JP3408068B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3408068B2
JP3408068B2 JP19076496A JP19076496A JP3408068B2 JP 3408068 B2 JP3408068 B2 JP 3408068B2 JP 19076496 A JP19076496 A JP 19076496A JP 19076496 A JP19076496 A JP 19076496A JP 3408068 B2 JP3408068 B2 JP 3408068B2
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  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を用い
た画像形成装置に関し、特に第1の画像担持体上に形成
されたトナー画像を、一旦中間転写ベルトに転写させた
後、第2の画像担持体上に更に転写させて画像形成物を
得る電子写真画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】中間転写ベルトを使用した画像形成装置
は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像
を順次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現し
た画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像
形成装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機
能を具備させた画像形成装置として有効である。 【0003】中間転写ベルトを用いた画像形成装置の一
例の概略図を図1に示す。 【0004】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)である。中間転写ベルト20は中抵抗の弾性体を使
用している。 【0005】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラ
ムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)をもって回転駆動される。 【0006】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2
により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで
不図示の像露光手段3(カラー原稿画像の色分解・結像
露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に
対応して変調されたレーザービームを出力するレーザー
スキャナによる走査露光系等)による画像露光3を受け
ることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(例え
ばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成され
る。 【0007】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器41)により第1色であるイエロートナ
ーYにより現像される。この時第2〜第4の現像器(マ
ゼンタ色現像器42、シアン色現像器43、ブラック色
現像器44)の各現像器は作動−オフになっていて感光
ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画
像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。 【0008】中間転写ベルト20は時計方向に感光ドラ
ム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。 【0009】感光ドラム1上に形成担持された上記第1
色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベ
ルト20とのニップ部を通過する過程で、1次転写ロー
ラ62から中間転写ベルト20に印加される1次転写バ
イアスにより形成される電界により、中間転写ベルト2
0の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。 【0010】中間転写ベルト20に対応する第1色のイ
エロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面
は、クリーニング装置13により清掃される。 【0011】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナ
ー画像が順次中間転写ベルト20上に重ね合わせて転写
され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画
像が形成される。 【0012】63は2次転写ローラで、2次転写対向ロ
ーラ64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト20
の下面部に離間可能な状態に配設してある。 【0013】感光ドラム1から中間転写ベルト20への
第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次
転写バイアスはトナーとは逆極性で、バイアス電源29
から印加される。その印加電圧は、例えば+100V〜
+2kVの範囲である。 【0014】感光ドラム1から中間転写ベルト20への
第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2
次転写ローラ63及び中間転写ベルトクリーナ8は中間
転写ベルト20から離間することも可能である。 【0015】中間転写ベルト20上に転写された合成カ
ラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの
転写は、2次転写ローラ63が中間転写ベルト20に当
接されると共に、給紙ローラ11から転写材ガイド10
を通って、中間転写ベルト20と2次転写ローラ63と
の当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送さ
れ、2次転写バイアスがバイアス電源28から2次転写
ローラ63に印加される。この2次転写バイアスにより
中間転写ベルト20から第2の画像担持体である転写材
Pへ合成カラートナー画像が転写(2次転写)される。
トナー画像の転写を受けた転写材Pは定着器15へ導入
され加熱定着される。 【0016】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト20にはクリーニング用帯電部材7が当接され、感
光ドラム1とは逆極性のバイアスをバイアス電源26か
ら印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転
写ベルト20上に残留しているトナー(転写残トナー)
に感光ドラム1と逆極性の電荷が付与される。 【0017】前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニ
ップ部およびその近傍において感光ドラム1に静電的に
転写されることにより、中間転写体がクリーニングされ
る。 【0018】前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装
置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転
写ドラム上を張り付けまたは吸着せしめ、そこへ第1の
画像担持体上から画像を転写する画像形成装置を有した
カラー電子写真装置、例えば特開昭63−301960
号公報中で述べられたごとくの転写装置と比較すると、
第2の画像担持体である転写材になんら加工、制御(例
えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率をもたせる
等)を必要とせずに中間転写ベルトから画像を転写する
ことができるため、封筒、ハガキやラベル紙等、薄い紙
(40g/m2紙)から厚い紙(200g/m2 紙)ま
で、幅の広狭、長さの長短、あるいは厚さの厚薄によら
ず、第2の画像担持体を多種多様に選択することができ
るという利点を有している。 【0019】このような利点のため、すでに市場におい
ては中間転写ベルトを用いたカラー複写機、カラープリ
ンター等が稼働し始めている。 【0020】しかし、この中間転写体を用いた画像形成
装置を実際に繰り返し使用する場合、次のごとくの克服
すべき問題点を未だ有している。 【0021】例えば、第1の画像担持体である感光ドラ
ムから中間転写体への転写効率が充分に高いものとなっ
ていないため、多量の転写残トナーをクリーニングしな
ければならず、感光ドラムや中間転写体に具備すべきク
リーニング装置が不可欠、かつ、装置への負荷が大きく
なり、該クリーニング装置が構成上かなり複雑で高価な
ものとなってしまうことがあった。 【0022】これらの対策としては、例えば特開平6−
222686号公報のような中間転写ベルトの構成とし
てゴム、エラストマー等の弾性体からなる基層の上に少
なくとも1種類以上の離型性に優れた樹脂などからなる
表面処理層を設けることで、該基層により1次転写及び
2次転写のニップが均一かつ十分に確保し、該表面処理
層により転写効率(特に2次転写効率)の向上が図られ
ていた。 【0023】しかし、基層上に少なくとも1層の表面処
理層を有する構成の中間転写ベルトの場合は、該表面処
理層の塗工または接着工程において、該基層の表面粗さ
の影響を受けて該基層の表面粗さ(ムラ)をほぼ再現し
てしまい、最外層に表面抵抗ムラが存在することによる
画像濃度ムラの発生や、該中間転写ベルトを任意の張力
で張架して使用する時、該表面処理層の最外層にかかる
張力が不均衡になるため表面亀裂が生じ易くなり、それ
に伴い、転写抜け等の画像欠陥が生じていた。 【0024】また、該基層の表面粗さの影響を受けにく
くするために、樹脂フィルム等の硬度の比較的高いもの
を表面処理層として設けた場合は、最外層の表面粗さは
規制できるものの、画像担持体との接触圧が高くなり過
ぎ、文字画像等に転写中抜けが発生してしまった。 【0025】また、基層上に表面処理層を設けた後に最
外層の表面粗さは規制する方法として、表面の研磨があ
げられるが、より精密さが要求される上、工程数も増え
るので好ましくない。 【0026】更に、樹脂あるいはゴムを用いた従来の中
間転写ベルトは機械的強度が弱く、中間転写ベルトの永
久伸びが次第に大きくなり、張力が十分にとれなくなっ
てベルトと軸間が滑り、1次転写時に各色トナー画像間
でズレ(色ズレ)が生じて鮮明な画像が得られない場合
があった。特開平3−293385号公報では、2次転
写部でトナーを転写材に溶融転写(転写同時定着)する
転写定着装置において、ゴムからなる中間転写ベルトを
ポリアミド繊維織布で補強する提案がなされているが、
該提案ではゴムが織布の織り目を通り抜けないように構
成されているため、織布の材質や厚み、その上層に設け
た被覆層の影響で中間転写ベルトの厚さ方向の電気抵抗
値が非常に高くなって、良好な静電転写をすることがで
きなかった。 【0027】即ち、該中間転写ベルトの抵抗値が高過ぎ
ると、2色目以降の現像剤を1次転写する際に、それ以
前に1次転写を終了した現像剤が第1の画像担持体に戻
ってしまい(この現像を再転写という)、目的とする色
あいの画像が得られなくなってしまい、また、中間転写
ベルトの抵抗値が低過ぎると、1次転写を受けた部分と
そうでない部分とで中間転写ベルトの抵抗値に大きな差
ができてしまうために、2色目以降の現像剤を効率よく
転写することができなくなってしまい、やはり目的とす
る色あいの画像が得られなくなってしまい、更なる改善
が必要とされている。 【0028】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
抵抗のムラや表面亀裂の生じない中間転写ベルトによっ
て画像濃度ムラや転写抜けのない画像を得ることができ
る画像形成装置を提供することである。 【0029】更に、本発明の目的は、繰り返し使用して
も中間転写ベルトの永久伸びによる色ズレが発生するこ
とのない画像を得ることができる画像形成装置を提供す
ることである。 【0030】更に、本発明の目的は、目的とする色あい
が忠実に転写された画像を得ることができる画像形成装
置を提供することである。 【0031】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、第1の
画像担持体上に形成されたトナー画像を、中間転写ベル
トに印加される1次転写バイアスにより形成される電界
により、該中間転写ベルト上に1次転写した後、2次転
写バイアスにより、該中間転写ベルトから第2の画像担
持体上に更に2次転写する画像形成装置であって、該中
間転写ベルトが、芯体層を有する基層上に少なくとも1
の表面処理層を有し、該表面処理層が滑剤の粉体およ
び樹脂を含有し、該表面処理層が塗工によって設けられ
る層であり、該中間転写ベルトの厚さが0.1mm〜4
mmであり、該基層の厚さが50μm〜3000μmで
あり、該表面処理層の厚さの和が1〜1000μmであ
る画像形成装置において、該基層の表面粗さRa1と該表
面処理層の最外層の表面粗さRa20.7μm≦a1 ≦0.9μm, 1.1μm≦a2 ≦1.5μm の範囲にあることを特徴とすることにより前記目的を達
成するものである。 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 【0036】図2は、基層21上に表面処理層22を有
する本発明の中間転写ベルトの一部の断面図である。 【0037】本発明に用いられる中間転写ベルトの基層
は、表面粗さRa1が Ra1<3.0μm の範囲にあることで、該基層の表面粗さが予め比較的小
さくなっているので、該表面処理層の塗工工程における
該基層の表面粗さに起因する該表面処理層の最外層の表
面の粗れ(ムラ)を防ぐことができる。好ましくはRa1
<1.0μmである。 【0038】ここで、該基層の表面粗さRa1が、 Ra1≧3.0μm の範囲にある場合は、該表面処理層の塗工工程におい
て、該表面処理層の最外層の表面の粗れ(ムラ)が顕著
に生じてしまう。 【0039】本発明に用いられる中間転写ベルトの表面
処理層の最外層は、表面粗さRa2が Ra2<2.0μm(好ましくはRa2<1.0μm) の範囲にあることで、画像濃度均一性に優れ、かつ、長
時間使用後も該表面処理層の最外層に亀裂は生じなくな
る。 【0040】ここで、該表面処理層の最外層の表面粗さ
a2が Ra2≧2.0μm の範囲にある場合は、画像濃度ムラや該表面処理層の最
外層の亀裂に起因した転写抜けが発生する。 【0041】本発明に用いられる表面粗さRa はJIS
B0601に基づいて測定されたものであり、測定条
件は以下のとおりである。 【0042】カットオフ値;0.8mm 測定長さ;2.5mm 測定速度;0.5mm/s 【0043】中間転写ベルトの基層の表面粗さを小さく
する方法としては、例えば表面を研磨する場合、研削盤
を用いる方法、ベルト研削加工法やバレル加工法等があ
るが、これに限ったものではない。 【0044】好ましくは、本発明に用いられる中間転写
ベルトが芯体層を有することで、該中間転写ベルトの機
械的強度が向上し、永久伸びに起因する画像の色ズレが
全くなくなる。 【0045】芯体層を構成する材料は例えば、綿、絹、
麻及び羊毛等の天然繊維;キチン繊維、アルギン酸繊維
及び再生セルロース繊維等の再生繊維;アセテート繊維
等の半合成繊維;ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ア
クリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊
維、ポリウレタン繊維、ポリアルキルパラオキシベンゾ
エート繊維、ポリアセタール繊維、アラミド繊維、ポリ
フロロエチレン繊維及びフェノール繊維等の合成繊維;
炭素繊維、硝子繊維及びボロン繊維等の無機繊維;鉄繊
維及び銅繊維等の金属繊維からなる群より選ばれる1種
あるいは2種以上を用いることができる。もちろん,上
記材料に限定されるものではない。 【0046】芯体層の具体的な形態例として、織布状
(図3)、不織布状、糸状(図4)、フィルム状(図
5)等が考えられる。即ち、芯体層は必ずしも隙間のな
い連続した層である必要はない。製造のし易さ、製造コ
ストの観点から、芯体層の好ましい形態例は図3及び図
4に示すような織布状及び糸状である。 【0047】糸は1本のフィラメントであっても、複数
のフィラメントを撚ったものであってもよく、片撚糸、
諸撚糸及び双糸等どのような撚り方であってもよい。ま
た、例えば上記材料群にて示した材質の繊維を混紡して
もよい。更に、場合によっては糸に適当な導電処理を施
して使用することもできる。 【0048】同じく織布は、例えばメリヤス織り等どの
ような織り方の織布でも使用可能であり、もちろん交織
した織布も使用可能である。また、場合によっては織布
に適当な導電処理を施して使用することもできる。 【0049】芯体層を有する中間転写ベルトの製造方法
は特に限定されるものではないが、例えば筒状に織った
織布を金型等に被せ、その上に被覆層を設ける方法、筒
状に織った織布を液状ゴム等に浸漬して芯体層の片面あ
るいは両面に被覆層を設ける方法、糸を金型等に任意の
ピッチで螺旋状に巻き付け、その上に被覆層を設ける方
法等を挙げることができる。なお、ここでの芯体層に対
するは被覆層とは、芯体層を除く本発明の中間転写ベル
トの基層材料を指し、被覆層と芯体層を合わせた全てを
基層とする。 【0050】前述のように、本発明の画像形成装置に用
いる中間転写体に芯体層を設ける目的は、中間転写ベル
トの補強にある。従って、芯体層の厚みは任意である
が、好ましい範囲としては10〜500μmである。芯
体層の厚さが10μm未満であると、補強効果が小さく
なってしまい、本来の目的を果たすことができない。ま
た、500μmより厚いと、芯体層の剛直性が増し、中
間転写ベルトを円滑に駆動することが困難になるために
好ましくない。 【0051】なお、本発明における芯体層の厚さとは、
芯体層が織布あるいは不織布である場合には、中間転写
ベルトに成形する以前の状態の織布あるいは不織布を、
厚さ測定機TH−102(テスター産業株式会社製)に
て測定した値をいう。 【0052】また、芯体層が糸状である場合には、糸の
太さを芯体層の厚さとする。糸の太さは中間転写ベルト
に成形する以前の状態の糸を上記の厚さ測定機にて測定
するものとする。 【0053】更に、芯体層がフィルム状である場合に
は、フィルムの厚さを上記の厚さ測定機にて測定した値
を芯体層の厚さとする。ただし、厚さ測定機にて測定不
可能の場合には、中間転写ベルトを厚さ方向に切断し、
顕微鏡等で観測した値を芯体層の厚さとする。 【0054】芯体層の形態が上記のいずれにもあてはま
らない場合には、中間転写ベルトを厚さ方向に切断し、
顕微鏡等で観測した値を芯体層の厚さとする。 【0055】中間転写ベルトの抵抗値は1×106 〜1
×1012Ωが好ましく、特に好ましくは1×107 〜1
×1010Ωであることで、目的とする色あいの、より高
品位の画像が得られる。 【0056】ここで、該中間転写ベルトの抵抗値が1×
106 Ω未満の場合は、2色目以降の現像剤を効率よく
転写することができにくくなるため、2色目以降の現像
剤の色調の欠けた画像しか得られないことがある。ま
た、該中間転写ベルトの抵抗値が1×1012Ωを越える
場合は、再転写が起こってしまい、やはり目的とする色
あいの画像が得られないことがある。 【0057】本発明における中間転写ベルトの抵抗値は
下記の条件で測定される。 【0058】中間転写ベルトの抵抗値の測定方法> (1)中間転写ベルトを図6に示したように張架し、該
中間転写ベルトを2本の金属ローラ202及び203で
挟み、直流電源、適当な抵抗値を持つ抵抗器、電位差計
をつなぐ。200は駆動ローラ、201は金属ローラ、
204は電源、205は抵抗器、206は電位差計であ
る。 (2)駆動ローラにて中間転写ベルト表面の移動速度が
100〜300mm/秒になるように該ベルトを駆動す
る。 (3)直流電源から+1kVを回路に印加し、抵抗器の
両端の電位差Vr を電位差計にて読む。なお、測定時の
雰囲気は、気温23±5℃、湿度50±10%RHとす
る。 (4)得られた電位差Vr から、回路に流れる電流値I
を求める。 (5)中間転写ベルトの抵抗値=印加電圧(1kV)/
電流値I。中間転写ベルトの基層の上に表面処理層を設
ける方法としては、塗料の塗工、例えばディッピング
法、ロールコート法、スプレーコート法、刷毛塗り法
や、樹脂フィルム等の接着、あるいは成形法等がある
が、これに限ったものではない。 【0059】例えば、中間転写ベルトの表面処理層用塗
料の塗工をする場合、塗工雰囲気としては湿度40%R
H以上が好ましい。40RH%未満の場合は、塗料の乾
燥速度が速くなり表面部分と内部との乾燥速度差が生じ
ることにより、基層の表面粗さに関係なく該表面処理層
の表面粗さが著しく悪化することがある。 【0060】中間転写ベルトにおける基層の上に設ける
表面処理層は1層でもよいが、場合によっては2層以上
としてもよい。 【0061】中間転写ベルトの厚さは、該ベルトを円滑
に駆動することが可能な限り厚いほうが好ましく、かつ
該ベルトの機械的強度及び柔軟性を損なわない限り薄い
ほうが好ましい。本発明においては、具体的には0.1
〜4mmとする。 【0062】また、基層の厚さは50μm〜3000μ
である。 【0063】また、表面処理層の厚さの和はその下の基
層の柔軟性を損なわない程度に薄層にすることが好まし
い。本発明においては、具体的には1〜1000μm
する。 【0064】本発明に用いる中間転写ベルトの基層及び
表面処理層に使用されるゴム、エラストマー、樹脂とし
て、例えばゴム、エラストマーとしては、天然ゴム、イ
ソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレ
ン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、アク
リロニトリルブタジエンゴム、ウレタンゴム、シンジオ
タクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリ
ンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、
多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴ
ム及び熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、
ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン
系、ポリアミド系、ポリエステル系及びフッ素樹脂系
等)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以
上を使用することができる。ただし、上記材料に限定さ
れるものではない。 【0065】また、樹脂としては、ポリスチレン、クロ
ロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合
体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体
(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及び
スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル
共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン
置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸
メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチ
ル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シ
リコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリ
ル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステ
ルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、
ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミ
ド樹脂及び変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からな
る群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用する
ことができる。ただし、上記材料に限定されるものでは
ない。 【0066】本発明に用いる中間転写ベルトの抵抗値を
調節するためには導電剤を添加してもよい。導電剤とし
ては特に限定されるものではないが、例えば、カーボ
ン、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化チタン
等の金属酸化物、及び4級アンモニウム塩含有ポリメタ
クリル酸メチル、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロ
ール、ポリジアセチレン、ポリエチレンイミン、含硼素
高分子化合物及びポリピロール等の導電性高分子化合物
等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を
使用することができる。ただし、上記導電剤に限定され
るものではない。また、中間転写体表面の滑り性を上
げ、転写性を向上するために本発明の特性に影響を及ぼ
さない範囲で必要に応じて滑剤を添加してもよい。滑剤
は滑り性が向上するものであれば特に制限はなく、例え
ば下記のようなものが用いられる。 【0067】フッ素ゴム、フッ素エラストマー、黒鉛や
グラファイトにフッ素を結合したフッ化炭素、及び四フ
ッ化エチレン樹脂(PTFE)、フッ化ビニリデン樹脂
(PVDF)、四フッ化エチレン−エチレン共重合体
(ETFE)及び四フッ化エチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)等の樹脂のよう
なフッ素化合物の粉体、シリコーン樹脂粒子、シリコー
ンゴム及びシリコーンエラストマー等のシリコーン系の
粉体。PE、PP、PS、アクリル樹脂、ナイロン樹
脂、フェノール樹脂及びエポキシ樹脂等の樹脂及びこれ
らの化合物、混合物の粉体、球状グラファイト等の粒状
炭素、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、酸化スズ及び酸化鉄等の無機粉体等であり、これら
を単独または複数混合して使用することもできる。ま
た、粒子の形状や粒径も特に限定されるものではなく球
状、繊維状、板状及び不定型等潤滑性が得られればどの
ような形状でも使用でき、粒径も制限はないものの分散
性や表面性を考慮すると0.02〜50μmの範囲が望
ましい。これらの粉体には必要に応じて潤滑性を阻害し
ない範囲で表面処理を行ってもよい。また、諸特性に問
題を与えない範囲で分散剤を使用することもできる。 【0068】このような各種樹脂、エラストマー及びゴ
ム等のバインダー成分中に混合、分散する方法も適宜公
知のものを用いることができる。バインダー成分がゴム
またはエラストマーの場合にはロールミル、ニーダー及
びバンバリーミキサー等の装置が用いられ、液状の場合
にはボールミル、ビーズミル、ホモジナイザー、ペイン
トシェイカー、ナノマイザー及びそれに類する装置を使
用して分散できる。 【0069】 【実施例】以下に実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。 (比較例3) 円筒状の金型に、下記配合のゴムコンパウンドを厚さ
0.96mmで均一に巻き付け、加硫及び研磨を行なう
ことにより、厚さ0.93mmのゴムベルト(基層)を
得た。得られたゴムベルト(基層)の表面粗さRa1
2.6μmであった。 【0070】 ゴム配合 SBRゴム 28部(重量部、以下同様) EPDMゴム 72部 加硫剤(沈降硫黄) 1.5部 加硫助剤(亜鉛華) 2部 加硫促進剤(MBT) 1.5部 加硫促進剤(TMTM) 1.2部 導電剤(カーボンブラック) 30部 分散助剤(ステアリン酸) 1部 可塑剤 (ナフテン系プロセスオイル) 40部 【0071】次に、該ベルト上に更にもう1層の表面処
理層(最外層)を得るための塗料を下記処方にて作成し
た。 【0072】 【0073】上記塗料を前記ベルトにスプレー塗布し、
室温にて指触乾燥後120℃で2時間加熱することによ
り残存溶剤を除去し、かつ被膜に架橋を施し、厚さ20
μmの表面処理層(最外層)を有する中間転写ベルトを
得た。得られた中間転写ベルトの表面粗さRa2は1.8
μm、抵抗値は5×106 Ωであった。得られた中間転
写ベルトの諸特性を表1に示す。 【0074】この中間転写ベルトを図1に示されるフル
カラー電子写真装置に装着し、80g/m2 紙にフルカ
ラー画像をプリントし、以下のように転写効率を定義し
て、転写効率の測定を行なった。 【0075】1次転写効率(感光ドラムから中間転写ベ
ルトへの転写効率)=中間転写ベルト上の画像濃度/
(感光ドラム上の転写残画像濃度+中間転写ベルト上の
画像濃度)。 2次転写効率(中間転写ベルトから紙への転写効率)=
紙上の画像濃度/(紙上の画像濃度+中間転写ベルト上
の転写残画像濃度)。 【0076】更に、フルカラー画像1万枚の連続プリン
トを行なった。 【0077】初期より画像濃度ムラもなく、1万枚耐久
後も色ズレや転写抜けがほとんどなく、色再現性の良好
な画像を得ることができた。結果を表1に示す。 【0078】また、本比較例の主な作像条件は以下の通
りである。 【0079】カラー現像剤(4色共に):非磁性1成分
トナー 1次転写電圧:+1000V 2次転写電圧:+1500V プロセススピード:120mm/sec また、画像評価の判断基準は以下の通りである。 【0080】(画像濃度ムラ) ◎ 全く見られない。 【0081】○ 画像上の一部分にわずかに見られる
が、実用上問題なし。 【0082】△ 画像上の全面にわずかに見られる。 【0083】× 画像上の全面に著しく見られる。 【0084】(転写抜け) ◎ 中間転写ベルトの最外層のヒビ割れはなく、画像上
の転写抜けは全く見られない。 【0085】○ 中間転写ベルトの最外層のヒビ割れは
一部分にわずかにあり、画像上の転写抜けは画像上の一
部分にかすかに見られるが、実用上問題なし。 【0086】△ 中間転写ベルトの最外層のヒビ割れは
全面にわずかにあり、画像上の転写抜けは画像上の全面
にかすかに見られる。 【0087】× 中間転写ベルトの最外層のヒビ割れは
全面にあり、画像上の転写抜けは画像上の全面に著しく
見られる。 【0088】(色ズレ) ◎ 全く見られない。 【0089】○ 画像上でごくわずかに認識できるが、
実用上問題なし。 【0090】△ 画像上で少々認識できる。 【0091】× 画像上で顕著に認識できる。 【0092】(色再現性) ◎ 全ての色あいについて、良好である。 【0093】○ 画像上でごくわずかに色あいのズレを
認識できるが、実用上問題なし。 【0094】△ 画像上で少々色あいのズレを認識でき
る。 【0095】× 画像上で顕著に色あいのズレを認識で
きる。 【0096】(参考例1比較例3 で用いたのと同一配合のゴムコンパウンドを厚
さ0.93mmで均一に巻き付け、加硫及び研磨を行な
うことにより、厚さ0.90mmのゴムベルト(基層)
を得た。得られたゴムベルト(基層)の表面粗さRa1
0.8μmであった。 【0097】次に、比較例3で用いたのと同一配合の塗
料を該ゴムベルト上にスプレー塗布し、室温にて指触乾
燥後120℃で2時間加熱することにより残存溶剤を除
去し、かつ被膜に架橋を施し、厚さ21μmの表面処理
層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。得られた
中間転写ベルトの表面粗さRa2は1.2μm、抵抗値は
6×106Ωであった。得られた中間転写ベルトの諸特
性を表1に示す。 【0098】得られた中間転写ベルトを図1に示す画像
形成装置に組み込み、比較例3と同様にして転写効率の
測定及び1万枚のフルカラー連続プリントを行なった。 【0099】初期より画像濃度ムラもなく、1万枚耐久
後も色ズレや転写抜けがほとんどなく、色再現性の良好
な画像が得られた。結果を表2に示す。 【0100】(実施例) 円筒状の金型に、接着剤を表面に塗ったナイロン糸(直
径100μm)をピッチ1mmで螺旋状に巻き付けた。
その上に、あらかじめチューブ状に押し出した比較例3
で用いたのと同一配合のゴムコンパウンドを被せ、加硫
及び研磨を行なうことにより、厚さ0.88mmの芯体
層入りゴムベルト(基層)を得た。得られたゴムベルト
(基層)の表面粗さRa1は0.9μmであった。 【0101】次に、比較例3で用いたのと同一配合の塗
料を該ゴムベルト上にスプレー塗布し、室温にて指触乾
燥後120℃で2時間加熱することにより残存溶剤を除
去し、かつ被膜に架橋を施し、厚さ24μmの表面処理
層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。得られた
中間転写ベルトの表面粗さRa2は1.5μm、抵抗値は
8×106Ωであった。得られた中間転写ベルトの諸特
性を表1に示す。 【0102】得られた中間転写ベルトを図1に示す画像
形成装置に組み込み、比較例3と同様にして転写効率の
測定及び1万枚のフルカラー連続プリントを行なった。 【0103】初期より画像濃度ムラもなく、1万枚耐久
後も色ズレや転写抜けが全くない、色再現性の良好な画
像が得られた。結果を表2に示す。 【0104】(実施例) 円筒状の金型に、接着剤を表面に塗ったナイロン糸(直
径100μm)をピッチ1mmで螺旋状に巻き付けた。
その上に、あらかじめチューブ状に押し出した下記配合
のゴムコンパウンドを被せ、加硫及び研磨を行なうこと
により、厚さ0.89mmの芯体層入りゴムベルト(基
層)を得た。得られたゴムベルト(基層)の表面粗さR
a1は0.7μmであった。 【0105】 【0106】次に、比較例3で用いたのと同一配合の塗
料を該ゴムベルト上にスプレー塗布し、室温にて指触乾
燥後120℃で2時間加熱することにより残存溶剤を除
去し、かつ被膜に架橋を施し、厚さ23μmの表面処理
層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。得られた
中間転写ベルトの表面粗さRa2は1.1μm、抵抗値は
7×108Ωであった。得られた中間転写ベルトの諸特
性を表1に示す。 【0107】得られた中間転写ベルトを図1に示す画像
形成装置に組み込み、比較例3と同様にして転写効率の
測定及び1万枚のフルカラー連続プリントを行なった。 【0108】初期より画像濃度ムラもなく、1万枚耐久
後も色ズレや転写抜けの全くない、色再現性の極めて良
好な画像が得られた。結果を表2に示す。 【0109】(比較例1) 円筒状の金型に、比較例3で用いたのと同一配合のゴム
コンパウンドを厚さ0.75mmで均一に巻き付け、加
硫及び研磨を行なうことにより、厚さ0.72mmのゴ
ムベルト(基層)を得た。得られたゴムベルト(基層)
の表面粗さRa1は3.3μmであった。 【0110】次に、比較例3で用いたのと同一配合の塗
料を該ゴムベルト上にスプレー塗布し、室温にて指触乾
燥後120℃で2時間加熱することにより残存溶剤を除
去し、かつ被膜に架橋を施し、厚さ15μmの表面処理
層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。得られた
中間転写ベルトの表面粗さRa2は3.0μm、抵抗値は
4×105Ωであった。得られた中間転写ベルトの諸特
性を表1に示す。 【0111】得られた中間転写ベルトを図1に示す画像
形成装置に組み込み、比較例3と同様にして転写効率の
測定及び1万枚のフルカラー連続プリントを行なった。 【0112】初期から画像濃度ムラがひどく、1万枚の
耐久後は多数の転写抜けや色再現性に劣るため、高精細
な画像を得ることができなかった。結果を表2に示す。 【0113】(比較例2) 円筒状の金型に、接着剤を表面に塗ったナイロン糸(直
径100μm)をピッチ1mmで螺旋状に巻き付けた。
その上に、あらかじめチューブ状に押し出した比較例3
で用いたのと同一配合のゴムコンパウンドを被せ、加硫
及び研磨を行なうことにより、厚さ0.77mmの芯体
層入りゴムベルト(基層)を得た。得られたゴムベルト
(基層)の表面粗さRa1は3.2μmであった。 【0114】次に、比較例3で用いたのと同一配合の塗
料を該ゴムベルト上にスプレー塗布し、室温にて指触乾
燥後120℃で2時間加熱することにより残存溶剤を除
去し、かつ被膜に架橋を施し、厚さ12μmの表面処理
層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。得られた
中間転写ベルトの表面粗さRa2は4.0μm、抵抗値は
1×105Ωであった。得られた中間転写ベルトの諸特
性を表1に示す。 【0115】得られた中間転写ベルトを図1に示す画像
形成装置に組み込み、比較例3と同様にして転写効率の
測定及び1万枚のフルカラー連続プリントを行なった。 【0116】初期から画像濃度ムラがひどく、1万枚の
耐久後は多数の転写抜けや色再現性に劣るため、高精細
な画像を得ることができなかった。結果を表2に示す。 【0117】 【表1】【0118】 【表2】 【0119】 【発明の効果】本発明は、前述したような中間転写ベル
トを用いることにより、以下のような特徴を持つ画像形
成装置を提供することができる。 (1)表面抵抗のムラや表面亀裂の生じない中間転写ベ
ルトによって画像濃度ムラや転写抜けのない画像を得る
ことができる。 (2)繰り返し使用しても中間転写ベルトの永久伸びに
よる色ズレが発生することのない画像を得ることができ
る。 (3)目的とする色あいが忠実に転写された画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】中間転写ベルトを用いたカラー画像出力装置の
概略図である。 【図2】基層上に表面処理層を有する本発明の中間転写
ベルトの一部の概略図である。 【図3】織布状の芯体層を有する本発明の中間転写ベル
トの基層の一部の概略図である。 【図4】糸状の芯体層を有する本発明の中間転写ベルト
の基層の一部の概略図である。 【図5】フィルム状の芯体層を有する本発明の中間転写
ベルトの基層の一部の概略図である。 【図6】本発明の中間転写ベルトの抵抗測定装置の概略
図である。 【符号の説明】 1 感光ドラム 2 1次帯電器 3 像露光手段 7 クリーニング用帯電部材 10 転写材ガイド 11 給紙ローラ 13 感光ドラムのクリーニング装置 15 定着器 20 中間転写ベルト 21 基層 22 表面処理層 23 芯体層 24 被覆層 26 バイアス電源 28 バイアス電源 29 バイアス電源 41 イエロー色現像装置 42 マゼンタ色現像装置 43 シアン色現像装置 44 ブラック色現像装置 61 駆動ローラ 62 1次転写ローラ 63 2次転写ローラ 64 2次転写対向ローラ 200 駆動ローラ 201 金属ローラ 202 金属ローラ 203 金属ローラ 204 電源 205 抵抗器 206 電位差計 P 転写材
フロントページの続き (72)発明者 島田 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 草場 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 仲沢 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小林 廣行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−62996(JP,A) 特開 平3−293385(JP,A) 特開 昭63−34571(JP,A) 特開 平8−69154(JP,A) 特開 平7−261574(JP,A) 特開 平6−337533(JP,A) 特開 平5−249805(JP,A) 実開 平3−69166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成されたトナー
    画像を、中間転写ベルトに印加される1次転写バイアス
    により形成される電界により、該中間転写ベルト上に1
    次転写した後、2次転写バイアスにより、該中間転写ベ
    ルトから第2の画像担持体上に更に2次転写する画像形
    成装置であって、 該中間転写ベルトが、芯体層を有する基層上に少なくと
    も1層の表面処理層を有し、該表面処理層が滑剤の粉体
    および樹脂を含有し、該表面処理層が塗工によって設け
    られる層であり、該中間転写ベルトの厚さが0.1mm
    〜4mmであり、該基層の厚さが50μm〜3000μ
    mであり、該表面処理層の厚さの和が1〜1000μm
    である画像形成装置において、 該基層の表面粗さRa1と該表面処理層の最外層の表面粗
    さRa20.7μm≦a1 ≦0.9μm, 1.1μm≦a2 ≦1.5μm の範囲にあることを特徴とする画像形成装置。
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