JP3408819B2 - 配電箱のための作業プレート - Google Patents

配電箱のための作業プレート

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、作業プレートであって、該作業プレートが
配電箱の壁エレメントまたはドアに取り付けられてい
て、平行な保管位置から、旋回された作業位置にもたら
すことができるようになっている形式のものに関する。
このような形式の公知の作業プレートは、フラップの
ように配電箱の壁エレメントまたはドアに取り付けられ
ている。作業プレートの下方の水平方向の側はヒンジ等
によって壁エレメントまたはドアに枢着されている。作
業プレートの鉛直方向の側は公知のフラップホルダを介
して壁エレメントまたはドアに結合されている。ドイツ
連邦共和国特許出願公開第4312816号明細書に示したよ
うに、フラップホルダは、枢着結合された２つのリンク
から成っている。これらのリンクの自由端部は作業プレ
ートもしくは壁エレメントまたはドアに枢着されてい
る。両リンクの延伸位置においては、フラップホルダは
作業プレートの作業位置に規定するのに対し、保管位置
においては互いに旋回させられる。これらのフラップホ
ルダは作業プレートの作業位置においては、少なくとも
作業プレートの両側の一部にわたって延在しており、こ
れにより有る程度、作業プレートにおける作業を妨げ
る。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3638454号明細書に
基づき、配線図ポケット（Schaltplantasche）を備えた
配電箱が開示されている。この配線図ポケットは、ガイ
ドピンと滑子ガイドとによって傾斜デスク位置（Pultst
ellung）に旋回させることができる。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4121660号明細書
は、外方旋回可能なテーブル板を備えたフラップテーブ
ルを開示している。このテーブル板の内側の端部が旋回
可能かつ摺動可能に側方のフレーム部分に保持されてい
る。テーブル板は旋回可能なストリップに枢着されてお
り、テーブル板の内側の端部が摺動して旋回することに
より、水平位置にもたらすことができる。
本発明の課題は冒頭で述べた形式の作業プレートを改
良して、作業プレートの両方の鉛直方向の側が、作業位
置へのセット後に作業プレートの上方で解放されてお
り、作業プレートにおける妨げられることのない作業を
可能にすることである。
この課題を解決するために本発明の構成では、保管位
置で作業プレートの上方の水平方向の側が、壁エレメン
トまたはドアに固定されたガイドスリット内のジョイン
トピンによって鉛直方向に移動可能に案内されており、
ガイドスリットの下端部が、壁エレメントまたはドアか
ら離反する方向に向けられた移行部分を介して、ジョイ
ントピンのための、上方に向いた保持収容部に移行して
おり、作業プレートの鉛直方向の側が、各１つのリンク
を介して壁エレメントまたはドアに旋回可能に支持され
ており、ジョイント点が作業プレートに、ジョイントピ
ンよりも下側に配置されていて、ジョイント点が壁エレ
メントまたはドアに、ガイドスリットの保持収容部より
も下側に配置されており、リンクの寸法設定により、保
持収容部内にジョイントピンが導入されると作業プレー
トが壁エレメントまたはドアに対する所望の作業位置を
占めるように、ジョイント点が形成されているようにし
た。
作業プレートを作業位置にセットするために、作業プ
レートの下方の水平方向の側が把持され持ち上げられ
る。この際にジョイントピンはガイドスリット内で下方
に向かってスライドする。作業位置に達する直前に作業
プレートは移行部分内で僅かに壁エレメントまたはドア
から離反する方向に動かされる。このとき、作業プレー
トはその自重によってジョイントピンをガイドスリット
の保持収容部に導入し、作業位置を規定する。作業プレ
ートを再び保管位置に、つまり壁エレメントまたはドア
に対して平行にもたらしたい場合には、作業プレートの
突出した無支持の側が僅かに持ち上げられる。この際ジ
ョイントピンはガイドスリットの保持収容部から出る。
壁エレメントまたはドアに向いた方向に作業プレートを
僅かに移動することにより、移行部分が乗り越えられ、
ジョイントピンはガイドスリットの鉛直方向に延びる領
域内に達する。作業プレートを離すと、作業プレートは
その自重によって動かされて保管位置内に進入する。次
いでこの保管位置は、ジョイントピンがガイドスリット
の上端部に当接したときに達成される。
リンクは作業位置において常に作業プレートの上面よ
り下方に位置しており、作業プレートにおける作業をも
はや妨げることは決してない。保管位置から作業位置
へ、およびその逆に位置を変えることは簡単な操作によ
って実施可能である。
１構成によれば、ジョイントピンとジョイント点とが
作業プレートの曲げられた縁部に配置されており、この
縁部は平行な保管位置では壁エレメントまたはドアに向
けられている。このようにすると、作業プレートが十分
な剛性を有するだけでなく、縁部がジョイントピンおよ
びリンクの取付けをも簡単にする。この場合、縁部は方
形の作業プレートの４つの全ての側にわたって延びてい
ると有利である。
位置を変えるときに作業プレートのジョイントピンを
案内するために、ガイドスリットと移行部分と保持収容
部とが、固定レールの側方枠辺部に加工成形されてお
り、該側方枠辺部が、壁エレメントまたはドアに対して
直角に位置している。この場合、作業プレートのジョイ
ントピンが、ねじヘッドを備えたねじによって形成され
ており、該ねじがガイドスリットを貫通して作業プレー
トの縁部内にねじ込まれており、ねじヘッドがガイドス
リットの幅よりも大きな直径を有していることにより、
案内を簡単に達成し改善することができる。
壁エレメントまたはドアにおける固定レールの固定
は、１構成によれば、固定レールがＵ字形に形成されて
おり、該固定レールの中央枠辺部が壁エレメントまたは
ドアに当て付けられており、固定レールの、作業プレー
トとは離反した側方枠辺部に懸吊舌片が曲げられて形成
されており、該懸吊舌片で固定レールが、壁エレメント
又はドアに結合された補強フレームに固くねじ締結され
ていることにより簡単に解決される。
リンクが作業プレートの作業・保管位置のセットを妨
げないようにするために、１構成によれば、リンクが、
固定レールの、ガイドスリットを備えた側方枠辺部の、
作業プレートとは反対側に枢着されており、リンクが作
業プレートにスペーサエレメントを介して枢着されてい
て、リンクが保管位置において、固定レールの、ガイド
スリットを備えた側方枠辺部の、作業プレートとは反対
側に位置するようになっており、これらの側方枠辺部
が、作業プレートに固定されたジョイント点のスペーサ
エレメントを収容するための切欠きを備えている。
有利な１構成においては、リンクが作業位置において
壁エレメントまたはドアに対して直角に位置している。
保管位置において作業プレートの縁部がスペースを見
出すように、壁エレメントまたはドアに対するガイドス
リットの間隔が上端部に向かって増大しているような構
成がなされていると、作業プレートは作業位置において
壁エレメントまたはドアの極めて近くに達することがで
きる。
本発明を図面に示した実施例につき以下に詳しく説明
する。
第１図は、配電箱のドアの内側に取り付けられた作業
プレートを、保管位置に位置する状態で示す図である。
第２図は、ドアに取り付けられた作業プレートを、作
業位置にもたらされた状態で示す図である。
第３図は、固定レールの、作業プレートのジョイント
ピンが案内されている部分を拡大して示す部分図であ
る。
第１図には、配電箱のドア10が、その内側から見た状
態で示されている。この場合作業プレート20が取り付け
られる領域だけが図示されている。このドア10は、内側
に向かって曲げられた縁部11によって補強されている。
この縁部は４つの全ての側にわたって延在することがで
きる。ドア10の内側には補強フレームが取り付けられて
いる。この補強フレームのうち鉛直方向の枠辺部12の部
分が図示されている。これらの枠辺部12は固定孔13を有
している。縁部11と補強フレームとの間には、シールエ
レメント16が配置されている。このシールエレメントは
ドア10が配電箱の開いた対応側を閉じるときにドア10を
シールする。
さらに図示のように、保管位置で示した作業プレート
20は、鉛直方向の両側で、各１つの固定レール30に結合
されている。これらの固定レール30はＵ字形である。作
業プレート20とは離反した側の側方枠辺部37は、曲げら
れた懸吊フック38を備えている。両懸吊フック38の相互
間隔は、補強フレームの枠辺部12に設けられた固定孔13
のピッチに調和されている。対応する固定孔13にねじ14
がねじ込まれると、作業プレート20と、リンク24と、固
定レール30とから成るユニットをねじ14に懸吊し、これ
らのねじを固く締めることにより、ねじに固定すること
ができる。このユニットの外寸は、固定フレームの鉛直
方向の枠辺部12の相互間隔に調和されている。
第２図および第３図から判るように、作業プレート20
の対応する上側の領域においては、側方の縁部21に２つ
のジョイントピン22が挿入されている。これらのジョイ
ントピンは、ねじヘッドを備えたねじとして形成されて
いて、縁部21にねじ込まれている。ねじヘッドは、ガイ
ドスリット32の幅よりも大きな直径を有している。これ
らのガイドスリット32は、固定レール30の、作業プレー
ト20に向いた側方枠辺部31に加工成形されている。ねじ
はガイドスリット32を通って貫通案内されていて、縁部
21に固定されている。作業プレート20の各側には、リン
ク24が設けられている。このリンクは、一方の側では作
業プレート20とのジョイント点23に、他方では固定レー
ル30に設けられたジョイント点25に旋回可能に取り付け
られている。この場合、ジョイント点25は側方枠辺部31
の、作業プレート20とは離反した側に設けられている。
作業プレート20のジョイント点23がスペーサエレメント
を含んでいるので、リンク24は保管位置においてはやは
り側方枠縁部31の、作業プレート20とは離反した側に位
置する。側方枠辺部31は、ジョイント点23のスペーサエ
レメントを収容するための、前方に向かって開いた切欠
き35を有している。
付言すれば、作業プレート20の詳細には図示していな
い左側では固定レール30は鏡像的に形成されている一
方、リンク24が同じ関係で固定レール30と作業プレート
20とに枢着されている。
固定レール30の側方枠辺部31に設けられたガイドスリ
ット32は作業プレート20のジョイントピン22を収容して
いて、ジョイントピン22は鉛直方向で移動調節可能に案
内されるようになっている。ガイドスリット32の下端部
は、移行部分33を介してジョイントピン22のための保持
収容部34に移行している。これらの移行部分33はドア10
から離反する方向に延びており、保持収容部34はさらに
上方に向かって延びているので、作業プレート20が作業
位置においてその自重によって、ジョイント点23によっ
て形成された軸線を中心に旋回可能に負荷され、これに
より保持収容部34内に保持されたときに、これらの保持
収容部はジョイントピン22を収容し固持することができ
る。ガイドスリット32の主要部分は、ドア10に対して小
さな間隔を置いて鉛直方向に延びている。上端部の領域
においてのみ、ガイドスリット32のドア10に対する間隔
は増大する。これにより、保管位置においては、作業プ
レート20の、ドア10に向いた縁部21のために十分にスペ
ースが与えられる。
作業プレート20に設けられたジョイント点23はジョイ
ントピン22の下方に設けられており、固定レール30に設
けられた、リンク24のジョイント点25は保持収容部34よ
りも低い位置に位置している。リンク24を寸法決めしジ
ョイント点23,25の位置を設定することにより、作業プ
レート20の作業位置における傾斜を規定することができ
る。この場合、ドア10に対して直角な位置が有利であ
る。しかしながら作業プレート20が作業位置において前
方に向かって僅かに下り勾配を有していてもよい。
第２図が示すように、リンク24は作業位置において作
業プレート20の作業側の下方に位置しており、この作業
プレートにおける作業を妨げることはないので、両側を
超えて突出する物体を置くこともできる。
第１図に示した保管位置から、第２図に示した作業位
置に作業プレート20が移動される場合、作業プレート20
の下方の水平方向の側が把持され、上方に向かって旋回
させられる。この際、ジョイントピン22はこれらが移行
部分33に達するまでガイドスリット32内を下方に向かっ
てスライドする。作業プレート20は前方に向かって引張
られ離される。作業プレート20はその自重に基づいて僅
かに下方に向かって旋回する。この際にジョイントピン
22は保持収容部34内に導入される。作業プレート20の作
業位置は規定されており、この作業位置は作業プレート
20が負荷を受けても変化することはない。
作業プレート20を第２図に示した作業位置から再び第
１図に示した保管位置にもたらそうとする場合、作業プ
レート20の無支持側が僅かに持ち上げられる。この際
に、ジョイントピン22が保持収容部34から引き出され
る。ドア10に向かう方向に作業プレート20を移動するこ
とにより、ジョイントピン22は移行部分33を介して、鉛
直方向に方向付けられた、ガイドスリット32の領域にも
たらされる。作業プレート20が前方下側に向かって押さ
れると、ジョイントピン22が走入するとともに、この作
業プレートはその自重に基づき自動的に保管位置に戻
る。この保管位置は、ジョイントピン22がガイドスリッ
ト32の上端部に当接したときに達成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平２−123983（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−64820（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02B 1/30

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】作業プレートであって、該作業プレートが
    配電箱の壁エレメントまたはドアに取り付けられてい
    て、平行な保管位置から、旋回された作業位置にもたら
    すことができるようになっている形式のものにおいて、 （イ）保管位置で作業プレート（20）の上方の水平方向
    の側が、壁エレメントまたはドアに固定されたガイドス
    リット（32）内のジョイントピン（22）によって鉛直方
    向に移動可能に案内されており、 （ロ）ガイドスリット（32）の下端部が、壁エレメント
    またはドア（10）から離反する方向に向けられた移行部
    分（33）を介して、ジョイントピン（22）のための、上
    方に向いた保持収容部（34）に移行しており、 （ハ）作業プレート（20）の鉛直方向の側が、各１つの
    リンク（24）を介して壁エレメントまたはドア（10）に
    旋回可能に支持されており、ジョイント点（23）が作業
    プレート（20）に、ジョイントピン（22）よりも下側に
    配置されていて、ジョイント点（25）が壁エレメントま
    たはドア（10）に、ガイドスリット（32）の保持収容部
    （34）よりも下側に配置されており、リンク（24）の寸
    法設定により、保持収容部（34）内にジョイントピン
    （22）が導入されると作業プレート（20）が壁エレメン
    トまたはドア（10）に対する所望の作業位置を占めるよ
    うに、ジョイント点が形成されている ことを特徴とする、スイッチボックスのための作業プレ
    ート。
  2. 【請求項２】ジョイントピン（22）とジョイント点（2
    3）とが作業プレート（20）の曲げられた縁部（21）に
    配置されており、この縁部（21）は平行な保管位置では
    壁エレメントまたはドア（10）に向けられている、請求
    項１記載の作業プレート。
  3. 【請求項３】縁部（21）が方形の作業プレート（20）の
    ４つの全ての側にわたって延びている、請求項２記載の
    作業プレート。
  4. 【請求項４】ガイドスリット（32）と移行部分（33）と
    保持収容部（34）とが、固定レール（30）の側方枠辺部
    （31）に加工成形されており、該側方枠辺部が、壁エレ
    メントまたはドア（10）に対して直角に位置している、
    請求項１から３までのいずれか１項記載の作業プレー
    ト。
  5. 【請求項５】作業プレート（20）のジョイントピン（2
    2）が、ねじヘッドを備えたねじによって形成されてお
    り、該ねじがガイドスリット（32）を貫通して作業プレ
    ート（20）の縁部（21）内にねじ込まれており、ねじヘ
    ッドがガイドスリット（32）の幅よりも大きな直径を有
    している、請求項１から４までのいずれか１項記載の作
    業プレート。
  6. 【請求項６】固定レール（30）がＵ字形に形成されてお
    り、該固定レールの中央枠辺部（36）が壁エレメントま
    たはドア（10）に当て付けられており、固定レール（3
    0）の、作業プレート（20）とは離反した側方枠辺部（3
    7）に懸吊舌片（38）が曲げられて形成されており、該
    懸吊舌片で固定レール（30）が、壁エレメント又はドア
    （10）に結合された補強フレーム（12）に固くねじ締結
    されている、請求項１から５までのいずれか１項記載の
    作業プレート。
  7. 【請求項７】リンク（24）が、固定レール（30）の、ガ
    イドスリット（32）を備えた側方枠辺部（31）の、作業
    プレート（20）とは反対側に枢着されている、請求項１
    から６までのいずれか１項記載の作業プレート。
  8. 【請求項８】リンク（24）が作業プレート（20）にスペ
    ーサエレメントを介して枢着されていて、リンクが保管
    位置において、固定レール（30）の、ガイドスリット
    （32）を備えた側方枠辺部（31）の、作業プレート（2
    0）とは反対側に位置するようになっており、これらの
    側方枠辺部（31）が、作業プレートに固定されたジョイ
    ント点（23）のスペーサエレメントを収容するための切
    欠き（35）を備えている、請求項１から７までのいずれ
    か１項記載の作業プレート。
  9. 【請求項９】作業プレートが作業位置において、壁エレ
    メントまたはドア（10）に対して直角に位置している、
    請求項１から８までのいずれか１項記載の作業プレー
    ト。
  10. 【請求項１０】保管位置において作業プレート（20）の
    縁部（21）がスペースを見出すように、壁エレメントま
    たはドア（10）に対するガイドスリット（32）の間隔が
    上端部に向かって増大している、請求項１から９までの
    いずれか１項記載の作業プレート。
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