JP3407630B2 - 漏洩検査装置 - Google Patents

漏洩検査装置

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JP3407630B2
JP3407630B2 JP00079098A JP79098A JP3407630B2 JP 3407630 B2 JP3407630 B2 JP 3407630B2 JP 00079098 A JP00079098 A JP 00079098A JP 79098 A JP79098 A JP 79098A JP 3407630 B2 JP3407630 B2 JP 3407630B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、冷却水の
流路を有するエンジンなどの被検査体の漏洩の有無を検
査する漏洩検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの組立てラインの終盤におい
て、シリンダブロック及びシリンダヘッドなどが互いに
組付けられたエンジンに対し、部品の組付け不良、素材
の欠陥及びシール部の密閉性などを確認するために漏洩
試験が行われる。
【0003】例えば冷却水経路の漏洩の有無を検査する
漏洩試験では、この経路の入口側のウォータパイプ及び
水抜口としてのドレン穴などの開口部を密閉し、かつ出
口側の接続口から空気などの流体を加圧して供給すると
ともにその圧力変化を測定するなどして、エンジンの漏
洩の有無を検査している。
【0004】従来、前述したウォータパイプ及びドレン
穴を密閉する際に、作業者が専用の治具を手作業で装着
しており、前記接続口を密閉する際にも、エンジン内に
流体を供給する流体供給口を備えかつこの流体供給口以
外は接続口を密閉するテスト治具を手作業で装着してい
た。その後、エンジンの漏洩の有無を検査して、試験後
に作業者がこれらの治具を手作業で取り外していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、作業
者が手作業で治具などを装着しかつ取り外すのでは、一
つのエンジンの検査にかかる所要時間が長くなる傾向と
なり、このため、エンジンの漏洩試験は、他の工程のス
ピードとの間に所要時間のひらきが生じており、エンジ
ン組み立てラインの生産性が低下する傾向となってい
た。
【0006】また、前述したウォータパイプ、ドレン穴
及び接続口の位置や形状がエンジンの種類ごとに異なる
ことがあるため、エンジン組み立てラインによっては、
多種多様なエンジンを組み立てることとなる。このよう
に、ウォータパイプ、ドレン穴及び接続口の位置や形状
がエンジン毎に異なるために、多種類のエンジンに対し
ては前述した密閉治具の装着の自動化が困難となってい
た。
【0007】従って本発明の目的は、多種多様な被検査
体を組み立てるラインに用いられても、被検査体の漏洩
の有無を能率よく確実に検査できるとともに前述したラ
インの生産性の低下を抑制することができる漏洩試験装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の漏洩検査装置は、被
検査体の開口部を密閉する密閉手段がロボットアームに
設けられているので、比較的短時間で被検査体への着脱
が行なえる。
【0009】また、前記密閉手段が、前記ロボットアー
ムに着脱自在とされているので、組み立てラインなどで
組み立てられる被検査体の種類に応じて任意の密閉手段
を選択して使用できるとともに、この密閉手段の変更も
比較的短時間で行うことができる。したがって、このラ
インでの多種多様な被検査体の開口部を短時間で確実に
密閉することができる。
【0010】さらに、被検査体ごとに同一種類の被検査
体の前記開口部の位置が異なる場合にも、案内手段が密
閉手段を開口部内に挿入するべく案内するとともに、フ
ローティング手段により密閉手段を揺動自在に支持して
いるので、前記開口部と密閉手段との多少の位置づれな
どがあっても、確実に開口部を密閉することができる。
【0011】また、前記案内手段が被検査体の開口部を
挟持して密閉手段を位置決め保持する挟持部であるた
め、同一種類の被検査体の前記開口部の位置が被検査体
ごとに異なる場合にも、開口部に対する密閉手段との位
置関係を常に一定に保つことができる。
【0012】請求項3に記載の漏洩検査装置は、前記案
内手段が先細となるテーパ面を有するテーパ部材である
ため、同一種類の被検査体の前記開口部の位置が被検査
体ごとに異なる場合にも、このテーパ面が被検査体の開
口部の内面と当接して密閉手段を開口部内に挿入すべく
案内することとなる。
【0013】請求項4に記載の漏洩検査装置は、密閉手
段が、開口部に挿入された後拡径されることによって前
記開口部の内面に密接する弾性体からなる密閉部材を備
えているので、より確実に開口部を密閉することができ
る。
【0014】請求項5に記載の漏洩検査装置は、密閉手
段が、開口部の開口縁に押圧されることによってこの開
口部を閉塞する弾性体からなる密閉部材を備えているの
で、より確実に開口部を密閉することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて図1から図3を参照して説明する。図1に示す漏
洩検査装置1は、被検査体としてのエンジン2の例えば
冷却水経路などの漏洩の有無を検査して、エンジン2の
組み立て不良、素材の欠陥及びシール部の密閉性を確認
する装置である。
【0016】漏洩試験装置1は、図1に示すように、ロ
ボットアーム3と、ドレン穴密閉部4と、ウォータパイ
プ密閉部5と、漏洩試験機6と、漏洩試験機制御部7
と、密閉治具置き部8と、ロボットアーム制御部9とを
備えている。
【0017】漏洩検査装置1は、自動車のエンジンの組
み立てラインの終盤などに設けられている。この漏洩試
験装置1の近傍において、シリンダブロック及びシリン
ダヘッドなどが互いに組み付けられ、略最終組立形態に
ちかいエンジン2が、コンベア10などによって図示中
の矢印Tに沿って搬送され、一旦停止して位置決めされ
るようになっている。
【0018】この漏洩検査装置1は、前記エンジン2の
冷却水経路の漏洩の有無を検査するために、エンジン2
の冷却水経路の入口側のウォータパイプ11及び水抜穴
としてのドレン穴12などの開口部を密閉するととも
に、前記冷却水経路の出口穴側の接続穴でありかつ開口
部としての接続口13から空気などの流体を加圧して供
給するようになっている。接続口13はパイプ状に突き
出ている。
【0019】前記ロボットアーム3は、フロア14など
に取り付けられ、図示中の一点鎖線Pで示す範囲内を旋
回自在となっていて、その先端に、接続口13に空気な
どの流体を加圧して供給する密閉手段としての密閉治具
30を着脱自在に装着できるようになっている。
【0020】またロボットアーム3は、コンベア10に
よって搬送されてきたエンジン2の種類に応じた密閉治
具30を、密閉治具置き部8から選んで装着するととも
に、この密閉治具30の先端が接続口13に相対するよ
うに前記ロボットアーム制御部9によって駆動される。
【0021】前記ドレン穴密閉部4は、アーム部15と
アーム部15の先端に設けられた密閉具16等を備えて
いる。前記アーム部15は、前記矢印Tに対し交差する
図示中の矢印Sに沿ってスライド移動自在にフロア14
に取付けられている。
【0022】アーム部15は、前記矢印Sに沿って、密
閉具16をドレン穴12に相対する位置と、コンベア1
0のエンジン2の搬送を妨げない位置とにわたって、ス
ライド移動するようになっている。
【0023】また、アーム部15の先端部には、押出し
装置17が設けられていて、この密閉具16をドレン穴
12に向かって押し出す機能を有している。密閉具16
は、その最も先端にドレン穴12を密閉する密閉部材1
8を設けており、密閉部材18は、前記ドレン穴12に
相対する面がドレン穴12の径より大きくかつ平坦に形
成されたゴムなどの弾性体からなっている。
【0024】前述した構成によれば、前記ドレン穴密閉
部4は、そのアーム部15が密閉具16をドレン穴12
に相対させ、押出し装置17が密閉具16をドレン穴1
2に向かって押出すことによって、密閉部材18がドレ
ン穴12の開口縁に当接して密閉することとなる。
【0025】また、前記ドレン穴密閉部4は、前記矢印
Tに沿って、前記ロボットアーム3を搬送ラインの前後
で挟み込む位置に一対設けられており、これによって、
ドレン穴密閉部4は、多種多様な種類のエンジン2が同
時に組み立てられる際にも、これらのエンジン2のドレ
ン穴12を確実に密閉することができる。
【0026】ウォータパイプ密閉部5は、前記ドレン穴
密閉部4,4間を前記矢印Tに沿ってスライド自在にフ
ロア14などに取り付けられたスライド台19と、この
スライド台19上に設けられた密閉具20と押出し装置
21とを備えている。
【0027】スライド台19は、エンジン2の種類に応
じて、密閉具20をウォータパイプ11に相対するよう
に、位置させるようになっている。押出し装置21は、
密閉具20がウォータパイプ11に相対した際に、この
密閉具20をウォータパイプ11に向かって押出すよう
になっている。
【0028】密閉具20は、その最も先端にウォータパ
イプ11を密閉する密閉部材22を設けている。密閉部
材22は、前記ウォータパイプ11の端面に相対する面
がウォータパイプ11の内径より大きくかつ平坦に形成
されたゴムなどの弾性体からなっている。
【0029】前述した構成によれば、前記ウォータパイ
プ密閉部5は、そのスライド台19が密閉具20をウォ
ータパイプ11に相対させ、押出し装置21が密閉具2
0をウォータパイプ11に向かって押出すことによっ
て、密閉部材22がウォータパイプ11の開口縁に当接
して密閉することとなる。
【0030】また、前記ウォータパイプ密閉部5は、前
記矢印Tに沿って、前記押出し装置21及び密閉具20
などを2組設けており、多種多様な種類のエンジン2が
同時に組み立てられる際にも、これらのエンジン2のウ
ォータパイプ11を確実に密閉することができるように
なっている。また、エンジン2の種類に応じて、押出し
装置21と密閉具20などを3組以上設けてもよい。
【0031】漏洩試験機6は、加圧流体供給源を有し、
前記密閉治具30の後述する密閉圧供給管43及び試験
圧供給管44などに、前記加圧流体供給源から空気など
の流体を加圧して供給するようになっている。
【0032】漏洩試験機制御部7は、前記漏洩試験機6
の流体供給状態を制御する機能などを有しており、試験
圧供給管44に流体を加圧して供給した際に、所定時間
中の流体の圧力及び圧力変化などから被検査体としての
エンジン2の漏洩の有無を判定する機能を有している。
【0033】密閉治具置き部8は、前記ロボットアーム
3の旋回範囲内に設けられており、組み立てられるエン
ジン2の種類に応じた密閉治具30を載置しておくよう
になっている。
【0034】ロボットアーム制御部9は、ロボットアー
ム3を、最適軌道にしたがって、前記密閉治具置き部8
において密閉治具30を装着する状態から、この密閉治
具30を接続口13に相対させるまでの間にわたって、
制御するようになっている。
【0035】前記密閉治具30は、図2に示すように、
フローティング手段としてのフローティング部31と、
移動手段としてのシリンダ32と、クイックコネクタ3
3と、案内手段としての挟持部34などを備えている。
なお、図2(A)は密閉治具30を上方からみたときの
平面図を示し、図2(B)は図2(A)中に示されたb
−b線に沿う断面図を示している。
【0036】フローティング部31は、ロボットアーム
3の先端に着脱自在に装着されるようになっており、シ
リンダ32の後述する伸縮方向(図示中の矢印Oに沿う
方向)に対し交差する複数の方向に、例えば図示中の矢
印K1,K2などに沿って前記クイックコネクタ33な
どを揺動自在に支持していて、クイックコネクタ33な
どをロボットアーム3に対しあらゆる方向に首振り自在
に支持している。
【0037】フローティング部31は、その先端側に、
前記シリンダ32及び挟持部34などを取付けたフレー
ム部材35を設けている。フレーム部材35は、図2
(A)に示すように上方から見てコ字状に形成されてお
り、前記フローティング部31に取り付けられる底壁部
36と、この底壁部36の両端から先端側に延びた一対
の側壁部37,37とを一体に備えている。前記側壁部
37,37は互いに平行でかつ矢印Oに沿って形成され
ている。
【0038】前記フレーム部材35の側壁部37,37
の間でかつ底壁部36の先端側には前記シリンダ32が
設けられている。シリンダ32は、ロボットアーム3に
よって密閉治具30が接続口13に相対した際に、クイ
ックコネクタ33を接続口13に向かって押し出すよう
に、図示中の矢印Oに沿って伸長するようになってい
る。
【0039】クイックコネクタ33は、図2(B)に示
すように、板状の連結部材38を介してシリンダ32と
接続しており、コネクタ本体39と、押圧部材40と、
ゴムなどの弾性体からなる密閉部材41と、円板部材4
2と、密閉圧供給管43と、試験圧供給管44などを備
えている。
【0040】コネクタ本体39は、円柱状に形成されか
つ前記連結部材38と接続しており、後端側に密閉圧供
給管43と試験圧供給管44とを設け、先端側に前記密
閉部材41と円板部材42とを設けている。
【0041】密閉圧供給管43及び試験圧供給管44は
前記漏洩試験機6と接続しており、この試験機6から加
圧された流体が供給されるようになっている。また、試
験圧供給管44は、前記コネクタ本体39、密閉部材4
1を貫通しかつ円板部材42の先端側に開口している。
【0042】押圧部材40は、前記コネクタ本体39の
外周より若干大きな内径を有する円環部を有する有底筒
状に形成され、かつ底部を先端側に位置させた状態でコ
ネクタ本体39の外周を包囲するように設けられてい
る。また、前記密閉圧供給管43に漏洩試験機6から加
圧流体が供給されると、前記矢印Oに沿って、コネクタ
本体39に対しスライド移動するようになっている。
【0043】前記円板部材42は、前記接続口13に挿
入可能な大きさの円板状に形成されかつ密閉治具30の
最も先端に設けられているとともに、前記コネクタ本体
39との位置関係を常に一定に保つように設けられてい
る。
【0044】密閉部材41は、前記接続口13に挿入可
能な大きさの柱状に形成されかつ前記円板部材42とコ
ネクタ本体39との間に設けられているとともに、前記
密閉圧供給管43に加圧流体が供給されかつ押圧部材4
0が先端側に向かってスライド移動した際に、円板部材
42によって規制されて前記矢印Oに沿って押圧され
る。そして密閉部材41は、前記矢印Oに対し交差する
方向つまり、コネクタ本体39の外周方向に向かって膨
らむことにより拡径され、接続口13の内面13aに密
接するようになっている。
【0045】挟持部34は、一対のエアチャック45,
45と、一対の挟持部材46,46などを備えている。
エアチャック45,45はそれぞれフレーム部材35の
側壁部37,37の外側に設けられている。
【0046】挟持部材46,46は、図2(B)に示す
ように上下に離間して設けられ、かつ先端側に向かうに
したがって互いの間隔が段階的に広がるように形成され
ている。挟持部材46は、図2(A)に示すように両端
がエアチャック45,45に接続しているとともに、こ
のエアチャック45,45の間の中央付近が段階的に両
端部より先端側に向かって突設するように形成されてい
る。
【0047】前記エアチャック45は、上下に離間して
設けた挟持部材46,46を、互いに近付ける方向に移
動させて、この挟持部材46,46間に接続口13を上
下方向両側から挟み込むようになっている。エアチャッ
ク45と挟持部材46,46は、接続口13を挟み込む
ことによって、接続口13と密閉部材41との位置関係
を、常に密閉部材41を接続口13内に挿入できるよう
に保持するようになっている。
【0048】また、前記密閉治具30は、エンジン2の
種類に応じて、前記挟持部材46,46、密閉部材41
などの大きさが互いに異なるものが複数、前記密閉治具
置き部8に載置されている。
【0049】前述した構成により、漏洩検査装置1の近
傍に、コンベア10によってエンジン2が搬送されて所
定の位置に一旦位置決めされ、エンジン2の種類に応じ
て、所定のドレン穴密閉部4,4が前述したようにドレ
ン穴12を密閉するとともに、ウォータパイプ密閉部5
が前述したようにウォータパイプ11を密閉する。
【0050】前記ドレン穴密閉部4,4によるドレン穴
12の密閉と、ウォータパイプ密閉部5によるウォータ
パイプ11の密閉と、略同時に、以下に示すように密閉
治具30が接続口13を密閉する。
【0051】まず、ロボットアーム3は、コンベア10
によって搬送されてきたエンジン2の種類に応じた密閉
治具30を、密閉治具置き部8から取出し、先端に装着
し、次にロボットアーム制御部9が最適軌道にしたがっ
て駆動し、図3(A)に示すように密閉治具30の密閉
部材41を接続口13に相対させる。
【0052】挟持部34のエアチャック45が上下に離
間した挟持部材46,46間の間隔を狭めるように挟持
部材46,46を移動させて、図3(B)に示すように
これら挟持部材46,46の間に接続口13を挟み込
む。このとき密閉部材41を接続口13内に挿入できる
ように、密閉部材41と接続口13との位置関係が保持
されている。
【0053】また、このとき、エンジン2の組み立て状
況などによって、接続口13と密閉治具30との間に位
置ずれなどがあっても、フローティング部31がクイッ
クコネクタ33などを首振り自在に支持しているので、
このクイックコネクタ33の密閉部材41と接続口13
との相対位置関係が確実に保持される。
【0054】そして、図3(C)に示すように、シリン
ダ32が伸長して、前記密閉部材41が接続口13内に
挿入されることとなる。密閉圧供給管43に漏洩試験機
6から加圧流体が供給されて、クイックコネクタ33の
押圧部材40が接続口13に向かって押し出される。
【0055】密閉部材41は、矢印Oに沿って押圧され
かつゴムなどの弾性体からなりしかも先端側が円板部材
42によって規制されているので、コネクタ本体39の
外周方向に向かって膨らむ。
【0056】そして、図3(D)に示すように、密閉部
材41は接続口13の内面13aに密着して、この接続
口13を密閉することとなる。その後、漏洩試験機6の
加圧流体供給源から試験圧供給管44に加圧流体が供給
され、エンジン2の冷却水経路を外部より高い圧力に保
つ。この圧力変化に基いて、漏洩試験機6はエンジン2
の冷却水経路に漏洩が有るか無いかをを判定する。
【0057】本実施形態の漏洩検査装置1によれば、密
閉治具置き部8にエンジン2の種類に応じて、密閉部材
41及び挟持部材46などが互いに異なる密閉治具30
を複数設け、かつ密閉治具30をロボットアーム3の先
端に着脱自在としたので、多種多様なエンジン2の接続
口13を確実に短時間で密閉することができる。
【0058】さらに、同一種類のエンジン2の接続口1
3の位置がエンジン2ごとに異なる場合にも、挟持部3
4が密閉部材41を接続口13内に挿入できるように保
持し、かつフローティング部31がクイックコネクタ3
3などを首振り自在に支持しているので、確実に接続口
13を密閉することができる。
【0059】したがって、エンジン2の冷却水経路の漏
洩の有無を確実に検査できるとともに、検査時間を短縮
することとなって、漏洩試験と他の工程との所要時間の
ひらきを抑制することができ、ラインの生産性の低下を
抑制することができる。
【0060】図4及び図5は第2の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を
省略する。なお、図4(A)は本実施形態における密閉
手段としての密閉治具50を上方からみたときの平面図
を示し、図4(B)は図4(A)中に示されたb−b線
に沿う断面図を示している。
【0061】本実施形態において、ロボットアーム3の
先端及び密閉治具50の後端には、それぞれ互いに着脱
自在なツールチェンジャ51,52が設けられており、
密閉治具50の着脱が行われるようになっている。
【0062】本実施形態における密閉治具50は、前記
ツールチェンジャ52に取り付けられかつ移動手段とし
てのシリンダ53と、フレーム部材54と、フローティ
ング手段としてのフローティング部55と、ガイド部材
56と、案内手段としてのテーパ部材57などを備えて
いる。
【0063】シリンダ53は、前記ツールチェンジャ5
2の先端側に設けられており、伸縮ロッド64を有して
いるとともに、フローティング部55に連結している。
シリンダ53は、後述するようにテーパ部材57が接続
口13に相対した際に、接続口13に向かって押し出す
ように、前記伸縮ロッド64が図示中の矢印Oに沿って
伸長するようになっている。
【0064】前記シリンダ53の左右両側には、前記ツ
ールチェンジャ52に固定されたフレーム部材54が一
対に設けられている。フレーム部材54,54は、それ
ぞれ、図4(A)に示すように上方から見て鉤状に形成
され、それぞれ前記ツールチェンジャ52に取り付けら
れた基端部58と、この基端部58から先端側に延びた
側壁部59とを一体に備えている。前記フレーム部材5
4,54の側壁部59,59は互いに平行でかつ前記矢
印Oに沿って形成されている。
【0065】ガイド部材56は、前記フレーム部材5
4,54の側壁部59,59の先端部の間に挟み込まれ
るように設けられているとともに、円筒状に形成された
筒部60と、この筒部60の基端側を閉塞するように設
けられた基端部61とを一体に備えた有底筒状に形成さ
れている。
【0066】筒部60は、その内周面に、先端に向かう
にしたがって開口径が徐々に拡大するように形成された
傾斜面62を有している。基端部61の略中央には、前
記矢印Oに沿って、フローティング部55の後述する押
出し部材65を遊挿する穴63が貫通して設けられてい
る。
【0067】フローティング部55は、シリンダ53の
伸縮ロッド64に連結された押出し部材65と、テーパ
部材57の基端面に連結した連結部材66とを備えてい
る。押出し部材65は、前記ガイド部材56の基端部6
1の穴63を遊挿できる大きさの円柱状の柱部67と、
その先端側の端面が中央が凸となる曲面に形成されると
ともに、先端部に柱部67の外周方向に突設した凸部6
8とを一体に形成している。
【0068】連結部材66は、テーパ部材57の基端面
に接続し、かつ筒状に形成されていて、基端側に位置す
る端部から内周方向に延びて形成され、前記押出し部材
65の凸部68を係止する鉤部69を一体に備えてい
る。鉤部69と凸部68との間には、凸部68が鉤部6
9から抜けない範囲で隙間が設けられている。
【0069】連結部材66及び押出し部材65は、テー
パ部材57をロボットアーム3に対し例えば図示中の矢
印K1,K2に沿う方向などの前記矢印Oに対し交差す
る方向回りに揺動自在に支持している。つまり、テーパ
部材57をあらゆる方向に首振り自在に支持している。
【0070】テーパ部材57は、ガイド部材56の内径
と略同径の円柱部70と、テーパ面71を有する先細部
72とを一体に備えているとともに、前記円柱部70と
テーパ面71との間にゴムなどの弾性体からなる密閉部
材73を備えている。密閉部材73は、前記接続口13
の外径より大径な円環状に形成されて、接続口13の開
口縁の端面13bに密接できるようになっている。
【0071】テーパ部材57は、テーパ面71の基端側
でかつ密閉部材73の先端側に前記接続口13の内径と
外径が略同径の平行部74と、その先端面から前記円柱
部70まで貫通した試験圧供給穴75を有している。こ
の試験圧供給穴75は、前記漏洩試験機6の加圧流体供
給源などに接続している。
【0072】前述した構成によれば、前述した第1の実
施形態と同様にエンジン2のドレン穴12とウォータパ
イプ11とを密閉すると略同時に、以下に示すように密
閉治具50が接続口13を密閉する。
【0073】まず、ロボットアーム3が、エンジン2の
種類に応じた密閉治具50を、密閉治具置き部8から取
出し、前記ツールチェンジャ51,52を用いて先端に
装着する。そして、ロボットアーム3は、ロボットアー
ム制御部9が記憶している最適軌道にしたがって駆動
し、図5(A)に示すように密閉治具50のテーパ部材
57を接続口13に相対させかつ、接続口13内に若干
挿入する。
【0074】そして、シリンダ53を伸長させる。シリ
ンダ53が伸長し、テーパ部材57の円柱部70の後端
がガイド部材56の傾斜面62にさしかかると、テーパ
部材57がフローティング部55によって首振り自在に
支持されているので、図5(B)に示すように、テーパ
部材57などの自重などによって、テーパ面71の一部
が接続口13の内面に当接することとなる。
【0075】さらに、シリンダ53が伸長していくと、
テーパ面71が接続口13の内面に当接しながら、テー
パ部材57を接続口13内に案内する。そして、図5
(C)に示すように、平行部74と接続口13の内面と
が互いに嵌合するとともに、密閉部材73がゴムなどの
弾性体からなるので接続口13の端面13bに密接し
て、接続口13を閉塞することとなる。その後、前記第
1の実施形態と同様に、エンジン2の漏洩の有無が検査
される。
【0076】本実施形態によれば、前述した第1の実施
形態と同様に、エンジン2などの被検査体の漏洩の有無
を検査できかつ検査時間を短縮して、エンジン組み立て
ラインの生産性の低下を抑制することができる。
【0077】さらに、同一種類のエンジン2の接続口1
3の位置がエンジン2ごとに異なる場合にも、テーパ面
71がテーパ部材57を接続口13内に案内し、かつフ
ローティング部55がテーパ部材57を首振り自在に支
持しているので、確実に接続口13を密閉することがで
きる。
【0078】図6及び図7は第3の実施形態を示し、第
1の実施形態及び第2の実施形態と同一構成部分は同一
符号を付して説明を省略する。なお、図6(A)は本実
施形態における密閉手段としての密閉治具80を上方か
らみたときの平面図を示し、図6(B)は図6(A)中
に示されたb−b線に沿う断面図を示している。
【0079】本実施形態における密閉治具80は、図6
に示すように、シリンダ53とテーパ部材57との間に
エアピストン部81を設けている。エアピストン部81
は、内部が密閉されかつシリンダ53の伸縮方向(図示
中の矢印Oに沿う方向)に沿って円筒状に形成された本
体部材82と、この本体部材82内に設けられたピスト
ン部材83と、テーパ部材57の基端面に連結した連結
部材84とを備えている。
【0080】本体部材82は、その内部に前記矢印Oに
沿う方向の略中央に仕切壁85を一体に設けている。仕
切壁85は、その略中央に前記矢印Oに沿って貫通した
穴86を有している。本体部材82は、その内部が仕切
壁85によって、先端側に位置する第1の空間87と、
基端側に位置する第2の空間88とに仕切られている。
【0081】ピストン部材83は、円板部89とこの円
板部89から一方向側に延びて形成された円筒部90と
を一体に備え、その先端に先細部91を有している。ピ
ストン部材83は、前記円板部89が前記第2の空間8
8内に位置し、円筒部90が仕切壁85の穴86を通っ
て先細部91が先端側に指向した状態で、前記本体部材
82内に収納されている。
【0082】前記ピストン部材83は、円板部89の外
周に本体部材82の内面との間の気密を確保するパッキ
ンを設けており、これと円板部材89とは、本体部材8
2の第2の空間88を先端側に位置する第1室92と基
端側に位置する第2室93とに分けている。
【0083】また、本体部材82は、仕切壁85の穴8
6の内面に円筒部90との間の気密を確保するパッキン
を設けており、第2の空間88の第1室92に大気など
の流体を供給する第1の供給口94と、前記第2室93
に空気などの流体を供給する第2の供給口95とを備え
ている。
【0084】前記ガス供給口94,95には、前記漏洩
試験機6が接続している。ピストン部材83は、漏洩試
験機6から第1室92または第2室93に流体が供給さ
れることによって、前記矢印Oに沿って移動自在となっ
ている。
【0085】連結部材84は、円筒状に形成され、一端
がテーパ部材57の基端面に連結し、かつ他端に前記ピ
ストン部材83の先細部91が係合する凹部96を設け
ている。連結部材84は、前記本体部材82の先端側に
位置する壁に、前記テーパ部材57が、例えば図示中の
矢印K1,K2などに沿って首振り自在となるように支
持されている。
【0086】前述した構成によれば、前述した第1の実
施形態及び第2の実施形態と同様にエンジン2のドレン
穴12とウォータパイプ11とを密閉すると略同時に、
以下に示すように密閉治具80が接続口13を密閉す
る。
【0087】まず、ロボットアーム3が、エンジン2の
種類に応じた密閉治具80を、密閉治具置き部8から取
出し、前記ツールチェンジャ51,52を用いて先端に
装着する。次にロボットアーム制御部9によって駆動し
て、図7(A)に示すように密閉治具80のテーパ部材
57を接続口13に相対させかつ、その先端を接続口1
3内に若干挿入する。
【0088】このとき、エアピストン部81の第2室9
3が第1室92より高圧な状態に保たれており、ピスト
ン部材83が先端側に向かって付勢されている。ピスト
ン部材83の先細部91が連結部材84の凹部96に係
合して、テーパ部材57の姿勢を保持している。
【0089】そして、漏洩試験機6などから第1室92
に加圧流体が供給されるなどして、第1室92を第2室
93より高圧な状態として、ピストン部材83を基端側
に移動させて、先細部91と凹部96との係合を解除す
る。すると、図7(B)に示すように、テーパ部材57
などの自重などによって、テーパ面71の一部が接続口
13の内面に当接することとなる。その後、シリンダ5
3を伸長させると、テーパ面71が接続口13の内面に
当接しながら、テーパ部材57を接続口13内に案内す
る。
【0090】平行部74と接続口13の内面とが互いに
嵌合し、その後、第2室93を第1室92より高圧な状
態に保ってピストン部材83の先細部91と連結部材8
4の凹部96とを互いに係合させてテーパ部材57を固
定する。このとき、密閉部材73がゴムなどの弾性体か
らなるので、図7(C)に示すように、接続口13の端
面13bに密接して、接続口13を閉塞することとな
る。その後、前記第1及び第2の実施形態と同様に、エ
ンジン2の漏洩の有無が検査される。
【0091】本実施形態によれば、前述した第1及び第
2の実施形態と同様に、エンジン2などの被検査体の漏
洩の有無を検査できかつ検査時間を短縮して、エンジン
組み立てラインの生産性の低下を抑制することができ
る。
【0092】図8及び図9は第4の実施形態を示し、第
1の実施形態ないし第3の実施形態と同一構成部分は同
一符号を付して説明を省略する。本実施形態における密
閉手段としての密閉治具100は、図8に示すように、
フローティング部31の先端側に連結したフレーム部材
101と、移動手段としてのシリンダ部102と、案内
手段としてのテーパ部材57とを備えている。シリンダ
部102は、テーパ部材57を接続口13に向かって、
図示中の矢印Oに沿って押出すようになっている。
【0093】シリンダ部102は、フレーム部材101
と連結した外郭部104と、この外郭部104内に収容
された第1のピストン105と、第2のピストン106
とを備えている。
【0094】外郭部104は、筒状の筒部107と筒部
107の基端側を閉塞する底部108とを一体に備えた
有底筒状に形成されている。外郭部104は、その底部
108が前記フレーム部材101と連結しているととも
に、筒部107の先端側に位置する端部に内周側に向か
って突設した鉤部109を一体に備えている。外郭部1
04は、底部108の略中央を前記矢印Oに沿って貫通
する穴110を設けている。
【0095】第1のピストン105は、筒部108の内
径より若干小径な円盤部111と、この円盤部111か
ら一方向に延びた柱部112とを一体に備えているとと
もに、前記円盤部111が前記底部108と略平行でか
つ柱部112が前記矢印Oに沿った状態で、前記外郭部
104内に収容されている。
【0096】第1のピストン105は、その略中央に前
記矢印Oに沿って貫通する穴113を設けている。前記
円盤部111と鉤部109との間には、第1のピストン
105を基端側に向かって付勢する圧縮ばね114が設
けられている。
【0097】第2のピストン106は、筒状でかつ内径
が前記柱部112より若干大径な筒部115と、この筒
部115の先端側を閉塞しかつ外径が前記鉤部109の
内径より若干小径な底部116とを一体に備えている。
底部116は略中央に矢印Oに沿って貫通する穴117
を有している。
【0098】第2のピストン106は、図8に示すよう
に、円盤部111が底部108の近傍に位置している際
に、前記底部116が前記鉤部109と同一平面上に位
置するとともに、筒部115が柱部112を包囲しかつ
円盤部111に接した状態で、前記外郭部104内に収
容されている。
【0099】また、外郭部104は、その底部108を
前記矢印Oに沿って貫通する第1のシリンダ作動穴11
8を設けている。第1のピストン109は、柱部112
を前記矢印Oに沿って貫通する第2のシリンダ作動穴1
19を設けている。第1のシリンダ作動穴118は、漏
洩試験機6などから大気などの流体が加圧されて供給さ
れるようになっている。
【0100】本実施形態において、テーパ部材57は、
その密閉部材73の外径が接続口13の内径より若干小
さく形成されている。テーパ部材57は、前記第2のピ
ストン106の穴117及び第1のピストン105の穴
113及び外郭部104の底部108の穴110とを連
通した試験圧供給管103を備えている。試験圧供給管
103は、テーパ部材57の先端面に開口しており、前
記漏洩試験機6に接続して、加圧された流体が供給され
るようになっている。
【0101】また、外郭部104は、底部108の穴1
10の内面に前記試験圧供給管103との間の気密を確
保するパッキンと、前記鉤部109の内面に第2のピス
トン106との間の気密を確保するパッキンとを設けて
いる。
【0102】第1のピストン105は、円盤部111の
外周面に前記外郭部104との間の気密を確保するパッ
キンと、前記柱部112の先端部の外周面に前記第2の
ピストン106との間の気密を確保するパッキンとを備
えている。第2のピストン106は、底部116の穴1
17の内面に前記試験圧供給管103との間の気密を確
保するパッキンを設けている。
【0103】これらのパッキンなどによって、前記第1
のピストン105の円盤部111と外郭部104の底部
108との間が第1の流体室120と形成されていると
ともに、前記第1のピストン105の柱部112と第2
のピストン106の内面とで囲まれた空間が第2の流体
室121と形成されている。
【0104】前記外郭部104の底部108に設けられ
た第1のシリンダ作動穴118から流入した流体は、第
1の流体室120、第2のシリンダ作動穴119などを
通って、前記第2の流体室121に流入するようになっ
ている。
【0105】前述した構成によれば、前述した第1の実
施形態ないし第3の実施形態と同様にエンジン2のドレ
ン穴12とウォータパイプ11とを密閉すると略同時
に、以下に示すように密閉治具100が接続口13を密
閉する。
【0106】まず、ロボットアーム3が、エンジン2の
種類に応じた密閉治具100を、密閉治具置き部8から
取出して先端に装着する。そして、ロボットアーム3
は、ロボットアーム制御部9によって駆動し、図9
(A)に示すように密閉治具100のテーパ部材57を
接続口13に相対させかつ、テーパ部材57の先端を接
続口13内に若干挿入する。
【0107】そして、漏洩試験機6などから、第1のシ
リンダ作動穴118に流体を供給すると、供給された流
体が第1のピストン105の円盤部111の表面を押圧
するとともに第2のピストン106の底部116を押圧
する。
【0108】このとき、円盤部111の方が流体からの
受圧面積が広いため、第1のピストン105の円盤部1
11が外郭部104の鉤部109に近接するまて、ピス
トン105,106及びテーパ部材57が一体となって
押出される。そして、図9(B)に示すように、テーパ
部材57が接続口13内に挿入される。
【0109】さらに、第1のシリンダ作動穴118に流
体を供給すると、第2のピストン106の底部116が
密閉部材73を前記矢印Oに沿って押圧し、図9(C)
に示すように、密閉部材73がゴムなどの弾性体からな
るので、密閉部材73がテーパ部材57の外周方向に向
かって膨張して、接続口13の内面13aに密接するこ
ととなる。その後、前記第1ないし第3の実施形態と同
様に、エンジン2の漏洩の有無が検査される。
【0110】本実施形態によれば、前述した第1ないし
第3の実施形態と同様に、エンジン2などの被検査体の
漏洩の有無を検査できかつ検査時間を短縮して、エンジ
ン組み立てラインの生産性の低下を抑制することができ
る。
【0111】
【発明の効果】請求項1に記載の漏洩検査装置による
と、ラインなどで組み立てられる多種多様な被検査体の
開口部を短時間で確実に密閉できるので、被検査体の漏
洩試験に必要とされる時間を短縮して、他の工程との所
要時間のひらきを抑制できる。したがって、被検査体の
漏洩の有無を確実に検査できるとともに、組み立てライ
ンなどの生産性の低下を抑制することができる。
【0112】さらに、開口部と密閉手段との位置関係を
常に一定に保つので、案内手段がより確実に密閉手段を
開口部内に案内して確実に開口部を密閉できる。したが
って、組立ラインなどの生産性の低下をより抑制するこ
とができる。
【0113】請求項3に記載の漏洩検査装置は、案内手
段としてのテーパ部材が密閉手段を開口部内に挿入し易
いよう案内するので、案内手段がより確実に密閉手段を
開口部内に案内して確実に開口部を密閉できる。したが
って、組立ラインなどの生産性の低下をより抑制するこ
とができる。
【0114】請求項4および請求項5に記載の漏洩検査
装置は、開口部をより確実に密閉できるので、被検査体
の漏洩の有無をより確実に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の漏洩検査装置の平面
図。
【図2】図1に示された実施形態の密閉治具を示す説明
図。
【図3】図2に示された密閉治具が接続口を密閉する状
況を示す説明図。
【図4】本発明の第2の実施形態の漏洩検査装置の密閉
治具を示す説明図。
【図5】図4に示された密閉治具が接続口を密閉する状
況を示す説明図。
【図6】本発明の第3の実施形態の漏洩検査装置の密閉
治具を示す説明図。
【図7】図6に示された密閉治具が接続口を密閉する状
況を示す説明図。
【図8】本発明の第4の実施形態の漏洩検査装置の密閉
治具を示す説明図。
【図9】図8に示された密閉治具が接続口を密閉する状
況を示す説明図。
【符号の説明】
1…漏洩検査装置 2…エンジン(被検査体) 3…ロボットアーム 13…接続口(開口部) 30,50,80,100…密閉治具(密閉手段) 31,55…フローティング部(フローティング手段) 32,53,102…シリンダ部(移動手段) 34…挟持部(案内手段) 41,73…密閉部材 57…テーパ部材(案内手段) 71…テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−5144(JP,A) 実開 昭63−137845(JP,U) 実開 昭56−137054(JP,U) 実開 昭60−74033(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査体の内部に加圧された流体を供給し
    漏洩を検査する装置であって、 ロボットアームに着脱自在に設けられ前記被検査体の開
    口部に挿入自在でかつこの開口部を密閉する密閉手段
    と、 前記密閉手段を前記開口部に向かって移動させる移動手
    段と、 前記移動手段が前記開口部に向かって移動する際に前記
    密閉手段を前記開口部内に案内する案内手段と、 前記密閉手段を前記開口部に対し揺動自在に支持するフ
    ローティング手段と、 を具備し、前記案内手段は、前記開口部を挟持して、前記密閉手段
    を前記開口部に挿入すべく位置決め保持する挟持部であ
    ことを特徴とする漏洩検査装置。
  2. 【請求項2】被検査体の内部に加圧された流体を供給し
    漏洩を検査する装置であって、 ロボットアームに着脱自在に設けられ前記被検査体の開
    口部に挿入自在でかつこの開口部を密閉する密閉手段
    と、 前記密閉手段を前記開口部に向かって移動させる移動手
    段と、 前記移動手段が前記開口部に向かって移動する際に前記
    密閉手段を前記開口部内に案内する案内手段と、 前記密閉手段を前記開口部に対し揺動自在に支持するフ
    ローティング手段と、 を具備し、前記フローティング手段は、テーパ部材を有し、このテ
    ーパ部材が移動して自重で傾斜することにより、前記密
    閉手段を揺動させる ことを特徴とする漏洩検査装置。
  3. 【請求項3】前記案内手段が、先端で先細りとなるテー
    パ面を有し、かつ前記移動手段が移動するのに従って前
    記テーパ面が前記開口部の内面と当接して前記密閉手段
    を案内するテーパ部材であることを特徴とする請求項
    記載の漏洩検査装置。
  4. 【請求項4】前記密閉手段は、前記開口部に挿入された
    のち加圧された流体によって拡径させられ該開口部の内
    面に密接する弾性体からなる密閉部材を有することを特
    徴とする請求項記載の漏洩検査装置。
  5. 【請求項5】前記密閉手段は、前記開口部の開口縁の端
    面に押圧されることによって該開口部を閉塞する弾性体
    からなる密閉部材を有することを特徴とする請求項
    載の漏洩検査装置。
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