JP3406484B2 - ガスアシスト射出成形用樹脂組成物および成形方法 - Google Patents
ガスアシスト射出成形用樹脂組成物および成形方法Info
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- JP3406484B2 JP3406484B2 JP20500897A JP20500897A JP3406484B2 JP 3406484 B2 JP3406484 B2 JP 3406484B2 JP 20500897 A JP20500897 A JP 20500897A JP 20500897 A JP20500897 A JP 20500897A JP 3406484 B2 JP3406484 B2 JP 3406484B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定した成形性、
優れた外観および均一な肉厚の中空成形品を与えるガス
アシスト射出成形(以下、単にGAI成形と称する)用
樹脂組成物およびこの樹脂組成物を用いるガスアシスト
射出成形方法ならびに成形品に関する。
優れた外観および均一な肉厚の中空成形品を与えるガス
アシスト射出成形(以下、単にGAI成形と称する)用
樹脂組成物およびこの樹脂組成物を用いるガスアシスト
射出成形方法ならびに成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】GAI成形は、金型キャビテイ内に溶融
樹脂を射出充填するとともに、その射出途中または射出
充填完了後に、射出機の先端に設けられたノズルや金型
の一部に配置されたニードルにより、窒素などの加圧ガ
スを金型キャビテイ内の溶融樹脂中に注入し、成形品に
中空部を形成する成形方法である。このGAI成形法
は、ひけ(シンクマーク)やそりが発生せず、軽量でし
かも安価に成形品を製造できるなどの特徴から、最近特
に注目されている成形技術である。
樹脂を射出充填するとともに、その射出途中または射出
充填完了後に、射出機の先端に設けられたノズルや金型
の一部に配置されたニードルにより、窒素などの加圧ガ
スを金型キャビテイ内の溶融樹脂中に注入し、成形品に
中空部を形成する成形方法である。このGAI成形法
は、ひけ(シンクマーク)やそりが発生せず、軽量でし
かも安価に成形品を製造できるなどの特徴から、最近特
に注目されている成形技術である。
【0003】また、近年、機械的強度、耐熱性、耐薬品
性などの特性を有するGAI成形品の要求が高まってお
り、結晶性熱可塑性樹脂(エンジニアリングプラスチッ
ク)のGAI成形化が要求されるケースが生じている。
このような特性を有する樹脂の1つであるポリブチレン
テレフタレート樹脂のGAI成形が期待されている。し
かし、通常のポリブチレンテレフタレート樹脂をGAI
成形すると、高結晶性であるために、ガス圧入前の溶融
樹脂の流動変形に伴い、成形品に多重しわ状のヘジテー
ションマーク・油じわなどの表面外観不良や偏肉などが
生じ易い。さらには薄肉部からガス漏れが生じ、均一性
の高い中空成形品が得られない場合もある。
性などの特性を有するGAI成形品の要求が高まってお
り、結晶性熱可塑性樹脂(エンジニアリングプラスチッ
ク)のGAI成形化が要求されるケースが生じている。
このような特性を有する樹脂の1つであるポリブチレン
テレフタレート樹脂のGAI成形が期待されている。し
かし、通常のポリブチレンテレフタレート樹脂をGAI
成形すると、高結晶性であるために、ガス圧入前の溶融
樹脂の流動変形に伴い、成形品に多重しわ状のヘジテー
ションマーク・油じわなどの表面外観不良や偏肉などが
生じ易い。さらには薄肉部からガス漏れが生じ、均一性
の高い中空成形品が得られない場合もある。
【0004】なお、特開昭58−91761号公報に
は、ビス(アルキルフェニル)ペンタエリスリトールジ
フォスファイトの添加により、ポリアルキレンテレフタ
レート樹脂に熱安定性を付与することが開示されてい
る。特開昭56−152863号公報には、合成樹脂に
ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−アルキルフェニ
ル)ペンタエリストリールジフォスファイトを添加した
樹脂組成物が開示されている。さらに、特開昭63−2
65949号公報には、ポリエステル樹脂(ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂など)およびポリカーボネート樹
脂で構成されたポリマーブレンドに対して、ビス(2,
6−ジ−t−ブチル−4−アルキルフェニル)ペンタエ
リストリールジフォスファイトを添加した樹脂組成物が
開示されている。しかし、これらの文献には、GAI成
形について、何ら言及されていない。
は、ビス(アルキルフェニル)ペンタエリスリトールジ
フォスファイトの添加により、ポリアルキレンテレフタ
レート樹脂に熱安定性を付与することが開示されてい
る。特開昭56−152863号公報には、合成樹脂に
ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−アルキルフェニ
ル)ペンタエリストリールジフォスファイトを添加した
樹脂組成物が開示されている。さらに、特開昭63−2
65949号公報には、ポリエステル樹脂(ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂など)およびポリカーボネート樹
脂で構成されたポリマーブレンドに対して、ビス(2,
6−ジ−t−ブチル−4−アルキルフェニル)ペンタエ
リストリールジフォスファイトを添加した樹脂組成物が
開示されている。しかし、これらの文献には、GAI成
形について、何ら言及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、良好な表面外観を有するとともに偏肉の少ない中空
成形体をGAI成形法により得るのに有用な樹脂組成物
および成形方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、GAI成形法の利点を最大限に活用しつつ、均一
性の高い中空成形体を効率よく製造するのに有用な樹脂
組成物および成形方法を提供することにある。本発明の
さらに他の目的は、表面外観(表面均一性)に優れ、均
一な中空成形品を提供することにある。
は、良好な表面外観を有するとともに偏肉の少ない中空
成形体をGAI成形法により得るのに有用な樹脂組成物
および成形方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、GAI成形法の利点を最大限に活用しつつ、均一
性の高い中空成形体を効率よく製造するのに有用な樹脂
組成物および成形方法を提供することにある。本発明の
さらに他の目的は、表面外観(表面均一性)に優れ、均
一な中空成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、特定のポリブチレン
テレフタレート樹脂組成物材料を用いると、良好な表面
外観および均一な肉厚のGAI成形品を得るのに極めて
好適であることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明のガスアシスト射出成形用樹脂組
成物は、(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B)
ポリカーボネート樹脂(B-1)および/またはポリエチ
レンテレフタレート樹脂(B-2)と、(C)リン系化合物
とで構成されている。(A)成分と(B)成分との割合
は、(B)/(A)=5/100〜100/100(重量
部)程度である。(A)ポリブチレンテレフタレート樹
脂やポリエチレンテレフタレート樹脂(B-2)はコモノ
マーユニットを有する共重合樹脂であってもよい。本発
明には、前記樹脂組成物を用いてガスアシスト射出成形
し、中空部を有する成形品を成形する方法、前記樹脂組
成物で構成され、かつガスアシスト成形法により成形さ
れた中空成形品も含まれる。
を達成するため鋭意検討した結果、特定のポリブチレン
テレフタレート樹脂組成物材料を用いると、良好な表面
外観および均一な肉厚のGAI成形品を得るのに極めて
好適であることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明のガスアシスト射出成形用樹脂組
成物は、(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B)
ポリカーボネート樹脂(B-1)および/またはポリエチ
レンテレフタレート樹脂(B-2)と、(C)リン系化合物
とで構成されている。(A)成分と(B)成分との割合
は、(B)/(A)=5/100〜100/100(重量
部)程度である。(A)ポリブチレンテレフタレート樹
脂やポリエチレンテレフタレート樹脂(B-2)はコモノ
マーユニットを有する共重合樹脂であってもよい。本発
明には、前記樹脂組成物を用いてガスアシスト射出成形
し、中空部を有する成形品を成形する方法、前記樹脂組
成物で構成され、かつガスアシスト成形法により成形さ
れた中空成形品も含まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の樹脂組成物の構
成成分について詳しく説明する。 [(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂]本発明の樹
脂組成物の基礎樹脂である(A)ポリブチレンテレフタ
レート樹脂(PBT樹脂)とは、少なくともテレフタル
酸又はそのエステル形成誘導体(低級アルコールエステ
ルなど)を含むジカルボン酸成分と、少なくとも炭素数
4のアルキレングリコール(1,4−ブタンジオール)
又はそのエステル形成誘導体を含むグリコール成分とを
重縮合して得られるポリブチレンテレフタレート系樹脂
である。PBT樹脂は、ホモPBT樹脂に限らず、ブチ
レンテレフタレート単位を60モル%以上(特に75〜
95モル%程度)含有する共重合体(共重合PBT樹
脂)であってもよい。
成成分について詳しく説明する。 [(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂]本発明の樹
脂組成物の基礎樹脂である(A)ポリブチレンテレフタ
レート樹脂(PBT樹脂)とは、少なくともテレフタル
酸又はそのエステル形成誘導体(低級アルコールエステ
ルなど)を含むジカルボン酸成分と、少なくとも炭素数
4のアルキレングリコール(1,4−ブタンジオール)
又はそのエステル形成誘導体を含むグリコール成分とを
重縮合して得られるポリブチレンテレフタレート系樹脂
である。PBT樹脂は、ホモPBT樹脂に限らず、ブチ
レンテレフタレート単位を60モル%以上(特に75〜
95モル%程度)含有する共重合体(共重合PBT樹
脂)であってもよい。
【0008】共重合PBT樹脂において、テレフタル酸
およびそのエステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分
(コモノマー成分)としては、例えば、芳香族ジカルボ
ン酸成分(イソフタル酸、フタル酸,ナフタレンジカル
ボン,ジフェニルエーテルジカルボン酸などのC6-12ア
リールジカルボン酸など)、脂肪族ジカルボン酸成分
(コハク酸,アジピン酸,アゼライン酸、セバシン酸な
どのC4-16アルキルジカルボン酸,シクロヘキサンジカ
ルボン酸などのC5-10シクロアルキルジカルボン酸な
ど)、又はそれらのエステル形成性誘導体などが例示で
きる。これらのジカルボン酸成分は、単独で又は二種以
上組み合わせて使用できる。好ましいジカルボン酸成分
(コモノマー成分)には、芳香族ジカルボン酸成分(特
にイソフタル酸などのC6-10アリールジカルボン酸)、
脂肪族ジカルボン酸成分(特にアジピン酸,アゼライン
酸、セバシン酸などのC6-12アルキルジカルボン酸)が
含まれる。
およびそのエステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分
(コモノマー成分)としては、例えば、芳香族ジカルボ
ン酸成分(イソフタル酸、フタル酸,ナフタレンジカル
ボン,ジフェニルエーテルジカルボン酸などのC6-12ア
リールジカルボン酸など)、脂肪族ジカルボン酸成分
(コハク酸,アジピン酸,アゼライン酸、セバシン酸な
どのC4-16アルキルジカルボン酸,シクロヘキサンジカ
ルボン酸などのC5-10シクロアルキルジカルボン酸な
ど)、又はそれらのエステル形成性誘導体などが例示で
きる。これらのジカルボン酸成分は、単独で又は二種以
上組み合わせて使用できる。好ましいジカルボン酸成分
(コモノマー成分)には、芳香族ジカルボン酸成分(特
にイソフタル酸などのC6-10アリールジカルボン酸)、
脂肪族ジカルボン酸成分(特にアジピン酸,アゼライン
酸、セバシン酸などのC6-12アルキルジカルボン酸)が
含まれる。
【0009】1,4−ブタンジオール以外のグリコール
成分(コモノマー成分)としては、例えば、脂肪族ジオ
ール成分[例えば、アルキレングリコール(エチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、1,3−オクタン
ジオールなどのC2-10アルキレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール,ジプロピレン
グリコールなどのポリオキシC2-4 アルキレングリコー
ルなど)、シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフ
ェノールAなどの脂環式ジオールなど]、芳香族ジオー
ル成分[ビスフェノールA、4,4′−ジヒドロキシビ
フェニルなどの芳香族アルコール、ビスフェノールAの
C2-4 アルキレンオキサイド付加体(例えば、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド2モル付加体、ビスフェ
ノールAのプロピレンオキサイド3モル付加体など)な
ど]、又はそれらのエステル形成性誘導体などが挙げら
れる。これらのグリコール成分も単独で又は二種以上組
み合わせて使用できる。好ましいグリコール成分(コモ
ノマー成分)には、脂肪族ジオール成分(特に、C2-6
アルキレングリコール、ジエチレングリコールなどのポ
リオキシC2-3アルキレングリコール、シクロヘキサン
ジメタノールなどの脂環式ジオール)が含まれる。
成分(コモノマー成分)としては、例えば、脂肪族ジオ
ール成分[例えば、アルキレングリコール(エチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、1,3−オクタン
ジオールなどのC2-10アルキレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール,ジプロピレン
グリコールなどのポリオキシC2-4 アルキレングリコー
ルなど)、シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフ
ェノールAなどの脂環式ジオールなど]、芳香族ジオー
ル成分[ビスフェノールA、4,4′−ジヒドロキシビ
フェニルなどの芳香族アルコール、ビスフェノールAの
C2-4 アルキレンオキサイド付加体(例えば、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド2モル付加体、ビスフェ
ノールAのプロピレンオキサイド3モル付加体など)な
ど]、又はそれらのエステル形成性誘導体などが挙げら
れる。これらのグリコール成分も単独で又は二種以上組
み合わせて使用できる。好ましいグリコール成分(コモ
ノマー成分)には、脂肪族ジオール成分(特に、C2-6
アルキレングリコール、ジエチレングリコールなどのポ
リオキシC2-3アルキレングリコール、シクロヘキサン
ジメタノールなどの脂環式ジオール)が含まれる。
【0010】前記化合物をモノマー成分とする重縮合に
より生成するホモPBT樹脂又は共重合PBT樹脂は、
いずれも本発明の(A)成分として使用できる。ホモP
BT樹脂および共重合PBT樹脂は、それぞれ単独で又
は2種類以上混合して使用できる。また、未変性PBT
樹脂(ホモPBT樹脂)と共重合PBT樹脂との併用も
有用である。
より生成するホモPBT樹脂又は共重合PBT樹脂は、
いずれも本発明の(A)成分として使用できる。ホモP
BT樹脂および共重合PBT樹脂は、それぞれ単独で又
は2種類以上混合して使用できる。また、未変性PBT
樹脂(ホモPBT樹脂)と共重合PBT樹脂との併用も
有用である。
【0011】好ましいPBT樹脂は、コモノマーユニッ
トを含有する共重合PBT樹脂(変性PBT樹脂)であ
る。共重合PBT樹脂においてコモノマーユニットの含
有量は、5〜40モル%、好ましくは10〜30モル%
程度の範囲から選択でき、通常、5〜25モル%程度で
ある。このような共重合PBT樹脂を用いると、GAI
成形を用いて樹脂を射出したとき、ガス圧入前の流動変
形が少なく、良好な外観が形成され、かつ中空成形体の
偏肉も少ない。さらに、共重合PBT樹脂のコモノマー
ユニットは、芳香族ジカルボン酸残基(特に少なくとも
イソフタル酸残基)および脂肪族ジオール成分の残基
(特に少なくともC2-10アルキレングリコール残基,ポ
リオキシC2-3 アルキレングリコール残基)から選択さ
れた少なくとも一種である。PBT樹脂としては、共重
合PBT樹脂の範疇に属する熱可塑性分岐PBT樹脂も
使用できる。分岐PBT樹脂とは、いわゆるポリブチレ
ンテレフタレート又はブチレンテレフタレート単量体を
主体とし、多官能性化合物との反応により分岐構造を有
するポリエステル樹脂である。多官能性化合物として
は、芳香族多価カルボン酸成分(トリメシン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸およびこれらのアルコールエ
ステルなど)、ポリオール成分(グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトールなど)が例示できる。
トを含有する共重合PBT樹脂(変性PBT樹脂)であ
る。共重合PBT樹脂においてコモノマーユニットの含
有量は、5〜40モル%、好ましくは10〜30モル%
程度の範囲から選択でき、通常、5〜25モル%程度で
ある。このような共重合PBT樹脂を用いると、GAI
成形を用いて樹脂を射出したとき、ガス圧入前の流動変
形が少なく、良好な外観が形成され、かつ中空成形体の
偏肉も少ない。さらに、共重合PBT樹脂のコモノマー
ユニットは、芳香族ジカルボン酸残基(特に少なくとも
イソフタル酸残基)および脂肪族ジオール成分の残基
(特に少なくともC2-10アルキレングリコール残基,ポ
リオキシC2-3 アルキレングリコール残基)から選択さ
れた少なくとも一種である。PBT樹脂としては、共重
合PBT樹脂の範疇に属する熱可塑性分岐PBT樹脂も
使用できる。分岐PBT樹脂とは、いわゆるポリブチレ
ンテレフタレート又はブチレンテレフタレート単量体を
主体とし、多官能性化合物との反応により分岐構造を有
するポリエステル樹脂である。多官能性化合物として
は、芳香族多価カルボン酸成分(トリメシン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸およびこれらのアルコールエ
ステルなど)、ポリオール成分(グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトールなど)が例示できる。
【0012】PBT樹脂の固有粘度は、o−クロルフェ
ノールを溶媒とし、濃度0.5重量%、25℃におい
て、例えば、0.6〜2dl/g、好ましくは0.7〜
1.5dl/g、特に0.7〜1.0dl/g程度であ
る。
ノールを溶媒とし、濃度0.5重量%、25℃におい
て、例えば、0.6〜2dl/g、好ましくは0.7〜
1.5dl/g、特に0.7〜1.0dl/g程度であ
る。
【0013】本発明の特色は、前記PBT樹脂(A)
と、ポリカーボネート樹脂(B-1)およびポリエチレン
テレフタレート樹脂(B-2)から選択された少なくとも
一種の樹脂(B)とを組合わせる点にある。この特定の
樹脂(B)を単独で又は組合わせて、(A)PBT樹脂に
添加配合することにより、GAI成形品の多重しわ状の
ヘジテーションマークが少なく、成形体の外観を向上さ
せることが可能である。特にポリカーボネート樹脂は非
晶性であるため、PBT樹脂に添加配合することによ
り、結晶化速度を下げ、ガス圧入前の樹脂の流動変形を
大幅に抑制し、優れた表面外観の成形体が得られやす
く、かつ金型転写性も向上させることができる。また、
ポリカーボネート樹脂自身の収縮率が小さいことから、
成形品のひけ現象を抑制することもできる。
と、ポリカーボネート樹脂(B-1)およびポリエチレン
テレフタレート樹脂(B-2)から選択された少なくとも
一種の樹脂(B)とを組合わせる点にある。この特定の
樹脂(B)を単独で又は組合わせて、(A)PBT樹脂に
添加配合することにより、GAI成形品の多重しわ状の
ヘジテーションマークが少なく、成形体の外観を向上さ
せることが可能である。特にポリカーボネート樹脂は非
晶性であるため、PBT樹脂に添加配合することによ
り、結晶化速度を下げ、ガス圧入前の樹脂の流動変形を
大幅に抑制し、優れた表面外観の成形体が得られやす
く、かつ金型転写性も向上させることができる。また、
ポリカーボネート樹脂自身の収縮率が小さいことから、
成形品のひけ現象を抑制することもできる。
【0014】[ポリカーボネート樹脂(B-1)]ポリカ
ーボネート樹脂(B-1)は、溶剤法(すなわち、塩化メ
チレンなどの溶剤中で公知の酸受容体、分子量調整剤の
存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネー
ト前駆体との反応)、エステル交換反応(二価フェノー
ルとジフェニルカートネートのようなカーボネート前駆
体との反応)により製造できる。
ーボネート樹脂(B-1)は、溶剤法(すなわち、塩化メ
チレンなどの溶剤中で公知の酸受容体、分子量調整剤の
存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネー
ト前駆体との反応)、エステル交換反応(二価フェノー
ルとジフェニルカートネートのようなカーボネート前駆
体との反応)により製造できる。
【0015】二価フェノールとしては、例えば、ハイド
ロキノン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)C1-10アルカン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)C3-10シクロアルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテルなどのビスフェノール類、又はそれらの置
換体[例えば、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパンなどのハロゲン化ビスフ
ェノール類、これらのハロゲン置換体に対応する低級ア
ルキル置換体など]などが例示できる。これらの二価フ
ェノールは単独で又は二種以上組合わせて使用でき、ポ
リカーボネート樹脂は、単一の二価フェノールを用いた
ホモポリマー、または2種以上の二価フェノールを用い
たコポリマーであってもよい。
ロキノン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)C1-10アルカン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)C3-10シクロアルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテルなどのビスフェノール類、又はそれらの置
換体[例えば、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパンなどのハロゲン化ビスフ
ェノール類、これらのハロゲン置換体に対応する低級ア
ルキル置換体など]などが例示できる。これらの二価フ
ェノールは単独で又は二種以上組合わせて使用でき、ポ
リカーボネート樹脂は、単一の二価フェノールを用いた
ホモポリマー、または2種以上の二価フェノールを用い
たコポリマーであってもよい。
【0016】好適な二価フェノールは、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)C1-8 アルカンなどのビスフェノール
類(特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、すなわちビスフェノールA)である。なお、ポリ
カーボネート樹脂(B-1)は、ビスフェノールAの一部
又は全部を他の二価フェノールで置換して得られるホモ
ポリカーボネート樹脂や共重合ポリカーボネート樹脂で
あってもよい。
ロキシフェニル)C1-8 アルカンなどのビスフェノール
類(特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、すなわちビスフェノールA)である。なお、ポリ
カーボネート樹脂(B-1)は、ビスフェノールAの一部
又は全部を他の二価フェノールで置換して得られるホモ
ポリカーボネート樹脂や共重合ポリカーボネート樹脂で
あってもよい。
【0017】さらに本発明で用いるポリカーボネート樹
脂は、多官能性芳香族フェノール類を二価フェノールと
ともに用いてカーボネート前駆体と反応させた熱可塑性
ランダム分岐ポリカーボネート樹脂であってもよい。
脂は、多官能性芳香族フェノール類を二価フェノールと
ともに用いてカーボネート前駆体と反応させた熱可塑性
ランダム分岐ポリカーボネート樹脂であってもよい。
【0018】ここで使用されるポリカーボネート樹脂の
粘度は、特に限定されるものではなく、いずれを使用し
てもよいが、高流動性のポリカーボネート樹脂が外観に
対して良好である。
粘度は、特に限定されるものではなく、いずれを使用し
てもよいが、高流動性のポリカーボネート樹脂が外観に
対して良好である。
【0019】[ポリエチレンテレフタレート樹脂(B-
2)]ポリカーボネート樹脂(B-1)と同様に、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(PET樹脂)(B-2)も好適
に使用される。PET樹脂とは、少なくともテレフタル
酸またはそのエステル形成誘導体を含むジカルボン酸成
分と、少なくとも炭素数2のアルキレングリコール(エ
チレングリコール)またはそのエステル形成誘導体を含
むグリコール成分とを重縮合反応して得られるポリエチ
レンテレフタレート系樹脂であり、ホモPET樹脂に限
らず、エチレンテレフタレート単位を60モル%以上
(特に75〜95モル%程度)含有する共重合体(共重
合PET樹脂)であってよい。
2)]ポリカーボネート樹脂(B-1)と同様に、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(PET樹脂)(B-2)も好適
に使用される。PET樹脂とは、少なくともテレフタル
酸またはそのエステル形成誘導体を含むジカルボン酸成
分と、少なくとも炭素数2のアルキレングリコール(エ
チレングリコール)またはそのエステル形成誘導体を含
むグリコール成分とを重縮合反応して得られるポリエチ
レンテレフタレート系樹脂であり、ホモPET樹脂に限
らず、エチレンテレフタレート単位を60モル%以上
(特に75〜95モル%程度)含有する共重合体(共重
合PET樹脂)であってよい。
【0020】共重合PET樹脂において、テレフタル酸
およびそのエステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分
(コモノマー成分)としては、例えば、芳香族ジカルボ
ン酸成分(イソフタル酸、フタル酸,ナフタレンジカル
ボン,ジフェニルエーテルジカルボン酸などのC6-12ア
リールジカルボン酸など)、脂肪族ジカルボン酸成分
(コハク酸,アジピン酸,アゼライン酸、セバシン酸な
どのC4-16アルキルジカルボン酸,シクロヘキサンジカ
ルボン酸などのC5-10シクロアルキルジカルボン酸な
ど)、芳香族ヒドロキシカルボン酸(ヒドロキシ安息香
酸、ヒドロキシナフトエ酸など)、又はそれらのエステ
ル形成性誘導体などが例示できる。これらのジカルボン
酸成分は、単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。好ましいジカルボン酸成分(コモノマー成分)に
は、芳香族ジカルボン酸成分(特にイソフタル酸などの
C6-10アリールジカルボン酸)、脂肪族ジカルボン酸成
分(特にアジピン酸,アゼライン酸、セバシン酸などの
C6-12アルキルジカルボン酸)が含まれる。
およびそのエステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分
(コモノマー成分)としては、例えば、芳香族ジカルボ
ン酸成分(イソフタル酸、フタル酸,ナフタレンジカル
ボン,ジフェニルエーテルジカルボン酸などのC6-12ア
リールジカルボン酸など)、脂肪族ジカルボン酸成分
(コハク酸,アジピン酸,アゼライン酸、セバシン酸な
どのC4-16アルキルジカルボン酸,シクロヘキサンジカ
ルボン酸などのC5-10シクロアルキルジカルボン酸な
ど)、芳香族ヒドロキシカルボン酸(ヒドロキシ安息香
酸、ヒドロキシナフトエ酸など)、又はそれらのエステ
ル形成性誘導体などが例示できる。これらのジカルボン
酸成分は、単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。好ましいジカルボン酸成分(コモノマー成分)に
は、芳香族ジカルボン酸成分(特にイソフタル酸などの
C6-10アリールジカルボン酸)、脂肪族ジカルボン酸成
分(特にアジピン酸,アゼライン酸、セバシン酸などの
C6-12アルキルジカルボン酸)が含まれる。
【0021】エチレングリコール以外のグリコール成分
(コモノマー成分)としては、脂肪族ジオール成分[例
えば、アルキレングリコール(プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,3−オクタンジオールなどのC3-10アルキレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール,ジプロピレングリコールなどのポリオキシC
2-4 アルキレングリコールなど)、シクロヘキサンジメ
タノール、水素化ビスフェノールAなどの脂環式ジオー
ルなど]、芳香族ジオール成分[ビスフェノールA、
4,4′−ジヒドロキシビフェニルなどの芳香族アルコ
ール、ビスフェノールAのC2-4 アルキレンオキサイド
付加体(例えば、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド2モル付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキサ
イド3モル付加体など)など]、又はそれらのエステル
形成性誘導体などが挙げられる。これらのグリコール成
分も単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ま
しいグリコール成分(コモノマー成分)には、脂肪族ジ
オール成分(特に、C3-6 アルキレングリコール、ジエ
チレングリコールなどのポリオキシC2-3アルキレング
リコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環式ジ
オール)が含まれる。ホモPET樹脂および共重合PE
T樹脂は、それぞれ単独で又は2種類以上混合して使用
できる。
(コモノマー成分)としては、脂肪族ジオール成分[例
えば、アルキレングリコール(プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,3−オクタンジオールなどのC3-10アルキレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール,ジプロピレングリコールなどのポリオキシC
2-4 アルキレングリコールなど)、シクロヘキサンジメ
タノール、水素化ビスフェノールAなどの脂環式ジオー
ルなど]、芳香族ジオール成分[ビスフェノールA、
4,4′−ジヒドロキシビフェニルなどの芳香族アルコ
ール、ビスフェノールAのC2-4 アルキレンオキサイド
付加体(例えば、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド2モル付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキサ
イド3モル付加体など)など]、又はそれらのエステル
形成性誘導体などが挙げられる。これらのグリコール成
分も単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ま
しいグリコール成分(コモノマー成分)には、脂肪族ジ
オール成分(特に、C3-6 アルキレングリコール、ジエ
チレングリコールなどのポリオキシC2-3アルキレング
リコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環式ジ
オール)が含まれる。ホモPET樹脂および共重合PE
T樹脂は、それぞれ単独で又は2種類以上混合して使用
できる。
【0022】好ましいPET樹脂は、未変性ホモPET
樹脂およびコモノマーユニットを含有する共重合PET
樹脂(変性PET樹脂)である。共重合PBT樹脂にお
いてコモノマーユニットの含有量は、5〜40モル%、
好ましくは10〜30モル%程度の範囲から選択でき、
通常、5〜25モル%程度である。さらに、共重合PE
T樹脂のコモノマーユニットは、芳香族ジカルボン酸残
基(特に少なくともイソフタル酸残基)および脂肪族ジ
オール成分の残基(特に少なくともC3-10アルキレング
リコール残基およびポリオキシC2-3 アルキレングリコ
ール残基)から選択された少なくとも一種である。共重
合PET樹脂には、イソフタル酸共重合PET樹脂(イ
ソフタル酸変性PET樹脂)などが含まれる。なお、P
ET樹脂としては、分岐PBT樹脂と同様に、芳香族多
価カルボン酸成分及び/又はポリオール成分を用いて得
られる分岐構造の熱可塑性PET樹脂も使用可能であ
る。
樹脂およびコモノマーユニットを含有する共重合PET
樹脂(変性PET樹脂)である。共重合PBT樹脂にお
いてコモノマーユニットの含有量は、5〜40モル%、
好ましくは10〜30モル%程度の範囲から選択でき、
通常、5〜25モル%程度である。さらに、共重合PE
T樹脂のコモノマーユニットは、芳香族ジカルボン酸残
基(特に少なくともイソフタル酸残基)および脂肪族ジ
オール成分の残基(特に少なくともC3-10アルキレング
リコール残基およびポリオキシC2-3 アルキレングリコ
ール残基)から選択された少なくとも一種である。共重
合PET樹脂には、イソフタル酸共重合PET樹脂(イ
ソフタル酸変性PET樹脂)などが含まれる。なお、P
ET樹脂としては、分岐PBT樹脂と同様に、芳香族多
価カルボン酸成分及び/又はポリオール成分を用いて得
られる分岐構造の熱可塑性PET樹脂も使用可能であ
る。
【0023】PET樹脂の固有粘度は、オルトクロロフ
ェノールを溶媒とし、濃度0.5重量%、25℃におい
て、例えば、0.5〜2dl/g、好ましくは0.65
〜1.3dl/g、特に0.7〜1.1dl/g程度で
ある。
ェノールを溶媒とし、濃度0.5重量%、25℃におい
て、例えば、0.5〜2dl/g、好ましくは0.65
〜1.3dl/g、特に0.7〜1.1dl/g程度で
ある。
【0024】本発明においては、(B)成分として、ポ
リカーボネート樹脂(B-1)およびPET樹脂(B-2)の
いずれを使用してもよく、両者を併用してもよい。ポリ
カーボネート樹脂(B-1)およびPET樹脂(B-2)の双
方の樹脂は、ともにGAI成形性、成形品の外観特性や
均一性などに優れているので、(B)成分の種類は、所
望する特性などに応じて、使い分けることができる。例
えば、GAI成形によっても成形体のひけおよびそりが
目立つ場合には、ポリカーボネート樹脂が好ましく、耐
加水分解性、耐候性が必要な場合は、PET樹脂が好ま
しい。
リカーボネート樹脂(B-1)およびPET樹脂(B-2)の
いずれを使用してもよく、両者を併用してもよい。ポリ
カーボネート樹脂(B-1)およびPET樹脂(B-2)の双
方の樹脂は、ともにGAI成形性、成形品の外観特性や
均一性などに優れているので、(B)成分の種類は、所
望する特性などに応じて、使い分けることができる。例
えば、GAI成形によっても成形体のひけおよびそりが
目立つ場合には、ポリカーボネート樹脂が好ましく、耐
加水分解性、耐候性が必要な場合は、PET樹脂が好ま
しい。
【0025】(B)成分の使用量は、GAI成形性など
を損なわない範囲で選択でき、例えば、(A)成分10
0重量部に対して5〜100重量部(例えば、10〜1
00重量部)、好ましくは10〜75重量部(例えば、
15〜50重量部)、特に10〜50重量部程度であ
る。(B)成分の使用量が少ないと、GAI成形時のガ
ス圧入前の溶融樹脂の流動変形などに伴って、ヘジテー
ションマーク・油じわなどの表面外観不良を抑制するこ
とが困難であり、多すぎると、成形サイクルの増加、離
型性の低下などが生じ、GAI成形上の問題が生じ易く
なる。
を損なわない範囲で選択でき、例えば、(A)成分10
0重量部に対して5〜100重量部(例えば、10〜1
00重量部)、好ましくは10〜75重量部(例えば、
15〜50重量部)、特に10〜50重量部程度であ
る。(B)成分の使用量が少ないと、GAI成形時のガ
ス圧入前の溶融樹脂の流動変形などに伴って、ヘジテー
ションマーク・油じわなどの表面外観不良を抑制するこ
とが困難であり、多すぎると、成形サイクルの増加、離
型性の低下などが生じ、GAI成形上の問題が生じ易く
なる。
【0026】前記(A)成分及び(B)成分で構成された
樹脂組成物はGAI成形性が高く、前記樹脂組成物をG
AI成形することにより、良好な外観特性(表面均一
性)を有するとともに、偏肉の少ない均一な肉厚の中空
部品を得ることが可能である。
樹脂組成物はGAI成形性が高く、前記樹脂組成物をG
AI成形することにより、良好な外観特性(表面均一
性)を有するとともに、偏肉の少ない均一な肉厚の中空
部品を得ることが可能である。
【0027】[添加剤]本発明の組成物には、熱可塑性
樹脂などに添加される一般的な添加剤を添加してもよ
い。添加剤としては、例えば、安定剤(酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤など)、帯電防止剤、
難燃剤、滑剤、離型剤、染料や顔料などの着色剤、充填
剤、可塑剤などが例示できる。特に耐熱性や熱的安定性
を向上させるための酸化防止剤、および離型剤の添加は
効果的である。
樹脂などに添加される一般的な添加剤を添加してもよ
い。添加剤としては、例えば、安定剤(酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤など)、帯電防止剤、
難燃剤、滑剤、離型剤、染料や顔料などの着色剤、充填
剤、可塑剤などが例示できる。特に耐熱性や熱的安定性
を向上させるための酸化防止剤、および離型剤の添加は
効果的である。
【0028】なかでも、特に(C)リン系化合物の添加
は、(A)PBT樹脂と(B)ポリカーボネート樹脂との
エステル交換反応を抑制する効果が高く、高い熱安定性
を保ち、かつガス圧入前の溶融樹脂の分解を抑制するの
で有効である。そのため、前記(C)リン系化合物を含
む樹脂組成物を用いると、長期間に亘り安定したGAI
成形が可能となる。(C)リン系化合物としては、主に
有機ホスファイトおよびリン酸金属塩が好適である。有
機ホスファイトのうちスピロ環などを有する化合物とし
ては、例えば、次のような化合物が例示できる。ジアル
キルペンタエリストリールジフォスファイト[例えば、
ジステアリルペンタエリストリールジフォスファイトな
どのジC2-18アルキルペンタエリストリールジフォスフ
ァイトなど]、ジフェニルペンタエリストリールジフォ
スファイト、ビス(アルキル置換フェニル)ペンタエリ
ストリールジフォスファイト[例えば、ビス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリストリールジフォ
スファイト,ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリストリールジフォスファイトなどのビス(ジ
C1-6 アルキルフェニル)ペンタエリストリールジフォ
スファイト;ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリストリールジフォスファイト、
ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェニル)
ペンタエリストリールジフォスファイトなどのビス
(2,6−ジC1-6アルキル−4−C1-4 アルキルフェ
ニル)ペンタエリストリールジフォスファイトなど]、
テトラキス(フェニル)−4,4′−ビフェニレンホス
ファイト、テトラキス(アルキル置換フェニル)−4,
4′−ビフェニレンホスファイト[例えば、テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフ
ェニレンホスファイト、テトラキス(2,6−ジ−t−
ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホスファイ
トなどのテトラキス(ジC1-6 アルキルフェニル)−
4,4′−ビフェニレンホスファイト;テトラキス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)−
4,4′−ビフェニレンホスファイトなどのテトラキス
(2,6−ジC1-6 アルキル−4−C1-4 アルキルフェ
ニル)−4,4′−ビフェニレンホスファイト]などが
例示できる。
は、(A)PBT樹脂と(B)ポリカーボネート樹脂との
エステル交換反応を抑制する効果が高く、高い熱安定性
を保ち、かつガス圧入前の溶融樹脂の分解を抑制するの
で有効である。そのため、前記(C)リン系化合物を含
む樹脂組成物を用いると、長期間に亘り安定したGAI
成形が可能となる。(C)リン系化合物としては、主に
有機ホスファイトおよびリン酸金属塩が好適である。有
機ホスファイトのうちスピロ環などを有する化合物とし
ては、例えば、次のような化合物が例示できる。ジアル
キルペンタエリストリールジフォスファイト[例えば、
ジステアリルペンタエリストリールジフォスファイトな
どのジC2-18アルキルペンタエリストリールジフォスフ
ァイトなど]、ジフェニルペンタエリストリールジフォ
スファイト、ビス(アルキル置換フェニル)ペンタエリ
ストリールジフォスファイト[例えば、ビス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリストリールジフォ
スファイト,ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリストリールジフォスファイトなどのビス(ジ
C1-6 アルキルフェニル)ペンタエリストリールジフォ
スファイト;ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリストリールジフォスファイト、
ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェニル)
ペンタエリストリールジフォスファイトなどのビス
(2,6−ジC1-6アルキル−4−C1-4 アルキルフェ
ニル)ペンタエリストリールジフォスファイトなど]、
テトラキス(フェニル)−4,4′−ビフェニレンホス
ファイト、テトラキス(アルキル置換フェニル)−4,
4′−ビフェニレンホスファイト[例えば、テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフ
ェニレンホスファイト、テトラキス(2,6−ジ−t−
ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホスファイ
トなどのテトラキス(ジC1-6 アルキルフェニル)−
4,4′−ビフェニレンホスファイト;テトラキス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)−
4,4′−ビフェニレンホスファイトなどのテトラキス
(2,6−ジC1-6 アルキル−4−C1-4 アルキルフェ
ニル)−4,4′−ビフェニレンホスファイト]などが
例示できる。
【0029】リン酸金属塩としては、例えば、第一リン
酸カルシウム、第一リン酸マグネシウムなどのリン酸ア
ルカリ土類金属塩、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸
カリウムなどのリン酸アルカリ金属塩、又はそれらの水
和物(1水和物など)などが挙げられる。これらのリン
系化合物は単独で又は二種以上組合わせて使用できる。
酸カルシウム、第一リン酸マグネシウムなどのリン酸ア
ルカリ土類金属塩、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸
カリウムなどのリン酸アルカリ金属塩、又はそれらの水
和物(1水和物など)などが挙げられる。これらのリン
系化合物は単独で又は二種以上組合わせて使用できる。
【0030】リン系化合物(C)の添加量は、例えば、
PBT樹脂(A)100重量部に対して、0.01〜5
重量部、好ましくは0.01〜2.0重量部、より好ま
しくは0.05〜0.8重量部程度である。リン系化合
物を添加しなかったり添加量が少ない場合には、上記の
通りエステル交換反応により熱安定性が低下し、添加量
が5重量部を越えると着色および添加剤由来のガスの影
響が大きくなり、成形体の表面外観の品位が低下しやす
い。
PBT樹脂(A)100重量部に対して、0.01〜5
重量部、好ましくは0.01〜2.0重量部、より好ま
しくは0.05〜0.8重量部程度である。リン系化合
物を添加しなかったり添加量が少ない場合には、上記の
通りエステル交換反応により熱安定性が低下し、添加量
が5重量部を越えると着色および添加剤由来のガスの影
響が大きくなり、成形体の表面外観の品位が低下しやす
い。
【0031】前記リン系化合物(C)は、より熱安定性
を高めるため、ヒンダードフェノール類に代表される酸
化防止剤と併用するのが効果的である。酸化防止剤は、
ヒンダードフェノール類に限らず、リン系、アミン系、
イオウ系、ヒドロキノン系、キノリン系酸化防止剤であ
ってもよい。酸化防止剤としては、通常、ヒンダードフ
ェノール類およびリン系酸化防止剤が使用される。
を高めるため、ヒンダードフェノール類に代表される酸
化防止剤と併用するのが効果的である。酸化防止剤は、
ヒンダードフェノール類に限らず、リン系、アミン系、
イオウ系、ヒドロキノン系、キノリン系酸化防止剤であ
ってもよい。酸化防止剤としては、通常、ヒンダードフ
ェノール類およびリン系酸化防止剤が使用される。
【0032】ヒンダードフェノール類には、例えば、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール;1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン;2,2′
−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)などのアルキレンビス
(t−ブチルフェノール)類;1,6−ヘキサンジオー
ル−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]などのC2-10アルキレ
ンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、グリセリン
トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]などのC3-8 アルキレン
トリオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];ペンタエリ
スリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのC
4-8 アルキレンテトラオール−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト];トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]などのジ又はトリオキシC2-4 アルキレンジ
オール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート];n−オクタデシ
ル−3−(4′,5′−ジ−t−ブチルフェノール)プ
ロピオネート、n−オクタデシル−3−(4′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェノール)プロピ
オネート、ステアリル−2−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェノール)プロピオネートなどの長
鎖アルキル基を有する(t−ブチルフェノール)プロピ
オネート類;ジステアリル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホネートなどのリン酸エス
テル類が含まれる。
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール;1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン;2,2′
−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)などのアルキレンビス
(t−ブチルフェノール)類;1,6−ヘキサンジオー
ル−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]などのC2-10アルキレ
ンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、グリセリン
トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]などのC3-8 アルキレン
トリオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];ペンタエリ
スリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのC
4-8 アルキレンテトラオール−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト];トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]などのジ又はトリオキシC2-4 アルキレンジ
オール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート];n−オクタデシ
ル−3−(4′,5′−ジ−t−ブチルフェノール)プ
ロピオネート、n−オクタデシル−3−(4′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェノール)プロピ
オネート、ステアリル−2−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェノール)プロピオネートなどの長
鎖アルキル基を有する(t−ブチルフェノール)プロピ
オネート類;ジステアリル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホネートなどのリン酸エス
テル類が含まれる。
【0033】リン系酸化防止剤には、例えば、トリフェ
ニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイ
ト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)オクチルホスファイト、4,4′−ブチリデン
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)ジトリデ
シルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4−
メチルフェニル)ホスファイトなどが含まれる。これら
の酸化防止剤は一種又は二種以上併用することができ
る。
ニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイ
ト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)オクチルホスファイト、4,4′−ブチリデン
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)ジトリデ
シルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4−
メチルフェニル)ホスファイトなどが含まれる。これら
の酸化防止剤は一種又は二種以上併用することができ
る。
【0034】前記酸化防止剤の含有量は、例えば、PB
T樹脂100重量部に対して、0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.7重量部(特に0.05〜0.
5重量部程度)の範囲から選択できる。
T樹脂100重量部に対して、0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.7重量部(特に0.05〜0.
5重量部程度)の範囲から選択できる。
【0035】本発明のGAI用樹脂組成物は、従来の樹
脂組成物の調製法として一般に用いられる設備と方法、
すなわち、本発明の樹脂組成物の構成成分を乾式又は湿
式混合(特に溶融混練)することにより容易に調製でき
る。例えば、(1)本発明の組成物の構成成分を所定量
一括混合して、一軸または二軸の押出し機で溶解混練
し、目的組成のペレットを得る方法、(2)原材料投入
口を2個以上有する一軸または二軸の押出し機で、第一
番目の投入口から樹脂、安定剤、顔料成分などを投入し
溶融混練した後、第二番目の原材料投入口から必要によ
り無機フィラー(充填剤)などを投入し、溶融混練して
目的組成のペレットを得る方法などにより本発明の樹脂
組成物を調製できる。
脂組成物の調製法として一般に用いられる設備と方法、
すなわち、本発明の樹脂組成物の構成成分を乾式又は湿
式混合(特に溶融混練)することにより容易に調製でき
る。例えば、(1)本発明の組成物の構成成分を所定量
一括混合して、一軸または二軸の押出し機で溶解混練
し、目的組成のペレットを得る方法、(2)原材料投入
口を2個以上有する一軸または二軸の押出し機で、第一
番目の投入口から樹脂、安定剤、顔料成分などを投入し
溶融混練した後、第二番目の原材料投入口から必要によ
り無機フィラー(充填剤)などを投入し、溶融混練して
目的組成のペレットを得る方法などにより本発明の樹脂
組成物を調製できる。
【0036】本発明の方法では、前記樹脂組成物を溶融
して、金型キャビテイ内に溶融樹脂を射出充填する工程
と、溶融樹脂の射出過程または射出充填後に、ノズルや
ニードルにより窒素などの加圧ガスを溶融樹脂中に注入
する工程とで構成されたガスアシスト射出成形法により
中空部を有する成形品を成形する。前記射出充填工程で
は、成形体の中空部の容積に応じて、キャビティ容積よ
りも小さな量で溶融樹脂が射出充填される。前記射出充
填工程において、図3に示されるように、ゲート3を通
じて金型キャビテイ1内に射出樹脂2が不均一に射出さ
れ流動変形すると、成形品にヘジテーションマークなど
が生成し、外観特性を低下させる。これに対して、本発
明の樹脂組成物を用いると、図2に示すように、射出樹
脂2が流動変形せず、金型キャビテイ1内で均一な形状
に射出され(例えば、金型キャビティに対応した形状に
射出され)、その形状を保持できる。そのため、肉厚が
均一であるとともに、多重しわ状のヘジテーションマー
クや油しわの生成を抑制でき、表面が均一で外観特性に
優れ、商品価値の高い中空成形品を得ることができる。
して、金型キャビテイ内に溶融樹脂を射出充填する工程
と、溶融樹脂の射出過程または射出充填後に、ノズルや
ニードルにより窒素などの加圧ガスを溶融樹脂中に注入
する工程とで構成されたガスアシスト射出成形法により
中空部を有する成形品を成形する。前記射出充填工程で
は、成形体の中空部の容積に応じて、キャビティ容積よ
りも小さな量で溶融樹脂が射出充填される。前記射出充
填工程において、図3に示されるように、ゲート3を通
じて金型キャビテイ1内に射出樹脂2が不均一に射出さ
れ流動変形すると、成形品にヘジテーションマークなど
が生成し、外観特性を低下させる。これに対して、本発
明の樹脂組成物を用いると、図2に示すように、射出樹
脂2が流動変形せず、金型キャビテイ1内で均一な形状
に射出され(例えば、金型キャビティに対応した形状に
射出され)、その形状を保持できる。そのため、肉厚が
均一であるとともに、多重しわ状のヘジテーションマー
クや油しわの生成を抑制でき、表面が均一で外観特性に
優れ、商品価値の高い中空成形品を得ることができる。
【0037】前記射出充填工程の後のガス注入工程で
は、図1に示されるように、不活性ガスが、可動式ガス
注入用ニードル4から射出した溶融樹脂2内に注入さ
れ、溶融樹脂が膨脹して金型キャビティ1に対応した形
状およびサイズの中空成形品が得られる。ガス注入工程
の後、冷却して金型から取り出すことにより、図1に示
されるように、中空部5を有する成形品6が得られる。
なお、GAI成形は、従来公知のGAI用成形機を使用
し、慣用の方法に準じて行うことができる。例えば、溶
融樹脂の射出量は、金型キャビティ容積の30〜80
%、特に50〜70%程度の範囲から選択してもよく、
ガスの注入圧は、樹脂組成物の溶融粘度などに応じて、
例えば、5〜500kg/cm2 、好ましくは10〜3
00kg/cm2 程度の範囲から選択してもよい。
は、図1に示されるように、不活性ガスが、可動式ガス
注入用ニードル4から射出した溶融樹脂2内に注入さ
れ、溶融樹脂が膨脹して金型キャビティ1に対応した形
状およびサイズの中空成形品が得られる。ガス注入工程
の後、冷却して金型から取り出すことにより、図1に示
されるように、中空部5を有する成形品6が得られる。
なお、GAI成形は、従来公知のGAI用成形機を使用
し、慣用の方法に準じて行うことができる。例えば、溶
融樹脂の射出量は、金型キャビティ容積の30〜80
%、特に50〜70%程度の範囲から選択してもよく、
ガスの注入圧は、樹脂組成物の溶融粘度などに応じて、
例えば、5〜500kg/cm2 、好ましくは10〜3
00kg/cm2 程度の範囲から選択してもよい。
【0038】本発明は、結晶性熱可塑性樹脂(エンジニ
アリングプラスチック)の一種であるPBT樹脂の特性
を備えた中空成形体を得るのに有用である。特に高い外
観特性および軽量化が必要とされる自動車内外装部品、
オフィスオートメーション機器(OA機器)、家電機器
の内部機構部品、外部カバー(ハウジングなど)などに
好適に用いられる。
アリングプラスチック)の一種であるPBT樹脂の特性
を備えた中空成形体を得るのに有用である。特に高い外
観特性および軽量化が必要とされる自動車内外装部品、
オフィスオートメーション機器(OA機器)、家電機器
の内部機構部品、外部カバー(ハウジングなど)などに
好適に用いられる。
【0039】
【発明の効果】本発明では、PBT樹脂と、ポリカーボ
ネート樹脂及び/又はPET樹脂とを組み合わせ、さら
に必要に応じてリン系化合物を添加するので、GAI成
形においてガス圧入前の溶融樹脂の流動変形を抑制でき
る。そのため、多重しわ状のヘジテーションマーク・油
じわなどによる表面外観特性の低下や偏肉などが生じに
くく、高い成形性で表面外観特性(表面均一性)および
均一性に優れる中空部品を得ることができる。また、結
晶性熱可塑性樹脂(エンジニアリングプラスチック)の
一種であるPBT樹脂を用いても、GAI成形法の利点
を最大限に活用しつつ、均一性の高い中空成形体を効率
よく製造することができる。
ネート樹脂及び/又はPET樹脂とを組み合わせ、さら
に必要に応じてリン系化合物を添加するので、GAI成
形においてガス圧入前の溶融樹脂の流動変形を抑制でき
る。そのため、多重しわ状のヘジテーションマーク・油
じわなどによる表面外観特性の低下や偏肉などが生じに
くく、高い成形性で表面外観特性(表面均一性)および
均一性に優れる中空部品を得ることができる。また、結
晶性熱可塑性樹脂(エンジニアリングプラスチック)の
一種であるPBT樹脂を用いても、GAI成形法の利点
を最大限に活用しつつ、均一性の高い中空成形体を効率
よく製造することができる。
【0040】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂(A-1)100
重量部に対して、ビスフェノールA型ポリカーボネート
樹脂(B-1)30重量部、さらにテトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホ
スファイト(C-1)0.30重量部を添加し、2軸押出
し機にて押出し、ペレット状樹脂組成物を調製した。得
られたペレット状樹脂組成物を射出成形機のシリンダー
内で溶融し、金型キャビテイ内に噴出した。シリンダ
ー、金型の温度はそれぞれ260℃、80℃に調整し、
樹脂の射出量はキャビテイ容積の約70%である。金型
キャビテイ形状の概略を図1に示す。樹脂射出から2秒
後に、圧力100Kg/cm2 の圧縮窒素ガスを、金型
キャビテイに配置した可動式ニードルから射出樹脂内に
注入して、樹脂を膨脹させ、金型キャビテイに転写させ
た。その後、ガスによる圧縮加圧状態を解除し、さらに
金型を冷却して成形品を取り出した。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂(A-1)100
重量部に対して、ビスフェノールA型ポリカーボネート
樹脂(B-1)30重量部、さらにテトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホ
スファイト(C-1)0.30重量部を添加し、2軸押出
し機にて押出し、ペレット状樹脂組成物を調製した。得
られたペレット状樹脂組成物を射出成形機のシリンダー
内で溶融し、金型キャビテイ内に噴出した。シリンダ
ー、金型の温度はそれぞれ260℃、80℃に調整し、
樹脂の射出量はキャビテイ容積の約70%である。金型
キャビテイ形状の概略を図1に示す。樹脂射出から2秒
後に、圧力100Kg/cm2 の圧縮窒素ガスを、金型
キャビテイに配置した可動式ニードルから射出樹脂内に
注入して、樹脂を膨脹させ、金型キャビテイに転写させ
た。その後、ガスによる圧縮加圧状態を解除し、さらに
金型を冷却して成形品を取り出した。
【0041】得られた成形品の表面状態(ヘジテーショ
ン・油じわ)、偏肉の程度を観察し、下記点数をつける
ことにより評価した。 (1)表面外観 1:ヘジテーション・油じわがなく、GAI成形品は良
好な外観である 2:流動末端に多少油じわが見られるものの、全体的に
良好な外観である 3:ヘジテーションが発生し、十分に金型転写していな
い 4:ガス漏れが生じ、所定の形状が得られない。また転
写不良が生じる (2)偏肉 1:ほぼ均一にガスが充填され、2〜3mm程度の均一
な肉厚である 2:流動末端に1mm程度の薄肉箇所が見られるもの
の、全体的には均一な肉厚である 3:厚肉部5mm程度、薄肉部1mm程度と偏肉部位が
2〜3個所みられる 4:極端な薄肉箇所があり偏肉が顕著である。又は一部
ガス漏れ跡が見られるまた、金型からの離型性について
も下記の基準で評価した。 (3)離型性 良:成形品が金型から容易に離型する 不可:成形品が金型から離型せず、形状破壊が生じる。
ン・油じわ)、偏肉の程度を観察し、下記点数をつける
ことにより評価した。 (1)表面外観 1:ヘジテーション・油じわがなく、GAI成形品は良
好な外観である 2:流動末端に多少油じわが見られるものの、全体的に
良好な外観である 3:ヘジテーションが発生し、十分に金型転写していな
い 4:ガス漏れが生じ、所定の形状が得られない。また転
写不良が生じる (2)偏肉 1:ほぼ均一にガスが充填され、2〜3mm程度の均一
な肉厚である 2:流動末端に1mm程度の薄肉箇所が見られるもの
の、全体的には均一な肉厚である 3:厚肉部5mm程度、薄肉部1mm程度と偏肉部位が
2〜3個所みられる 4:極端な薄肉箇所があり偏肉が顕著である。又は一部
ガス漏れ跡が見られるまた、金型からの離型性について
も下記の基準で評価した。 (3)離型性 良:成形品が金型から容易に離型する 不可:成形品が金型から離型せず、形状破壊が生じる。
【0042】実施例2
実施例1のポリカーボネート樹脂の使用量を15重量部
とする以外、実施例1と同様にして中空成形品の特性を
評価した。
とする以外、実施例1と同様にして中空成形品の特性を
評価した。
【0043】実施例3
実施例1のポリカーボネート樹脂に代えて、未変性ポリ
エチレンテレフタレート樹脂(B-2)を用いる以外、実
施例1と同様にして中空成形品の特性を評価した。
エチレンテレフタレート樹脂(B-2)を用いる以外、実
施例1と同様にして中空成形品の特性を評価した。
【0044】実施例4
実施例1の未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂に代
えて、テレフタル酸の12モル%をイソフタル酸で置換
した12モル%イソフタル酸変性ポリブチレンテレフタ
レート共重合体を用いる以外、実施例1と同様にして中
空成形品の特性を評価した。
えて、テレフタル酸の12モル%をイソフタル酸で置換
した12モル%イソフタル酸変性ポリブチレンテレフタ
レート共重合体を用いる以外、実施例1と同様にして中
空成形品の特性を評価した。
【0045】実施例5
実施例1のポリカーボネート樹脂に代えて、12モル%
イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレート共重合体
(B-3)を用いる以外、実施例1と同様にして中空成形
品の特性を評価した。
イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレート共重合体
(B-3)を用いる以外、実施例1と同様にして中空成形
品の特性を評価した。
【0046】比較例1〜2
実施例1の未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂のみ
(比較例1)、実施例4の12モル%イソフタル酸変性
ポリブチレンテレフタレート共重合体のみ(比較例2)
を用い、実施例1と同様にして中空成形品の特性を評価
した。
(比較例1)、実施例4の12モル%イソフタル酸変性
ポリブチレンテレフタレート共重合体のみ(比較例2)
を用い、実施例1と同様にして中空成形品の特性を評価
した。
【0047】結果を表に示す。
【0048】
【表1】
表から明らかなように、実施例では、高い離型性で、表
面外観特性および均一性に優れる中空成形品が得られ
た。
面外観特性および均一性に優れる中空成形品が得られ
た。
【図1】図1は本発明および実施例1で得られた中空成
形品の概念図である。
形品の概念図である。
【図2】図2は本発明および実施例1においてガス圧入
前の溶融樹脂の状態を示す概念図である。
前の溶融樹脂の状態を示す概念図である。
【図3】図3は従来技術および比較例1においてガス圧
入前の溶融樹脂の状態を示す概念図である。
入前の溶融樹脂の状態を示す概念図である。
1…金型キャビティ
2…射出溶融樹脂
4…ガス注入用ニードル
5…中空部
6…成形品
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
// B29K 67:00 B29K 67:00
69:00 69:00
B29L 22:00 B29L 22:00
Claims (9)
- 【請求項1】 (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂
と、(B)ポリカーボネート樹脂(B-1)およびポリエチ
レンテレフタレート樹脂(B-2)から選択された少なく
とも一種の樹脂と、(C)リン系化合物とで構成されて
いるガスアシスト射出成形用樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂
100重量部に対して、(B)ポリカーボネート樹脂(B
-1)およびポリエチレンテレフタレート樹脂(B-2)か
ら選択された少なくとも一種の樹脂5〜100重量部を
含有する請求項1記載のガスアシスト射出成形用樹脂組
成物。 - 【請求項3】 ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)
が、コモノマーユニットを含有する共重合樹脂である請
求項1又は2記載のガスアシスト射出成形用樹脂組成
物。 - 【請求項4】 ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)
が、5〜40モル%のコモノマーユニットを含有する共
重合樹脂である請求項1〜3のいずれかの項に記載のガ
スアシスト射出成形用樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)
が、コモノマーユニットとしてイソフタル酸残基および
/またはアルキレングリコール残基を含有する共重合樹
脂である請求項1〜4のいずれかの項に記載のガスアシ
スト射出成形用樹脂組成物。 - 【請求項6】 ポリエチレンテレフタレート樹脂(B-
2)が、コモノマーユニットを含有する共重合樹脂であ
る請求項1〜5のいずれかの項に記載のガスアシスト射
出成形用樹脂組成物。 - 【請求項7】 (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂
100重量部に対して、(C)リン系化合物0.01〜
5重量部を含有する請求項1〜6のいずれかの項に記載
のガスアシスト射出成形用樹脂組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの項に記載の樹
脂組成物を用いて、ガスアシスト射出成形し、中空部を
有する成形品を成形する方法。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかの項に記載の樹
脂組成物で構成され、かつガスアシスト成形法により成
形された中空成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20500897A JP3406484B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | ガスアシスト射出成形用樹脂組成物および成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20500897A JP3406484B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | ガスアシスト射出成形用樹脂組成物および成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149938A JPH1149938A (ja) | 1999-02-23 |
JP3406484B2 true JP3406484B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=16499931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20500897A Ceased JP3406484B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | ガスアシスト射出成形用樹脂組成物および成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3406484B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60111318T2 (de) | 2000-09-05 | 2006-05-11 | Toyo Boseki K.K. | Polyesterfolie, ihre Verwendung und aus dieser Folie hergestelltes laminiertes Metallblech, und aus diesem Blech hergestellte Metalldose und Metalldeckel |
JP4784111B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2011-10-05 | 東レ株式会社 | ポリエステル樹脂組成物 |
JP5564269B2 (ja) * | 2010-01-08 | 2014-07-30 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 成形用原料ペレットの製造方法 |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP20500897A patent/JP3406484B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1149938A (ja) | 1999-02-23 |
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