JP3407064B2 - 育毛養毛用食品 - Google Patents
育毛養毛用食品Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は育毛養毛用食品に関し、
さらに詳しくは、大豆より得られるサポニン成分を必須
成分とし、これにコラーゲン蛋白もしくはその加水分解
物、ケラチン蛋白もしくはその加水分解物および含硫ア
ミノ酸から選ばれる一種または二種以上を含有すること
を特徴としてなる、安全で育毛養毛効果の高い食品に関
するものである。
さらに詳しくは、大豆より得られるサポニン成分を必須
成分とし、これにコラーゲン蛋白もしくはその加水分解
物、ケラチン蛋白もしくはその加水分解物および含硫ア
ミノ酸から選ばれる一種または二種以上を含有すること
を特徴としてなる、安全で育毛養毛効果の高い食品に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術および課題】近年の研究において、脱毛の
原因の一つとして頭蓋骨の伸長に伴う頭皮の緊張、皮下
組織の狭小化が持続的な毛包組織での血行障害を引き起
こし、毛母細胞分裂に必要な栄養分や酸素の供給を欠乏
させ、軟毛化を経て脱毛に至ると考えられている。ま
た、飽食の時代における食生活の欧米化、脂質代謝異常
に伴う過酸化脂質の増大が皮膚細胞、あるいは末梢血液
循環に障害を与え、上記メカニズムと同様脱毛の原因に
なるとも言われており、従来からこの様な原因への対処
療法として各種薬効剤を配合した育毛料が使われてい
る。例えば、ビタミン、アミノ酸等各種毛髪栄養成分、
アセチルコリン誘導体などの末梢血管拡張剤、グリチル
レチン誘導体などの皮脂分泌抑制剤、あるいは細胞賦活
剤、抗炎症剤などの薬効成分が配合され、主に外用とし
て脱毛の予防及び治療に用いられている。しかしなが
ら、従来の育毛料はフケ、カユミ、脱毛などの予防に有
効で、発毛や育毛を促進するといわれているものの、い
まだ満足すべき効果を発揮するものは得られていない。
また、外用剤は頭皮患部に塗布した後、薬効剤の経皮吸
収を促進すべくマッサージ等の物理的刺激を与える必要
があり、その行為が煩わしいという欠点がある上、副作
用や刺激性の強い薬剤が使用されることもあり、皮膚の
炎症、かぶれ等人によっては安全性の面で好ましいとは
言えない。
原因の一つとして頭蓋骨の伸長に伴う頭皮の緊張、皮下
組織の狭小化が持続的な毛包組織での血行障害を引き起
こし、毛母細胞分裂に必要な栄養分や酸素の供給を欠乏
させ、軟毛化を経て脱毛に至ると考えられている。ま
た、飽食の時代における食生活の欧米化、脂質代謝異常
に伴う過酸化脂質の増大が皮膚細胞、あるいは末梢血液
循環に障害を与え、上記メカニズムと同様脱毛の原因に
なるとも言われており、従来からこの様な原因への対処
療法として各種薬効剤を配合した育毛料が使われてい
る。例えば、ビタミン、アミノ酸等各種毛髪栄養成分、
アセチルコリン誘導体などの末梢血管拡張剤、グリチル
レチン誘導体などの皮脂分泌抑制剤、あるいは細胞賦活
剤、抗炎症剤などの薬効成分が配合され、主に外用とし
て脱毛の予防及び治療に用いられている。しかしなが
ら、従来の育毛料はフケ、カユミ、脱毛などの予防に有
効で、発毛や育毛を促進するといわれているものの、い
まだ満足すべき効果を発揮するものは得られていない。
また、外用剤は頭皮患部に塗布した後、薬効剤の経皮吸
収を促進すべくマッサージ等の物理的刺激を与える必要
があり、その行為が煩わしいという欠点がある上、副作
用や刺激性の強い薬剤が使用されることもあり、皮膚の
炎症、かぶれ等人によっては安全性の面で好ましいとは
言えない。
【０００３】一方、従来より、民間伝承的に髪の毛の栄
養成分を多く含み髪の毛に良いと言われている大豆、レ
バー、卵、黒ゴマ、海藻、ニンニクなどの食品を摂取す
ることにより育毛養毛を促進することが知られている。
しかし、通常の食生活では他の成分と同時に摂取するた
め、育毛養毛に有効な成分を有効量、継続的に摂取する
のは困難であり、得られる効果も十分満足するものとは
言えない。
養成分を多く含み髪の毛に良いと言われている大豆、レ
バー、卵、黒ゴマ、海藻、ニンニクなどの食品を摂取す
ることにより育毛養毛を促進することが知られている。
しかし、通常の食生活では他の成分と同時に摂取するた
め、育毛養毛に有効な成分を有効量、継続的に摂取する
のは困難であり、得られる効果も十分満足するものとは
言えない。
【０００４】大豆（Glycine max Merrill，種子）はマ
メ科の植物で、古くから食用として供せられるととも
に、中国および日本において高脂血症を改善する民間薬
として用いられてきた。この大豆の含有成分について
は、これまで栄養学的見地から詳細に検討されてきた
が、薬理学的研究は充分とはいえなかった。近年、この
様な大豆に関する薬理学的研究が進み、その大豆の抽出
物中にサポニン成分が含まれ、この大豆サポニンは血中
脂質改善効果（基礎と臨床,Vol.16,No.13,p135〜142,19
81）、過酸化脂質抑制効果（Proc.Symp.WAKAN-YAKU,Vo
l.14,p157〜162,1981）、美容痩身効果（特開昭59-8806
4）などの種々の効果を持つことが明らかになってき
た。サポニンとは表面張力を減少させる物質として知ら
れる植物グルコシドで、疎水性部分としてサポゲニン、
親水性部分として糖をもつ両性物質の総称であり、大豆
に限らず植物界に広く分布している。例えば薬用人参
（Panax ginseng.C.A.MEYER）に含まれる各種サポニン
には、古来より生薬として用いられてきた滋養強壮、疲
労回復効果の他に育毛養毛効果（特開昭60-38314)も報
告されており、アマチャヅル（Gynostemma pentaphyllu
m Makins）から抽出されたサポニンにも育毛養毛効果
（特開昭60-66947）があるとされている。しかしなが
ら、大豆サポニンが育毛養毛効果を有することにについ
ては未だ報告されていない。
メ科の植物で、古くから食用として供せられるととも
に、中国および日本において高脂血症を改善する民間薬
として用いられてきた。この大豆の含有成分について
は、これまで栄養学的見地から詳細に検討されてきた
が、薬理学的研究は充分とはいえなかった。近年、この
様な大豆に関する薬理学的研究が進み、その大豆の抽出
物中にサポニン成分が含まれ、この大豆サポニンは血中
脂質改善効果（基礎と臨床,Vol.16,No.13,p135〜142,19
81）、過酸化脂質抑制効果（Proc.Symp.WAKAN-YAKU,Vo
l.14,p157〜162,1981）、美容痩身効果（特開昭59-8806
4）などの種々の効果を持つことが明らかになってき
た。サポニンとは表面張力を減少させる物質として知ら
れる植物グルコシドで、疎水性部分としてサポゲニン、
親水性部分として糖をもつ両性物質の総称であり、大豆
に限らず植物界に広く分布している。例えば薬用人参
（Panax ginseng.C.A.MEYER）に含まれる各種サポニン
には、古来より生薬として用いられてきた滋養強壮、疲
労回復効果の他に育毛養毛効果（特開昭60-38314)も報
告されており、アマチャヅル（Gynostemma pentaphyllu
m Makins）から抽出されたサポニンにも育毛養毛効果
（特開昭60-66947）があるとされている。しかしなが
ら、大豆サポニンが育毛養毛効果を有することにについ
ては未だ報告されていない。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、大豆か
ら得られるサポニンの薬理作用について鋭意研究を重ね
た結果、大豆サポニンに人参サポニン、アマチャヅルサ
ポニンと同等以上の育毛養毛効果を有することを見い出
し、さらにこれにコラーゲン蛋白もしくはその加水分解
物、ケラチン蛋白もしくはその加水分解物および含硫ア
ミノ酸から選ばれる一種または二種以上を併用するとさ
らに相乗効果を有することを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
ら得られるサポニンの薬理作用について鋭意研究を重ね
た結果、大豆サポニンに人参サポニン、アマチャヅルサ
ポニンと同等以上の育毛養毛効果を有することを見い出
し、さらにこれにコラーゲン蛋白もしくはその加水分解
物、ケラチン蛋白もしくはその加水分解物および含硫ア
ミノ酸から選ばれる一種または二種以上を併用するとさ
らに相乗効果を有することを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【０００６】即ち、本発明は大豆より得られるサポニン
成分を必須成分とし、これにコラーゲン蛋白もしくはそ
の加水分解物、ケラチン蛋白もしくはその加水分解物お
よび含硫アミノ酸から選ばれる一種または二種以上を含
有することを特徴としてなる、安全で有効な育毛養毛用
食品を提供するものである。以下発明の構成について述
べる。本発明に用いられるサポニンは大豆から分離抽出
し、溶剤で精製することによって得られることができ
る。例えば大豆粉末を原料とし、通常の脂溶性有機溶媒
で脱脂後、水または低級脂肪族アルコールあるいは含水
低級脂肪族アルコールを用いてその有効成分を抽出し、
抽出液を蒸発濃縮して抽出エキスとする。これを水飽和
ｎ−ブタノールに溶解し、水を加えて振盪後、静置して
ｎ−ブタノール層を分離し、蒸発乾固する。この蒸発残
留物を低級脂肪族アルコールに溶解し、攪拌しながらエ
ーテル中に注入し、生成した析出物を濾取すると大豆サ
ポニンが得られる。この大豆サポニンを使用してこの発
明に係る育毛養毛用食品とするには、通常摂取者がサポ
ニン乾燥重量として一日１０ｍｇ〜５００ｍｇを摂取す
るのが好ましい。大豆サポニンが１０ｍｇ以下であると
基本的に目的とする効果が得られず、５００ｍｇ以上で
あってもそれ以上の効果が望めず、さらに大豆サポニン
特有の苦味が発生し、経済面、嗜好面で不利である。
成分を必須成分とし、これにコラーゲン蛋白もしくはそ
の加水分解物、ケラチン蛋白もしくはその加水分解物お
よび含硫アミノ酸から選ばれる一種または二種以上を含
有することを特徴としてなる、安全で有効な育毛養毛用
食品を提供するものである。以下発明の構成について述
べる。本発明に用いられるサポニンは大豆から分離抽出
し、溶剤で精製することによって得られることができ
る。例えば大豆粉末を原料とし、通常の脂溶性有機溶媒
で脱脂後、水または低級脂肪族アルコールあるいは含水
低級脂肪族アルコールを用いてその有効成分を抽出し、
抽出液を蒸発濃縮して抽出エキスとする。これを水飽和
ｎ−ブタノールに溶解し、水を加えて振盪後、静置して
ｎ−ブタノール層を分離し、蒸発乾固する。この蒸発残
留物を低級脂肪族アルコールに溶解し、攪拌しながらエ
ーテル中に注入し、生成した析出物を濾取すると大豆サ
ポニンが得られる。この大豆サポニンを使用してこの発
明に係る育毛養毛用食品とするには、通常摂取者がサポ
ニン乾燥重量として一日１０ｍｇ〜５００ｍｇを摂取す
るのが好ましい。大豆サポニンが１０ｍｇ以下であると
基本的に目的とする効果が得られず、５００ｍｇ以上で
あってもそれ以上の効果が望めず、さらに大豆サポニン
特有の苦味が発生し、経済面、嗜好面で不利である。
【０００７】本発明で用いられるコラーゲン蛋白および
その加水分解物は商業上容易に入手可能であるが、たと
えば動物の皮脂、動物の骨および他の十分な純度を有す
る結合組織から抽出、もしくはその抽出液を加水分解し
て得られ、コラーゲン蛋白の熱水抽出物であるゼラチン
も当然含まれる。加水分解はアルカリ加水分解、酸加水
分解、与圧加水分解、および酵素加水分解のいずれの方
法でも有効である。それぞれの分解処理においては、所
望する分子量の範囲が得られるように加水分解の条件を
適宜選択することができる。特に飲料水に添加する際
は、その溶解性の問題から分子量２００〜１００００程
度のものがより好ましい。さらに、サポニン１重量部に
対しコラーゲン蛋白もしくはその加水分解物を５〜１０
００重量部配合するのが好ましい。該範囲以下である
と、本発明の骨子である大豆サポニンとの相乗効果が低
く、また以上であると非常に嗜好性に乏しいものとな
る。
その加水分解物は商業上容易に入手可能であるが、たと
えば動物の皮脂、動物の骨および他の十分な純度を有す
る結合組織から抽出、もしくはその抽出液を加水分解し
て得られ、コラーゲン蛋白の熱水抽出物であるゼラチン
も当然含まれる。加水分解はアルカリ加水分解、酸加水
分解、与圧加水分解、および酵素加水分解のいずれの方
法でも有効である。それぞれの分解処理においては、所
望する分子量の範囲が得られるように加水分解の条件を
適宜選択することができる。特に飲料水に添加する際
は、その溶解性の問題から分子量２００〜１００００程
度のものがより好ましい。さらに、サポニン１重量部に
対しコラーゲン蛋白もしくはその加水分解物を５〜１０
００重量部配合するのが好ましい。該範囲以下である
と、本発明の骨子である大豆サポニンとの相乗効果が低
く、また以上であると非常に嗜好性に乏しいものとな
る。
【０００８】本発明で用いられるケラチン蛋白も商業上
容易に入手可能であるが、たとえば羊毛、羽毛、毛髪、
角、爪、ひずめおよび他の十分な純度を有する結合組織
から抽出、もしくはその抽出液を加水分解して得られ
る。加水分解はアルカリ加水分解、酸加水分解、与圧加
水分解、および酵素加水分解のいずれの方法でも有効で
ある。それぞれの分解処理においては、所望する分子量
の範囲が得られるように加水分解の条件を適宜選択する
ことができる。特に飲料水に添加する際は、その溶解性
の問題から分子量２００〜１００００程度のものがより
好ましい。
容易に入手可能であるが、たとえば羊毛、羽毛、毛髪、
角、爪、ひずめおよび他の十分な純度を有する結合組織
から抽出、もしくはその抽出液を加水分解して得られ
る。加水分解はアルカリ加水分解、酸加水分解、与圧加
水分解、および酵素加水分解のいずれの方法でも有効で
ある。それぞれの分解処理においては、所望する分子量
の範囲が得られるように加水分解の条件を適宜選択する
ことができる。特に飲料水に添加する際は、その溶解性
の問題から分子量２００〜１００００程度のものがより
好ましい。
【０００９】また本発明で用いられる含硫アミノ酸も商
業上容易に入手可能なＬ−メチオニン、ＤＬ−メチオニ
ン、Ｌ−シスチンなどでよい。
業上容易に入手可能なＬ−メチオニン、ＤＬ−メチオニ
ン、Ｌ−シスチンなどでよい。
【００１０】また大豆サポニン１重量部に対しケラチン
蛋白もしくはその加水分解物、含硫アミノ酸の合計量が
１〜１００重量部配合するのが好ましい。該範囲以下で
あると、本発明の骨子である大豆サポニンとの相乗効果
が低く、また以上であると非常に嗜好性に乏しいものと
なる。
蛋白もしくはその加水分解物、含硫アミノ酸の合計量が
１〜１００重量部配合するのが好ましい。該範囲以下で
あると、本発明の骨子である大豆サポニンとの相乗効果
が低く、また以上であると非常に嗜好性に乏しいものと
なる。
【００１１】また、本発明に係る育毛養毛用食品には、
上記大豆サポニン、コラーゲン蛋白およびその加水分解
物、ケラチン蛋白およびその加水分解物、含硫アミノ酸
のほか、各種動物臓器の抽出エキスなどの含硫ペプタイ
ド、ビタミン類や従来公知の育毛養毛効果を有する生薬
等の毛髪栄養成分を同時に配合してもよく、更に、必要
に応じて通常食品に用いられる賦形剤、増量剤、甘味
剤、香味剤、着色剤等の添加剤を本発明の効果を損なわ
ない範囲で適宜配合することができる。食品形態として
は、例えば菓子、清涼飲料水、主食、散剤、顆粒、カプ
セル剤などが例示できる。
上記大豆サポニン、コラーゲン蛋白およびその加水分解
物、ケラチン蛋白およびその加水分解物、含硫アミノ酸
のほか、各種動物臓器の抽出エキスなどの含硫ペプタイ
ド、ビタミン類や従来公知の育毛養毛効果を有する生薬
等の毛髪栄養成分を同時に配合してもよく、更に、必要
に応じて通常食品に用いられる賦形剤、増量剤、甘味
剤、香味剤、着色剤等の添加剤を本発明の効果を損なわ
ない範囲で適宜配合することができる。食品形態として
は、例えば菓子、清涼飲料水、主食、散剤、顆粒、カプ
セル剤などが例示できる。
【００１２】
【実施例】このようにして得た本発明に係る育毛養毛用
食品について、以下に実施例、比較例を記載することに
より本発明の効果を一層明確なものにする。
食品について、以下に実施例、比較例を記載することに
より本発明の効果を一層明確なものにする。
【００１３】（試験例１）大豆種子粉末、薬用人参粉
末、アマチャヅル粉末より通常の抽出法によって大豆サ
ポニン、人参サポニン、アマチャヅルサポニンの乾燥粉
末を得た。またコラーゲン蛋白の加水分解物はDeutsche
Gelatin Fabriken社から平均分子量３０００のもの
（商品名：Gelita-Sol D1）を、ケラチン蛋白の加水分
解物はサンオリエント化学工業(株)から平均分子量５０
０のもの（商品名：アミノコールＨＰ−Ｂ）を入手し
た。含硫アミノ酸はＬ−シスチン（関東化学社製，特級
試薬）およびＤＬ−メチオニン（和光純薬社製，特級試
薬）を入手した。これらの成分を用い、第１表に示す割
合で配合したマウスの精製飼料を作成した。ただし、各
群の飼料中の粗蛋白量は２０％に統一し、トータル重量
の調製はコーンスターチで行った。Ｃ３Ｈ雄性マウス
(８週齢)の背部を約２×４ｃｍの大きさに剃毛後、当日
より上記飼料で任意に３週間摂取させた（１日当りの摂
餌量は３〜５ｇ／匹）。実験開始後２２日目に、マウス
剃毛部位に再生した毛を再剃毛し、初期剃毛毛重量に対
する再生毛重量の比率を毛髪再生率（％）として算出し
た。尚、数値は１０匹の平均で示した。
末、アマチャヅル粉末より通常の抽出法によって大豆サ
ポニン、人参サポニン、アマチャヅルサポニンの乾燥粉
末を得た。またコラーゲン蛋白の加水分解物はDeutsche
Gelatin Fabriken社から平均分子量３０００のもの
（商品名：Gelita-Sol D1）を、ケラチン蛋白の加水分
解物はサンオリエント化学工業(株)から平均分子量５０
０のもの（商品名：アミノコールＨＰ−Ｂ）を入手し
た。含硫アミノ酸はＬ−シスチン（関東化学社製，特級
試薬）およびＤＬ−メチオニン（和光純薬社製，特級試
薬）を入手した。これらの成分を用い、第１表に示す割
合で配合したマウスの精製飼料を作成した。ただし、各
群の飼料中の粗蛋白量は２０％に統一し、トータル重量
の調製はコーンスターチで行った。Ｃ３Ｈ雄性マウス
(８週齢)の背部を約２×４ｃｍの大きさに剃毛後、当日
より上記飼料で任意に３週間摂取させた（１日当りの摂
餌量は３〜５ｇ／匹）。実験開始後２２日目に、マウス
剃毛部位に再生した毛を再剃毛し、初期剃毛毛重量に対
する再生毛重量の比率を毛髪再生率（％）として算出し
た。尚、数値は１０匹の平均で示した。
【００１４】結果を表１に示す。
【表１】
表１から明らかなように本発明の大豆サポニンは、従来
公知の人参サポニン、アマチャヅルサポニンに比べ育毛
養毛効果が高く、さらに単独では育毛養毛効果の低いコ
ラーゲン蛋白加水分解物、ケラチン蛋白加水分解物、含
硫アミノ酸と併用することによって飛躍的にその育毛養
毛効果が増大することがわかる。尚、実験終了後、動物
は引き続き各精製飼料で３ヶ月間飼育した後、血液検
査、及び剖検を実施した。結果、全群すべての個体にお
いて特筆すべき異常は認められなかった。
公知の人参サポニン、アマチャヅルサポニンに比べ育毛
養毛効果が高く、さらに単独では育毛養毛効果の低いコ
ラーゲン蛋白加水分解物、ケラチン蛋白加水分解物、含
硫アミノ酸と併用することによって飛躍的にその育毛養
毛効果が増大することがわかる。尚、実験終了後、動物
は引き続き各精製飼料で３ヶ月間飼育した後、血液検
査、及び剖検を実施した。結果、全群すべての個体にお
いて特筆すべき異常は認められなかった。
【００１５】実施例６
下記の処方により各成分を混合して、常法によりキャン
ディーを作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ トキワ漢方製薬製（大豆サポニン３０％含有） ＤＬ−メチオニン ５．０ グラニュー糖 １００．０ 麦芽水飴 １００．０ グレープフルーツ果汁１／５ ８．０ チアミン硝酸塩 ０．０５ リン酸リボフラビンエステルＮａ ０．０５ ピリドキシン塩酸塩 ０．０５ 香料 ０．４
ディーを作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ トキワ漢方製薬製（大豆サポニン３０％含有） ＤＬ−メチオニン ５．０ グラニュー糖 １００．０ 麦芽水飴 １００．０ グレープフルーツ果汁１／５ ８．０ チアミン硝酸塩 ０．０５ リン酸リボフラビンエステルＮａ ０．０５ ピリドキシン塩酸塩 ０．０５ 香料 ０．４
【００１６】実施例７
下記の処方により各成分を混合して、常法によりタブレ
ットを作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ （トキワ漢方製薬製） Ｌ−シスチン ８．０ パラチノース ８５．０ Ｌ−酒石酸 ０．５ Ｌ−アスコルビン酸 ５．０ アスパルテームR ０．１ ショ糖脂肪酸エステル ２．０ 香料 ０．５
ットを作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ （トキワ漢方製薬製） Ｌ−シスチン ８．０ パラチノース ８５．０ Ｌ−酒石酸 ０．５ Ｌ−アスコルビン酸 ５．０ アスパルテームR ０．１ ショ糖脂肪酸エステル ２．０ 香料 ０．５
【００１７】実施例８
下記の処方により各成分を混合して、常法によりゼリー
キャンディーを作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ トキワ漢方製薬製 ゼラチン（Ｆー１７７３） ７０．０ 宮城化学工業社製 熱水 ２５０．０ ソルビット ６０．０ 砂糖 ３８０．０ 麦芽水飴 ３２０．０ クエン酸 １０．０ 香料 ２．０
キャンディーを作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ トキワ漢方製薬製 ゼラチン（Ｆー１７７３） ７０．０ 宮城化学工業社製 熱水 ２５０．０ ソルビット ６０．０ 砂糖 ３８０．０ 麦芽水飴 ３２０．０ クエン酸 １０．０ 香料 ２．０
【００１８】実施例９
下記の処方により各成分を混合して、常法により飲料を
作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ トキワ漢方製薬製 果糖ブドウ糖液糖 １２０．０ コラーゲン加水分解物（Gelita-sol D1R ） ５０．０ Deutsche Gelatin Fabriken社製 ケラチン加水分解物（アミノコールＨＰ−Ｂ） ２０．０ サンオリエント化学工業社製 ＤＬ−メチオニン ５．０ クエン酸 １０．０ 香料 ４．０ 水 ８８１．０
作成した。 成分 配合量（ｇ） 大豆サポニンエキス（ＴＫ−ＳＳＬ） １０．０ トキワ漢方製薬製 果糖ブドウ糖液糖 １２０．０ コラーゲン加水分解物（Gelita-sol D1R ） ５０．０ Deutsche Gelatin Fabriken社製 ケラチン加水分解物（アミノコールＨＰ−Ｂ） ２０．０ サンオリエント化学工業社製 ＤＬ−メチオニン ５．０ クエン酸 １０．０ 香料 ４．０ 水 ８８１．０
【００１９】（試験例２）前記実施例９にて得られた飲
料、Ａからコラーゲン加水分解物、ケラチン加水分解
物、ＤＬ−メチオニンを除いた飲料（実施例１３）、及
びＢからさらに大豆サポニンエキスを除いた飲料（比較
例１４）を用い、抜け毛の悩みを持っている各１０名の
男性（２４〜５２才）に対し１日３０ｍｌを３ヶ月にわ
たり投与し、投与前後における抜け毛本数を測定した。
抜け毛の採取方法は４日間の連続洗髪を行い、後半３日
間の抜け毛をメッシュの微細な不織布で採取しその本数
をカウントした。結果として一日当りの抜け毛本数を表
２に示す。また効果の判定は、投与前後の抜け毛本数の
差から次のように表示した。 評価基準 ○：抜け毛本数が３０本以上減少した。 △：抜け毛本数が１０本以上３０本未満減少した。 ×：抜け毛本数の減少が１０本未満あるいは増加が見ら
れた。
料、Ａからコラーゲン加水分解物、ケラチン加水分解
物、ＤＬ−メチオニンを除いた飲料（実施例１３）、及
びＢからさらに大豆サポニンエキスを除いた飲料（比較
例１４）を用い、抜け毛の悩みを持っている各１０名の
男性（２４〜５２才）に対し１日３０ｍｌを３ヶ月にわ
たり投与し、投与前後における抜け毛本数を測定した。
抜け毛の採取方法は４日間の連続洗髪を行い、後半３日
間の抜け毛をメッシュの微細な不織布で採取しその本数
をカウントした。結果として一日当りの抜け毛本数を表
２に示す。また効果の判定は、投与前後の抜け毛本数の
差から次のように表示した。 評価基準 ○：抜け毛本数が３０本以上減少した。 △：抜け毛本数が１０本以上３０本未満減少した。 ×：抜け毛本数の減少が１０本未満あるいは増加が見ら
れた。
【表２】
表２の結果から判るように、本発明に係る大豆サポニン
は長期摂取により優れた育毛養毛効果を有するととも
に、コラーゲン蛋白、ケラチン蛋白、含硫アミノ酸を併
用するとよりいっそうの効果を発揮できることが明らか
である。
は長期摂取により優れた育毛養毛効果を有するととも
に、コラーゲン蛋白、ケラチン蛋白、含硫アミノ酸を併
用するとよりいっそうの効果を発揮できることが明らか
である。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A23L 1/29 - 1/308
A61K 7/06
A61K 38/00 - 38/17
ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)
Claims (2)
- 【請求項１】 大豆サポニンを必須成分とし、これに分
子量が２００〜１００００の，コラーゲン蛋白の加水分
解物、分子量が２００〜１００００の，ケラチン蛋白の
加水分解物、および含硫アミノ酸から選ばれる一種また
は二種以上を含有することを特徴とする育毛養毛用食
品。 - 【請求項２】 大豆サポニンに対し、コラーゲン蛋白の
加水分解物の含有比率が１：５〜１：１０００であり、
および／または、大豆サポニンに対し、ケラチン蛋白の
加水分解物、含硫アミノ酸の合計量の含有比率が１：１
〜１：１００であることを特徴とする請求項１記載の育
毛養毛用食品。
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|---|---|---|---|
| JP30758593A JP3407064B2 (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | 育毛養毛用食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30758593A JP3407064B2 (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | 育毛養毛用食品 |
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| JP3407064B2 true JP3407064B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=17970839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30758593A Expired - Fee Related JP3407064B2 (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | 育毛養毛用食品 |
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| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3357486A4 (en) * | 2015-09-30 | 2019-03-20 | Amorepacific Corporation | HAIR-RESTORING AND / OR HAIRCARBON-SPONSORING AGENT WITH SOYASAPONINE |
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| JP2002322050A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-08 | Kenji Uehara | 発毛剤 |
| JP2003160486A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-06-03 | Lion Corp | 経口養育毛剤及び該養育毛剤を含有する飲食品 |
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-
1993
- 1993-11-13 JP JP30758593A patent/JP3407064B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP3357486A4 (en) * | 2015-09-30 | 2019-03-20 | Amorepacific Corporation | HAIR-RESTORING AND / OR HAIRCARBON-SPONSORING AGENT WITH SOYASAPONINE |
| TWI738671B (zh) * | 2015-09-30 | 2021-09-11 | 南韓商愛茉莉太平洋股份有限公司 | 含有大豆皂苷的生長毛髮和/或修復毛髮促進用組合物 |
| JP2020505442A (ja) * | 2017-01-31 | 2020-02-20 | ケラメディックス インクＫｅｒａｍｅｄｉｘ Ｉｎｃ． | 脱毛防止又は発毛促進用注射用組成物 |
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