JP3517544B2 - 中間転写ベルトおよび画像形成装置 - Google Patents

中間転写ベルトおよび画像形成装置

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JP3517544B2 JP04091597A JP4091597A JP3517544B2 JP 3517544 B2 JP3517544 B2 JP 3517544B2 JP 04091597 A JP04091597 A JP 04091597A JP 4091597 A JP4091597 A JP 4091597A JP 3517544 B2 JP3517544 B2 JP 3517544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に用いられる中間転写ベルトに関し、
特に第1の画像担持体上に形成されたトナー像を、一旦
中間転写ベルトに転写させた後に第2の画像担持体上に
更に転写させ画像形成物を得るために用いられる中間転
写ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写ベルトを使用した画像形成装置
は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像
を順次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現し
た画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像
形成装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機
能を具備させた画像形成装置として有効である。
【0003】例えば特開昭63−301960号公報中
で述べられているような転写装置と比較すると、第2の
画像担持体である転写材になんら加工、制御(例えばグ
リッパーに把持する、吸着する、曲率をもたせる等)を
必要とせずに、中間転写ベルトから画像を転写すること
ができるため、封筒、ハガキ、ラベル紙等、40g/m
2程度の薄い紙から200g/m2程度の厚い紙まで、幅
の広狭や、長さの長短によらず転写可能であるという利
点を有している。
【0004】このような利点のため、すでに市場におい
ては、中間転写ベルトを用いたカラー複写機、カラープ
リンター等が稼働し始めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような中間転写ベ
ルトを用いた画像形成装置において、良好な画像を得る
ためには、中間転写ベルトと感光ドラムとのニップ、お
よび中間転写ベルトと2次転写ローラとのニップを、十
分かつ均一な幅で確保することが必要である。
【0006】そのためには、中間転写ベルトをゴムなど
の柔軟な素材で形成することが考えられるが、このよう
な中間転写ベルトには、複数色のトナー像の転写位置の
ずれ(色ずれ)が発生しやすいという問題がある。前記
色ずれは、該中間転写ベルトを低張力で張架して使用し
た場合にとくに発生しやすい。
【0007】そこで、中間転写ベルトを大きな張力で張
架して使用するという手段が考えられる。しかし、初期
張力を大きくすればするほど、より短時間で張力が低下
(緩和)するため、長期間に渡って色ずれ改善効果を得
ることができない。
【0008】すなわち、ゴムなどの柔軟な素材のみで形
成した中間転写ベルトには、以下のような問題がある。
【0009】(1)小さな張力で使用すると色ずれが大
きい。
【0010】(2)初期張力を大きくすると、張力の低
下(緩和)が加速されるため、短時間の使用で色ずれの
改善効果が得られなくなってしまう。
【0011】このような問題に対し、例えば、特開平3
−293385号公報では、ゴムからなる中間転写ベル
トを、ポリアミド織布で補強する提案がなされている。
しかし、この場合には、ゴムがポリアミド織布の織り目
を通り抜けないように形成されているために、ポリアミ
ド織布が絶縁層の役割を果たし、良好な静電転写を行な
うことができない。
【0012】以上のほか、米国特許5409557号明
細書、特開昭62−293270号公報、特開平3−2
93385号公報、実開平8−5480号公報などに
は、中間転写ベルトを繊維等で補強することが記載され
ている。
【0013】本発明者らは、ゴムを繊維で補強して形成
した弾性層の上に、種々の被覆層を設けた中間転写ベル
トを試作し、評価した結果、弾性層の周方向の弾性率を
適当に設定することにより、色ずれと張力低下の問題は
解決できることを見いだしている。しかしながら、補強
する繊維の位置および被覆層の機械特性によっては、繰
り返し使用により中間転写ベルト表面に亀裂が生じ、画
像品位が低下することが新たに分かった。
【0014】本発明の目的は、繰り返し使用しても色ず
れ、張力低下、および中間転写ベルト表面の亀裂による
画像不良のない画像形成装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、第1
の画像担持体上に形成された画像を中間転写ベルトに転
写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成
装置において、前記中間転写ベルトが弾性層と被覆層と
を有しており、前記弾性層の内部に繊維からなる補強部
材を有しており、該弾性層の裏面から補強部材までの距
離が0.1mm以上であり、かつ前記被覆層の破断伸び
が150(%)以上、引張り破断強さが200(kg/
cm2 )以上、100%モジュラスが150(kg/c
2 )以下であることを特徴とする中間転写ベルトであ
る。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】先に述べたように、本発明者らは、ゴムよ
りなる弾性部材を繊維で補強した弾性層の上に、種々の
被覆層を設けた中間転写ベルトを試作して評価を行なっ
た。
【0018】その結果、弾性層を適切に補強することに
より、具体的には弾性層の周方向の弾性率が4×106
(Pa)以上、好ましくは1×107(Pa)以上、更
に好ましくは5×107(Pa)以上になるように補強
すれば、色ずれと張力低下の問題を解決できることが分
かった。
【0019】しかしながら、前記中間転写ベルトを用い
て繰り返し画像を出力(耐久)してゆくと、中間転写ベ
ルト表面に亀裂が生じ、画像品位が著しく低下する場合
があった。
【0020】このような亀裂は、中間転写ベルトの幅方
向と平行に、0.5mm〜5mm程度の長さで、場合に
よっては100mm以上の長さで多数発生した。
【0021】本発明者らは先に、繰り返し耐久による中
間転写体表面層(被覆層)の亀裂発生を防止するために
は、表面層のバインダーの破断伸びが150%以上、引
張り破断強さが300kg/cm2 以上、かつ100%
モジュラスが250kgf/cm2 以下であればよいこ
とを見いだしている。
【0022】そこで、繊維で補強した弾性層を有する本
発明においても、被覆層の機械特性(引張り破断伸び、
引張り破断強さ、100%モジュラス)と亀裂発生の関
係について再度検討した結果、やはり、上記の機械特性
を有する被覆層を設けることで実用レベルの耐久性(フ
ルカラー連続1万枚程度)が得られることを確認した。
更に本発明者らは、ベルト厚み方向に対する補強部材の
位置を工夫すること、すなわち弾性層の裏面から補強部
材までの距離を0.1mm以上、好ましくは0.2mm
以上とすることで、被覆層の耐久性をより向上させる
(フルカラー連続1.5万枚程度)ことができることを
見いだした。
【0023】この新たな効果は、以下のような理由によ
るものと理解される。
【0024】図1は、本発明の中間転写ベルト20を張
架するプーリ66近傍の断面図である。
【0025】中間転写ベルト20の任意の長さLの部分
を想定する。この部分がプーリ66周面上に差しかかっ
たとき、該ベルト20は、長さLに対して表面(像担持
面)では伸び、裏面(プーリ接触面)では縮むことにな
る。この時、本発明の中間転写ベルト20においては、
弾性層21と比較して被覆層22の補強部材(繊維)の
引張り弾性率が大きいため、繊維はほとんど伸縮しない
と考えられる。これに対して、ベルト表面は長さがL+
β(βは正の数)に伸びる。しかし、プーリ66の周面
上を通過後、ベルト20表面の長さは再びLに戻る(縮
む)ことになる。
【0026】すなわち、中間転写ベルト20の表面は、
プーリ66上を通過する度ごとに伸縮を繰り返してお
り、繰り返し使用によって、弾性層22の表面側に設け
られた被覆層に亀裂が生じるのはこのためと考えられ
る。
【0027】したがって、亀裂の発生を回避するために
は、βをできるだけ小さくすれば良いと考えられる。
【0028】βの値は下式を用いて近似計算することが
できる。
【0029】 β=L{(r+C)/(r+A+B/2)−1} ただし、rはプーリの半径、Aは弾性層の裏面から補強
部材までの距離、Bは繊維の太さ、Cは中間転写ベルト
全体の厚みである。
【0030】以上のことから明らかなように、弾性層の
裏面から補強部材までの距離を0.1mm以上とするこ
とはAの値を大きくすることに他ならず、その結果βの
値が小さくなり、被覆層の耐久性が向上した(亀裂が発
生しにくくなった)ものと考えられる。
【0031】ここで、本発明における中間転写ベルト裏
面から繊維までの距離の定義について、図2を用いて説
明する。
【0032】図2は本発明の中間転写ベルトの断面の1
例である。
【0033】表面(像担持面)を形成する被覆層23を
有する中間転写ベルトの幅方向中央から左右5cmの範
囲において、中間転写ベルトの裏面から、補強部材22
の各繊維の中で最もベルト裏面(非転写面)に近い点ま
での距離Aを5点測定し、その平均値を中間転写ベルト
裏面から繊維までの距離と定義する。
【0034】さらに、本発明者らは被覆層の機械特性に
ついても詳細な検討を行った。
【0035】その結果、弾性層の裏面から補強部材まで
の距離が0.1mm以上の場合、被覆層(フィラー(粉
体)を含有しているか否かにかかわらず)の破断伸びを
150(%)以上、引張り破断強さを200(kg/c
2 )以上、100%モジュラスを150(kg/cm
2 )以下にすることで、フルカラー連続2万枚程度の耐
久まで被覆層に亀裂が生じないという、より高耐久の中
間転写ベルトを得ることができた。そして、被覆層の機
械特性が前記条件を満たすとき、弾性層の裏面から補強
部材までの距離を0.2mm以上とすることで、フルカ
ラー連続2.3万枚程度の耐久まで被覆層に亀裂が生じ
ないという、さらに高耐久の中間転写ベルトを得ること
に成功し、本発明に至った。
【0036】本発明における被覆層の機械特性は、先に
本発明者らが見いだした機械特性とは若干数値が異なっ
ている。具体的には、100%モジュラスが250kg
f/cm2以下から150kgf/cm2 以下に、引張
り破断強さが300kg/cm2以上から200kg/
cm2以上に変化している。これは、より耐久性の高い
中間転写ベルトを得るためには、100%モジュラスの
より小さい材料(バインダー)を用いる必要があり、よ
り柔らかい(100%モジュラスの小さい)バインダー
にすることで、バインダーの引張り破断強度は若干小さ
くてもよくなったものと考えられる。
【0037】本発明の中間転写ベルトの弾性層および被
覆層には、ゴム、エラストマー、および樹脂を用いるこ
とができる。
【0038】弾性層の厚み方向の硬度は、転写不良、特
に画像の輪郭以外の部分が十分に転写されない、いわゆ
る「中抜け画像」が生じにくい程度に柔らかい方が好ま
しい。具体的には25〜90°程度、好ましくは35〜
85°程度、より好ましくは40〜80°程度である。
なお、硬度の測定はJIS−K6301に記載のA形に
従うものとする。
【0039】弾性層に用いる材料の例として、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、プタ
ジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、
エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、アクリロニトリルブタジエンゴム、ウレタンゴム、
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロ
ロヒドリンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ
素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニ
トリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレ
ン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレ
タン系、ポリアミド系、ポリエステル系、フッ素樹脂
系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以
上を使用することができる。ただし、上記材料に限定さ
れるものではない。
【0040】本発明の中間転写ベルトは薄いほど好まし
いが、ゴムなどからなる弾性層を有する中間転写ベルト
を薄くすることは非常に困難である。そのため、中間転
写ベルトの厚みは通常0.3〜2(mm)程度、好まし
くは0.6〜1.2(mm)程度である。中間転写ベル
トの厚みが2mmより大きい場合、該ベルトが剛直とな
り、円滑な駆動が困難になる。
【0041】製造のしやすさ、製造コストの観点から、
弾性層を補強する繊維の好ましい形態例としては図3お
よび図4に示すように、織布状、糸状等が考えれる。
【0042】図3および図4に示すように、弾性層21
の内部に繊維を有する場合、隣り合う繊維の間隔(繊維
と繊維の隙間)は0.05〜2mmが好ましく、0.2
〜1.5mmであればより好ましい。隣り合う繊維の間
隔が0.05mmより小さいと、繊維が絶縁層の様に働
き、転写バイアスが中間転写ベルトの表面に効率良く伝
わらないので、静電転写が困難になる場合がある。
【0043】また、隣り合う繊維の間隔が2mmより大
きいと、繊維の凹凸が中間転写ベルト表面に現れ、画像
濃度ムラが発生しやすくなる。
【0044】糸は1本のフィラメントであっても、複数
のフィラメントを撚ったものであってもよく、片撚糸、
諸撚糸、双糸等のような撚り方であってもよい。また、
例えば下記材料群に示した材質の繊維を混紡してもよ
い。
【0045】同じく織布は、例えばメリヤス織り等のよ
うな織り方の織布でも使用可能であり、もちろん交織し
た織布も使用可能である。
【0046】繊維の直径は0.02〜0.5(mm)程
度が好ましい。繊維が太すぎると、繊維の凹凸が中間転
写ベルト表面に現れ、画像不良の原因となる。また、繊
維が細すぎると十分な補強効果が得られないことがあ
る。
【0047】繊維の材質は、例えば綿、絹、麻、羊毛な
どの天然繊維、キチン繊維、アルギン酸繊維、再生セル
ロース繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合
成繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊
維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリウ
レタン繊維、ポリアルキルパラオキシベンゾエート繊
維、ポリアセタール繊維、アラミド繊維、ポリフロロエ
チレン繊維、フェノール繊維などの合成繊維、炭素繊
維、硝子繊維、ボロン繊維などの無機繊維、鉄繊維、銅
繊維などの金属繊維からなる群より選ばれる1種あるい
は2種以上を用いることができる。ただし、もちろん上
記材料に限定されるものではない。
【0048】被覆層の形成方法は、スプレー塗装、浸漬
塗装、静電塗装、押し出し成形等、任意の方法で製造す
ることができ、被覆層を2層以上設けてもよい。
【0049】被覆層に用いる樹脂として特に限定はない
が、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の
柔軟な樹脂が好ましい例である。また、弾性層に用いる
材料の例として挙げたゴム、エラストマーを用いること
もできる。
【0050】もちろん、被覆層の破断伸びが150
(%)以上、引張り破断強さが200(kg/cm2
以上、100%モジュラスが150(kg/cm2 )以
下であれば、被覆層に例えばエポキシ樹脂、ポリフェニ
レンスルフィド樹脂、ポリイミド樹脂等の硬質の樹脂を
含有してもよい。ただし、これらの硬質の樹脂を含有す
ることにより、被覆層が硬くなり過ぎることのないよ
う、含有量に注意する必要がある。その含有量は、一般
には被覆層全体に対して60重量%以下である。
【0051】特に、被覆層に四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)、四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ET
FE)、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体(PFA)、六フッ化エチレンプロ
ピレン樹脂(FEP)などのフッ素樹脂粉末を被覆層に
含有させた場合、被覆層の離型性が向上し、転写がより
完全に行われて好ましい。この効果はフッ素樹脂粉末を
多量に添加するほど顕著に現れるが、被覆層にフッ素樹
脂粉末を極度に多く添加すると被覆層の機械特性が本発
明の必要条件を満たすことができなくなる。
【0052】本発明者らはこの点について検討を行った
結果、本発明の中間転写ベルトにおいては、被覆層のバ
インダー100重量部に対してフッ素樹脂粉末150重
量部以下であれば、耐久性と転写性をより高次元で両立
させることができることを見いだした。なお、フッ素樹
脂粉末の粒径、形状に特に制限はないが、例えば平均粒
径0.1〜3μm程度で、ほぼ球形のものを用いること
ができる。
【0053】なお、本発明における被覆層の機械特性の
測定はJIS−K6301に準ずるものとし、より詳細
には下記条件にて測定するものとする。
【0054】<被覆層の機械特性の測定条件> テストピース形状:JIS−3号 n数 :3 フィルム厚み :60±10μm 引張り速度 :500mm/秒 環境条件 :23±1℃、60±5%RH 本発明に用いる中間転写ベルトの抵抗値を調節する場合
には、導電剤を添加することができる。導電剤としては
特に限定されるものではないが、例えば、カーボン、ア
ルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化チタンなどの
金属酸化物、4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸
メチル、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロール、ポ
リジアセチレン、ポリエチレンイミン、含硼素高分子化
合物及びポリピロール等の導電性高分子化合物等からな
る群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用する
ことができる。ただし、上記導電剤に限定されるもので
はない。
【0055】被覆層の厚みは2〜200μmが好まし
く、更には5〜50μmが好ましい。被覆層の厚みが2
μm以下であると磨耗により消失しやすく、200μm
より大きいと、被覆層の亀裂発生を防止する効果が小さ
くなる。
【0056】図5を参照して、本発明の中間転写ベルト
を用いた画像形成装置である電子写真装置を説明する。
【0057】符号1は第1の画像担持体としてのドラム
状の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、
矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転
駆動される。
【0058】第1の画像担持体としては、少なくとも最
外層に四フッ化エチレン樹脂(PTFE)の微粉末を含
有する感光ドラムを用いると、より高い転写効率が得ら
れるために好ましい。これは、PTFEの微粉末を含有
することにより、該感光ドラム最外層の表面エネルギー
が低下し、トナーの離型性が向上するためではないかと
考えられる。
【0059】感光ドラム1はその回転過程で、1次帯電
器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次
いで不図示の像露光手段からの露光3を受ける。このよ
うにして目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイ
エロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0060】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器41)により第1色であるイエロー成分
像に現像される。この時第2〜第4の現像器、即ちマゼ
ンタ現像器42、シアン色現像器43、およびブラック
色現像器44は作動しておらず、感光ドラム1には作用
していないので、上記第1色のイエロー成分画像は上記
第2〜第4の現像器による影響を受けない。
【0061】中間転写ベルト20は、ローラ64、65
および66に支持され、矢印の方向に感光ドラム1と同
じ周速度で回転駆動される。
【0062】感光ドラム1上に形成された上記第1色の
イエロー成分像が、感光ドラム1と中間転写ベルト20
とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ25か
ら中間転写ベルト20に印加される1次転写バイアスに
よって形成される電界により、中間転写ベルト20の外
周面に順次転写(1次転写)されていく。
【0063】トナー画像を感光ドラム1から中間転写ベ
ルト20へ転写するための1次転写バイアスは、トナー
とは逆極性でバイアス電源29から印加される。その印
加電圧は例えば+100V〜+2kVの範囲が好まし
い。
【0064】中間転写ベルト20に第1色のイエロート
ナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリー
ニング装置13により清掃される。
【0065】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナ
ー画像が順次中間転写ベルト20上に重ね合わせて転写
され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画
像が形成される。
【0066】感光ドラム1から中間転写ベルト20への
第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2
次転写ローラ63及びクリーニング用帯電部材8は中間
転写ベルト20から離間させておくことも可能である。
【0067】符号63は2次転写ローラで、2次転写対
向ローラ64に対応し平行に軸受させて、中間転写ベル
ト20の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0068】中間転写ベルト20上に転写されたフルカ
ラー画像は、2次転写ローラ63が中間転写ベルト20
に当接され、給紙ローラ11から中間転写ベルト20と
2次転写ローラ63との当接部分に所定のタイミングで
第2の画像担持体である転写材Pが給送され、2次転写
バイアスがバイアス電源28から2次転写ローラ63に
印加されることにより転写材Pに2次転写される。トナ
ー画像が転写された転写材Pは、定着器15へ導入され
て加熱定着される。
【0069】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト20にはクリーニング用帯電部材8が当接され、感
光ドラム1とは逆極性のバイアスを印加することによ
り、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残
留しているトナー(転写残トナー)に感光ドラム1と逆
極性の電荷が付与される。
【0070】前記転写残トナーは、感光ドラム1との当
接部およびその近傍において感光ドラム1に静電的に転
写されることにより、中間転写体がクリーニングされ
る。
【0071】クリーニング用帯電部材8は、金属ロー
ル、導電性を有する弾性ロール、導電性を有するファー
ブラシ、導電性を有するブレードなど、種々の形態をと
ることができる。
【0072】特に、感光ドラム1から中間転写ベルト2
0に現像剤を1次転写すると同時に、前回の画像形成ス
テップで発生した中間転写ベルト20上の転写残現像剤
を感光ドラム1に戻す方式(1次転写同時クリーニング
方式)は、クリーニングステップに要する時間を省力で
きるために、単位時間当たりに得ることができる画像の
枚数が多いという利点を有しており、本発明の画像形成
装置における好ましいクリーニング方式と言える。
【0073】また、図6に示すごとく、転写残現像剤回
収部材9を設けてもよい。図6において、図5に示した
部分と同一の部分は同一の符号で示し、その説明を省略
する。
【0074】転写残現像剤回収部材9も、金属ロール、
導電性を有する弾性ロール、導電性を有するファーブラ
シ、導電性を有するブレードなど、種々の形態をとるこ
とができる。
【0075】転写残現像剤回収部材9には、クリーニン
グ用帯電部材8に印加される電圧とは逆極性の電圧が印
加され、転写残現像剤を静電的にクリーニングすること
ができる。
【0076】以上のように本発明の中間転写ベルトは、
弾性層と被覆層とを有しており、前記弾性層の内部に繊
維からなる補強部材を有しており、該弾性層の裏面から
補強部材までの距離が0.1mm以上であり、かつ前記
被覆層の破断伸びが150(%)以上、引張り破断強さ
が200(kg/cm2 )以上、100%モジュラスが
150(kg/cm2 )以下であることを特徴とする。
したがって、本発明の中間転写ベルトを用いた画像形成
装置は、繰り返し使用しても色ずれ、張力低下、および
中間転写ベルト表面の亀裂による画像不良がないという
特徴を持つ。
【0077】
【実施例】以下、実施例により本願発明を更に詳細に説
明する。
【0078】(実施例1)下記配合のゴムコンパウンド
を適当な溶剤に溶解させてゴム糊を作成し、該ゴム糊を
金型表面上に塗布し、乾燥することにより、厚さ0.1
mmの未加硫の弾性層を形成した。次に、接着剤を表面
に塗ったポリエステル糸(直径100μm)を前記弾性
層上にピッチ0.7mmの螺旋状に巻き付けた。その上
に、チューブ状に押し出した下記配合のゴムコンパウン
ドを被せ、加硫および研磨を行なうことにより、厚さ
0.7mmの繊維入りゴムベルトを得た。 ゴム配合 SBRゴム 70部(重量部、以下同様) EPDMゴム 30部 加硫剤(沈降硫黄) 1.5部 加硫助剤(亜鉛華) 2部 加硫促進剤(MBT) 1.5部 加硫促進剤(TMTM) 1.2部 導電剤(カーボンブラック) 25部 分散助剤(ステアリン酸) 1部 可塑剤(ナフテン系プロセスオイル) 40部 次に、該ゴムベルト上に被覆層を得るための塗料を下記
処方にて作成した。 塗料配合 ポリエステルポリウレタン 100部(重量部、以下同様) メチルエチルケトン 400部 N−メチルピロリドン 50部 上記塗料を前記ゴムベルトにスプレー塗布し、室温にて
指触乾燥後120℃で2時間加熱することにより残存溶
剤を除去し、厚さ20μmの強靭な被覆層を有する中間
転写ベルトを得た。
【0079】上記塗料配合により得られた被覆層の機械
特性は、破断伸び=150(%)、引張り破断強さ=2
00(kg/cm2 )、100%モジュラス=150
(kg/cm2 )であった。
【0080】得られた中間転写ベルトを、図5に示され
るフルカラー電子写真装置に装着した。
【0081】なお、クリーニング用帯電部材8には1×
108(Ω)の抵抗を持つ弾性ローラを用いた。
【0082】初期より色ずれのない画像が得られ、フル
カラー画像2万枚耐久後の色ずれや被覆層の亀裂に起因
する画像不良は見られなかった。
【0083】結果を表1に示す。
【0084】以下に本実施例の作像条件を示す。
【0085】非画像部表面電位:−550V 画像部表面電位:−150V カラー現像剤(4色共に):非磁性1成分トナー 1次転写電圧:+500V 2次転写電流:+10μA プロセススピード:120mm/sec 現像バイアス:Vdc=−400V Vac=1600Vpp 周波数=1800Hz (実施例2)実施例1と同様にして繊維入りゴムベルト
を得た。
【0086】次に、下記配合の塗料を該ゴムベルト上に
スプレー塗布し、室温にて指触乾燥後120℃で2時間
加熱することにより残存溶剤を除去し、厚さ40μmの
強靭な被覆層を有する中間転写ベルトを得た。 上記塗料配合により得られた被覆層の機械特性は、破断
伸び=350(%)、引張り破断強さ=400(kg/
cm2 )、100%モジュラス=70(kg/cm2
であった。
【0087】得られた中間転写ベルトを図6に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0088】なお、クリーニング用帯電部材8は実施例
1と同様のものを、転写残現像剤回収部材9には1×1
05(Ω)の抵抗を持つ導電性ファーブラシを用いた。
【0089】初期より色ずれのない画像が得られ、フル
カラー画像2万枚耐久後も色ずれや被覆層の亀裂に起因
する画像不良は見られなかった。
【0090】結果を表1に示す。
【0091】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0092】(実施例3)実施例1と同様にして繊維入
りゴムベルトを得た。
【0093】次に、実施例2の塗料配合において、PT
FE樹脂粉末(平均粒径0.3μm)を150部追加し
た以外は同一配合の塗料を作成し、実施例2と同様にし
て被覆層を設け、中間転写ベルトを得た。
【0094】本実施例の被覆層の機械特性は、破断伸び
=300(%)、引張り破断強さ=300(kg/cm
2 )、100%モジュラス=85(kg/cm2 )であ
った。
【0095】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0096】初期より色ずれのない画像が得られ、フル
カラー画像2万枚耐久後も色ずれや被覆層の亀裂に起因
する画像不良は見られなかった。
【0097】また、本実施例では被覆層にPTFEの微
粉末を含有しているため、被覆層の離型性が向上し、転
写(特に2次転写)がより完全に行われ、高精細な画像
が得られた。
【0098】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0099】結果を表1に示す。
【0100】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0101】(実施例4)実施例3の塗料配合におい
て、PTFE樹脂粉末の配合量を180重量部とした以
外は、実施例3と同様にして中間転写ベルトを得た。
【0102】本実施例の被覆層の機械特性は、破断伸び
=250(%)、引張り破断強さ=270(kg/cm
2 )、100%モジュラス=88(kg/cm2 )であ
った。
【0103】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0104】本実施例においても、被覆層にPTFEの
微粉末を含有しているため、被覆層の離型性が向上し、
転写(特に2次転写)がより完全に行われ、色ずれのな
い高精細な画像が得られた。
【0105】フルカラー画像2万枚耐久後、被覆層に微
小な亀裂が生じ、これに起因する画像不良が僅かに発生
したが、充分実用に耐えるレベルであった。もちろん、
色ずれも良好であった。
【0106】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0107】結果を表1に示す。
【0108】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0109】(実施例5)金型に塗布した未加硫の弾性
層の厚さを0.2mmとした以外は、実施例1と同様に
して繊維入れゴムベルトを得た。
【0110】次に実施例2と同様にして該ゴムベルト上
に被覆層を形成し、中間転写ベルトを得た。
【0111】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0112】フルカラー画像2万枚耐久後、被覆層に微
小な亀裂が生じ、これに起因する画像不良が僅かに発生
したが、充分実用に耐えるレベルであった。もちろん、
色ずれも良好であった。
【0113】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0114】結果を表1に示す。
【0115】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0116】(比較例1)塗料配合を下記のように変更
した以外は、実施例1と同様にして中間転写ベルトを得
た。 塗料配合 フルオロオレフィン−ビニルエーテル交互共重合体 100部 イソシアネート 20部 メチルイソブチルケトン 250部 Nーメチルピロリドン 50部 本比較例の被覆層の機械特性は、破断伸び=350
(%)、引張り破断強さ=170(kg/cm2 )、1
00%モジュラス=70(kg/cm2 )であり、引張
り破断強さのみ本発明の範囲外であった。
【0117】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0118】フルカラー画像1.7万枚耐久までは、被
覆層の亀裂に起因する画像不良は発生しなかったが、引
張り破断強さが170(kg/cm2 )と弱いため、2
万枚耐久後には亀裂に起因する画像不良が発生し、実用
に値する画像を得ることはできなかった。
【0119】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0120】結果を表1に示す。
【0121】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0122】(比較例2)塗料配合を下記のように変更
した以外は、実施例1と同様にして中間転写ベルトを得
た。 塗料配合 エチレン−酢酸ビニル樹脂 100部 キシレン 1900部 本比較例の被覆層の機械特性は、破断伸び=180
(%)、引張り破断強さ=230(kg/cm2 )、1
00%モジュラス=180(kg/cm2 )であり、1
00%モジュラスのみ本発明の範囲外であった。
【0123】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0124】フルカラー画像1.6万枚耐久までは、被
覆層の亀裂に起因する画像不良は発生しなかったが、1
00%モジュラスが180(kg/cm2 )と硬いた
め、2万枚耐久後には亀裂に起因する画像不良が発生
し、実用に値する画像を得ることはできなかった。
【0125】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0126】結果を表1に示す。
【0127】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0128】(比較例3)塗料配合を下記のように変更
した以外は、実施例1と同様にして中間転写ベルトを得
た。 塗料配合 ポリエーテルポリウレタン 100部 キシレン 100部 メチルエチルケトン 300部 N−メチルピロリドン 50部 本比較例の被覆層の機械特性は、破断伸び=130
(%)、引張り破断強さ=200(kg/cm2 )、1
00%モジュラス=120(kg/cm2 )であり、破
断伸びのみ本発明の範囲外であった。
【0129】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0130】フルカラー画像1.5万枚耐久までは、被
覆層の亀裂に起因する画像不良は発生しなかったが、破
断伸びが130(%)と小さいため、2万枚耐久後には
亀裂に起因する画像不良が発生し、実用に値する画像を
得ることはできなかった。
【0131】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0132】結果を表1に示す。
【0133】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0134】(比較例4)金型上に未加硫弾性層を設け
る工程を省略した以外は実施例1と同様にして中間転写
ベルトを得た。
【0135】得られた中間転写ベルトを図5に示す画像
形成装置に組み込み、実施例1と同様にして評価を行っ
た。
【0136】弾性層の裏面から繊維(補強部材)までの
距離がゼロであるため、フルカラー画像1万枚耐久まで
は、被覆層の亀裂に起因する画像不良は発生しなかった
が、1.6万枚耐久後頃から亀裂に起因する画像不良が
発生し、2万枚耐久後には実用に値する画像を得ること
はできなかった。
【0137】なお、2万枚耐久後も色ずれは良好であっ
た。
【0138】結果を表1に示す。
【0139】その他の作像条件は実施例1と同様であ
る。
【0140】
【表1】
【0141】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、第1の画
像担持体上に形成された画像を中間転写ベルトに転写し
た後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置
において、前記中間転写ベルトが弾性層と被覆層とを有
しており、前記弾性層の内部に繊維からなる補強部材を
有しており、該弾性層の裏面から補強部材までの距離が
0.1mm以上であり、かつ前記被覆層の破断伸びが1
50(%)以上、引張り破断強さが200(kg/cm
2 )以上、100%モジュラスが150(kg/c
2 )以下であることを特徴とする中間転写ベルトであ
る。したがって、本発明の中間転写ベルトは、繰り返し
使用しても色ずれ、張力低下、および中間転写ベルト表
面の亀裂による画像不良がないという特長を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写ベルトのプーリ近傍における
一部の概略説明図である。
【図2】本発明の中間転写ベルトの一例の断面図であ
る。
【図3】本発明の織布状の補強部材を有する中間転写ベ
ルトの一部展開斜視図である。
【図4】本発明の他の織布状の補強部材を有する中間転
写ベルトの一部展開斜視図である。
【図5】本発明の中間転写ベルトを用いたカラー画像出
力装置の概略説明図である。
【図6】本発明の中間転写ベルトを用いた他のカラー画
像出力装置の概略説明図である。
【符号の説明】 1 感光ドラム 2 1次帯電器 3 像露光手段 8 クリーニング用帯電部材 9 転写残現像剤回収部材 10 転写材ガイド 11 給紙ローラ 13 感光ドラムのクリーニング装置 15 定着器 20 中間転写ベルト 21 弾性層 22 補強部材(繊維) 23 被覆層 25 1次転写ローラ 26 バイアス電源 28 バイアス電源 29 バイアス電源 35 中間転写ベルトクリーナ 41 イエロー色現像装置 42 マゼンタ色現像装置 43 シアン色現像装置 44 ブラック色現像装置 61 バイアス電源 63 2次転写ローラ 64 2次転写対向ローラ 65 プーリ 66 プーリ P 転写材
フロントページの続き (72)発明者 長田 弘行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 島田 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−77467(JP,A) 特開 昭62−293270(JP,A) 特開 平3−293385(JP,A) 特開 平9−54506(JP,A) 実開 平3−69166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/14 - 13/16 G03G 15/14 - 15/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成された画像を
    中間転写ベルトに転写した後、第2の画像担持体上に更
    に転写する画像形成装置において、前記中間転写ベルト
    が弾性層と被覆層とを有しており、前記弾性層の内部に
    繊維からなる補強部材を有しており、該弾性層の裏面か
    ら補強部材までの距離が0.1mm以上であり、かつ前
    記被覆層の破断伸びが150(%)以上、引張り破断強
    さが200(kg/cm2 )以上、100%モジュラス
    が150(kg/cm2 )以下であることを特徴とする
    中間転写ベルト。
  2. 【請求項2】 前記弾性層の裏面から前記補強部材まで
    の距離が0.2mm以上である請求項1に記載の中間転
    写ベルト。
  3. 【請求項3】 前記被覆層がフッ素樹脂粉末を含有して
    おり、該フッ素樹脂粉末の含有量が、前記被覆層のバイ
    ンダー100重量部に対して150重量部以下である請
    求項1または2に記載の中間転写ベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    中間転写ベルトを有する画像形成装置。
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