JP4766245B2 - 受信装置及びデータ通信方式 - Google Patents

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本発明はスペクトル拡散通信方式で用いる受信装置及びデータ通信方式に関する。
従来から用いられている直接拡散方式によるスペクトル拡散通信方式(以下、直接スペクトル拡散通信方式と称す)について図29〜32を用いて簡単に説明する。
図29は直接スペクトル拡散通信方式の送信装置の構成を示すブロック図である。
図29に示すように、直接スペクトル拡散通信方式の送信装置は、D/Aコンバータ11、アンチエリアスフィルタ12、プログラマブルゲインベースバンドアンプ13、変調器14、電力増幅器15及びアンテナ装置16を備えた構成である。
直接スペクトル拡散通信方式の送信装置では、情報信号の拡散処理を不図示のディジタル信号処理部によって行う。すなわち、図29に示すD/Aコンバータ11からは拡散処理後のデータが出力される。D/Aコンバータ11から出力された信号(ベースバンド信号)は、アンチエリアスフィルタ12によって不要帯域のノイズが除去された後、プログラマブルゲインベースバンドアンプ13によって増幅され、変調器14のベースバンドポートへ供給される。変調器14は、ローカルポート(LO)から供給される局部発信信号(以下、LO信号と称す)とベースバンド信号を周波数混合することで、LO信号をベースバンド信号で変調し、ベースバンド信号を無線周波数信号へアップコンバージョンする。
変調器14から出力された無線周波数信号は、電力増幅器15で増幅された後、アンテナ装置16を介して送信される。このとき、送信信号のスペクトルは、図30に示すようにLO信号1の周波数の両側帯に、拡散された情報信号2、3が付随する特性となる。
図31は直接スペクトル拡散通信方式の受信装置の構成を示すブロック図である。
図31に示すように、直接スペクトル拡散通信方式の受信装置は、アンテナ装置26、LNA(ローノイズアンプ)25、ミキサ24、プログラマブルゲインベースバンドアンプ23、チャネル選択フィルタ22及びA/Dコンバータ21を備えた構成である。
アンテナ装置26で受信した信号(無線信号)は、LNA25により増幅された後、ミキサ24へ供給される。ミキサ24は、無線周波数信号とローカルポートから供給されるLO信号とを周波数混合することで、無線周波数信号を復調しベースバンド信号へダウンコンバージョンする。このとき、ミキサ24から出力されたベースバンド信号のスペクトルは図32に示すようになる。チャネル選択フィルタ23は、ミキサ24によりダウンコンバージョンされた信号(ベースバンド信号)から所望波成分4(図32参照)のみを取り出し、A/Dコンバータ21へ出力する。
図29に示した送信装置及び図31に示した受信装置を有する直接スペクトル拡散通信方式では、情報信号を広い周波数帯域に拡散して通信するため、送信装置のD/Aコンバータ11、アンチエリアスフィルタ12、プログラマブルゲインベースバンドアンプ13、変調器14のベースバンドポートの動作周波数、並びに受信装置のA/Dコンバータ21、チャネル選択フィルタ22、プログラマブルゲインベースバンドアンプ23、ミキサ24のベースバンドポートの動作周波数を、拡散後の情報信号に対応して広帯域化する必要がある。これは、送信装置及び受信装置の消費電力の増大を招くと共に、回路を広い周波数帯域で動作させなければならないため製造上の困難性が高くなる問題がある。
そこで、一つの情報信号を複数のLO信号に重畳して送信することで、情報信号を拡散すると共に、送信装置が有する各構成要素の動作周波数の狭帯域化を実現した技術が特許文献1に記載されている。
特開平11−163807号公報
上述したように、直接スペクトル拡散通信方式では、送信装置及び受信装置の各構成要素の動作周波数を、拡散された情報信号に対応して広帯域化する必要があり、消費電力の増加や製造上の困難性が高くなる問題がある。
一方、特許文献1に記載された通信システムでは、送信装置のD/Aコンバータ、アンチエリアスフィルタ、プログラマブルゲインベースバンドアンプ、変調器のベースバンドポートを情報信号の周波数帯域内でのみ動作させればよいため、消費電力低減や製造上の困難性の低下が期待できる。しかしながら、特許文献1に記載された通信システムでは、受信装置が複数のLO信号毎に復調器を備える構成であるため、回路規模が大きくなって消費電力の増加や製造上の困難性が高くなる問題を解決できるものではなかった。
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、情報信号のスペクトルを所望の帯域に拡散した通信を実現可能にすると共に、消費電力の増加や製造上の困難性を抑制できる、簡易な回路構成の受信装置及びデータ通信方式を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の受信装置は、Mを2以上の整数としたとき、
周波数f(1)からf(M)のM個の局部発振信号の和信号である第1の信号を生成するLO信号生成回路と、
前記第1の信号と受信信号とを周波数混合するミキサと、
前記ミキサから出力されるベースバンド信号が供給される低域通過型フィルタと、
前記ベースバンド信号をアナログ信号からディジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
を有し、
前記M個の局部発振信号の周波数f(1)からf(M)が各々等間隔であり、
前記低域通過型フィルタのカットオフ周波数が、前記ベースバンド信号の周波数帯域の2M倍よりも低く、
前記A/Dコンバータは、前記M個の局部発振信号の周波数間隔の自然数倍の周波数をサンプリング周波数として用い、
前記LO信号生成回路は、
前記M個の局部発振信号相互の位相関係を変化させるための位相変化手段を有する。
一方、本発明のデータ通信方式は、上記受信装置と、
Mを2以上の整数としたとき、
周波数f(1)からf(M)のM個の搬送波を一つのベースバンド信号で変調した信号を送信する送信装置と、
を有する構成である。
または、上記受信装置と、
Mを2以上の整数、K及びLを0以上の整数とし、複数の搬送波間の最小周波数間隔をfdとしたとき、
周波数f(1)−fd×(K+1/2)からf(M)+fd×(L+1/2)の(M+K+L+1)個の搬送波を一つのベースバンド信号で変調した信号を送信する送信装置と、
を有する構成である。
上記のような受信装置では、周波数f(1)からf(M)のM個の局部発振信号の和信号である第1の信号と受信信号とを周波数混合し、ベースバンド信号を復調することで、A/Dコンバータやチャネル選択フィルタ等を比較的狭い帯域で動作させることが可能であり、かつ特許文献1のように複数の復調器を備えることなく、所望の帯域にスペクトルを拡散した通信を実現できる。
また、上記のようなデータ通信方式では、受信装置だけでなく、送信装置のD/Aコンバータ、アンチエリアスフィル、プログラマブルゲインベースバンドアンプ及び変調器のベースバンドポートを拡散処理する前の情報信号に対応する比較的狭い帯域で動作させることが可能であり、情報信号のスペクトルを所望の帯域に拡散した通信を実現できる。
本発明の受信装置によれば、A/Dコンバータやチャネル選択フィルタ等を比較的狭い帯域で動作させることが可能であり、かつ特許文献1のように複数の復調器を備えることなく、所望の帯域にスペクトルを拡散した通信を実現できる。そのため、受信装置の消費電力を低減でき、かつ製造上の困難性が低い、簡易な回路構成で受信装置を実現できる。
また、本発明のデータ通信方式によれば、送信装置のD/Aコンバータ、アンチエリアスフィル、プログラマブルゲインベースバンドアンプ及び変調器のベースバンドポートを拡散処理する前の情報信号に対応する比較的狭い帯域で動作させることが可能であり、情報信号のスペクトルを所望の帯域に拡散した通信を実現できる。そのため、送信装置の消費電力を低減でき、かつ製造上の困難性が低い、簡易な回路構成の送信装置を実現できる。
次に本発明について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず本発明のデータ通信方式の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は第1の実施の形態のデータ通信方式が有する送信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1の実施の形態の送信装置は、D/Aコンバータ31、アンチエリアスフィルタ32、プログラマブルゲインベースバンドアンプ33、変調器34、電力増幅器35及びアンテナ装置36を備える構成である。
第1の実施の形態の送信装置では、情報信号の拡散処理を変調器34にて実行する。したがって、D/Aコンバータ31からは拡散前の情報信号が出力される。D/Aコンバータ31から出力された情報信号(ベースバンド信号)は、アンチエリアスフィルタ32、プログラマブルベースバンドアンプ33を通して変調器34のベースバンドポートに供給される。したがって、変調器34のベースバンドポートには、図2に示すようなスペクトルを有するベースバンド信号が供給される。
また、第1の実施の形態の送信装置では、変調器34のローカルポートに、図3に示すように、周波数が互いに異なる、複数のLO信号(図3では3つのLO信号(第1のLO信号102、第2のLO信号103及び第3のLO信号104))の和信号を供給する。第1のLO信号102、第2のLO信号103及び第3のLO信号104の周波数間隔はそれぞれ等間隔とする。
このとき、変調器34からは、図4に示すように変調信号105,106、107の和信号である無線周波数信号が出力される。図4に示す変調信号105は図2に示したベースバンド信号101を図3に示した第1のLO信号102で振幅変調した信号である。また、図4に示す変調信号106は図2に示したベースバンド信号101を図3に示した第2のLO信号103で振幅変調した信号であり、図4に示す変調信号107は図2に示したベースバンド信号101を図3に示した第3のLO信号104で振幅変調した信号である。変調器34から出力された無線周波数信号は、電力増幅器35で増幅された後、アンテナ装置36から送信される。
なお、ベースバンド信号は複数のLO信号(搬送波)の最小周波数間隔の1/2以下の周波数帯域幅であることが望ましい。
第1の実施の形態の送信装置では、D/Aコンバータ31、アンチエリアスフィルタ32、プログラマブルゲインベースバンドアンプ33、及び変調器34のベースバンドポートが、図2に示したベースバンド信号101(情報信号)の周波数帯域でのみ動作すればよい。一方、アンテナ装置36から放射される送信信号(無線周波数信号)の帯域は、図4に示したようにベースバンド信号101の帯域のおよそ6倍に拡散されている。すなわち、第1の実施の形態で示した送信装置によれば、変調器34によりスペクトル拡散が実現できる。
したがって、送信装置のD/Aコンバータ31、アンチエリアスフィルタ32、プログラマブルゲインベースバンドアンプ33及び変調器34のベースバンドポートを拡散処理する前の情報信号に対応する比較的狭い帯域で動作させつつ、情報信号のスペクトルを所望の帯域に拡散した通信を実現できる。そのため、送信装置の消費電力を低減でき、かつ製造上の困難性が低い、簡易な回路構成の送信装置を実現できる。
なお、D/Aコンバータ11からは不図示のディジタル信号処理部によってスペクトルが拡散された信号を出力してもよい。その場合、ディジタル信号処理部によるスペクトル拡散と、上述した変調器34によるスペクトル拡散との2段階の拡散処理を実施することになる。但し、ディジタル信号処理部によって情報信号を広い帯域まで拡散すると、直接スペクトル拡散通信方式と同様に消費電力の増大や製造上の困難性が高くなる問題が発生する。したがって、ディジタル信号処理部で拡散する帯域は比較的狭くすることが望ましい。
(第2の実施の形態)
次に本発明のデータ通信方式の第2の実施の形態について図面を用いて説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態または後述する第3の実施の形態の送信装置から送信された信号を受信する受信装置に関する。受信信号は、図4に示した送信信号に非所望波成分108、109が加わった図5に示すようなスペクトルを有する信号である。
図6は第2の実施の形態のデータ通信方式で用いる受信装置の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、第2の実施の形態の受信装置は、アンテナ装置46、LNA(ローノイズアンプ)45、ミキサ44、プログラマブルゲインベースバンドアンプ43、チャネル選択フィルタ42及びA/Dコンバータ41を備える構成である。
第2の実施の形態では、図6に示すミキサ44のローカルポートに、図7に示すように、周波数が異なる3つのLO信号(第1のLO信号110、第2のLO信号111、第3のLO信号112)の和信号を供給する。第1のLO信号110の周波数は図3に示した第1のLO信号102の周波数と等しく、第2のLO信号111の周波数は図3に示した第2のLO信号103の周波数と等しく、第3のLO信号112の周波数は図3に示した第3のLO信号104の周波数と等しい値に設定する。このとき、ミキサ44からは、図8に示すようなスペクトルを有するベースバンド信号が出力される。
図8に示す信号成分113は、受信信号に含まれる変調信号105が第1のLO信号110によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106が第2のLO信号111によりダウンコンバージョンされた信号及び受信信号に含まれる変調信号107が第3のLO信号112によりダウンコンバージョンされた信号の和信号である。
また、図8に示す信号成分114は、受信信号に含まれる変調信号105が第2のLO信号111によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106が第1のLO信号110によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106が第3のLO信号112によりダウンコンバージョンされた信号及び受信信号に含まれる変調信号107が第2のLO信号111によりダウンコンバージョンされた信号の和信号である。
また、図8に示す信号成分115は、受信信号に含まれる変調信号105が第3のLO信号112によりダウンコンバージョンされた信号及び受信信号に含まれる変調信号107が第1のLO信号110によりダウンコンバージョンされた信号の和信号である。
なお、図8に示す非所望波成分116は、図5に示した受信信号に含まれる非所望波成分108、109が第1のLO信号110、第2のLO信号111及び第3のLO信号112によりダウンコンバージョンされた信号である。
ミキサ44から出力されるベースバンド信号は、これら信号成分113〜115及び非所望波成分116の和信号となる。ここで、第1のLO信号110、第2のLO信号111、第3のLO信号112は、ダウンコンバージョンされた信号成分113〜115の信号強度が互いに強め合うような位相関係に設定する。
チャネル選択フィルタ(ローパスフィルタ)42は、ミキサ44から出力されたベースバンド信号から図9に示すようなスペクトルを有する所望波成分117のみを出力する。
したがって、第2の実施の形態の受信装置によれば、A/Dコンバータ41やチャネル選択フィルタ42を拡散処理する前の情報信号に対応する比較的狭い帯域で動作させつつ、かつ特許文献1のように複数の復調器を備えることなく、所望の帯域にスペクトルを拡散した通信を実現できる。そのため、受信装置の消費電力を低減でき、かつ製造上の困難性が低い、簡易な回路構成で受信装置を実現できる。
なお、図8では、ミキサ44から出力される信号成分113、114、115をほぼ同じ信号強度でそれぞれ記載しているが、ミキサ44のベースバンドポートは低域通過型フィルタの特性を備えていてもよい。その場合、ミキサ44から出力される信号成分114の信号強度は信号成分113よりも低減され、信号成分115の信号強度は信号成分114よりも低減される。
また、図9では低域通過型フィルタであるチャネル選択フィルタ42により所望波成分117のみを取り出す例を示しているが、チャネル選択フィルタ42の通過帯域をより広く設定し、A/Dコンバータ41の出力側に接続される不図示のディジタル信号処理部により所望波成分117を取り出す処理を行ってもよい。但し、ミキサ44から出力される信号成分113、114、115を全てそのまま通過させたのでは直接スペクトル拡散通信方式と同様にA/Dコンバータ41を広い帯域で動作させることになるため、チャネル選択フィルタ42のカットオフ周波数は、ベースバンド信号の周波数帯域の2M倍よりも低く設定する。ここで、Mは復調に用いるLO信号の数であり、2以上の整数である。
また、チャネル選択フィルタ42のカットオフスロープを緩やかに設定し、かつA/Dコンバータ41のサンプリング周波数をダウンコンバージョンされた信号成分114の中心周波数、すなわち、複数のLO信号の周波数間隔の自然数倍の周波数に設定してもよい。その場合、チャネル選択フィルタ42の緩やかなカットオフスロープにより信号成分114及び非所望波成分116は減衰された後にA/D変換される。このようにすると、信号成分114はナイキスト周波数で折り返され、所望の信号成分113に加算される。すなわち、信号成分114が信号成分113の信号強度を高めるように作用する。
上述した第1の実施の形態では図3に示した3つのLO信号を用いて変調処理を行い、第2の実施の形態では該LO信号と同じ周波数の3つのLO信号を用いて復調処理を行う例を示したが、第1の実施の形態で示した送信装置はM個(Mを2以上の整数)のLO信号を用いて変調処理を行ってもよく、第2の実施の形態で示した受信装置は送信装置で用いたLO信号と同じ周波数のM個(Mを2以上の整数)のLO信号を用いて復調処理を行ってもよい。さらに、第2の実施の形態で示した受信装置は、送信装置の変調処理に用いた周波数のLO信号から1つ以上間引いた周波数のLO信号を用いて復調処理を行ってもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、図3または図7に示したように、周波数が等間隔の3つのLO信号を用いる例を示したが、送信装置と受信装置で同じ周波数のLO信号を用いれば、各LO信号の周波数は等間隔である必要はない。
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、情報信号を複数のLO信号を用いて振幅変調または振幅復調する例を示したが、送信装置及び受信装置は複数のLO信号を用いて情報信号を直交変調または直交復調する構成であってもよい。
(第3の実施の形態)
次に本発明のデータ通信方式の第3の実施の形態について図面を用いて説明する。
図10は第3の実施の形態のデータ通信方式が有する送信装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、第3の実施の形態の送信装置は、第1の実施の形態と同様に、D/Aコンバータ31、アンチエリアスフィルタ32、プログラマブルゲインベースバンドアンプ33、変調器34、電力増幅器35及びアンテナ装置36を備える構成である。
第3の実施の形態の送信装置では、不図示のディジタル信号処理部により図11に示すようなスペクトルを有するベースバンド信号を生成する。図11の201は所望波成分(情報信号)であり、202、203は所望波成分201の折り返し周波数成分である。
また、第3の実施の形態の送信装置では、変調器34のローカルポート(LO)に、図12に示すスペクトルを有するLO信号204を供給する。このとき、変調器34から出力される送信信号の周波数スペクトルは図13に示すようになる。
図13に示す変調信号207は、図12に示したLO信号204を図11に示した信号成分201で振幅変調した信号である。また、図13に示す変調信号206は図12に示したLO信号204を図11に示した信号成分202で振幅変調した信号であり、図13に示す変調信号205は図12に示したLO信号204を図11に示した信号成分203で振幅変調した信号である。すなわち、第3の実施の形態の送信装置でも、第1の実施の形態と同様に、変調器34の処理によりスペクトル拡散が実現できる。
なお、第3の実施の形態の送信装置では、D/Aコンバータ31、アンチエリアスフィルタ32、プログラマブルゲインベースバンドアンプ33、及び変調器34のベースバンドポートが、図11に示したスペクトルを有するベースバンド信号の周波数帯域で動作する必要がある。そのため、第1の実施の形態の送信装置に比べてこれらの装置の動作帯域を広くする必要がある。しかしながら、直接スペクトル拡散通信方式に比べて情報信号の拡散帯域を広く設定する必要がないため、消費電力の増大や製造上の困難性が高くなる問題は抑制される。
第3の実施の形態の送信装置によれば、変調器34へ供給するLO信号の数を低減できるため、第1の実施の形態の送信装置よりもLO信号を生成するLO信号生成回路の回路規模を縮小できる。
なお、第3の実施の形態では、1つのLO信号(搬送波)を図11に示したベースバンド信号で変調する例を示したが。LO信号の数は複数であってもよい。その場合、Mを2以上の整数、K及びLを0以上の整数とし、LO信号間の最小周波数間隔をfdとしたとき、周波数がf(1)−fd×(K+1/2)からf(M)+fd×(L+1/2)のM+K+L+1)個のLO信号を用いればよい。
(第4の実施の形態)
次に本発明のデータ通信方式の第4の実施の形態について図面を用いて説明する。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態または第3の実施の形態の送信装置から送信された信号を受信する受信装置に関する。受信信号は、第2の実施の形態と同様に、図4に示した送信信号に非所望波成分108、109が加わった図5に示したスペクトルを有する信号である。
図14は第4の実施の形態のデータ通信方式が有する受信装置の構成を示すブロック図である。
図14に示すように、第4の実施の形態の受信装置は、第2の実施の形態と同様に、アンテナ装置46、LNA(ローノイズアンプ)45、ミキサ44、プログラマブルゲインベースバンドアンプ43、チャネル選択フィルタ42及びA/Dコンバータ41を備える構成である。
第4の実施の形態の受信装置では、図14に示すミキサ44のローカルポートに、図15に示すように、周波数が異なる2つのLO信号210、211の和信号を供給する。LO信号210の周波数は、図3に示した送信装置で用いる第1のLO信号102と第2のLO信号103の中間周波数に設定する。また、LO信号211の周波数は、送信装置で用いる第2のLO信号103と第3のLO信号103の中間周波数に設定する。このときミキサ44からは、図16に示すようなスペクトルを有するベースバンド信号が出力される。
図16に示す信号成分212は、受信信号に含まれる変調信号105(図4参照)が第1のLO信号210によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106(図4参照)が第1のLO信号210によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106が第2のLO信号211によりダウンコンバージョンされた信号及び受信信号に含まれる変調信号107(図4参照)が第2のLO信号211によりダウンコンバージョンされた信号の和信号である。
図16に示す信号成分213は、受信信号に含まれる変調信号105が第1のLO信号210によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106が第1のLO信号210によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号106が第2のLO信号211によりダウンコンバージョンされた信号、信信号に含まれる変調信号107が第2のLO信号211によりダウンコンバージョンされた信号、受信信号に含まれる変調信号105が第2のLO信号211によりダウンコンバージョンされた信号及び受信信号に含まれる変調信号107が第1のLO信号210によりダウンコンバージョンされた信号の和信号である。
図16に示す信号成分214は、受信信号に含まれる変調信号105が第2のLO信号211によりダウンコンバージョンされた信号及び受信信号に含まれる変調信号107が第1のLO信号210によりダウンコンバージョンされた信号の和信号である。
また、図16に示す非所望波成分215は、図5に示した受信信号に含まれる非所望波成分108、109が第1のLO信号210及び第2のLO信号211でダウンコンバージョンされた信号である。
ミキサ44から出力されるベースバンド信号は、これら信号成分212〜214及び非所望波成分215の和信号となる。なお、第1のLO信号210及び第2のLO信号211は、ダウンコンバージョンされた信号成分212〜214の信号強度を互いに強め合うような位相関係に設定する。
このベースバンド信号をチャネル選択フィルタ42に通すことで、第2の実施の形態と同様に所望波成分のみを取り出すことができる。このとき、チャネル選択フィルタ42の通過帯域を、例えばベースバンド信号の2倍の帯域に設定すると、図17に示すようなスペクトルを有する信号成分216が得られる。
A/Dコンバータ41は、ベースバンド信号の帯域をナイキスト周波数としてA/D変換を行う。その場合、信号成分216は中央の周波数で折り返される。このとき折り返された周波数成分は、折り返されない周波数成分の信号強度を強めるように作用するので、受信信号の信号強度を高めることができる。
なお、A/Dコンバータ41のナイキスト周波数はベースバンド信号の2倍以上の帯域にしてもよい。その場合、ベースバンド信号の1倍以上2倍以下の周波数成分を不図示のディジタル信号処理部で遮断してもよい。また、ベースバンド信号の1倍以上2倍以下の周波数成分と、ベースバンド信号の1倍以下の周波数成分とをディジタル信号処理部により合成してもよい。
また、チャネル選択フィルタ42の通過帯域をベースバンド信号の帯域と等しくしてもよい。その場合、チャネル選択フィルタ42からは図18に示すようなスペクトルを有する信号成分217が得られる。
第4の実施の形態では、2つのLO信号を復調処理に用いる例を示したが、復調処理に用いる複数のLO信号を、送信装置の変調処理で用いるLO信号の周波数のそれぞれ中間周波数に設定すれば、M個(Mを2以上の整数)のLO信号を用いて復調処理を行ってもよい。
本実施形態の受信装置によれば、第2の実施の形態と同様に、A/Dコンバータ41やチャネル選択フィルタ42の動作帯域を比較的狭い帯域のままで、かつ特許文献1のように複数の復調器を備えることなく、所望の帯域にスペクトルを拡散した通信を実現できる。
さらに、第4の実施の形態の受信装置によれば、ミキサ44へ供給するLO信号の数を低減できるため、LO信号を生成するLO信号生成回路の回路規模を縮小できる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は、第1の実施の形態及び第3の実施の形態で示した送信装置が備える変調器、または第2の実施の形態及び第4の実施の形態で示した受信装置が備えるミキサのローカルポートに供給するLO信号を生成するLO信号生成回路の例である。
図19は第5の実施の形態のデータ通信方式で用いるLO信号生成回路の構成を示すブロック図である。
図19に示すように、第5の実施の形態のLO信号生成回路は、異なる周波数の信号を生成する3つのVCO301、302、303と、VCO301、302、303の出力信号の周波数を1/2に分周し、位相が90度ずつ異なる4相信号を出力する1/2分周器(4相信号発生器)304、305、306と、1/2分周器304、305、306から出力された4相信号から、位相が180度異なる差動信号を出力する4入力2出力のスイッチ307、308、309と、スイッチ307、308、309の出力信号を加算する加算回路310とを備えた構成である。
加算回路310の出力信号は出力ポート311を介して送信装置が備える変調器、または受信装置が備えるミキサのローカルポートへ供給される。
このような構成では、スイッチ307、308、309から出力される差動信号の組み合わせにより、出力ポート311から取り出せる、加算された3つのLO信号の位相関係を変化させることができる。すなわち、1/2分周器(4相信号発生器)304、305、306と、スイッチ307、308、309とが複数のLO信号相互の位相関係を変化させるための位相変化手段として機能する。したがって、例えば第2の実施の形態で示した、ダウンコンバージョンされた各信号成分どうしを強め合うように、3つのLO信号110、111、112の位相をそれぞれ調整できる。
なお、第5の実施の形態では、3組のVCO、1/2分周器及びスイッチを用いて3つの周波数信号を得る例を示したが、これらは4組以上備えていてもよく、2組備えた構成であってもよい。
また、第5の実施の形態のLO信号生成回路は、1/2分周器304、305、306、及びスイッチ307、308、309をそれぞれ省略した構成であってもよい。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態は、第1の実施の形態及び第3の実施の形態で示した送信装置が備える変調器、または第2の実施の形態及び第4の実施の形態で示した受信装置が備えるミキサのローカルポートに供給する信号を生成するLO信号生成回路の他の例である。
図20は第6の実施の形態のデータ通信方式で用いるLO信号生成回路の構成を示すブロック図である。
図20に示すように、第6の実施の形態のLO信号生成回路は、VCO301と、VCO301の出力信号の周波数を1/Nに分周する1/N分周器312と、1/N分周器312の出力信号の周波数をさらに1/2に分周する1/2分周器313と、1/N分周器312の出力信号とVCO301の出力信号の和周波数信号を出力する第1のSSBミキサ314と、1/2分周器313の出力信号とVCO301の出力信号の和周波数信号を出力する第2のSSBミキサ315と、VCO301、第1のSSBミキサ314及び第2のSSBミキサ315の出力信号の周波数を1/2に分周し、位相が90度異なる4相信号を出力する1/2分周器304、305、306と、1/2分周器304、305、306から出力された4相信号から、位相が180度異なる差動信号を出力する4入力2出力のスイッチ307、308、309と、スイッチ307、308、309の出力信号を加算する加算回路310とを備えた構成である。
図20に示すように、第6の実施の形態のLO信号生成回路はVCO301を1個だけ備えた構成である。この出力信号の周波数を1/N分周器312で1/Nに分周し、その出力信号とVCO301の出力信号の和周波数信号を第1のSSBミキサ(シングルサイドバンドミキサ)314で得ている。また、1/N分周器312の出力信号を、さらに1/2分周器313で1/2分周し、その出力信号とVCO301の出力信号の和和周波数信号を第2のSSBミキサ315で得ている。その他の構成は第5の実施の形態で示したLO信号生成回路と同様であるため、ここではその説明を省略する。
このような構成においても、スイッチ307、308、309から出力される信号の組み合わせにより、出力ポート311から取り出せる加算された3つのLO信号の位相関係を調整できる。すなわち、1/N分周器312と、1/2分周器313と、第1のSSBミキサ314と、第2のSSBミキサ315と、1/2分周器304、305、306と、スイッチ307、308、309とが複数のLO信号相互の位相関係を変化させるための位相変化手段として機能する。したがって、例えば第2の実施の形態で示した、ダウンコンバージョンされた各信号成分どうしが強め合うように、3つのLO信号110、111、112の位相関係を設定することが可能になる。
なお、第6の実施の形態では、第1のSSBミキサ314により1/N分周器312の出力信号とVCO301の出力信号の和周波数信号を取得し、第2のSSBミキサ315により1/2分周器313の出力信号とVCO301の出力信号の和周波数信号を取得する例を示しているが、第1のSSBミキサ314により1/N分周器312の出力信号とVCO301の出力信号の差周波数信号を取得し、第2のSSBミキサ315により1/2分周器313の出力信号とVCO301の出力信号の差周波数信号を取得する構成であってもよい。また、第6の実施の形態のLO信号生成回路は、1/2分周器304、305、306、及びスイッチ307、308、309をそれぞれ省略した構成であってもよい。また、第1のSSBミキサ314及び第2のSSBミキサ315に代わってDSBミキサを用いてもよい。
さらに、第6の実施の形態では、VCO301の出力信号を1/N分周器、1/2分周器313、第1のSSBミキサ314及び第2のSSBミキサ315を用いて3つの周波数信号を得る例を示しているが、同様の構成を用いてVCO301の出力信号から4つ以上あるいは2つの周波数信号を得る構成であってもよい。その場合、1/2分周器及びスイッチは得られた周波数信号の数に応じて備えていればよい。
第5の実施の形態及び第6の実施の形態では、周波数が異なる複数の信号(LO信号)各々から1/2分周器(4相信号発生器)を用いて位相が90度ずつ異なる4相信号を出力する例を示したが、1/2分周器に代えて位相が360/P(Pは自然数)度ずつ異なるP相信号を出力するP相信号発生器を用いてもよい。Pが大きいP相信号発生器を用いた場合、複数のLO信号の位相関係をより微細に調整することが可能になる。
(第7の実施の形態)
次に本発明のデータ通信方式の第7の実施の形態について図21を用いて説明する。
図21に示すように、第7の実施の形態は、第5の実施の形態または第6の実施の形態で示したLO信号生成回路を受信装置に備えた例である。なお、以下では第6の実施の形態で示したLO信号生成回路を用いる場合で説明する。
図21に示すように、アンテナ装置で受信した受信信号(無線周波数)はLNAで増幅された後、ミキサ351でベースバンド信号の周波数までダウンコンバージョンされる。
チャネル選択フィルタ352は、ベースバンド信号から所望波成分のみを取り出し、A/Dコンバータへ供給する。A/Dコンバータは所望波成分をA/D変換し、上述したディジタル信号処理部及び信号レベルを検出するレベル検出器353へそれぞれ供給する。
レベル検出器353による受信信号のレベル検出結果は制御部354へ供給される。
制御部354は、信号バス355を通してスイッチ307、308、309の接続組み合わせを制御する。
レベル検出器353は、制御部354で設定したスイッチ307、308、309の接続の組み合わせ毎に受信信号の信号強度を検出し、制御部354は、受信信号の信号強度が最大となるようにスイッチ307、308、309の接続の組み合わせを設定する。このとき、受信信号に含まれる搬送波の位相が揃うタイミングと、複数のLO信号の位相が揃うタイミングとが同期する。すなわち、第7の実施の形態の受信装置が有するLO信号生成回路、レベル検出器353及び制御部354は、第1の実施の形態または第3の実施の形態で示した送信信号に含まれる搬送波の位相が揃うタイミングと、複数のLO信号の位相が揃うタイミングとを同期させる位相同期手段として機能する。
以上の処理(同期動作)を図26のフローチャートで示す。
図22は図21に示した制御部の処理手順を示すフローチャートである。なお、図22及び以下に記載する「位相の組み合わせ」とは、図21に示したスイッチ307、308、309の接続の組み合わせに相当する。
図22に示すように、制御部354は、同期動作を開始すると、まず位相の組み合わせを初期値に設定する(ステップS1)。次に、レベル検出器353で検出された受信信号の信号強度(受信信号レベル)を取り込み(ステップS2)、その値を最大値として記録する(ステップS3)。
続いて、位相の組み合わせを更新し(ステップS4)、更新後にレベル検出器353で検出された受信信号の信号強度(受信信号レベル)を再び取り込む(ステップS5)。そして、ステップS5で取り込んだ受信信号レベルと最大値とを比較し、ステップS5で取り込んだ受信信号レベルが最大値よりも大きいか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS5で取り込んだ受信信号レベルが最大値よりも大きい場合は、最大値をステップS5で取り込んだ受信信号レベルの値で更新し(ステップS7)、位相の組み合わせを全て試行したか否かを判定する(ステップS8)。ステップS6の処理において、ステップS5で取り込んだ受信信号レベルが最大値よりも小さい場合も、ステップS8の処理に移行する。
位相の組み合わせを全て試行していない場合は、ステップS4の処理に戻ってステップS4〜S8の処理を繰り返す。また、位相の組み合わせを全て試行している場合は、最大値となる位相の組み合わせにセットし(ステップS9)、同期動作を終了する。
本実施形態の受信装置によれば、受信強度が最大となるようにミキサ351へ供給する複数のLO信号の位相関係を容易に設定できる。
(第8の実施の形態)
次に本発明のデータ通信方式の第8の実施の形態について図23を用いて説明する。
図23に示すように、第8の実施の形態は、第5の実施の形態または第6の実施の形態で示したLO信号生成回路を受信装置に備えた例である。なお、以下では第6の実施の形態で示したLO信号生成回路を用いる場合で説明する。但し、図20に示した1/N分周器312に代えて1/N分周と1/(N+1)分周の切り替えが可能なデュアルモジュラスプリスケーラ361を備え、スイッチ307〜309を削除した構成を用いる。
図23に示すように、アンテナ装置で受信した受信信号(無線周波数)はLNAで増幅された後、ミキサ351でベースバンド信号の周波数までダウンコンバージョンされる。
チャネル選択フィルタ352は、ベースバンド信号から所望波成分のみを取り出し、A/Dコンバータへ供給する。A/Dコンバータは所望波成分をA/D変換し、上述したディジタル信号処理部及び信号レベルを検出するレベル検出器353へそれぞれ供給する。
レベル検出器353による受信信号のレベル検出結果は制御部362へ供給される。
本実施形態の受信装置が備える制御部362は、信号バス363を通してデュアルモジュラスプリスケーラ361の分周比を制御する。
制御部362は、まずデュアルモジュラスプリスケーラ361の分周比を1/Nとし、レベル検出器353で受信信号の信号強度を検出する。次に、制御部362はデュアルモジュラスプリスケーラ361の分周比を、所定の時間だけ1/(N+1)分周に切り替え、その後、分周比を1/Nに戻す。これにより、ミキサ351のローカルポートに供給される3つの周波数信号の位相が変化する。
そして、レベル検出器353で受信信号の信号強度を再び検出する。以上の処理を繰り返すことにより、受信信号のレベルが最大となる位相の組み合わせを探し出す。その場合、受信信号に含まれる搬送波の位相が揃うタイミングと、複数のLO信号の位相が揃うタイミングとが同期する。すなわち、第8の実施の形態の受信装置が有するデュアルモジュラスプリスケーラ361を備えたLO信号生成回路、レベル検出器353及び制御部354は、第7の実施の形態と同様に、第1の実施の形態または第3の実施の形態で示した送信信号に含まれる搬送波の位相が揃うタイミングと、複数のLO信号の位相が揃うタイミングとを同期させる位相同期手段として機能する。
なお、以上の処理(同期動作)は、図22に示したフローチャートで示すことができる。但し、本実施形態では、図22に示す「位相の組み合わせ」を、デュアルモジュラスプリスケーラ361の分周比の切り替えに置きかえればよい。
(第9の実施の形態)
次に本発明のデータ通信方式の第9の実施の形態について図面を用いて説明する。
図24は第9の実施の形態の送信装置が備える変調器のローカルポートに供給する信号を周波数成分毎に示した波形図であり、図25は図24に示した各信号の和信号の信号波形を示す波形図である。また、図26は第9の実施の形態の送信装置が備える変調器のローカルポートに供給する他の信号を周波数成分毎に示した波形図であり、図27は図26に示した各信号の和信号の信号波形を示す波形図である。
本実施形態のデータ通信方式では、送信装置が備える変調器のローカルポートに、図24に示すf1からf8までの8つの周波数信号を加算した信号(図25参照)を供給する。
図24に示すように、図25に示す信号波形の時刻0における各周波数成分f1〜f8の値に着目すると、全て0であり、かつ各成分の傾きは正である。
また、本実施形態のデータ通信方式では、送信装置が備える変調器のローカルポートに、図26に示すf1からf8までの8つの周波数信号を加算した信号(図27参照)を供給する。
図26に示すように、図27に示す信号波形の時刻0における各周波数成分f1〜f8の値に着目すると、周波数f1からf8の各値は全て0であり、かつ各成分の傾きは、周波数成分f1から順に、正、正、正、負、負、正、負、負である。すなわち、周波数成分f1、f2、f3、f6は、図24に示したそれと同位相であり、かつ周波数成分f4、f5、f7、f8は、図24に示したそれと逆位相である。
したがって、図25に示した信号と図27に示した信号とは相関が低いため、図25に示した信号を用いて変復調を行う通信と、図27に示した信号を用いて変復調を行う通信とを多重化することが可能になる。したがって、例えば、第7の実施の形態で示したLO信号生成回路、レベル検出器353及び制御部354、または第8の実施の形態で示したデュアルモジュラスプリスケーラ361を備えたLO信号生成回路、レベル検出器353及び制御部354をそれぞれ複数有し、位相差の組み合わせが異なる複数のLO信号から成る、互いに異なる複数の搬送波を各ベースバンド信号にそれぞれ割り当てて送受信すれば、複数種類のデータを同時に送受信することができる。
図28に図25に示した信号と図27に示した信号の相関の計算結果を示す。
図28に示す相関出力1は、図25に示した信号と、遅延を持たせた図25に示した信号とを乗算して積分した結果である。図28の横軸は遅延時間である。相関出力1では、図25に示した信号波形と同様に、相関の値に周期的に鋭いピークが現れている。
一方、相関出力2は、図27に示した信号に、遅延を持たせた図25に示した信号を乗算して積分した結果である。図28の横軸は遅延時間である。相関出力2では、明確な相関のピークが検出されず、かつ相関の値が相関出力1に比べて低いことが分かる。
相関の値は図24と図26に示した各周波数成分どうしの位相差の組み合わせにより決まる。
第9の実施の形態で示した多重化方法は、図24と図26に示した周波数成分をさらに増やした場合、あるいは周波数成分を減らした場合にも同様に適用できる。
なお、第9の実施の形態で示した通信方法は、無線通信のみならず、有線電気通信、光通信、磁気を用いた通信、容量性の結合を用いた通信等にも適用することが可能である。
第1の実施の形態のデータ通信方式が有する送信装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した変調器のベースバンドポートに供給されるベースバンド信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図1に示した変調器のローカルポートに供給するLO信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図1に示した変調器から出力される無線周波数信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 本発明のデータ通信方式が有する受信装置が受信する受信信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 第2の実施の形態のデータ通信方式が有する受信装置の構成を示すブロック図である。 図6に示したミキサのローカルポートに供給するLO信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図6に示したミキサから出力されるベースバンド信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図6に示したチャネル選択フィルタから出力される信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 第3の実施の形態のデータ通信方式が有する送信装置の構成を示すブロック図である。 図10に示したD/Aコンバータから出力されるベースバンド信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図10に示した変調器のローカルポートに供給するLO信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図10に示した変調器から出力される無線周波数信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 第4の実施の形態のデータ通信方式が有する受信装置の構成を示すブロック図である。 図14に示したミキサのローカルポートに供給するLO信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図14に示したミキサから出力されるベースバンド信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図14に示したチャネル選択フィルタから出力される信号のスペクトル例を示す周波数特性図である。 図14に示したチャネル選択フィルタから出力される信号の他のスペクトル例を示す周波数特性図である。 第5の実施の形態のデータ通信方式で用いるLO信号生成回路の構成を示すブロック図である。 第6の実施の形態のデータ通信方式で用いるLO信号生成回路の構成を示すブロック図である。 第7の実施の形態のデータ通信方式が有する受信装置の構成を示すブロック図である。 図21に示した制御部の処理手順を示すフローチャートである。 第8の実施の形態のデータ通信方式が有する受信装置の構成を示すブロック図である。 第9の実施の形態の送信装置が備える変調器のローカルポートに供給する信号を周波数成分毎に示した波形図である。 図24に示した各信号の和信号の信号波形を示す波形図である。 第9の実施の形態の送信装置が備える変調器のローカルポートに供給する他の信号を周波数成分毎に示した波形図である。 図26に示した各信号の和信号の信号波形を示す波形図である。 図25に示した信号と図27に示した信号の相関関係を示すグラフである。 直接スペクトル拡散通信方式の送信装置の構成を示すブロック図である。 図29に示した送信装置から出力される送信信号のスペクトルを示す周波数特性図である。 直接スペクトル拡散通信方式の受信装置の構成を示すブロック図である。 図31に示したミキサから出力されたベースバンド信号のスペクトルを示す周波数特性図である。
符号の説明
31 D/Aコンバータ
32 アンチエリアスフィルタ
33、43 プログラマブルゲインベースバンドアンプ
34 変調器
35 電力増幅器
36、46 アンテナ装置
41 A/Dコンバータ
42、352 チャネル選択フィルタ
44、351 ミキサ
45 LNA
301、302、303 VCO
304、305、306、313 1/2分周器
307、308、309 スイッチ
310 加算回路
311 出力ポート
312 1/N分周器
314 第1のSSBミキサ
315 第2のSSBミキサ
353 レベル検出器
354、362 制御部
355、363 信号バス
361 デュアルモジュラスプリスケーラ

Claims (13)

  1. Mを2以上の整数としたとき、
    周波数f(1)からf(M)のM個の局部発振信号の和信号である第1の信号を生成するLO信号生成回路と、
    前記第1の信号と受信信号とを周波数混合するミキサと、
    前記ミキサから出力されるベースバンド信号が供給される低域通過型フィルタと、
    前記ベースバンド信号をアナログ信号からディジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
    を有し、
    前記M個の局部発振信号の周波数f(1)からf(M)が各々等間隔であり、
    前記低域通過型フィルタのカットオフ周波数が、前記ベースバンド信号の周波数帯域の2M倍よりも低く、
    前記A/Dコンバータは、前記M個の局部発振信号の周波数間隔の自然数倍の周波数をサンプリング周波数として用い、
    前記LO信号生成回路は、
    前記M個の局部発振信号相互の位相関係を変化させるための位相変化手段を有する受信装置。
  2. 前記位相変化手段は、
    前記M個の局部発振信号それぞれについて、90度ずつ位相がずれた4相信号を発生する4相信号発生器と、
    前記M個の局部発振信号それぞれについて、前記4相信号から位相が180度異なる差動信号を出力する複数のスイッチと、
    を有する請求項記載の受信装置。
  3. 前記位相変化手段は、
    Pを自然数としたとき、
    前記M個の局部発振信号それぞれについて、360/P度ずつ位相がずれたP相信号を発生するP相信号発生器と、
    前記M個の局部発振信号それぞれについて、前記P相信号から位相が180度異なる差動信号を出力する複数のスイッチと、
    を有する請求項記載の受信装置。
  4. 前記LO信号生成回路は、
    複数の分周器及びシングルサイドバンドミキサを備え、
    前記分周器のうち、少なくとも一つにデュアルモジュラス型分周器を用い、
    前記デュアルモジュラス型分周器で設定可能な分周比のうち、一方の分周比を定常受信状態で用い、他方の分周比を前記位相変化手段として用いる請求項記載の受信装置。
  5. 周波数f(1)からf(M)のM個の搬送波を一つのベースバンド信号で変調した信号を受信すると、
    前記M個の搬送波の位相が揃うタイミングと、前記M個の局部発振信号の位相が揃うタイミングとを前記位相変化手段を用いて同期させるための位相同期手段を有する請求項記載の受信装置。
  6. 前記M個の局部発振信号の周波数が等間隔であり、かつfdを前記M個の局部発振信号の最小周波数間隔とし、KとLを0以上の整数としたとき、
    周波数f(1)−fd×(K+1/2)からf(M)+fd×(L+1/2)の(M+K+L+1)個の搬送波を一つのベースバンド信号で変調した信号を受信すると、
    前記(M+K+L+1)個の搬送波の位相が揃うタイミングと、前記M個の局部発振信号の位相が揃うタイミングとを前記位相変化手段を用いて同期させるための位相同期手段を有する請求項記載の受信装置。
  7. 前記位相同期手段は、
    前記M個の前記局部発振信号の位相を各々変化させる位相変化手段と、
    ベースバンド信号の信号強度を検出するレベル検出器と、
    前記ベースバンド信号の信号強度が最大となるように前記位相変化手段から出力される前記M個の前記局部発振信号の位相をそれぞれ設定する制御部と、
    を有する請求項記載の受信装置。
  8. 前記位相同期手段は、
    前記M個の前記局部発振信号の位相を各々変化させる位相変化手段と、
    ベースバンド信号の信号強度を検出するレベル検出器と、
    前記ベースバンド信号の信号強度が最大となるように前記位相変化手段から出力される前記M個の前記局部発振信号の位相をそれぞれ設定する制御部と、
    を有する請求項記載の受信装置。
  9. 請求項1記載の受信装置と、
    Mを2以上の整数としたとき、
    周波数f(1)からf(M)のM個の搬送波を一つのベースバンド信号で変調した信号を送信する送信装置と、
    を有し、
    前記送信装置は、
    位相差の組み合わせが異なるM個の局部発振信号から成る、互いに異なる複数の搬送波を用いて複数のベースバンド信号を変調して送信し、
    前記受信装置は、
    前記送信装置で搬送波として用いる、位相差の組み合わせが異なるM個の局部発振信号から成る、互いに異なる複数の信号を用いて複数のベースバンド信号をそれぞれ復調するデータ通信方式。
  10. 請求項1記載の受信装置と、
    Mを2以上の整数、K及びLを0以上の整数とし、複数の搬送波間の最小周波数間隔をfdとしたとき、
    周波数f(1)−fd×(K+1/2)からf(M)+fd×(L+1/2)の(M+K+L+1)個の搬送波を一つのベースバンド信号で変調した信号を送信する送信装置と、
    を有するデータ通信方式。
  11. 前記送信装置は、
    前記M個の搬送波の最小周波数間隔の1/2以下の周波数帯域幅を有する前記ベースバンド信号を生成する請求項記載のデータ通信方式。
  12. 前記送信装置は、
    前記複数の搬送波の最小周波数間隔の1/2以下の周波数帯域幅を有する前記ベースバンド信号を生成する請求項10記載のデータ通信方式。
  13. 前記送信装置は、
    位相差の組み合わせが異なる(M+K+L+1)個の局部発振信号から成る、互いに異なる複数の搬送波を用いて複数のベースバンド信号を変調して送信し、
    前記受信装置は、
    前記送信装置で搬送波として用いる、位相差の組み合わせが異なる(M+K+L+1)個の局部発振信号から成る、互いに異なる複数の信号を用いて複数のベースバンド信号をそれぞれ復調する請求項10記載のデータ通信方式。
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