JPH06200961A - 電磁ブレーキ - Google Patents

電磁ブレーキ

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JPH06200961A
JPH06200961A JP163093A JP163093A JPH06200961A JP H06200961 A JPH06200961 A JP H06200961A JP 163093 A JP163093 A JP 163093A JP 163093 A JP163093 A JP 163093A JP H06200961 A JPH06200961 A JP H06200961A
Authority
JP
Japan
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plunger
movement
brake
electromagnetic brake
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP163093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Fujita
善昭 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ解除時の電磁石8のプランジャ吸引
移動速度を制御して、衝突騒音及び振動を抑制できる電
磁ブレーキ装置を提供することにある。 【構成】 電磁石8に通電してコイル11を励磁するこ
とによりプランジャ13を吸引移動させてブレーキ解除
する構成の電磁ブレーキで、プランジャ13の移動を検
出する差動変圧器21と、この差動変圧器21によるプ
ランジャ移動検出信号を受けてプランジャ13の移動ス
トローク途中でコイル11への電流値を低く抑える電流
制御器23とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に巻上式エレベータ
の巻上機の回転制動を行うのに利用される電磁ブレーキ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の電磁ブレーキは、図4
に示す如く、エレベータの巻上機モータなどの回転軸1
にブレーキドラム2を設け、このブレーキドラム2の外
周の両側対向位置にそれぞれブレーキライニング3を有
した左右一対の回動アーム4を各々下端ヒンジ5を支点
として回動可能に設け、これら両回動アーム4の上端側
部に一本のロッド6を貫挿すると共に、このロッド6に
押し付けばね7を設け、このばね力により両側の回動ア
ーム4を互いに強く引き付けることで、各々のブレーキ
ライニング3をブレーキドラム2の外周面に押し付け
て、回転軸1の回転に制動力を与える。
【0003】一方、そのブレーキ解除のために、上方部
に電磁石(ソレノイド)8を設置している。これは固定
のケーシング9と底部カバー10との内部にコイル11
とシリンダ12とプランジャ13を備え、そのプランジ
ャ13からプッシュロッド14を下方に突出した構成
で、コイル11を通電により励磁することで、プランジ
ャ13を底部カバー10に引付けるように吸引して下降
させ、プッシュロッド14により両側L字形レバー15
を各々ピン16を支点に押し下げ回動させるようになっ
ている。これにより前記両側回動アーム4を調整ボルト
17を介しばね7に抗して押し開いて、ブレーキライニ
ング3をブレーキドラム2から離すことで、ブレーキ解
除するようになっている。なお、図中18は底部カバー
10に設けられたシムである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の電磁ブレーキでは、一般にブレーキ解除の際に、電
磁石8のコイル11に大きな励磁電流を流してプランジ
ャ13を吸引下降させ、その吸引完了後に電流値を下げ
てプランジャ13を保持する。このためにブレーキ解除
のとき、プランジャ13が底部カバー10に勢い良く衝
突して大きな騒音を発生すると共に、この衝突によって
巻上機に振動が発生し、この振動が巻上機を支持するマ
シンビームを経て建屋に伝播して、その建屋の居室に不
快な騒音が伝わる問題があった。本発明は前記事情に鑑
みなされ、その目的とするところは、ブレーキ解除時の
騒音及び振動を抑制できる電磁ブレーキ装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、電磁石に通電してコイルを励磁すること
によりプランジャを吸引移動させてブレーキ解除する構
成の電磁ブレーキにおいて、前記プランジャの移動を検
出するプランジャ移動検出手段と、この検出手段による
プランジャ移動検出信号を受け該プランジャの移動スト
ローク途中で前記コイルへの電流値を低く抑える電流制
御器とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】前記構成の電磁ブレーキによれば、ブレーキ解
除する際、電磁石に所要の励磁電流を流してコイルを励
磁することによりプランジャを吸引移動させると、この
プランジャの移動をプランジャ移動検出手段が検出し、
この検出信号を電流制御器が受けて該プランジャの移動
ストローク途中でコイルへの電流値を低く抑えるように
なり、これで電磁石の吸引力が弱まり、プランジャがあ
まり加速されずに移動して、カバーへの衝突エネルギー
が低減し、その際の衝突騒音及び振動が小さく抑えられ
るようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の電磁ブレーキの一実施例を図
1及び図2により説明する。なお、ここではエレベータ
の巻上機のブレーキとして適用した例を示す。また、図
中前述の図4の構成と重複するものには同一符号を付し
て説明の簡略化を図る。
【0008】まず、この電磁ブレーキにおいても従来同
様にブレーキ解除用の電磁石(ソレノイド)8を備えて
いる。この電磁石8への通電により励磁するコイル11
と、このコイル11が励磁することで下方に吸引移動せ
しめられるプランジャ13とがケーシング9と底部カバ
ー10とシリンダ12内部に備えられている。
【0009】ここで、前記ケーシング9上に逆L字形の
支持アーム20が立設され、この支持アーム20の上端
部にプランジャ移動検出手段としての差動変圧器21が
取付け支持されている。この差動変圧器21はケーシン
グ内に図示しないが一次コイルと2つの二次コイルを備
えると共に可動鉄心を上下動可能に備え、且つその可動
鉄心から下方に動作子21aが延出され、この下端が前
記電磁石7のプランジャ11の上端に接合されて、該プ
ランジャ11と可動鉄心とが一緒に上下に動くようにな
されている。
【0010】つまり、差動変圧器21は、ブレーキ解除
に際し、電磁石8への通電によりコイル11を励磁して
プランジャ13を下方に吸引移動せしめると、このプラ
ンジャ13に可動鉄心が動作子21aを介し連動し、該
プランジャ13の移動量を電圧に変換して出力するもの
である。
【0011】一方、前記電磁石8のコイル11への電流
制御器23が備えられている。この電流制御器23は、
ブレーキ解除の際に、プランジャ13の吸引初期時には
大きな励磁電流をコイル11に流し、これで該プランジ
ャ13が下方に移動して前記差動変圧器21からの所要
の出力電圧(プランジャ移動検出信号)を受けると、そ
のプランジャ13の移動ストローク途中で、コイル11
が過励磁状態からプランジャ保持の状態となるように、
励磁電流値を低く抑える電流制御回路構成とされてい
る。
【0012】こうした電磁ブレーキであれば、ブレーキ
解除する際、電磁石8に所要の励磁電流を通電してコイ
ル11を励磁することによりプランジャ13を下方に吸
引移動させると、このプランジャ13の移動をプランジ
ャ移動検出手段としての差動変圧器21が検出し、この
検出信号を受け該プランジャ13の移動ストローク途中
で電流制御器23がコイル11への電流値を低く抑える
ようになる。これで電磁石8の吸引力が途中から弱ま
り、プランジャ13があまり加速されずに移動する。即
ち、プランジャ13のカバー10への衝突時の速度が従
来より低くなる。これでプランジャ13のカバーへの衝
突エネルギーは、衝突速度の2乗に比例するので、従来
のものに比し大幅に小さくなり、その際の衝突騒音及び
振動が小さく抑えられるようになる。
【0013】その状況を図2にグラフで示す。図2
(a)は本発明の実施例におけるプランジャ13の変位
(移動ストローク)と、電流値と、電磁石8の吸引力
と、プランジャ13の速度の関係を示している。図2
(b)はそれらの従来例における状況を示している。こ
のグラフからわかるように本発明の電磁ブレーキではプ
ランジャ13の衝突速度が低くなる。
【0014】こうしたことから、プランジャ13のカバ
ー10への衝突エネルギーが大幅に小さくなり、衝突音
の発生を小さく抑えることができると共に、衝突によっ
て生じる巻上機の振動も小さくなるので、マシンビーム
を経て建屋に伝播する振動も小さくなり、建屋の居室の
壁などが振動して生じる不快な騒音を低減できる。ま
た、前記差動変圧器21の検出信号をエレベータ制御装
置のブレーキ解除確認信号として利用して、巻上機のモ
ータ制御に活用することも可能となる。
【0015】図3に本発明の電磁ブレーキの他の実施例
を示す。この実施例では、前記電磁石8のプランジャ1
3の移動を拡大してプランジャ移動検出手段である差動
変圧器21に検出させる拡大機構30を備えた構成であ
る。この拡大機構30は電磁石8のケーシング9上面に
支持台31を介し揺動レバー32をテコのように片寄ら
せて枢着し、この短寸側端に前記プランジャ13と接合
する接触子33を設け、長寸側端に差動変圧器21の作
動子21aを接合させた構成である。
【0016】これにてプランジャ13の移動が揺動レバ
ー32により拡大されて差動変圧器21に伝えられるこ
とから、その差動変圧器21による検出精度が向上し、
適確な時期に電磁石8の励磁電流を制御できるようにな
る。
【0017】なお、本発明は前述の実施例のみに限定さ
れる事なく、例えば、プランジャ移動検出手段として差
動変圧器21を用いたが、この代わりに、変位計又は加
速度センサーを用いても同様の作用効果が得られる。
【0018】また、電流制御器23は、コイル11に流
れる電流値を、プランジャ13の移動検出信号により途
中から2段階的に切り換えて低減する方式や、3段階以
上或いは連続的に電流値を低減して行く方式や、プラン
ジャ13の移動検出信号を常にフィードバックして外プ
ランジャ13の速度を一定に保つように電流制御する方
式が考えらえる。さらには、コイル11に流れる電流値
をプランジャ13の移動検出信号によりプランジャ保持
電流値以下に低減して、該プランジャ13の移動を途中
から減速させる制御方式としても良い。
【0019】
【発明の効果】本発明の電磁ブレーキ装置は、前述の如
く構成したので、ブレーキ解除時の電磁石のプランジャ
吸引移動速度を制御できて、衝突騒音及び振動を抑制で
き、機械室や建物の居室における不快なブレーキ騒音を
大幅に低減できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁ブレーキの一実施例を示す概略的
構成図。
【図2】(a)(b)は同上実施例と従来例とのプラン
ジャの変位に伴う電流・吸引力・速度を比較して示す作
用説明図。
【図3】本発明の電磁ブレーキの他の実施例を示す概略
的構成図。
【図4】従来の電磁ブレーキの概略的構成図。
【符号の説明】
8…電磁石、10…カバー、11…コイル、13…プラ
ンジャ、21…プランジャ移動検出手段(差動変圧
器)、23…電流制御器、30…拡大機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石に通電してコイルを励磁すること
    によりプランジャを吸引移動させてブレーキ解除する構
    成の電磁ブレーキにおいて、前記プランジャの移動を検
    出するプランジャ移動検出手段と、この検出手段による
    プランジャ移動検出信号を受け該プランジャの移動スト
    ローク途中で前記コイルへの電流値を低く抑える電流制
    御器とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ。
  2. 【請求項2】 プランジャ移動検出手段として、差動変
    圧器或いは変位計又は加速度センサーのいずれかを用い
    たことを特徴とする請求項1記載の電磁ブレーキ。
  3. 【請求項3】 プランジャの移動を拡大してプランジャ
    移動検出手段に検出させる拡大機構を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の電磁ブレーキ。
  4. 【請求項4】 プランジャ移動検出手段の検出信号をエ
    レベータ制御装置のブレーキ解除確認信号として利用す
    ることを特徴とする請求項1記載の電磁ブレーキ。
JP163093A 1993-01-08 1993-01-08 電磁ブレーキ Pending JPH06200961A (ja)

Priority Applications (1)

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JP163093A JPH06200961A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 電磁ブレーキ

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JP163093A JPH06200961A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 電磁ブレーキ

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Publication Number Publication Date
JPH06200961A true JPH06200961A (ja) 1994-07-19

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ID=11506857

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JP163093A Pending JPH06200961A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 電磁ブレーキ

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JP (1) JPH06200961A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013237522A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用巻上機の電磁ブレーキ装置
JP2017180596A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 ブレーキ装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013237522A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用巻上機の電磁ブレーキ装置
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