JP3408006B2 - 発振回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗及びコンデンサを
用いた発振回路に関する。
用いた発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のRC発振回路を示す図であ
る。尚、一転鎖線は例えばマイクロコンピュータ内部で
あるものとする。図3において、(1)(2)はマイク
ロコンピュータ(3)に設けられた発振用端子である。
この発振用端子(1)(2)の間には抵抗(4)が外部
接続され、発振用端子(1)と接地との間にはコンデン
サ(5)が外部接続されている。また、マイクロコンピ
ュータ(3)内部においては、発振用端子(1)にシュ
ミットインバータ(6)の入力端が且つ発振用端子
(2)にシュミットインバータ(6)の出力端が接続さ
れている。以上より、RC発振回路を構成しており、シ
ュミットインバータ(6)の出力端から、マイクロコン
ピュータ(3)内部の動作を制御する為のクロック信号
を得ていた。
る。尚、一転鎖線は例えばマイクロコンピュータ内部で
あるものとする。図3において、(1)(2)はマイク
ロコンピュータ(3)に設けられた発振用端子である。
この発振用端子(1)(2)の間には抵抗(4)が外部
接続され、発振用端子(1)と接地との間にはコンデン
サ(5)が外部接続されている。また、マイクロコンピ
ュータ(3)内部においては、発振用端子(1)にシュ
ミットインバータ(6)の入力端が且つ発振用端子
(2)にシュミットインバータ(6)の出力端が接続さ
れている。以上より、RC発振回路を構成しており、シ
ュミットインバータ(6)の出力端から、マイクロコン
ピュータ(3)内部の動作を制御する為のクロック信号
を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
おけるシュミットインバータ(6)のヒステリシス幅及
び出力インピーダンスは、電源電圧の変動、マイクロコ
ンピュータ等の半導体集積回路を製造する際の素子特性
のばらつき等の原因により、一定に保つのは困難であ
り、結果的に一定周波数のクロック信号を得ることは困
難であった。
おけるシュミットインバータ(6)のヒステリシス幅及
び出力インピーダンスは、電源電圧の変動、マイクロコ
ンピュータ等の半導体集積回路を製造する際の素子特性
のばらつき等の原因により、一定に保つのは困難であ
り、結果的に一定周波数のクロック信号を得ることは困
難であった。
【0004】そこで、本発明は、電源電圧の変動や、半
導体集積回路を製造する際に該集積回路内部に設ける発
振回路の構成素子の素子特性にばらつき等が生じた場合
でも、発振回路から得られるクロック信号の周波数変動
を抑えることのできる構成を提供することを目的とす
る。
導体集積回路を製造する際に該集積回路内部に設ける発
振回路の構成素子の素子特性にばらつき等が生じた場合
でも、発振回路から得られるクロック信号の周波数変動
を抑えることのできる構成を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決する為に成されたものであり、その特徴とするとこ
ろは、基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、一方の
入力端に前記基準電圧を基に作成されたヒステリシス基
準電圧が印加されると共に他方の入力端にコンデンサの
端子電圧が印加される比較器と、電源と接地との間に直
列接続された第1のPチャンネル型MOSトランジスタ
及び第1のNチャンネル型MOSトランジスタから成
り、前記比較器の出力が印加されて動作する第1のイン
バータ回路と、一端が前記第1のインバータ回路の出力
端と接続された抵抗と、一方の入力端に前記基準電圧が
印加されると共に他方の入力端が前記抵抗の他端と接続
された演算増幅器と、前記電源と接地との間に直列接続
された第2のPチャンネル型MOSトランジスタ及び第
2のNチャンネル型MOSトランジスタから成り、前記
演算増幅器の出力が印加されて動作し、出力が前記演算
増幅器の他方の入力端に帰還される第2のインバータ回
路と、前記電源と接地との間に直列接続された第3のP
チャンネル型MOSトランジスタ及び第3のNチャンネ
ル型MOSトランジスタから成り、前記演算増幅器の出
力が印加されて動作し、出力が前記比較器の他方の入力
端に帰還される第3のインバータ回路と、を備え、前記
比較器の出力に応じて前記抵抗を流れる定電流に従っ
て、前記コンデンサは前記比較器のヒステリシス幅の間
で直線的に充放電を行い、該コンデンサの充放電電圧を
三角波信号とする点である。
解決する為に成されたものであり、その特徴とするとこ
ろは、基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、一方の
入力端に前記基準電圧を基に作成されたヒステリシス基
準電圧が印加されると共に他方の入力端にコンデンサの
端子電圧が印加される比較器と、電源と接地との間に直
列接続された第1のPチャンネル型MOSトランジスタ
及び第1のNチャンネル型MOSトランジスタから成
り、前記比較器の出力が印加されて動作する第1のイン
バータ回路と、一端が前記第1のインバータ回路の出力
端と接続された抵抗と、一方の入力端に前記基準電圧が
印加されると共に他方の入力端が前記抵抗の他端と接続
された演算増幅器と、前記電源と接地との間に直列接続
された第2のPチャンネル型MOSトランジスタ及び第
2のNチャンネル型MOSトランジスタから成り、前記
演算増幅器の出力が印加されて動作し、出力が前記演算
増幅器の他方の入力端に帰還される第2のインバータ回
路と、前記電源と接地との間に直列接続された第3のP
チャンネル型MOSトランジスタ及び第3のNチャンネ
ル型MOSトランジスタから成り、前記演算増幅器の出
力が印加されて動作し、出力が前記比較器の他方の入力
端に帰還される第3のインバータ回路と、を備え、前記
比較器の出力に応じて前記抵抗を流れる定電流に従っ
て、前記コンデンサは前記比較器のヒステリシス幅の間
で直線的に充放電を行い、該コンデンサの充放電電圧を
三角波信号とする点である。
【0006】
【作用】 本発明によれば、比較器の出力が第1の電圧
レベルの時、第1のPチャンネル型MOSトランジスタ
が導通することに伴い電源と基準電圧との電位差に応じ
て定電流が第1のPチャンネル型MOSトランジスタ、
抵抗及び第2のNチャンネル型MOSトランジスタを流
れ、これに伴い、コンデンサが第3のNチャンネル型M
OSトランジスタを介して前記定電流だけ放電を行い、
且つ、比較器の出力が第2の電圧レベルの時、第1のN
チャンネル型MOSトランジスタが導通することに伴い
基準電圧と接地との電位差に応じて定電流が第2のPチ
ャンネル型MOSトランジスタ、抵抗及び第1のNチャ
ンネル型MOSトランジスタを流れ、これに伴い、コン
デンサが第3のPチャンネル型MOSトランジスタを流
れる前記定電流に従って充電を行う。
レベルの時、第1のPチャンネル型MOSトランジスタ
が導通することに伴い電源と基準電圧との電位差に応じ
て定電流が第1のPチャンネル型MOSトランジスタ、
抵抗及び第2のNチャンネル型MOSトランジスタを流
れ、これに伴い、コンデンサが第3のNチャンネル型M
OSトランジスタを介して前記定電流だけ放電を行い、
且つ、比較器の出力が第2の電圧レベルの時、第1のN
チャンネル型MOSトランジスタが導通することに伴い
基準電圧と接地との電位差に応じて定電流が第2のPチ
ャンネル型MOSトランジスタ、抵抗及び第1のNチャ
ンネル型MOSトランジスタを流れ、これに伴い、コン
デンサが第3のPチャンネル型MOSトランジスタを流
れる前記定電流に従って充電を行う。
【0007】
【実施例】本発明の詳細を図面に従って具体的に説明す
る。図1は本発明の発振回路を示す図である。尚、一転
鎖線から右側はマイクロコンピュータ内部を表してい
る。図1において、(7)はマイクロコンピュータ
(8)に設けられた発振用端子であり、マイクロコンピ
ュータ(8)外部では発振用端子(7)と接地との間に
コンデンサ(9)が接続されている。以下、マイクロコ
ンピュータ(8)内部の構成について説明する。
る。図1は本発明の発振回路を示す図である。尚、一転
鎖線から右側はマイクロコンピュータ内部を表してい
る。図1において、(7)はマイクロコンピュータ
(8)に設けられた発振用端子であり、マイクロコンピ
ュータ(8)外部では発振用端子(7)と接地との間に
コンデンサ(9)が接続されている。以下、マイクロコ
ンピュータ(8)内部の構成について説明する。
【0008】(10)(11)は電源Vddと接地との
間に直列接続された抵抗であり、本実施例において抵抗
(10)(11)の抵抗値は同一とし、抵抗(10)
(11)の接続点からはVdd/2が得られるものとす
る。(12)は演算増幅器であり、+(非反転入力)端
子は抵抗(10)(11)の接続中点と接続され、−
(反転入力)端子は出力端子と接続されている。即ち、
抵抗(10)(11)及び演算増幅器(12)より電圧
フォロワ回路が構成されており、演算増幅器(12)の
出力端子からはVdd/2の基準電圧が発生する。以上
が基準電圧発生回路の構成である。
間に直列接続された抵抗であり、本実施例において抵抗
(10)(11)の抵抗値は同一とし、抵抗(10)
(11)の接続点からはVdd/2が得られるものとす
る。(12)は演算増幅器であり、+(非反転入力)端
子は抵抗(10)(11)の接続中点と接続され、−
(反転入力)端子は出力端子と接続されている。即ち、
抵抗(10)(11)及び演算増幅器(12)より電圧
フォロワ回路が構成されており、演算増幅器(12)の
出力端子からはVdd/2の基準電圧が発生する。以上
が基準電圧発生回路の構成である。
【0009】(13)は比較器であり、−端子は発振用
端子(7)を介してコンデンサ(9)の非接地側の一端
と接続され、出力端子は直列接続された抵抗(14)
(15)を介して演算増幅器(12)の出力端子と接続
され、+端子は抵抗(14)(15)の接続中点と接続
されている。尚、本実施例では抵抗(14)(15)の
抵抗値は同一とし、図示はしていないが、比較器(1
3)の電源入力は電源Vdd及び接地の間に接続されて
いる。即ち、比較器(13)は、ヒステリシスを有する
基準電圧(Vdd/4又は3Vdd/4)が+端子に印
加され、該基準電圧と−端子に印加されるコンデンサ
(9)の充放電電圧とを比較するものである。具体的に
は、比較器(13)の出力cがハイレベル(=Vdd)
の時、+端子に印加される基準電圧bは3Vdd/4と
なり、3Vdd/4とコンデンサ(9)の端子電圧とが
比較される。また、比較器(13)の出力cがローレベ
ル(=0)の時、+端子に印加される基準電圧bはVd
d/4となり、Vdd/4とコンデンサ(9)の端子電
圧とが比較される。
端子(7)を介してコンデンサ(9)の非接地側の一端
と接続され、出力端子は直列接続された抵抗(14)
(15)を介して演算増幅器(12)の出力端子と接続
され、+端子は抵抗(14)(15)の接続中点と接続
されている。尚、本実施例では抵抗(14)(15)の
抵抗値は同一とし、図示はしていないが、比較器(1
3)の電源入力は電源Vdd及び接地の間に接続されて
いる。即ち、比較器(13)は、ヒステリシスを有する
基準電圧(Vdd/4又は3Vdd/4)が+端子に印
加され、該基準電圧と−端子に印加されるコンデンサ
(9)の充放電電圧とを比較するものである。具体的に
は、比較器(13)の出力cがハイレベル(=Vdd)
の時、+端子に印加される基準電圧bは3Vdd/4と
なり、3Vdd/4とコンデンサ(9)の端子電圧とが
比較される。また、比較器(13)の出力cがローレベ
ル(=0)の時、+端子に印加される基準電圧bはVd
d/4となり、Vdd/4とコンデンサ(9)の端子電
圧とが比較される。
【0010】(16)は(第1の)Pチャンネル型MO
Sトランジスタ(以下PMOSトランジスタと称す
る)、(17)は(第1の)Nチャンネル型MOSトラ
ンジスタ(以下NMOSトランジスタと称する)であ
り、各々のドレイン・ソース路は電源Vddと接地との
間に直列接続され、各ゲートは共通接続されて比較器
(13)の出力端子と接続されている。尚、PMOSト
ランジスタ(16)及びNMOSトランジスタ(17)
より第1のインバータ回路が構成される。(18)は抵
抗であり、一端は前記第1のインバータ回路の出力即ち
PMOSトランジスタ(16)及びNMOSトランジス
タ(17)のドレインと接続されている。
Sトランジスタ(以下PMOSトランジスタと称す
る)、(17)は(第1の)Nチャンネル型MOSトラ
ンジスタ(以下NMOSトランジスタと称する)であ
り、各々のドレイン・ソース路は電源Vddと接地との
間に直列接続され、各ゲートは共通接続されて比較器
(13)の出力端子と接続されている。尚、PMOSト
ランジスタ(16)及びNMOSトランジスタ(17)
より第1のインバータ回路が構成される。(18)は抵
抗であり、一端は前記第1のインバータ回路の出力即ち
PMOSトランジスタ(16)及びNMOSトランジス
タ(17)のドレインと接続されている。
【0011】(19)は演算増幅器であり、+端子は抵
抗(18)の他端と接続され、−端子には基準電圧a
(=Vdd/2)が印加されている。即ち、演算増幅器
(19)は+端子入力を−端子入力に一致させる様に動
作する。(20)は(第2の)PMOSトランジスタ、
(21)は(第2の)NMOSトランジスタであり、P
MOSトランジスタ(20)においてはソースは抵抗
(22)を介して電源Vddと接続され、ドレインはN
MOSトランジスタ(21)のドレインと接続され、ゲ
ートはNMOSトランジスタ(21)のゲートと接続さ
れている。NMOSトランジスタ(21)のソースは抵
抗(23)を介して接地されている。以上は第2のイン
バータ回路を構成しており、第2のインバータ回路の入
力即ちPMOSトランジスタ(20)及びNMOSトラ
ンジスタ(21)のゲートは演算増幅器(19)の出力
端と接続され、第2のインバータ回路の出力即ちPMO
Sトランジスタ(20)及びNMOSトランジスタ(2
1)のドレインは演算増幅器(19)の+端子と接続さ
れている。
抗(18)の他端と接続され、−端子には基準電圧a
(=Vdd/2)が印加されている。即ち、演算増幅器
(19)は+端子入力を−端子入力に一致させる様に動
作する。(20)は(第2の)PMOSトランジスタ、
(21)は(第2の)NMOSトランジスタであり、P
MOSトランジスタ(20)においてはソースは抵抗
(22)を介して電源Vddと接続され、ドレインはN
MOSトランジスタ(21)のドレインと接続され、ゲ
ートはNMOSトランジスタ(21)のゲートと接続さ
れている。NMOSトランジスタ(21)のソースは抵
抗(23)を介して接地されている。以上は第2のイン
バータ回路を構成しており、第2のインバータ回路の入
力即ちPMOSトランジスタ(20)及びNMOSトラ
ンジスタ(21)のゲートは演算増幅器(19)の出力
端と接続され、第2のインバータ回路の出力即ちPMO
Sトランジスタ(20)及びNMOSトランジスタ(2
1)のドレインは演算増幅器(19)の+端子と接続さ
れている。
【0012】また、(24)は(第3の)PMOSトラ
ンジスタ、(25)は(第3の)NMOSトランジスタ
であり、PMOSトランジスタ(24)においてはソー
スは抵抗(26)を介して電源Vddと接続され、ドレ
インはNMOSトランジスタ(25)のドレインと接続
され、ゲートはNMOSトランジスタ(25)のゲート
と接続されている。NMOSトランジスタ(25)のソ
ースは抵抗(27)を介して接地されている。以上は第
3のインバータ回路を構成しており、第3のインバータ
回路の入力即ちPMOSトランジスタ(24)及びNM
OSトランジスタ(25)のゲートは演算増幅器(1
9)の出力端と接続され、第3のインバータ回路の出力
即ちPMOSトランジスタ(24)及びNMOSトラン
ジスタ(25)のドレインは発振用端子(7)を介して
コンデンサ(9)の非接地側の一端と接続されている。
ンジスタ、(25)は(第3の)NMOSトランジスタ
であり、PMOSトランジスタ(24)においてはソー
スは抵抗(26)を介して電源Vddと接続され、ドレ
インはNMOSトランジスタ(25)のドレインと接続
され、ゲートはNMOSトランジスタ(25)のゲート
と接続されている。NMOSトランジスタ(25)のソ
ースは抵抗(27)を介して接地されている。以上は第
3のインバータ回路を構成しており、第3のインバータ
回路の入力即ちPMOSトランジスタ(24)及びNM
OSトランジスタ(25)のゲートは演算増幅器(1
9)の出力端と接続され、第3のインバータ回路の出力
即ちPMOSトランジスタ(24)及びNMOSトラン
ジスタ(25)のドレインは発振用端子(7)を介して
コンデンサ(9)の非接地側の一端と接続されている。
【0013】尚、図示はしていないが、演算増幅器(1
9)の電源入力もVdd及び接地と接続されている。と
ころが、演算増幅器(19)の最大出力電圧はVdd−
αであり、また、Vss+αの範囲ではリニアリティを
持ちにくい。そこで、第2及び第3のインバータ回路共
にリニアリティのある出力を得る為に抵抗(22)(2
3)(26)(27)が設けられている。
9)の電源入力もVdd及び接地と接続されている。と
ころが、演算増幅器(19)の最大出力電圧はVdd−
αであり、また、Vss+αの範囲ではリニアリティを
持ちにくい。そこで、第2及び第3のインバータ回路共
にリニアリティのある出力を得る為に抵抗(22)(2
3)(26)(27)が設けられている。
【0014】以上の構成を有する本発明の発振回路の動
作について図2の波形図を用いて以下に説明する。ま
ず、コンデンサ(9)が放電動作を行い該コンデンサ
(9)の端子電圧dが比較器(13)のヒステリシス基
準電圧bまで下降した時点から説明する。この時、比較
器(13)の出力電圧cは0ボルト(=Vss)であ
り、比較器(13)の+端子に印加されるヒステリシス
基準電圧bはVdd/4である。コンデンサ(9)の端
子電圧dがヒステリシス基準電圧b(=Vdd/4)ま
で下降すると、比較器(13)の出力電圧cはVddに
立ち上がり、ヒステリシス基準電圧bは3Vdd/4ま
で上昇する。すると、Vddの出力電圧cによりNMO
Sトランジスタ(17)が完全導通し、これに応じて演
算増幅器(19)の+端子入力は−端子入力よりも低下
し、演算増幅器(19)の+及び−端子の電位差に応じ
た出力によりPMOSトランジスタ(20)が導通し、
抵抗(22)、PMOSトランジスタ(20)、抵抗
(18)及びNMOSトランジスタ(17)の経路に電
流ΔIが流れる。ここで、演算増幅器(19)は+端子
の電圧を−端子の基準電圧Vdd/2に合わせる様に動
作する為、抵抗(18)の一端の電圧は0ボルト、他端
の電圧はVdd/2となり、抵抗(18)の抵抗値をR
とすると、抵抗(18)を流れる電流ΔI=Vdd/2
Rとなる。従って、PMOSトランジスタ(20)には
ΔIの定電流が流れることになる。言い換えれば、PM
OSトランジスタ(20)にΔIの定電流が流れる様に
演算増幅器(19)の出力が決められる。よって、PM
OSトランジスタ(24)にも定電流ΔIが流れ、コン
デンサ(9)はこの定電流ΔIの充電を行い、コンデン
サ(9)の端子電圧dは直線的に上昇する。
作について図2の波形図を用いて以下に説明する。ま
ず、コンデンサ(9)が放電動作を行い該コンデンサ
(9)の端子電圧dが比較器(13)のヒステリシス基
準電圧bまで下降した時点から説明する。この時、比較
器(13)の出力電圧cは0ボルト(=Vss)であ
り、比較器(13)の+端子に印加されるヒステリシス
基準電圧bはVdd/4である。コンデンサ(9)の端
子電圧dがヒステリシス基準電圧b(=Vdd/4)ま
で下降すると、比較器(13)の出力電圧cはVddに
立ち上がり、ヒステリシス基準電圧bは3Vdd/4ま
で上昇する。すると、Vddの出力電圧cによりNMO
Sトランジスタ(17)が完全導通し、これに応じて演
算増幅器(19)の+端子入力は−端子入力よりも低下
し、演算増幅器(19)の+及び−端子の電位差に応じ
た出力によりPMOSトランジスタ(20)が導通し、
抵抗(22)、PMOSトランジスタ(20)、抵抗
(18)及びNMOSトランジスタ(17)の経路に電
流ΔIが流れる。ここで、演算増幅器(19)は+端子
の電圧を−端子の基準電圧Vdd/2に合わせる様に動
作する為、抵抗(18)の一端の電圧は0ボルト、他端
の電圧はVdd/2となり、抵抗(18)の抵抗値をR
とすると、抵抗(18)を流れる電流ΔI=Vdd/2
Rとなる。従って、PMOSトランジスタ(20)には
ΔIの定電流が流れることになる。言い換えれば、PM
OSトランジスタ(20)にΔIの定電流が流れる様に
演算増幅器(19)の出力が決められる。よって、PM
OSトランジスタ(24)にも定電流ΔIが流れ、コン
デンサ(9)はこの定電流ΔIの充電を行い、コンデン
サ(9)の端子電圧dは直線的に上昇する。
【0015】その後、コンデンサ(9)の端子電圧dが
比較器(13)の+端子に印加されるヒステリシス基準
電圧b(=3Vdd/4)まで上昇すると、比較器(1
3)の出力電圧cはVssに立ち下がり、ヒステリシス
基準電圧bはVdd/4まで下降する。すると、Vss
の出力電圧cによりPMOSトランジスタ(16)が完
全導通し、これに応じて演算増幅器(19)の+端子入
力は−端子入力よりも上昇し、演算増幅器(19)の+
及び−端子の電位差に応じた出力によりNMOSトラン
ジスタ(21)が導通し、PMOSトランジスタ(1
6)、抵抗(18)、NMOSトランジスタ(21)及
び抵抗(23)の経路に電流ΔIが流れる。ここで、演
算増幅器(19)は+端子の電圧を−端子の基準電圧V
dd/2に合わせる様に動作する為、抵抗(18)の一
端の電圧はVdd、他端の電圧はVdd/2となり、即
ち抵抗(18)の両端の電位差はコンデンサ(9)の放
電時と同じになり、抵抗(18)の抵抗値をRとする
と、抵抗(18)を流れる電流ΔI=Vdd/2Rとな
る。従って、NMOSトランジスタ(21)にはΔIの
定電流が流れることになる。言い換えれば、NMOSト
ランジスタ(21)にΔIの定電流が流れる様に演算増
幅器(19)の出力が決められる。よって、NMOSト
ランジスタ(25)にも定電流ΔIが流れ、コンデンサ
(9)はこの定電流ΔIの放電を行い、コンデンサ
(9)の端子電圧dは直線的に下降する。以下、上記し
た動作を繰り返す。
比較器(13)の+端子に印加されるヒステリシス基準
電圧b(=3Vdd/4)まで上昇すると、比較器(1
3)の出力電圧cはVssに立ち下がり、ヒステリシス
基準電圧bはVdd/4まで下降する。すると、Vss
の出力電圧cによりPMOSトランジスタ(16)が完
全導通し、これに応じて演算増幅器(19)の+端子入
力は−端子入力よりも上昇し、演算増幅器(19)の+
及び−端子の電位差に応じた出力によりNMOSトラン
ジスタ(21)が導通し、PMOSトランジスタ(1
6)、抵抗(18)、NMOSトランジスタ(21)及
び抵抗(23)の経路に電流ΔIが流れる。ここで、演
算増幅器(19)は+端子の電圧を−端子の基準電圧V
dd/2に合わせる様に動作する為、抵抗(18)の一
端の電圧はVdd、他端の電圧はVdd/2となり、即
ち抵抗(18)の両端の電位差はコンデンサ(9)の放
電時と同じになり、抵抗(18)の抵抗値をRとする
と、抵抗(18)を流れる電流ΔI=Vdd/2Rとな
る。従って、NMOSトランジスタ(21)にはΔIの
定電流が流れることになる。言い換えれば、NMOSト
ランジスタ(21)にΔIの定電流が流れる様に演算増
幅器(19)の出力が決められる。よって、NMOSト
ランジスタ(25)にも定電流ΔIが流れ、コンデンサ
(9)はこの定電流ΔIの放電を行い、コンデンサ
(9)の端子電圧dは直線的に下降する。以下、上記し
た動作を繰り返す。
【0016】ここで、マイクロコンピュータ(8)のチ
ップ上にPMOSトランジスタ(20)(24)及びN
MOSトランジスタ(21)(25)を作り込んだ場
合、各トランジスタ(20)(21)(24)(25)
の素子特性にばらつきが生じたとしても、演算増幅器
(19)が各トランジスタ(20)(21)(24)
(25)に流れる電流をΔIとする様に動作する為、各
トランジスタ(20)(21)(24)(25)のばら
つきを無視できる。
ップ上にPMOSトランジスタ(20)(24)及びN
MOSトランジスタ(21)(25)を作り込んだ場
合、各トランジスタ(20)(21)(24)(25)
の素子特性にばらつきが生じたとしても、演算増幅器
(19)が各トランジスタ(20)(21)(24)
(25)に流れる電流をΔIとする様に動作する為、各
トランジスタ(20)(21)(24)(25)のばら
つきを無視できる。
【0017】更に、電源Vddが変動した場合について
は、比較器(13)の+端子に印加される基準電圧のヒ
ステリシス幅をΔV、コンデンサ(9)の容量をC、コ
ンデンサ(9)の充放電の1周期をΔTとすると、ΔT
=C*ΔV/ΔIで表される。具体的に抵抗(18)の
抵抗値R=30KΩ、コンデンサ(9)の容量Cを39
0pFとし、電源Vddが本来5ボルトである状態から
6ボルト又は4ボルトに変動した例について考えてみ
る。初めに、電源Vddが6ボルトに変動した場合、Δ
I=100μA、ΔV=3ボルトとなり、ΔTを求める
と11.7μsecとなる。次に、電源Vddが4ボル
トに変動した場合、ΔI=66.7μA、ΔV=2ボル
トとなり、ΔTを求めると11.7μsecとなり、両
者ともコンデンサ(9)の1回の充放電に生じる時間は
同じとなる。
は、比較器(13)の+端子に印加される基準電圧のヒ
ステリシス幅をΔV、コンデンサ(9)の容量をC、コ
ンデンサ(9)の充放電の1周期をΔTとすると、ΔT
=C*ΔV/ΔIで表される。具体的に抵抗(18)の
抵抗値R=30KΩ、コンデンサ(9)の容量Cを39
0pFとし、電源Vddが本来5ボルトである状態から
6ボルト又は4ボルトに変動した例について考えてみ
る。初めに、電源Vddが6ボルトに変動した場合、Δ
I=100μA、ΔV=3ボルトとなり、ΔTを求める
と11.7μsecとなる。次に、電源Vddが4ボル
トに変動した場合、ΔI=66.7μA、ΔV=2ボル
トとなり、ΔTを求めると11.7μsecとなり、両
者ともコンデンサ(9)の1回の充放電に生じる時間は
同じとなる。
【0018】以上より、マイクロコンピュータ(8)の
チップ上の素子特性がばらついたり、電源Vddが変動
したとしても、 コンデンサ(9)の充放電動作により
得られる端子電圧dは直線的に変化し、且つ、1回の充
放電に要する時間が変化することもない。従って、第3
のインバータ回路の出力であるPMOSトランジスタ
(24)及びNMOSトランジスタ(25)の接続点か
ら得られる波形、即ちコンデンサ(9)の端子電圧d
を、Vdd/2のスレッショルド電圧を有するインバー
タ回路を介することにより、一定周波数のクロック信号
を得ることができる。そして、このクロック信号を基に
マイクロコンピュータ(8)の内部構成を安定動作させ
ることができる。
チップ上の素子特性がばらついたり、電源Vddが変動
したとしても、 コンデンサ(9)の充放電動作により
得られる端子電圧dは直線的に変化し、且つ、1回の充
放電に要する時間が変化することもない。従って、第3
のインバータ回路の出力であるPMOSトランジスタ
(24)及びNMOSトランジスタ(25)の接続点か
ら得られる波形、即ちコンデンサ(9)の端子電圧d
を、Vdd/2のスレッショルド電圧を有するインバー
タ回路を介することにより、一定周波数のクロック信号
を得ることができる。そして、このクロック信号を基に
マイクロコンピュータ(8)の内部構成を安定動作させ
ることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、半導体集積回路を製造
する過程で発振回路の構成素子の特性がばらついたり、
或いは完成された半導体集積回路の動作中に電源電圧が
変動した場合でも、一定周波数の三角波信号を得ること
ができ、被制御体を安定動作させることが可能となる。
また、コンデンサの端子電圧が一定周波数の三角波信号
となる為、後段に基準電圧を可変できる比較器を設け、
PWM制御波形を出力する応用も可能である。
する過程で発振回路の構成素子の特性がばらついたり、
或いは完成された半導体集積回路の動作中に電源電圧が
変動した場合でも、一定周波数の三角波信号を得ること
ができ、被制御体を安定動作させることが可能となる。
また、コンデンサの端子電圧が一定周波数の三角波信号
となる為、後段に基準電圧を可変できる比較器を設け、
PWM制御波形を出力する応用も可能である。
【図1】本発明の発振回路を示す図である。
【図2】図1の動作を示す波形図である。
【図3】従来の発振回路を示す図である。
(10)(11)(14)(15)(18) 抵抗
(12)(19) 演算増幅器
(13) 比較器
(16)(20)(24) PMOSトランジスタ
(17)(21)(25) NMOSトランジスタ
Claims (2)
- 【請求項1】 基準電圧を発生する基準電圧発生回路
と、 一方の入力端に前記基準電圧を基に作成されたヒステリ
シス基準電圧が印加されると共に他方の入力端にコンデ
ンサの端子電圧が印加される比較器と、 電源と接地との間に直列接続された第1のPチャンネル
型MOSトランジスタ及び第1のNチャンネル型MOS
トランジスタから成り、前記比較器の出力が印加されて
動作する第1のインバータ回路と、 一端が前記第1のインバータ回路の出力端と接続された
抵抗と、 一方の入力端に前記基準電圧が印加されると共に他方の
入力端が前記抵抗の他端と接続された演算増幅器と、 前記電源と接地との間に直列接続された第2のPチャン
ネル型MOSトランジスタ及び第2のNチャンネル型M
OSトランジスタから成り、前記演算増幅器の出力が印
加されて動作し、出力が前記演算増幅器の他方の入力端
に帰還される第2のインバータ回路と、 前記電源と接地との間に直列接続された第3のPチャン
ネル型MOSトランジスタ及び第3のNチャンネル型M
OSトランジスタから成り、前記演算増幅器の出力が印
加されて動作し、出力が前記比較器の他方の入力端に帰
還される第3のインバータ回路と、を備え、 前記比較器の出力に応じて前記抵抗を流れる定電流に従
って、前記コンデンサは前記比較器のヒステリシス幅の
間で直線的に充放電を行い、該コンデンサの充放電電圧
を三角波信号とすることを特徴とする発振回路。 - 【請求項2】 前記比較器の出力が第1の電圧レベルの
時、前記第1のPチャンネル型MOSトランジスタが導
通することに伴い前記電源と前記基準電圧との電位差に
応じて定電流が前記第1のPチャンネル型MOSトラン
ジスタ、前記抵抗及び前記第2のNチャンネル型MOS
トランジスタを流れ、これに伴い、前記コンデンサが前
記第3のNチャンネル型MOSトランジスタを介して前
記定電流だけ放電を行い、且つ、前記比較器の出力が第
2の電圧レベルの時、前記第1のNチャンネル型MOS
トランジスタが導通することに伴い前記基準電圧と接地
との電位差に応じて定電流が前記第2のPチャンネル型
MOSトランジスタ、前記抵抗及び前記第1のNチャン
ネル型MOSトランジスタを流れ、これに伴い、前記コ
ンデンサが前記第3のPチャンネル型MOSトランジス
タを流れる前記定電流に従って充電を行うことを特徴と
する請求項1記載の発振回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01430895A JP3408006B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 発振回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01430895A JP3408006B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 発振回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08204517A JPH08204517A (ja) | 1996-08-09 |
JP3408006B2 true JP3408006B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=11857481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01430895A Expired - Fee Related JP3408006B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 発振回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3408006B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112006002710B4 (de) * | 2005-10-17 | 2016-02-11 | Autonetworks Technologies, Ltd. | PWM-Signalgenerator |
DE112006002885B8 (de) * | 2005-10-31 | 2016-01-14 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Energieversorgungssteuerung |
JP4989106B2 (ja) * | 2006-05-17 | 2012-08-01 | オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド | 発振回路 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP01430895A patent/JP3408006B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08204517A (ja) | 1996-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |