JP3411420B2 - 索道搬器における制振装置の懸架構造 - Google Patents

索道搬器における制振装置の懸架構造

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JP3411420B2
JP3411420B2 JP03419595A JP3419595A JP3411420B2 JP 3411420 B2 JP3411420 B2 JP 3411420B2 JP 03419595 A JP03419595 A JP 03419595A JP 3419595 A JP3419595 A JP 3419595A JP 3411420 B2 JP3411420 B2 JP 3411420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、索条に懸垂した懸垂手
段に懸垂ハンガーを介して客車を懸垂してなる搬器を運
行する索道搬器における制振装置の懸架構造に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】索条に搬器を懸垂するための懸垂手段を
用い、懸垂ハンガーを介して客車を懸垂してなる搬器を
運行して輸送を行う索道設備には、前記懸垂手段として
索条を脱着可能に、または、半永久的に握索する握索機
を用いて、該索条で搬器を支承し、かつ牽引する型式の
単線自動循環式索道、単線固定循環式索道等の一群と、
懸垂手段として索条を転走する走行機を用いて搬器を支
承し、別途の牽引手段によって搬器を曳行牽引する型式
の交走式索道、複線ないし三線循環式索道等の一群と、
がある。 【0003】これらは、索道設備として一括され何れも
索条に握索機または走行機等の懸垂手段で搬器を懸垂し
てなる点で均等であり、本願ではこれら前記何れの型式
の索道設備も含め対象としている。 【0004】これらの索道設備においては、搬器は模式
的には索条位置ないし懸垂手段の位置を懸垂支点とした
単振子と見做されるものであり、横風を受けて強風時に
は横揺れないしローリング揺動を生じ易く、これが索道
設備の弱点となっている。このような、横揺れを生ずる
と、揺動による乗車不快感や不安感を生ずるのみでな
く、危険防止のためしばしば運休を余儀なくされ、安全
上や、運休による経済上の問題とされてきた。更に、近
時は、索道設備を従来の山岳地の観光用としてのみでな
く、地域交通用の一般交通設備としても利用が志向さ
れ、この場合には定時運行の必要から搬器の制振につい
ての希求が更に高まっている。 【0005】このような要請に対して、搬器の制振装置
ないし方法としては、搬器にジャイロを搭載する構成
や、振り子式等の受動型の吸振ないし制振装置を用いる
構成等が提案されている。 【0006】このうち前者については、例えば、特開平
5−87183号公報「制振装置」が提案されている。
しかし、この装置においてはジャイロ回転用の電動機に
電源を必要とするが、一般に索道搬器は外部に電源を求
めることが著しく困難なため実用上の問題があった。 【0007】一方、受動型の制振装置を用いるものとし
ては、例えば、本願出願人らの1名によって出願された
特願平1−163632号「構造物の制振装置」、特願
平3−10760号「構造物制振装置」等によって提案
された、単弦振動を行えるようにほぼ円弧状に形成した
軌道に沿って錘りを移動可能に支持した制振装置が既に
開示され、各種構造物において実用に供されているが、
更に本願出願人らによって平成7年1月19日に特許出
願された「揺れ止め装置」においては上方に凹にほぼ円
弧状のレールに導かれて制振体が自走しこの制振体の補
償によって制振を行おうとする受動型制振装置が提案さ
れている。 【0008】この装置は比較的簡単な構成で目的を達す
ることができるものであり、特に電源を必要としないの
で、電源の取得が困難な索道搬器には好適に用いること
ができるものである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、索道搬
器の、特に握索機、走行機等の懸垂手段や、懸垂ハンガ
ー等の部分は、該搬器の運行に伴って通過する停留場、
索道線路等のその地点ごとに運行に必要な機械設備、支
持構造物等が各種配設されており、搬器はこれらと干渉
せず支障なく通過できるように構成することが必要であ
る。従って、制振装置等の付加物を設ける場合にもこれ
らと干渉することがないよう車両限界内に納まるように
すべき制約条件がある。 【0010】このような事情に対応して、本発明は制振
装置の制振性能を損なうことなく取付の制約条件を満足
する好適かつ有効な索道搬器における制振装置の懸架構
造の提案を目的としてなされたものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】この目的に対応して本発
明は、索条に搬器を懸垂するための懸垂手段に懸垂ハン
ガーを介して客車を懸垂してなる搬器に制振装置を具
え、前記制振装置は上方に凹のほぼ円弧状をなしたガイ
ドレール面に導かれて走行体が自走する型式の受動型
振装置を用いたものであって、前記制振装置は、錘をな
す前記走行体が前記ガイドレール面上を前記搬器1の
行方向に対して直角方向に自由に走行するように配置し
前記客車底面に緩衝部材を介して懸架して具えたもので
ある索道搬器1における制振装置の懸架構造、として構
成したものである。 【0012】 【作用】本発明の索道搬器の制振構造は、索条に搬器を
懸垂するための握索機または走行機等の懸垂手段に懸垂
ハンガーを介して客車を懸垂した索道搬器に制振装置を
懸架してなるものである。制振装置は上方に凹の、ほぼ
弧状をなしたガイドレール面に導かれて走行体が自走し
て制振を行う型式の受動型制振装置を利用している。本
発明においては前記の制振装置は、前記搬器の進行直角
方向に有効な姿勢に前記客車の底面に懸架して具えたも
のとしている。索道設備には索道搬器の運行に必要のた
めに停留場または索道線路中において、該搬器の上部付
近の握索機、懸垂ハンガー等に近接して各種の機器、構
造物等類が設けられていて、付加物の取付位置には制約
条件があるが、本発明の構造においては、客車上部に付
加取付をしていないので、干渉等の恐れがなく安全に運
行を行うことができる。また、乗客用のスペースを減ず
ることもなく乗車快適性を減ずるおそれがない。 【0013】索条ないし懸垂手段の位置を懸垂支点とし
てローリング揺動する搬器の重心は、客車内の乗客の乗
車の有無によっても若干の変動はあるが、概ね客車の領
域内で、かつ、客車の中心付近に所在しており、前記の
支点とこの重心位置との間の腕の長さによって該搬器の
固有振動数が定まるとされている。一方、この制振装置
は、搬器の重心位置と一致しない位置に設けるのが有効
であるが、客車の底面付近の制振装置取付位置は搬器重
心位置とは一致しておらず重心位置より下方に偏ってお
り、従って制振装置の制振効果が有効に作用する。か
つ、本発明において利用する制振装置はそのほぼ弧状を
なす軌道の曲率半径を加減することによって、制振装置
の固有振動数を容易に選定することができる特徴を有し
ているので、前記取付位置に対応した好適な制振特性を
有するものを選定することによって、有効な制振作用を
享受することができる。 【0014】 【実施例】この実施例では懸垂手段2として握索機3を
用いた単線自動循環式索道50の搬器1について図1,
図2,図3および図4に基づいて説明する。 【0015】搬器1は、懸垂手段2である握索機3と,
懸垂ハンガー10と,客車20と、及び制振装置30,
30とよりなっている。先ず、握索機3は、握索機本体
部4の先端付近に握子部5を具え、ばね(図示していな
い)の弾性復元力に起因する握索力によって、握子部5
で索条51を握索するもので、ばね式握索機として既に
知られているものである。握索機本体部4の下方にはピ
ン6が固着されており、該ピン6には懸垂ハンガー10
の上端が枢着されて、勾配区間においても客車20の垂
直垂下姿勢を保つようになされている。 【0016】懸垂ハンガー10は角筒状部材等よりなり
上方から下方に向かって湾曲状をなして下垂する本体部
11の下方に下部フレーム12を具えて一体的関係に形
成したものである。下部フレーム12の端部付近には筒
状部材13または13…が固着されて具えられており、
ここには懸垂ロッド14または14…と、及び客車20
側の懸垂連結部材22,22…とを用いて客車20が懸
垂されている。 【0017】客車20は構体21で四囲を囲み上部に屋
根23を有し、下部に底板よりなる底面24を具えて、
乗客の乗用に供する閉鎖型客車である。かつ、通常のも
のと同様に窓25,25…を有し、また乗降用の扉2
6,26を具えている。客車20内には乗客の踏面とな
る床面27が設備されている。かつ、客車20内の前後
の位置には図示省略されているが腰掛等が配設されてい
る。 【0018】ここまでの記載は単線自動循環式索道の搬
器における一般的な構成であり、既に周知のものである
が、以下の記載は本発明に特有の構成である。 【0019】本発明に用いる制振装置30,30は前記
のごとく、本願出願人らによって、平成7年1月19日
に特許出願された「振れ止め装置」に記載され提案され
たものを利用している。該、振れ止め装置ないし制振装
置30は図4に示されているようにやや長尺状をなした
もので、横断面形状は角筒状をなした閉鎖型の筐体31
中に、ローラ35,35を枢着した走行体34を内蔵し
たものである。かつ、筐体31の少なくとも下縁側内面
は上方に凹のほぼ弧状をなしたガイドレール面32が形
成されており、走行体34はローラ35,35でガイド
レール面32を自由転走するように構成されたものであ
る。かつ、ガイドレール面32の曲率半径ないし傾斜を
加減して定めることによって、該制振装置30の固有振
動数を所要の値に加減して定め搬器1に所要の制振特性
を得るようにしたものである。 【0020】次に、図3および図4を用いて制振装置3
0,30の懸架取付関係の詳細を説明する。なお、図3
は客車20下方のカバー45を取り外した状態が図示さ
れている。制振装置30,30は客車20の底面24に
懸架されており、この実施例においては、制振装置3
0,30は前後の位置に計2台が設けられている。両方
の制振装置30または30共に同様の取付としているの
で、先づ一方の懸架取付について説明する。 【0021】客車20の底面24には正面視左右に支持
部材43また43が固着され下方に突出している。それ
ぞれの支持部材43または43は、この実施例において
はほぼ「L」字状のもので相互に対向して固着されてい
る。かつ、これらの支持部材43,43の下縁43aま
たは43aの部分にはそれぞれ取付用の孔44,44ま
たは44,44が穿孔されている。 【0022】一方、制振装置30の筐体31にはその一
方の端部33付近の上部には懸架部材36,36が固着
されて上方に突出しており、また、他方の端部33付近
の上部においても懸架部材36,36が固着されて上方
に突出している。それぞれの懸架部材36,36はほぼ
逆「L」字状のもので、これらの懸架部材36,36と
36,36とは互いに背向して固着されている。また、
懸架部材36,36と36,36の上縁36a,36
a,36a,36aのそれぞれの1箇所には取付用の孔
37または37…が穿孔されている。 【0023】こうして、客車20側の一方の支持部材4
3の下縁43aの部分には緩衝部材38,38を介して
制振装置30の懸架部材36および36の上縁36a,
36aの部分を載荷して吊掛け支持し、同様に他方の支
持部材43の下縁43a部分には緩衝部材38,38を
介して制振装置30の懸架部材36および36の上縁3
6a,36aの部分を載荷して吊掛け支持している。 【0024】この実施例で用いている緩衝体38,は防
振ゴム等の弾性部材よりなり上下にボルト39,40を
インサートまたは貼着したものを用いている。上方のボ
ルト39は懸架部材36の上縁36aの孔37内を貫通
させて上方においてナット41を螺着して固定し、下方
のボルト40は支持部材43の下縁43aの孔44内を
貫通させて下方においてナット42を螺着して固定して
いる。このようにして4箇所において緩衝体38,3
8,38,38を介して制振装置30が懸架支持されて
いる。また、他の1台の制振装置30も全く均等の懸架
取付としており、制振装置30,30が客車20の底面
24に懸架取付され、即ち、搬器1の進行直角方向の制
振に有効に装備されるのである。なお、本実施例におい
ては、これらの制振装置30,30を下方から覆装する
カバー45を客車20の底面24に設けて覆い掛けし美
観の向上を図った場合を図示している。 【0025】なお、制振装置30は、搬器重量や所要の
制振条件の大小等によっては、2台を超える複数台を同
様に懸架取付してもよく、また、単数台でも足る場合に
はそのような選択も可能であることは勿論である。 【0026】こうして構成された本実施例における索道
搬器の制振装置において、次に動作ないし作用について
記載する。 【0027】本実施例は、単線自動循環式索道50の場
合を示しており懸垂手段2は握索機3である場合につい
て例示したものであるが、該単線自動循環式索道50
は、既によく知られているように、図5に示した如く運
行が行われる。即ち、両端の停留場52,52に枢設さ
れた滑車53,53間には索条51が無端状に捲き回さ
れて索道線路56中に張架されている。該索条51は索
道線路56中においては支柱57の支柱アーム58に具
えた受圧索装置59,59によって誘導支承されてい
る。搬器1は、握索機3を具えて停留場52においては
回送軌条54に導かれて走行ローラ7で転走する。搬器
1が停留場52を出発するときは握索機3で索条51を
握索し、索条51の循環移動と共にこれに牽引されて搬
器運行が行われる。搬器1が相手方の他の停留場52に
到達すると握索機3の握索が解かれ、索条51から離れ
て再び回送軌条54に導かれて転向移送され、索道線路
56方向に帰路の運行が行われ、こうして複数台の搬器
1,1…が次々に循環運行される。 【0028】このような運行様式において、搬器1は停
留場52,52内を回送時や索道線路56中を運行時
に、その握索機3や懸垂ハンガー10は該搬器1の運行
に必要な機械装置や支持構造物に近接して通過するの
で、所定の車両限界を超えた突出付加物は許容されない
が、しかるに、この制振構造においては制振装置30は
客車20の底面24に懸架して具えているので、搬器上
部における突出付加物はなく外部の装置と全く当接、干
渉のおそれがない。 【0029】制振装置30の取付関係については前述の
如くであるが、このような取付配設関係とした場合に
も、制振装置30の制振性能はつぎのように、十分に発
揮される。即ち、索条ないし懸垂手段の位置を懸垂支点
としてローリング揺動する搬器の重心は、客車内の乗客
の乗車の有無によっても若干の変動はあるものの、概ね
は客車の領域内で、かつ、客車の中心付近にに所在して
おり、前記の支点とこの重心位置との間の腕の長さによ
って該搬器の固有振動数が定まるとされている。一方、
この制振装置は、搬器の重心位置と一致しない位置に設
けることが制振上から有効であるが、客車底面の取付位
置は、前記重心位置よりは少なくとも下方に十分に偏位
しており、従って制振装置の制振効果が有効に発揮され
る。かつ、ここで利用している制振装置は、そのほぼ弧
状をなす軌道の曲率半径を加減することによって、制振
装置の固有振動数を任意に選定することができる特徴を
有しているので、前記取付位置に対応した好適な制振特
性を有するものを選定することによって、有効な制振作
用を享受することができる。 【0030】以上の説明は、懸垂手段として索条を握索
放索する自動式握索機を用いた自動循環式索道の場合を
説明したのであるが、2条並列の索条に搬器を懸垂して
運行する複式単線自動循環式索道の場合や、半永久的に
索条を握索する固定式握索機を用いて索条の移動と共に
循環運行又は交互運行を行う型式の索道設備の場合にお
いても、本実施例に説明した制振構造は同様に構成可能
であり、作用、効果も均等であることは勿論である。 【0031】または、前記の懸垂手段として握索機に代
えて、索条に導かれて転走する走行機を用い、別途に牽
引手段としての曳索に牽引されて運行するいわゆる交走
式索道設備等の場合においても、索条位置ないし懸垂手
段の位置を懸垂支点として揺動する様式は全く均等であ
る。従ってこのような型式の索道設備の場合においても
前記の構成は同様に適用され、均等の効果が得られるこ
とは勿論である。 【0032】 【発明の効果】索条に搬器を懸垂するための懸垂手段、
即ち、握索機または走行機等を用いてこれに懸垂ハンガ
ーを介して客車を懸垂してなる搬器を運行して輸送を行
う索道設備は、他の交通輸送機関と比較して経済的に建
設できること、急勾配線路の走行も可能であること等の
各種の特徴をもっている。しかし、索道設備は模式的に
は索条ないし懸垂手段の位置を懸垂支点とした単振子と
見做されるもので、強風の場合に横揺れを生じ易いとい
う弱点があり、改善が望まれていた。 【0033】このような要請に対して、搬器にジャイロ
を搭載する方法等も提案されているが、搬器に電源の引
き込みを要するという欠点があった。 【0034】これに対して本発明は、本願出願人らによ
って先に提案された受動型の制振装置を用いて、搬器の
進行直角方向に有効な姿勢に客車内底面に懸架して具
え、索道搬器に好適に使用できる索道搬器の制振装置の
懸架構造を提案したものである。 【0035】このような本発明の懸架構造によれば、搬
器の運行用の機械装置や構造物等に接近して通過する搬
器上方の位置において外部に突出しない取付としている
ので車両限界に抵触せず制振装置の取付が可能である。
また、制振装置をカバー等で覆い掛けすることによって
外観上の美観も害さない。かつ客車内の乗客用の空間に
突出せず、乗車の快適性を損なわない。しかも、搬器へ
の電源を必要としない利点があり、従って、新設の索道
設備に適用する場合のみでなく、既設の索道搬器に付加
装備する場合にも比較的容易に適用が可能である。 【0036】制振性能の点からは、この制振装置は搬器
の重心位置と一致しない位置に設けるのが有効である
が、前記搬器底面の取付位置は搬器重心位置とは一致し
ておらず、従って制振効果は有効に作用する。かつ、こ
の制振装置はそのほぼ弧状をなす軌道の曲率半径を加減
設定することによって、制振装置の固有振動数を容易に
選定することができる特徴を有しているので、前記取付
位置に対応した好適な制振特性を有するものを設定する
ことによって、その搬器に最適な制振作用を享受するこ
とができ、強風時等の索道の安全運行に有効である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 索道搬器の制振装置の懸架構造を具えた搬器
を示す正面図である。 【図2】 索道搬器の制振装置の懸架構造を具えた搬器
を示す側面図である。 【図3】 客車底面と制振装置との関係を示す底面図で
ある。 【図4】 客車底面と制振装置との関係の詳細を示す正
面図である。 【図5】 単線自動循環式索道の運行様式を説明する平
面図である。す正面図である。 【符号の説明】 1 搬器 2 懸垂手段 3 握索機 4 握索機本体部 5 握子部 6 ピン 7 走行ローラ 10 懸垂ハンガー 11 本体部 12 下部フレーム 13 筒状部材 14 懸垂ロッド 20 客車 21 構体 22 懸垂連結部材 23 屋根 24 底面 25 窓 26 扉 27 床面 30 制振装置 31 筐体 32 ガイドレール面 33 端部 34 走行体 35 ローラ 36 懸架部材 36a 上縁 37 孔 38 緩衝体 39,40 ボルト 41,42 ナット 43 支持部材 43a 下縁 44 孔 45 カバー 50 単線自動循環式索道 51 索条 52 停留場 53 滑車 54 回送軌条 56 索道線路 57 支柱 58 支柱アーム 59 受圧索装置 60 受圧索輪
フロントページの続き (72)発明者 牟田口 勝生 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業 株式会社 東二テクニカ ルセンター内 (72)発明者 川瀬 浄 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石川島播磨重工 業株式会社 本社内 (72)発明者 谷田 宏次 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工 業株式会社 技術研究 所内 (72)発明者 中川 斉 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業 株式会社 東二テクニカ ルセンター内 (56)参考文献 特開 平5−141476(JP,A) 特開 平6−280934(JP,A) 特開 平5−87183(JP,A) 特開 平3−33524(JP,A) 特開 平4−246355(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 12/04 F16F 15/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 索条51に搬器1を懸垂するための懸垂
    手段2に懸垂ハンガー10を介して客車20を懸垂して
    なる搬器1に制振装置30を具え、前記制振装置30は
    上方に凹のほぼ円弧状をなしたガイドレール面32に導
    かれて走行体34が自走する型式の受動型制振装置を用
    いたものであって、 前記制振装置30は、錘をなす前記走行体が前記ガイド
    レール面上を前記搬器1の進行方向に対して直角方向に
    自由に走行するように配置し前記客車20底面24に
    衝部材を介して懸架して具えたものである索道搬器1に
    おける制振装置の懸架構造。
JP03419595A 1995-01-19 1995-01-31 索道搬器における制振装置の懸架構造 Expired - Lifetime JP3411420B2 (ja)

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CN111424475A (zh) * 2020-03-02 2020-07-17 同济大学 空中轨道结构的减震装置

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