JP3409952B2 - バックアップコンデンサ静電容量低下測定装置及びエアバッグシステム - Google Patents

バックアップコンデンサ静電容量低下測定装置及びエアバッグシステム

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JP3409952B2
JP3409952B2 JP29242395A JP29242395A JP3409952B2 JP 3409952 B2 JP3409952 B2 JP 3409952B2 JP 29242395 A JP29242395 A JP 29242395A JP 29242395 A JP29242395 A JP 29242395A JP 3409952 B2 JP3409952 B2 JP 3409952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックアップコン
デンサ静電容量低下測定装置及びエアバッグシステムに
係り、より詳しくは、演算されたバックアップコンデン
サの充電電圧と検出された実充電電圧とに基づいてバッ
クアップコンデンサの容量が所定値以上になっているか
否かによりバックアップコンデンサの容量低下を判定す
るバックアップコンデンサ静電容量低下測定装置及びエ
アバッグシステムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、バックアップコンデンサの電圧により回路のバック
アップを行うバックアップコンデンサの静電容量低下測
定装置は、例えば、エアバッグシステムにおいて電源電
圧が遮断等された場合に、バックアップコンデンサ(以
下、コンデンサという)の充電電荷によりエア・バック
を点火するようにしている。すなわち、電源投入される
と、抵抗及びコンデンサが直列に接続された当該コンデ
ンサが充電される。この場合、コンデンサの充電電圧V
(理論値)は(1)式から得られる。
【0003】V=E(1−e-t/RC )・・・(1) 但し、Eはコンデンサへの電源電圧、tは充電時間、R
は抵抗値、Cはコンデンサの静電容量(以下、容量とい
う)である。
【0004】ここで、コンデンサの充電電荷が適正値以
上でなければ点火されないので、実際のコンデンサの容
量が適正値以上となっているか判断する必要がある。実
際のコンデンサの容量が適正値以上となっているか否か
は、電源投入されてから所定時間後のコンデンサの実際
の充電電圧と(1)式から得られる充電電圧(理論値)
とを比較することにより行う。
【0005】しかし、(1)式は電源電圧Eが一定であ
ることが前提であり、例えば、電源が投入され、コンデ
ンサが充電される際にセルモータが駆動される等によ
り、コンデンサへの電源電圧が変化する場合には、
(1)式から得られる理論値は不適当な値となり、実際
のコンデンサの容量が適正値以上となっているか否かを
適正に判断することができない。
【0006】本発明は、上記問題を解決するため成され
たもので、不安定な電源電圧環境においてもコンデンサ
の容量が所定値以上になっているか否かを適正に判定す
ることの可能なバックアップコンデンサ静電容量低下測
定装置及びエアバッグシステムを提供することを目的と
する。
【0007】上記目的達成のため請求項1記載の発明
は、バックアップコンデンサを充電する電源の電源電圧
を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段によ
り検出された電源電圧に基づいて前記バックアップコン
デンサの充電電圧を演算する演算手段と、前記バックア
ップコンデンサの実充電電圧を検出する第2の検出手段
と、前記演算手段により演算された充電電圧と前記第2
の検出手段により検出された実充電電圧とに基づいて前
記バックアップコンデンサの容量が所定値以上になって
いるか否かを判定する判定手段と、を備えたバックアッ
プコンデンサ静電容量低下測定装置であって、前記第1
の検出手段により検出された電源電圧と前記第2の検出
手段により検出された実充電電圧とを適正に比較するた
めの、前記バックアップコンデンサの充電電圧を演算す
る条件を満足しているか否かを判断する判断手段を備
え、前記演算手段は、前記判断手段により前記条件を満
足していると判断された場合に、前記演算することを特
徴とする。
【0008】演算手段は、第1の検出手段により検出さ
れた電源電圧に基づいてバックアップコンデンサの充電
電圧を演算し、第2の検出手段は、バックアップコンデ
ンサの実充電電圧を検出する。
【0009】判定手段は、演算手段により演算された充
電電圧と第2の検出手段により検出された実充電電圧と
に基づいてバックアップコンデンサの容量が所定値以上
になっているか否かを判定する。
【0010】このように、バックアップコンデンサを充
電する電源の電源電圧を検出していることから、バック
アップコンデンサの充電電圧を適正に演算することがで
き、適正に演算された充電電圧と検出されたバックアッ
プコンデンサの実充電電圧とに基づいてバックアップコ
ンデンサの容量が所定値以上になっているか否かを判定
することから、バックアップコンデンサの容量が所定値
以上になっているか否かを適正に判定することができ
る。
【0011】なお、バックアップコンデンサの容量が所
定値以上になっていないと判定された場合には、ランプ
の点灯、警報等の報知手段により報知するようにしても
よい。また、本発明では、前記第1の検出手段により検
出された電源電圧と前記第2の検出手段により検出され
た実充電電圧とを適正に比較するための、前記バックア
ップコンデンサの充電電圧を演算する条件を満足してい
るか否かを判断する判断手段を備え、前記演算手段は、
前記判断手段により前記条件を満足していると判断され
た場合に、前記演算する。
【0012】請求項2記載の発明は、バックアップコン
デンサを充電する電源の電源電圧を所定時間毎に検出す
る第1の検出手段と、前記第1の検出手段により所定時
間毎に検出された電源電圧に基づいて前記バックアップ
コンデンサの電源投入から所定時間経過後の最大充電電
圧を演算する演算手段と、前記バックアップコンデンサ
の電源投入から所定時間経過後の実充電電圧を検出する
第2の検出手段と、前記演算手段により演算された最大
充電電圧が前記第2の検出手段により検出された実充電
電圧を上回っているか否かを判断することにより、前記
バックアップコンデンサの容量が所定値以上になってい
るか否かを判定する判定手段と、を備えたバックアップ
コンデンサ静電容量低下測定装置であって、前記第1の
検出手段により検出された電源電圧と前記第2の検出手
段により検出された実充電電圧とを適正に比較するため
の、前記バックアップコンデンサの充電電圧を演算する
条件を満足しているか否かを判断する判断手段を備え、
前記演算手段は、前記判断手段により前記条件を満足し
ていると判断された場合に、前記演算することを特徴と
する。
【0013】演算手段は、第1の検出手段により検出さ
れた電源電圧に基づいてバックアップコンデンサの電源
投入から所定時間経過後の最大充電電圧を演算し、第2
の検出手段は、バックアップコンデンサの電源投入から
所定時間経過後の実充電電圧を検出する。
【0014】判定手段は、演算手段により演算された最
大充電電圧が第2の検出手段により検出された実充電電
圧を上回っているか否かを判断することにより、バック
アップコンデンサの容量が所定値以上になっているか否
かを判定する。
【0015】このように、バックアップコンデンサを充
電する電源の電源電圧を所定時間毎に検出していること
から、電源電圧の変化量の最大充電電圧への影響を少な
くすことができ、これにより、バックアップコンデンサ
の充電電圧を適正に演算することができ、適正に演算さ
れた最大充電電圧が検出された実充電電圧を上回ってい
るか否かを判断することにより、バックアップコンデン
サの容量が所定値以上になっているか否かを適正に判定
することができる。本発明は、前記第1の検出手段によ
り検出された電源電圧と前記第2の検出手段により検出
された実充電電圧とを適正に比較するための、前記バッ
クアップコンデンサの充電電圧を演算する条件を満足し
ているか否かを判断する判断手段を備え、前記演算手段
は、前記判断手段により前記条件を満足していると判断
された場合に、前記演算する。請求項3記載の発明は、
請求項1又は請求項2記載の発明において、前記第1の
検出手段により検出された電源電圧と前記第2の検出手
段により検出された実充電電圧とから定まると共に前記
演算手段により演算される前記バックアップコンデンサ
の充電電圧が適正値とならないと判断できる、前記バッ
クアップコンデンサの充電電圧の演算を中止する中止条
件を満足しているか否かを判断する中止判断手段を備
え、前記演算手段は、前記中止判断手段により前記中止
条件を満足していると判断された場合には、前記演算を
中止することを特徴とする。
【0016】なお、バックアップコンデンサの容量が所
定値以上になっていないと判定された場合には、請求項
1記載の発明と同様にランプの点灯、警報等の報知手段
により報知するようにしてもよい。
【0017】なお、請求項記載の発明のように、エア
バッグシステムを、請求項1乃至請求項3の何れか1項
記載のバックアップコンデンサ静電容量低下測定装置
を含んで構成するようにしてもよい。このように、請求
項1又は請求項2記載のバックアップコンデンサ静電容
量低下測定装置を含んでエアバッグシステムを構成する
ようにすれば、バックアップコンデンサの容量が所定値
以上になっているか否かを適正に判定することができる
ので、不安定な電源電圧環境において生ずるバックアッ
プコンデンサの容量低下を高精度で検出することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本形態のバックアップコン
デンサ静電容量低下測定装置が適用されたエアバッグコ
ントローラ(ECU)10は、図1に示すように、ポー
トP1 を介してイグニッションスイッチ41の一方の端
子に接続され、イグニッションスイッチ41の他方の端
子には、車両電源40が接続されている。
【0019】ポートP1 は、ダイオードを介して車両電
源40の電圧を昇圧する昇圧回路(DC/DC)38に
接続されており、昇圧回路38はダイオードを介して、
電源回路12、抵抗Rの一端、ダイオードD1 の一端、
アナログ・デジタル変換器(以下、A/D変換器とい
う)14の一方の入力端子14a、及びエアバッグの電
気着火式の点火装置46のスクイブ上流に接続されてい
るS/S(セーフィングセンサ)の上流部端子に接続さ
れている。なお、抵抗Rの一端には、ダイオードを介し
てポートP1 も接続されている。また、A/D変換器1
4に接続されている加速度センサ42は、半導体や圧電
素子を利用したものや静電容量によるもの等が用いられ
ている。
【0020】ダイオードD1 及び抵抗Rの他端の各々
は、コンデンサCの一端に接続されていると共にA/D
変換器14の入力端子14bに接続されている。なお、
コンデンサCの他端はアースされている。よって、コン
デンサCは、ポートP1 を介して投入された車両電源4
0又は昇圧回路38からの電圧により充電される。ま
た、入力端子14aにはコンデンサCへの電源電圧E1
が、入力端子14bにはコンデンサCの実際の充電電圧
0 が、各々入力される。
【0021】A/D変換器14及び電源回路12はCP
U(中央演算処理装置)18に接続され、CPU18
は、システムバス28を介してRAM22,ROM2
0、タイマ24及び入出力ポート(I/O)26に接続
されている。
【0022】CPU18は、エアバッグコントローラ全
体を制御する。ROM20には、後述する制御ルーチン
に対応するプログラム等が予め格納されている。また、
RAM22は、CPU18のワーエリアとして機能す
る。なお、入出力ポート(I/O)26には、ランプ点
灯装置30が接続されている。
【0023】コンデンサCは、更に、ダイオードD1
介して誤動作防止のためのセーフィングセンサ36接続
され、セーフィングセンサ36は、点火装置46に接続
されている。なお、セーフィングセンサ36にはポート
1 及びイグニッションスイッチ41を介して電源電圧
40にも接続されている。点火装置46は、トランジス
タ34のコレクタ側にも接続され、トランジスタ34の
エミッタ側はアースされている。更に、トランジスタ3
4のベース側は入出力ポート(I/O)26に接続され
ている。
【0024】ところで、イグニッションスイッチ41が
オンされた後車両が走行し、車両が急減速状態になると
セーフィングセンサ36は自動的にオンすると共にコン
トローラ10から駆動信号がトランジスタ34に出力さ
れる。これにより、トランジスタ34が導通し、車両電
源40からの電圧がポートP1 、ダイオード、昇圧回路
38、セーフィングセンサ36、点火装置46、及びト
ランジスタ34に投入される。これにより、点火装置4
6は作動し、その周囲に配設された伝火剤を介してガス
発生剤が燃焼し袋体が乗員側へ向けて膨張される。な
お、車両電源40からポートP1 までのワイヤハーネス
が切断等された場合には、コンデンサCの充電電圧が、
ダイオードD1 、セーフィングセンサ36、点火装置4
6、及びトランジスタ34に投入されて点火装置46が
作動する。
【0025】次に、本形態の制御ルーチンを図2を参照
して説明する。本制御ルーチンは、マイコン16が起動
したときスタートし、ステップ101で、入力端子14
aから入力したコンデンサへの電源電圧E1 と入力端子
14bから入力したコンデンサの実際の充電電圧E0
を取り込み、0.4E1 >E0か否かを判断することに
より、積分開始条件を満足するか否かを判断する。
【0026】ここで、0.4E1 >E0 を積分開始条件
としたのは次の通りである。すなわち、エアバッグコン
トローラ10に電源が投入され、その後、マイコン16
が起動した場合には、電源電圧E1 の40パーセントよ
りコンデンサCの実際の充電電圧E0 が小さい状態
(0.4E1 >E0 )となり、後述する所定時間mΔT
経過後のコンデンサの充電電圧の理論値と実際の充電電
圧とを適正に比較することができる。しかしながら、積
分を開始する際に既にコンデンサCの実際の充電電圧E
0 が電源電圧E1 の40パーセント以上の状態(E0
0.4E1 )であれば、既にコンデンサCの充電が進ん
でおり、所定時間mΔT経過前にコンデンサの充電が進
まない状態となり、コンデンサの充電電圧の理論値と実
際の充電電圧とを適正に比較することができない。すな
わち、エアバッグコントローラ10に電源が投入されて
マイコン16が起動したのか、マイコン16の暴走によ
りリセットがかかってマイコン16が起動したのか判断
することができない。
【0027】そこで、積分開始条件を満足しない場合に
は本制御ルーチンを終了するが、積分開始条件を満足す
る場合には、ステップ102で、電源電圧E1 を入力
し、ステップ103で、コンデンサの充電電圧の理論値
Vを(2)式から演算する。
【0028】
【数1】
【0029】但し、E1 はステップ102において取り
込んだコンデンサCへの電源電圧、Cはバックアップと
して必要とされる容量の最小値、△tは時定数CRの1
/10〜1/20000の値、mは、m△tが0.5C
R〜1.5CRの値である。よって、mは5〜3000
0である。なお、m△t=0.5CR〜1.5CRは、
コンデンサCの充電電圧の理論値を誤差なく演算できる
所定の時間である。
【0030】また、Vn-1 は、前回本ルーチンが実行さ
れてステップ103で演算された理論値である。但し、
本制御ルーチンが最初に実行される際はnが0であり、
n=0の場合のVn-1 の初期値V0 は、予め次のように
設定している。すなわち、バックアップコントローラ1
0へ電源が供給されてから、CPU18による計算が可
能になるまでには、若干の時間T(図3参照)がかか
り、この時間もマイコンの性能により異なるからであ
る。 ・マイコン起動時間≦△tの場合 V0 =0 ・マイコン起動時間>△tの場合 V0 =実際のコンデンサ電圧 なお、mが小さいと初期値V0 が正確でないと計算誤差
が大きくなり、また、mが大きいとコンデンサCの電源
電圧E1 と理論値Vとの差は小さくなって判定不能とな
る。
【0031】次のステップ105で、nを1インクリメ
ントし、ステップ107で、nがmより小さいか否かを
判断し、nがmより小さい場合には、積分開始から所定
時間mΔT経過していないので、ステップ109で、E
1 >E0 か否かを判断することにより、積分中止条件を
満足していないか否かを判断する。
【0032】ここで、E1 ≦E0 を積分中止条件とした
のは、電源電圧E1 は変化し、コンデンサCの実際の充
電電圧E0 が電源電圧E1 以上の状態となった場合に
は、コンデンサCに蓄えられた電荷がダイオードD1
介して電源電圧E1 に加算され、コンデンサCの充電電
圧の理論値に電源電圧E1 の変化量が影響し、コンデン
サCの充電電圧の理論値が適正値とならないからであ
る。
【0033】積分中止条件を満足している場合には本制
御ルーチンを終了し、積分中止条件を満足していない場
合には、ステップ111で、ステップ103においてコ
ンデンサの充電電圧の理論値Vを求めてから所定時間△
t経過したか否かをタイマ24のタイムカウント値に基
づいて判断し、所定時間△t経過した場合に、ステップ
102に戻って、以上の処理(ステップ102〜ステッ
プ111)を実行する。
【0034】このように、所定時間ΔT毎にコンデンサ
Cへの電源電圧を取り込み、コンデンサの充電電圧の理
論値Vn を(2)式から求めることから、図3に示すよ
うに、コンデンサの充電電圧を段階的に求めることがで
きる。これにより、電源電圧E1 が変化しても、電源電
圧E1 の変化量の理論値Vn への影響を小さくすること
ができる。なお、ΔTを短くする程、理論値Vn が点線
で示したコンデンサの実際の充電電圧E0 に近づく。
【0035】ステップ107が否定判定の場合には、積
分開始から所定時間mΔT経過しており、ステップ11
3で、コンデンサCの実際の充電電圧E0 を取り込み、
コンデンサCの電圧の理論値Vn(n=m)が実際の充電電圧
0 より大きいか否かを判断することにより、充分充電
されたコンデンサCの容量が十分ある(コンデンサCの
容量が点火装置46を作動できる値以上)か否かを判断
する。
【0036】ここで、(2)式のCはバックアップとし
て必要とされる容量の最小値であるので、n=mにおい
て演算された理論値Vn(n=m)は、バックアップとして必
要とされるコンデンサCの充電電圧の最大値である。ま
た、コンデンサCの容量はこの最小値より大きい。よっ
て、理論値Vn(n=m)は、コンデンサCの実際の充電電圧
0 より大きい。そこで、理論値Vn(n=m)が実際の充電
電圧E0 より大きい場合には、コンデンサの容量が十分
ある状態であるので、本制御ルーチンを終了し、理論値
n(n=m)が実際の充電電圧E0 以下の場合には、コンデ
ンサの容量が十分ない、すなわち、コンデンサCの故障
と判定でき、ステップ115で、ランプ点灯装置30に
ランプを点灯することを指示してランプを点灯させるこ
とにより、コンデンサCの故障を知らせて、本制御ルー
チンを終了する。
【0037】以上説明したように本形態によれば、電源
電圧が不安定な環境であっても、電源電圧を所定時間毎
に取り込んでコンデンサの充電電圧(理論値)を求めて
いるので、電源電圧の変化量の理論値への影響を小さく
することができ、理論値を適正な値にすることができ、
理論値と実際のコンデンサの充電電圧とを適正に比較す
ることができる。
【0038】以上説明した実施の形態は、エアバッグシ
ステムのコントローラに適用した例を説明したが、本発
明はこれに限定されるものでなく、コンデンサの電圧に
より回路のバックアップを行うものに適用することがで
きる。
【0039】また、前述した実施の形態は、コンデンサ
の容量が十分ないと判定された場合にはランプを点灯さ
せてコンデンサの故障を知らせるようにしているが、本
発明はこれに限定されるものでなく、ランプに代えて又
はランプと共にブザーを鳴らしてコンデンサの故障を知
らせるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、バックアップコンデンサを充電する電源の電源電圧
を検出していることから、バックアップコンデンサの充
電電圧を適正に演算することができ、適正に演算された
充電電圧と検出されたバックアップコンデンサの実充電
電圧とに基づいてバックアップコンデンサの容量が所定
値以上になっているか否かを判定することから、バック
アップコンデンサの容量が所定値以上になっているか否
かを適正に判定することができる、という効果を有す
る。
【0041】請求項2記載の発明は、バックアップコン
デンサを充電する電源の電源電圧を所定時間毎に検出し
ていることから、電源電圧の変化量の最大充電電圧への
影響を少なくすことができ、これにより、バックアップ
コンデンサの充電電圧を適正に演算することができ、適
正に演算された最大充電電圧が検出された充電電圧を上
回っているか否かを判断することにより、バックアップ
コンデンサの容量が所定値以上になっているか否かを判
定することから、バックアップコンデンサの容量が所定
値以上になっているか否かを適正に判定することができ
る、という効果を有する。
【0042】請求項3記載の発明は、バックアップコン
デンサの容量が所定値以上になっているか否かを適正に
判定することができるので、不安定な電源電圧環境にお
いて生ずるバックアップコンデンサの容量低下を高精度
で検出することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態にかかるバックアップコンデンサ静電容
量低下測定装置が適用されたエアバッグコントローラの
ブロック図である。
【図2】本形態の制御ルーチンを示したフローチャート
である。
【図3】電源電圧、実際の充電電圧、及び理論値の変化
を示す線図である。
【符号の説明】
10 エアバッグコントローラ 18 CPU 30 ランプ点灯装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックアップコンデンサを充電する電源
    の電源電圧を検出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段により検出された電源電圧に基づい
    て前記バックアップコンデンサの充電電圧を演算する演
    算手段と、 前記バックアップコンデンサの実充電電圧を検出する第
    2の検出手段と、 前記演算手段により演算された充電電圧と前記第2の検
    出手段により検出された実充電電圧とに基づいて前記バ
    ックアップコンデンサの容量が所定値以上になっている
    か否かを判定する判定手段と、 を備えたバックアップコンデンサ静電容量低下測定装置
    であって 前記第1の検出手段により検出された電源電圧と前記第
    2の検出手段により検出された実充電電圧とを適正に比
    較するための、前記バックアップコンデンサの充電電圧
    を演算する条件を満足しているか否かを判断する判断手
    段を備え、 前記演算手段は、前記判断手段により前記条件を満足し
    ていると判断された場合に、前記演算する、 ことを特徴とするバックアップコンデンサ静電容量低下
    測定装置
  2. 【請求項2】 バックアップコンデンサを充電する電源
    の電源電圧を所定時間毎に検出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段により所定時間毎に検出された電源
    電圧に基づいて前記バックアップコンデンサの電源投入
    から所定時間経過後の最大充電電圧を演算する演算手段
    と、 前記バックアップコンデンサの電源投入から所定時間経
    過後の実充電電圧を検出する第2の検出手段と、 前記演算手段により演算された最大充電電圧が前記第2
    の検出手段により検出された実充電電圧を上回っている
    か否かを判断することにより、前記バックアップコンデ
    ンサの容量が所定値以上になっているか否かを判定する
    判定手段と、 を備えたバックアップコンデンサ静電容量低下測定装置
    であって 前記第1の検出手段により検出された電源電圧
    と前記第2の検出手段により検出された実充電電圧とを
    適正に比較するための、前記バックアップコンデンサの
    充電電圧を演算する条件を満足しているか否かを判断す
    る判断手段を備え、 前記演算手段は、前記判断手段により前記条件を満足し
    ていると判断された場合に、前記演算する、 ことを特徴とするバックアップコンデンサ静電容量低下
    測定装置
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段により検出された電
    源電圧と前記第2の検出手段により検出された実充電電
    圧とから定まると共に前記演算手段により演算される前
    記バックアップコンデンサの充電電圧が適正値とならな
    いと判断できる、前記バックアップコンデンサの充電電
    圧の演算を中止する中止条件を満足しているか否かを判
    断する中止判断手段を備え、 前記演算手段は、前記中止判断手段により前記中止条件
    を満足していると判断された場合には、前記演算を中止
    する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックア
    ップコンデンサ静電容量低下測定装置
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記
    載のバックアップコンデンサ静電容量低下測定装置を含
    んで構成されたエアバッグシステム。
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