JP3945056B2 - 材料試験機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁力により駆動力を発生する動電形アクチュエータを用いた材料試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
試験片に任意波形の荷重を負荷して疲労強度試験を行う材料試験機では、試験片である高分子材料やマイクロマシンの機構部品などの試験対象の多様化が進むにつれて負荷する荷重の絶対値が小さくなり、荷重制御精度をより高めた材料試験機が求められている。
【0003】
そこで、任意波形で低負荷を与える負荷用アクチュエータとして油圧シリンダを用いたものに代わり、動電形アクチュエータを用いた材料試験機が知られている。動電形アクチュエータは、永久磁石で形成された磁気回路の中で永久磁石に対して可動なボビンにコイルを巻き回し、コイルに駆動電流を供給することにより、ボビンに推力を発生させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
動電形アクチュエータを搭載した材料試験機では、試験片やボビンの変位および試験片に印加される負荷荷重を検出するセンサ自身の寸法が小さく、また、センサが検出する量も小さいので、センサに対して過大な負荷が加えられると破損することがある。特に、動電形アクチュエータが故障してボビンの推力が失われた場合には、ボビンが落下する衝撃が試験片やつかみ具、センサに加えられ、試験片やセンサなどを破損してしまうことがあった。
【0005】
本発明の目的は、動電形アクチュエータへの駆動信号が停止して可動部への推力が失われても可動部が落下しない材料試験機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図2を参照して本発明を説明する。発明は、電磁力により可動部22,23,24を上下に駆動する動電形アクチュエータ6で試験片TPに負荷を与えるようにした材料試験機に適用される。そして、動電形アクチュエータ6へ駆動信号を供給する供給手段50と、供給手段50が駆動信号を供給していない状態で可動部224を機械的に制動し、供給手段50が駆動信号を供給している状態で制動を解除する制動手段30とを備えたことを特徴とする。
【0007】
なお、上記課題を解決するための手段では、わかりやすく説明するために実施の形態の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態による材料試験機を示す図である。この材料試験機は、固定テーブル1と、可動クロスヘッド2と、固定クロスヘッド3とが支柱4により支持され、基台5の上に固定されている。可動クロスヘッド2は、固定テーブル1と固定クロスヘッド3との間を上下方向に平行移動可能であり、不図示のハンドルを操作して上下方向に移動し、不図示のレバーを操作して支柱4に固定する。
【0009】
固定テーブル1の下側には動電形アクチュエータ6が設置され、下負荷ロッド7が動電形アクチュエータ6で駆動されるように構成されている。可動クロスヘッド2の下側にはロードセル8が設置され、このロードセル8に上負荷ロッド9が連結されている。上下の負荷ロッド9および7のそれぞれの端部にはつかみ具10が接続され、つかみ具10の間に試験片TPが取り付けられる。
【0010】
動電形アクチュエータ6は、第2図に示すような断面をもつ永久磁石21と、永久磁石21の開口部に外挿された円筒状のボビン22と、ボビン22に巻き回されたコイル23と、ボビン22の移動を案内するためにボビン22の中央部に立設され永久磁石21の中心中空部に挿入されたピストンロッド24とで構成される。ピストンロッド24の上部は、動電形アクチュエータ6が図1に示した材料試験機に取り付けられたときの下負荷ロッド7に相当する。永久磁石21には図示のような磁気回路MSが形成され、コイル23に駆動電流を流すことによりボビン22に推力Fが発生する。推力Fは、
F=i・B・L
ただし、Bは磁束密度、Lはコイル長、iは電流(ただし、各巻線に流れる 電流と巻数の積)
で表される。
【0011】
ピストンロッド24の下端には変位センサ25が設けられ、変位センサ25はピストンロッド24、すなわち、試験片TPの変位に応じた検出信号を出力する。この変位センサ25の検出信号は、後述するフィードバック制御回路50において変位アンプ51で増幅され、フィードバック信号として用いられる。
【0012】
図2に示すように、動電形アクチュエータ6にはブレーキ装置30が設けられ、動電形アクチュエータ6に駆動信号が供給されているときを除いてピストンロッド24が機械的に制動される。このブレーキ装置30を、図3を参照して説明する。ブレーキ装置30は、動電形アクチュエータ6のボディ(不図示)に取付けられた円筒状の本体31と、本体31に移動可能に内装されたピストンカム32と、軸33を支点として回動可能に取り付けられた一対のフィンガー34と、一対のフィンガー34を軸33の左側で押し開かせるためのリターンスプリング35と、一対のフィンガー34のブレーキ取付部34aにピン36で固定された一対のブレーキパッド37と、ピストンカム32と本体の31との隙間に設けられたパッキン38とから構成される。本体31にはエアポート39が形成され、このエアポート39への圧縮空気の供給、排気によりブレーキ動作、ブレーキ解除が行われる。
【0013】
エアポート39を介して本体31内から圧縮空気が排気されたとき、リターンスプリング35の力により一対のブレーキパッド37の間隔が広がり、ピストンロッド24への制動を解除する。このとき、一対のフィンガー34の軸33より右側に位置する一対のカムフォロアレバー34bの間隔が狭まりピストンカム32を右方へ押すことになる。図3はその状態を示している。圧縮空気がエアポート39を介してピストンカム32の右側から本体31内に供給されたとき、ピストンカム32が左側へ移動して一対のフィンガー34のカムフォロアレバー34bを押し開く。一対のフィンガー34のブレーキ取付部34aは軸33を支点に回動して間隔が狭まるので、フィンガー34のブレーキ取付部34aに固定された一対のブレーキパッド37がピストンロッド24を挟持して制動をかける。
【0014】
図2において、目標信号発生回路41は変位の平均値と振幅と周波数で決定される目標設定信号を出力する。そして、動電形アクチュエータ6はフィードバック制御回路50により、目標信号発生回路41から発生する変位の目標繰り返し信号に基づいて駆動され、試験片TPを目標とする変位で繰り返し負荷する。
【0015】
フィードバック制御回路50は、目標信号発生回路41からの設定信号と変位アンプ51の出力である検出変位との偏差を算出する加算点52と、偏差に所定のゲインを与えるゲイン設定回路(たとえばPID制御回路)53と、ゲイン設定回路53の出力に対して時間とともに出力制限値を変化させる出力制限回路54と、出力制限回路54の出力を増幅して動電形アクチュエータ6のコイル23へ印加するパワーアンプ55とを有する。
【0016】
出力制限回路54の入力波形と出力波形について図4を参照して説明する。出力制限回路54は、試験片TPを材料試験機のつかみ具10にセットするために、下負荷ロッド7を静止している初期位置から試験片TPの長さに応じた位置に移動させるときに作動する。図4(a)〜(d)は、動電形アクチュエータ6のスイッチ(不図示)を投入した瞬間(t=0)と以降の出力制限回路54の入力波形と出力波形を時間軸上に表したものである。図4(a)および(c)は、出力制限回路54へ入力されるステップ入力波形を表し、図4(b)および(d)は、それぞれの入力波形に対する出力応答波形を表している。図4(a)は、動電形アクチュエータ6のスイッチ(不図示)が投入された以降(t≧0)にゲイン設定回路53から出力されて出力制限回路54へ入力される入力レベルが、目標信号発生回路41からの目標変位信号と検出変位信号との偏差に基づいて、入力レベル=VL に一定である場合を仮定したものである。このとき出力制限回路54は、スロースタート機能と出力制限機能により図4(b)に示すような時間とともに一定の傾きで変化するランプ波形を出力する。同様に、図4(d)は、図4(c)のような入力レベル=−VL に一定となる入力波形を入力した場合における出力制限回路54からの出力波形である。
【0017】
アラーム回路42は、電源装置45の状態を監視する電源モニタ回路46、パワーアンプ55を監視するアンプモニタ回路47,動電形アクチュエータ6のコイル23を監視するコイルモニタ回路48のいずれかで異常が検知されたときは、異常発生と判定して後述する操作回路44および目標信号発生回路41、ゲイン設定回路53、後述するブレーキ回路43へ動電形アクチュエータ6の駆動を停止させる信号を送る。
【0018】
ブレーキ回路43は、動電形アクチュエータ6の駆動を停止させる信号を受けると動電形アクチュエータ6のピストンロッド24に制動をかけるため、ブレーキ装置30のエアポート39へ圧縮空気を供給してブレーキ装置30を作動させる。動電形アクチュエータ6が通電されて駆動状態にあるときは、ブレーキ装置30のエアポート39への圧縮空気の供給を停止するとともにエアポート39から排気してブレーキ装置30の作動を止める。本実施の形態では、ブレーキ回路43は、コンプレッサと、コンプレッサから吐き出される圧縮空気の供給およびブレーキ装置30からの排気を制御する電磁弁を有し、動電形アクチュエータ6の駆動を停止させる信号を受信すると電磁弁を介して圧縮空気をブレーキ装置30へ送り、動電形アクチュエータ6のピストンロッド24に対してブレーキをかける。そして、動電形アクチュエータ6の駆動時には電磁弁を介してエアポート39を大気と連通させてブレーキを解除する。なお、上記の電磁弁は、動電形アクチュエータ6への通電が開始されると励磁されてブレーキ装置30のエアポート39を大気連通とし、消磁されるとエアポート39へ圧縮空気を送るようにネガブレーキとして構成すれば、突然の停電時などにもブレーキをかけることができる。
【0019】
操作回路44は、材料試験機の不図示の操作盤からの入力に基づいて上述した各回路を動作させる。操作者が試験片TPを試験するとき、たとえば、試験片TPをつかみ具10に把持する際に負荷ロッド7を移動させる場合や、負荷試験を開始させる場合など、各回路および装置に対して必要な設定を行う。また、アラーム回路42から動電形アクチュエータ6の駆動を停止させる信号が送出されたときは、パワーアンプ55へ供給される電源を遮断して動電形アクチュエータ6の駆動を停止するとともに、上記ブレーキ回路43でネガブレーキが構成されているときは、ブレーキ回路43に備えられる上記電磁弁の励磁用電源を遮断してブレーキ装置30のエアポート39へ圧縮空気が送られるようにする。
【0020】
電源装置45は、ACライン入力から入力された電圧を上記各回路および装置で使用される直流の所定の電圧に変換し、各回路および装置へ供給する。電源モニタ回路46は、各回路および装置へ供給される電圧値が所定の範囲にあるかどうかを監視して、上記電圧が所定の範囲から外れたと判定したときはアラーム回路42へ報知する。
【0021】
アンプモニタ回路47は、パワーアンプ55を冷却するための不図示の冷却装置の温度を監視するとともに、パワーアンプ55に流れる電流値が所定の範囲にあるかどうかを監視する。上記温度が所定の範囲から外れたと判定したときや、電流値が所定の範囲から外れたと判定したときはアラーム回路42へ報知する。
【0022】
コイルモニタ回路48は、動電形アクチュエータ6のコイル23の温度が所定の範囲にあるかどうかを監視する。上記温度が所定の範囲を外れたと判定したときはアラーム回路42へ報知する。
【0023】
このような材料試験機の操作手順を図5を参照して説明する。図5の縦軸はパワーアンプ55へ送られる出力制限回路54の出力レベルを表し、横軸は時間軸を表したタイムチャートである。始めに、材料試験機の主電源スイッチ(不図示)を投入する(101)。可動クロスヘッド2を上下に移動し、試験片TPの長さに応じた所定の位置に固定する(102)。次に、試験片TPをつかみ具10で把持させるために、下負荷ロッド7を試験片TPの大きさに応じて移動させる目標信号設定値を図示しない操作盤より入力する(102)。そして、動電形アクチュエータ6のスイッチ(不図示)を投入し(103)、下負荷ロッド7を移動させる。
【0024】
動電形アクチュエータ6への通電が開始されると、ブレーキ回路43の電磁弁が励磁されてブレーキ装置30のエアポート39を大気連通にして、動電形アクチュエータ6のピストンロッド24を解放する。そして、上述した出力制限回路54のスロースタート機能と出力制限機能により、下負荷ロッド7は上記動電形アクチュエータ6のスイッチが投入された時点(t=0)から所定の時間を経過する時点(t=t0 )までは、時間の経過とともに徐々に移動する(104)。したがって、下負荷ロッド7の初期位置が目標信号発生回路41から出力される目標値と大きく離れていて、試験片TPの変位を検出する変位センサ25から大きな値が出力される場合でも、フィードバック制御回路50から動電形アクチュエータ6へ急激に大きな駆動信号が出力されることがない。このことにより、たとえ、変位の目標値に対する制御出力量に行き過ぎ量が発生したときでも、下負荷ロッド7が急激に駆動されることがないから試験片TPおよびつかみ具、センサなどを損傷することが防止される。
【0025】
所定の時間を経過した以降(t≧t0 )は、目標信号設定値として与えられた変位に対応して駆動される(105)。下負荷ロッド7が移動完了すると(106)、いったん下負荷ロッド7が停止するので試験片TPを上下負荷ロッド9および7に把持させる。負荷試験波形を設定して(106)、最後に試験開始スイッチ(不図示)を投入する(107)。この操作により、後に説明するフィードバック制御が行われ、動電形アクチュエータ6が下負荷ロッド7を上下に動かして、設定した試験波形に基づいて試験片TPに負荷を与える(108)。
【0026】
負荷試験が終了すると下負荷ロッド7が停止されるので(109)、試験を終了するときは試験片TPをつかみ具10より外して、図示しない操作盤より下負荷ロッド7を初期位置へ駆動するように目標信号設定値を入力する。そして、下負荷ロッド7を駆動させて(110)、初期位置に移動完了(111)してから図示しない動電形アクチュエータ6のスイッチを断にする。この操作により、動電形アクチュエータ6への通電を遮断してからブレーキ回路43の電磁弁が消磁されてブレーキ装置30のエアポート39へ圧縮空気が送られるので、推力が失われた動電形アクチュエータ6のピストンロッド24が初期位置において挟持される。この後、図示しない材料試験機の主電源スイッチを開放して一連の操作を終了する。
【0027】
次に、材料試験機を変位フィードバック制御する場合の動作を説明する。目標信号発生回路41から平均変位と変位振幅と周波数で決定される目標繰り返し変位信号が出力される。加算点52において、目標信号発生回路41からの目標繰り返し変位信号と検出変位信号との偏差が算出される。ゲイン設定回路53はその変位偏差に所定のゲインを与えて出力する。所定のゲインは、あらかじめ材料試験機の調整・保守時に調整された値である。ゲイン設定回路53の出力が出力制限回路54に入力されて不図示の試験開始スイッチが投入されると、出力制限回路54はこの入力された信号に基づいた出力信号を出力する。ただし、動電形アクチュエータ6のスイッチが投入されてから所定の時間t0 が経過していなければ、上述したように徐々に出力レベルを増加させる。出力制限回路54から出力された信号は、パワーアンプ55で増幅されて動電形アクチュエータ6のコイル25へ印加される。したがって、動電形アクチュエータ6が目標となる繰り返し変位信号に対応するように制御されるので、つかみ具10に接続する下負荷ロッド7が振動するから試験片TPが目標繰り返し信号で与えられた変位で負荷される。
【0028】
上述したように動作する材料試験機における異常発生時の動作について説明する。動電形アクチュエータ6により試験片TPを負荷しているときにアラーム回路42に異常が報知されたときは、操作回路44を介して動電形アクチュエータ6の駆動が停止され、上述したようにブレーキ回路43へ停止信号が送られる。これにより電磁弁への通電が断たれてコンプレッサからの圧縮空気がエアポート39へ供給されてブレーキ装置30が作動し、駆動が停止されて推力が失われた動電形アクチュエータ6のピストンロッド24をブレーキパッド37が挟持してその落下を防止する。その結果、ピストンロッド24の自重が試験片TPに作用して試験片TPを破損したりロードセル8を破損したりすることが防止される。
【0029】
なお、本実施の形態ではブレーキ装置30のピストンカム32を圧縮空気により駆動したが、電磁力を使用して駆動させるようにしてもよい。この場合には、動電形アクチュエータ6への通電が開始されるとブレーキ用電磁ソレノイドを励磁してブレーキを解除し、動電形アクチュエータ6への通電が遮断されるとブレーキ用電磁ソレノイドを消磁してブレーキがかかるようにすれば、停電時にもピストンロッド24の落下を防止できる。
【0030】
また、上述したフィードバック制御に関して、変位センサ25で検出した変位出力に基づいて制御する変位フィードバック制御の代わりに、ロードセル8で検出した負荷荷重に基づいて荷重フィードバック制御を行ってもよい。図6は、図2におけるフィードバック制御回路50について、他の実施の形態を示した図である。変位の目標信号発生回路41と荷重の目標信号発生回路41aから出力される2つの目標繰り返し信号がスイッチ57で切換えられる。スイッチ56は、変位アンプ51の出力と荷重アンプ51aの出力のうちいずれか一方を選択する。スイッチ56と57は同期して切り換えられ、荷重フィードバック制御を行うときは荷重アンプ51aおよび荷重の目標信号発生回路41aの出力が選択される。加算点52において、スイッチ57で選択された目標繰り返し荷重信号と、スイッチ56で選択された検出荷重信号との偏差が算出される。ゲイン設定回路53はその荷重偏差に所定のゲインを与えて出力する。所定のゲインは、あらかじめ材料試験機の調整・保守時に調整された値である。ゲイン設定回路53の出力が出力制限回路54に入力されて不図示の試験開始スイッチが投入されると、出力制限回路54はこの入力された信号に基づいた出力信号を出力する。この信号はパワーアンプ55で増幅され、動電形アクチュエータ6のコイル25へ印加される。
【0031】
なお、変位の目標信号発生回路41は、試験片TPをセットするとき下負荷ロッド7を所定位置に移動させる変位フィードバック制御に使用し、そのとき、荷重の目標信号発生回路41aからの出力信号は0である。スイッチ56と57が切換えられ、荷重フィードバック制御による試験が開始されると、荷重の目標信号発生回路41aから荷重の目標繰り返し信号が出力されるようになる。
【0032】
以上説明したように、動電形アクチュエータ6を目標となる繰り返し荷重信号に対応するように荷重フィードバック制御すれば、試験片TPを目標繰り返し荷重で負荷することができる。
【0033】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態による各構成要素との対応について説明すると、ボビン22、コイル23およびピストンロッド24が可動部に、ブレーキ装置30が制動手段にそれぞれ対応する。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明では、動電形アクチュエータの上下に駆動される可動部の推力喪失時に可動部の落下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】材料試験機の一実施の形態を説明する図である。
【図2】材料試験機の一実施の形態による制御動作を説明する図である。
【図3】材料試験機の一実施の形態によるブレーキ装置を説明する図であり、(a)が正面図、(b)が断面図である。
【図4】材料試験機の一実施の形態による出力制限回路の入力と出力波形を説明する図である。
【図5】材料試験機の操作手順を示すタイムチャートである。
【図6】他の実施の形態によるフィードバック制御回路を示した図である。
【符号の説明】
6…動電形アクチュエータ、22…ボビン、24…ピストンロッド、30…ブレーキ装置、37…ブレーキパッド、39…エアポート、41…目標信号発生回路、42…アラーム回路、43…ブレーキ回路、44…操作回路、45…電源回路、46…電源モニタ回路、47…アンプモニタ回路、48…コイルモニタ回路、50…フィードバック制御回路、51…変位アンプ、52…加算点、53…ゲイン設定回路、54…出力制限回路、55…パワーアンプ、MS…磁気回路

Claims (2)

  1. 電磁力により可動部を上下に駆動する動電形アクチュエータで試験片に負荷を与えるようにした材料試験機において、
    前記動電形アクチュエータへ駆動信号を供給する供給手段と、
    前記供給手段が前記駆動信号を供給していない状態で前記可動部を機械的に制動し、前記供給手段が前記駆動信号を供給している状態で前記制動を解除する制動手段とを備えたことを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記制動手段はさらに、前記供給手段の異常時、および前記動電形アクチュエータのコイル異常時にもそれぞれ前記可動部を機械的に制動することを特徴とする材料試験機。
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