JP3408131B2 - 水平同期信号検出回路 - Google Patents

水平同期信号検出回路

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JP3408131B2 JP35391297A JP35391297A JP3408131B2 JP 3408131 B2 JP3408131 B2 JP 3408131B2 JP 35391297 A JP35391297 A JP 35391297A JP 35391297 A JP35391297 A JP 35391297A JP 3408131 B2 JP3408131 B2 JP 3408131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号の水平同
期信号を検出する水平同期信号検出回路、特にビデオテ
ープレコーダーから再生された映像信号をデジタル変換
しメモリに記憶する映像信号処理装置における水平同期
信号検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水平同期信号検出回路の一例を図
6に示し説明する。入力端子1より入力された再生映像
信号は、同期分離回路2で同期信号を分離され、ゲート
回路3に入力されると共に、等化パルス除去回路5に入
力される。等化パルス除去回路に入力された同期信号
は、等化パルスが除去された後、位相比較器(PC)
6、ローパスフィルタ(LPF)7、電圧制御発振器
(VCO)8からなるいわゆる自動周波数制御発振器1
0に入力される。この自動周波数制御発振器10の電圧
制御発振器8からの出力信号は、ゲート幅調整回路9に
入力され、その出力信号がゲート回路3に入力される。
ゲート回路3でゲートされた水平同期パルスは、出力端
子4に出力される。
【0003】以上のように構成された従来の水平同期信
号検出回路の具体的な動作について、図6及び図7を用
いて説明する。但し、図7は図6の各回路における出力
波形図であり、同一信号には同一符号が付してある。
【0004】入力端子1より入力された映像信号aは、
同期分離回路2で同期信号bを分離させる。分離された
同期信号bは等化パルス除去回路5で垂直同期信号付近
の等化パルスが除去され、水平同期信号パルスcとして
位相比較器6に出力される。また、位相比較器6には、
自走発信周波数が水平周期(fh=15.734KH
z)付近である電圧制御発振器8からの出力パルスdが
入力されている。位相比較器6からの位相誤差信号は、
ローパスフィルタ7を通り、電圧制御発振器8に帰還さ
れるため、電圧制御発振器8からの出力パルスdは、常
に水平同期信号パルスcに位相同期するように動作して
いる。この水平同期信号パルスcに同期した電圧制御発
振器8からの出力パルスdは、ゲート幅調整回路9で、
同期信号bの立上りから前後2〜3μsecの期間ゲー
トするゲートパルスeに調整され、ゲート回路3に入力
される。同期信号bはゲート回路3に入力され、ゲート
パルスeでゲートされ、水平同期パルスfとして出力端
子4に出力される。ゲートパルスeは自動周波数制御発
振器10から出力されているため、安定な水平同期周期
で出力されており、ノイズによる影響を受けにくい。よ
って、図7のAのような同期信号bの立上りから十分離
れた位置にノイズがある場合でも、容易にゲートし、除
去することができる。
【0005】以上のように自動周波数制御発振器10の
応答特性とゲートパルスeのゲート幅を最適に選ぶこと
によって、映像信号部分からの影響を受けにくい同期信
号bの立上りを安定に検出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、映像信号のS/Nが悪い状態で同
期信号bの立上りに隣接した位置にノイズがある場合
(図7のBのような場合)、ゲート回路3でゲートした
水平同期パルスf内の正規の水平同期パルスの付近に複
数の誤ったパルスが検出されてしまい、正確な水平同期
信号の立上りを検出できないという問題が生じてしま
う。
【0007】本発明は、映像信号のS/Nが悪い状態で
水平同期信号の立上りに隣接した位置にノイズがある場
合でも確実に水平同期信号の立上りを検出することがで
きる水平同期信号検出回路を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、水平同期信号検出回路として、映像信号
から同期信号を分離する同期信号分離手段と、前記同期
信号を所定時間遅延する第1遅延手段と、前記同期信号
を前記所定時間の2倍の時間遅延する第2遅延手段と、
最小値から最大値の間で計数値が変化すると共に、前記
同期信号がハイレベルで且つ前記第1遅延手段の出力が
ローレベルの期間に入力される基準クロックをカウント
アップし、前記同期信号がローレベルで且つ前記第1遅
延手段の出力がハイレベルの期間に入力される前記基準
クロックをカウントダウンする第1カウンタ手段と、前
記最小値から前記最大値の間で計数値が変化すると共
に、前記第1遅延手段の出力がローレベルで且つ前記第
2遅延手段の出力がハイレベルの期間に入力される前記
基準クロックをカウントアップし、前記第1遅延手段の
出力がハイレベルで且つ前記第2遅延手段の出力がロー
レベルの期間に入力される前記基準クロックをカウント
ダウンする第2カウンタ手段と、前記第1カウンタ手段
の値と前記第2カウンタ手段の値との一致を検出する検
出手段と、前記検出手段の検出結果を基にパルスを発生
させるパルス発生手段と、を具備した。
【0009】さらに、前記所定時間は前記第1カウンタ
手段又は前記第2カウンタ手段が前記基準クロックを連
続して前記最小値から前記最大値までカウントアップす
るのに必要とする時間に設定した。
【0010】さらに、前記パルス発生手段は前記検出手
段にて検出した一致する前記第1カウンタ手段の値と前
記第2カウンタ手段の値が所定値以上の場合にパルスを
発生させると共に、該パルスを水平同期信号の立上りを
示す信号として出力するようにした。
【0011】また、本発明は上記課題を解決する別の手
段として、水平同期信号検出回路として、映像信号から
同期信号を分離する同期信号分離手段と、前記同期信号
を所定時間遅延する第1遅延手段と、前記同期信号を前
記所定時間の2倍の時間遅延する第2遅延手段と、最小
値から最大値の間で計数値が変化すると共に、前記同期
信号がハイレベルで且つ前記第1遅延手段の出力がロー
レベルの期間に入力される基準クロックをカウントダウ
ンし、前記同期信号がローレベルで且つ前記第1遅延手
段の出力がハイレベルの期間に入力される前記基準クロ
ックをカウントアップする第1カウンタ手段と、前記最
小値から前記最大値の間で計数値が変化すると共に、前
記第1遅延手段の出力がローレベルで且つ前記第2遅延
手段の出力がハイレベルの期間に入力される前記基準ク
ロックをカウントダウンし、前記第1遅延手段の出力が
ハイレベルで且つ前記第2遅延手段の出力がローレベル
の期間に入力される前記基準クロックをカウントアップ
する第2カウンタ手段と、前記第1カウンタ手段の値と
前記第2カウンタ手段の値との一致を検出する検出手段
と、前記検出手段の検出結果を基にパルスを発生させる
パルス発生手段と、を具備した。
【0012】さらに、前記所定時間は前記第1カウンタ
手段又は前記第2カウンタ手段が前記基準クロックを連
続して前記最小値から前記最大値までカウントアップす
るのに必要とする時間に設定した。
【0013】さらに、前記パルス発生手段は前記検出手
段にて検出した一致する前記第1カウンタ手段の値と前
記第2カウンタ手段の値が所定値以下の場合にパルスを
発生させると共に、該パルスを水平同期信号の立上りを
示す信号として出力するようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に従い、本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明の第1の実施例で
ある水平同期信号検出回路の回路ブロック図である。図
において、入力端子11より入力された映像信号は、同
期分離回路12で同期信号を分離され第1遅延回路1
3、PLL回路14、及びAND回路15、16に出力
される。なお、AND回路16へはレベル反転されて入
力されている。そして、第1遅延回路13の出力信号は
第2遅延回路17及びAND回路18に出力される。ま
た、第2遅延回路17の出力信号はAND回路19に出
力される。
【0015】なお、第1遅延回路13及び第2遅延回路
17は、それぞれ直列に接続された10個のフリップフ
ロップ(図示省略)により構成され、各フリップフロッ
プは基準クロックにより動作し、入力された信号を1ク
ロック期間づつ遅延し次のリップフロップに送るよう動
作する。すなわち、第1遅延回路13からは10クロッ
ク期間遅延された同期信号が出力され、第2遅延回路1
7からは20クロック期間遅延された同期信号が出力さ
れる。なお、本実施例における基準クロックの周波数は
14MHzである。
【0016】そして、AND回路18の出力はAND回
路15、16、20、21に入力される。但し、AND
回路15、20へはレベル反転されて入力されている。
さらに、AND回路19の出力はAND回路20、21
に入力される。但し、AND回路21へはレベル反転さ
れて入力されている。
【0017】一方、PLL回路14は、入力された同期
信号に含まれた垂直同期信号に位相同期したパルスを出
力する。該出力はリセット信号としてAカウンタ22、
Bカウンタ23、Cカウンタ24、及びフリップフロッ
プ25、26の各リセット端子に入力される。Cカウン
タ24は基準クロックを順次カウントし、比較回路27
はCカウンタ24の値が10以上になったことを検出す
ればフリップフロップ25をセットし、比較回路28は
該値が20以上になったことを検出すればフリップフロ
ップ26をセットする。
【0018】よって、フリップフロップ25の出力とA
ND回路18により、垂直同期信号に位相同期したパル
スから10クロック期間、第1遅延回路13の出力がA
ND回路15、16、20、21へ入力されるのが阻止
される。また、フリップフロップ26の出力とAND回
路19により、垂直同期信号に位相同期したパルスから
20クロック期間、第2遅延回路17の出力がAND回
路20、21、へ入力されるのが阻止される。これは、
同期分離回路12から出力される同期信号に含まれる等
価パルスによりAカウンタ22及びBカウンタ23の値
が変化することにより生じる誤動作を防止するためであ
る。
【0019】そして、Aカウンタ22及びBカウンタ2
3は、共に最小値0から最大値10までの間、カウント
アップ及びカウントダウンを行うカウンタであり、UP
端子22u、23uにハイの信号が入力されている期間
は入力される基準クロックをカウントアップし、DOW
N端子22d、23dにハイの信号が入力されている期
間は該基準クロックをカウントダウンする。
【0020】ここで、Aカウンタ22のUP端子22u
にはAND回路15からの出力が入力され、DOWN端
子22dにはAND回路16からの出力が入力されてい
る。よって、Aカウンタ22は同期分離回路12から出
力される同期信号がハイで、第1遅延回路13から出力
される10クロック期間遅延された同期信号がローの期
間カウントアップし、該同期信号がローで該10クロッ
ク遅延された同期信号がハイの期間カウントダウンす
る。また、Bカウンタ23は第1遅延回路13から出力
される10クロック期間遅延された同期信号がハイで、
第2遅延回路17から出力される20クロック期間遅延
された同期信号がローの期間カウントアップし、該10
クロック期間遅延された同期信号がローで該20クロッ
ク期間遅延された同期信号がハイの期間カウントダウン
する。
【0021】そして、Aカウンタ22の値とBカウンタ
23の値は一致検出回路29にて一致が検出され、検出
された時点でパルスが発生される。そして、該パルスは
値確認回路30にてBカウンタ23の値が5以上である
ことが検出された場合のみ、水平同期信号の立上りを示
すパルスとしてAND回路31を介して出力端子32か
ら出力される。
【0022】次に、本実施例の動作について、図2を参
照しつつ説明する。但し、図2は図1の各部における出
力波形図であり、同一信号には同一符号が付してある。
なお、Aカウンタ22の出力を示したS4とBカウンタ
23の出力を示したS5は、カウンタの値の大小を波形
の高低として示している。
【0023】同期分離回路12から出力される同期信号
S1、AND回路18から出力される10クロック期間
遅延された同期信号S2、AND回路19から出力され
る20クロック期間遅延された同期信号S3により、A
カウンタ22及びBカウンタ23をカウントアップさせ
るのかカウントダウンさせるのかが制御される。
【0024】なお、図2に示した出力波形S1における
信号Hは、PLL回路14からのリセット信号が出力さ
れた後に初めて発生た水平同期信号であり、且つノイズ
を伴わない理想的な状態のものである。
【0025】図2に示した期間T1では、Aカウンタ2
2のDOWN端子22dにAND回路16からハイの信
号が入力されるので、Aカウンタ22はカウントダウン
をしようとするが、Aカウンタ22はPLL回路14か
らのリセット信号によりリセットされ、最小値0となっ
ているいため、値は変化しない。なお、該リセット信号
が発生してから期間T1が終了するまでの間、Aカウン
タ22の値S4とBカウンタ23の値S5は最小値0で
等しくなるが、値確認回路30における5以上という条
件を満たさないため出力端子32からパルスは出力され
ない。
【0026】次の期間T2では、Bカウンタ23のUP
端子23uにAND回路20からハイの信号が入力され
るので、Bカウンタ23は最小値0からカウントアップ
を行う。期間T2は10クロック期間であるため、Bカ
ウンタ23は最大値10までカウントアップを行う。
【0027】次の期間T3では、AND回路15、1
6、20、21の出力は全てローであるので、Aカウン
タ22及びBカウンタ23の値は変化しない。
【0028】次の期間T4では、Aカウンタ22のUP
端子22uにAND回路15からハイの信号が入力され
るので、Aカウンタ22は最小値0からカウントアップ
を行う。期間T4は期間T2と同様に10クロック期間
であるため、Aカウンタ22は最大値10までカウント
アップを行う。そして、期間T4終了時、Aカウンタ2
2は最大値10となりBカウンタ23の値と一致する。
さらに、値確認回路30の5以上という条件も満たして
いるので出力端子32からパルスS6が出力される。該
パルスは水平同期信号の立上りを示すもので、図2に示
すように、同期分離回路12から分離された同期信号S
1における水平同期信号から第1遅延回路13の遅延時
間である10クロック期間遅れたタイミングで出力され
る。
【0029】期間T5では、Bカウンタ23のDOWN
端子23dにAND回路21からハイの信号が入力され
るので、Bカウンタ23は最大値10からカウントダウ
ンを行う。期間T4は期間T2と同様に10クロック期
間であるため、Bカウンタ23は最小値0までカウント
ダウンを行う。
【0030】そして、信号H以降に発生する水平同期信
号(出力波形S1における信号Hn)に対しても同様の
動作を行う。すなわち、期間T6〜T10は、それぞれ
期間T1〜T5に対応する。但し、期間T1ではAカウ
ンタ22のカウントダウンは行われなかったが、期間T
6の開始時点ではAカウンタ22の値は最大値10であ
るため、最小値0までカウントダウンが行われる。以
降、PLL回路14からリセット信号が発生するまで、
期間T6〜T10に示した動作を繰り返し行う。
【0031】以上、ノイズを伴わない水平同期信号が入
力された場合の出力波形を基に動作を説明したが、次
に、水平同期信号の立上りに隣接した位置にノイズを伴
う場合の出力波形を図3に示して説明する。但し、図3
は図2と同様に図1の各部における出力波形図であり、
同一信号には同一符号が付してある。なお、図3におけ
るS1は、水平同期信号の立上り部分を拡大したもので
ある。
【0032】AND回路15、16、20、21の出力
はS1、S2、S3のレベル変動により変動するため、
Aカウンタ22の値S4及びBカウンタ23の値S5
は、図の様に変化する。そして、両者が一致し、且つ値
が5以上であれば出力端子32からパルスが出力され
る。すなわち、水平同期信号の立上りに隣接した位置に
ノイズを伴う場合でも、該ノイズにより立上りを検出す
るパルスが複数個発生することはなく、且つ水平同期信
号の真の立上りが存在するであろう位置に応じたパルス
S6を発生させることができる。
【0033】なお、本実施例では、第1遅延回路13及
び第2遅延回路17の遅延時間を、Aカウンタ22及び
Bカウンタ23が基準クロックを連続して最小値0から
最大値10までカウントアップするのに必要とする時間
に設定されている。すなわち、 Aカウンタ22及びB
カウンタ23が遅延時間内にカウントアップ可能な最大
限に設定されている。こうすることによって、図3に示
すように、水平同期信号の立上りに隣接した位置にノイ
ズを伴う場合、Aカウンタ22のカウントアップとBカ
ウンタ23のカウントダウンが同時に行われる同時カウ
ント期間を、より長く確保することができ、両カウンタ
を効率よく動作させ水平同期信号の検出が行われる。な
お、Aカウンタ22及びBカウンタ23のカウント範囲
を10より小さく設定すれば該同時カウント期間は短く
なるが、ノイズに影響されない水平同期信号の検出は可
能である。
【0034】また、値確認回路30とAND回路31を
省き、一致検出回路29からのパルスをそのまま出力端
子32に出力するようにしてもよい。この場合、水平同
期信号の立下りと立下りに応じてパルスが出力される。
なお、この場合、PLL回路14からのリセット信号に
よりAカウンタ22がリセットされ最小値0に設定され
れば、該リセット信号が発生した時点でAカウンタ22
の値とBカウンタ23の値が一致してしまうので、一致
検出回路29から誤ってパルスが発生し出力されてしま
う。よって、Aカウンタ22はリセット信号にて最小値
0に設定するのではなく、最大値10に設定しなければ
ならない。
【0035】また、一致検出回路29はAカウンタ22
の値とBカウンタ23の値が完全に一致するのを検出す
るのではなく、1〜2の値の差であれば一致したとみな
しパルスを発生するようにしてもよい。
【0036】以上、本発明の第1の実施例について説明
したが、Aカウンタ22とBカウンタ23におけるカウ
ントアップとカウントダウンの関係を逆に設定しても水
平同期信号検出回路を構成することができる。
【0037】図4に本発明の第2の実施例である水平同
期信号検出回路の回路ブロック図を示す。なお、第1の
実施例を示した図1と共通する構成要素及び信号には同
一符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0038】第2の実施例では、第1の実施例に対し
て、Aカウンタ22、Bカウンタ23、値確認回路30
に代えて、Dカウンタ40、Eカウンタ41、値確認回
路42を設けた。
【0039】Dカウンタ40及びEカウンタ41は、第
1実施例のAカウンタ22及びBカウンタ23と同様、
共に最小値0から最大値10までの間、カウントアップ
及びカウントダウンを行うカウンタであり、UP端子4
0u、41uにハイの信号が入力されている期間は入力
される基準クロックをカウントアップし、DOWN端子
40d、41dにハイの信号が入力されている期間は該
基準クロックをカウントダウンする。また、Dカウンタ
40はPLL回路14からのリセット信号によって最小
値0にリセットされ、Eカウンタ41は該リセット信号
によって最大値10にプリセットされる。
【0040】そして、本実施例では、第1の実施例に対
してカウントアップとカウントダウンの関係を逆に設定
するために、AND回路15の出力をDカウンタ40の
DOWN端子40dに入力し、AND回路16の出力を
Dカウンタ40のUP端子40uに入力し、AND回路
20の出力をEカウンタ41のDOWN端子41dに入
力し、AND回路21の出力をEカウンタ41のUP端
子41uに入力する。
【0041】また、値確認回路42は、Eカウンタ41
の値が5未満であることを検出し、検出された場合の
み、一致検出回路29からのパルスはAND回路31を
介して水平同期信号の立上りを示すパルスとして出力端
子32から出力される。
【0042】次に、本実施例の動作について、図5を参
照しつつ説明する。但し、図5は図4の各部における出
力波形図であり、同一信号には同一符号が付してある。
なお、Dカウンタ40の出力を示したS7とEカウンタ
41の出力を示したS8は、カウンタの値の大小を波形
の高低として示している。また、第1の実施例の出力波
形を示した図2と共通するものは同一符号を付し、詳細
な説明は割愛する。
【0043】図2と図5を比較すれば明らかなように、
第1の実施例と第2の実施例とでは、Aカウンタ22が
カウントアップ及びカウントダウンする期間、Dカウン
タ40はカウントダウン及びカウントアップし、Bカウ
ンタ23がカウントアップ及びカウントダウンする期
間、Eカウンタ41はカウントダウン及びカウントアッ
プする点、及び値確認回路42はEカウンタ41の値が
5未満であることを検出し、検出された場合のみ、一致
検出回路29からのパルスはAND回路31を介して水
平同期信号の立上りを示すパルスとして出力端子32か
ら出力される点、が異なるのみであり、基本的な動作は
同じである。
【0044】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。第1及び第2の実施例では、論理回路等のハードウ
エアで構成したが、第3の実施例ではマイクロコンピュ
ータを用い、ソフトウエアで構成した。
【0045】図8は第3の実施例を示す回路ブロック図
である。図において、50は映像信号を入力し同期信号
を分離する同期分離回路であり、その出力はマイクロコ
ンピュータ52の第1入力端子52aに入力されると共
に、PLL回路51にも入力される。PLL回路51
は、入力された同期信号に含まれた垂直同期信号に位相
同期したパルスVDを出力し、マイクロコンピュータ5
2の第2入力端子52bに入力する。また、マイクロコ
ンピュータ52は、入力される駆動クロックに基づいて
動作し、水平同期信号の検出結果を出力端子52cより
出力する。
【0046】次に、マイクロコンピュータ52の動作
を、図9及び図10に示したフローチャート、図11に
示した動作説明図に基づいて説明する。なお、図11に
示した波形は各レジスタやカウンタの値の時間的変化を
示したものであり、値の大小を波形の高低として示して
いる。また、レジスタD(0)の値を示した波形は、P
LL回路51によるVD割り込みが行われた後に初めて
発生した水平同期信号に基づくものであり、且つ水平同
期信号はノイズを伴わない理想的な状態のものである。
【0047】入力端子52bにパルスVDが入力される
と、VD割り込み動作としてカウンタやレジスタの初期
設定を行う。すなわち、カウンタSAの値を10とし
(ST1)、カウンタSBの値を0とし(ST2)、カ
ウンタSCの値を0とし(ST3)、レジスタD(0)
〜D(20)の値を0とし(ST4)、レジスタOUT
の値を0とし(ST5)、VD割り込みを終了する。な
お、カウンタSA、SB、SCはマイクロコンピュータ
52内のソフトウエアで構成されたものであり、カウン
タSAとSBが取りうる値は、最小値0から最大値10
までという制限を設けている。
【0048】一方、マイクロコンピュータ52は、入力
される駆動クロックを分周して得られる周期的な信号に
よってタイマー割り込み動作を行う。なお、該周期的な
信号の周期は、第1及び第2の実施例にて使用された基
準クロックの周期とほぼ同じものである。
【0049】タイマー割り込みが生じると、先ずカウン
タSCをカウントアップし(ST11)、カウンタSC
の値が20を越えていれば次のステップに進むが、越え
ていなければ割り込み処理を終了する(ST12)。こ
れは、同期分離回路50から出力される同期信号に含ま
れる等価パルスによりカウンタSA及びSBの値が変化
することにより生じる誤動作を防止するためである。そ
して、ステップST12にてYESであれば、レジスタ
D(19)〜D(0)の値をそれぞれレジスタD(2
0)〜D(1)に順次移動させ(ST13、ST14、
ST15、ST16)、最後にレジスタD(0)に入力
端子52aより入力されている同期信号の値(ハイであ
れば1、ローであれば0)を読み込む。すなわち、レジ
スタD(0)〜D(20)は、タイマー割り込みが生じ
る毎に得られた、入力端子52aより入力されている同
期信号の値を順次遅延させる遅延手段として動作する。
【0050】そして、タイマー割り込みが生じた時点で
の同期信号の値が記憶されているレジスタD(0)の値
と、タイマー割り込み10回分遅延された同期信号の値
が記憶されているレジスタD(10)の値と、タイマー
割り込み20回分遅延された同期信号の値が記憶されて
いるレジスタD(20)の値を基に、カウンタSA及び
SBのカウントアップ、カウントダウンを行う。
【0051】すなわち、図11に示した期間T4やT9
のように、レジスタD(0)の値が1且つレジスタD
(10)の値が0であればカウンタSAをカウントアッ
プし(ST18、ST19)、期間T1やT6のよう
に、レジスタD(0)の値が0且つレジスタD(10)
の値が1であればカウンタSAをカウントダウンし(S
T20、ST21)、期間T2やT7のように、レジス
タD(10)の値が0且つレジスタD(20)の値が1
であればカウンタSBをカウントアップし(ST22、
ST23)、期間T5やT10のように、レジスタD
(10)の値が1且つレジスタD(20)の値が0であ
ればカウンタSBをカウントダウンする(ST24、S
T25)。そして、ステップST18、ST20、ST
22、ST24の条件全てにおいてNOであれば、レジ
スタOUTの値を0とし(ST29)、割り込み処理を
終了する。なお、レジスタOUTの値は、水平同期信号
の検出結果としてマイクロコンピュータ52の出力端子
52cより出力される。
【0052】一方、ステップST19、又はST21、
又はST23、又はST25の処理が行われた場合、カ
ウンタSAの値が4より大きく(ST26)、且つカウ
ンタSAの値とカウンタSBの値が一致すれば(ST2
7)、レジスタOUTの値を1とし(ST28)、割り
込み処理を終了する。よって、レジスタOUTの値は、
図11に波形として示すように、水平同期信号の立上り
を示すパルスとしてマイクロコンピュータ52の出力端
子52cより出力される。以降、マイクロコンピュータ
52はタイマー割り込み毎にステップST11〜ST2
9の動作を繰り返し、よってVD割り込み処理が行われ
るまで期間T6〜T10に示した動作を繰り返し行う。
なお、ステップST26の条件により、カウンタSAの
値が4以下であればレジスタOUTの値は0のままであ
り、水平信号の立下りに基づいたパルスは出力されな
い。
【0053】以上、ノイズを伴わない水平同期信号が入
力された場合の動作を説明したが、水平同期信号の立上
りに隣接した位置にノイズを伴う場合であっても、第1
及び第2の実施例と同様、確実に水平同期信号の立上り
を検出ことができる。
【0054】以上、本発明の実施例について説明した
が、基準クロックの周波数、各カウンタのカウント可能
範囲等は、実施例で具体的に示した値に限定されるもの
ではないことは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な論理手段を組み
合わせることにより、映像信号のS/Nが悪い状態で水
平同期信号の立上りに隣接した位置にノイズがある場合
でも確実に水平同期信号の立上りを検出することができ
る水平同期信号検出回路を提供することができ、その効
果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示した回路ブロック図
である。
【図2】第1の実施例の動作を示した出力波形図であ
る。
【図3】第1の実施例の動作を示した出力波形図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示した回路ブロック図
である。
【図5】第2の実施例の動作を示した出力波形図であ
る。
【図6】従来技術を示した回路ブロック図である。
【図7】従来技術の動作を示した出力波形図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示した回路ブロック図
である。
【図9】第3の実施例の動作を示したフローチャートで
ある。
【図10】第3の実施例の動作を示したフローチャート
である。
【図11】第3の実施例の動作を示した動作説明図であ
る。
【符号の説明】
12 同期分離回路 13 第1遅延回路 14 第2遅延回路 15、16、20、21 AND回路 22 Aカウンタ 23 Bカウンタ 29 一致検出回路 30 値確認回路 31 AND回路 40 Dカウンタ 41 Eカウンタ 42 値確認回路 52 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−109666(JP,A) 特開 昭63−110873(JP,A) 特開 昭63−65782(JP,A) 特開 昭61−261973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/04 - 5/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号から同期信号を分離する同期信
    号分離手段と、前記同期信号を所定時間遅延する第1遅
    延手段と、前記同期信号を前記所定時間の2倍の時間遅
    延する第2遅延手段と、最小値から最大値の間で計数値
    が変化すると共に、前記同期信号がハイレベルで且つ前
    記第1遅延手段の出力がローレベルの期間に入力される
    基準クロックをカウントアップし、前記同期信号がロー
    レベルで且つ前記第1遅延手段の出力がハイレベルの期
    間に入力される前記基準クロックをカウントダウンする
    第1カウンタ手段と、前記最小値から前記最大値の間で
    計数値が変化すると共に、前記第1遅延手段の出力がロ
    ーレベルで且つ前記第2遅延手段の出力がハイレベルの
    期間に入力される前記基準クロックをカウントアップ
    し、前記第1遅延手段の出力がハイレベルで且つ前記第
    2遅延手段の出力がローレベルの期間に入力される前記
    基準クロックをカウントダウンする第2カウンタ手段
    と、前記第1カウンタの値と前記第2カウンタの値との
    一致を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果を
    基にパルスを発生させるパルス発生手段と、を具備する
    ことを特徴とする水平同期信号検出回路。
  2. 【請求項2】 前記所定時間は前記第1カウンタ手段又
    は前記第2カウンタ手段が前記基準クロックを連続して
    前記最小値から前記最大値までカウントアップするのに
    必要とする時間に設定することを特徴とする請求項1に
    記載の水平同期信号検出回路。
  3. 【請求項3】 前記パルス発生手段は前記検出手段にて
    検出した一致する前記第1カウンタ手段の値と前記第2
    カウンタ手段の値が所定値以上の場合にパルスを発生さ
    せると共に、該パルスを水平同期信号の立上りを示す信
    号として出力することを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の水平同期信号検出回路。
  4. 【請求項4】 映像信号から同期信号を分離する同期信
    号分離手段と、前記同期信号を所定時間遅延する第1遅
    延手段と、前記同期信号を前記所定時間の2倍の時間遅
    延する第2遅延手段と、最小値から最大値の間で計数値
    が変化すると共に、前記同期信号がハイレベルで且つ前
    記第1遅延手段の出力がローレベルの期間に入力される
    基準クロックをカウントダウンし、前記同期信号がロー
    レベルで且つ前記第1遅延手段の出力がハイレベルの期
    間に入力される前記基準クロックをカウントアップする
    第1カウンタ手段と、前記最小値から前記最大値の間で
    計数値が変化すると共に、前記第1遅延手段の出力がロ
    ーレベルで且つ前記第2遅延手段の出力がハイレベルの
    期間に入力される前記基準クロックをカウントダウン
    し、前記第1遅延手段の出力がハイレベルで且つ前記第
    2遅延手段の出力がローレベルの期間に入力される前記
    基準クロックをカウントアップする第2カウンタ手段
    と、前記第1カウンタの値と前記第2カウンタの値との
    一致を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果を
    基にパルスを発生させるパルス発生手段と、を具備する
    ことを特徴とする水平同期信号検出回路。
  5. 【請求項5】 前記所定時間は前記第1カウンタ手段又
    は前記第2カウンタ手段が前記基準クロックを連続して
    前記最小値から前記最大値までカウントアップするのに
    必要とする時間に設定することを特徴とする請求項4に
    記載の水平同期信号検出回路。
  6. 【請求項6】 前記パルス発生手段は前記検出手段にて
    検出した一致する前記第1カウンタ手段の値と前記第2
    カウンタ手段の値が所定値以下の場合にパルスを発生さ
    せると共に、該パルスを水平同期信号の立上りを示す信
    号として出力することを特徴とする請求項4又は請求項
    5に記載の水平同期信号検出回路。
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