wを焼成工程へ向けて搬送するために瓦用
ハンガー96から搬送コンベア82へ受け渡すためのも
のである(実公平6−49539号公報を参照)。
【0003】この取り外し装置80は、瓦用ハンガー9
6が懸吊されたハンガーコンベア88が設けられてい
る。ハンガーコンベア88には、上方から下方へ向かう
下降部90と下方から上方へ向かう上昇部92からなる
湾曲部が備えられ、一方、ハンガーコンベア88の下方
には瓦素地Wを水平状態で搬送させる搬送コンベア82
が備えられている。そして、搬送コンベア82の始端付
近には瓦用ハンガー96により鉛直状態で搬送される瓦
素地Wを徐々に倒伏させる倒伏手段84が設けられてい
るものであった。
【0004】ハンガーコンベア88に吊り下げられた瓦
用ハンガー96は、瓦素地Wの尻付近を係止することが
できる構造のものであった(詳細については実公平6−
49539号公報を参照)。
【0005】搬送コンベア82の倒伏手段84には、瓦
用ハンガー96に吊持された瓦素地Wを支持し、支持し
た瓦素地Wを倒伏させる受承体86が放射状に備えられ
ていた。そして、倒伏手段84は搬送コンベア82の搬
送方向へ向けて回転自在に設けられ、受承体86の回転
に伴って、瓦素地Wを支持しつつ倒伏させ、搬送コンベ
ア82へ瓦素地Wを載置させる構造であった。
【0006】この取り外し装置80による瓦用ハンガー
96からの瓦素地Wの取り外しは、次の手順で行われて
いた。まず、ハンガーコンベア88の瓦用ハンガー96
に吊持された瓦素地Wが搬送され、瓦用ハンガー96は
ハンガーコンベア88の下降部90を下降する。ハンガ
ーラインの下降部90の傍らに備えられたセンサ98
が、下降する瓦素地Wを感知すると、倒伏手段84が作
動し、受承体86の回転が開始される。
【0007】瓦用ハンガー96の走行により下降する瓦
素地Wは、倒伏手段84の受承体86に支持された後
に、倒伏手段84の回転に伴って瓦用ハンガー96から
取り外され、受承体86へ移載される。瓦用ハンガー9
6から取り外され、受承体86へ移載され瓦素地Wは、
受承体86の回転により徐々に倒伏される。
【0008】そして、水平状態に倒伏された瓦素地W
は、搬送コンベア82の始端から終端へ向けて搬送され
る。
【0009】瓦素地Wの支持が解放された倒伏手段84
の受承体86は回転し、次の瓦素地Wの取り外しに備え
る。
【0010】このように、従来の取り外し装置80によ
る瓦素地Wの取り外しは、倒伏手段84の受承体86に
よる瓦素地Wの支持および倒伏と、瓦用ハンガー96の
走行をセンサ98の感知により同期させて行うものであ
った。
【0011】ところが、この種の取り外し装置80にあ
っては、倒伏手段84の受承体86に対する瓦素地Wの
支持は、専ら瓦素地Wの自重を利用し、受承体86へも
たせ掛けるようにするだけであるから、受承体86に支
持された瓦素地Wが揺動するおそれがあった。
【0012】その結果、瓦用ハンガー96から瓦素地W
を取り外しできなかったり、瓦用ハンガー96から取り
外された瓦素地Wが損傷を受けるおそれがあるほか、生
産効率の低下の損傷を招くという問題があった。とく
に、瓦素地Wの取り外し作業の高速化を図る場合、瓦素
地Wの振動や瓦素地Wの慣性力の作用などにより倒伏時
の瓦素地Wの揺動が顕著となる傾向があったので、一層
問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、瓦用ハンガーから瓦素地を取り外すため
に瓦素地を垂直状態から倒伏させるときに、瓦素地が揺
動したりするおそれがあるので、瓦用ハンガーからの瓦
素地の取り外しができなかったり、瓦用ハンガーから取
り外された瓦素地が損傷を受けるほか、生産効率の低下
を招く点である。
【0014】この発明の目的は、瓦用ハンガーから瓦素
地を取り外すために瓦素地を垂直状態から倒伏させると
きに、倒伏手段に支持された瓦素地を倒伏手段に対して
確実に吸着させ、瓦素地の姿勢のばらつきや瓦素地の揺
動を防止し、瓦用ハンガーからの瓦素地の確実な取り外
しを可能とする瓦素地の取り外し方法およびその装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の瓦素地の取り外し方
法は、瓦素地を吊持させた瓦用ハンガーが走行自在に備
えられ、かつ、該瓦用ハンガーには弓状杆が設けられ、
弓状杆の他端に支承板が鉛直方向に取り付けられ、弓状
杆に設けられた支点軸を介してL字状杆が回動自在に設
けられ、一方、瓦用ハンガーの下方に瓦素地を水平状態
で搬送させる搬送コンベアが設けられ、搬送コンベアの
始端付近に瓦素地を倒伏させる倒伏手段が設けられると
共に、該倒伏手段は偏芯カムの回転を受けて上昇される
揺動杆により上昇されるものであって、かつ、該倒伏手
段に吸盤が取り付けられた受承体が備えられ、瓦用ハン
ガーから倒伏手段へ瓦素地を取り外した後、瓦素地を倒
伏手段により倒伏させる瓦素地の取り外し方法におい
て、瓦素地が瓦用ハンガーから倒伏手段へ取り外される
ときに瓦素地を倒伏手段へ吸着させ、該偏芯カムの回転
を受けた揺動杆の上昇により該倒伏手段を上昇させ、
伏手段により瓦素地が水平状態に倒伏されたときに瓦素
地の吸着を解除させることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項2記載の瓦素地の取り外し装
置は、瓦素地を吊持させた瓦用ハンガーが走行自在に備
えられ、かつ、該瓦用ハンガーには弓状杆が設けられ、
弓状杆の他端に支承板が鉛直方向に取り付けられ、弓状
杆に設けられた支点軸を介してL字状杆が回動自在に設
けられ、一方、瓦用ハンガーの下方に瓦素地を水平状態
で搬送させる搬送コンベアが設けられ、瓦用ハンガーに
吊持された瓦素地を支持させるとともに倒伏させる倒伏
手段が搬送コンベアの始端付近に設けられると共に、該
倒伏手段は偏芯カムの回転を受けて上昇される揺動杆に
より上昇されるものであって、かつ、該倒伏手段に吸盤
が取り付けられた受承体を備えた瓦素地の取り外し装置
において、瓦素地を倒伏手段へ吸着させる吸盤と、吸盤
による瓦素地の吸着および解除を切り替える空圧切替弁
が倒伏手段に備えられたことを特徴とするものである。
【0017】請求項1記載の発明によれば、瓦素地が瓦
用ハンガーから倒伏手段へ取り外されるときに、瓦素地
は倒伏手段へ吸着される。そして、倒伏手段へ吸着され
た瓦素地は、倒伏手段により垂直状態から水平状態に倒
伏され、瓦素地が水平状態になったときに瓦素地の吸着
を解除する。吸着を解除された瓦素地は搬送コンベアに
より水平状態で搬送される。
【0018】したがって、請求項1記載の発明は以下の
効果を奏する。瓦用ハンガーに吊持された瓦素地を倒伏
手段へ支持させ、瓦用ハンガーから瓦素地を取り外し、
瓦素地を垂直状態から水平状態へ倒伏させるときに、瓦
素地は依然として倒伏手段に吸着されているので、瓦素
地の姿勢にばらつきが発生したり、瓦素地が揺動したり
するおそれがない。したがって、瓦用ハンガーから瓦素
地を取り外す場合、脱落するようなことなく確実に行う
ことができ、瓦素地が損傷を受けることがないほか、生
産効率の低下を招くことがない。更に、倒伏手段が偏芯
カムの回転を受けた揺動杆の上昇により、僅かに上昇す
るから、吸盤による瓦素地の吸着保持と瓦用ハンガーの
走行と相俟って、瓦用ハンガーから瓦素地を確実に取り
外すことができ、また、取り外しにおける瓦素地の姿勢
制御が安定して行われる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、瓦素地が瓦
用ハンガーから倒伏手段へ取り外されるとき、倒伏手段
に設けられた空圧切替弁が切り替えられ、倒伏手段に設
けられた吸着盤が瓦素地を吸着し、瓦素地は倒伏手段に
吸着される。
【0020】そして、倒伏手段へ吸着された瓦素地は、
倒伏手段により垂直状態に倒伏され、瓦素地が水平状態
になったときに瓦素地の倒伏手段に対する吸着が解除さ
れる。吸着保持を解除された瓦素地は搬送コンベアによ
り水平状態で搬送される。
【0021】したがって、請求項2記載の発明は以下の
効果を奏する。瓦素地を瓦用ハンガーから取り外すとき
に、倒伏手段に設けられた空圧切替弁と吸着盤の作用に
より、瓦素地は倒伏手段へ吸着され、瓦素地は垂直状態
から水平状態になるまで吸盤により吸着される。
【0022】瓦素地が水平状態になったときに、空圧切
替弁と吸着盤の作用による瓦素地の倒伏手段に対する吸
着状態が解除されるから、瓦用ハンガーから瓦素地の取
り外しを確実に行うことができるので、倒伏手段に支持
された瓦素地の姿勢にばらつきが発生したり、瓦素地が
揺動したりするおそれがない。したがって、瓦素地が損
傷を受けることがないほか、生産効率の低下を招くこと
がない。更に、倒伏手段が偏芯カムの回転を受けた揺動
杆の上昇により、僅かに上昇するから、吸盤による瓦素
地の吸着保持と瓦用ハンガーの走行と相俟って、瓦用ハ
ンガーから瓦素地を確実に取り外すことができ、また、
取り外しにおける瓦素地の姿勢制御が安定して行われ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態に係
る瓦素地の取り外し装置の側面図、図2は同装置の要部
の正面図、図3は瓦用ハンガーの斜視図、図4は瓦素地
を瓦用ハンガーから取り外す過程を示す説明図、図5は
従来の瓦素地の取り外し装置の側面図である。
【0024】以下に、この発明の実施の形態を図面を参
照して瓦素地の取り外し装置10の発明と併せ方法の発
明を説明する。この取り外し装置10は、F形桟瓦など
の瓦素地Wを鉛直に吊持させるハンガ−コンベア44
と、鉛直に吊持された瓦素地Wを水平に倒伏させる倒伏
手段22と、水平に倒伏された瓦素地Wを次工程へ搬送
させる搬送コンベア12などから構成されている(図1
を参照)。
【0025】この実施の形態において、搬送コンベア1
2の上方には、循環駆動されるハンガーコンベア44が
配設されている。ハンガーコンベア44は、そのコンベ
ア44に懸吊された瓦用ハンガー54により、鉛直状態
に吊持された瓦素地Wを施釉工程へ向けて搬送し、施釉
された瓦素地Wを搬送コンベア12へ向けて搬送するも
のである。
【0026】ハンガーコンベア44には下方に向けて円
弧状に湾曲された湾曲部46が設けられ、湾曲部46は
上方から下方へ向かう下降部48と、下方から上方へ向
かう上昇部50から構成されている(図1を参照)。
【0027】そして、ハンガーコンベア44には、瓦素
地Wを吊持する瓦用ハンガー54がハンガーコンベア4
4側を基点として回動自在に多数懸吊されている。
【0028】前記したハンガーコンベア44の湾曲部4
6の下方であって、下降部48の終端付近から上昇部5
0の始端付近には、追ってその詳細を説明するが、鉛直
状態の瓦素地Wを水平に倒伏させるための倒伏手段22
が設けられている。
【0029】また、その下降部48の終端付近には、瓦
用ハンガー54に吊持されて下降する瓦素地Wの存在を
感知するセンサ42が設けられている(図1、図2を参
照)。このセンサ42は、瓦素地Wの存在を感知したと
き、倒伏手段22の回転軸24と偏芯カム76を回転さ
せる駆動モータへ信号を送り作動させるためのものであ
る。
【0030】瓦用ハンガー54は瓦素地Wの尻側を係止
して瓦素地Wを吊持するものである。瓦用ハンガー54
の具体的構成を図3を参照して説明すると、略「く」の
字状の弓状杆56が設けられ、弓状杆56の一端にハン
ガーコンベア44に装着するための支持孔58が設けら
れ、弓状杆56の他端に支承板60が鉛直方向に取り付
けられている。
【0031】弓状杆56の略中央部であって、直角方向
に設けられた支点軸62を介して二股部分を備えたL字
状杆64が倒立状態であって、かつ支点軸62を支点と
して回動自在に設けられている。
【0032】そして、このL字状杆64の前記した支承
板60側に弓状杆56と直角方向に押え板66が取り付
けられている。また、弓状杆56に設けられた支承板6
0は、L字状杆64の設けられた押え板66の取り付け
位置を超えて長く設けられている。支承板60を前記し
たように長く設けることにより、瓦素地Wの自重で瓦素
地Wが破損しないように意図されている。
【0033】さらに、L字状杆64の略中央部の両側に
弓状杆56と直角方向にガイド軸68が突設されてい
る。このガイド軸68は、受け渡し装置(図示せず)に
よる瓦用ハンガー54への施釉前の瓦素地Wの受け渡し
の際に、ハンガーコンベア44に沿って設けられたガイ
ドレールに案内されるものである。
【0034】また、この実施の形態では、弓状杆56の
支持孔58側において弓状杆56の両側に弓状杆56に
対して直角方向に支軸70が固定され、この支軸70の
両側端に支軸70と直角方向にレバー72がそれぞれが
設けられている。
【0035】これらのレバー72は弓状杆56の支持孔
58側の後上方側に臨ませて設けられ、両レバー72の
他側端にローラ状の被案内体74が回転自在に設けられ
ていいる。被案内体74は、施釉後において瓦用ハンガ
ー54に吊持された瓦素地Wの姿勢を制御するために別
に設けられた誘導用ガイド(図示せず)に支持されるも
のである。
【0036】瓦用ハンガー54の被案内体74は、誘導
用ガイドによって円滑に誘導されるため、ローラのよう
な転動自在なものが好ましい。
【0037】瓦素地Wを水平状態で搬送させる搬送コン
ベア12は、搬送コンベア12の機台(図示せず)に設
けられた回転自在のプーリー16に平ベルト18を掛装
したものであり、機台に設けられた駆動モータ(図示せ
ず)によって瓦素地Wを一側から他側へ向けて図面上の
矢印方向に間欠的に搬送するように図られている。
【0038】図面上4個あるプーリー16のうち、搬送
コンベア12の始端側から第2番目のプーリー16のプ
ーリー軸14には、水平に備えられた揺動杆20の一端
が軸着されており、揺動杆20はプーリー軸14を支点
として上下に揺動することができるように図られている
(図1を参照)。
【0039】揺動杆20の他端に転動自在なカムローラ
52が設けられ、カムローラ52の下方には揺動杆の揺
動を制御する偏芯カム76が設けられ、カムローラ52
は偏芯カム76に当接状態で転動され、偏芯カム76は
別の駆動モータ(図示せず)により間欠的に回転制御が
されている。
【0040】揺動杆20には、瓦用ハンガー54に吊持
された瓦素地Wを垂直状態から水平状態に倒伏させる倒
伏手段22が、搬送コンベア12の始端付近に位置する
ように設けられている。倒伏手段22には揺動杆20の
幅方向に回転軸24が備えられている(図1および図2
を参照)。回転軸24の周囲には瓦素地Wの取り外し時
に備え、瓦素地Wの頭を支持するための支持面38を備
えた断面方形状の支持台26が取り付けられている。
【0041】そして、支持台26の支持面38と直角と
なる受承体28が支持台26に取り付けられており、支
持台26に取り付けられた受承体28は、板状であって
回転軸24を略中心として放射状に4枚取り付けられて
おり、したがって、互いの受承体28が構成する角度は
90度となっている。
【0042】なお、瓦素地Wが支持面38や受承体28
に接触する際に、瓦素地Wが損傷を受けないように、各
受承体28に弾性体29が添着されているが、支持台2
6の支持面38を弾性材料とすることが好ましい。
【0043】回転軸24の他側寄りには、空圧切替弁3
0が嵌装されているが、空圧切替弁30は回転軸24に
固定され、回転軸24とともに回転する回転部32と、
回転軸24に遊嵌状態で揺動杆20に固定された固定部
34から構成されている(図2を参照)。そして、空圧
切替弁30の回転部32は支持台26の他側と接続され
ている。
【0044】後述する瓦用ハンガー54の走行により下
降する瓦素地Wの存在をセンサ42が感知し、センサ4
2からの信号を受けて偏芯カム76を回転させる駆動モ
ータが駆動することにより、倒伏手段22の回転軸24
は間欠的に回転される。なお、回転軸24の回転方向は
図1の時計回りである。
【0045】また、倒伏手段22の回転軸24を回転さ
せる駆動モータは、回転軸24の回転速度の加速および
減速を自在に制御する機能を有するが、瓦素地Wの倒伏
時において受承体28に支持される瓦素地Wの姿勢をよ
り安定させるためである。
【0046】受承体28の中央付近には、2個の吸盤4
0が回転軸24の回転方向と反対方向を向くように取り
付けられており、吸盤40には瓦素地Wを倒伏させる際
に負圧状態とするための配管41の一端が接続されてお
り、配管41の他端は支持台26を通じて空圧切替弁3
0の回転部32に接続されている(図2を参照)。
【0047】このように、吸盤40は、回転軸24をほ
ぼ中心として放射状に備えられた受承体28に夫々設け
られている。
【0048】空圧切替弁30はいわゆるロータリバルブ
と称されるもので、ブロアや真空ポンプなどの負圧源
(図示せず)に接続されており、固定部34に対する回
転部32の位置に応じて吸盤40へのエアーの負圧状態
をON、OFFすることができるものである。
【0049】この実施の形態においては、瓦素地Wがほ
ぼ垂直状態から水平状態へ倒伏する間は、吸盤40が負
圧状態となるように設定されている。
【0050】次に、この実施の形態に係る瓦素地の取り
外し装置10による瓦素地Wの瓦用ハンガー54からの
取り外しについて、図4を参照して説明する。まず、瓦
用ハンガー54に吊持された瓦素地Wを取り外すために
待機している受承体28は、予め垂直状態に制御されて
いるが、受承体28の吸盤40は未だ作動していない。
【0051】瓦用ハンガー54の下降部48の終端付近
に設けられたセンサ42が、下降する瓦素地Wの存在を
感知すると、センサ42の信号が駆動モータに伝達さ
れ、偏芯カム76および倒伏手段22を共に回転させ
る。
【0052】ハンガーコンベア44に懸吊された瓦用ハ
ンガー54は、湾曲部46の下降部48を走行すること
により、瓦用ハンガー54に吊持された瓦素地Wは瓦用
ハンガー54に追従して下降し、徐々に倒伏手段22の
受承体28と対峙する。
【0053】駆動モータの作動により偏芯カム76が回
転すると、倒伏手段22が回転し、空圧切替弁30がO
Nとなり、負圧源の負圧状態を受けて吸着具42の吸盤
40が瓦用ハンガー54の瓦素地Wの表面を吸着する。
【0054】そして、瓦用ハンガー54の瓦素地Wを吸
盤40が吸着することにより、瓦素地Wが受承体28へ
支持される。倒伏手段22の回転軸24が回転して受承
体28が搬送コンベア12側へ向けて倒伏する。
【0055】このとき、瓦素地Wの尻は瓦用ハンガー5
4により係止されているが、倒伏手段22の受承体28
の回転により倒伏するとともに、揺動杆20の揺動によ
る倒伏手段22の上昇に伴ない僅かに上昇する。
【0056】受承体28による瓦素地Wの倒伏と、倒伏
手段22の上昇と、瓦用ハンガー54の走行と相俟って
瓦用ハンガー54のL字状杆64が徐々に開放され、瓦
素地Wは瓦用ハンガー54から取り外される(未だ吸着
状態は継続している)。
【0057】瓦用ハンガー54から取り外された瓦素地
Wは倒伏手段22の受承体28に支持され、かつ吸盤4
0により吸着された状態を保ちながら倒伏される一方、
偏芯カム76の回転により倒伏手段22は下降される。
【0058】瓦素地Wが吸盤40に吸着されることによ
り、瓦素地Wは受承体28の弾性体29に対して押圧さ
れることになり、倒伏過程にある瓦素地Wは揺動するこ
とがない。一方、瓦素地Wが取り外された瓦用ハンガー
54は、下降部48を通過して上昇部50を走行する。
【0059】そして、瓦素地Wが水平状態に倒伏される
とともに倒伏手段22が下降され、搬送コンベア12の
平ベルト18上へ瓦素地Wが当接すると、空圧切替弁3
0の回転部が32が、吸盤40の負圧状態を開放する位
置となり、直ちに空圧切替弁30がOFFとなり、吸盤
40による瓦素地Wの吸着は解除される。吸盤40によ
る吸着保持を解除された瓦素地Wは平らベルト18によ
り搬送され、一方(次工程側)へ向けて搬送される。
【0060】瓦素地Wを水平状態に倒伏させた受承体2
8が瓦素地Wとともに水平状態となると、次に瓦用ハン
ガー54に吊持された瓦素地Wを取り外すための受承体
28が垂直状態となり次の瓦素地Wの取り外しに備えら
れる。
【0061】瓦素地Wの支持を解除した受承体22は、
次の瓦素地Wの取り外しに備えるためさらに回転される
と、次の瓦素地Wが瓦用ハンガー54から取り外され倒
伏される。
【0062】なお、この実施の形態においては、蛇腹を
備えたカップ状の吸盤40としたが、吸盤40はカップ
状や蛇腹状の吸盤に限らず、瓦素地Wの表面または裏面
に倣う形態のものでもよく、倒伏手段22による瓦素地
Wの倒伏の際に、瓦素地Wの姿勢が倒伏手段22に対し
て一定に保たれる構成であればよい。
【0063】この実施の形態によれば、瓦素地Wを倒伏
手段22の受承体28に支持した状態で、吸着具42の
吸盤40のエアーの負圧作用により瓦素地Wを吸着保持
するから、瓦素地Wは受承体28に対して押し付けられ
るので、受承体28に対する瓦素地Wの揺動が発生しな
い。
【0064】そして、倒伏手段22が偏芯カム76の回
転を受けた揺動杆の上昇により、僅かに上昇するから、
吸盤40による瓦素地Wの吸着保持と、瓦用ハンガー5
4の走行と相俟って、瓦用ハンガー54から瓦素地を確
実に取り外すことができ、また、取り外しにおける瓦素
地Wの姿勢制御が安定して行われる。
【0065】また、受承体28に対する瓦素地Wの姿勢
が一定に保たれるから、倒伏時において瓦素地Wが揺動
することがなく、瓦素地Wが揺動による損傷を受けるこ
とがなく、瓦用ハンガー54からの瓦素地Wの取り外し
を高速化することができる。
【0066】状来では、毎分20枚程度しか瓦素地Wの
取り外しができなかったが、この実施の形態に係る取り
外し装置10では毎分40枚程度の取り外しが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る瓦素地の取り外し装置の側面
図である。
【図2】同装置の要部の正面図である。
【図3】瓦用ハンガーの斜視図である。
【図4】瓦用ハンガーからの瓦素地の取り外しの過程を
示す説明図である。
【図5】従来の瓦素地の取り外し装置の側面図である。
【符号の説明】
10 取り外し装置 12 搬送コンベア 14 プーリー軸 16 プーリー 18 平ベルト 20 揺動杆 22 倒伏手段 24 回転軸 26 支持台 28 受承体 29 弾性体 30 空圧切替弁 32 回転部 34 固定部 38 支持面 40 吸盤 41 配管 42 センサ 44 ハンガーコンベア 46 湾曲部 48 下降部 50 上昇部 52 カムローラ 54 瓦用ハンガー 56 弓状杆 58 支持孔 60 支承板 62 支点軸 64 L字状杆 66 押え板 68 ガイド軸 70 支軸 72 レバー 74 被案内体 76 偏芯カム 80 取り外し装置 82 搬送コンベア 84 倒伏手段 86 受承体 88 ハンガーコンベア 90 下降部 92 上昇部 96 瓦用ハンガー W 瓦素地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/60 - 47/61 B65G 47/22 B65G 17/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦素地を吊持させた瓦用ハンガーが走行
    自在に備えられ、かつ、該瓦用ハンガーには弓状杆が設
    けられ、弓状杆の他端に支承板が鉛直方向に取り付けら
    れ、弓状杆に設けられた支点軸を介してL字状杆が回動
    自在に設けられ、 一方、瓦用ハンガーの下方に瓦素地を水平状態で搬送さ
    せる搬送コンベアが設けられ、搬送コンベアの始端付近
    に瓦素地を倒伏させる倒伏手段が設けられると共に、該
    倒伏手段は偏芯カムの回転を受けて上昇される揺動杆に
    より上昇されるものであって、かつ、該倒伏手段に吸盤
    が取り付けられた受承体が備えられ、瓦用ハンガーから
    倒伏手段へ瓦素地を取り外した後、瓦素地を倒伏手段に
    より倒伏させる瓦素地の取り外し方法において、 瓦素地が瓦用ハンガーから倒伏手段へ取り外されるとき
    に瓦素地を倒伏手段へ吸着させ、該偏芯カムの回転を受
    けた揺動杆の上昇により該倒伏手段を上昇させ、 倒伏手段により瓦素地が水平状態に倒伏されたときに瓦
    素地の吸着を解除させることを特徴とする瓦素地の取り
    外し方法。
  2. 【請求項2】 瓦素地を吊持させた瓦用ハンガーが走行
    自在に備えられ、かつ、該瓦用ハンガーには弓状杆が設
    けられ、弓状杆の他端に支承板が鉛直方向に取り付けら
    れ、弓状杆に設けられた支点軸を介してL字状杆が回動
    自在に設けられ、 一方、瓦用ハンガーの下方に瓦素地を水平状態で搬送さ
    せる搬送コンベアが設けられ、瓦用ハンガーに吊持され
    た瓦素地を支持させるとともに倒伏させる倒伏手段が搬
    送コンベアの始端付近に設けられると共に、該倒伏手段
    は偏芯カムの回転を受けて上昇される揺動杆により上昇
    されるものであって、かつ、該倒伏手段に吸盤が取り付
    けられた受承体を備えた瓦素地の取り外し装置におい
    て、 瓦素地を倒伏手段へ吸着させる吸盤と、吸盤による瓦素
    地の吸着および解除を切り替える空圧切替弁が倒伏手段
    に備えられたことを特徴とする瓦素地の取り外し装置。
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