JP3409088B2 - 感熱孔版製版方法 - Google Patents

感熱孔版製版方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高画質、高感度な感熱孔
版印刷版を得る感熱孔版製版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、簡便な印刷方式として孔版印刷方
式が広く行われており、この方式では、適当なインキ透
過性(多孔性)の支持体表面に熱可塑性フィルムを積層
したものを感熱孔版原版(マスター)として使用し、圧
着ローラーによりサーマルヘッドに圧着させ、サーマル
ヘッド等に信号を印加して、熱可塑性樹脂フィルムを加
熱溶融して画像状の穿孔を形成し、インキ透過性の支持
体側から印刷インキを通して紙等の被印刷物に印刷を行
っている。
【0003】一方、孔版印刷方式には、実質的に熱可塑
性樹脂フィルムからなる感熱孔版原版、すなわち熱可塑
性樹脂フィルム単体からなる感熱孔版原版を用い、被印
刷物に印刷を行う提案もなされている。そして、実質的
に熱可塑性樹脂フィルムからなる感熱孔版原版の製造方
法は、特開昭53−49519号公報、特開昭54−3
3117号公報、特開平3−45719号公報、特開平
3−45720号公報、特開昭62−282983号公
報等により知られている。これらにおいてもサーマルヘ
ッドの発熱部分への感熱孔版原版の圧着は、圧着ローラ
ー(プラテンローラー)を用いるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
従来技術には以下に述べるような問題点があった。熱可
塑性樹脂フィルムと多孔性支持体を貼り合わせてなる感
熱孔版原版をサーマルヘッドで加熱溶融して画像状の穿
孔を形成する方法では、必要穿孔エネルギーは、該感熱
孔版原版の支持体との貼り合わせ部分の方が熱可塑性樹
脂フィルム単独の部分より大きい。よって、貼り合わせ
部分の穿孔が小さくなったり、穿孔が得られなくなった
りしていた。その結果、穿孔のむらが生じて鮮明な画像
が得られないことがあった。また、貼り合わせ部分の影
響を少なく(穿孔できない部分が生じないように)する
ため、過大なエネルギーをサーマルヘッドに供給し、穿
孔を得ることも行われたが、これはサーマルヘッドの寿
命を縮めることになり、サーマルヘッドの断線による異
常画像の発生を招いていた。さらに、支持体である和紙
等がインキ通過の障害となり、均一な画像を得ることを
妨げていた。
【0005】一方、実質的に熱可塑性樹脂フィルムより
なる感熱孔版原版をサーマルヘッドで加熱溶融して画像
状の穿孔を形成する方法では、サーマルヘッドで製版す
る時、ヘッド発熱体部から与えられた熱エネルギーの一
部が圧着ローラーへ熱損失し、感熱孔版原版の穿孔に必
要な熱エネルギーが十分与えられなくなる欠点があっ
た。そのため、本発明者らは、先に、圧着ローラーに熱
伝導率の低いものを使用し断熱性を高くし熱損失を小さ
くする方法を提案した(特願平4−61339号明細
書)。ところが、この方法によっても、圧着ローラーに
より熱伝導物質(熱伝導率が低くても)が圧着されるこ
とから、多少の熱損失の発生は避けられず、それが原因
で若干の穿孔不良を招くおそれがあり、より高画質、高
感度は感熱孔版原版を得るためには、更に改善の余地が
あった。
【0006】また、熱可塑性樹脂フィルム単体からなる
感熱孔版原版で製版を低湿下で行う際、熱可塑性樹脂フ
ィルムに静電気による帯電が起こり、製版及び印刷ドラ
ムへの孔版印刷版の巻付に支障をきたしていた。
【0007】本発明の目的は、上述の如き欠点を解決
し、熱損失を少なくして低エネルギーで所望の穿孔を鮮
明に形成でき、また静電気による帯電のない優れた感熱
孔版印刷版を得ることのできる感熱孔版製版方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明者らは実質的に熱可塑性樹脂フィルムからなる感
熱孔版原版の製版プロセスについて鋭意検討を重ねた結
果、該可塑性樹脂フィルムの面のうち、サーマルヘッド
の発熱部分に接触する面とは反対側の熱伝導率が穿孔効
率に大きく関係していることを見出し、これに基づいて
本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明によれば、実質的に熱可塑性
樹脂フィルムからなる感熱孔版原版にサーマルヘッドを
用いて熱穿孔することにより感熱孔版印刷版を得る感熱
孔版製版方法において、該感熱孔版原版がサーマルヘッ
ドの発熱部分に圧着され熱穿孔される際、該感熱孔版原
版の面のうちサーマルヘッドの発熱部分に接している面
と反対の面が実質的に空気層に接するようにしたことを
特徴とする感熱孔版製版方法が提供される。また、本発
明によれば、上記において、感熱孔版原版として熱接着
防止機能及び/又は帯電防止機能を有するものを用いる
ことを特徴とする感熱孔版製版方法が提供される。ま
た、本発明によれば、上記において、サーマルヘッドと
してその発熱部分が非発熱部分よりも凸となっているも
のを用いることを特徴とする感熱孔版製版方法が提供さ
れる。さらに、本発明によれば、上記において、サーマ
ルヘッドとして部分グレーズタイプ又は端面発熱タイプ
のものを用いることを特徴とする感熱孔版製版方法が提
供される。
【0010】本発明の感熱孔版製版方法を用いると、熱
損失が少ないため必要な穿孔を確実に得ることができ、
また静電気による帯電による製版不良をなくすことがで
きる。つまり本発明は、従来のサーマルヘッド製版方式
の圧着ローラーを使用せずに、感熱孔版原版の面のう
ち、サーマルヘッドの発熱体と接触した面と反対の面を
実質的に空気と接するようにしたことにより、熱損失を
限りなく小さくしたことに特徴がある。
【0011】本発明で使用するサーマルヘッドとして
は、サーマルヘッドの発熱部分の形状が非発熱部分より
も凸であるものが好ましく、部分グレーズのサーマルヘ
ッドあるいはエッジ部に発熱部を設けた端面発熱タイプ
(ニアエッジタイプも含む)のサーマルヘッド等が使用
できる。サーマルヘッドの発熱体の大きさとしては、本
発明者らが特願平4−24600号明細書で提案した副
走査長(b)と主走査長(a)との比(b/a)が1.
3未満であるサーマルヘッドが好ましく使用できる。
【0012】本発明で使用する熱可塑性樹脂フィルムと
しては、押出法、流延法等により形成された一般的な熱
可塑性樹脂フィルムであればよく、ポリエステル(好ま
しくは共重合ポリエステル:例えば異種のポリカルボン
酸又はポリオールを共重合させたもの)系、ナイロン
(好ましくは共重合ナイロン:例えば2種以上のホモナ
イロンを共重合させたもの)系、ポリオレフィン系、ポ
リスチレン系、塩化ビニル系、アクリル酸誘導体系、エ
チレン・ビニルアルコール系、ポリカーボネート系共重
合体等が挙げられる。好ましくは該フィルムの穿孔感度
が高いものが有効であり、そのためにはフィルムを構成
している状態における熱可塑性樹脂が実質的に非晶質な
レベルから結晶化度15%までの範囲のものがよい。よ
り好ましくは該フィルムが実質的に非晶質なレベルのも
のである。ここで、実質的に非晶質なレベルのフィルム
とは、その原料がDSC法で融点がほとんどみられない
ものをインフレーション法で作成したフィルム、通常ダ
イ法においての加工法(急冷法等)等により結晶化を抑
制したDSC法で融点が観察されるフィルム等である。
上記結晶化度はX線法により決定することができるが、
DSC法により融解エネルギーの面積比で求めてもよ
い。
【0013】本発明に用いる熱可塑性樹脂フィルムの厚
みは好ましくは0.5〜30μm、より好ましくは0.
7〜20μmである。また、溶融開始温度としては、5
0〜300℃、好ましくは70〜290℃である。
【0014】熱可塑性樹脂フィルムのサーマルヘッドに
接触する側の面には熱融着防止層を設けても良く、この
場合、熱融着防止層に用いる熱融着防止剤としては、脂
肪酸金属塩、リン酸エステル型界面活性剤、シリコーン
オイル等の流動性潤滑剤、パーフロロアルキル基を有す
るフッ素化合物などを使用することができる。熱融着防
止層は塗布により形成することができ、塗布量は、0.
001〜2g/m2、好ましくは0.005〜1g/m2
ある。
【0015】本発明では、熱可塑性樹脂フィルムに帯電
防止効果を持たせるため熱融着防止層を塗布等により設
けてもよく、熱融着防止層に使用される材料としては、
ポルキレンオキシド、エステル、アミン、有機スルホン
酸金属塩、カルボン酸塩、第4級アンモニウム塩、アル
キルリン酸エステルなどの一般的な帯電防止剤が挙げら
れる。帯電防止剤の塗布量は、0.001〜2.0g/
2、好ましくは0.01〜0.5g/m2である。
【0016】また、本発明では、熱可塑性樹脂フィルム
自身に帯電防止剤を含有させ帯電防止効果を持たせるこ
とができる。この場合に使用される帯電防止剤として
は、有機スルホン酸金属塩またはポルキレンオキシド、
第4級アンモニウム塩の一種または二種以上の混合物等
が挙げられる。
【0017】有機スルホン酸金属塩は、式 RSO3
(ここで、Rは脂肪族基、脂環族基又は芳香族基であ
り、XはNa、K、Li等の金属である)で表わされる
化合物であり、具体的にはアルキルスルホン酸金属塩、
アルキルベンゼンスルホン酸金属塩等を例示できる。ま
た、このアルキルとしては、オクチル、デシル、ドデシ
ル(ラウリン)テトラデシル(ミリスチル)、ヘキサデ
シル、アクタデシル(ステアリル)等を例示できる。更
に具体的な化合物としては、ラウリルスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリルスルホン酸カリウム、ラウリルスルホン
酸リチウム、ステアリルスルホン酸ナトリウム、ステア
リルスルホン酸カリウム、ステアリルスルホン酸リチウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸リチウム等を例示できる。一方、有機スルホン酸金
属塩の熱可塑性樹脂フィルムに対する含有量は、0.1
〜2重量%、好ましくは0.2〜1.5重量%である。
有機スルホン酸金属塩の量が0.1重量%より少ないと
帯電防止効果が小さく、一方、2重量%を超えるとフィ
ルム表面が粗化するので好ましくない。
【0018】また、熱可塑性樹脂フィルムに含有させる
ポルキレンオキシドとしては、ポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシド、ポリエチレン−プロピレンオ
キシド共重合体、ポリテトラメチレンオキシド等を例示
でき、この分子量は、400〜50万、より好ましくは
1000〜5万である。ポリアルキレンオキシドの含有
量は、熱可塑性樹脂フィルムに対し、0.1〜5重量
%、好ましくは0.2〜4重量%である。ポリアルキレ
ンオキシドの量が0.1重量%より少ないと帯電防止性
が低下し、一方、5重量%を超えると熱可塑性樹脂フィ
ルムの力学的特性が低下するので好ましくない。
【0019】第4級アンモニウム塩の一種または二種以
上の混合物としては、式〔(R−N(CH32−R’〕
X(ここで、Rは炭素数12〜18のアルキル基を、
R’は炭素数12〜18のアルキル基またはメチル基
を、XはCIまたはBrを、それぞれ示す)で表わされ
る混合物を使用することができる。上記アンモニウム塩
の含有量は、熱可塑性樹脂フィルムに対し、1〜50重
量%、より好ましくは2〜30重量%である。
【0020】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが本発明はこれらの実施例によってなんら限定され
るものでない。
【0021】実施例1 熱可塑性樹脂フィルムとして共重合ポリエステルを主体
としたフィルムであって実質的に非晶質(結晶化度1.
0%)で、厚み1.8μm、溶融温度160℃のものを
用い、サーマルヘッドに接触する側に熱融着防止層とし
てリン酸エステル系界面活性剤(ガファックRL21
0、東邦化学工業(株)製;mp.54℃)を0.1g
/m2になるように塗布し、マスター1を得た。このマス
ター1を16ドットmmの薄膜型部分グレーズ(発熱部
分が未発熱部分よりも凸である)サーマルヘッドを用い
て黒ベタ画像部分を含む製版を行った(サーマルヘッド
には0.05mjのエルネギー与えた)。この際、マス
ターとサーマルヘッドの発熱部分が接している裏面は空
気層に接している状態で製版を行った。この製版済みの
マスター1は穿孔径のばらつきが少なく穿孔画像が鮮明
に得られた。このマスター1を(株)リコー社製プリポ
ートSS955にセットし印刷を行ったところ、画像欠
点がない鮮明な画像の印刷物が得られた。
【0022】実施例2 熱可塑性樹脂フィルムとして共重合ポリエステルを主体
としたフィルムであって実質的に非晶質(結晶化度1.
0%)で、厚み1.8μm、溶融温度160℃のものを
用い、サーマルヘッドに接触する側に熱融着防止層とし
てリン酸エステル系界面活性剤(ガファックRL21
0、東邦化学工業(株)製;mp.54℃)0.5g/
2、と帯電防止剤として第4級アンモニウム塩である
ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド(CH12
25N(CH32CH3)0.5g/m2とを合わせて1.
0g/m2になるように塗布し、マスター2を得た。この
マスター2を16ドット/mmの薄膜型部分グレーズ
(発熱部分が未発熱部分よりも凸である)サーマルヘッ
ドを用いて黒ベタ画像部分を含む製版を低湿下で行っ
た。このマスター2とサーマルヘッドの発熱部分が接し
ている裏面は空気層に接している状態で製版を行った
(サーマルヘッドには0.05mjのエネルギー与え
た)。この製版済みのマスター2は穿孔径のばらつきが
少なく穿孔画像が鮮明に得られた。このマスター2を
(株)リコー社製プリポートSS955にセットし印刷
を行ったところ、画像欠点がない、鮮明な画像の印刷物
が得られた。この際製版時における静電気の発生による
製版不良及び印刷ドラムに巻き付ける際の支障は発生し
なかった。
【0023】実施例3 熱可塑性樹脂フィルムとして共重合ポリエステルを主体
としたフィルムであって実質的に非晶質(結晶化度1.
0%)で、厚み1.8μm、溶融温度160℃のものを
用い、サーマルヘッドに接触する側に熱融着防止層とし
てリン酸エステル系界面活性剤(ガファックRL21
0、東邦化学工業(株)製;mp.54℃)を0.1g
/m2になるように塗布し、マスター3を得た。なおこの
熱可塑性樹脂フィルムには帯電防止剤として有機スルホ
ン酸金属塩としてポリエチレンオキシド(C1237SO
3Na)を1.5重量%含有させた。このマスター3を
16ドット/mmの薄膜型部分グレーズ(発熱部分が未
発熱部分よりも凸である)サーマルヘッドを用いて黒ベ
タ画像部分を含む製版を低湿下で行った。この際マスタ
ー3とサーマルヘッドの発熱部分が接している裏面は空
気層に接している状態で製版を行った(サーマルヘッド
には0.05mjのエネルギーを与えた)。この製版済
みのマスター3は穿孔径のばらつきが少なく穿孔画像が
鮮明に得られた。このマスター3を(株)リコー社製プ
リポートSS955にセットし印刷を行ったところ、画
像欠点がない、鮮明な画像の印刷物が得られた。この際
製版時における静電気の発生による製版不良及び印刷ド
ラムに巻き付ける際の支障は発生しなかった。
【0024】実施例4 熱可塑性樹脂フィルムとしてポリエチレンテレフタレー
トを主体とした厚み5.8μm、結晶化度5%のフィル
ムを用い、サーマルヘッドに接触する側に熱融着防止層
としてリン酸エステル系界面活性剤(ガファックRL2
10、東邦化学工業(株)製;mp.54℃)とさらに
帯電防止剤として第4級アンモニウム塩であるドデシル
トリメチルアンモニウムクロライド〔C1225N(CH
3)2CH3Cl〕を1:1の重量比で0.3g/m2になる
ように塗布し、マスター4を得た。このマスター4を1
6ドット/mmの薄膜型部分グレーズ(発熱部分が未発
熱部分よりも凸である)サーマルヘッドを用いて黒ベタ
画像部分を含む製版を低湿下で行った。この際マスター
4とサーマルヘッドの発熱部分が接している裏面は空気
層に接している状態で製版を行った(サーマルヘッドに
は0.10mjのエネルギーを与えた)。この製版済み
のマスター4は穿孔径のばらつきが少なく穿孔画像が鮮
明に得られた。このマスター4を(株)リコー社製プリ
ポートSS955にセットし印刷を行ったところ、画像
欠点がない、鮮明な画像の印刷物が得られた。この際製
版時における静電気の発生による製版不良及び印刷ドラ
ムに巻き付ける際の支障は発生しなかった。
【0025】比較例1 実施例1と同じマスター1に16ドット/mmの薄膜型
(発熱部分が非発熱部分よりも凹である)サーマルヘッ
ドを用いて黒ベタ画像部分を含む製版を行った。この際
圧着ローラーとしてシリコーンゴムを表面材料として厚
み2.0mmで使用したローラーを用いて製版を行った
(この時のサーマルヘッドへの印加エネルギーは実施例
1と同じ0.05mjのエネルギーを与えた)。この製
版済みのマスター1は、ほとんど穿孔されておらず、
(株)リコー社製プリポートSS955にセットし印刷
を行ったところ、ほとんど画像は得られなかった。
【0026】比較例2実施例1と同じマスター1に16
ドット/mmの薄膜型部分グレーズ(発熱部分が未発熱
部分よりも凸である)サーマルヘッドを用いて黒ベタ画
像部分を含む製版を行った。この際圧着ローラーとして
シリコーンゴムを表面材料として厚み2.0mmで使用
したローラーを用いて製版を行った(この時のサーマル
ヘッドへの印加エネルギーは実施例1と同じ0.05m
jのエネルギーを与えた)。この製版済みのマスター1
は、ほとんど穿孔されておらず、(株)リコー社製プリ
ポートSS955にセットし印刷を行ったところ、ほと
んど画像は得られなかった。
【0027】比較例3 実施例4と同じマスター4に16ドット/mmの薄膜型
部分グレーズ(発熱部分が未発熱部分よりも凹である)
サーマルヘッドを用いて黒ベタ画像部分を含む製版を行
った。この際圧着ローラーとしてシリコーンゴムを表面
材料として厚み2.0mmで使用したローラーを用いて
製版を行った(この時のサーマルヘッドへの印加エネル
ギーは実施例4より大きい0.15mjのエネルギーを
与えた)。この場合、マスター4への穿孔画像は得られ
たが、この時のサーマルヘッドへの印加エネルギーは実
施例4より大きい0.15mjのエネルギーが必要であ
った)。マスター4への穿孔画像は得られたが、この時
のサーマルヘッドへの印加エネルギーはサーマルヘッド
の保証領域を越えており、サーマルヘッドの寿命は通常
の寿命より極端に短いものとなった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、実質的に熱可塑性樹脂
フィルムからなる感熱孔版原版にサーマルヘッドを用い
て熱穿孔することにより感熱孔版印刷版を得る方法にお
いて、低エネルギーで鮮明な穿孔画像の形成が可能で、
製版時における静電気の発生がほとんどなく、印刷ドラ
ムに巻き付ける際の支障も発生しない、優れた感熱孔版
製版方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−282983(JP,A) 特開 昭61−53047(JP,A) 特開 昭60−48354(JP,A) 特開 平3−53992(JP,A) 特開 平4−279360(JP,A) 特開 昭60−19557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 1/055 511

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に熱可塑性樹脂フイルムからなる
    感熱孔版原版にサーマルヘッドを用いて熱穿孔すること
    により感熱孔版印刷版を得る感熱孔版製版方法におい
    て、該感熱孔版原版がサーマルヘッドの発熱部分に圧着
    され熱穿孔される際、該感熱孔版原版の面のうちサーマ
    ルヘッドの発熱部分に接している面と反対の面には空気
    層のみが存在するようにしたことを特徴とする感熱孔版
    製版方法。
  2. 【請求項2】 感熱孔版原版として熱接着防止機能及び
    /又は帯電防止機能を有するものを用いることを特徴と
    する請求項1に記載の感熱孔版製版方法。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドとしてその発熱部分が非
    発熱部分よりも凸となっているものを用いることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の感熱孔版製版方法。
  4. 【請求項4】 サーマルヘッドとして部分グレーズタイ
    プ又は端面発熱タイプのものを用いることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の感熱孔版製版方
    法。
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