JP3409136B2 - ディジタル放送用直交変調装置 - Google Patents

ディジタル放送用直交変調装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送用
の変調信号を生成する直交変調装置において、異なる方
式の種々の変調信号を簡単な構成で生成できるようにす
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地上波、衛星、ケーブルによる放
送がディジタル化されようとしている。この種のディジ
タル放送を受信するためには、ディジタル放送用の受信
機が必要となり、これらの受信機やそのデバイス等を開
発、製造する分野においては、これらの受信機やデバイ
スの性能評価のために、高い信号純度の信号発生器が要
求されている。
【0003】ただし、上記のディジタル放送では、放送
方式や地域によって変調方式が異なっている。
【0004】例えば、地上波のディジタル放送では、米
国ではVSB(残留側波帯)変調方式が使用され、日本
国内および欧州ではOFDM(直交周波数分割多重)変
調方式が使用される。
【0005】また、衛星によるディジタル放送では、欧
州および米国ではQPSK(4相シフトキーイング)変
調方式が使用され、日本国内では8PSK(8相シフト
キーイング)、QPSK、BPSK(2相シフトキーイ
ング)の変調方式が使用される。
【0006】また、ケーブルによるディジタル放送で
は、欧州、米国および日本国内でQAM(4相振幅)変
調方式が使用される。
【0007】これらの各変調方式のうち、地上波のディ
ジタル放送に使用されるVSB変調方式では、図6に示
すように、変調用の入力信号(VSB信号)をDA変換
器1によってアナログ信号に変換して加算器2に入力し
て直流を加えてからミキサ3に入力して、キャリア信号
発生器4からの周波数Fiのキャリア信号Caと周波数
混合し、その混合出力から直流の印加によって発生する
キャリア成分と一方の側波帯成分とをアナログフィルタ
5で抽出して、中間周波(Fi)帯のVSB変調波を生
成している。
【0008】また、OFDM変調方式の場合には、図7
に示すように、ベースバンドの入力信号I(同相成
分)、Q(直交成分)をディジタル型の直交変調器6の
乗算器6a、6bに入力して、位相が90°異なる周波
数Fiのキャリア信号Cb、Cc(実際には離散的な数
値データ)をそれぞれ乗算し、その乗算結果を加算器6
cによって加算する。そして、この加算結果をDA変換
器7によってアナログ信号に変換して中間周波(Fi)
帯の変調波を生成している。
【0009】また、衛星によるディジタル放送に使用さ
れる各PSK変調方式およびケーブルによるディジタル
放送に使用されるQAM変調方式では、図8に示すよう
に、それぞれの変調方式に対応したベースバンドの入力
信号I(同相成分)、Q(直交成分)を第1、第2のD
A変換器8、9によってアナログ信号に変換して第1、
第2のアナログフィルタ10、11によってその基本波
成分を抽出して、アナログ型の直交変調器12に入力す
る。
【0010】直交変調器12は、第1のアナログフィル
タ10の出力信号と周波数Fiのキャリア信号Cd(連
続した正弦波)とを第1ミキサ12aで周波数混合し、
第2のアナログフィルタ11の出力信号とキャリア信号
Ceに対して位相が90°異なる周波数Fiのキャリア
信号Ce(連続した正弦波)とを第2ミキサ12bで周
波数混合し、両ミキサの出力を加算器12cで加算合成
することにより、中間周波(Fi)帯の変調波を生成し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにディジタ
ル放送用の各方式の変調波を得るための変調装置の構成
はそれぞれ異なっているため、異なる変調方式用の受信
機やその構成回路等を開発、製造するためには、各変調
方式毎に構成が異なる複数の変調装置を用意しなければ
ならず、信号発生器全体の構成が複雑化するという問題
があった。
【0012】このために、前記した変調装置のうち、衛
星放送用の各PSK変調方式およびケーブル放送用のQ
AM変調方式に対応している図8の変調装置を用いて、
地上波用のOFDM変調方式やVSB変調方式の変調波
を生成することが考えられる。
【0013】しかしながら、図8に示す変調装置でOF
DM変調波を生成しようとすると、アナログ型の直交変
調器12のキャリアリークによって変調精度が著しく低
下するという新たな問題が生じる。
【0014】即ち、OFDM変調波は、図9に示すよう
に、それぞれの帯域が狭い多数(数1000)のサブキ
ャリア信号A(1)〜A(N)で1つのチャネルが構成
されており、たとえチャネル全体の電力に対するキャリ
アリークRのレベル比が小さくても、各サブキャリア信
号A(1)〜A(N)の電力に対するキャリアリークR
のレベル比は信号の数(N)倍だけ悪化し、キャリアの
周波数Fiと一致するサブキャリア信号A〔(N+1)
/2〕の変調精度が著しく低下してしまう。
【0015】また、図6に示したVSB変調方式の変調
装置のように、AM変調と残留側波帯抽出用のアナログ
フィルタを用いてVSB変調波を発生するものと、図8
の変調装置のように直交変調器を用いたものとは構成が
全く異なっているので、VSB変調波を図8のような変
調装置で発生させることは容易ではなかった。
【0016】本発明は、この問題を解決して、簡単な構
成でディジタル放送用の異なる変調方式の変調波を発生
することができるディジタル放送用直交変調装置を提供
することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のディジタル放送用直交変調装置
は、入力されるディジタル信号に対して予め設定された
フィルタ係数に対応する帯域制限処理を行うオーバサン
プリング型の第1のディジタルフィルタ(21)および
第2のディジタルフィルタ(22)と、前記第1、第2
のディジタルフィルタのフィルタ係数を切り換えるフィ
ルタ係数切換手段(23)と、前記第1のディジタルフ
ィルタおよび第2のディジタルフィルタの出力をそれぞ
れアナログ信号に変換する第1のDA変換器(24)お
よび第2のDA変換器(25)と、前記第1のDA変換
器および第2のDA変換器の出力信号から基本波成分を
それぞれ抽出する第1のアナログフィルタ(26)およ
び第2のアナログフィルタ(27)と、前記第1のアナ
ログフィルタの出力信号と前記第2のアナログフィルタ
の出力信号とを、所定の中間周波数のキャリア信号によ
って直交変調するアナログ型の直交変調器(28)と、
ディジタル放送用の複数の変調方式のいずれかを指定す
る変調方式指定手段(35)とを備え、前記フィルタ係
数切換手段は、前記変調方式指定手段によって残留側波
帯変調方式が指定された場合には、前記第1、第2のデ
ィジタルフィルタが、共通の入力信号からベースバンド
複素残留側波帯信号を生成するためのディジタル複素フ
ィルタとなるようにフィルタ係数を設定して、前記直交
変調器から残留側波帯変調波を出力させ、衛星放送用ま
たはケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定された
場合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、そ
れぞれの入力信号のベースバンド成分を抽出するフィル
タとなるようにフィルタ係数を設定して、前記直交変調
器から前記指定された方式の前記中間周波数帯の変調波
を出力させるように構成されている。
【0018】また、本発明の請求項2のディジタル放送
用直交変調装置は、入力されるディジタル信号に対して
予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を
行うオーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ
(21)および第2のディジタルフィルタ(22)と、
前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、前記第1
のディジタルフィルタおよび第2のディジタルフィルタ
の出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1のDA変
換器(24)および第2のDA変換器(25)と、前記
第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信号か
ら基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフィル
タ(26)および第2のアナログフィルタ(27)と、
前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
変調器(28)と、前記直交変調器のキャリア信号の周
波数を切り換えるキャリア周波数切換手段(29)と、
前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、
前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
チ(30、31)と、前記スイッチを切り換える出力切
換手段(34)と、ディジタル放送用の複数の変調方式
のいずれかを指定する変調方式指定手段(35)とを備
え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手
段によって直交周波数分割多重変調方式が指定された場
合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、それ
ぞれの入力信号の所定番目のイメージ成分を抽出するバ
ンドパスフィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、
衛星放送用またはケーブル伝送用のディジタル変調方式
が指定された場合には、前記第1、第2のディジタルフ
ィルタが、それぞれの入力信号のベースバンド成分を抽
出するフィルタとなるようにフィルタ係数を設定するよ
うに構成され、前記キャリア周波数切換手段は、前記変
調方式指定手段によって直交周波数分割多重変調方式が
指定された場合には、前記所定の中間周波数と前記第
1、第2のディジタルフィルタが抽出した所定番目のイ
メージ成分の周波数との差に等しい周波数を前記直交変
調器に設定し、前記衛星放送用またはケーブル伝送用の
ディジタル変調方式が指定された場合には、前記所定の
中間周波数と等しい周波数を前記直交変調器に設定する
ように構成され、前記出力切換手段は、前記変調方式指
定手段によって、直交周波数分割多重変調方式が指定さ
れた場合には、前記スイッチを前記第3のアナログフィ
ルタ側に接続して、該第3のアナログフィルタによって
抽出された前記中間周波数帯の信号を直交周波数分割多
重変調波として出力させ、前記衛星放送用またはケーブ
ル伝送用のディジタル変調方式が指定された場合には、
前記スイッチを前記直交変調器側に接続して、該直交変
調器の出力信号を指定された変調方式の変調波として出
力させるように構成されている。
【0019】また、本発明の請求項3のディジタル放送
用直交変調装置は、入力されるディジタル信号に対して
予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を
行うオーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ
(21)および第2のディジタルフィルタ(22)と、
前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、前記第1
のディジタルフィルタおよび第2のディジタルフィルタ
の出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1のDA変
換器(24)および第2のDA変換器(25)と、前記
第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信号か
ら基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフィル
タ(26)および第2のアナログフィルタ(27)と、
前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
変調器(28)と、前記直交変調器のキャリア信号の周
波数を切り換えるキャリア周波数切換手段(29)と、
前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、
前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
チ(30、31)と、前記スイッチを切り換える出力切
換手段(34)と、ディジタル放送用の複数の変調方式
のいずれかを指定する変調方式指定手段(35)とを備
え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手
段によって残留側波帯変調方式が指定された場合には、
前記第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信
号からベースバンド複素残留側波帯信号を生成するため
の複素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、直
交周波数分割多重変調方式が指定された場合には、前記
第1、第2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信
号の所定番目のイメージ成分を抽出するバンドパスフィ
ルタとなるようにフィルタ係数を設定するように構成さ
れ、前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定
手段によって残留側波帯変調方式が指定された場合に
は、前記所定の中間周波数と等しい周波数を前記直交変
調器に設定し、直交周波数分割多重変調方式が指定され
た場合には、前記所定の中間周波数と前記第1、第2の
ディジタルフィルタが抽出した所定番目のイメージ成分
の周波数との差に等しい周波数を前記直交変調器に設定
するように構成され、前記出力切換手段は、前記変調方
式指定手段によって残留側波帯変調方式が指定された場
合には、前記スイッチを前記直交変調器側に接続して該
直交変調器の出力信号を残留側波帯変調波として出力さ
せ、直交周波数分割多重変調方式が指定された場合に
は、前記スイッチを前記第3のアナログフィルタ側に接
続して、該第3のアナログフィルタによって抽出された
前記中間周波数数帯の信号を直交周波数分割多重変調波
として出力させるように構成されている。
【0020】また、本発明の請求項4のディジタル放送
用直交変調装置は、入力されるディジタル信号に対して
予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を
行うオーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ
(21)および第2のディジタルフィルタ(22)と、
前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、前記第1
のディジタルフィルタおよび第2のディジタルフィルタ
の出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1のDA変
換器(24)および第2のDA変換器(25)と、前記
第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信号か
ら基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフィル
タ(26)および第2のアナログフィルタ(27)と、
前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
変調器(28)と、前記直交変調器のキャリア信号の周
波数を切り換えるキャリア周波数切換手段(29)と、
前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、
前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
チ(30、31)と、前記スイッチを切り換える出力切
換手段(34)と、ディジタル放送用の複数の変調方式
のいずれかを指定する変調方式指定手段(35)とを備
え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手
段によって残留側波帯変調方式が指定された場合には、
前記第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信
号からベースバンド複素残留側波帯信号を生成するため
の複素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、直
交周波数分割多重変調方式が指定された場合には、前記
第1、第2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信
号の所定番目のイメージ成分を抽出するバンドパスフィ
ルタとなるようにフィルタ係数を設定し、衛星放送用ま
たはケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定された
場合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、そ
れぞれの入力信号のベースバンド成分を抽出するフィル
タとなるようにフィルタ係数を設定するように構成さ
れ、前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定
手段によって残留側波帯変調方式または前記衛星放送用
またはケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定され
た場合には、前記所定の中間周波数と等しい周波数を前
記直交変調器に設定し、直交周波数分割多重変調方式が
指定された場合には、前記所定の中間周波数と前記第
1、第2のディジタルフィルタが抽出した所定番目のイ
メージ成分の周波数との差に等しい周波数を前記直交変
調器に設定するように構成され、前記出力切換手段は、
前記変調方式指定手段によって残留側波帯変調方式また
は前記衛星放送用またはケーブル伝送用のディジタル変
調方式が指定された場合には、前記スイッチを前記直交
変調器側に接続して該直交変調器の出力信号を所定され
た変調方式の変調波として出力させ、直交周波数分割多
重変調方式が指定された場合には、前記スイッチを前記
第3のアナログフィルタ側に接続して、該第3のアナロ
グフィルタによって抽出された前記中間周波数帯の信号
を直交周波数分割多重変調波として出力させるように構
成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態のディジ
タル放送用直交変調装置20(以下、直交変調装置20
と記す)の構成を示している。
【0022】この直交変調装置20は、前記した地上波
のディジタル放送で使用されるOFDM変調方式、VS
B変調方式、衛星によるディジタル放送で使用されるQ
PSK、8PSK、BPSKの各変調方式およびケーブ
ルによるディジタル放送で使用されるQAM変調方式の
変調信号を生成できるように構成したものである。
【0023】図1において、第1のディジタルフィルタ
21および第2のディジタルフィルタ22は、オーバサ
ンプリング型のFIRディジタルフィルタ(例えばGr
ayChip社製の型名GC2011A)であり、変調
用のディジタル入力信号Sa、Sbに対して、所定次数
のオーバサンプリング(ゼロ補間)処理してから予め設
定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を行う。
【0024】フィルタ係数切換手段23は、第1のディ
ジタルフィルタ21、第2のディジタルフィルタ22の
フィルタ係数を、後述する変調方式指定手段35によっ
て指定された変調方式に応じて切り換える。
【0025】第1のディジタルフィルタ21の出力信号
は第1のDA変換器24に入力されてアナログ信号に変
換され、第2のディジタルフィルタ22の出力信号は第
2のDA変換器25に入力されてアナログ信号に変換さ
れる。
【0026】第1のDA変換器24と第2のDA変換器
25の出力信号は、それぞれ第1のアナログフィルタ2
6と第2のアナログフィルタ27に入力される。
【0027】第1のアナログフィルタ26は第1のDA
変換器24の出力信号から基本波の信号成分を抽出して
直交変調器28に出力し、第2のアナログフィルタ27
は第2のDA変換器25の出力信号から基本波の信号成
分を抽出して直交変調器28に出力する。
【0028】直交変調器28は、連続した正弦波のキャ
リア信号C1を発生するキャリア信号発生器28aと、
キャリア信号C1を90°移相したキャリア信号C2を
出力する移相器28bと、第1のアナログフィルタ26
の出力とキャリア信号C1とを混合する第1のミキサ2
8cと、第2のアナログフィルタ27の出力とキャリア
信号C2とを混合する第2のミキサ28dと、第1のミ
キサ28cの出力と第2のミキサ28dの出力を加算合
成する合成器28eとによって構成されている。
【0029】キャリア周波数切換手段29は、後述する
変調方式指定手段35によって指定された変調方式に応
じてキャリア信号発生器28aのキャリア周波数を切り
換える。
【0030】直交変調器28の出力信号は、連動式の一
対のスイッチ30、31のうち、一方のスイッチ30か
ら他方のスイッチ31または第3のアナログフィルタ3
2に選択的に入力される。
【0031】第3のアナログフィルタ32は、所定の中
間周波数(Fi)帯の信号成分を抽出するためのもので
あり、例えばSAW型の帯域通過フィルタによって構成
されている。
【0032】第3のアナログフィルタ32の出力は、こ
の第3のアナログフィルタ32の挿入損失を補うために
増幅器33によって増幅され、他方のスイッチ31に入
力される。なお、この増幅器33を省略して第3のアナ
ログフィルタ32の出力を直接スイッチ31に入力して
もよい。
【0033】スイッチ31は、増幅器33の出力(第3
のアナログフィルタ32の出力)またはスイッチ30か
ら出力される直交変調器28の出力信号のいずれかを所
望の変調信号として出力する。
【0034】この2つのスイッチ30、31は、スイッ
チ30が直交変調器28の出力を第3のアナログフィル
タ32側に入力しているときには、スイッチ31が増幅
器33の出力を選択し、スイッチ30が直交変調器28
の出力をスイッチ31側に入力しているときには、その
直交変調器28の出力を選択するように連動するもので
あり、その接続状態は出力切換手段34によって切り換
えられる。なお、スイッチ30を省略して、直交変調器
28の出力をスイッチ31と第3のアナログフィルタ3
2と共通に入力し、スイッチ31のみを出力切換手段3
4によって切り換えて出力を選択するようにしてもよ
い。
【0035】出力切換手段34は、変調方式指定手段3
5によって指定された変調方式に応じて、スイッチ3
0、31の接続状態を切り換える。
【0036】変調方式指定手段35は、この直交変調装
置20の変調方式を指定するものであり、前記したVS
B変調方式、OFDM変調方式、各QSK変調方式およ
びQAM方式のうちの所望の変調方式を、前記フィルタ
係数切換手段23、キャリア周波数切換手段29および
出力切換手段34に対して指定する。
【0037】次に、フィルタ係数切換手段23、キャリ
ア周波数切換手段29および出力切換手段34の詳細動
作およびこの直交変調装置20全体の動作を各変調方式
毎に説明する。
【0038】始めに、変調方式指定手段35によってV
SB変調方式が指定された場合について説明する。な
お、この場合には、図2の(a)に示すスペクトラムの
VSB信号(直流を含む)が、入力信号Sa、Sbとし
て第1、第2のディジタルフィルタ21、22に共通に
入力されるものとする。
【0039】VSB変調方式が指定された場合、フィル
タ係数切換手段23は、第1、第2のディジタルフィル
タ21、22が、共通に入力されるVSB信号からベー
スバンド複素VSB信号を生成するための複素フィルタ
となるようにフィルタ係数を設定する。
【0040】即ち、第1のディジタルフィルタ21が、
図2の(b)のように直流(f=0)を中心にして左右
対象な通過帯域を有し入力されるVSB信号をそのまま
通過させる特性Faとなるようにフィルタ係数を設定
し、第2のディジタルフィルタ21が、図2の(c)の
ように直流(f=0)から正の周波数側では第1のディ
ジタルフィルタ21と同一の通過帯域を有し、負の周波
数側では第1のディジタルフィルタ21と位相が反転し
た通過帯域を有する特性Fbとなるようにフィルタ係数
を設定する。
【0041】また、変調方式指定手段35によってVS
B変調方式が指定された場合、キャリア周波数切換手段
29は、所定の中間周波数と等しい周波数Fiを直交変
調器28のキャリア信号発生器28aに設定し、出力切
換手段34は、直交変調器28の出力を選択して変調波
として出力させる。
【0042】このため、第1のディジタルフィルタ21
からは、入力されたVSB信号がそのまま第1のD/A
変換器24に出力されてアナログ信号に変換され、第1
のアナログフィルタ26によってその基本波成分が抽出
されて直交変調器28に入力される。
【0043】一方、第2のディジタルフィルタ22から
は、入力されたVSB信号のうち、負の周波数成分の位
相が反転した信号が第2のD/A変換器25に出力され
てアナログ信号に変換され、第2のアナログフィルタ2
7によってその基本波成分が抽出されて直交変調器28
に入力される。
【0044】そして、第1のアナログフィルタ26の出
力は直交変調器28の第1のミキサ28cにおいて周波
数Fiのキャリア信号Caと混合される。この第1のミ
キサ28cの混合出力は、図3の(a)に示すように、
入力されたVSB信号が、その中心周波数をキャリア周
波数Fiまでシフトしたスペクトラムとなる。
【0045】また、第2のアナログフィルタ27の出力
は直交変調器28の第2のミキサ28dにおいて周波数
Fiのキャリア信号Cbと混合される。この第2のミキ
サ28dの混合出力は、図3の(b)に示すように、第
2のディジタルフィルタ22によって負の周波数成分の
位相が反転したVSB信号が、キャリア周波数Fiまで
シフトしたスペクトラムとなる。
【0046】したがって、両ミキサ28c、28dの出
力が合成器28eで加算合成されると、キャリア周波数
Fiより低い周波数成分が相殺されて、図3の(c)の
ように、直流によって発生するキャリアとそのキャリア
周波数Fiより高い側波帯成分からなるVSB変調波と
なり、このVSB変調波がスイッチ30、31を介して
出力される。
【0047】次に、変調方式指定手段35によってOF
DM変調方式が指定された場合について説明する。な
お、この場合には、OFDMの直交する2系統の信号
I、Qが、入力信号Sa、Sbとしてそれぞれ第1、第
2のディジタルフィルタ21、22に入力される。
【0048】第1、第2のディジタルフィルタ21、2
2に入力された2つの信号I、Qは、各ディジタルフィ
ルタ21、22のオーバサンプリング処理(ここでは8
ゼロ補間)によって、図4の(a)のように、直流を中
心とする基本波成分(ベースバンド成分)K0とイメー
ジ成分K1〜K8とを含んでいる。各イメージ成分K1
〜K8はサンプリング周波数Fsの1/8間隔で且つ隣
合うもの同士が位相反転して生じたものである。
【0049】ここで、フィルタ係数切換手段23は、第
1、第2のディジタルフィルタ21、22が、入力信号
I、Qの所定番目のイメージ成分(ここでは第1イメー
ジ成分K1の場合について説明するが他のイメージ成分
でもよい)をそれぞれ抽出するためのバンドパスフィル
タとなるようにフィルタ係数を設定する。
【0050】また、変調方式指定手段35によってOF
DM変調方式が指定された場合、キャリア周波数切換手
段29は、所定の中間周波数Fiと、前記第1、第2の
ディジタルフィルタ21、22が抽出するイメージ成分
の中心周波数Fs/8との差に等しい周波数Fi′を直
交変調器28のキャリア信号発生器28aに設定し、出
力切換手段34は、スイッチ30、31を第3のアナロ
グフィルタ32側に接続する。
【0051】このため、第1、第2のディジタルフィル
タ21、22からは、入力信号I、Qの第1イメージ成
分K1がそれぞれ抽出されるが、このディジタルフィル
タの出力には、図4の(b)のように、周波数Fs/2
を中心にして第1イメージ成分K1と対象な位置の第7
イメージ成分K7の一部が含まれている。
【0052】しかしこの第7イメージ成分K7は、第
1、第2のアナログフィルタ26、27によって除去さ
れるため、図4の(c)のように、第1イメージ成分K
1のみがそれぞれ直交変調器28に入力される。
【0053】そして、第1のアナログフィルタ26の出
力は直交変調器28の第1のミキサ28cにおいて周波
数Fi′(=Fi−Fs/8)のキャリア信号Caと混
合される。
【0054】この第1のミキサ28cの混合出力には、
図4の(d)のように、信号Iの第1イメージ成分をF
i′だけ高い方へシフトした成分Kiと、信号Iの第
1イメージ成分をFi′だけ低い方へシフトした成分K
(信号Iの第1イメージ成分をFi′−Fs/8だ
け高い方へシフトした位相反転成分)および周波数F
i′のキャリアリークRiが含まれる。
【0055】一方、第2のアナログフィルタ27の出力
は直交変調器28の第2のミキサ28dにおいて周波数
Fi′(=Fi−Fs/8)のキャリア信号Cbと混合
される。
【0056】この第2のミキサ28dの混合出力にも、
図4の(d)に示したように信号Qの第1イメージ成分
をFi′だけ高い方へシフトした成分Kqと、Fi′
だけ低い方へシフトした成分Kq(Fi′−Fs/8
だけ高い方へシフトした位相反転成分)および周波数F
i′のキャリアリークRqが含まれる。
【0057】ここで、入力信号I、Qは互いに位相が直
交し、キャリア信号Ca、Cbの位相も直交しているの
で、両ミキサ28c、28dの出力を合成器28eで加
算合成すると、キャリア周波数Fi′より低い周波数成
分K1i、K1qが相殺されて(K(i+q)
ように完全に相殺されない場合もある)、図4の(e)
のように、キャリア周波数Fi′より高い周波数、即
ち、周波数Fiの信号成分K(i+q)とキャリアリ
ークRが出力される。
【0058】そして、この直交変調器28の出力のう
ち、周波数Fiの信号成分K(i+q)のみが、周波
数Fiを通過帯域中心とする特性Fcを有する第3のア
ナログフィルタ32によって抽出され増幅器33によっ
て増幅されて、図4の(f)のようにOFDM変調波と
して出力される。
【0059】このOFDM変調波とキャリアリークRと
は、周波数がFs/8だけ離れており、第3のアナログ
フィルタ32によって両者をほぼ完全に分離することが
できるので、出力されるOFDM変調波の各信号成分の
変調精度はこのキャリアリークによって悪化することは
ない。
【0060】また、この直交変調装置20の基本構成
は、衛星放送用およびケーブル放送用の各PSK変調あ
るいはQAM変調に対応したものであるので、これらの
変調方式の変調波も容易に発生することができる。
【0061】即ち、衛星放送用またはケーブル放送用の
変調方式が指定された場合、フィルタ係数切換手段23
は、入力される2つの信号I、Qの基本波成分(ベース
バンド成分)が第1、第2のDA変換器24、25に入
力されるように第1、第2のディジタルフィルタ21、
22のフィルタ係数を設定し、キャリア周波数切換手段
29は、所定の中間周波数Fiと等しい周波数を直交変
調器28のキャリア信号発生器28aに設定し、出力切
換手段34は、直交変調器28の出力を選択して変調波
として出力させる。
【0062】なお、これらの各PSK、QAM変調波
は、OFDM変調波のように多数のスペクトラムからな
るものではないのでキャリアリークがあっても変調精度
に大きな影響を与えない。
【0063】以上のように、この実施形態の直交変調装
置20では、VSB変調方式が指定された場合には、第
1、第2のディジタルフィルタ21、22が複素フィル
タとなるように設定することで、直交変調器28からV
SB変調波を出力させ、OFDM変調方式が指定された
場合には、第1、第2のディジタルフィルタ21、22
が入力信号の所定番目のイメージ成分を抽出するバンド
パスフィルタとなるように設定するとともに、直交変調
器28のキャリア周波数をそのイメージ成分の周波数だ
けオフセットすることによって、直交変調器28の出力
に含まれるOFDM変調波とキャリアリークとを分離さ
せ、第3のアナログフィルタ32によってOFDM変調
波のみを抽出できるようにしている。
【0064】このため、簡単な構成で、ディジタル放送
用の全ての変調方式の変調波を容易に発生することがで
きる。
【0065】なお、上記直交変調装置20では、ディジ
タル放送用の全ての変調方式の変調波を発生するように
していたが、VSB変調方式の変調波が不要な場合や、
衛星用放送用の各PSK変調方式が不要な場合、ケーブ
ル用のQAM変調方式が不要な場合、あるいは衛星放送
用とケーブル用の変調方式の変調波がともに不要な場合
のでも、前記図1の直交変調装置20と同一構成の変調
装置を用いることができる。
【0066】この場合には、フィルタ係数切換手段2
3、キャリア周波数切換手段29および出力切換手段3
4は、変調方式指定手段35によって指定された変調方
式に対応して、フィルタ係数の切り換え、キャリア周波
数の切り換えおよび出力の切り換えを前記同様に行えば
よい。
【0067】また、OFDM変調方式の変調波が不要な
場合には、直交変調器28のキャリア周波数のオフセッ
トおよび第3のアナログフィルタ32による信号抽出が
不要となるので、図5に示す直交変調装置40のよう
に、キャリア周波数切換手段29、スイッチ30、3
1、第3のアナログフィルタ32、増幅器33および出
力切換手段34を省略することができる。
【0068】この場合、直交変調器28のキャリア信号
C1の周波数は所定の中間周波数Fiに固定しておき、
フィルタ係数切換手段23が、変調方式指定手段35に
よって指定された変調方式に対して、第1、第2のディ
ジタルフィルタ21、22のフィルタ係数を前記同様に
切り換え設定すればよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1のディ
ジタル放送用直交変調装置は、入力されるディジタル信
号に対して予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域
制限処理を行うオーバサンプリング型の第1のディジタ
ルフィルタ(21)および第2のディジタルフィルタ
(22)と、前記第1、第2のディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を切り換えるフィルタ係数切換手段(23)
と、前記第1のディジタルフィルタおよび第2のディジ
タルフィルタの出力をそれぞれアナログ信号に変換する
第1のDA変換器(24)および第2のDA変換器(2
5)と、前記第1のDA変換器および第2のDA変換器
の出力信号から基本波成分をそれぞれ抽出する第1のア
ナログフィルタ(26)および第2のアナログフィルタ
(27)と、前記第1のアナログフィルタの出力信号と
前記第2のアナログフィルタの出力信号とを、所定の中
間周波数のキャリア信号によって直交変調するアナログ
型の直交変調器(28)と、ディジタル放送用の複数の
変調方式のいずれかを指定する変調方式指定手段(3
5)とを備え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調
方式指定手段によって残留側波帯変調方式が指定された
場合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、共
通の入力信号からベースバンド複素残留側波帯信号を生
成するためのディジタル複素フィルタとなるようにフィ
ルタ係数を設定して、前記直交変調器から残留側波帯変
調波を出力させ、衛星放送用またはケーブル伝送用のデ
ィジタル変調方式が指定された場合には、前記第1、第
2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信号のベー
スバンド成分を抽出するフィルタとなるようにフィルタ
係数を設定して、前記直交変調器から前記指定された方
式の前記中間周波数帯の変調波を出力させるように構成
されている。
【0070】このため、少なくとも地上波用の残留側波
帯変調方式の変調波と衛星放送用、ケーブル伝送用の変
調方式の変調波とを、簡単な構成で発生させることがで
きる。
【0071】また、本発明の請求項2のディジタル放送
用直交変調装置は、入力されるディジタル信号に対して
予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を
行うオーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ
(21)および第2のディジタルフィルタ(22)と、
前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、前記第1
のディジタルフィルタおよび第2のディジタルフィルタ
の出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1のDA変
換器(24)および第2のDA変換器(25)と、前記
第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信号か
ら基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフィル
タ(26)および第2のアナログフィルタ(27)と、
前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
変調器(28)と、前記直交変調器のキャリア信号の周
波数を切り換えるキャリア周波数切換手段(29)と、
前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、
前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
チ(30、31)と、前記スイッチを切り換える出力切
換手段(34)と、ディジタル放送用の複数の変調方式
のいずれかを指定する変調方式指定手段(35)とを備
え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手
段によって直交周波数分割多重変調方式が指定された場
合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、それ
ぞれの入力信号の所定番目のイメージ成分を抽出するバ
ンドパスフィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、
衛星放送用またはケーブル伝送用のディジタル変調方式
が指定された場合には、前記第1、第2のディジタルフ
ィルタが、それぞれの入力信号のベースバンド成分を抽
出するフィルタとなるようにフィルタ係数を設定するよ
うに構成され、前記キャリア周波数切換手段は、前記変
調方式指定手段によって直交周波数分割多重変調方式が
指定された場合には、前記所定の中間周波数と前記第
1、第2のディジタルフィルタが抽出した所定番目のイ
メージ成分の周波数との差に等しい周波数を前記直交変
調器に設定し、前記衛星放送用またはケーブル伝送用の
ディジタル変調方式が指定された場合には、前記所定の
中間周波数と等しい周波数を前記直交変調器に設定する
ように構成され、前記出力切換手段は、前記変調方式指
定手段によって、直交周波数分割多重変調方式が指定さ
れた場合には、前記スイッチを前記第3のアナログフィ
ルタ側に接続して、該第3のアナログフィルタによって
抽出された前記中間周波数帯の信号を直交周波数分割多
重変調波として出力させ、前記衛星放送用またはケーブ
ル伝送用のディジタル変調方式が指定された場合には、
前記スイッチを前記直交変調器側に接続して、該直交変
調器の出力信号を指定された変調方式の変調波として出
力させるように構成されている。
【0072】このため、少なくとも地上波用の直交周波
数分割多重変調方式の変調波と衛星放送用、ケーブル伝
送用の変調方式の変調波とを、簡単な構成で発生させる
ことができる。
【0073】また、本発明の請求項3のディジタル放送
用直交変調装置は、入力されるディジタル信号に対して
予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を
行うオーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ
(21)および第2のディジタルフィルタ(22)と、
前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、前記第1
のディジタルフィルタおよび第2のディジタルフィルタ
の出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1のDA変
換器(24)および第2のDA変換器(25)と、前記
第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信号か
ら基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフィル
タ(26)および第2のアナログフィルタ(27)と、
前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
変調器(28)と、前記直交変調器のキャリア信号の周
波数を切り換えるキャリア周波数切換手段(29)と、
前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、
前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
チ(30、31)と、前記スイッチを切り換える出力切
換手段(34)と、ディジタル放送用の複数の変調方式
のいずれかを指定する変調方式指定手段(35)とを備
え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手
段によって残留側波帯変調方式が指定された場合には、
前記第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信
号からベースバンド複素残留側波帯信号を生成するため
の複素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、直
交周波数分割多重変調方式が指定された場合には、前記
第1、第2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信
号の所定番目のイメージ成分を抽出するバンドパスフィ
ルタとなるようにフィルタ係数を設定するように構成さ
れ、前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定
手段によって残留側波帯変調方式が指定された場合に
は、前記所定の中間周波数と等しい周波数を前記直交変
調器に設定し、直交周波数分割多重変調方式が指定され
た場合には、前記所定の中間周波数と前記第1、第2の
ディジタルフィルタが抽出した所定番目のイメージ成分
の周波数との差に等しい周波数を前記直交変調器に設定
するように構成され、前記出力切換手段は、前記変調方
式指定手段によって残留側波帯変調方式が指定された場
合には、前記スイッチを前記直交変調器側に接続して該
直交変調器の出力信号を残留側波帯変調波として出力さ
せ、直交周波数分割多重変調方式が指定された場合に
は、前記スイッチを前記第3のアナログフィルタ側に接
続して、該第3のアナログフィルタによって抽出された
前記中間周波数数帯の信号を直交周波数分割多重変調波
として出力させるように構成されている。
【0074】このため、少なくとも地上波用の残留側波
帯変調方式の変調波と直交周波数分割多重変調方式の変
調波とを、簡単な構成で発生させることができる。
【0075】また、本発明の請求項4のディジタル放送
用直交変調装置は、入力されるディジタル信号に対して
予め設定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を
行うオーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ
(21)および第2のディジタルフィルタ(22)と、
前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、前記第1
のディジタルフィルタおよび第2のディジタルフィルタ
の出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1のDA変
換器(24)および第2のDA変換器(25)と、前記
第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信号か
ら基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフィル
タ(26)および第2のアナログフィルタ(27)と、
前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
変調器(28)と、前記直交変調器のキャリア信号の周
波数を切り換えるキャリア周波数切換手段(29)と、
前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、
前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
チ(30、31)と、前記スイッチを切り換える出力切
換手段(34)と、ディジタル放送用の複数の変調方式
のいずれかを指定する変調方式指定手段(35)とを備
え、前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手
段によって残留側波帯変調方式が指定された場合には、
前記第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信
号からベースバンド複素残留側波帯信号を生成するため
の複素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、直
交周波数分割多重変調方式が指定された場合には、前記
第1、第2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信
号の所定番目のイメージ成分を抽出するバンドパスフィ
ルタとなるようにフィルタ係数を設定し、衛星放送用ま
たはケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定された
場合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、そ
れぞれの入力信号のベースバンド成分を抽出するフィル
タとなるようにフィルタ係数を設定するように構成さ
れ、前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定
手段によって残留側波帯変調方式または前記衛星放送用
またはケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定され
た場合には、前記所定の中間周波数と等しい周波数を前
記直交変調器に設定し、直交周波数分割多重変調方式が
指定された場合には、前記所定の中間周波数と前記第
1、第2のディジタルフィルタが抽出した所定番目のイ
メージ成分の周波数との差に等しい周波数を前記直交変
調器に設定するように構成され、前記出力切換手段は、
前記変調方式指定手段によって残留側波帯変調方式また
は前記衛星放送用またはケーブル伝送用のディジタル変
調方式が指定された場合には、前記スイッチを前記直交
変調器側に接続して該直交変調器の出力信号を所定され
た変調方式の変調波として出力させ、直交周波数分割多
重変調方式が指定された場合には、前記スイッチを前記
第3のアナログフィルタ側に接続して、該第3のアナロ
グフィルタによって抽出された前記中間周波数帯の信号
を直交周波数分割多重変調波として出力させるように構
成されている。
【0076】このため、地上波用の残留側波帯変調方
式、直交周波数分割多重変調方式の変調波と衛星放送
用、ケーブル伝送用の変調方式の変調波とを、簡単な構
成で発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の変調装置の構成を示すブ
ロック図
【図2】VSB変調方式が指定された場合の動作を説明
するための図
【図3】VSB変調方式が指定された場合の動作を説明
するための図
【図4】OFDM変調方式が指定された場合の動作を説
明するための図
【図5】OFDM変調方式を除く全ての変調方式に対応
した変調装置の構成を示すブロック図
【図6】従来のVSB変調方式の変調装置の構成を示す
ブロック図
【図7】従来のOFDM変調方式の変調装置の構成を示
すブロック図
【図8】従来の各PSK、QAM変調方式の変調装置の
構成を示すブロック図
【図9】従来のOFDM変調波の概略スペクトラム図
【符号の説明】
20、40 直交変調装置 21 第1のディジタルフィルタ 22 第2のディジタルフィルタ 23 フィルタ係数切換手段 24 第1のDA変換器 25 第2のDA変換器 26 第1のアナログフィルタ 27 第2のアナログフィルタ 28 直交変調器 28a キャリア信号発生器 28b 移相器 28c 第1のミキサ 28d 第2のミキサ 28e 合成器 29 キャリア周波数切換手段 30、31 スイッチ 32 第3のアナログフィルタ 33 増幅器 34 出力切換手段 35 変調方式指定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−322130(JP,A) 特開 平7−95176(JP,A) 特開 平11−112593(JP,A) 特開 平11−163953(JP,A) 特開 平8−102766(JP,A) 特開 平2−309841(JP,A) 特開 平10−308783(JP,A) 特開 平8−51461(JP,A) 特開 平8−317010(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04J 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されるディジタル信号に対して予め設
    定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を行うオ
    ーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ(2
    1)および第2のディジタルフィルタ(22)と、 前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
    切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、 前記第1のディジタルフィルタおよび第2のディジタル
    フィルタの出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1
    のDA変換器(24)および第2のDA変換器(25)
    と、 前記第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信
    号から基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフ
    ィルタ(26)および第2のアナログフィルタ(27)
    と、 前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
    ナログフィルタの出力信号とを、所定の中間周波数のキ
    ャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交変調
    器(28)と、 ディジタル放送用の複数の変調方式のいずれかを指定す
    る変調方式指定手段(35)とを備え、 前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手段に
    よって残留側波帯変調方式が指定された場合には、前記
    第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信号か
    らベースバンド複素残留側波帯信号を生成するためのデ
    ィジタル複素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定
    して、前記直交変調器から残留側波帯変調波を出力さ
    せ、衛星放送用またはケーブル伝送用のディジタル変調
    方式が指定された場合には、前記第1、第2のディジタ
    ルフィルタが、それぞれの入力信号のベースバンド成分
    を抽出するフィルタとなるようにフィルタ係数を設定し
    て、前記直交変調器から前記指定された方式の前記中間
    周波数帯の変調波を出力させるように構成されているこ
    とを特徴とするディジタル放送用直交変調装置。
  2. 【請求項2】入力されるディジタル信号に対して予め設
    定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を行うオ
    ーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ(2
    1)および第2のディジタルフィルタ(22)と、 前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
    切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、 前記第1のディジタルフィルタおよび第2のディジタル
    フィルタの出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1
    のDA変換器(24)および第2のDA変換器(25)
    と、 前記第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信
    号から基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフ
    ィルタ(26)および第2のアナログフィルタ(27)
    と、 前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
    ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
    のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
    変調器(28)と、 前記直交変調器のキャリア信号の周波数を切り換えるキ
    ャリア周波数切換手段(29)と、 前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
    号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、 前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
    タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
    チ(30、31)と、 前記スイッチを切り換える出力切換手段(34)と、 ディジタル放送用の複数の変調方式のいずれかを指定す
    る変調方式指定手段(35)とを備え、 前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手段に
    よって直交周波数分割多重変調方式が指定された場合に
    は、前記第1、第2のディジタルフィルタが、それぞれ
    の入力信号の所定番目のイメージ成分を抽出するバンド
    パスフィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、衛星
    放送用またはケーブル伝送用のディジタル変調方式が指
    定された場合には、前記第1、第2のディジタルフィル
    タが、それぞれの入力信号のベースバンド成分を抽出す
    るフィルタとなるようにフィルタ係数を設定するように
    構成され、 前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定手段
    によって直交周波数分割多重変調方式が指定された場合
    には、前記所定の中間周波数と前記第1、第2のディジ
    タルフィルタが抽出した所定番目のイメージ成分の周波
    数との差に等しい周波数を前記直交変調器に設定し、前
    記衛星放送用またはケーブル伝送用のディジタル変調方
    式が指定された場合には、前記所定の中間周波数と等し
    い周波数を前記直交変調器に設定するように構成され、 前記出力切換手段は、前記変調方式指定手段によって、
    直交周波数分割多重変調方式が指定された場合には、前
    記スイッチを前記第3のアナログフィルタ側に接続し
    て、該第3のアナログフィルタによって抽出された前記
    中間周波数帯の信号を直交周波数分割多重変調波として
    出力させ、前記衛星放送用またはケーブル伝送用のディ
    ジタル変調方式が指定された場合には、前記スイッチを
    前記直交変調器側に接続して、該直交変調器の出力信号
    を指定された変調方式の変調波として出力させるように
    構成されていることを特徴とするディジタル放送用直交
    変調装置。
  3. 【請求項3】入力されるディジタル信号に対して予め設
    定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を行うオ
    ーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ(2
    1)および第2のディジタルフィルタ(22)と、 前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
    切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、 前記第1のディジタルフィルタおよび第2のディジタル
    フィルタの出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1
    のDA変換器(24)および第2のDA変換器(25)
    と、 前記第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信
    号から基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフ
    ィルタ(26)および第2のアナログフィルタ(27)
    と、 前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
    ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
    のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
    変調器(28)と、 前記直交変調器のキャリア信号の周波数を切り換えるキ
    ャリア周波数切換手段(29)と、 前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
    号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、 前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
    タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
    チ(30、31)と、 前記スイッチを切り換える出力切換手段(34)と、 ディジタル放送用の複数の変調方式のいずれかを指定す
    る変調方式指定手段(35)とを備え、 前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手段に
    よって残留側波帯変調方式が指定された場合には、前記
    第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信号か
    らベースバンド複素残留側波帯信号を生成するための複
    素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、直交周
    波数分割多重変調方式が指定された場合には、前記第
    1、第2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信号
    の所定番目のイメージ成分を抽出するバンドパスフィル
    タとなるようにフィルタ係数を設定するように構成さ
    れ、 前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定手段
    によって残留側波帯変調方式が指定された場合には、前
    記所定の中間周波数と等しい周波数を前記直交変調器に
    設定し、直交周波数分割多重変調方式が指定された場合
    には、前記所定の中間周波数と前記第1、第2のディジ
    タルフィルタが抽出した所定番目のイメージ成分の周波
    数との差に等しい周波数を前記直交変調器に設定するよ
    うに構成され、 前記出力切換手段は、前記変調方式指定手段によって残
    留側波帯変調方式が指定された場合には、前記スイッチ
    を前記直交変調器側に接続して該直交変調器の出力信号
    を残留側波帯変調波として出力させ、直交周波数分割多
    重変調方式が指定された場合には、前記スイッチを前記
    第3のアナログフィルタ側に接続して、該第3のアナロ
    グフィルタによって抽出された前記中間周波数数帯の信
    号を直交周波数分割多重変調波として出力させるように
    構成されていることを特徴とするディジタル放送用直交
    変調装置。
  4. 【請求項4】入力されるディジタル信号に対して予め設
    定されたフィルタ係数に対応する帯域制限処理を行うオ
    ーバサンプリング型の第1のディジタルフィルタ(2
    1)および第2のディジタルフィルタ(22)と、 前記第1、第2のディジタルフィルタのフィルタ係数を
    切り換えるフィルタ係数切換手段(23)と、 前記第1のディジタルフィルタおよび第2のディジタル
    フィルタの出力をそれぞれアナログ信号に変換する第1
    のDA変換器(24)および第2のDA変換器(25)
    と、 前記第1のDA変換器および第2のDA変換器の出力信
    号から基本波成分をそれぞれ抽出する第1のアナログフ
    ィルタ(26)および第2のアナログフィルタ(27)
    と、 前記第1のアナログフィルタの出力信号と前記第2のア
    ナログフィルタの出力信号とを、予め設定された周波数
    のキャリア信号によって直交変調するアナログ型の直交
    変調器(28)と、 前記直交変調器のキャリア信号の周波数を切り換えるキ
    ャリア周波数切換手段(29)と、 前記直交変調器の出力信号から所定の中間周波数帯の信
    号成分を抽出する第3のアナログフィルタ(32)と、 前記直交変調器の出力信号と前記第3のアナログフィル
    タの出力信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッ
    チ(30、31)と、 前記スイッチを切り換える出力切換手段(34)と、 ディジタル放送用の複数の変調方式のいずれかを指定す
    る変調方式指定手段(35)とを備え、 前記フィルタ係数切換手段は、前記変調方式指定手段に
    よって残留側波帯変調方式が指定された場合には、前記
    第1、第2のディジタルフィルタが、共通の入力信号か
    らベースバンド複素残留側波帯信号を生成するための複
    素フィルタとなるようにフィルタ係数を設定し、直交周
    波数分割多重変調方式が指定された場合には、前記第
    1、第2のディジタルフィルタが、それぞれの入力信号
    の所定番目のイメージ成分を抽出するバンドパスフィル
    タとなるようにフィルタ係数を設定し、衛星放送用また
    はケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定された場
    合には、前記第1、第2のディジタルフィルタが、それ
    ぞれの入力信号のベースバンド成分を抽出するフィルタ
    となるようにフィルタ係数を設定するように構成され、 前記キャリア周波数切換手段は、前記変調方式指定手段
    によって残留側波帯変調方式または前記衛星放送用また
    はケーブル伝送用のディジタル変調方式が指定された場
    合には、前記所定の中間周波数と等しい周波数を前記直
    交変調器に設定し、直交周波数分割多重変調方式が指定
    された場合には、前記所定の中間周波数と前記第1、第
    2のディジタルフィルタが抽出した所定番目のイメージ
    成分の周波数との差に等しい周波数を前記直交変調器に
    設定するように構成され、 前記出力切換手段は、前記変調方式指定手段によって残
    留側波帯変調方式または前記衛星放送用またはケーブル
    伝送用のディジタル変調方式が指定された場合には、前
    記スイッチを前記直交変調器側に接続して該直交変調器
    の出力信号を所定された変調方式の変調波として出力さ
    せ、直交周波数分割多重変調方式が指定された場合に
    は、前記スイッチを前記第3のアナログフィルタ側に接
    続して、該第3のアナログフィルタによって抽出された
    前記中間周波数帯の信号を直交周波数分割多重変調波と
    して出力させるように構成されていることを特徴とする
    ディジタル放送用直交変調装置。
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