JP3608285B2 - 材料試験機 - Google Patents
材料試験機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3608285B2 JP3608285B2 JP02012896A JP2012896A JP3608285B2 JP 3608285 B2 JP3608285 B2 JP 3608285B2 JP 02012896 A JP02012896 A JP 02012896A JP 2012896 A JP2012896 A JP 2012896A JP 3608285 B2 JP3608285 B2 JP 3608285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- displacement
- specimen
- stroke
- actuator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引張り試験機や圧縮試験機などの材料試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
供試体に引張り荷重や圧縮荷重などを負荷して試験を行なう材料試験機が知られている。
この種の材料試験機では、図3に示すように、供試体に負荷する荷重または変位の試験波形wの振幅a、平均値mおよび周波数を設定し、アクチュエータにより負荷される供試体の制御量が試験波形wに追従するようにフィードバック制御している。また、供試体の荷重または変位が所定値を越えると、油圧源を停止したり試験波形を停止してアラーム処理を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した材料試験機では、アラーム時に供試体に荷重がかかったままアクチュエータが停止するので、供試体が変形するおそれがある。
そこで、アラーム時に荷重制御を行ない、供試体の荷重を0にすることが考えられる。ところが、供試体が破断していると、荷重検出用センサによって破断した供試体の自重が検出され、その検出荷重が0になるように荷重制御が行なわれる。その時、アクチュエータの動作方向が特定されず、制御系の状態により収縮方向に動作したり、伸張方向に動作したりする。収縮方向に動作すると、破断した供試体どうしがぶつかり、供試体の破断面を傷めてしまうおそれがある。
【0004】
本発明の目的は、アクチュエータにより負荷される供試体の荷重や変位などの制御量が所定値を越えた時に、供試体に衝撃や損傷を与えることなく、安全に供試体の荷重を0にするようにした材料試験機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、振幅、平均値および周波数により荷重または変位の試験波形を設定し、荷重または変位の検出値が試験波形に追従するようにアクチュエーターにより供試体に負荷し、荷重または変位のフィードバック制御を行う材料試験機に適用され、アクチュエーターのストロークを検出するストローク検出器と、荷重または変位の検出値が所定値を越えた時に、試験波形の振幅を0にするとともに平均値にストロークの検出値を設定し、荷重または変位のフィードバック制御からアクチュエーターのストロークのフィードバック制御に切り換え、荷重が0になるように平均値を変更する制御装置を備える。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態の構成を示す図である。
供試体SPに圧縮荷重または引張荷重などを加える試験機本体10は、基台11上に一対の支柱12a,12bとヨーク13とにより負荷枠を形成し、支柱12a,12bに上下に移動可能にクロスヘッド14を取り付けて構成される。
基台11には負荷用の油圧アクチュエータ15が設置され、そのピストンロッド15aには供試体固定用の下部治具16aが取り付けられている。また、クロスヘッド14にはロードセル17を介して供試体固定用の上部治具16bが取り付けられている。
油圧アクチュエータ15はサーボ弁18により圧油方向と圧油量が制御されてピストンロッド15aが伸縮し、それによって上部治具16aと下部治具16bとの間に固定された供試体SPが負荷される。油圧アクチュエータ15のストロークは、油圧アクチュエータ15に取り付けられた作動トランス19により検出される。また、供試体SPの変位は変位センサ20により検出される。
【0007】
試験機本体10を制御する制御系30は、制御回路31、入出力装置32、増幅器33,35,37,39、A/D変換器34,36,40、D/A変換器38などを備えている。
制御回路31は、マイクロコンピュータとその周辺部品から構成され、供試体SPを負荷する試験波形と、ロードセル17から増幅器33およびA/D変換器34を介して入力した荷重信号と、変位センサ20から増幅器35およびA/D変換器36を介して入力した変位信号と、作動トランス19から増幅器39およびA/D変換40を介して入力した油圧アクチュエータ15のストローク信号とに基づいて、油圧アクチュエータ15を駆動するための制御信号を生成し、D/A変換器38および増幅器37を介してサーボ弁18へ出力する。
入出力装置32は、供試体SPの試験波形wの振幅a、平均値m、周波数などを入力する入力部と、試験結果の供試体のSPの荷重−変位特性などを出力する出力部とを備えている。
【0008】
図2は、ソフトウエアにより構成される制御回路31の制御ブロック図である。
制御回路31は、マイクロコンピュータのソフトウエア形態で構成される試験波形発生回路311、減算器312、コントローラ313、フィードバック切換器314を備えている。制御対象50は、上述したサーボ弁18、油圧アクチュエータ15、供試体SP、D/A変換器38および増幅器37である。また、検出器60は、供試体SPの荷重を検出するためのロードセル17、増幅器33およびA/D変換器34と、供試体SPの変位を検出するための変位センサ20、増幅器35およびA/D変換器36である。ストローク検出器70は、作動トランス19、増幅器39およびA/D変換器40である。
【0009】
制御回路31は制御対象50へ荷重または変位またはストロークの操作量uを出力し、制御対象50は荷重または変位またはストロークの制御量yを発生する。ここで、操作量uは制御回路31からD/A変換器38へ出力されるサーボ弁18の制御信号である。荷重または変位の検出器60は荷重または変位の制御量yを検出し、信号fとして制御回路31にフィードバックする。また、ストローク検出器70はアクチュエータ15のストローク制御量yを検出し、信号fとして制御回路31にフィードバックする。
【0010】
試験波形発生回路311は、供試体SPの試験条件に応じて入出力装置32で設定された試験波形wを発生する。試験波形wは、図3に示すように、所定の振幅(amplitude、記号aで表わす)と、平均値(mean、記号mで表わす)と、周波数とにより設定される。この試験波形wは減算器312に供給される。
【0011】
減算器312、コントローラ313、制御対象50および検出器60,70はフィードバック制御系を構成し、減算器312は試験波形wとフィードバック信号fとの偏差eを求め、コントローラ313は偏差eに基づいて制御量yが試験波形wに追従するようにフィードバック制御する。なお、コントローラ313は古典制御理論に基づくPIDのフィードバック制御を行ってもよいし、現代制御理論に基づく適応制御やオブザーバーなどを用いてもよい。これらの制御方法は周知であり、本発明とは直接関係がないので説明を省略する。
フィードバック切換器314は、荷重または変位のフィードバック量fが所定値を越えると、荷重または変位のフィードバック信号から、検出器70からの油圧アクチュエータ15のストロークのフィードバック信号へ切り換える。
【0012】
図4は制御回路31の処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより、この実施形態の動作を説明する。
ステップ1において、入出力装置32により試験波形wの振幅a、平均値m、周波数を設定し、続くステップ2で材料試験を開始し、試験波形wで荷重または変位のフィードバック制御を行なう。ステップ3で、フィードバック信号fに基づいて荷重または変位が所定値を越えたかどうかを確認し、越えていればステップ4へ進み、越えていなければステップ12へ進む。荷重または変位が所定値を越えていない時は、ステップ12で入出力装置32により試験の終了操作が行なわれたかどうかを確認し、終了操作が行なわれたら処理を終了し、そうでなければステップ2へ戻って上記処理を繰り返す。
【0013】
一方、材料試験中に荷重または変位が所定値を越えた時は、ステップ4で荷重を0にして停止するモードかどうかを確認し、荷重0停止モードが設定されている場合はステップ5へ進み、そうでなければステップ13へ進む。荷重0停止モードでない場合は、油圧アクチュエータ15の油圧源を停止する油圧源停止モードか、あるいは試験波形wの平均値mを保持して停止する平均値停止モードか、あるいは油圧アクチュエータ15の現在のストロークを保持して停止するストロークホールドモードかを確認し、設定されている停止モードにより停止処理を行なう。なお、これらの停止モードについては本発明と直接関係がないので説明を省略する。
【0014】
荷重0停止モードが設定されている場合は、ステップ5で直ちに振幅aを0にし、続くステップ6で現在ストローク制御が行なわれているかどうかを確認する。ストローク制御が行なわれている時はステップ7をスキップしてステップ8へ進み、ストローク制御が行なわれていない時はステップ7へ進む。ステップ7では、作動トランス19で検出した現在のストローク値を平均値mに設定してストローク制御に切り換える。
【0015】
ステップ8において、ロードセル17からの荷重信号を監視しながら荷重が減少するように平均値mを変更する。ステップ9で、荷重が0かどうかを確認し、荷重が0であれば処理を終了し、荷重が0でなければステップ10へ進む。ステップ10では、荷重の増加または減少があったかどうかを確認する。荷重が0になるように平均値mを変更してストローク制御を行なった時に、荷重の増減がなければ供試体SPが破断していると判断して直ちに処理を終了する。一方、荷重の増減があれば供試体SPは破断していないと判断してステップ11へ進み、アラーム停止時のバックアップタイマーがタイムアップしているかどうかを確認する。タイムアウトしていれば処理を終了し、そうでなければステップステップ8へ戻って処理を続ける。
【0016】
このように、アクチュエータにより供試体に負荷する制御対象の制御量が所定値を越えた時に、供試体の荷重が0になるようにアクチュエータのストロークを制御するようにしたので、供試体に衝撃を与えることなく安全に負荷荷重を減少させることができる。特に、供試体が破断している時でも破断した供試体の破断片がぶつかり合うようなことが避けられ、破断面の損傷を防止することができる。
【0017】
以上の一実施形態の構成において、油圧アクチュエータ15がアクチュエータを、制御回路31が制御装置をそれぞれ構成する。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、荷重または変位の検出値が所定値を越えた時に、試験波形の振幅を0にするとともに試験波形の平均値にアクチュエーターストロークの検出値を設定し、荷重または変位のフィードバック制御からアクチュエーターストロークのフィードバック制御に切り換え、荷重が0になるように平均値を変更するようにしたので、供試体に衝撃を与えることなく安全に負荷荷重を減少させることができる。特に、供試体が破断している時にも破断した供試体の破談片がぶつかり合うようなことが避けられ、破断面の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】制御回路の構成を示す制御ブロック図。
【図3】試験波形を示す図。
【図4】制御回路の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 試験機本体
15 油圧アクチュエータ
17 ロードセル
18 サーボ弁
19 作動トランス
20 変位センサ
30 制御系
31 制御回路
32 入出力装置
33,35,37,39 増幅器
34,36,40 A/D変換器
38 D/A変換器
Claims (1)
- 振幅、平均値および周波数により荷重または変位の試験波形を設定し、荷重または変位の検出値が前記試験波形に追従するようにアクチュエーターにより供試体に負荷し、荷重または変位のフィードバック制御を行う材料試験機において、前記アクチュエーターのストロークを検出するストローク検出器と、荷重または変位の検出値が所定値を越えた時に、前記試験波形の振幅を0にするとともに平均値にストロークの検出値を設定し、荷重または変位のフィードバック制御から前記アクチュエーターのストロークのフィードバック制御に切り換え、荷重が0になるように平均値を変更する制御装置を備えることを特徴とする材料試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02012896A JP3608285B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 材料試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02012896A JP3608285B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 材料試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09210889A JPH09210889A (ja) | 1997-08-15 |
JP3608285B2 true JP3608285B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=12018498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02012896A Expired - Fee Related JP3608285B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 材料試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3608285B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4665893B2 (ja) * | 2006-12-01 | 2011-04-06 | 株式会社島津製作所 | 材料試験機 |
CN105842066A (zh) * | 2015-01-15 | 2016-08-10 | 仙芮企业有限公司 | 增加行程的测力试验机 |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP02012896A patent/JP3608285B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09210889A (ja) | 1997-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101723326B1 (ko) | 모터 제어 장치 | |
JP3608285B2 (ja) | 材料試験機 | |
JP2008164463A (ja) | 試験機 | |
JP3570056B2 (ja) | 材料試験機 | |
JPH05337554A (ja) | プレスブレーキの中開き補正装置 | |
JP3749397B2 (ja) | 材料試験装置における制御方法および材料試験装置 | |
JP3715097B2 (ja) | 材料試験機の制御方法及びその装置 | |
JP3246077B2 (ja) | 材料試験機 | |
JP2000298083A (ja) | 材料試験機およびその停止方法 | |
JPH03273133A (ja) | 材料試験機の安全装置 | |
JP4078541B2 (ja) | 材料試験機 | |
JP2536285B2 (ja) | ハイブリッド材料試験機 | |
JP7115217B2 (ja) | 材料試験機 | |
JP5051099B2 (ja) | 材料試験機 | |
JP3340055B2 (ja) | 材料試験機 | |
JPH04301741A (ja) | 材料試験機 | |
JP2001013050A (ja) | 材料試験機 | |
JP2005181036A (ja) | 高サイクル材料試験機 | |
JP3405238B2 (ja) | 材料試験機 | |
JPH08121530A (ja) | 制振装置 | |
JPH067359Y2 (ja) | 加振試験装置の試験体取付制御装置 | |
JP4390076B2 (ja) | 材料試験機 | |
JPS61246651A (ja) | 材料試験機の制御装置 | |
JP3945056B2 (ja) | 材料試験機 | |
JPH1137912A (ja) | 2軸載荷試験装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040921 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041004 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |