JP2007208337A - 無線基地局装置及び無線端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの増加に伴う制御チャネルの不足を解消することができる無線基地局装置及び無線端末装置を提供する。
【解決手段】無線通信システムは、基地局3と端末1とを含んで構成され、基地局3によって割り当てられるチャネルを介して端末1との間で分割多重接続方式により無線信号の送受信を行う。基地局3は、端末1との間で無線通信を行うための制御信号を送受信する制御チャネルを、接続される端末の数に応じて増減する制御を行う。具体的には、基地局3と端末1との間で無線通信を行うためのチャネル(通話チャネル)を制御チャネルに動的に変更し、逆に制御チャネルを通話チャネルに動的に変更する制御を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、空間分割多重接続(SDMA:Spatial Division Multiple Access)方式又は時分割多重接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式等の分割多重接続方式を用いて通信を行う無線基地局装置及び無線端末装置に関する。
近年、高速・大容量のデータ伝送を行う無線通信方式としてSDMA,TDMA等の分割多重接続方式が用いられている。例えば、SDMA方式の無線通信システムでは、無線基地局装置に複数のアンテナ素子からなるアダプティブ・アレーアンテナ(Adaptive Array Antenna)を備え、特定の無線端末装置(以下、端末ともいう)に向けて指向性の高い狭いビームを照射することで、複数の端末間で同じ周波数を共有して多重接続し、高速・大容量の通信を実現している。
上記の分割多重接続方式を用いる無線通信システムでは、データの送受信のためのチャネル以外に制御チャネルが利用されている。この制御チャネルを利用することで、パワー制御(開ループパワー制御)、チャネルの使用状況(負荷)の確認、端末が使用する無線基地局装置(以下、基地局ともいう)の選択、ハンドオーバー(端末が接続する基地局を切り替えること)等の制御を行うことができる。
上記の制御チャネルには、BCH(ブロードキャスト・チャネル:Broadcast CHannel)及びCCH(コンフィギュレーション・チャネル:Configuration CHannel)が存在する。これら2つの制御チャネルを用いることによりトラフィックを制御することができ、また基地局でのリソースの使用状況に合わせて端末へのリソースの割り当てを制御することができる。尚、上記のBCHを用いた制御方法の一例については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特表2004−511143号公報
ところで、基地局の大容量化及び高速化が進むことで、今後より多くのユーザを1つの基地局で賄うことが必要になると考えられる。しかしながら、従来の技術では、任意のキャリアの1つのタイムスロットのみを用いて上記の制御チャネルを実現している。制御チャネルは定期的に使用する必要があるため、ユーザ数の増加によって必要とする制御チャネルが不足する自体が生ずるという問題が考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの増加に伴う制御チャネルの不足を解消することができる無線基地局装置及び無線端末装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線基地局装置は、無線端末装置にチャネルを割り当てて前記無線端末装置との間で分割多重接続方式により無線信号の送受信を行う無線基地局装置において、フレームが包含可能な制御チャネル数と通信を行う無線端末装置数とを比較し、前記比較に基づきフレームの数の制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の無線基地局装置は、前記無線基地局装置が、新たにチャネルを割り当てる前記無線端末装置の数が前記フレームの包含可能な数より増した場合にフレームを増加させることを特徴としている。
更に、本発明の無線基地局装置は、前記無線基地局装置が、チャネルを割り当てている前記無線端末装置が前記フレームが包含可能な数より減少した場合にフレームを減少させることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の無線端末装置は、無線基地局装置によって割り当てられるチャネルを介して前記無線基地局装置との間で分割多重接続方式により無線信号の送受信を行う無線端末装置において、複数のフレームに亘って前記チャネルを割り当てられる際、複数のフレームに亘って制御チャネルを確認することを可能とする確認部を備えることを特徴としている。
また、本発明の無線端末装置は、前記確認部によって前記制御チャネルであると確認されたチャネルを介して、前記無線基地局との間で前記制御信号の送受信を行う制御部を備えることを特徴としている。
本発明によれば、無線基地局装置に接続される無線端末装置の数に応じて動的に制御チャネルを増加する制御を行っているため、ユーザの増加に伴う制御チャネルの不足を解消することができるという効果がある。また、無線基地局装置に接続される無線端末装置の数に応じて動的に制御チャネルを減少する制御を行っているため、使用されない制御チャネルが長時間に亘って存在するといった事態を防止することができ、これによって無線通信システムのリソースを効率的に使用することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による無線基地局装置及び無線端末装置について詳細に説明する。図1は、無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示す通り、無線通信システムは、複数の端末(無線端末装置)1,2と、基地局(無線基地局装置)3とを含んで構成される。尚、基地局3は、例えば一定間隔で複数設けられているが、図1では図示の簡略化のために1つの基地局3のみを図示している。
基地局3は、端末1,2の各々に対してチャネル(通信チャネル)を割り当て、割り当てたチャネルを介して分割多重接続方式により無線信号を送受信することにより、例えば端末1のユーザと1つの端末2のユーザとの間で通話が行われる。また、基地局3は、端末1,2の各々に対して制御チャネルを割り当てる。この制御チャネルは、基地局3と端末1,2との間で通信を行うための制御信号を送受信するためのチャネルである。この制御チャネルを利用することで、パワー制御(開ループパワー制御)、チャネルの使用状況(負荷)の確認、端末1,2が使用する基地局の選択、ハンドオーバー等の制御を行うこともできる。尚、本実施形態では、時分割多重接続(TDMA)方式によって基地局3と端末1,2との間で無線信号の送受信が行われる場合を例に挙げて説明する。
次に、端末1及び基地局3の内部構成について説明する。図2は、端末1及び基地局3の構成を示すブロック図である。尚、図2においては、端末1の構成を図示しているが、他の端末(例えば、端末2)も端末1と同様の構成である。図2に示す通り、基地局3は、アンテナ素子11a,11b,11c、RF部12、信号処理部13、復調部14、復号化部15、SINR値算出部16、制御部17、符号化部18、及び変調部19を含んで構成される。アンテナ素子11a,11b,11cは、アダプティブ・アレーアンテナ(Adaptive Array Antenna)を構成する。RF部12は、アンテナ素子11a,11b,11cの各々で受信される信号、又はアンテナ素子11a,11b,11cから送信すべき信号の周波数変換等の処理を行う送受信部12a,12b,12cを備える。これら送受信部12a,12b,12cは、アンテナ素子11a,11b,11cに対応してそれぞれ設けられている。
信号処理部13は、RF部12から出力される信号に対して所定の信号処理を施して処理後の信号を復調部14に出力する。また、変調部19から出力される信号に対して所定の処理を施して処理後の信号をRF部12に出力する。信号処理部13の処理は、例えばRF部12の送受信部12a,12b,12cの各々から出力される信号の受信ウェイト(重み付け)を求める処理、この受信ウェイトを用いて送受信部12a,12b,12cの各々から出力される信号を合成する処理、及びアンテナ素子11a,11b,11cから送信すべき信号の送信ウェイトを求める処理等の各種処理がある。
復調部14は信号処理部13から出力される信号を復調し、復調信号を復号化部15及びSINR値算出部16に出力する。復号化部15は、復調部14からの復調信号を復号化する。SINR値算出部16は、復調部14から出力される復調信号を用いて、端末1,2等からの無線信号の品質を示す品質情報であるSINR値を算出(推定)する。ここで、SINR値とは、信号対干渉波・雑音比(Signal to Interference and Noise Ratio)を示す値であって、基地局3と端末1,2等とで送受信される無線信号の品質を示す品質情報である。SINR値算出部16で算出されたSINR値は、制御部17に供給される。
制御部17は、基地局3の動作を統括的に制御する。具体的には、端末1,2等との間のチャネル割り当ての制御、端末1,2等に対する制御チャネルの割り当て及び制御チャネルの増減制御、端末1,2との間の通信環境に応じた変調方式及び送信電力の制御等の各種制御を行う。制御部17は、端末1,2等に対する制御チャネルを、接続する端末の数に応じて増減する制御チャネル管理部17aを備える。尚、制御チャネルの増減の詳細については後述する。
符号化部18は、端末1,2等に対して送信すべき送信データを符号化して変調部19に出力する。変調部19は入力されるデータの変調等の処理を行って信号処理部13に出力する。この変調部19は、入力されるデータを、例えば16QAM、QPSK等の変調方式により変調する。尚、説明の簡単のため、本明細書では変調方式の一例として16QAM、QPSKを挙げるが、変調方式はこの変調に制限される訳ではない。
また、図2に示す通り、端末1は基地局3とほぼ同様の構成であり、アンテナ素子21a,21b、RF部22、信号処理部23、復調部24、復号化部25、SINR値算出部26、制御部27、符号化部28、及び変調部29を含んで構成される。RF部22は、アンテナ素子21a,21bの各々で受信される信号、又はアンテナ素子21a,21bから送信すべき信号の周波数変換等の処理を行う送受信部22a,22bを備える。これら送受信部22a,22bは、アンテナ素子21a,21bに対応してそれぞれ設けられている。
信号処理部23は、RF部22から出力される信号に対して所定の信号処理を施して処理後の信号を復調部24に出力する。また、変調部29から出力される信号に対して所定の処理を施して処理後の信号をRF部22に出力する。信号処理部23の処理は、例えばRF部22の送受信部22a,22bの各々から出力される信号の受信ウェイトを求める処理、この受信ウェイトを用いて送受信部22a,22bの各々から出力される信号を合成する処理、及びアンテナ素子21a,21bから送信すべき信号の送信ウェイトを求める処理等の各種処理がある。
復調部24は信号処理部23から出力される信号を復調し、復調信号を復号化部25及びSINR値算出部26に出力する。復号化部25は、復調部24からの復調信号を復号化する。SINR値算出部26は、復調部24から出力される復調信号を用いて、基地局3等からの無線信号の品質を示す品質情報であるSINR値を算出(推定)する。SINR値算出部26で算出されたSINR値は、制御部27に供給される。
制御部27は、端末1の動作を統括的に制御する。例えば、基地局3等との間の通信環境に応じた変調方式及び送信電力の制御等の各種制御を行う。制御部27は、基地局3等との間で使用可能な制御チャネルを確認する制御チャネル確認部27aを備える。尚、制御チャネルの確認方法の詳細については後述する。
次に、無線通信システムの一部をなす無線基地局装置としての基地局3、及び無線端末装置としての端末1の動作について説明する。図3は、基地局3における制御チャネルの管理方法の一例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、基地局3に対して端末から接続要求がなされる度、及び基地局3に対して端末から切断要求がなされる度に実行される。尚、以下の説明では、端末1と基地局3との間で通信が行われる場合を例に挙げて説明する。尚、以下において制御チャネルを包含するフレームをスーパーフレームと呼ぶ。
まず、基地局3で使用されている制御チャネルの数が「1」である場合に、端末1から基地局3に対して接続要求があったときを考える。端末1から基地局3に対する接続要求があると、この接続要求は基地局3の制御部17に入力される。接続要求が入力されると、制御部17の制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられている制御チャネルが1つであるか否かを判断する(ステップS11)。
ここでは、スーパーフレームの数が「1」であるため判断結果は「YES」になり、制御チャネル管理部17aは基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が予め設定された第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS12)。ここで、第1閾値には、例えば1つのスーパーフレームを使用することができるユーザ数の最大値が設定される。ステップS12の判断結果が「NO」である場合(ユーザ数が第1閾値よりも少ない場合)には、図3に示すフローチャートの処理は終了する。その後、制御部17は、接続要求を送信してきた端末1に対して現在使用している1つのスーパーフレームを用いて各種制御信号を送信する。つまり、端末1に対して現在使用している制御チャネルを介して各種制御信号を送信する。
一方、ステップS12の判断結果が「YES」の場合(ユーザ数が第1閾値以上である場合)には、制御チャネル管理部17aは、スーパーフレームの数をインクリメントしてスーパーフレームの数を「2」に増加させる(ステップS13)。ここで、基地局3が使用することができるチャネル数の最大値は予め設定されており、従来はこれらのチャネルの1つを制御チャネルとして用い、他のチャネルをデータの送受信を行うためのチャネル(通信チャネル)として用いていた。上記のステップS13の処理において、制御チャネル管理部17aは、通信チャネルの1つを制御チャネルに変更することにより制御チャネルの数を増加させている。
尚、本実施形態では時分割多重接続(TDMA)方式によって基地局3と端末1,2との間で無線信号の送受信が行われる場合を例に挙げているため、上記の制御チャネル及び通信チャネルは共に複数のユーザで使用可能である点に注意されたい。
制御チャネルの数を増加させると、制御部17は接続要求を送信してきた端末1に対して増加させたスーパーフレームを用いて各種制御信号を送信する。スーパーフレームの数を増加させると、制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられているスーパーフレームが2つであるか否かを判断する(ステップS14)。ここでは、スーパーフレームの数が「2」であるため、判断結果は「YES」になる。
次いで、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が予め設定された第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも値が大に設定され、例えば2つのスーパーフレームを使用することができるユーザ数の最大値が設定される。ステップS15の判断結果が「NO」である場合(ユーザ数が第2閾値よりも少ない場合)には、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が前述した第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS17)。ここでは、ユーザ数が第1閾値以上であるため判断結果は「YES」になり、図3に示すフローチャートの処理は終了する。
次に、基地局3で使用されているスーパーフレームの数が「2」である場合に、端末1から基地局3に対して切断要求があったときを考える。この切断要求は基地局3の制御部17に入力される。切断要求が入力されると、制御部17の制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられている制御チャネルが1つであるか否かを判断する(ステップS11)。ここでは、現在設定されているスーパーフレームの数が「2」であるため、ステップS11の判断結果は「NO」となる。次に、制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられている制御チャネルが2つであるか否かを判断する(ステップS14)。ここでは、現在設定されているスーパーフレームの数が「2」であるため、判断結果は「YES」となる。
次いで、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が前述した第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、ユーザ数が第2閾値よりも少ないとすると、ステップS15の判断結果は「NO」になる。次いで、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が前述した第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS17)。ここで、端末1からの切断要求によってユーザ数が第1閾値よりも少なくなった場合には、ステップS17の判断結果は「NO」となり、制御チャネル管理部17aはスーパーフレームの数をデクリメントしてスーパーフレームの数を「1」に減少させる(ステップS18)。
ここで、前述した通り、制御チャネルの数を増加させる場合には、通信チャネルの1つを制御チャネルに変更させている。ステップS18で制御チャネル管理部17aがスーパーフレームの数をデクリメントすることにより、使用されていた制御チャネルの1つを開放している。これにより、開放された制御チャネルは通信チャネルに変更され、制御チャネルの数が減少するとともに、通信チャネルの数が増加することになる。ステップS18の処理を終えると、図3に示すフローチャートの処理は終了する。
次に、基地局3で使用されているスーパーフレームの数が「2」である場合に、端末1から基地局3に対して接続要求があったときを考える。この接続要求は基地局3の制御部17に入力される。切断要求が入力されると、制御部17の制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられている制御チャネルが1つであるか否かを判断する(ステップS11)。ここでは、現在設定されているスーパーフレームの数が「2」であるため、ステップS11の判断結果は「NO」となる。次に、制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられている制御チャネルが2つであるか否かを判断する(ステップS14)。ここでは、現在設定されているスーパーフレームの数が「2」であるため、判断結果は「YES」となる。
次に、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が前述した第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、端末1からの接続要求によってユーザ数が第2閾値以上になった場合には、ステップS15の判断結果は「YES」となり、制御チャネル管理部17aはスーパーフレームの数をインクリメントしてスーパーフレームの数を「3」に増加させる(ステップS16)。この処理では、前述したステップS13と同様に、制御チャネル管理部17aは、通信チャネルの1つを制御チャネルに変更することにより制御チャネルの数を増加させている。
制御チャネルの数を増加させると、制御部17は接続要求を送信してきた端末1に対して増加させたスーパーフレームを用いて各種制御信号を送信する。スーパーフレームの数を増加させると、制御チャネル管理部17aは、現在割り当てられているスーパーフレームが3つであるか否かを判断する(ステップS19)。ここでは、スーパーフレームの数が「3」であるため、判断結果は「YES」になる。尚、本実施形態では、スーパーフレーム数の最大数が「3」である場合を想定しているため、ステップS19の判断結果が「NO」となることは考えられないが、仮にステップS19の判断結果が「NO」になった場合には、図3に示すフローチャートの処理は終了する。
次いで、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が予め設定された第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS20)。ステップS20の判断結果が「NO」である場合(ユーザ数が第2閾値以上である場合)には、図3に示すフローチャートの処理は終了する。一方、ステップS20の判断結果が「YES」である場合(ユーザ数が第2閾値よりも少ない場合)には、制御チャネル管理部17aはスーパーフレームの数をデクリメントしてスーパーフレームの数を「2」に減少させる(ステップS21)。この処理では、前述したステップS18と同様に、制御チャネル管理部17aが、スーパーフレームの数をデクリメントすることにより、使用されていた制御チャネルの1つを開放している。これにより、開放された制御チャネルは通信チャネルに変更され、制御チャネルの数が減少するとともに、通信チャネルの数が増加する。
以上の処理を終えると、制御チャネル管理部17aは、基地局3に現在接続されている端末数(ユーザ数)が前述した第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS22)。この判断結果が「YES」の場合には、図3に示すフローチャートの処理は終了する。一方、ステップS22の判断結果が「NO」の場合には、制御チャネル管理部17aはスーパーフレームの数をデクリメントしてスーパーフレームの数を「1」に減少させる(ステップS23)。尚、前述したステップS23と同様に、制御チャネル管理部17aが、スーパーフレームの数をデクリメントすることにより、使用されていた制御チャネルの1つを開放している。これにより、開放された制御チャネルは通信チャネルに変更され、制御チャネルの数が減少するとともに、通信チャネルの数が増加する。ステップS23の処理を終えると、図3に示すフローチャートの処理は終了する。
尚、上記実施形態では、通信チャネル又は制御チャネルに動的に変更されるチャネルがどのチャネルであるかを明示していなかったが、このチャネルは容易に制御を行うためには予め固定しておくのが望ましい。但し、本発明は、、通信チャネル又は制御チャネルに動的に変更されるチャネルが固定される場合に制限される訳ではなく、基地局3が使用することができるチャネルから任意に選択したチャネルを用いることもできる。
以上説明した通り、基地局3は、接続される端末の数に応じてスーパーフレームの数を増減させることにより、制御チャネルを動的に増加する制御を行っている。このため、ユーザの増加に伴う制御チャネルの不足を解消することができる。また、基地局3に接続される端末の数に応じて制御チャネルを動的に減少する制御を行っている。このため、使用されない制御チャネルが長時間に亘って存在するといった事態を防止することができ、これによって無線通信システムのリソースを効率的に使用することができる。
図4は、端末1における制御チャネルの確認方法の一例を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、端末1から基地局3に対して接続要求がなされる度、及び端末1から基地局3に対して切断要求がなされる度に実行される。尚、以下の説明では、簡単のために、通信チャネル又は制御チャネルに動的に変更されるチャネルが予め固定されている場合の処理について説明する。また、以下では、最も優先度の高いタイムスロットが第3タイムスロットであり、最も優先度の低いタイムスロットが第1タイムスロットであるとする。
処理が開始されると、端末1の制御チャネル確認部27aは、最も優先度が高い第3タイムスロットでのスーパーフレームを確認する処理を行う(ステップS31)。尚、あるチャネルが通信チャネルであるか又は制御チャネルであるかは、スーパーフレームの有無により判断することができる。次に、端末1の制御チャネル確認部27aは、ステップS31の処理によってスーパーフレームが確認可能であるか否かを判断する(ステップS32)。この判断結果が「YES」である場合(第3タイムスロットでのスーパーフレームが確認できる場合)には、制御部27は、第3タイムスロットのスーパーフレームを使用して基地局3との間の制御信号の送受信を行う(ステップS33)。
これに対し、ステップS32の判断結果が「NO」である場合(第3タイムスロットでのスーパーフレームが確認できない場合)には、端末1の制御チャネル確認部27aは、次に優先度が高い第2タイムスロットでのスーパーフレームを確認する処理を行う(ステップS34)。次に、端末1の制御チャネル確認部27aは、ステップS34の処理によってスーパーフレームが確認可能であるか否かを判断する(ステップS35)。この判断結果が「YES」である場合(第2タイムスロットでのスーパーフレームが確認できる場合)には、制御部27は、第2タイムスロットのスーパーフレームを使用して基地局3との間の制御信号の送受信を行う(ステップS36)。
これに対し、ステップS35の判断結果が「NO」である場合(第2タイムスロットでのスーパーフレームが確認できない場合)には、端末1の制御チャネル確認部27aは、最も優先度が低い第1タイムスロットでのスーパーフレームを確認する処理を行う(ステップS37)。次に、端末1の制御チャネル確認部27aは、ステップS37の処理によってスーパーフレームが確認可能であるか否かを判断する(ステップS38)。この判断結果が「YES」である場合(第1タイムスロットでのスーパーフレームが確認できる場合)には、制御部27は、第1タイムスロットのスーパーフレームを使用して基地局3との間の制御信号の送受信を行う(ステップS39)。
一方、ステップS38の判断結果が「NO」である場合には、処理がステップS31に戻る。これは、何れのタイムスロットでもスーパーフレームが確認されない場合には、偶発的なエラーが生じたと考えて、再度スーパーフレームの有無を確認する処理を行う。尚、図4においては、通信チャネル又は制御チャネルに動的に変更されるチャネルが予め固定されている場合の処理について説明したが、固定されていない場合であっても図4に示す処理とほぼ同様の処理を行うことで制御チャネルを確認することができる。
以上、本発明の一実施形態による基地局及び無線通信制御方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、TDMA方式によって基地局3と端末1,2との間で無線信号の送受信が行われる場合を例に挙げて説明したが、本発明はSDMA方式によって無線信号の送受信を行う場合にも適用可能である。更に、TDMA方式、SDMA方式以外に、周波数分割多重接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)方式、又は符号分割多重接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式等の分割多重接続方式を用いて通信を行う無線通信システムにも適用可能である。
無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。 端末1及び基地局3の構成を示すブロック図である。 基地局3における制御チャネルの管理方法の一例を示すフローチャートである。 端末1における制御チャネルの確認方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2 端末
3 基地局
17a 制御チャネル管理部
27 制御部
27a 制御チャネル確認部

Claims (5)

  1. 無線端末装置にチャネルを割り当てて前記無線端末装置との間で分割多重接続方式により無線信号の送受信を行う無線基地局装置において、
    フレームが包含可能な制御チャネル数と通信を行う無線端末装置数とを比較し、前記比較に基づきフレームの数の制御を行うことを特徴とする無線基地局装置。
  2. 前記無線基地局装置は、新たにチャネルを割り当てる前記無線端末装置の数が前記フレームの包含可能な数より増した場合にフレームを増加させることを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  3. 前記無線基地局装置は、チャネルを割り当てている前記無線端末装置が前記フレームが包含可能な数より減少した場合にフレームを減少させることを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  4. 無線基地局装置によって割り当てられるチャネルを介して前記無線基地局装置との間で分割多重接続方式により無線信号の送受信を行う無線端末装置において、
    複数のフレームに亘って前記チャネルを割り当てられる際、複数のフレームに亘って制御チャネルを確認することを可能とする確認部を備えることを特徴とする無線端末装置。
  5. 前記確認部によって前記制御チャネルであると確認されたチャネルを介して、前記無線基地局との間で前記制御信号の送受信を行う制御部を備えることを特徴とする請求項4記載の無線端末装置。
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