JP3405505B2 - 磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー - Google Patents

磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー

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JP3405505B2
JP3405505B2 JP02381397A JP2381397A JP3405505B2 JP 3405505 B2 JP3405505 B2 JP 3405505B2 JP 02381397 A JP02381397 A JP 02381397A JP 2381397 A JP2381397 A JP 2381397A JP 3405505 B2 JP3405505 B2 JP 3405505B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜コイルを用い
磁気記録装置用磁気ヘッドスライダーに関し、特にコ
ンピューターの補助記憶装置として用いられるハードデ
ィスク装置およびフロッピーディスク装置の磁気記録装
置に使用する磁気記録装置用磁気ヘッドスライダーに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置はフロッピーディスク装置
に代表されるフレキシブルな媒体を用いたものと、ハー
ドディスク装置に代表されるハードな媒体を用いたもの
に分類される。現在120メガバイト程度以下の記録容
量域では基板にフレキシブルなプラスティックフィルム
を用いるタイプが主流であり、それ以上の記録容量域で
は前述の固定型磁気記録装置で使用されているハードな
ガラス、アルミ板等を用いるタイプとが主流となってい
る。前者のフレキシブルな媒体は数百回転から数千回転
の回転数で回転して磁気ヘッドスライダーと接触しなが
ら情報の書込みと読み出しを行なっており、一方後者の
ハードな媒体は数千回転で回転し、磁気ヘッドスライダ
ーは数十nmの浮上量で媒体から浮上しながら情報の書込
みと読み出しを行なっている。
【0003】媒体の基本構造を要約すると、両タイプ共
多少の違いはあるが一般的には基板上に下地膜があり、
その表面にγ−Fe2 3 、Co変成γ−Fe23
CrO2 ,Fe系合金、バリウムフェライト等の磁性粉
末が単層または多層構造で塗布されており、更にアモル
ファスカーボン膜、DLC(ダイアモンドライクカーボ
ン)膜、SiO2 膜等で保護され、最表面部にはフッ素
系等の潤滑膜が塗られている。一方、磁気ヘッドスライ
ダーはジルコニアZrO2 、チタン酸バリウムBaTi
3 、チタン酸カルシウムCaTiO3 、アルチックA
23 −TiO3 等の非磁性のセラミック材からなる
ハウジングと、微小ギャップを有し書込みや読み出しを
行うためのフェライトコア部から成る。
【0004】ところで、前述のようにフレキシブルなタ
イプの磁気記録媒体を用いたタイプは高回転数で磁気ヘ
ッドスライダーと接触する為、磁気ヘッドスライダーの
媒体と接する部分は摩耗し易い。この様な現象はハード
な媒体についても同様に発生する可能性があるが、フレ
キシブルな媒体は、所定の加圧力で局部的に弾性変形を
起こしながら磁気ヘッドスライダーと高回転で接触する
構造のため、ハードな媒体に比べ摩耗し易い。従来は固
定型のハードな媒体に対応する磁気ヘッドスライダーと
して、たとえば特開平6ー20245号公報、特開平6
ー76223号公報、特開平6ー76224号公報等に
記載されているものがある。
【0005】これらの公開公報に記載されているものの
うち、特開平6ー20245号公報に記載されている一
例を詳細に説明する。図20はこの従来型磁気ヘッドス
ライダーを示す一部拡大斜視図である。図20から明ら
かなように、磁気ヘッドスライダーは、1つのコーナー
に三角形の切り溝101を設けた非磁性体からなる基板
100の上面102の両側にレール103、104が形
成され、該レール103、104の間は、空気流通路と
なっている。そして、基板100の側面には、未図示の
磁気記録媒体に対してデータの読み書きを行うコア部1
05が張り付けれている。また、コア部105には読
み書き用コイル106が巻回されている。図20の拡大
部分から分かるように、コア部105の先端部は傾斜部
107が設けられており、レール104と同一面は幅が
狭く形成され、その幅108は高密度記録用媒体のトラ
ック幅と同じ幅に形成されている。なお、109はコア
部の内側に貼り付けられ、磁気抵抗を減じる磁性膜であ
り、110はコア部間に形成されたギャップである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図20、図21から分
かるように、コア部105の位置はレールの外側側面で
磁気記録媒体走行方向に対し平行に配置されている。磁
気記録媒体回転時には、フレキシブルな磁気記録媒体に
しろ、ハードな磁気記録媒体にしろ、正常に該媒体が回
転し、磁気ヘッドスライダーが振動したりしていないと
きには、磁気ヘッドスライダーと磁気記録媒体の間の空
気の流体力学的作用により、コア部105の摺動面は所
定の浮上量を得て磁気記録媒体に接触すること無く安定
した走行を得る。しかし、たとえば磁気ヘッドスライダ
ーがフレキシブルな磁気記録媒体上で走行しているとき
に媒体の走行面が何らかの原因で移動した場合、磁気記
録媒体と磁気ヘッドスライダーとが接触し、図22に示
すように、フレキシブルな磁気記録媒体111が局部的
に弾性変形を起こしながら磁気ヘッドスライダーと高速
回転で接触するので、磁気ヘッドスライダーの外周部1
12が摩耗し、かつコア部105の先端部分の端面11
3が磨耗したり欠落したりする。さらに、磁気ヘッドス
ライダーがハードな磁気記録媒体上で走行しているとき
に、何らかの原因で磁気ヘッドスライダーが振動して、
ハードな磁気記録媒体と、磁気ヘッドスライダーのコア
部105の端面とが接触した場合にも、磁気ヘッドスラ
イダーの外周部112が摩耗し、かつコア部105の先
端部分の端面113が磨耗したり欠落したりすることが
ある。
【0007】またコア部は、ギャップ部の近傍を磁気記
録媒体のトラック部の幅に研磨により整合させた後、磁
気ヘッドスライダに組み込むため、この部分が組立の際
に破損しやすく、またコア部105に巻回されているコ
イル106は導線を巻回したものであるから、自動組立
にせよ、手動組立にせよ、コア部105へのコイル10
6の組み込みには精緻な組立技術と、組立に長時間を要
する。
【0008】本発明は、上述のような種々の不都合な点
を改善しようとするものであり、その目的は、走行する
磁気記録媒体に対してデータの書き込み及び読み出しを
行う磁気ヘッドスライダーにおいて、該磁気ヘッドスラ
イダーがハード又はフレキシブルな磁気記録媒体と接触
してもコア部の先端が磨耗したり欠落したりせず、安定
にデータの書き込み読みだしができる磁気ヘッドスライ
ダーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の如き発明の目的を
達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、非
磁性体により構成され、磁気記録媒体と対向する面に浮
上力発生用のレール部を有するハウジングと、該ハウジ
ングにデータの読み書きを行うコア部を設けた磁気記録
装置用磁気ヘッドスライダーにおいて、前記ハウジング
を分割して構成すると共に、一方のハウジングの磁気記
録媒体進行方向と直交する方向の幅は他方のハウジング
の幅よりも幅狭に形成され、前記一方のハウジングはそ
のハウジング接合面の空気流出端側であって前記レール
部の端面にギャップ部を有するコア部が固定されてな
り、前記他方のハウジングはそのハウジング接合面の前
記コア部と対向する部分には前記コア部がはまり込むた
めの溝が形成されるとともにレール面と反対側の面であ
る裏面側の前記溝に接する箇所には前記コア部と接合す
るための接合面を形成した薄膜コイルが配設されてな
り、 前記一方のハウジングと前記他方のハウジングは前
記コア部が前記溝にはまり込むとともに前記薄膜コイル
の接合面と前記コア部が接合するように接着されてなる
ことを特徴とする磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー
を提供する。
【0010】本願の請求項2に記載の発明は請求項1に
記載の発明に加えて、前記コア部のギャップ部近傍には
狭小部が形成され、該狭小部が磁気記録媒体のトラック
幅と同じ幅にて形成されてなることを特徴とする磁気記
録装置用磁気ヘッドスライダー。本願の請求項3に記載
の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記狭小部
はコア部の厚みが漸減する傾斜状にて形成されてなるこ
とを特徴とする磁気記録装置用磁気ヘッドスライダーを
提供する。本願の請求項4に記載の発明は、請求項1に
記載の発明に加えて、前記ハウジングが非磁性体である
ジルコニア材にて形成されてなることを特徴とする磁気
記録装置用磁気ヘッドスライダーを提供する。本願の請
求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え
て、前記コア部はフェライトからなると共にギャップ部
には磁性膜が形成されてなることを特徴とする磁気記録
装置用磁気ヘッドスライダーを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて詳細に説明する。図1乃至図6は本発明に係
る薄膜コイルを用いた磁気記録装置用磁気ヘッドスライ
ダーを示す図で、図1は該磁気記録装置用ヘッドスライ
ダーをレール面すなわち磁気記録媒体と対向する面側か
らみた斜視図であり、図2は図1に示す磁気記録装置用
磁気ヘッドスライダーを展開しコア部を示す斜視図であ
り、図3は同じく図1に示す磁気記録装置用磁気ヘッド
スライダーを展開し、コア部の反対面を示す斜視図であ
る。図4は磁気記録装置用ヘッドスライダーを、磁気記
録媒体と対向する面と反対側からみた斜視図であり、図
5は図4に示す磁気記録装置用磁気ヘッドスライダーを
展開して示した斜視図であり、図6は同じく図4に示す
磁気記録装置用磁気ヘッドスライダーを展開し、コア部
の反対面を示す斜視図である。
【0012】本発明に係る磁気記録装置用磁気ヘッドス
ライダーは、中央の長手方向に走るハウジング接合面1
により分割されるコアハウジング2とコイルハウジング
3とを有する。これらコアハウジング2とコイルハウジ
ング3は、磨耗に強いジルコニア(ZrO2 )材により
形成されている。コアハウジング2とコイルハウジング
3の磁気媒体と対向する面4側には、それぞれ2個ずつ
のレール部5、6、7、8が突出形成されている。そし
てこれらレール部は磁気記録媒体の進行方向に対して2
個の並置され、かつ磁気記録媒体の進行方向に沿って2
個ずつ配置されている。
【0013】図1及び図2において、9はコア部であ
り、コアハウジング2の側面に固定されている。コア部
9は単結晶フェライトから構成される2個のコアピース
からなり、それらの接近した面にはギャップ部10が形
成されている。コア部9の他方の先端には後に述べる薄
膜コイル部との接合面11が形成されている。コア部9
のギャップ部10が形成されている端部は長手方向に”
L”型に切削して、溝10’が形成され、レール部6の
側面には磁気記録媒体のトラックの幅と同じ幅をもった
コア部9の狭小部9”が形成されている。コア部9のギ
ャップに近い内側には従来例のものと同様に、FeTa
N膜からなる磁性膜9’が貼着されている。コイルハウ
ジング3の裏面側には薄膜コイルの引出端子12が形成
されている。なお、薄膜コイルについては後に詳細に述
べる。
【0014】レール部5と7の前面は少し傾斜してい
て、空気流入端13、14が形成されている。レール部
6と8の後端は傾斜していて、空気流出端15、16が
形成されている。図3から分かるように、コイルハウジ
ング3側のハウジング接合面1の下面には、コア部9の
接合面11と接合する接合面17が形成されている。
【0015】図4、図5、図6から明らかなように、コ
イルハウジング3の裏面側にはジルコニア(ZrO2
材からなる非磁性板18が貼付されており、コア部9と
対向する部分は一部切り欠かれて、その部分には薄膜コ
イル部19がはめ込まれている。薄膜コイル部19はパ
ーマロイ(NiFe)からなる板状体20の表面に銅か
らなるコイル21が被着されており、そのコイル21は
非磁性板18の表面に被着された銅からなる引出端子1
2と接続されている。また、板状体20の側面に形成さ
れた接合面17はコア部9の接合面11と接触する。こ
の際の接合面の接着層の厚さは磁気回路の効率低下を抑
えるため、数μm 以下にすることが望ましい。図7から
明らかなように、レール部6、8の側縁には研磨による
アールが付せられ、緩衝部6’、8’が形成されてい
る。なお、図7には示してはいないが、レール部5、7
にも緩衝部が形成されている。
【0016】次に本発明に係る上記実施の形態の動作に
ついて、説明する。図8は回転するフレキシブルな磁気
記録媒体22の走行面に磁気ヘッドスライダー24が所
定の荷重で接触している状態を示す断面図である。磁気
ヘッドスライダー24のコア部9はレール部6、8の間
に配置され、高速回転するフレキシブルな媒体22に対
して局部的にはレール部6、8の外周部に形成された緩
衝部6’、8’と接触し、フレキシブルな磁気記録媒体
22の弾性変形による撓みによりコア部9の狭小面9”
と磁気記録媒体22との間にはギャップ23が発生す
る。このギャップ23は数十nm以下なので、媒体22と
の電磁変換効率を低下させることはない。
【0017】本発明では、このギャップ23が生じるこ
とにより、図22に示す従来の磁気ヘッドスライダーの
ように、コア部105の先端の媒体走行面と対向する部
分に形成されるリードライト用ギャップ部の狭小部11
3が磁気記録媒体111と接触して削り取られるような
ことは無い。
【0018】上述の実施の形態では、一方のコアハウジ
ング2の側面に、走行面に対して平行にコア部9が接着
されているが、図9に示すように、コアハウジング2の
媒体走行面に接するハウジング接合面1に、コア部9が
はまり込む所定の寸法の溝25を設け、この溝25内に
コア部9を埋め込ませて接着し、コアハウジング2のハ
ウジング接合面1とコア部8の側面を研磨して平坦化し
た後、コアハウジング2とコイルハウジング3とを接着
してもよい。
【0019】上記薄膜コイルを用いた磁気記録装置用
気ヘッドスライダーの製造方法について図面を用いて詳
細に説明する。先ず、図10の特に丸円内に拡大して示
すように、細長矩形状に形成されたフェライト棒40と
41それぞれから互いに対向する方向にギャップを構成
する凸部42を複数個長手方向に加工形成する。次に、
それぞれの細長矩形状のフェライト棒40、41のリー
ドライト用のギャップ部10に相当する面に磁性膜( M
IG膜) 9’をスパッタ法等で成膜する。 更に、細長
矩形状フェライト棒40、41のリードライト用のギャ
ップ部10に相当する面43をガラスボンド用ガラスで
固定し、図10に示すように、コア部を縦方向に複数個
形成した棒状のものを形成する。
【0020】次に図11に示すように、予め鏡面状態に
研磨したジルコニアからなる非磁性板44の片面にスパ
ッタリング法によりガラスボンド用のガラス薄膜45を
被着する。図12に示すように、フェライト棒40、4
1を接着したものをこのガラス薄膜45を被着した面
に、10〜20列規定の位置に配置、仮固定し、電気炉
中で該ガラス薄膜45を400℃程度の加熱で溶かすこ
とによりフェライト棒40、41を結合したものを非磁
性板44上に固定する。次に図12の矢印方向に細断し
て、複数個のコア部9が接着されたジルコニア棒55を
切り出す。なお、図10の拡大円内の斜視図の中の46
は切断線を示す。その後、図13に示すように、複数個
のコア部9を接合した接合面47の反対側の面にコア接
合面と平行方向に深さ100μm前後のコーナーカット
48を研削加工する。
【0021】更に各コア部9に狭小部9”を残して研削
加工により溝10’を形成する。この際、コア部9のギ
ャップ部10近傍の形状は、図20に示すように、従来
のサイドコア型の磁気ヘッドスライダーと同様のテーパ
ー形状としてもよく、或いは図2に示すように”」”型
に切削して溝10’を形成してもよい。高記録密度用の
磁気記録媒体のトラック幅は極めて狭いので、このトラ
ック幅に対応する幅狭のコア部を磁気ヘッドスライダー
のハウジングに接着する場合、従来の方法では幅狭に研
磨加工し終わったコア部を磁気ヘッドのスライダーに接
着するので、コア部の破損が多いが、本発明の製造方法
では、研磨加工が完全に終了していないある程度の厚み
をもった半製品のコア部をハウジングに接着した後、ギ
ャップ部近傍を研磨加工するので破損する率が従来のも
のと比較して低くかつ歩留まりが良い。
【0022】次に、非磁性板18となるジルコニア(Z
rO2 )材の薄板に予め薄膜コイル部19がはまり込む
四角形の穴を多数あけ、引出端子12を被着した板状体
を用意し、さらに図14に示すように、コーナーカット
49を施し、コア部9がはまり込む溝50を形成したの
ち、レール部7、8となる凸条51を形成したジルコニ
ア(ZrO2 )材からなる棒状体52を、前記の板状体
上にガラス接着し、該板状体を棒状体52に従って切断
し、図14に示すように、コイルハウジングの連続体5
3を形成する。ついで、該連続体53の非磁性板18に
あけられた切欠部に、予め周知の方法で作成しておいた
薄膜コイル部19をはめ込み接着し、コイルの端子と引
出端子とを電気的に接続する。
【0023】次いで、図13において示した複数個のコ
ア部9を接着した非磁性のジルコニア棒55と図14に
示す連続体53とを、図15に示すように、エポキシ接
着剤あるいは100℃乃至200℃程度の融点を有する
低融点ガラスにて接着する。このように連続体53とジ
ルコニア棒55とを接着した基体の、レール部となる
面、 即ち図16中の矢印面を研磨し、ギャップ深さを
研削調整する。このギャップ深さは、2つのコアピース
の先端が向き合っている長さである。
【0024】ギャップの深さの寸法精度は磁気ヘッドの
性能に大きい影響を与えるが、本発明の製造方法による
研磨加工はギャップ深さを監視しながら加工できるの
で、極めて、高精度な加工ができる。上述のような研磨
工程終了後、図17に示すよう連続体53とジルコニア
棒55とを接着したものを規定の寸法に細断することに
よって個々の磁気ヘッドスライダー24を作成する。こ
こで完成した磁気ヘッドスライダーは、図20に示す特
開平6ー20245号公報に記載されているような2本
のレール部57、58を備えたものであるが、図18に
示すように、これら2本のレール部の中央を研磨して溝
56を形成し、図1に示すように、4つのレール部を形
成してもよい。レール部を2つ形成したものあるいは4
つ形成したものにせよ、空気流入端に30分〜1度の傾
斜面を形成し、空気流出端に10度〜30度の傾斜面を
研磨により設ける。図18は、レール部を4つ設けた形
式の磁気ヘッドスライダーに空気流入端13、14と空
気流出端15、16を設けた例を示す。
【0025】次に、図19に示すように、該レール部
5、6、7、8内側を除く周辺を研磨して緩衝部6’、
8’を形成し、媒体との接触時の摩擦を減らす。レール
部の内側にはコア部が配置されているため、緩衝部を設
けないが、レール部5、6とレール部7、8との間隔を
狭くすることにより、媒体と磁気ヘッドスライダーとの
接触時の摩擦と、その摩擦によるコア部端面の摩耗を防
ぎ、ギャップ深さ、コア部の狭小部の幅の減寸、或いは
変形を抑制し、電磁変換特性に対する悪影響を回避する
ことができる。
【0026】以上、本発明を上述の実施の形態により説
明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が
可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排
除するものではない。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
非磁性体により構成され、磁気記録媒体と対向する面に
浮上力発生用のレール部を有するハウジングと、該ハウ
ジングにデータの読み出し・書き込みを行うコア部を設
けた磁気ヘッドスライダーにおいて、該ハウジングを分
割して構成すると共に、これらハウジングを結合した間
にコア部を配置し、該データの読み出し・書き込みを行
うコア部のギャップ部をレール部表面とほぼ同一面に配
置した構成を有するので、たとえば磁気ヘッドスライダ
ーがフレキシブルな磁気記録媒体上で走行しているとき
に媒体の走行面が何らかの原因で移動し、磁気記録媒体
と磁気ヘッドスライダーとが接触しても、コア部が磁気
記録媒体と接触しないので、これが磨耗したり損傷した
りはしない。また、一方のハウジングの側面にコア部を
構成するコアピースを貼着した後、コアピースのギャッ
プ部近傍を研磨してコア部の幅を磁気記録媒体のトラッ
ク部の幅に整合させ、コア部の幅の整合工程が終了した
後、一方のハウジングと他方のハウジングとをコア部を
挟んで接合するので、コア部を磁気ヘッドスライダーに
組み込む際、これが破損することが無く、また、薄膜コ
イルを用いているので、組立も極めて簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー
のレール面からみた斜視図。
【図2】ハウジングを分解して示した斜視図。
【図3】ハウジングを分解して図2と異なる方向から示
した斜視図。
【図4】本発明の磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー
の裏面から見た斜視図。
【図5】ハウジングを分解して裏面から示した斜視図。
【図6】ハウジングを分解して図5とは異なる方向から
示した斜視図。
【図7】図1のAーA’線に沿って切断した断面図。
【図8】本発明の磁気ヘッドスライダーが回転するフレ
キシブルな媒体走行面に所定の荷重で接触している状態
を示す断面図。
【図9】本発明の他の実施形態を示す分解斜視図。
【図10】本発明の製造方法の製造工程を説明する一部
拡大斜視図。
【図11】本発明の製造方法に用いる非磁性板の斜視
図。
【図12】本発明の製造方法において、非磁性板にコア
ピースを貼着した状態を示す斜視図。
【図13】本発明の製造方法に用いるジルコニア棒を示
す斜視図。
【図14】本発明の製造方法に用いる棒状体の斜視図。
【図15】ジルコニア棒と棒状体とを接合した状態を示
す斜視図。
【図16】本発明の製造方法の一過程における半製品を
示す斜視図。
【図17】本発明の製造方法により製造された磁気ヘッ
ドスライダーを示す斜視図。
【図18】本発明の製造方法の他の実施形態により製造
された磁気ヘッドスライダーの半製品の斜視図。
【図19】本発明の製造方法の他の実施形態により製造
された磁気ヘッドスライダーの完成品の斜視図。
【図20】従来の磁気ヘッドスライダーの斜視図。
【図21】図20のBーB’線に沿って切断して示した
磁気ヘッドスライダーの断面図。
【図22】従来の磁気ヘッドスライダーが磁気記録媒体
と接触した状態を示す断面図。
【符号の説明】 1・・・・・・・ハウジング接合面 2・・・・・・・コアハウジング 3・・・・・・・コイルハウジング 4・・・・・・・磁気媒体と対向する面 5・・・・・・・レール部 6・・・・・・・レール部 6’・・・・・・緩衝部 7・・・・・・・レール部 8・・・・・・・レール部 8’・・・・・・緩衝部 9・・・・・・・コア部 9’・・・・・・磁性膜 9”・・・・・・狭小部 10・・・・・・・ギャップ部 10’・・・・・・溝 11・・・・・・・接合面 12・・・・・・・引出端子 13・・・・・・・空気流入端 14・・・・・・・空気流入端 15・・・・・・・空気流出端 16・・・・・・・空気流出端 17・・・・・・・接合面 18・・・・・・・非磁性板 19・・・・・・・薄膜コイル部 20・・・・・・・板状体 21・・・・・・・コイル 22・・・・・・・磁気記録媒体 23・・・・・・・ギャップ 24・・・・・・・磁気ヘッドスライダー 25・・・・・・・溝 40・・・・・・・フェライト棒 41・・・・・・・フェライト棒 42・・・・・・・凸部 43・・・・・・・面 44・・・・・・・非磁性板 45・・・・・・・ガラス薄膜 46・・・・・・・切断線 47・・・・・・・接合面 48・・・・・・・コーナーカット 49・・・・・・・コーナーカット 50・・・・・・・溝 51・・・・・・・凸条 52・・・・・・・棒状体 53・・・・・・・連続体 54・・・・・・・接合面 55・・・・・・・ジルコニア棒 56・・・・・・・溝 57・・・・・・・レール部 58・・・・・・・レール部 100・・・・・・・基板 101・・・・・・・切り溝 102・・・・・・・上面 103・・・・・・・レール 104・・・・・・・レール 105・・・・・・・コアー部 106・・・・・・・読み書き用コイル 107・・・・・・・傾斜部 108・・・・・・・幅 109・・・・・・・磁性膜 110・・・・・・・ギャップ 111・・・・・・・磁気記録媒体 112・・・・・・・外周部 113・・・・・・・ギャップ深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−295411(JP,A) 特開 平1−229452(JP,A) 特開 平6−28609(JP,A) 特開 平7−129945(JP,A) 特開 平6−68407(JP,A) 特開 平5−28451(JP,A) 特開 平7−192241(JP,A) 特開 平7−182627(JP,A) 特開 平6−274826(JP,A) 特開 平10−149510(JP,A) 特開 平10−149511(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/127 - 5/17 G11B 5/31 - 5/325 G11B 5/56 - 5/60 G11B 17/32 - 17/34 G11B 21/16 - 21/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性体により構成され、磁気記録媒体と
    対向する面に浮上力発生用のレール部を有するハウジン
    グと、該ハウジングにデータの読み書きを行うコア部を
    設けた磁気記録装置用磁気ヘッドスライダーにおいて、前記ハウジングを分割して構成すると共に、一方のハウ
    ジングの磁気記録媒体進行方向と直交する方向の幅は他
    方のハウジングの幅よりも幅狭に形成され、 前記一方のハウジングはそのハウジング接合面の空気流
    出端側であって前記レール部の端面にギャップ部を有す
    るコア部が固定されてなり、 前記他方のハウジングはそのハウジング接合面の前記コ
    ア部と対向する部分には前記コア部がはまり込むための
    溝が形成されるとともにレール面と反対側の面である裏
    面側の前記溝に接する箇所には前記コア部と接合するた
    めの接合面を形成した薄膜コイルが配設されてなり、 前記一方のハウジングと前記他方のハウジングは前記コ
    ア部が前記溝にはまり込むとともに前記薄膜コイルの接
    合面と前記コア部が接合するように接着されてなること
    を特徴とする磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー。
  2. 【請求項2】 前記コア部のギャップ部近傍には狭小部が
    形成され、該狭小部が磁気記録媒体のトラック幅と同じ
    幅にて形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー。
  3. 【請求項3】 前記狭小部はコア部の厚みが漸減する傾斜
    状にて形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングが非磁性体であるジルコニ
    ア材にて形成されてなることを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー。
  5. 【請求項5】 前記コア部はフェライトからなると共にギ
    ャップ部には磁性膜が形成されてなることを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録装置用磁気ヘッドスライダー。
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