JP3410672B2 - 光コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

光コネクタおよびその製造方法

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JP3410672B2
JP3410672B2 JP06273799A JP6273799A JP3410672B2 JP 3410672 B2 JP3410672 B2 JP 3410672B2 JP 06273799 A JP06273799 A JP 06273799A JP 6273799 A JP6273799 A JP 6273799A JP 3410672 B2 JP3410672 B2 JP 3410672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光コネクタおよびそ
の製造方法に関し、たとえば、単心および多心光ファイ
バの接続,切り離しを、嵌合ピンによる位置合わせと、
クランプスプリングの着脱による簡単な操作で行える嵌
合ピン位置合わせ方式の光コネクタの製造技術に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムには種々の光コネクタが
用いられる。最近、光ファイバテープを簡単に接続,切
り離しができるMT形コネクタや、プッシュ・プル操作
で簡単に接続,切り離しができるMPO形コネクタが提
案されている。両コネクタともに光ファイバの接続部に
はMTフェルールを用いている。MTフェルールを用い
た光コネクタはガイドピンにより、接続する光ファイバ
同士を簡単に位置合わせする構造をとっており、その簡
易性,重量,コストの面から大変有用な技術といえる。
【0003】図10は従来の光コネクタ(MT形コネク
タ)の分解斜視図である。MT形コネクタは一対の多心
光コネクタプラグ11と、嵌合ピン12と、クランプス
プリング13とで構成されている。
【0004】多心光コネクタプラグ11は、プラスチッ
クからなるフェルール111に光ファイバテープ112
を取り付け、かつこの光ファイバテープ112を接着剤
113で固定した構造になっている。
【0005】光ファイバテープ112は、複数本の光フ
ァイバ118を並列に並べ、かつ被覆体120で覆って
テープ状としたものである。この例では光ファイバ11
8は4本になっている。光ファイバテープ112は、フ
ェルール111に取り付ける際、先端側の被覆体120
は所定の長さに亘って剥離されるため、光ファイバテー
プ112の先端側では各光ファイバ118は分離した状
態となる。
【0006】フェルール111は、図11に示すよう
に、初期においては内部に空洞部130が設けられてい
る。この空洞部130はフェルール111の上面側では
開口してフェルール窓115を形成している。また、フ
ェルール111の後端側には光ファイバテープ112を
案内するゴムからなる筒状のブーツ131が取り付けら
れているとともに、フェルール111の前端側(先端
側)にはファイバ穴116が設けられている。
【0007】これにより、光ファイバテープ112はフ
ェルール111の後端側から挿入でき、各光ファイバ1
18はファイバ穴116に挿入できるようになる。前記
各ファイバ穴116に各光ファイバ118を案内するた
め、フェルール窓115の底には台座132を設け、こ
の台座132上に前記各ファイバ穴116に連なるガイ
ド溝119が設けられている。したがって、光ファイバ
テープ112を空洞部130内に挿入するとともに、各
光ファイバ118の先端を前記ガイド溝119に入れ、
その後光ファイバテープ112をフェルール111内に
送り込むことによって光ファイバ118の先端をファイ
バ穴116の外端からフェルール111の外側に突出さ
せることができるようになる。最終的には光ファイバ1
18の先端面はフェルール端面117と一致するように
形成される。
【0008】また、フェルール111のフェルール端面
117には、前記嵌合ピン12を挿嵌する2個の嵌合ピ
ン穴114が設けられている。この嵌合ピン穴114は
ファイバ穴116列の外側にそれぞれ設けられている。
【0009】光ファイバテープ同士の接続においては、
一対のフェルール111にそれぞれ光ファイバテープ1
12を固定した後、嵌合ピン12を一対のフェルール1
11の嵌合ピン穴114に挿入して位置合わせするとと
もに、一対のフェルール111のフェルール端面117
を接触させ、かつクランプスプリング13を取り付けて
締結することによって光ファイバテープ112同士の接
続が実現される。
【0010】フェルール111に光ファイバテープ11
2を固定する場合は、先ず光ファイバ熱硬化性接着剤の
主剤と硬化剤を十分攪拌し、接着剤113をつくる。そ
の後、前記接着剤を少量フェルール窓115から空洞部
130内に滴下する。
【0011】次に、フェルール111のファイバ穴11
6に多心の光ファイバテープ112を心線挿入工具を用
いて挿入する。心線挿入後、光ファイバテープ112を
数mm引き戻し、折れていないかを確認した後、再度こ
れを挿入する。次に、フェルール111と光ファイバテ
ープ112の接着固定のため、フェルール窓115に接
着剤を滴下する。
【0012】次に、これらを心線挿入工具ごとコネクタ
加熱器にセットし、フェルール111内に充填された接
着剤を10分以上加熱し硬化させる。接着剤の加熱硬化
後、フェルール111の先端面から突き出ている光ファ
イバをガラス切りによりその突出の付け根部分で切断し
た後、フェルール111の先端面を光ファイバごと研磨
することにより、図12および図10に示すような光フ
ァイバテープ112が固定された多心光コネクタプラグ
11が完成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の光
コネクタでは、フェルールに光ファイバテープを固定す
る作業において、光ファイバテープを固定する接着剤の
加熱硬化処理が必要になることと、光ファイバの先端を
研磨する工程が必要になり、組立に手間と時間が掛か
り、光ファイバテープの接続コストが高くなる。
【0014】一方、光ファイバは、たとえばその直径が
125μmと細い。このため、この光ファイバを案内す
るファイバ穴の穴径も細く、光ファイバが挿入されたフ
ァイバ穴内に接着剤が入り込み難くなる。この結果、フ
ァイバ穴部分には接着剤が充填されない未充填部分、換
言するならば、接着剤によって接着されない非接着部分
が発生する。ファイバ穴に接着剤が全く浸入しない場合
は、未充填部分(非接着部分)は、図12に示すように
aなる長さになる。
【0015】前記非接着部分が長いと、光ファイバとフ
ェルール材料の線膨張係数の違いから、温度変化に伴っ
て光ファイバ先端がフェルール端面117から突き出た
りあるいは引っ込んだりする現象が発生し、光ファイバ
間の光接合効率を低下させたりする等の問題が発生する
ことが判明した。他方、未充填部分を短くするために前
記ファイバ穴の長さを短くすると、ファイバ穴を通って
フェルール端面に接着剤が流れ出してしまう現象も発生
する。
【0016】本発明の目的は、温度変化によってフェル
ール端面から光ファイバ先端が突出したり、引っ込んだ
りしない等光ファイバ接続効率が高くかつ光接続の信頼
性の高い光コネクタおよびその製造方法を提供すること
にある。本発明の他の目的は、組立工数の低減が図れる
光コネクタおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、組立コストの低減が達成できる光
コネクタおよびその製造方法を提供することにある。本
発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明
細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)一方の端面側に設けたファイバ穴に光ファイバの
先端部分を挿入しかつ前記光ファイバを接着剤を介して
固定したフェルールを一対有するとともに、前記一対の
フェルールのフェルール端面同士を位置合わせして重ね
て光ファイバ先端同士を光学的に接続する嵌合ピン位置
合わせ方式の光コネクタであって、前記フェルール端面
は研磨された面になり、前記フェルールの前記ファイバ
穴に挿入される前記光ファイバの先端面は研磨されるこ
となく前記光ファイバの長さ方向に垂直になるように切
断した面になり、前記光ファイバは接着剤で前記フェ
ルールに固定される部分と、前記接着剤で前記フェルー
ルに接着されない前記光ファイバの先端側の非接着部分
を含み、前記ファイバ穴が非接着部分となり、前記ファ
イバ穴の長さは、前記光ファイバの直径が125μmで
あり、前記ファイバ穴の直径が126μmである場合、
0を越えて1.0mm以下に設定されていることを特徴
とする。前記フェルールには前記接着剤の滴下部分とな
るフェルール窓を有する空洞部が前記光ファイバが延在
する部分に設けられているとともに、前記空洞部の一側
に設けられる前記ファイバ穴入口部分には、前記ファイ
バ穴内に光ファイバの先端が入り易いようにテーパ部が
設けられている。前記光ファイバ列の両側の空洞部側壁
は前記接着剤を滴下した際前記光ファイバ部分に接着剤
が流れ込み易いような曲面または斜面になっている。前
記ファイバ穴の長さは前記光ファイバが挫屈を起こさな
い長さに設定されている。
【0018】このような光コネクタは以下の方法で製造
される。光ファイバを接着剤を介して固定したフェルー
ルを一対有するとともに、前記一対のフェルールのフェ
ルール端面同士を位置合わせして重ねて光ファイバ先端
同士を光学的に接続する嵌合ピン位置合わせ方式の光コ
ネクタの製造方法であって、フェルール端面を研磨した
フェルールおよび光ファイバ先端を光ファイバの長さ方
向に垂直になるように切断した光ファイバを用意する工
程と、前記フェルールのフェルール端面に表面が平坦な
ダミーフェルールを当接させるとともに前記光ファイバ
を前記ファイバ穴内に挿入させて光ファイバ先端を前記
ダミーフェルールに当接させ、この状態で瞬間接着剤で
前記光ファイバを前記フェルールに固定する工程とを有
する。前記フェルールには前記接着剤の滴下部分となる
フェルール窓を有する空洞部を前記光ファイバが延在す
る部分に設けておくとともに、前記空洞部の一側に設け
られる前記ファイバ穴入口部分には、前記ファイバ穴内
に光ファイバの先端が入り易いようにテーパ部を設けて
おき、前記光ファイバの前記ファイバ穴への挿入時には
前記テーパ部を利用して光ファイバ先端を前記ファイバ
穴に挿入させる。前記光ファイバ列の両側の空洞部側壁
を曲面または斜面に形成しておき、前記接着剤を滴下し
た際、前記曲面または斜面によって接着剤が前記光ファ
イバ部分に流れ込ませる。
【0019】前記(1)の手段によれば、(a)使用す
るフェルールのフェルール端面があらかじめ研磨されて
いる。このため光ファイバ先端を高精度に切断(カッ
ト)された光ファイバの光ファイバ先端を前記フェルー
ル端面に揃えることにより、従来と同程度の光接続が行
える光コネクタを実現させることができる。
【0020】(b)光ファイバを固定する接着剤は、従
来のものと異なる瞬間接着剤を用いることから、接着剤
の硬化のための加熱工程を省くことができるとともに、
接着剤の硬化時間を短縮させることができる。
【0021】(c)前記(a)および(b)により、フ
ェルールの組立時間の短縮が図れることから光コネクタ
の製造コストの低減が達成できる。
【0022】(d)フェルールの空洞部の一側に設けら
れるファイバ穴入口部分はテーパ部となっていることか
ら、前記ファイバ穴内に光ファイバの先端を挿入すると
き前記テーパ部によって光ファイバ先端はファイバ穴に
入り易くなり、作業効率が高くなる。
【0023】(e)光ファイバ列の両側の空洞部側壁を
曲面または斜面に形成されていることから、瞬間接着剤
をフェルール窓から滴下した際、空洞部の両側の瞬間接
着剤は前記曲面または斜面によって光ファイバ部分に案
内され、各光ファイバを確実にフェルールに固定でき、
接続の信頼性が高くなる。すなわち、光コネクタの接続
の信頼性が高くなる。
【0024】(f)前記ファイバ穴の長さは前記光ファ
イバが挫屈を起こさない長さに設定されている。したが
って、前記ファイバ穴内に瞬間接着剤が入り込まない状
態であっても、周囲温度の変化に起因して光ファイバに
応力が作用しても光ファイバが挫屈しなくなり、安定し
た光伝送を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、実施形態を説明するた
めの全図において、同一機能を有するものは同一符号を
付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0026】(実施形態1)図1乃至図6は、本発明の
一実施形態(実施形態1)である光コネクタおよびその
製造方法に係わる図である。本実施形態1の嵌合ピン位
置合わせ方式の光コネクタ(MTフエルール)は、外観
的には従来の光コネクタと同一である。
【0027】光コネクタは、図4の分解斜視図に示すよ
うに、一対の多心光コネクタプラグ11と、嵌合ピン1
2と、クランプスプリング13とで構成されている。図
4に示すように、一対の多心光コネクタプラグ11のフ
ェルール端面117に設けた嵌合ピン穴114に嵌合ピ
ン12を挿入し、かつ一対のフェルール111のフェル
ール端面117を当接させることにより、一対のフェル
ール端面117に表れている光ファイバ先端121同士
の光学的接続が高精度に行われる。そこで、この状態で
クランプスプリング13を両フェルール111に亘って
取り付けてスプリング力で締結させる。図3は光ファイ
バテープ112を光コネクタで接続した状態を示す斜視
図である。
【0028】以下、各部について説明する。光ファイバ
テープ112は、複数本の光ファイバ118を並列に並
べ、かつ被覆体120で覆ってテープ状としたものであ
る。特に限定はされないが、この例では光ファイバ11
8は4本になっている。
【0029】光ファイバテープ112は、フェルール1
11に取り付ける際、先端側の被覆体120は所定の長
さに亘って剥離されるため、光ファイバテープ112の
先端側では各光ファイバ118は分離した状態となる。
光ファイバ118はその直径が、たとえば125μmに
なっている。
【0030】フェルール111はプラスチックで形成さ
れ、図1,図2および図5に示すように、偏平矩形体か
らなっている。フェルール111は、図5に示すよう
に、その内部に空洞部130を有している。この空洞部
130はフェルール111の上面側では開口してフェル
ール窓115を形成している。また、フェルール111
の後端側には光ファイバテープ112を案内するゴムか
らなる筒状のブーツ131が取り付けられているととも
に、フェルール111の前端側(先端側)にはファイバ
穴116が設けられている。
【0031】これにより、図1および図5に示すよう
に、光ファイバテープ112はフェルール111の後端
側から挿入でき、各光ファイバ118はファイバ穴11
6に挿入できるようになる。前記各ファイバ穴116に
各光ファイバ118を案内するため、フェルール窓11
5の底には台座132を設け、この台座132上に前記
各ファイバ穴116に連なるガイド溝119が設けられ
ている。したがって、光ファイバテープ112を空洞部
130内に挿入するとともに、各光ファイバ118の先
端を前記ガイド溝119に入れ、その後光ファイバテー
プ112をフェルール111内に送り込むことによって
光ファイバ118の先端をファイバ穴116の外端から
フェルール111の外側に突出させることができるよう
になる。たとえば、前記ガイド溝119の本数は光ファ
イバテープ112の光ファイバ118の本数と一致して
いる。
【0032】また、前記空洞部130はフェルール11
1の先端側では、ファイバ穴116側に向かって潜り込
む空隙部135を有するとともに、その先の空隙部13
5には前記ファイバ穴116に向かって徐々に空隙の高
さが低くなるテーパ部136が設けられている〔図6
(a)参照〕。このテーパ部136はファイバ穴116
内に光ファイバ118の先端を挿入するとき案内とな
り、光ファイバ先端121が引っ掛からなくなり、円滑
に光ファイバ先端121が直径126μm程度の細いフ
ァイバ穴116内に挿入される。これにより、光ファイ
バ118をファイバ穴116に挿入させる作業が容易に
なり、作業効率が高くなる。
【0033】また、光ファイバ列の両側の空隙部135
の側壁(空洞部側壁)137は、図2に示すように、前
記接着剤113(瞬間接着剤)を滴下した際、前記光フ
ァイバ部分に接着剤が流れ込み易いような窪む構造の曲
面または斜面になっている。図では曲面になっている。
フェルール窓115から瞬間接着剤(接着剤113)を
滴下した際、空洞部130の両側の瞬間接着剤は前記曲
面となる空洞部側壁137に案内されて光ファイバ列側
に集まることから、瞬間接着剤で確実に各光ファイバ1
18をフェルール111に固定できる。したがって、光
コネクタの接続の信頼性が高くなる。
【0034】一方、フェルール111のフェルール端面
117には、前記嵌合ピン12を挿嵌する2個の嵌合ピ
ン穴114が設けられている。この嵌合ピン穴114は
ファイバ穴116列の外側にそれぞれ設けられている。
【0035】つぎに、本実施形態1の光コネクタの製造
方法について説明する。本実施形態1では、前述の構造
のフェルール111および光ファイバテープ112を用
意する。この際、前記光ファイバ118においては、あ
らかじめ光ファイバ先端121を光ファイバの長さ方向
に垂直になるように高精度に切断(カット)しておく。
また、フェルール111においては、フェルール端面1
17をあらかじめ研磨しておく。
【0036】つぎに、図5および図6(a)に示すよう
に、前記フェルール111のフェルール端面117に表
面が平坦なダミーフェルール140を当接させる。ま
た、先端で光ファイバ118が相互に分離状態になった
光ファイバテープ112を光ファイバテープ112の後
端側のブーツ131に挿入するとともに、各光ファイバ
118の先端部分を前記ガイド溝119上に乗せ、かつ
光ファイバテープ112をフェルール111に向かって
押し込む。光ファイバ118の先端(光ファイバ先端1
21)はガイド溝119に沿って移動し、かつテーパ部
136に案内されて円滑にファイバ穴116内に入る。
その後、光ファイバ118の光ファイバ先端121はダ
ミーフェルール140の平坦な面(基準面141)に当
接して停止する〔図6(a),(b)参照〕。
【0037】つぎに、フェルール窓115から接着剤
(瞬間接着剤)113を滴下して光ファイバ118をフ
ェルール111に固定する。この際、ファイバ穴116
はその直径が小さく、挿入された光ファイバ118との
間に大きい空隙が発生しないことから、ファイバ穴11
6の全長部分は接着剤113が浸入しない未充填部分a
となることが多い。この未充填部分aは非接着部分aと
なる。
【0038】また、滴下された接着剤113は、空洞部
130の両側の空洞部側壁137が窪む構造の曲面にな
っていることから、この曲面に案内されて光ファイバ列
側に集まることから、瞬間接着剤で確実に各光ファイバ
118をフェルール111に固定することができる(図
2参照)。
【0039】つぎに、瞬間接着剤が硬化した後、前記ダ
ミーフェルール140を取り外す。これにより多心光コ
ネクタプラグ11が製造できる。このようにして得た一
対の多心光コネクタプラグ11を嵌合ピン12で位置合
わせして当接させ、クランプスプリング13を両多心光
コネクタプラグ11に亘って取り付けることによって、
図3に示すように光ファイバテープ112の接続が行わ
れる。
【0040】本実施形態1では、前記未充填部分aは3
00〜1000μm程度としてある。すなわち、本実施
形態1では光ファイバ118をファイバ穴116に挿入
した後、光ファイバ先端121を含むフェルール端面1
17の研磨を行わないことから、フェルール端面117
に接着剤が流れ出すと光コネクタの性能が著しく劣化し
てしまう。また、未充填部分が長すぎると、石英からな
る光ファイバ118とプラスチックからなるフェルール
111の相互の材料の線膨張係数の違いから、周囲温度
によって光ファイバ先端121がフェルール端面117
から引っ込んだり、突き出したりする可能性がでてく
る。
【0041】図7に未充填部分、すなわち非接着部分が
0〜1mmの時の温度と光ファイバ先端のフェルール端
面からの突き出し量の関係を示す。低温時においては光
ファイバが突き出し、高温時には光ファイバが引っ込む
ことが分かる。
【0042】図8に光ファイバの長さが0〜1mmの時
の軸方向への光ファイバの押圧力と軸方向への縮み量の
関係を示したグラフを示す。図7と図8のグラフより、
非接着部分が0〜1mmの場合、線膨張係数の違いで生
じた低温時における光ファイバのフェルール端面からの
突き出しは100g以下の押圧力によって解消されるこ
とがわかる。図8は光ファイバの長さが0〜1mmの時
の軸方向への光ファイバの押圧力(力:g)と軸方向へ
の縮み量の関係を示す。図8のグラフの上段に示す0.
3〜1.0の数値は、光ファイバの非接着部分の長さを
表し、各数値が示す矢印から下に伸びる点線と縮み量と
の交点の値は、図7から得られた非接着部分が各数値の
時における光ファイバのフェルール端面からの最大の突
き出し量を意味する。例えば0.9の矢印から下に伸び
る点線と縮み量軸との交点の数値は、0.8μmより大
きく0.9μm未満である。図8において、点線と斜線
との交点に対する力軸の値(非接着部分の長さに対応し
て突き出す光ファイバを縮めるのに必要な力)は、非接
着部分の長さが1.0の場合、最大82.13g(10
0g以下)である。従って、非接着部分が0〜1mmの
場合、線膨張係数の違いで生じた低温時における光ファ
イバのフェルール端面からの突き出しは、100g以下
の押圧によってフェルール端面まで縮めることができ
る。
【0043】図9に光ファイバの長さと光ファイバの挫
屈する押圧力の関係を示したグラフを示す。100g以
下の押圧力では光ファイバが挫屈しないことが分かる。
したがって、本実施形態1の光コネクタでは、フェルー
ルに光ファイバの先端部分が非接着であっても、光ファ
イバの挫屈による不良は発生せず、光ファイバの接続の
信頼性は高いものとなる。
【0044】本実施形態1によれば以下の効果を有す
る。 (1)使用するフェルール111のフェルール端面11
7があらかじめ研磨されている。このため光ファイバ先
端121を高精度にカットされた光ファイバ118の光
ファイバ先端121を前記フェルール端面117に揃え
ることにより、従来と同程度の光接続が行える光コネク
タを得ることができる。
【0045】(2)光ファイバ118を固定する接着剤
113は、従来のものと異なる瞬間接着剤を用いること
から、接着剤の硬化のための加熱工程を省くことができ
るとともに、接着剤の硬化時間を短縮させることができ
る。
【0046】(3)前記(1)および(2)により、フ
ェルール111の組立時間の短縮が図れることから光コ
ネクタの製造コストの低減が達成できる。
【0047】(4)フェルール111の空洞部130の
一側に設けられるファイバ穴入口部分はテーパ部136
となっていることから、ファイバ穴116内に光ファイ
バ118の先端を挿入するとき、前記テーパ部136に
よって光ファイバ先端121はファイバ穴116に入り
易くなり、作業効率が高くなる。
【0048】(5)光ファイバ列の両側の空洞部側壁1
37を曲面または斜面に形成されていることから、瞬間
接着剤をフェルール窓115から滴下した際、空洞部1
30の両側の瞬間接着剤は前記曲面または斜面によって
光ファイバ部分に案内されることから、各光ファイバ1
18を確実にフェルール111に固定でき、接続の信頼
性が高くなる。すなわち、光コネクタの接続の信頼性が
高くなる。
【0049】(6)ファイバ穴116の長さは光ファイ
バ118が挫屈を起こさない長さに設定されている。し
たがって、ファイバ穴116内に瞬間接着剤(接着剤1
13)が入り込まない状態であっても、周囲温度の変化
に起因して光ファイバ118が挫屈しなくなり、安定し
た光伝送を行うことができる。
【0050】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえ
ば、実施形態では多心光ファイバの接続,切り離しを行
う嵌合ピン位置合わせ方式の光コネクタについて説明し
たが、単心光ファイバの接続・切り離しを行う嵌合ピン
位置合わせ方式の光コネクタについても同様に適用でき
同様の効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)本発明によれば、フェルールの端面をあらかじめ
研磨し、フェルール端面には光ファイバのカット面をそ
のまま使用することによって研磨工程を省略すること
と、接着剤としては加熱処理を伴わない瞬間接着剤を用
いることから、従来のMTコネクタと同性能の光コネク
タ(多心光コネクタ)を製造することができるととも
に、製造コストの低減を達成することができる。 (2)本発明によれば、光ファイバを案内するファイバ
穴における非接着部分を短くし、かつ光ファイバを瞬間
接着剤で確実に固定できる空洞部構造となっていること
から、光ファイバの接続の信頼性の高い光コネクタを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)である光コ
ネクタの多心光コネクタプラグと固定された光ファイバ
テープを示す断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本実施形態1の光コネクタによって接続された
光ファイバテープを示す斜視図である。
【図4】本実施形態1の光コネクタの分解斜視図であ
る。
【図5】本実施形態1の光コネクタの多心光コネクタプ
ラグに光ファイバテープを固定する方法を示す斜視図で
ある。
【図6】本実施形態1の光コネクタの多心光コネクタプ
ラグに光ファイバテープを固定する方法を示す各製造工
程での断面図である。
【図7】光ファイバ先端のフェルール端面からの突き出
し量と温度との相関を示すグラフである。
【図8】光ファイバの押圧力と軸方向への縮み量との相
関を示すグラフである。
【図9】光ファイバの長さと光ファイバの挫屈する押圧
力との相関を示すグラフである。
【図10】従来のMT形コネクタの分解斜視図である。
【図11】従来のMT形コネクタの多心光コネクタプラ
グに光ファイバテープを固定する方法を示す斜視図であ
る。
【図12】従来の多心光コネクタプラグと固定された光
ファイバテープを示す断面図である。
【符号の説明】
11…多心光コネクタプラグ、12…嵌合ピン、13…
クランプスプリング、111…フェルール、112…光
ファイバテープ、113…接着剤、114…嵌合ピン
穴、115…フェルール窓、116…ファイバ穴、11
7…フェルール端面、118…光ファイバ、119…ガ
イド溝、120…被覆体、121…光ファイバ先端、1
30…空洞部、131ブーツ、132…台座、135…
空隙部、136…テーパ部、137…空洞部側壁、14
0…ダミーフェルール、141…基準面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−189829(JP,A) 特開 平8−248265(JP,A) 特開 平4−73608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端面側に設けたファイバ穴に光フ
    ァイバの先端部分を挿入しかつ前記光ファイバを接着剤
    を介して固定したフェルールを一対有するとともに、前
    記一対のフェルールのフェルール端面同士を位置合わせ
    して重ねて光ファイバ先端同士を光学的に接続する嵌合
    ピン位置合わせ方式の光コネクタであって、 前記フェルール端面は研磨された面になり、前記フェル
    ールの前記ファイバ穴に挿入される前記光ファイバの先
    端面は研磨されることなく前記光ファイバの長さ方向に
    垂直になるように切断した面になり、 前記光ファイバは接着剤で前記フェルールに固定され
    る部分と、前記接着剤で前記フェルールに接着されない
    前記光ファイバの先端側の非接着部分を含み、 前記ファイバ穴が非接着部分となり、 前記ファイバ穴の長さは、前記光ファイバの直径が12
    5μmであり、前記ファイバ穴の直径が126μmであ
    る場合、0を越えて1.0mm以下に設定され ているこ
    とを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記フェルールには前記接着剤の滴下部
    分となるフェルール窓を有する空洞部が前記光ファイバ
    が延在する部分に設けられているとともに、前記空洞部
    の一側には複数のファイバ穴が設けられ、このファイバ
    穴にはガイド溝が連なり、かつ前記ガイド溝上の前記フ
    ァイバ穴入口部分には、前記ファイバ穴内に光ファイバ
    の先端が入り易いようにテーパ部が設けられ、前記各フ
    ァイバ穴には光ファイバテープの先端側の分離した各光
    ファイバが挿入されていることを特徴とする請求項1に
    記載の光コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバの両側の前記空洞部
    壁は前記接着剤を滴下した際前記光ファイバ部分に接着
    剤が流れ込み易いような曲面または斜面になっているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光コネ
    クタ。
  4. 【請求項4】 一方の端面側に設けたファイバ穴に光フ
    ァイバの先端部分を挿入しかつ前記光ファイバを接着剤
    を介して固定したフェルールを一対有するとともに、前
    記一対のフェルールのフェルール端面同士を位置合わせ
    して重ねて光ファイバ先端同士を光学的に接続する嵌合
    ピン位置合わせ方式の光コネクタの製 造方法であって、 フェルール端面を研磨した前記フェルールおよび光ファ
    イバ先端を光ファイバの長さ方向に垂直になるように切
    断した前記光ファイバを用意する工程と、 前記フェルールの前記フェルール端面に表面が平坦なダ
    ミーフェルールを当接させるとともに前記光ファイバを
    前記ファイバ穴内に挿入させて前記光ファイバ先端を前
    記ダミーフェルールに当接させ、この状態で接着剤で前
    記光ファイバを前記フェルールに固定させる工程とを有
    し、 前記フェルールにおいては前記ファイバ穴の直径を12
    6μmとし、前記ファイバ穴の長さを0を越えて1.0
    mm以下に形成しておき、 その後、直径が125μmである光ファイバを前記ファ
    イバ穴に挿入し、前記光ファイバを接着剤で前記フェル
    ールに固定する際、前記ファイバ穴内に前記接着剤を浸
    入させずに前記ファイバ穴部分が非接着部分になるよう
    に形成す ることを特徴とする光コネクタの製造方法
  5. 【請求項5】 前記フェルールには前記接着剤の滴下部
    分となるフェルール窓を有する空洞部を前記光ファイバ
    が延在する部分に設けておくとともに、前記空洞部の一
    側には複数のファイバ穴を設け、このファイバ穴に連な
    るガイド溝を形成し、かつ前記ガイド溝上の前記ファイ
    バ穴入口部分に前記光ファイバの先端が入り易いように
    テーパ部を設けておき、前記光ファイバの前記ファイバ
    穴への挿入時には前記ガイド溝及び前記テーパ部を利用
    して光ファイバテープの先端側の分離した各光ファイバ
    の先端を前記ファイバ穴に挿入させることを特徴とする
    請求項4に記載の光コネクタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバの両側の空洞部側壁を曲
    面または斜面に形成しておき、前記接着剤を滴下した
    際、前記曲面または斜面によって接着剤が前記光ファイ
    バ部分に流れ込ませることを特徴とする請求項4または
    請求項5に記載の光コネクタの製造方法。
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