JP3405238B2 - 材料試験機 - Google Patents

材料試験機

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JP3405238B2
JP3405238B2 JP35463998A JP35463998A JP3405238B2 JP 3405238 B2 JP3405238 B2 JP 3405238B2 JP 35463998 A JP35463998 A JP 35463998A JP 35463998 A JP35463998 A JP 35463998A JP 3405238 B2 JP3405238 B2 JP 3405238B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力により駆動
力を発生する動電形アクチュエータを用いた材料試験機
に関する。 【0002】 【従来の技術】試験片に任意波形の荷重を負荷して疲労
強度試験を行う材料試験機では、試験片である高分子材
料やマイクロマシンの機構部品などの試験対象の多様化
が進むにつれて負荷する荷重の絶対値が小さくなり、荷
重制御精度をより高めた材料試験機が求められている。 【0003】そこで、任意波形で低負荷を与える負荷用
アクチュエータとして油圧シリンダを用いたものに代わ
り、動電形アクチュエータを用いた材料試験機が知られ
ている。動電形アクチュエータは、永久磁石で形成され
た磁気回路の中で永久磁石に対して可動なボビンにコイ
ルを巻き回し、コイルに駆動電流を供給することによ
り、ボビンに推力を発生させるものである。 【0004】図7に示すように、動電形アクチュエータ
を用いた材料試験機は、試験片を負荷する動電形アクチ
ュエータ61と、試験片を目標値で負荷するための目標
信号を与える目標信号発生回路62と、試験片の変位を
検出する変位センサ63と、センサ63で検出した変位
と目標信号との偏差を求め、PID回路などを介してア
クチュエータ駆動信号を生成して動電形アクチュエータ
61へ供給するフィードバック制御回路64とを備え
る。試験片を変位フィードバック制御する場合、目標信
号発生回路62は、たとえば、正弦波等の目標信号を出
力する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】材料試験機で試験片の
試験を開始する場合、アクチュエータ61の初期位置が
目標信号発生回路62が出力する目標値と大きく離れて
いると、試験片の変位を検出する変位センサ63からは
大きな値が出力され、この値に基づきフィードバック制
御回路64は動電形アクチュエータ61へ大きなアクチ
ュエータ駆動信号を出力する。 【0006】すなわち、動電形アクチュエータ6の初期
位置と目標位置との差が大きいと制御回路64の立ち上
げ時の動作で動電形アクチュエータ61に過大電流が流
れ、動電形アクチュエータ61が急激に起動する。この
ため、変位の目標値に対して制御出力量に行き過ぎ量が
発生したときは、試験片に設定値以上の負荷がかかり、
試験片を破損したり、つかみ具およびセンサなどの材料
試験機自身を損傷することがあった。 【0007】本発明の目的は、動電形アクチュエータの
急激な起動動作を防止する材料試験機を提供することに
ある。 【0008】 【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図2
を参照して本発明を説明する。請求項1の発明は、試験
片TPに負荷荷重を与える動電形アクチュエータ6と、
設定値に対応した信号を発生する信号発生回路41と、
試験片TPの変位あるいは負荷荷重を検出する検出セン
サ25と、発生信号と検出信号とに基づいて動電形アク
チュエータ6をフィードバック制御する制御回路50と
を備えた材料試験機に適用される。そして、制御回路5
0は、動電形アクチュエータ6の駆動を開始する際に徐
々にアクチュエータ6を駆動するように、フィードバッ
ク制御の加算点52およびアクチュエータ6間でアクチ
ュエータ6の入力信号を制限することにより、上述した
目的を達成する。 【0009】なお、上記課題を解決するための手段で
は、わかりやすく説明するために実施の形態の図と対応
づけたが、これにより本発明が実施の形態に限定される
ものではない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
よる材料試験機を示す図である。この材料試験機は、固
定テーブル1と、可動クロスヘッド2と、固定クロスヘ
ッド3とが支柱4により支持され、基台5の上に固定さ
れている。可動クロスヘッド2は、固定テーブル1と固
定クロスヘッド3との間を上下方向に平行移動可能であ
り、不図示のハンドルを操作して上下方向に移動し、不
図示のレバーを操作して支柱4に固定する。 【0011】固定テーブル1の下側には動電形アクチュ
エータ6が設置され、下負荷ロッド7が動電形アクチュ
エータ6で駆動されるように構成されている。可動クロ
スヘッド2の下側にはロードセル8が設置され、このロ
ードセル8に上負荷ロッド9が連結されている。上下の
負荷ロッド9および7のそれぞれの端部にはつかみ具1
0が接続され、つかみ具10の間に試験片TPが取り付
けられる。 【0012】動電形アクチュエータ6は、第2図に示す
ような断面をもつ永久磁石21と、永久磁石21の開口
部に外挿された円筒状のボビン22と、ボビン22に巻
き回されたコイル23と、ボビン22の移動を案内する
ためにボビン22の中央部に立設され永久磁石21の中
心中空部に挿入されたピストンロッド24とで構成され
る。ピストンロッド24の上部は、動電形アクチュエー
タ6が図1に示した材料試験機に取り付けられたときの
下負荷ロッド7に相当する。永久磁石21には図示のよ
うな磁気回路MSが形成され、コイル23に駆動電流を
流すことによりボビン22に推力Fが発生する。推力F
は、 F=i・B・L ただし、Bは磁束密度、Lはコイル長、iは電流(ただ
し、各巻線に流れる電流と巻数の積) で表される。 【0013】ピストンロッド24の下端には変位センサ
25が設けられ、変位センサ25はピストンロッド2
4、すなわち、試験片TPの変位に応じた検出信号を出
力する。この変位センサ25の検出信号は、後述するフ
ィードバック制御回路50において変位アンプ51で増
幅され、フィードバック信号として用いられる。 【0014】図2に示すように、動電形アクチュエータ
6にはブレーキ装置30が設けられ、動電形アクチュエ
ータ6に駆動信号が供給されているときを除いてピスト
ンロッド24が機械的に制動される。このブレーキ装置
30を、図3を参照して説明する。ブレーキ装置30
は、動電形アクチュエータ6のボディ(不図示)に取付
けられた円筒状の本体31と、本体31に移動可能に内
装されたピストンカム32と、軸33を支点として回動
可能に取り付けられた一対のフィンガー34と、一対の
フィンガー34を軸33の左側で押し開かせるためのリ
ターンスプリング35と、一対のフィンガー34のブレ
ーキ取付部34aにピン36で固定された一対のブレー
キパッド37と、ピストンカム32と本体の31との隙
間に設けられたパッキン38とから構成される。本体3
1にはエアポート39が形成され、このエアポート39
への圧縮空気の供給、排気によりブレーキ動作、ブレー
キ解除が行われる。 【0015】エアポート39を介して本体31内から圧
縮空気が排気されたとき、リターンスプリング35の力
により一対のブレーキパッド37の間隔が広がり、ピス
トンロッド24への制動を解除する。このとき、一対の
フィンガー34の軸33より右側に位置する一対のカム
フォロアレバー34bの間隔が狭まりピストンカム32
を右方へ押すことになる。図3はその状態を示してい
る。圧縮空気がエアポート39を介してピストンカム3
2の右側から本体31内に供給されたとき、ピストンカ
ム32が左側へ移動して一対のフィンガー34のカムフ
ォロアレバー34bを押し開く。一対のフィンガー34
のブレーキ取付部34aは軸33を支点に回動して間隔
が狭まるので、フィンガー34のブレーキ取付部34a
に固定された一対のブレーキパッド37がピストンロッ
ド24を挟持して制動をかける。 【0016】図2において、目標信号発生回路41は変
位の平均値と振幅と周波数で決定される目標設定信号を
出力する。そして、動電形アクチュエータ6はフィード
バック制御回路50により、目標信号発生回路41から
発生する変位の目標繰り返し信号に基づいて駆動され、
試験片TPを目標とする変位で繰り返し負荷する。 【0017】フィードバック制御回路50は、目標信号
発生回路41からの設定信号と変位アンプ51の出力で
ある検出変位との偏差を算出する加算点52と、偏差に
所定のゲインを与えるゲイン設定回路(たとえばPID
制御回路)53と、ゲイン設定回路53の出力に対して
時間とともに出力制限値を変化させる出力制限回路54
と、出力制限回路54の出力を増幅して動電形アクチュ
エータ6のコイル23へ印加するパワーアンプ55とを
有する。 【0018】出力制限回路54の入力波形と出力波形に
ついて図4を参照して説明する。出力制限回路54は、
試験片TPを材料試験機のつかみ具10にセットするた
めに、下負荷ロッド7を静止している初期位置から試験
片TPの長さに応じた位置に移動させるときに作動す
る。図4(a)〜(d)は、動電形アクチュエータ6の
スイッチ(不図示)を投入した瞬間(t=0)と以降の
出力制限回路54の入力波形と出力波形を時間軸上に表
したものである。図4(a)および(c)は、出力制限
回路54へ入力されるステップ入力波形を表し、図4
(b)および(d)は、それぞれの入力波形に対する出
力応答波形を表している。図4(a)は、動電形アクチ
ュエータ6のスイッチ(不図示)が投入された以降(t
≧0)にゲイン設定回路53から出力されて出力制限回
路54へ入力される入力レベルが、目標信号発生回路4
1からの目標変位信号と検出変位信号との偏差に基づい
て、入力レベル=VL に一定である場合を仮定したも
のである。このとき出力制限回路54は、スロースター
ト機能と出力制限機能により図4(b)に示すような時
間とともに一定の傾きで変化するランプ波形を出力す
る。同様に、図4(d)は、図4(c)のような入力レ
ベル=−VL に一定となる入力波形を入力した場合に
おける出力制限回路54からの出力波形である。 【0019】なお、本実施例では、出力制限回路54の
出力レベルを制限する方法としてクリッピング回路を用
いて制限したが、圧縮回路により出力レベルを制限する
構成としてもよい。 【0020】アラーム回路42は、電源装置45の状態
を監視する電源モニタ回路46、パワーアンプ55を監
視するアンプモニタ回路47,動電形アクチュエータ6
のコイル23を監視するコイルモニタ回路48のいずれ
かで異常が検知されたときは、異常発生と判定して後述
する操作回路44および目標信号発生回路41、ゲイン
設定回路53、後述するブレーキ回路43へ動電形アク
チュエータ6の駆動を停止させる信号を送る。 【0021】ブレーキ回路43は、動電形アクチュエー
タ6の駆動を停止させる信号を受けると動電形アクチュ
エータ6のピストンロッド24に制動をかけるため、ブ
レーキ装置30のエアポート39へ圧縮空気を供給して
ブレーキ装置30を作動させる。動電形アクチュエータ
6が通電されて駆動状態にあるときは、ブレーキ装置3
0のエアポート39への圧縮空気の供給を停止するとと
もにエアポート39から排気してブレーキ装置30の作
動を止める。本実施の形態では、ブレーキ回路43は、
コンプレッサと、コンプレッサから吐き出される圧縮空
気の供給およびブレーキ装置30からの排気を制御する
電磁弁を有し、動電形アクチュエータ6の駆動を停止さ
せる信号を受信すると電磁弁を介して圧縮空気をブレー
キ装置30へ送り、動電形アクチュエータ6のピストン
ロッド24に対してブレーキをかける。そして、動電形
アクチュエータ6の駆動時には電磁弁を介してエアポー
ト39を大気と連通させてブレーキを解除する。なお、
上記の電磁弁は、動電形アクチュエータ6への通電が開
始されると励磁されてブレーキ装置30のエアポート3
9を大気連通とし、消磁されるとエアポート39へ圧縮
空気を送るようにネガブレーキとして構成すれば、突然
の停電時などにもブレーキをかけることができる。 【0022】操作回路44は、材料試験機の不図示の操
作盤からの入力に基づいて上述した各回路を動作させ
る。操作者が試験片TPを試験するとき、たとえば、試
験片TPをつかみ具10に把持する際に負荷ロッド7を
移動させる場合や、負荷試験を開始させる場合など、各
回路および装置に対して必要な設定を行う。また、アラ
ーム回路42から動電形アクチュエータ6の駆動を停止
させる信号が送出されたときは、パワーアンプ55へ供
給される電源を遮断して動電形アクチュエータ6の駆動
を停止するとともに、上記ブレーキ回路43でネガブレ
ーキが構成されているときは、ブレーキ回路43に備え
られる上記電磁弁の励磁用電源を遮断してブレーキ装置
30のエアポート39へ圧縮空気が送られるようにす
る。 【0023】電源装置45は、ACライン入力から入力
された電圧を上記各回路および装置で使用される直流の
所定の電圧に変換し、各回路および装置へ供給する。電
源モニタ回路46は、各回路および装置へ供給される電
圧値が所定の範囲にあるかどうかを監視して、上記電圧
が所定の範囲から外れたと判定したときはアラーム回路
42へ報知する。 【0024】アンプモニタ回路47は、パワーアンプ5
5を冷却するための不図示の冷却装置の温度を監視する
とともに、パワーアンプ55に流れる電流値が所定の範
囲にあるかどうかを監視する。上記温度が所定の範囲か
ら外れたと判定したときや、電流値が所定の範囲から外
れたと判定したときはアラーム回路42へ報知する。 【0025】コイルモニタ回路48は、動電形アクチュ
エータ6のコイル23の温度が所定の範囲にあるかどう
かを監視する。上記温度が所定の範囲を外れたと判定し
たときはアラーム回路42へ報知する。 【0026】このような材料試験機の操作手順を図5を
参照して説明する。図5の縦軸はパワーアンプ55へ送
られる出力制限回路54の出力レベルを表し、横軸は時
間軸を表したタイムチャートである。始めに、材料試験
機の主電源スイッチ(不図示)を投入する(101)。
可動クロスヘッド2を上下に移動し、試験片TPの長さ
に応じた所定の位置に固定する(102)。次に、試験
片TPをつかみ具10で把持させるために、下負荷ロッ
ド7を試験片TPの大きさに応じて移動させる目標信号
設定値を図示しない操作盤より入力する(102)。そ
して、動電形アクチュエータ6のスイッチ(不図示)を
投入し(103)、下負荷ロッド7を移動させる。 【0027】動電形アクチュエータ6への通電が開始さ
れると、ブレーキ回路43の電磁弁が励磁されてブレー
キ装置30のエアポート39を大気連通にして、動電形
アクチュエータ6のピストンロッド24を解放する。そ
して、上述した出力制限回路54のスロースタート機能
と出力制限機能により、下負荷ロッド7は上記動電形ア
クチュエータ6のスイッチが投入された時点(t=0)
から所定の時間を経過する時点(t=t0 )までは、時
間の経過とともに徐々に移動する(104)。したがっ
て、下負荷ロッド7の初期位置が目標信号発生回路41
から出力される目標値と大きく離れていて、試験片TP
の変位を検出する変位センサ25から大きな値が出力さ
れる場合でも、フィードバック制御回路50から動電形
アクチュエータ6へ急激に大きな駆動信号が出力される
ことがない。このことにより、たとえ、変位の目標値に
対する制御出力量に行き過ぎ量が発生したときでも、下
負荷ロッド7が急激に駆動されることがないから試験片
TPおよびつかみ具、センサなどを損傷することが防止
される。 【0028】所定の時間を経過した以降(t≧t0
は、目標信号設定値として与えられた変位に対応して駆
動される(105)。下負荷ロッド7が移動完了すると
(106)、いったん下負荷ロッド7が停止するので試
験片TPを上下負荷ロッド9および7に把持させる。負
荷試験波形を設定して(106)、最後に試験開始スイ
ッチ(不図示)を投入する(107)。この操作によ
り、後に説明するフィードバック制御が行われ、動電形
アクチュエータ6が下負荷ロッド7を上下に動かして、
設定した試験波形に基づいて試験片TPに負荷を与える
(108)。 【0029】負荷試験が終了すると下負荷ロッド7が停
止されるので(109)、試験を終了するときは試験片
TPをつかみ具10より外して、図示しない操作盤より
下負荷ロッド7を初期位置へ駆動するように目標信号設
定値を入力する。そして、下負荷ロッド7を駆動させて
(110)、初期位置に移動完了(111)してから図
示しない動電形アクチュエータ6のスイッチを断にす
る。この操作により、動電形アクチュエータ6への通電
を遮断してからブレーキ回路43の電磁弁が消磁されて
ブレーキ装置30のエアポート39へ圧縮空気が送られ
るので、推力が失われた動電形アクチュエータ6のピス
トンロッド24が初期位置において挟持される。この
後、図示しない材料試験機の主電源スイッチを開放して
一連の操作を終了する。 【0030】次に、材料試験機を変位フィードバック制
御する場合の動作を説明する。目標信号発生回路41か
ら平均変位と変位振幅と周波数で決定される目標繰り返
し変位信号が出力される。加算点52において、目標信
号発生回路41からの目標繰り返し変位信号と検出変位
信号との偏差が算出される。ゲイン設定回路53はその
変位偏差に所定のゲインを与えて出力する。所定のゲイ
ンは、あらかじめ材料試験機の調整・保守時に調整され
た値である。ゲイン設定回路53の出力が出力制限回路
54に入力されて不図示の試験開始スイッチが投入され
ると、出力制限回路54はこの入力された信号に基づい
た出力信号を出力する。ただし、動電形アクチュエータ
6のスイッチが投入されてから所定の時間t0 が経過し
ていなければ、上述したように徐々に出力レベルを増加
させる。出力制限回路54から出力された信号は、パワ
ーアンプ55で増幅されて動電形アクチュエータ6のコ
イル25へ印加される。したがって、動電形アクチュエ
ータ6が目標となる繰り返し変位信号に対応するように
制御されるので、つかみ具10に接続する下負荷ロッド
7が振動するから試験片TPが目標繰り返し信号で与え
られた変位で負荷される。 【0031】上述したように動作する材料試験機におけ
る異常発生時の動作について説明する。動電形アクチュ
エータ6により試験片TPを負荷しているときにアラー
ム回路42に異常が報知されたときは、操作回路44を
介して動電形アクチュエータ6の駆動が停止され、上述
したようにブレーキ回路43へ停止信号が送られる。こ
れにより電磁弁への通電が断たれてコンプレッサからの
圧縮空気がエアポート39へ供給されてブレーキ装置3
0が作動し、駆動が停止されて推力が失われた動電形ア
クチュエータ6のピストンロッド24をブレーキパッド
37が挟持してその落下を防止する。その結果、ピスト
ンロッド24の自重が試験片TPに作用して試験片TP
を破損したりロードセル8を破損したりすることが防止
される。 【0032】また、上述したフィードバック制御に関し
て、変位センサ25で検出した変位出力に基づいて制御
する変位フィードバック制御の代わりに、ロードセル8
で検出した負荷荷重に基づいて荷重フィードバック制御
を行ってもよい。図6は、図2におけるフィードバック
制御回路50について、他の実施の形態を示した図であ
る。変位の目標信号発生回路41と荷重の目標信号発生
回路41aから出力される2つの目標繰り返し信号がス
イッチ57で切換えられる。スイッチ56は、変位アン
プ51の出力と荷重アンプ51aの出力のうちいずれか
一方を選択する。スイッチ56と57は同期して切り換
えられ、荷重フィードバック制御を行うときは荷重アン
プ51aおよび荷重の目標信号発生回路41aの出力が
選択される。加算点52において、スイッチ57で選択
された目標繰り返し荷重信号と、スイッチ56で選択さ
れた検出荷重信号との偏差が算出される。ゲイン設定回
路53はその荷重偏差に所定のゲインを与えて出力す
る。所定のゲインは、あらかじめ材料試験機の調整・保
守時に調整された値である。ゲイン設定回路53の出力
が出力制限回路54に入力されて不図示の試験開始スイ
ッチが投入されると、出力制限回路54はこの入力され
た信号に基づいた出力信号を出力する。この信号はパワ
ーアンプ55で増幅され、動電形アクチュエータ6のコ
イル25へ印加される。 【0033】なお、変位の目標信号発生回路41は、試
験片TPをセットするとき下負荷ロッド7を所定位置に
移動させる変位フィードバック制御に使用し、そのと
き、荷重の目標信号発生回路41aからの出力信号は0
である。スイッチ56と57が切換えられ、荷重フィー
ドバック制御による試験が開始されると、荷重の目標信
号発生回路41aから荷重の目標繰り返し信号が出力さ
れるようになる。 【0034】以上説明したように、動電形アクチュエー
タ6を目標となる繰り返し荷重信号に対応するように荷
重フィードバック制御すれば、試験片TPを目標繰り返
し荷重で負荷することができる。 【0035】特許請求範囲における各構成要素と、発明
の実施の形態による各構成要素との対応について説明す
ると、目標信号発生回路41が信号発生回路に、変位セ
ンサ25が検出センサに、フィードバック制御回路50
が制御回路にそれぞれ対応する。 【0036】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
動電形アクチュエータを駆動開始する際は、動電形アク
チュエータに入力する入力信号をフィードバック制御の
加算点およびアクチュエータ間で制限したから、動電形
アクチュエータを急に駆動させることなく徐々に駆動さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】材料試験機の一実施の形態を説明する図であ
る。 【図2】材料試験機の一実施の形態による制御動作を説
明する図である。 【図3】材料試験機の一実施の形態によるブレーキ装置
を説明する図であり、(a)が正面図、(b)が断面図
である。 【図4】材料試験機の一実施の形態による出力制限回路
の入力と出力波形を説明する図である。 【図5】材料試験機の操作手順を示すタイムチャートで
ある。 【図6】他の実施の形態によるフィードバック制御回路
を示した図である。 【図7】従来の材料試験機の制御動作を説明する図であ
る。 【符号の説明】 6…動電形アクチュエータ、25…変位センサ、41…
目標信号発生回路、50…フィードバック制御回路、5
1…変位アンプ、52…加算点、53…ゲイン設定回
路、54…出力制限回路、55…パワーアンプ、MS…
磁気回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−89549(JP,A) 特開 平8−178813(JP,A) 特開 平7−55672(JP,A) 特開 平5−142127(JP,A) 特開 昭61−266934(JP,A) 特開 平10−120392(JP,A) 特開 平6−109019(JP,A) 特開 平8−65062(JP,A) 特開 昭60−78149(JP,A) 実開 昭63−92238(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/00 - 3/62

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】試験片に負荷荷重を与える動電形アクチュ
    エータと、 設定値に対応した信号を発生する信号発生回路と、 前記試験片の変位あるいは前記負荷荷重を検出する検出
    センサと、 前記発生信号と検出信号とに基づいて前記動電形アクチ
    ュエータをフィードバック制御する制御回路とを備えた
    材料試験機において、 前記制御回路は、前記動電形アクチュエータの駆動を開
    始する際に徐々に前記アクチュエータを駆動するよう
    に、前記フィードバック制御の加算点および前記アクチ
    ュエータ間で前記アクチュエータの入力信号を制限する
    ことを特徴とする材料試験機。
JP35463998A 1998-12-14 1998-12-14 材料試験機 Expired - Lifetime JP3405238B2 (ja)

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