JP3410906B2 - 制御チャネル通信方式及び基地局装置並びに移動局装置 - Google Patents

制御チャネル通信方式及び基地局装置並びに移動局装置

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JP3410906B2 JP19347096A JP19347096A JP3410906B2 JP 3410906 B2 JP3410906 B2 JP 3410906B2 JP 19347096 A JP19347096 A JP 19347096A JP 19347096 A JP19347096 A JP 19347096A JP 3410906 B2 JP3410906 B2 JP 3410906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御チャネル通信
方式に関し、特に、デジタル移動通信システムにおける
無線基地局と無線移動局との間で効率よく制御信号を伝
送するための制御チャネル通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話や自動車電話等の移動体
通信の普及、及び移動体通信の利用方法の多様化(デー
タ通信、三者通話、コールウェイティング、グループ通
信等)に伴い、無線移動局と無線基地局の間のトラヒッ
クは増加の傾向にある。従って、無線移動局と無線基地
局の間の制御チャネル信号を効率的に送受信する必要が
ある。
【0003】図4に、従来の制御用物理チャネルのチャ
ネル構造を示す。これは、日本で標準化されたデジタル
移動通信システム「デジタル方式自動車電話システム:
RCR STD−27C」において採用されている制御
チャネルの構成例である。近年のデジタル移動通信シス
テムのプロトコルは、国際的に標準化されているOSI
(Open System Interconnect
ion)プロトコルに準じて作成されており、図4に示
す制御用物理チャネルの構成は、レイヤ1として規定さ
れている。「物理」という用語は、実際に送信される信
号形態を意味し、下記で述べる概念的な制御チャネルと
区別するために使用されている。
【0004】このデジタル移動通信システムでは、時分
割多重アクセス(TDMA)方式が採用されており、1
つのキャリア(搬送波)が、3スロットずつに時分割さ
れている。即ち、1つのキャリアは3チャネル有する。
そのうちの1チャネルが、制御用物理チャネルとして使
用できる(キャリアによっては、3チャネルとも通信用
チャネルに使用されることもある)。
【0005】このデジタル移動通信システムでは、36
スロット(1スロットは20msec)で1スーパーフ
レーム(720msec)を構成する。各スーパーフレ
ームにおいて、各スロットは、報知チャネル(Broa
dcast ControlChannel:BCCH
(或いはBCと表記))、個別セル用チャネル(Spe
cific Control Channel:SCC
H(或いはSCと表記))、及び一斉呼出しチャネル
(Paging Channel:PCH(或いはPC
と表記))の何れかに割り当てられている。この割り当
て方法を一般的に「制御チャネル構造」と呼んでいる。
【0006】BCCHは、無線基地局から無線移動局に
制御情報を報知するためのチャネルで、常に制御用物理
チャネルの先頭のスロットに割り当てられる。無線移動
局は、電源をオンにしたとき、始めにこのBCCHを探
して受信し、制御用物理チャネルの制御チャネル構造や
システムに関する情報を得ることができる。
【0007】SCCHは、無線基地局が無線移動局に無
線チャネルを指定する場合、呼設定受付、無線移動局の
の状態の解放を要求する場合等に使用される。PCH
は、特定の無線移動局或いは無線移動局のグループを一
斉に呼び出すために使用される。即ち、BCCHにおい
て、指定された当該無線移動局に関連するPCHのみを
間欠的に受信して、着信を待ち受けている。間欠受信に
よる低消費電力の効果を向上させるために、一般的に、
PCHは、1つのスーパーフレームにおいて、SCCH
に比べて少ないスロットに割り当てられている。
【0008】例えば、上述のRCR STD−27の移
動通信システムでは、1スーパーフレームの36スロッ
ト中、PCHは、数スロットで1つのグループを形成
し、数グループが存在する。即ち、1つのページング信
号は、数スロットで構成される。待ち受け時では、自分
の無線移動局のグループのPCHのスロットのみを間欠
的に受信しているので、720msecの間に1回程度
ページング信号を受信するのみである。
【0009】上記の移動通信システムは、携帯電話とし
て良くしられており、一般的には1対1の通話の形態で
使用されている(ただし、付加サービスとして3者通話
の形態も用意されている)。しかし、通話の形態として
は、上記の他に、1つの無線移動局が複数の無線移動局
と通信するグループ通信という通信形態がある。これ
は、上述のRCR STD−27の移動通信システムで
は、サポートされていないが、類似の通信形態は、マル
チチャネルアクセス(MCA)システムとして知られて
いる(但し、ここで述べるグループ通信とは、本質的に
は異なるシステムである)。現在、グループ通信を可能
とする新たなデジタル移動通信システムが(「公共業務
用デジタル移動通信システム:RCR STD−39)
開発されつつある。このシステムは、主に、公共業務へ
の適用を目的としたものである。
【0010】図5は、グループ通信の一例の動作を説明
する図である。グループ通信では、複数の無線移動局が
幾つかのグループに分かれている。例えば、タクシー会
社毎のグループ、消防署や警察署の地域毎のグループ、
或いは同じ会社内での異なる職種のグループ等に分ける
ことができる。
【0011】仮に、複数の無線移動局が消防署の地域毎
のグループに分かれている場合について話を進める。図
5の例では、地域Aでは、無線移動局A−1〜A−kの
グループAが存在し、地域Bでは、無線移動局B−1〜
B−mのグループBが存在し、地域Cでは、無線移動局
C−1〜C−nのグループCが存在する。
【0012】この場合、例えば、地域AのグループAの
無線移動局A−1を有する消防署が、地域Bのグループ
Bの消防署に応援を求めるため、地域BのグループBの
全無線移動局B−1〜B−mと通信したい場合が生じる
(もちろん、無線移動局A−1が、同じグループAのそ
の他の無線移動局A−2〜A−kにアクセスする場合も
ある)。
【0013】このとき、グループ通信では、まず、地域
AのグループAの無線移動局A−1からの呼びかけによ
って、無線移動局A−1及びグループBの全無線移動局
B−1〜B−mが、仮の1つのグループB’となって、
待ち受け状態になる(通信リンク確立フェーズ)。次
に、無線移動局A−1及びグループBの全無線移動局B
−1〜B−mのうちの1つの無線移動局からの発呼によ
って残りの無線移動局に対して一方向に通信する(通信
フェーズ)。
【0014】図6は、グループ通信のシーケンスを説明
する図である。(A)は、通信リンク確立フェーズのシ
ーケンスであり、(B)は、通信フェーズのシーケンス
である。図中、(X1 ,X2 ,X3 )は、制御信号の種
類を示しており、X1 は、無線管理(Radio Fr
equency Transmission Mana
gement:RT)に関する制御信号を表し、X
2 は、移動管理(Mobility Manageme
nt:MM)に関する制御信号を表し、X3 は、呼制御
(Call Control:CC)に関する制御信号
を表している。
【0015】また、各制御信号の前に書かれている記号
Iは、(X1 ,X2 ,X3 )の制御信号が、確認形情報
転送であることを示し、記号Uは、非確認形情報転送で
あることを示している。また、「CAC」は、上述した
BCCH、SCCH、及びPCH等の共通アクセス制御
チャネルを示しており、CACからの制御信号は、上記
の何れかの制御チャネルで伝送される。「USC」は、
ユーザスペシフィックチャネルを表しており、音声やデ
BR>ータ等を伝達するための情報チャネル(Trafi
c Channel:TCH)や、TCHを確立する前
にそのチャネルで同期をとるための同期バースト信号
(SB)を含んでいる。
【0016】なお、図6では、説明を簡単化するため
に、非正常動作時のシーケンスは省略されている。ま
た、図6に示すシーケンスは、OSIプロトコルのレイ
ヤ3として規定されている。以下に、図6に示すグルー
プ通信のシーケンスの概略を示す。
【0017】まず、(A)に示す通信リンク確立フェー
ズのシーケンスから説明する。ステップS1では、無線
移動局A−1が、無線基地局に対してグループBとのグ
ループ通信の要求をSCCHで送信する。ステップS2
では、無線基地局は、無線移動局A−1及びグループB
の無線移動局B−1〜B−mとを仮のグループB’と定
義し、その旨を無線移動局A−1にSCCHで応答す
る。
【0018】ステップS3では、無線基地局は、グルー
プBの無線移動局B−1〜B−mに対して、グループ通
信の要求及び仮のグループB’の設定をPCHで送信す
る。この場合、一般的には、グループ内の無線移動局の
数は多く、中にはビル影にいて受信状態の悪い無線移動
局が存在したり、また、逐次、受信の応答を無線基地局
が受けない。従って、ページングの信号をPCHにて何
回も送出し、無線移動局の受信確率を高めている(本明
細書では、必要に応じて、ページング信号をPCH信号
と表記する場合がある)。所定の受信確率が得られるよ
うに、ページングの送出時間のタイマTR326が決定
される。
【0019】ステップS4では、無線基地局は、下りの
TCHを通すために、予め予定のTCHのチャネルで同
期バーストSB1−1の送出を開始する。ステップS5
では、予定のTCHの無線チャネル指定の制御信号を無
線移動局A−1及びグループBの無線移動局B−1〜B
−mに対して、SCCHにて送出する。この場合も、無
線移動局の数が多いため、タイマTR323の期間、無
線チャネル指定等の制御信号を送出し続ける。ただし、
SCCHのスロット数は、PCHのスロット数に比べ
て、1スーパーフレーム内において比較的多いため、タ
イマTR326比べて短くできる。
【0020】ステップS6では、各無線移動局は、無線
チャネル指定の制御信号を受信すると、制御用物理チャ
ネルから、予定のTCHのチャネルにチャネル切替を行
う。無線移動局がチャネルを予定のTCHのチャネルに
切り替えると、無線基地局からの同期バーストSB1−
1を受信でき、ステップS7において、無線基地局との
間で下りのTCHの通信リンクが確立される。
【0021】次に、(B)に示す通信フェーズのシーケ
ンスについて説明する。ステップS8は、上述のステッ
プS7と同様の状態であり、無線移動局A−1及びグル
ープBの無線移動局B−1〜B−mのうちの1つの無線
移動局からのアクセスを待ち受けている状態である。
【0022】ステップS9において、例えば、無線移動
局A−1がプレストークによってアクセスすると、ステ
ップS10に示すように、上りのTCHを確立するため
の同期バーストが無線基地局と無線移動局の間で交互に
送信される。ステップS11において、無線移動局A−
1から、上りのTCH、無線基地局、及び下りのTCH
を介して、グループBの全無線移動局B−1〜B−m
に、音声を伝送できる。
【0023】ステップS12において、無線移動局A−
1が話が終了しプレストークをオフにすると、ステップ
S8と同様に無線基地局が無線移動局からのアクセスを
待ち受けている状態になる(ステップS13)。以上
が、グループ通信の動作の一例である。図6の例では、
ステップS3に示すページングチャネル信号の伝送シー
ケンスに多くの時間を要している。
【0024】図7は、従来の制御チャネル通信方式を用
いた場合のページングチャネル信号の伝送シーケンスの
フローチャートである。無線基地局は、TDMA処理部
と無線制御部よりなる無線制御装置と、共通制御装置と
で構成される。ステップS3−1では、無線基地局の共
通制御装置から、ページング送信の指令が無線制御部に
出力される。さらに、ステップS3−2において、無線
制御部では、TDMA処理部にページングをPCHで送
信することを依頼する。
【0025】ステップS3−3において、TDMA処理
部は、無線制御部からPCH信号の送信指令を受けた
後、前述の図4に示す制御用物理チャネルにおけるPC
Hの送信タイミングのスロットを待つ。ステップS3−
4において、TDMA処理部は、PCHの送信タイミン
グのスロットが来た場合、そのPCHにて、PCH信号
(ページング信号等)を複数の無線移動局に対して送信
する。
【0026】さらに、上記のステップS3−2からステ
ップS3−4までの動作を、タイマTR326がタイム
アウトするまで繰り返して行なう。この動作によって、
PCH信号が複数の無線移動局に対して連続送信され
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の制御チャネル通信方式には、以下のような問題
点がある。上述したようなグループ通信を行う場合、無
線移動局に対して送出すべきPCH信号の数が、増加す
る。しかし、PCH信号の送出タイミングは、図4に示
す制御用物理チャネルに示すように、1スーパーフレー
ムの中では、極めて少ない。従って、図7に示すステッ
プS3−3のPCHのタイミングを待ち受ける時間が長
くなる。さらに、無線移動局に対して送出すべきPCH
信号の数が多いため、必要なPCH信号を送出するまで
に、極めて長い時間を要する。従って、その間、呼接
続、切断等の呼処理制御が待たされていた。例えば、P
CH信号を送出する回数を10回と仮定すると、全ての
PCH信号を送出し通信リンクが確立するまで10秒近
くかかる恐れがある。
【0028】このように、従来の制御チャネル通信方式
では、通信リンクを確立するのに多くの時間を要し、迅
速に通話の開始ができないという問題点があった。ま
た、別の制御信号(例えば、ユーザパケットチャネル:
UPCH)を無線基地局〜無線移動局間で送受する場
合、上述した制御チャネル構造の制約によって、特定の
タイミング(特定のSCCH)のみでしか、該制御信号
を送信できず、電波利用上効率が悪いという問題点があ
った。
【0029】本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、
無線移動局と無線基地局の間の制御信号の送信を円滑か
つ効率的に行い無線移動局と無線基地局の呼処理制御の
処理時間を短縮することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明方法では、移動通信シス
テムにおいて少なくとも1つの移動局と基地局との間で
制御用物理チャネルで制御信号を伝送するための制御チ
ャネル通信方式であって、前記制御用物理チャネルは複
数のスロットからなり複数種類の制御チャネルが前記複
数のスロットに所定の関係で割り当てられている制御チ
ャネル構造を有し、前記方式は、(a)前記基地局にお
いて制御部から特定の指令が出力されたとき、前記特定
の指令を前記移動局に送信し、(b)前記制御部によっ
て指定された第1の制御信号を前記制御用物理チャネル
の前記制御チャネル構造に係わらず任意のスロットで前
記移動局に送信し、(c)前記移動局において前記特定
の指令を受信した後、前記制御チャネル構造に係わら
ず、前記基地局から送信された前記制御用物理チャネル
の全てのスロットの制御信号を受信する各段階を有する
ことを特徴とする。
【0031】請求項2記載の発明方法では、請求項1記
載の制御チャネル通信方式において、前記指定された第
1の制御信号は、ページングチャネル信号、個別セル用
シグナリングチャネル信号、ユーザパケットチャネル信
号のうちの1つであることを特徴とする。
【0032】請求項3記載の発明方法では、請求項1記
載の制御チャネル通信方式において、前記段階(a)
は、複数の移動局と基地局との間でグループ通信を行う
場合、前記移動局へ送出すべきページングチャネル信号
の数が増大したとき、前記制御部は前記特定の指令を出
力する段階(a−1)を含み、前記段階(b)は、前記
指定された第1の制御信号として前記ページングチャネ
ル信号を前記制御用物理チャネルの前記制御構造に係わ
らず任意のスロットで前記移動局に送信する段階(b−
1)を含み、前記ページングチャネル信号が高速に前記
複数の移動局に送信され、前記複数の移動局と前記基地
局との間の通信リンクが高速に確立されることを特徴と
する。
【0033】請求項4記載の発明方法では、請求項1記
載の制御チャネル通信方式において、前記段階(b)
は、前記制御部が第2の制御信号を送信する必要がある
とき、前記制御用物理チャネルの前記制御チャネル構造
に係わらず任意のスロットで、前記第1の制御信号より
も優先的に前記第2の制御信号を前記移動局に送信する
段階(b−2)を含むことを特徴とする。
【0034】請求項5記載の発明方法では、請求項1乃
至4のうちいずれか1項記載の制御チャネル通信方式に
おいて、前記制御部から出力された特定の指令は、前記
段階(b)の動作及び前記段階(c)の動作の継続時間
に関する情報を含んでいることを特徴とする。
【0035】請求項6記載の発明方法では、請求項5記
載の制御チャネル通信方式において、前記段階(a)
は、前記特定の指令が含む前記継続時間から所定の時間
周期毎に所定の時間だけ減じる段階と、前記所定の時間
周期毎に少なくとも1回は前記特定の指令を前記移動局
に送信する段階とを有することを特徴とする。
【0036】請求項7記載の発明装置では、移動通信シ
ステムにおいて少なくとも1つの移動局に制御用物理チ
ャネルで制御信号を伝送する基地局装置であって、前記
制御用物理チャネルは複数のスロットからなり複数種類
の制御チャネルが前記複数のスロットに所定の関係で割
り当てられている制御チャネル構造を有し、前記基地局
装置は、特定の指令を出力する共通制御装置と、前記共
通制御装置からの前記特定の指令を受信したとき、前記
共通制御装置によって指定された第1の制御信号を前記
制御用物理チャネルの前記制御チャネル構造に係わらず
任意のスロットで前記少なくとも1つの移動局に送信す
る無線制御装置とを有することを特徴とする。
【0037】請求項8記載の発明装置では、請求項7記
載の基地局装置において、前記無線制御装置は、前記共
通制御装置からの前記特定の指令を受信したとき、前記
制御用物理チャネルの前記制御チャネル構造に係わら
ず、前記少なくとも1つの移動局が前記基地局から送信
された全てのスロットの制御信号を受信するように前記
特定の指令を前記少なくとも1つの移動局に送信する手
段を含むことを特徴とする。
【0038】請求項9記載の発明装置では、請求項7又
は8記載の基地局装置において、前記指定された第1の
制御信号は、ページングチャネル信号、個別セル用シグ
ナリングチャネル信号、ユーザパケットチャネル信号の
うちの1つであることを特徴とする。
【0039】請求項10記載の発明装置では、請求項8
記載の基地局装置において、前記共通制御装置は、複数
の移動局と前記基地局との間でグループ通信を行う場
合、前記移動局へ送出すべきページングチャネル信号の
数が増大したときに前記特定の指令を出力する手段を含
み、前記無線制御装置は、前記特定の指令を前記複数の
移動局に送信する手段と、前記指定された第1の制御信
号として前記ページングチャネル信号を前記制御用物理
チャネルの前記制御構造に係わらず任意のスロットで前
記複数の移動局に送信する手段とを含む。
【0040】請求項11記載の発明装置では、請求項7
又は8記載の基地局装置において、前記無線制御装置
は、前記共通制御装置が第2の制御信号を送信する必要
があるとき、前記制御用物理チャネルの前記制御チャネ
ル構造に係わらず任意のスロットで、前記第1の制御信
号よりも優先的に前記第2の制御信号を前記移動局に送
信する手段さらにを含むことを特徴とする。
【0041】請求項12記載の発明装置では、請求項7
乃至11のうちいずれか1項記載の基地局装置におい
て、前記共通制御装置から出力された特定の指令は、第
1の制御信号を前記制御用物理チャネルの前記制御チャ
ネル構造に係わらず任意のスロットで前記少なくとも1
つの移動局に送信する動作の継続時間に関する情報を含
んでいることを特徴とする。
【0042】請求項13記載の発明装置では、請求項1
2記載の基地局装置において、前記無線制御装置は、前
記特定の指令が含む前記継続時間から所定の時間周期毎
に所定の時間だけ減じる手段と、前記所定の時間周期毎
に少なくとも1回は前記特定の指令を前記移動局に送信
する手段とを有することを特徴とする。
【0043】請求項14記載の発明装置では、移動通信
システムにおいて基地局から制御用物理チャネルで制御
信号を受信する移動局装置であって、前記制御用物理チ
ャネルは複数のスロットからなり複数種類の制御チャネ
ルが前記複数のスロットに所定の関係で割り当てられて
いる制御チャネル構造を有し、前記移動局装置は、前記
基地局からの特定の指令を受信した後、前記特定の指令
に基づいて、前記制御用物理チャネルの前記制御チャネ
ル構造に係わらず、前記基地局から送信された前記制御
用物理チャネルの全てのスロットの制御信号を連続受信
する無線制御部を有することを特徴とする。
【0044】請求項15記載の発明装置では、請求項1
4記載の移動局装置において、前記無線制御部は、前記
特定の指令に付加された前記連続受信の動作の継続時間
に関する情報を受信し、該継続時間が終了するまで前記
基地局から送信された前記制御用物理チャネルの全ての
スロットの制御信号を連続受信する手段を含んでいるこ
とを特徴とする。
【0045】上記の発明方法及び発明装置は、以下のよ
うに作用する。請求項1又は2記載の制御チャネル通信
方式、請求項7乃至9のうちいずれか1項記載の基地局
装置、及び請求項14記載の移動局装置においては、一
時的に制御用物理チャネルの制御チャネル構造を無視
し、任意の制御信号を任意のスロットで自由に送受でき
る(以後、この動作を高速制御チャネル通信動作と称す
る)。従って、一時的に大量の特定の制御信号を送信す
る場合が生じても、高速に制御信号を送信することがで
き、呼処理機能の高トラヒック状態による処理時間のロ
スタイムを短縮できる。その結果、従来の制御チャネル
通信方式に比べて、移動通信システムにおける接続及び
その他のサービス機能の高速化を図ることができる。
【0046】請求項3記載の制御チャネル通信方式、及
び請求項10記載の基地局装置においては、一時的に制
御用物理チャネルの制御チャネル構造を無視し、ページ
ングチャネル信号を任意のスロットで自由に送受でき
る。従って、グループ通信等において一時的に大量のペ
ージングチャネル信号を送信する場合が生じても、高速
に制御信号を送信することができ、その結果、通信リン
クを短時間で確立することができる。
【0047】請求項4記載の制御チャネル通信方式、及
び請求項11記載の基地局装置においては、制御部が第
2の制御信号を送信する必要があるとき、前記第1の制
御信号よりも優先的に前記第2の制御信号を前記移動局
に送信することができる。従って、ページングチャネル
信号を送出している間でも、必要に応じてSCCH信号
を送出できる。
【0048】請求項5記載の制御チャネル通信方式、請
求項12記載の基地局装置、及び請求項15記載の移動
局装置においては、前記制御用物理チャネルの前記制御
チャネル構造に係わらず任意のスロットで制御信号を送
信或いは受信する動作(高速制御チャネル通信動作)の
時間が、基地局及び移動局において確認できる。従っ
て、効率良く、本制御チャネル通信方式の動作を終了す
ることができる。
【0049】請求項6記載の制御チャネル通信方式、及
び請求項13記載の基地局装置においては、前記特定の
指令が含む前記継続時間は所定の時間周期毎に所定の時
間だけ減じられ、かつ前記特定の指令は前記所定の時間
周期毎に少なくとも1回前記移動局に送信される。従っ
て、移動局が、最初に基地局から送信された特定の指令
を受信できなくても、移動局がその後の特定の指令を受
信した後から高速制御チャネル通信動作を開始すること
ができる。その際にも、移動局は、高速チャネル通信動
作の終了時間を容易に認識できる。
【0050】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる無線基地
局装置及び無線移動局装置の構成例を示す図である。本
例は、TDMA方式を採用したデジタル移動通信システ
ムに適用可能な装置の構成例を示すものであるが、本発
明は、上記のシステムに限定されず、種々の移動通信シ
ステムの装置に適用可能である。また、図1に示す構成
は、実質的に従来の無線基地局装置及び無線移動局装置
と同等であるが、本発明に係わる無線基地局装置100
及び無線移動局装置200は、各部の動作が従来の装置
と異なる。
【0051】図1に示す無線基地局100は、複数のキ
ャリアに対応する複数の送受信パネル10−1〜10−
nとそれらを共通に制御する共通制御装置12とで構成
されている。各送受信パネルは、変調器及び復調器等を
含む無線部14の他に、TDMA処理部16と無線制御
部18からなる無線制御装置20を有している。TDM
A処理部16は、OSIプロトコルでいうレイヤ1の作
業を行ない、実際に変調器に送る信号を作成したり、復
調器からの信号を読み取る動作を行う。さらに無線制御
装置20内の無線制御部18は、無線管理制御部22と
レイヤ2制御部24とで構成されている。
【0052】また、共通制御装置12は、呼処理制御部
26、対呼処理制御装置インタフェース部28、及び共
通制御部30から構成されている。呼処理制御部26
は、OSIプロトコルでいうレイヤ3の作業を行ない、
図6で示した単信呼設定、ページング、無線チャネル指
定等の制御信号(レイヤ3信号)を作成する。
【0053】一方、無線移動局200は、実質的には、
無線基地局の1つの送受信パネル10と共通制御装置1
2と同様の構成を有している。ただし、無線移動局は、
複数の送受信パネルが無いので、複数の送受信パネルを
共通に制御する処理は不要である。従って、図1では、
無線基地局100における無線制御装置20と、呼処理
制御部26及び対呼処理制御装置インタフェース部28
とを合わせて、移動局無線制御部40として記載してい
る。
【0054】上述した無線基地局装置100における無
線制御装置20、共通制御装置12、及び無線移動局2
00における移動局無線制御部40は、CPUで構成さ
れており、以下に説明する本発明に係わる制御チャネル
通信方式のシーケンスは、主にソフトウェアで作成され
ている。
【0055】始めに、一般的な各部の処理の流れを示
す。無線基地局100において、TDMA処理部16、
レイヤ2制御部24、及び無線管理制御部22からなる
無線制御装置20は、共通制御装置12内の呼処理制御
部26からの制御により、無線移動局200との呼の制
御を行う。即ち、呼処理制御部26から出力された制御
信号は、対呼処理制御装置インターフェース部28を介
して無線管理制御部22に転送される。無線管理制御部
22では、呼接続におけるシーケンスの制御を行い、続
いてTDMA処理部16で無線移動局200との間の制
御信号の授受を行う。
【0056】レイヤ2制御部24はTDMA処理部16
に接続され、無線移動局200とTDMA処理部16と
の間で授受される制御信号を、レイヤ1の信号又はレイ
ヤ3の信号に変換する動作を行なっている。レイヤ2制
御部24は、一般的には、レイヤ3の情報を確実に無線
基地局と無線移動局との間で授受できるように制御する
機能を有している。従って、例えば、呼処理制御部26
で作成されたレイヤ3の信号の先頭部に、宛て先の無線
移動局のアドレス(グループ通信の場合は、グループに
対応するアドレス)を付加する。さらに、レイヤ3の信
号が相手に届かない場合に再送するための再送制御信号
を付加する。
【0057】上記の動作は、無線移動局装置200につ
いても実質的に同じである。次に、本発明に係わる制御
チャネル通信方式について具体的に、図2及び図3を用
いて説明する。図2は、本発明に係わる制御チャネル通
信方式を適用した場合のページングチャネル信号の伝送
シーケンスのフローチャートである。図3は、本発明に
係わる制御チャネル通信方式を適用した場合の制御チャ
ネル構造の変化を示す図である。図2は、従来の動作を
示す図7に対抗する図である。
【0058】本発明に係わる制御チャネル通信方式の説
明は、図6で示したグループ通信におけるページング信
号の伝送シーケンス(ステップ3)について行う。ただ
し、本グループ通信は、新たなデジタル移動通信システ
ムにおいて策定される予定のものである。この新たなデ
ジタル移動通信システムは、前述したRCR STD−
27Cのデジタル移動通信システムと同様にTDMAシ
ステムを採用しているが、使用周波数帯、時分割の多重
数など異なる点は多い。
【0059】しかし、制御用物理チャネルの制御チャネ
ル構造は、図3の第1スーパーフレームに示すように、
図4に示す構造と類似しており、PCHのスロット数
は、SCCHに比べて極めて少ない。移動通信システム
では、間欠受信による低消費電力の効果を高めるため、
PCHを少なくした制御チャネル構造を一般的に採用し
ている。
【0060】また、本発明に係わる制御チャネル通信方
式は、図6で示したグループ通信のプロトコルを変更す
るものではなく、例えば、図6のステップ3におけるペ
ージング信号の伝送シーケンスを図7に示す従来の方式
から、図2に示す新たな高速制御チャネル方式に変更す
るものである。従って、レイヤ3のプロトコルには影響
を与えない。
【0061】以下に、グループ通信において大量のペー
ジング信号を複数の無線移動局に伝送する高速制御チャ
ネル方式について説明する。図2を参照すると、共通制
御装置12において、大量のPCH信号の送出の有無を
検出する(ステップS3−10)。もし、グループ通信
などで、大量のPCH信号を送出する必要がある場合、
共通制御装置12は、無線制御部18に対して、高速制
御チャネル通信を行うための高速制御チャネル通信指令
を送出する(ステップS3−11)。
【0062】無線制御部18は、共通制御装置12から
の高速制御チャネル通信指令を受け取ると、該指令を複
数の無線移動局に対して送信するように、TDMA処理
部16へ依頼する(ステップS3−12)。TDMA処
理部16は、該依頼を受けると、図3に示す第1スーパ
ーフレームの制御チャネル構造に従って、PCHの送信
タイミングで、無線移動局に対して高速制御チャネル通
信指令を送信する(ステップS3−13)。
【0063】高速制御チャネル通信指令には、高速制御
チャネル通信を実施するスーパーフレームの回数が付加
されている(図3の例では、6回(=AP )である)。
従って、次の第2スーパーフレームから5つのスーパー
フレームに亘って、高速制御チャネル通信が行なわれ
る。
【0064】また、TDMA処理部16は、以後、スー
パーフレーム毎に(例えば:BCCHのスロットを検出
する毎に)、この回数AP の数を1づつ減らして、高速
制御チャネル通信指令を無線移動局に対して、所定のP
CHスロットのタイミングで少なくとも1回は送信する
(図3参照)。
【0065】これは、無線移動局は複数存在するため、
第1スーパーフレームで高速制御チャネル通信指令を受
信する無線移動局もあれば、途中のスーパーフレームで
該指令を受信する無線移動局もある。従って、無線移動
局が途中のスーパーフレームで高速制御チャネル通信指
令を受信しても、その無線移動局が高速制御チャネル通
信の終了時を認識できる。
【0066】無線基地局から送信された高速制御チャネ
ル通信指令を第1スーパーフレームで受信した無線移動
局は、次の第2スーパーフレームから高速制御チャネル
通信指令によって指定されたスーパーフレームまで、制
御用物理チャネルの全てのスロットの制御信号を受信す
る(ステップS3−14)。なお、無線移動局は、高速
制御チャネル通信指令を受信するまでは(この場合は、
第1スーパーフレームまで)、特定のスロットのSCC
H及びPCHの制御信号のみを受信する間欠受信を行な
っている。
【0067】一方、無線制御部18は、共通制御装置1
2から高速制御チャネル通信指令を受信すると、さら
に、TDMA処理部16に対して、無線基地局も高速制
御チャネル通信を開始することを指示する(ステップS
3−15)。TDMA処理部16は、一定時間の後、高
速制御チャネル通信を開始するための準備を行う(ステ
ップS3−16)。具体的には、無線制御部18からP
CH信号の送信指令を受信したとき、図3の第1スーパ
ーフレームに示す制御チャネル構造を無視する体制をと
る。
【0068】共通制御装置12は、高速制御チャネル通
信指令を無線制御部18に送出した後、ページング信号
を連続的に送信するように無線制御部18に命令する
(ステップS3−17)。続いて、無線制御部18は、
TDMA処理部16に、PCH信号を送信することを依
頼する(ステップS3−18)。
【0069】TDMA処理部16では、無線制御部18
からPCH信号の送信指令を受信すると、図3に示す第
2スーパーフレームからは、第1スーパーフレームに示
す制御チャネル構造に係わらず、PCHもしくはSCC
Hの送信タイミング(スロット)で、自由に無線移動局
にPCH信号を送信する(ステップS3−19)。ただ
し、この場合、BCCHのスロットは使用しない。
【0070】また、上述のステップS3−19の動作で
は、例えば、図3に示すように、第2スーパーフレーム
では、BCCHのスロットの次のスロットからPCH信
号が連続的に送信できる。このとき、共通制御装置12
において他の制御信号(例えば、SCCHやUPCH)
を送信する必要が生じた場合、TDMA処理部16は、
共通制御装置12からの指示に従って、自由なタイミン
グで指示された他の制御信号の送信を優先的に行うこと
ができる。
【0071】さらに、上記のステップS3−18及びス
テップS3−19の動作を、タイマTR326がタイム
アウトするまで繰り返して行なう。この動作によって、
PCH信号が複数の無線移動局に対して連続的に送信さ
れる。タイマTR326がタイムアウトすると、無線制
御部18は、TDMA処理部16に対してPCH信号の
送信指令の送出を停止する。
【0072】一方、TDMA処理部16は、スーパーフ
レーム毎に(例えば:BCCHのスロットを検出する毎
に)、高速制御チャネル通信指令の回数AP の数を1づ
つ減らして、高速制御チャネル通信が終了か否かを検出
する(ステップS3−20)。高速制御チャネル通信の
最終のスーパーフレームでない場合は、再度、ステップ
S3−18及びステップS−19の動作を繰り返して行
なう。
【0073】一方、スーパーフレームが高速制御チャネ
ル通信の最終のフレームの場合は,その終了通知を無線
制御部18を介して共通制御装置12に転送し、共通制
御装置12は、その高速制御チャネル通信の終了を認識
する(ステップS3−21)。
【0074】図7に示す従来のページングチャネル信号
の伝送シーケンスでは、PCH信号を無線移動局に送信
する場合、所定の制御チャネル構造におけるPCHの送
信タイミング(スロット)を待つ動作(図7におけるス
テップS3−3)が必要であった。
【0075】しかし、図2に示す本発明の制御チャネル
通信方式を適用した場合のページングチャネル信号の伝
送シーケンスでは、予め決められた制御チャネル構造が
無視されるので、TDMA処理部16が無線制御部18
からPCH信号の送信指令を受けると、直ちにPCH信
号を無線移動局に送信することができる。従って、大量
のPCH信号を迅速に複数の無線移動局に送信すること
ができる。
【0076】その結果、図7におけるページング制御信
号の送信に必要なタイマTR326で規定される時間を
短縮化でき、通信リンク確立フェーズに要する時間を従
来の制御チャネル通信方式に比べて大幅に低減できる。
従来の制御チャネル構造が固定された制御チャネル通信
方式では、1スーパーフレームに送信できるページング
信号(1つのページング信号は、数スロットを要する)
の回数は1回程度であり、本発明に係わる制御チャネル
通信方式では、1スーパーフレームに送信できるページ
ング信号は、6〜8回程度と予想される。従って、1つ
のグループあたり、通信リンク確立時間は、従来に比べ
て1/6から1/8に短縮できると推定される。
【0077】以上は、図6においてステップ3で示され
るページング信号の送出シーケンスについて説明した。
本発明に係わる制御チャネル通信方式は、図6において
ステップ5で示される無線チャネル指定等の連続送信シ
ーケンスにも適用可能である。図6におけるステップ5
で示される制御信号UI(無線チャネル指定,−,呼設
定)は、制御用物理チャネルのSCCHのスロットで無
線移動局に送信される。制御用物理チャネルの制御チャ
ネル構造において、SCCHのスロット数は、PCHの
スロット数に比べて多いため、通常は、この制御信号の
送出時間は、比較的短いと考えられる。
【0078】しかし、無線移動局数が非常に多く、さら
に高速に通信リンクを確立したい場合は、上述のページ
ング信号の伝送シーケンスと同様に、所定の制御チャネ
ル構造を無視し、PCHのスロットにおいてもSCCH
信号を送出することができる。これにより、さらに高速
にグループ通信の通信リンクを確立することができる。
【0079】また、ユーザパケットチャネル(UPC
H)の情報を無線移動局に送信したい場合、従来では、
制御チャネル構造が決められていたため、特定のSCC
Hで無線移動局に送信されていた。しかし、本発明の制
御チャネル通信方式を適用すれば、UPCH情報を任意
のSCCHで即時に無線移動局に送信することができ
る。
【0080】上述したように、本発明に係わる制御チャ
ネル通信方式を移動通信システムに適用すると、一時的
に制御チャネルの構造を無視し自由にかつ高速に任意の
制御信号を授受できる。従って、一時的に大量の特定の
制御信号を送信する場合が生じても、高速に制御信号を
送信することができ、呼処理機能の高トラヒック状態に
よる処理時間のロスタイムを短縮できる。その結果、従
来の制御チャネル通信方式に比べて、移動通信システム
における接続及びその他のサービス機能の高速化を図る
ことができる。
【0081】上述の説明では、本発明に係わる制御チャ
ネル通信方式が、TDMA方式を採用するデジタル移動
通信システム(特に、日本において標準化されている
「デジタル方式自動車電話システム:RCR STD−
27」や、今後、標準化予定のグループ通信機能を備え
た新たなデジタル移動通信システム)に適用した場合に
ついて行なった。
【0082】しかし、本発明に係わる制御チャネル通信
方式は、これらのシステムのみに限定されず、制御用物
理チャネルが所定の制御チャネル構造を有するその他の
全ての移動通信システム、例えば、日本において標準化
されている「第二世代コードレス電話システム(PH
S):RCR STD−28」、米国において標準化さ
れているデジタル移動通信システム(特に米国電気通信
工業会(Telecommunication Ins
ustries Associatio:TIA)で策
定されたTDMA方式やCDMA方式のシステム)、及
び今後世界的に標準化される予定のデジタル移動通信シ
ステム(将来の陸上移動体通信方式(Future P
ublic Land Mobile Telecom
munication System:FPLMTS)
に適用可能である。
【0083】さらに、TDMA方式の移動通信システム
だけでなく、周波数分割多重(FDMA)方式や、符号
分割多重(CDMA)方式の移動通信システムにも適用
可能である。以上、本発明の実施例により説明したが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本
発明の範囲内で改良及び変形が可能であることは言うま
でもない。
【0084】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
示す効果を有する。請求項1又は2記載の制御チャネル
通信方式、請求項7乃至9のうちいずれか1項記載の基
地局装置、及び請求項14記載の移動局装置において
は、一時的に制御用物理チャネルの制御チャネル構造を
無視し、任意の制御信号を任意のスロットで自由に送受
できる(以後、この動作を高速制御チャネル通信動作と
称する)。従って、一時的に大量の特定の制御信号を送
信する場合が生じても、高速に制御信号を送信すること
ができ、呼処理機能の高トラヒック状態による処理時間
のロスタイムを短縮できる。その結果、従来の制御チャ
ネル通信方式に比べて、移動通信システムにおける接続
及びその他のサービス機能の高速化を図ることができ
る。
【0085】請求項3記載の制御チャネル通信方式、及
び請求項10記載の基地局装置においては、一時的に制
御用物理チャネルの制御チャネル構造を無視し、ページ
ングチャネル信号を任意のスロットで自由に送受でき
る。従って、グループ通信等において一時的に大量のペ
ージングチャネル信号を送信する場合が生じても、高速
に制御信号を送信することができ、その結果、通信リン
クを短時間で確立することができる。
【0086】請求項4記載の制御チャネル通信方式、及
び請求項11記載の基地局装置においては、制御部が第
2の制御信号を送信する必要があるとき、前記第1の制
御信号よりも優先的に前記第2の制御信号を前記移動局
に送信することができる。従って、ページングチャネル
信号を送出している間でも、必要に応じてSCCH信号
を送出できる。
【0087】請求項5記載の制御チャネル通信方式、請
求項12記載の基地局装置、及び請求項15記載の移動
局装置においては、前記制御用物理チャネルの前記制御
チャネル構造に係わらず任意のスロットで制御信号を送
信或いは受信する動作(高速制御チャネル通信動作)の
時間が、基地局及び移動局において確認できる。従っ
て、効率良く、本制御チャネル通信方式の動作を終了す
ることができる。
【0088】請求項6記載の制御チャネル通信方式、及
び請求項13記載の基地局装置においては、前記特定の
指令が含む前記継続時間は所定の時間周期毎に所定の時
間だけ減じられ、かつ前記特定の指令は前記所定の時間
周期毎に少なくとも1回前記移動局に送信される。従っ
て、移動局が、最初に基地局から送信された特定の指令
を受信できなくても、移動局がその後の特定の指令を受
信した後から高速制御チャネル通信動作を開始すること
ができる。その際にも、移動局は、高速チャネル通信動
作の終了時間を容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無線基地局装置及び無線移動局
装置の構成例を示す図。
【図2】本発明に係わる制御チャネル通信方式を適用し
た場合のページングチャネル信号の伝送シーケンスのフ
ローチャート。
【図3】本発明に係わる制御チャネル通信方式を適用し
た場合の制御チャネル構造の変化を示す図。
【図4】従来の制御用物理チャネルのチャネル構造を示
す図。
【図5】グループ通信の一例の動作を説明する図。
【図6】グループ通信のシーケンスを説明する図。
(A)は、通信リンク確立フェーズのシーケンス、
(B)は、通信フェーズのシーケンス。
【図7】従来の制御チャネル通信方式を用いた場合のペ
ージングチャネル信号の伝送シーケンスのフローチャー
ト。
【符号の説明】
100 無線基地局装置 200 無線移動局装置 10−1〜10−n 送受信パネル 12 共通制御装置 14 無線部 16 TDMA処理部 18 無線制御部 20 無線制御装置 22 無線管理制御部 24 レイヤ2制御部 26 呼処理制御部 28 対呼処理制御装置インタフェース部 30 共通制御部 40 移動局無線制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 4/26

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動通信システムにおいて少なくとも1つ
    の移動局と基地局との間で制御用物理チャネルで制御信
    号を伝送するための制御チャネル通信方式であって、前
    記制御用物理チャネルは複数のスロットからなり複数種
    類の制御チャネルが前記複数のスロットに所定の関係で
    割り当てられている制御チャネル構造を有し、前記方式
    は、 (a)前記基地局において制御部から特定の指令が出力
    されたとき、前記特定の指令を前記移動局に送信し、 (b)前記制御部によって指定された第1の制御信号を
    前記制御用物理チャネルの前記制御チャネル構造に係わ
    らず任意のスロットで前記移動局に送信し、 (c)前記移動局において前記特定の指令を受信した
    後、前記制御チャネル構造に係わらず、前記基地局から
    送信された前記制御用物理チャネルの全てのスロットの
    制御信号を受信する各段階を有することを特徴とする制
    御チャネル通信方式。
  2. 【請求項2】前記指定された第1の制御信号は、ページ
    ングチャネル信号、個別セル用シグナリングチャネル信
    号、ユーザパケットチャネル信号のうちの1つであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の制御チャネル通信方式。
  3. 【請求項3】前記段階(a)は、複数の移動局と基地局
    との間でグループ通信を行う場合、前記移動局へ送出す
    べきページングチャネル信号の数が増大したとき、前記
    制御部は前記特定の指令を出力する段階(a−1)を含
    み、 前記段階(b)は、前記指定された第1の制御信号とし
    て前記ページングチャネル信号を前記制御用物理チャネ
    ルの前記制御構造に係わらず任意のスロットで前記移動
    局に送信する段階(b−1)を含み、 前記ページングチャネル信号が高速に前記複数の移動局
    に送信され、前記複数の移動局と前記基地局との間の通
    信リンクが高速に確立されることを特徴とする請求項1
    記載の制御チャネル通信方式。
  4. 【請求項4】前記段階(b)は、前記制御部が第2の制
    御信号を送信する必要があるとき、前記制御用物理チャ
    ネルの前記制御チャネル構造に係わらず任意のスロット
    で、前記第1の制御信号よりも優先的に前記第2の制御
    信号を前記移動局に送信する段階(b−2)を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の制御チャネル通信方式。
  5. 【請求項5】前記制御部から出力された特定の指令は、
    前記段階(b)の動作及び前記段階(c)の動作の継続
    時間に関する情報を含んでいることを特徴とする請求項
    1乃至4のうちいずれか1項記載の制御チャネル通信方
    式。
  6. 【請求項6】前記段階(a)は、前記特定の指令が含む
    前記継続時間から所定の時間周期毎に所定の時間だけ減
    じる段階と、前記所定の時間周期毎に少なくとも1回は
    前記特定の指令を前記移動局に送信する段階とを有する
    ことを特徴とする請求項5記載の制御チャネル通信方
    式。
  7. 【請求項7】移動通信システムにおいて少なくとも1つ
    の移動局に制御用物理チャネルで制御信号を伝送する基
    地局装置であって、前記制御用物理チャネルは複数のス
    ロットからなり複数種類の制御チャネルが前記複数のス
    ロットに所定の関係で割り当てられている制御チャネル
    構造を有し、前記基地局装置は、 特定の指令を出力する共通制御装置と、 前記共通制御装置からの前記特定の指令を受信したと
    き、前記共通制御装置によって指定された第1の制御信
    号を前記制御用物理チャネルの前記制御チャネル構造に
    係わらず任意のスロットで前記少なくとも1つの移動局
    に送信する無線制御装置とを有することを特徴とする基
    地局装置。
  8. 【請求項8】前記無線制御装置は、前記共通制御装置か
    らの前記特定の指令を受信したとき、前記制御用物理チ
    ャネルの前記制御チャネル構造に係わらず、前記少なく
    とも1つの移動局が前記基地局から送信された全てのス
    ロットの制御信号を受信するように前記特定の指令を前
    記少なくとも1つの移動局に送信する手段を含むことを
    特徴とする請求項7記載の基地局装置。
  9. 【請求項9】前記指定された第1の制御信号は、ページ
    ングチャネル信号、個別セル用シグナリングチャネル信
    号、ユーザパケットチャネル信号のうちの1つであるこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載の基地局装置。
  10. 【請求項10】前記共通制御装置は、複数の移動局と前
    記基地局との間でグループ通信を行う場合、前記移動局
    へ送出すべきページングチャネル信号の数が増大したと
    きに前記特定の指令を出力する手段を含み、 前記無線制御装置は、前記特定の指令を前記複数の移動
    局に送信する手段と、前記指定された第1の制御信号と
    して前記ページングチャネル信号を前記制御用物理チャ
    ネルの前記制御構造に係わらず任意のスロットで前記複
    数の移動局に送信する手段とを含む請求項8記載の基地
    局装置。
  11. 【請求項11】前記無線制御装置は、前記共通制御装置
    が第2の制御信号を送信する必要があるとき、前記制御
    用物理チャネルの前記制御チャネル構造に係わらず任意
    のスロットで、前記第1の制御信号よりも優先的に前記
    第2の制御信号を前記移動局に送信する手段さらにを含
    むことを特徴とする請求項7又は8記載の基地局装置。
  12. 【請求項12】前記共通制御装置から出力された特定の
    指令は、第1の制御信号を前記制御用物理チャネルの前
    記制御チャネル構造に係わらず任意のスロットで前記少
    なくとも1つの移動局に送信する動作の継続時間に関す
    る情報を含んでいることを特徴とする請求項7乃至11
    のうちいずれか1項記載の基地局装置。
  13. 【請求項13】前記無線制御装置は、前記特定の指令が
    含む前記継続時間から所定の時間周期毎に所定の時間だ
    け減じる手段と、前記所定の時間周期毎に少なくとも1
    回は前記特定の指令を前記移動局に送信する手段とを有
    することを特徴とする請求項12記載の基地局装置。
  14. 【請求項14】移動通信システムにおいて基地局から制
    御用物理チャネルで制御信号を受信する移動局装置であ
    って、前記制御用物理チャネルは複数のスロットからな
    り複数種類の制御チャネルが前記複数のスロットに所定
    の関係で割り当てられている制御チャネル構造を有し、
    前記移動局装置は、 前記基地局からの特定の指令を受信した後、前記特定の
    指令に基づいて、前記制御用物理チャネルの前記制御チ
    ャネル構造に係わらず、前記基地局から送信された前記
    制御用物理チャネルの全てのスロットの制御信号を連続
    受信する無線制御部を有することを特徴とする移動局装
    置。
  15. 【請求項15】前記無線制御部は、前記特定の指令に付
    加された前記連続受信の動作の継続時間に関する情報を
    受信し、該継続時間が終了するまで前記基地局から送信
    された前記制御用物理チャネルの全てのスロットの制御
    信号を連続受信する手段を含んでいることを特徴とする
    請求項14記載の移動局装置。
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