JP3407627B2 - 電話装置 - Google Patents

電話装置

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JP3407627B2
JP3407627B2 JP34898497A JP34898497A JP3407627B2 JP 3407627 B2 JP3407627 B2 JP 3407627B2 JP 34898497 A JP34898497 A JP 34898497A JP 34898497 A JP34898497 A JP 34898497A JP 3407627 B2 JP3407627 B2 JP 3407627B2
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慶輔 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発信時に発信者の
電話番号を通知する電話網(交換機)に接続される電話
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アナログ網においては、発信時に
発信者の電話番号を相手側へ通知する発ID通知サービ
スが行われている。即ち、発信側の電話機でオフフック
し相手番号をダイヤルすると、交換機側へそのダイヤル
番号が送出される。交換機側ではそのダイヤル番号を受
信すると、該当の被呼側電話機が空いている場合はその
被呼側電話機に対し発信側電話機の電話番号を送信して
被呼側電話機の表示部に表示させるとともに、続いて被
呼側電話機に呼出信号を送出して呼出を行うようにして
いる。
【0003】一方、被呼側電話機に電話番号を通知した
くない場合は、特定の番号「1」,「8」,「4」をダ
イヤルしてから、相手番号をダイヤルする。このように
すると交換機側では被呼側電話機へ発信者電話番号の非
通知の旨を送信して被呼側電話機の表示部に該番号の非
通知の旨を表示させ、その後呼出信号を送出する。した
がって被呼側電話機の表示部には発信者番号は表示され
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
発ID通知サービスは受信側で発信側の電話番号を表示
できるため、例えば警察署や消防署にとってはこうした
発ID通知サービスを受けることにより、非常事態に起
因して到来する着信が誰からの着信であるかが容易に特
定できるようになっている。しかしながら、利用者がい
たずらを目的として、上記の特定番号「1」,「8」,
「4」をダイヤルしてから、警察署や消防署の電話番号
をダイヤルしたとすると、警察署や消防署の電話機には
発信者番号は表示されず、したがって警察署や消防署で
は相手がわからなくなるため、こうした状況につけこむ
いたずら電話の発生が危惧されている。
【0005】従って本発明は、発信者番号の通知サービ
スに伴ういたずら電話の発生を防止することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、発信者番号の通知機能を有する電話
網に接続されると共に、電話網に対して発呼時に特定番
号を送出して発信者番号の通知機能を無効とする電話装
置において、第三者によるいたずら電話の対象となる電
話番号が発呼先相手番号として予め登録されたメモリ
と、特定番号の操作後に操作され検出された発呼先相手
番号がメモリに登録されているか否かを判定する判定手
段と、判定手段がメモリに相手番号が登録されていると
判定するとその発呼先相手番号のみを電話網へ送出する
ダイヤル送出手段とを設けたものである。また、装置
発信者番号の通知サービスに契約加入しておらず発呼時
にその装置の電話番号が電話網により発信者番号として
発呼先に通知されない場合は、ダイヤル送出手段は、発
信者番号の非通知を解除する所定番号の送出後にその
呼先相手番号を電話網へ送出するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明に係る電話装置の構成を示
すブロック図である。同図において、この装置には、C
PU1と、電話回線(以下、回線)L1,L2に到来す
る着信信号をダイオードブリッジDB2を介して検出す
る16Hz検出回路2と、着信信号をCPU1に伝達す
るフォトカプラ3と、回線L1,L2へダイヤル信号を
送出するダイヤル回路4と、通話回路5と、回線L1,
L2の保留時に回線L1,L2等に保留音を送出する保
留音回路6とが設けられている。
【0008】また、本装置のCPU1には、上記したダ
イヤル回路4と保留音回路6とが接続されている他に、
表示回路8と、CPU1の実行するプログラムを格納す
るROM9と、データを格納するRAM10と、ダイヤ
ルキー11と、機能キー12と、オフフック,オンフッ
クに連動するフックスイッチHS2とが接続されてい
る。
【0009】本電話装置を用いて発信を行う場合は、ま
ずオフフックを行う。すると、フックスイッチHS1の
接点が閉結されることによりトランジスタQ2がオン
し、このトランジスタQ2のオンによりトランジスタQ
1がオンして回線L1,L2の直流ループが閉結され
る。続いて相手番号をダイヤルするためにダイヤルキー
11が操作されると、CPU1は操作されたダイヤル番
号を入力するとともに、フックスイッチHS1の動作に
連動するフックスイッチHS2がオフフック状態を示し
ていることを確認のうえ、操作ダイヤル番号をダイヤル
回路4に与える。
【0010】これにより、回線へ送出すべきダイヤルが
DP(ダイヤルパルス)の場合はダイヤル回路4がDP
ダイヤルを発生してトランジスタQ2へ与え、その結
果、DPダイヤルはダイオードブリッジDB1を経由し
回線L1,L2へ送出される。また、回線へ送出すべき
ダイヤルがPBの場合は、ダイヤル回路4がPB信号を
発生して通話回路5を介し回線L1,L2側へ送出す
る。このようにしてダイヤルキー11の操作に基づくダ
イヤル信号が順次回線L1,L2へ送出されることによ
り、相手の呼出が行われる。そして相手の応答により通
話状態となる。
【0011】一方、本電話装置への呼出を示す着信信号
が回線L1,L2に到来すると、その着信はダイオード
ブリッジを介して16Hz検出回路2に入り、該検出回
路2に接続されるブザーBZが着信鳴動する。また、1
6Hz検出回路2により検出されたこの着信信号はフォ
トカプラ3を介しCPU1に伝達される。利用者はブザ
ーBZの着信鳴動により着信の到来を認識すると、着信
に応答するためにオフフックする。すると、フックスイ
ッチHS1の接点が閉結され、各トランジスタQ2,Q
1がオンして回線L1,L2の直流ループが形成される
ことにより着信応答となり、利用者による着信応答通話
が開始される。
【0012】ところで本電話装置は、発信時に自身の電
話番号を相手電話機側へ通知する発ID通知サービスに
契約加入しており、発信時に相手番号をダイヤルし相手
電話機を呼び出す際には本電話装置の電話番号は相手電
話機へ送信され、相手電話機に表示されるようになって
いる。ここで、相手側に自身の電話番号と通知したくな
い場合は、オフフックした後、まず発信者番号通知の無
効操作を示す特定番号「1」,「8」,「4」をダイヤ
ルしたのち、相手番号をダイヤルする。すると、交換機
側では本電話装置の電話番号は相手電話機側へは送信せ
ずに直ちに呼出信号を送出する。
【0013】ところが、全ての相手番号に対して上述の
発信者番号の通知機能の無効を許容すると、相手先によ
ってはいたずら電話の発生を招くことから、上記無効操
作を行った特定の相手番号に対しては特定番号「1」,
「8」,「4」を送信しないようにする。図2はこのよ
うな電話装置のCPU1の動作を示すフローチャートで
ある。このフローチャートにしたがって本発明の要部動
作を説明する。
【0014】まず、RAM10に、上記した特定の相手
先の電話番号として、警察署の電話番号「1」,
「1」,「0」及び消防署の電話番号「1」,「1」,
「9」を予め登録する。次にステップS1では利用者の
オフフック操作の有無を判断する。ここで、利用者がオ
フフックし、これがフックスイッチHS2を介してCP
U1により検知されると、CPU1はステップS2で、
利用者のダイヤルキー11の操作による特定番号
「1」,「8」,「4」の検出判断を行う。
【0015】ここで、特定番号「1」,「8」,「4」
が検出されステップS2の判定が「Y」となると、CP
U1はステップS3へ移行し、続いて利用者により操作
されるダイヤルを検出する。そして検出したダイヤル番
号とRAM10に予め登録されたダイヤル番号とを順次
比較する。ここで、利用者により操作されたダイヤル番
号がRAM10のダイヤル番号「1」,「1」,
「0」、または「1」,「1」,「9」と一致し、ステ
ップS3の判定が「Y」となると、ステップS4へ移行
し、操作したこのダイヤル番号をダイヤル回路4へ送出
する。
【0016】これにより、ダイヤル回路4から利用者の
操作に応じた電話番号「1」,「1」,「0」、または
「1」,「1」,「9」が回線L1,L2へ送出され
る。この結果、その電話番号に該当する警察署または消
防署の電話機には、まず本装置の電話番号が送出されて
表示された後、該当電話機に着信信号が出力され該当電
話機が着信鳴動する。
【0017】一方、特定番号「1」,「8」,「4」が
検出されステップS2の判定が「Y」となった後、引き
続いて利用者により操作されたダイヤル番号がRAM1
0のダイヤル番号と一致せずステップS3の判定が
「N」となる場合は、ステップS5へ移行して、まず特
定番号「1」,「8」,「4」をダイヤル回路4に出力
して回線L1,L2へ送出させた後、引き続いて操作さ
れた相手番号をダイヤル回路4に出力して回線L1,L
2へ送出させる。この結果、回線L1,L2と接続され
る図示しない交換機側ではまず特定番号「1」,
「8」,「4」を受信し、その後に相手番号を受信する
ため、相手電話機側へは本装置の電話番号を送信せずに
直ちに着信信号を送出して着信鳴動させる。
【0018】また、利用者の操作したダイヤル番号が特
定番号「1」,「8」,「4」ではなくステップS2の
判定が「N」となる場合はステップS5へ移行し、利用
者の操作した相手ダイヤル番号をダイヤル回路4に出力
する。これにより、ダイヤル回路4から前記相手ダイヤ
ル番号が回線L1,L2へ送出される。この結果、相手
側電話機にはまず本装置の電話番号が送出されて表示さ
れた後、着信信号が出力され該当電話機が着信鳴動す
る。
【0019】ここでステップS4及びステップS5の各
処理でダイヤル番号を回線L1,L2に送出する場合、
CPU1はダイヤル操作の完了を待ってダイヤル番号を
ダイヤル回路4に出力し、回線L1,L2へ送出させ
る。即ち、CPU1は、ダイヤル操作を検出すると内部
に設けた桁間タイマ1Aに所定時間を設定して起動する
とともに、次のダイヤルが操作されると桁間タイマ1A
に前記所定時間を設定した後再起動する。そして、或る
桁のダイヤルが操作された後、次の桁のダイヤルが操作
されないまま桁間タイマ1Aの前記所定時間が経過して
タイムアップすると、ダイヤル操作の完了と判断して、
いままで検出しRAM10に格納されているダイヤル番
号を順次ダイヤル回路4へ出力する。
【0020】このように、警察署または消防署への発信
時に利用者により予め発信者番号の通知機能の無効を示
す特定番号「1」,「8」,「4」が操作された場合で
も、回線L1,L2には特定番号を送出せずに警察署ま
たは消防署の電話番号のみを送出するようにしたもので
ある。これにより、警察署または消防署の電話機には上
記無効操作を行って発信したいたずら電話の番号が表示
され、この表示に基づき直ちに該当者が割り出されるこ
とから、発信者番号通知機能の無効操作に伴ういたずら
電話を防止することができる。
【0021】なお、本実施の形態では、特定番号
「1」,「8」,「4」が操作され、続いて操作された
相手番号がRAM10に登録されている場合は、その特
定番号を回線L1,L2に送出せずに相手番号のみを送
出するように構成したが、本装置に発信者番号の非通知
が設定されている場合は、警察署または消防署に相当す
る相手番号が操作されるか、或いは特定番号操作後に上
記の相手番号が操作されると、発信者番号の非通知機能
を解除するダイヤル番号「1」,「8」,「6」を自動
的に回線L1,L2に送出し、その後相手番号を回線L
1,L2に送出するようにして、本電話装置の番号を相
手側へ通知することもできる。また、RAM10に登録
する電話番号は警察署や消防署の電話番号のみならず他
の電話番号であっても良い。また、本電話装置は、公衆
電話機,ボタン電話装置、及び電話機能付きファクシミ
リ装置に適用しても同等の効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
信者番号の通知機能を有する電話網に接続されると共
に、電話網に対して発呼時に特定番号を送出して発信者
番号の通知機能を無効とする電話装置において、第三者
によるいたずら電話の対象となる電話番号が発呼先相手
番号として予め登録されたメモリを設け、特定番号の操
作後に操作され検出された発呼先相手番号がメモリに登
録されている場合はその発呼先相手番号のみを電話網に
送出するようにしたので、例えば警察署または消防署の
電話機には、警察署または消防署に対し発信者番号の通
知を無効としたうえ発信を行ったいたずら電話の番号が
表示されることになり、したがってこの表示に基づき直
ちに該当者が割り出されることから、発信者番号の通知
機能の無効操作に伴ういたずら電話を的確に防止でき
る。また、装置発信者番号の通知サービスに契約加入
しておらず発呼時にその装置の電話番号が電話網により
発信者番号として発呼先に通知されない場合は、発信者
番号の非通知を解除する所定番号の送出後にその発呼先
相手番号を電話網へ送出するようにしたので、発信者番
号非通知電話機を用いて警察署または消防署へ発信し
た場合でも相手側へ番号通知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電話装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 上記電話装置の要部動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…CPU、1A…桁間タイマ、4…ダイヤル回路、1
0…RAM、11…ダイヤルキー、HS1,HS2…フ
ックスイッチ、Q1,Q2…トランジスタ、L1,L2
…回線(電話回線)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信者番号の通知機能を有する電話網に
    接続されると共に、前記電話網に対して発呼時に特定番
    号を送出して前記発信者番号の通知機能を無効とする電
    話装置において、第三者によるいたずら電話の対象となる電話番号が発呼
    相手番号として予め登録されたメモリと、 前記特定番号の操作後に操作され検出された発呼先相手
    番号が前記メモリに登録されているか否かを判定する判
    定手段と、 前記判定手段が前記メモリに前記発呼先相手番号が登録
    されていると判定すると該発呼先相手番号のみを前記電
    話網へ送出するダイヤル送出手段とを備えたことを特徴
    とする電話装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ダイヤル送出手段は、前記電話装置前記発信者番
    号の通知サービスに契約加入しておらず該電話装置の発
    呼時に該電話装置の電話番号が前記電話網により発信者
    番号として発呼先に通知されない場合は該発信者番号の
    非通知を解除する所定番号の送出後に前記発呼先相手番
    号を前記電話網へ送出することを特徴とする電話装置。
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