JP3405169B2 - 3次元カムプロフィール合否判定方法、3次元カムプロフィール測子、3次元カムプロフィール測定方法および3次元カムプロフィール測定装置 - Google Patents

3次元カムプロフィール合否判定方法、3次元カムプロフィール測子、3次元カムプロフィール測定方法および3次元カムプロフィール測定装置

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JP3405169B2
JP3405169B2 JP00956498A JP956498A JP3405169B2 JP 3405169 B2 JP3405169 B2 JP 3405169B2 JP 00956498 A JP00956498 A JP 00956498A JP 956498 A JP956498 A JP 956498A JP 3405169 B2 JP3405169 B2 JP 3405169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動するカムフォ
ロアが当接するためのカム面を有してカムプロフィール
が回転軸方向にて連続的に変化している3次元カムに関
するものであり、例えば、内燃機関の吸気バルブや排気
バルブを駆動するカムとして用いられて、そのカムプロ
フィールを内燃機関の運転条件に応じて変更すること
で、それらバルブの開閉特性を制御する3次元カムに関
する。更に、この3次元カムに対する3次元カムカムプ
ロフィール合否判定方法、3次元カムプロフィール測
子、3次元カムプロフィール測定方法、および3次元カ
ムプロフィール測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の吸気バルブや排気バル
ブの開弁作用角やリフト量を連続的に変更するための機
構として、図20に示すごとくの構成が提案されている
(特公平7−45803号公報、特開平9−32519
号公報)。すなわち、吸気側あるいは排気側の2つのバ
ルブ543に対応するカムとして、カムノーズ高さがカ
ムシャフト542の回転軸Y方向に連続無段階に変化す
る3次元カム540を用い、シャフト移動機構541に
てカムシャフト542とともにそれら3次元カム540
を回転軸Y方向に変位させることにより、バルブ543
の各々を駆動するカム面540aのカムノーズ高さを連
続無段階に変更するようにしたバルブ特性制御装置が提
案されている。
【0003】このようなバルブ特性制御装置では、カム
ノーズ高さの最大値と最小値との差によりバルブ543
のリフト量を変化させることができる範囲(以下、リフ
ト制御量)が決定されている。そして、例えば、バルブ
543の最大リフト量をエンジン低速域では小さく、ま
たエンジン高速域では大きくするようにカムシャフト5
42の回転軸Y方向への移動を制御することで、低速域
であれ高速域であれ、トルクや安定性の面で常に好適な
エンジン特性を得ることができる。
【0004】ここで、図20に示す構成においては、各
々バルブ543と3次元カム540との間にはバルブリ
フタ549が設けられており、その上面中央部にはカム
フォロアホルダ544がそれぞれ一体的に形成されてい
る。そして、このカムフォロアホルダ544に載置され
たカムフォロア545が3次元カム540のカム面54
0aに添って揺動する。
【0005】カムフォロア545の表面はカム面540
aに接触して摺動する平面状摺動面545aとなってい
る。こうしたカムフォロア545の形状を図21に拡大
して示す。図21(a)はカムフォロア545の縦断面
を示すもので、その断面は半円形をなす。図21(b)
は同カムフォロア545の側面を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、3次元カ
ム540がその回転軸Y方向に移動するな構成において
は、次のような問題が存在した。
【0007】カムフォロア545は図22に示すごと
く、3次元カム540のカム面540aに対して、低リ
フト側に配置されているエッジ部545bから高リフト
側に配置されているエッジ部545cまで線状に接触さ
せている。この線状の接触部分を以下、接線と称する。
図23に、この接線546を実線で示す。
【0008】図23は、3次元カム540のカム面54
0aのカムプロフィールを表す斜視図であり、このカム
プロフィールは、図示するごとく、破線で示す低リフト
側カムプロフィール547から一点鎖線で示す高リフト
側カムプロフィール548へ連続的に変化している。実
線で示す前述した接線546は直線状であり、低リフト
側カムプロフィール547と高リフト側カムプロフィー
ル548とを結んでいる。なお、図23に示した接線5
46はその形状と方向とを示すために、回転位相の間隔
を開けてとびとびに表しているが、実際にはカム面54
0aの全面に存在する。
【0009】また、図22に示したごとく、摺動面54
5aは低リフト側カムプロフィール547から高リフト
側カムプロフィール548までの内の一部分に接してい
るので、摺動面545aとカム面540aとの間の接線
は、図23で実線で表されている各接線の長さの一部分
に該当する。
【0010】したがって、3次元カム540がその回転
軸Y方向に移動する際には図22に示したごとく、カム
フォロア545の一方のエッジ部545bから他方のエ
ッジ部545cまで接線546上に接した状態で、摺動
面545aがカム面540a上で摺動することになる。
【0011】ここで、カム面540aは図23に示した
ごとく、前述した接線546が直線状となるように精密
に形成されているが、製造時の誤差により、接線546
の高さ方向の形状が凹状になることが考えられる。する
と、図24に示すごとく、エッジ部545b,545c
のみがカム面540aに接することになり、回転するカ
ム面540aにエッジ部545b,545cが食い込ん
で条痕を形成したり、カムフォロア545自身もエッジ
部545b,545cのみが片摩耗するおそれがある。
【0012】更に、このようにカム面540aに条痕が
形成されると、3次元カム540がその回転軸Y方向に
移動する際に、カムフォロア545のエッジ部545
b,545cが条痕に引っかかって、吸気バルブや排気
バルブの開閉タイミングやリフト量の切り替えが円滑に
できなくなるおそれもある。
【0013】本発明は、カムフォロアのエッジ部による
3次元カムの損傷を防止することを目的としてなされた
ものであり、上述した損傷が防止できる3次元カムの合
否を判定するための3次元カムプロフィール合否判定方
法、損傷が防止できる3次元カムのカムプロフィールを
測定できる3次元カムプロフィール測子、この3次元カ
ムプロフィール測子を用いた3次元カムプロフィール測
定方法、および3次元カムプロフィール測定装置を提供
するものである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項に示すごとく、
3次元カムプロフィール測子としては、3次元カムのカ
ム面に接触するための平面状の測定面を有する接触部材
と、前記接触部材を、前記測定面内に存在する揺動軸周
りに揺動可能に支持する支持部材とを備えたことを特徴
とする3次元カムプロフィール測子として構成すること
ができる。
【0023】また、請求項に示したごとく、前記3次
元カムプロフィール測子を用いた3次元カムプロフィー
ル測定方法としては、前記揺動軸に直交する方向へ平行
移動可能に請求項記載の3次元カムプロフィール測子
全体を支持して、前記揺動軸が3次元カムの回転軸に直
交するように前記3次元カムのカム面に接触させた状態
で、前記3次元カムの回転位相と回転軸方向の位置とを
変化させる移動処理を行い、前記移動処理中における前
記支持部材または前記接触部材の位置を、前記3次元カ
ムの回転位相と回転軸方向の位置とに対応づけて測定す
ることにより、前記3次元カムのカムプロフィールを測
定することを特徴とする3次元カムプロフィール測定方
法として構成できる。
【0024】ここで、揺動軸に直交する方向へ平行移動
可能に請求項記載の3次元カムプロフィール測子全体
を支持して、前記揺動軸が3次元カムの回転軸に直交す
るように前記3次元カムのカム面に接触させることによ
り、カムフォロアと同じ状態で、3次元カムプロフィー
ル測子を3次元カムのカム面に接触させることができ
る。そして、この接触状態で、3次元カムの回転位相と
回転軸方向の位置とを変化させる移動処理を行う。この
移動処理中における3次元カムプロフィール測子の支持
部材または接触部材の位置を、3次元カムの回転位相と
回転軸方向の位置とに対応づけて測定する。このことに
より、3次元カムのカムプロフィールが正確に測定でき
る。
【0025】そして、請求項3〜6に示したごとく、3
次元カムプロフィール合否判定方法の測定工程において
は、請求項記載の測定方法にて測定値を得ることとし
てもよく、正確な合否判定を行うことができる。
【0026】請求項に記載の3次元カムプロフィール
測定装置は、揺動軸に直交する方向へ平行移動可能に請
求項記載の3次元カムプロフィール測子全体を支持
し、かつ前記揺動軸が測定対象である3次元カムの回転
軸に直交するように前記3次元カムのカム面に向けて前
記3次元カムプロフィール測子を付勢する支持手段と、
前記3次元カムの回転位相と回転軸方向の位置とを変化
させる移動手段と、前記移動手段の処理中における前記
支持部材または前記接触部材の位置を、前記3次元カム
の回転位相と回転軸方向の位置とに対応づけて測定する
測定手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】このように支持手段にて、請求項記載の
3次元カムプロフィール測子が揺動軸に直交する方向へ
平行移動されて、かつ前記揺動軸が測定対象である3次
元カムの回転軸に直交するように、前記3次元カムのカ
ム面に向けて前記3次元カムプロフィール測子を付勢し
ているため、カムフォロアと同じ状態で、3次元カムプ
ロフィール測子を3次元カムのカム面に接触させること
ができる。
【0028】そして、移動手段が3次元カムの回転位相
と回転軸方向の位置とを変化させるとともに、この処理
中に測定手段が、3次元カムプロフィール測子の支持部
材または接触部材の位置を、3次元カムの回転位相と回
転軸方向の位置とに対応づけて測定するので、3次元カ
ムのカムプロフィールが正確に測定できる。
【0029】更に、請求項に示したごとく、請求項
の構成に対して、測定手段にて求められた測定値の内、
3次元カムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる
位置における複数の測定値の変化が凸状パターンを示
し、かつその凸状パターンが許容範囲にある場合に合格
とする判定手段を備えれば、完全にカム面の傷を防止す
ることができる3次元カムを選別する装置として構成す
ることができる。
【0030】請求項に示したごとく、前記許容範囲
は、直線状パターンを基準として設定されている範囲と
してもよい。直線状パターンは従来の3次元カムの接線
の基準となるパターンであり、この直線状パターンを基
準としてその規格値内に入るものを合格とすることによ
り、合格とされたカムシャフトを用いた内燃機関等は従
来通りのシャフト移動機構の制御を行えばよく、制御側
の構成を変更する必要はない。したがって制御系を変更
するためのコストアップは招かない。
【0031】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図2は、内燃機
関としての車両用エンジン(以下、エンジン)1に適用
されたバルブ特性制御装置を示している。ここでは、そ
のバルブ駆動方式としてDOHC(ダブルオーバーヘッ
ドカム)4バルブタイプのものを想定している。
【0032】はじめに、図2を参照してエンジン1の概
要を説明する。エンジン1を構成するシリンダブロック
2には複数のシリンダ3が設けられ、各シリンダ3には
ピストン4が配置されている。各ピストン4はクランク
ケース5に支持されるクランクシャフト6に対しそれぞ
れコンロッド7にて連結されている。クランクシャフト
6にはクランクシャフトタイミングプーリ8が設けられ
ている。
【0033】シリンダブロック2の上側に設けられるシ
リンダヘッド9には、吸気側カムシャフト10が複数の
軸受(図示せず)にて回転可能にかつその軸線方向に移
動可能に支持されている。この吸気側カムシャフト10
にはシリンダ3毎に2つの吸気側カム11が一体的に設
けられている。また、シリンダヘッド9には同じく複数
の軸受(図示せず)にて排気側カムシャフト12が回転
可能に支持されている。この排気側カムシャフト12に
はシリンダ3毎に2つの排気側カム13が一体的に設け
られている。
【0034】吸気側カムシャフト10にはカムシャフト
タイミングプーリ14およびシャフト移動機構15が一
体的に設けられている。また排気側カムシャフト12に
は、カムシャフトタイミングプーリ16が設けられてい
る。各カムシャフトタイミングプーリ14,16はクラ
ンクシャフトタイミングプーリ8にタイミングベルト1
7で連結されている。そして、クランクシャフト6が回
転すると吸気側カムシャフト10および排気側カムシャ
フト12が回転駆動されるようになっている。
【0035】各シリンダ3には、吸気バルブ18が2個
ずつ配設されている。そして、この吸気バルブ18は、
吸気側カム11に対しバルブリフタ19A,19Bを介
してそれぞれ駆動連結されている。各バルブリフタ19
A,19Bは、シリンダヘッド9に設けられる図示しな
いリフタボア内に摺動可能に支持されている。
【0036】また、各シリンダ3には、排気側バルブ2
0が2個ずつ配設されている。各排気側バルブ20は、
排気側カム13に対しバルブリフタ21を介してそれぞ
れ駆動連結されている。各バルブリフタ21も、図示し
ないリフタボア内に摺動可能に支持されている。
【0037】吸気側カムシャフト10に設けられている
吸気側カム11は、図1の斜視図に示すごとくのカム面
11aを有する3次元カムである。カム面11a上に示
されている実線は接線46を示している。吸気側カム1
1のカム面11aのカムプロフィールは、破線で示す低
リフト側カムプロフィール47から一点鎖線で示す高リ
フト側カムプロフィール48へ連続無段階に変化してい
る。実線で示す前述した接線46は低リフト側カムプロ
フィール47と高リフト側カムプロフィール48とを結
んでいる。なお、図1に示した接線46はその方向を示
すために、回転位相の間隔を開けてとびとびに表してい
るが、実際にはカム面11aの全面に存在する。
【0038】この接線46は、図23に示した従来のカ
ム面540aの接線546と異なり、直線状ではなく、
吸気側カム11の回転軸Aからの高さが、図3に示すご
とくの凸状を呈している。なお、図3は、突出量を誇張
して示している。この凸状の中央部分の頂点と両端を結
ぶ直線との高さの差は、数μmのオーダーである。
【0039】また、バルブリフタ19A,19Bは、図
4に示すように(両バルブリフタ19A,19Bは同一
の形状であり図4ではバルブリフタ19Aのみを代表し
て示す)、円筒状に形成され、その側面19aには案内
部材23が設けられている。案内部材23は、側面19
aに形成される嵌合孔19bに圧入または溶接されるこ
とで同側面19aに接合されている。この案内部材23
は、当該バルブリフタ19Aをリフタボア内で回動不能
にかつ中心軸線方向に摺動可能に係止している。
【0040】バルブリフタ19Aの上面19Cにはカム
フォロアホルダ24が一体的に形成され、同カムフォロ
アホルダ24にはカムフォロア25がその幅方向に揺動
可能に支持されている。図5に、このカムフォロア25
の形状を拡大して示す。
【0041】カムフォロア25は、吸気側カム11のカ
ム面11a(図1)に当接して摺動する摺動面25aが
平面状に形成されている。なお、図5(a)はこうした
カムフォロア25の縦断面形状を示し、図5(b)はそ
の側面形状を示している。
【0042】一方、シャフト移動機構15は、図示しな
い油圧回路を通じて吸気側カムシャフト10をその回転
軸A方向に連続無段階に変位させる周知の機構である。
すなわち、吸気側カム11の周辺を拡大して示す図6に
おいて、シャフト移動機構15は、二点鎖線にて示すカ
ムフォロア25の摺動面25aがカム面11aの最もリ
フト量の小さい部分に当接する位置と、図6において実
線にて示す摺動面25aがカム面11aの最もリフト量
の大きい部分に当接する位置との間で、吸気側カムシャ
フト10を連続無段階に変位させる。その移動可能な変
位量は図6においてDで示す。
【0043】吸気側カム11のカム面11aは、図3に
示したごとく接線方向に凸状をなしているので、カムフ
ォロア25の摺動面25aとの当接状態は、図7に示す
ごとくカムフォロア25のエッジ部25b,25cとは
当接せず、両エッジ部25b,25cの中間部と当接す
る状態となっている。
【0044】次に、以上のように構成されたバルブ特性
制御装置の作用について説明する。本実施の形態では上
述のように、バルブリフタ19A,19Bの上面19C
に揺動可能に支持されるカムフォロア25の摺動面25
aは平面状に形成されている。一方、このカムフォロア
25の摺動面25aが摺動する吸気側カム11のカム面
11aは、図1に示した各接線46が凸状となるように
形成されている。
【0045】そして、このカムフォロア25は、カム面
11aの低リフト側カムプロフィール47と高リフト側
カムプロフィール48との間でその形状に添って摺動す
る。この摺動時には、吸気側カム11のカム面11a
は、その接線46が凸状となるように設計されているた
め、吸気側カム11の製造誤差が存在しても、吸気側カ
ム11のカム面11aは従来のように凹状となるおそれ
はない。このため図7に示すように、カムフォロア25
のエッジ部25b,25cがカム面11aに当接するこ
とはなくなる。すなわち、カム面11aに当接するの
は、図7に示すように両エッジ部25b,25cの中間
の平面状の摺動面25aの部分のみに限定されるので、
カムフォロア25のエッジ部25b,25cによってカ
ム面11aに傷が付くことはない。
【0046】しかも、接触する摺動面25aの一部は、
カム面11aとの接触面積が、エッジ部25b,25c
で接触する場合に比較して大きい。このことにより接触
面圧が下がり、カムフォロア25の摺動面25aとの接
触によるカム面11aの摩耗も抑制される。
【0047】以上説明した本実施の形態によれば、以下
の効果が得られる。 ・すなわち、カムフォロア25の内、カム面11aに当
接するのは両エッジ部25b,25cではなく、その中
間の平面状の摺動面25aの部分となるので、カム面1
1aに条痕が形成されることはない。
【0048】・しかも、カムフォロア25の摺動面25
aと吸気側カム11のカム面11aとの接触面積は、従
来のごとくエッジ部25b,25cがカム面11aに接
触する場合に比較して大きい。このことによりカムフォ
ロア25の摺動面25aとの接触によるカム面11aの
摩耗も抑制される。
【0049】・したがって、吸気側カム11がその回転
軸方向に移動する際に、カムフォロア25のエッジ部2
5b,25cが条痕に引っかかることがなく、吸気バル
ブ18の開閉タイミングやリフト量の円滑な切り替えを
維持することができる。
【0050】[実施の形態2]次に、前記実施の形態1
にて用いる吸気側カム11のカム面11aのカムプロフ
ィールを測定して、カム面11aの接線形状が確実に凸
状のものを選択できる3次元カムプロフィール測定装置
について説明する。なお、この3次元カムプロフィール
測定装置に用いる3次元カムプロフィール測子、並びに
3次元カムプロフィール測定装置を用いた3次元カムプ
ロフィール測定方法および3次元カムプロフィール合否
判定方法についても以下説明する。
【0051】図8のブロック図に3次元カムプロフィー
ル測定装置100の構成を示す。本3次元カムプロフィ
ール測定装置100は、測定制御回路102、回転駆動
装置104、リニア駆動装置106、移動位置・回転位
相計測装置108、カムプロフィール接触測定部11
0、外部記憶装置112、ディスプレイ装置114およ
びプリンタ116を備えている。これ以外に、図示して
いないがホストコンピュータとの通信回路を設けてい
る。
【0052】測定制御回路102は、内部に、CPU、
ROM、RAM、入出力インターフェース、バスライ
ン、内部記憶装置等を備えたコンピュータシステムとし
て構成され、ROM、RAMあるいは外部記憶装置11
2等に格納されているプログラムに基づいて、CPUが
移動位置・回転位相計測装置108やカムプロフィール
接触測定部110からの検出データを入出力インターフ
ェースを介して入力して必要な演算処理を行い、演算結
果、ここでは、吸気側カム11のカム面11aのカムプ
ロフィールを求めた結果を、入出力インターフェースを
介して外部記憶装置112に記憶させたり、ディスプレ
イ装置114に表示したり、プリンタ116にて印刷し
たりする。
【0053】回転駆動装置104は、ステッピングモー
タやサーボモータなどから構成され、カムプロフィール
測定時に、測定制御回路102からの指示信号に基づい
て、吸気バルブ用のカムシャフト10の回転位相の調整
を行っている。
【0054】リニア駆動装置106は、リニアソレノイ
ドやボールネジを用いたモータによるリニア移動機構な
どから構成され、測定制御回路102からの指示信号に
基づいて、吸気バルブ用のカムシャフト10の回転軸方
向の位置の調整を行っている。
【0055】移動位置・回転位相計測装置108は、シ
ンクロ、レゾルバあるいはロータリエンコーダ等を利用
した回転位置センサとポテンショメータ、差動トランス
あるいはスケール等を利用したリニア位置センサとを備
えて、回転駆動装置104およびリニア駆動装置106
にて回転・移動されているカムシャフト10における正
確な回転位相と回転軸方向の正確な位置とを計測して、
測定制御回路102へ計測信号として送信している。
【0056】カムプロフィール接触測定部110は、後
述する3次元カムプロフィール測子120およびポテン
ショメータ、差動トランスあるいはスケール等を利用し
たリニア位置センサを備えている。このカムプロフィー
ル接触測定部110は、その平行移動支持部110aに
て3次元カムプロフィール測子120を後述する移動軸
Gに沿って平行移動可能にかつ吸気側カム11側に付勢
するように支持している。
【0057】このことにより、カムプロフィール接触測
定部110は、3次元カムプロフィール測子120を、
回転駆動装置104およびリニア駆動装置106にて回
転・移動されているカムシャフト10上に存在する吸気
側カム11のカム面11aに接触させて、3次元カムプ
ロフィール測子120をカム面11aの高さの変化に追
随させるとともに、3次元カムプロフィール測子120
の移動をリニア位置センサにて計測して、測定制御回路
102へ計測信号として送信している。
【0058】次に、3次元カムプロフィール測子120
の構成を説明する。図9は3次元カムプロフィール測子
120の斜視図を示している。3次元カムプロフィール
測子120は、接触部材122と、この接触部材122
を両端部にて支持する支持部材124とを備えている。
接触部材122は、図10の斜視図(ただし、図9に対
して上下逆に配置して示している。)に示すごとく、円
筒の棒状をなし、両端に軸部126,128を有する。
この軸部126,128にて、接触部材122は、支持
部材124の2本のアーム部130,132にて揺動軸
F周りに揺動可能に支持されている。
【0059】接触部材122の中央部分122aは、揺
動軸Fを含む平面にて半分に切断された一方のみの形状
をなし、更に揺動軸Fを含む中央領域のみ残して扁平に
形成されている。このことにより、接触部材122の中
央部分122aには、揺動軸Fを含む測定面122bが
全体に形成されている。中央部分122aは超硬合金製
であり、測定面122bは極めて高い面精度に仕上げら
れている。
【0060】支持部材124は、前述した2本のアーム
部130,132を支持する基部134を有している。
この基部134にて3次元カムプロフィール測子120
全体が、揺動軸Fに対して直交する移動軸G周りには回
転しないようにして、移動軸G方向に平行移動できるよ
うに、かつ吸気側カム11方向に付勢されるようにし
て、カムプロフィール接触測定部110の平行移動支持
部110aに支持されている。
【0061】そして、測定時には、カムプロフィール接
触測定部110は、図11に示すごとく、接触部材12
2の揺動軸Fが吸気側カム11の回転軸Aに直交するよ
うにして、移動軸Gに沿って3次元カムプロフィール測
子120を吸気側カム11へ付勢して、カム面11aに
接触部材122の測定面122bを当接し、支持部材1
24の変位を測定する。
【0062】この測定処理は、測定制御回路102によ
り、図12および図13のフローチャートに示すごとく
行われる。なお、予め、手動あるいは自動にてカムシャ
フト10は図8に示されるごとく3次元カムプロフィー
ル測定装置100にセットされているものとする。
【0063】まず、測定処理が開始されると、初期状態
の設定が行われる(S100)。すなわち、回転駆動装
置104を駆動して、測定開始の回転位相にカムシャフ
ト10を配置し、リニア駆動装置106を駆動して、カ
ムシャフト10の回転軸方向における測定開始の位置に
カムシャフト10を配置する。
【0064】次に、検出ルーチンの割り込み起動が設定
される(S110)。この検出ルーチンは、カムシャフ
ト10が測定間隔分の回転(例えば、0.5゜)をなす
毎に割り込み処理されるものであり、ステップS110
にて割り込み起動が設定されることにより、移動位置・
回転位相計測装置108の検出信号に基づいて、カムシ
ャフト10が測定間隔分の回転を行う毎に、測定制御回
路102は図14に示す割り込み処理を実行することに
なる。
【0065】この検出ルーチンでは、次の処理が行われ
る。すなわち、図14に示すごとく、まず、回転開始位
置からの割り込み回数に基づいて、カムシャフト10の
回転位相を算出して測定制御回路102内部のRAMや
外部記憶装置112に記憶する(S112)。
【0066】次に、この時の移動位置・回転位相計測装
置108の検出信号からカムシャフト10の回転軸方向
の位置を読み取り、直前のステップS112で得られた
回転位相データと対応づけてRAMや外部記憶装置11
2に記憶する(S114)。
【0067】そして、カムプロフィール接触測定部11
0の検出信号から吸気側カム11のカム面11aの位置
を読み取り、直前のステップS112,S114で得ら
れた回転位相データおよび回転軸方向位置データと対応
づけてRAMや外部記憶装置112に記憶する(S11
6)。
【0068】このようにして検出ルーチンの処理が終了
すると、次の割り込みがかかるまでは、検出ルーチンは
待機する。図12において、ステップS110にて検出
ルーチンの起動が設定された次には、回転駆動装置10
4に測定制御回路102から指示信号が出力されること
により、カムシャフト10の回転が開始される(S12
0)。したがって、このカムシャフト10が回転される
ことにより、移動位置・回転位相計測装置108が刻々
とカムシャフト10の回転位相が変化する状態を、測定
制御回路102に伝えると共に、検出ルーチン割り込み
のための角度分回転する毎に、測定制御回路102は図
14に示した検出ルーチンを実行して、前述した測定デ
ータを得る。
【0069】ステップS120の次の処理ではカムシャ
フト10が1回転終了したか否かが判定される(S13
0)が、カムシャフト10が1回転するまでは現在の状
態が継続し(S130で「NO」)、1つの回転軸方向
位置にて、割り込み回転位相毎の吸気側カム11のカム
面11aの高さが測定され続ける。
【0070】カムシャフト10が1回転すれば(S13
0で「YES」)、測定制御回路102はカムシャフト
10の回転を停止する(S140)。次に測定が終了し
たか否かが判定される(S150)。この判定は、カム
シャフト10の回転軸方向におけるすべての測定位置に
て上述した1回転の測定処理が終了したか否かを判定す
るものである。
【0071】回転軸方向のすべての測定位置について完
了していなければ(S150で「NO」)、次にカムシ
ャフト10を新たな回転軸方向の測定位置に設定すると
ともに基準回転位相に設定して(S160)、再度ステ
ップS120を実行して、カムシャフト10の回転を開
始する。したがって、割り込み角度回転する毎に検出ル
ーチンが実行される処理が継続される。
【0072】ただし、今回は、回転軸方向位置が変化し
ているので、新たな回転軸方向位置での、カムシャフト
10の1回転分の測定がなされることになる。以後、未
測定の回転軸方向位置が存在している限り、新たな回転
軸方向位置を設定して、前述したステップS120〜ス
テップS160の処理が繰り返される。
【0073】測定対象となっている吸気側カム11のす
べての回転軸方向位置にて1回転分の測定が終了すると
(S150で「YES」)、次に検出ルーチンの割り込
み停止設定がなされて(S170)、図14に示した検
出ルーチンの割り込み処理が実行されるのを禁止する。
【0074】この時、測定データは、1つの吸気側カム
11のカム面11a全体のカムプロフィールを表すもの
として得られている。例えば、図15に示すごとくに得
られる。図15では、代表的な3つのカムプロフィール
を示している。すなわち、カムノーズが最も高い回転軸
方向の一方の限界位置におけるカムプロフィールS1は
一点鎖線で表され、カムノーズが最も低い回転軸方向の
他方の限界位置におけるカムプロフィールS3は破線で
表され、その中間位置のカムプロフィールS2は実線で
表されている。実際には、この中間位置のカムプロフィ
ールも測定されている。
【0075】次に、このように測定されたデータを評価
して、吸気側カム11の合否を判定する処理が行われる
(S180)。この合否判定では、カムシャフト10の
同一回転位相におけるカムプロフィール接触測定部11
0の測定値が、回転軸方向にて凸状パターンを示してい
るか否か、かつその凸状パターンが許容範囲にあるか否
かを判定する。この判定は測定された全回転位相につい
て行われる。
【0076】例えば、図1および図15に示すごとく、
同一回転位相θaにおいて、異なる4ヶ所の回転軸方向
位置a,b,c,dにてカム面11aの高さが測定され
ているものとする。この各位置a,b,c,dでの測定
値を図16のグラフに示す。
【0077】なお、図16にて表している水平な直線
は、接線46が直線である場合の理論線Tを示してい
る。測定値は、この理論線Tとの差で表している。ま
た、この理論線Tに対して規格値の範囲がプラス側とマ
イナス側にそれぞれ設定されている。
【0078】図16から判るように、回転軸方向位置
a,b,c,dでのカム面11aは、両端部の回転軸方
向位置a,dよりも、中間の回転軸方向位置b,cの方
が高くなっており、回転位相θaでのカム面11aの高
さ分布パターンは凸状を呈している。
【0079】更に、回転軸方向位置a,b,c,dはす
べて規格値内に存在する。すなわち、回転軸方向位置
a,b,c,dの分布パターンは許容範囲にある。この
ように同一回転位相θaにて回転軸方向位置におけるカ
ム面11aの高さの測定値が凸状を呈し、かつ吸気側カ
ム11のすべての回転位相についても凸状であれば、ス
テップS180の判定処理では合格と判定される。
【0080】したがって、次に行われる合格か否かの判
定(S190)では合格と判定されて、カムシャフト1
0上に次に測定する吸気側カム11が無いか否かが判定
される(S200)。未だ測定していない吸気側カム1
1が有れば(S200で「NO」)、回転駆動装置10
4およびリニア駆動装置106の駆動により、次の吸気
側カム11のカム面11aの初期の測定基準位置へ3次
元カムプロフィール測子120の接触部材122を相対
移動させて、その測定面122bを新たなカム面11a
に当接する(S210)。そして、ステップS110の
処理から開始して、前述した一連の処理(ステップS1
00〜ステップS160)により、次の1つの吸気側カ
ム11のカムプロフィールを測定する。
【0081】ステップS180,S190の処理にて合
格と判定され、かつステップS200にて未測定の吸気
側カム11が存在していると判定されている限り、前述
した一連の処理(ステップS100〜ステップS16
0)を繰り返す。
【0082】このことにより、カムシャフト10上のす
べての吸気側カム11についてのカムプロフィールが測
定され、かつすべての吸気側カム11について合格とス
テップS180,S190にて判定されると、次にステ
ップS200では、未測定の吸気側カム11はなくなっ
たので(S200で「YES」)、次に、合格処理が実
行される(S220)。この合格処理は、例えば、「合
格」との表示を、検査番号と共にディスプレイ装置11
4に表示したり、プリンタ116に印刷したり、あるい
は外部記憶装置112に検査番号と共に合格結果が記憶
される処理が行われる。更に、測定制御回路102と信
号的に接続されているホストコンピュータに合格したこ
とのデータを転送してもよい。
【0083】また、一度でも、ステップS180,S1
90にて不合格と判定された場合、すなわち、吸気側カ
ム11の全回転位相について判定を行って、例えば、図
17に示すごとく回転軸方向位置a,b,c,dの分布
パターンが理論線Tに対して回転軸方向位置a側が高く
なっている場合、図18に示すごとく分布パターンが凹
状になっている場合、あるいは図19に示すごとく分布
パターンは凸状であるが、一部の測定値(ここでは回転
軸方向位置a,c)が規格値外となっていた場合が、1
回でも存在したときには、ステップS190にて不合格
と判定されて、不合格処理が実行される(S230)。
この不合格処理は、例えば、「不合格」との表示を、検
査番号と共にディスプレイ装置114に表示したり、プ
リンタ116に印刷したり、あるいは外部記憶装置11
2に検査番号と共に不合格結果が記憶される処理が行わ
れる。更に、測定制御回路102と信号的に接続されて
いるホストコンピュータに不合格となったとのデータを
転送してもよい。
【0084】ステップS220またはステップS230
の処理が終了すれば、本測定処理ルーチンを終了する。
そして、測定者により次のカムシャフト10が3次元カ
ムプロフィール測定装置100にセットされた後に、測
定制御回路102に設けられたスイッチなどを介して測
定開始の指示がなされれば、再度、図12〜図14に示
した処理が実行されて、次のカムシャフト10上の全カ
ムのカムプロフィールの測定と合否判定とが行われる。
【0085】上述した処理の内、ステップS100〜ス
テップS160,ステップS210およびステップS1
12〜ステップS116の処理が測定工程に相当すると
ともに測定手段としての処理に相当する。また、ステッ
プS180〜ステップS200,ステップS220およ
びステップS230が判定工程に相当するとともに判定
手段としての処理に相当する。
【0086】また、カムプロフィール接触測定部110
の平行移動支持部110aが支持手段に相当し、回転駆
動装置104およびリニア駆動装置106が移動手段に
相当し、移動位置・回転位相計測装置108、カムプロ
フィール接触測定部110および測定制御回路102が
測定手段に相当する。
【0087】以上説明した本実施の形態によれば、以下
の効果が得られる。 ・3次元カムプロフィール測子120は、吸気側カム1
1のカム面11aに接触するための平面状の測定面12
2bを有する接触部材122と、この接触部材122
を、測定面122b内に存在する揺動軸F周りに揺動可
能に支持する支持部材124とを備えているので、測定
面122bを3次元カムである吸気側カム11のカム面
11aの傾斜角度に追随させることができ、しかも常に
接触部材122の揺動軸Fを、カム面11a上の測定位
置に接触させることができる。このため、吸気側カム1
1全体のカムプロフィールを精密に測定することができ
る。
【0088】特に、吸気側カム11のカム面11aが前
述したごとく凸状になっている場合に、その凸状態を正
確に検出でき、接線が凸状となっているか否かを正確に
判断できる。このため、接線が凸状でかつ規格に適合し
たものであるか否かという吸気側カム11の合否判定を
正確うことができ、実施の形態1に用いる吸気側カム1
1、すなわち、連続的な吸気バルブまたは排気バルブの
開閉タイミングやリフト量を円滑に切り替えることがで
きる3次元カムを提供することができる。
【0089】・また、3次元カムプロフィール測定装置
100は、揺動軸Fに直交する移動軸G方向へ平行移動
可能に3次元カムプロフィール測子120全体を支持
し、かつ揺動軸Fが測定対象である吸気側カム11の回
転軸Aに直交するように吸気側カム11のカム面11a
に向けて3次元カムプロフィール測子120を付勢する
平行移動支持部110aと、吸気側カム11の回転位相
と回転軸A方向の位置を変化させる回転駆動装置104
およびリニア駆動装置106と、前記回転駆動装置10
4および前記リニア駆動装置106による処理中におけ
る3次元カムプロフィール測子120の支持部材124
の位置を、移動位置・回転位相計測装置108およびカ
ムプロフィール接触測定部110を用いて吸気側カム1
1の回転位相と回転軸A方向の位置とに対応づけて測定
する測定制御回路102とを備えている。
【0090】このため、揺動軸Fに直交する移動軸G方
向へ平行移動可能に3次元カムプロフィール測子120
全体を支持して、揺動軸Fが吸気側カム11の回転軸A
に直交するように吸気側カム11のカム面11aに接触
させた状態で、吸気側カム11の回転位相と回転軸A方
向の位置とを変化させる移動処理を行い、この移動処理
中における3次元カムプロフィール測子120の支持部
材124の位置を、吸気側カム11の回転位相と回転軸
A方向の位置と対応づけて測定することにより、吸気側
カム11のカムプロフィールを測定する3次元カムプロ
フィール測定方法を実行することができる。
【0091】このように平行移動支持部110aにて、
3次元カムプロフィール測子120が揺動軸Fに直交す
る移動軸G方向へ平行移動されて、かつ揺動軸Fが測定
対象である吸気側カム11の回転軸Aに直交するよう
に、吸気側カム11のカム面11aに向けて3次元カム
プロフィール測子120を付勢しているため、カムフォ
ロアと同じ状態で、3次元カムプロフィール測子120
の接触部材122を吸気側カム11のカム面11aに接
触させることができる。
【0092】そして、回転駆動装置104とリニア駆動
装置106とが吸気側カム11の回転位相と回転軸A方
向の位置を変化させるとともに、この処理中に移動位置
・回転位相計測装置108およびカムプロフィール接触
測定部110を用いて測定制御回路102が、3次元カ
ムプロフィール測子120の支持部材124の位置を、
吸気側カム11の回転位相と回転軸A方向の位置と対応
づけて測定するので、吸気側カム11のカムプロフィー
ルが正確に測定できる。
【0093】更に、移動位置・回転位相計測装置10
8、カムプロフィール接触測定部110および測定制御
回路102にて求められた測定値の内、吸気側カム11
の同一回転位相であって回転軸A方向で異なる位置にお
ける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつそ
の凸状パターンが規格値内にある場合に合格とする判定
工程を測定制御回路102が行っているので、完全にカ
ム面11aの傷を防止することができる形状の吸気側カ
ム11を選別する装置として構成することができる。こ
のことにより、前述したごとくに、連続的な吸気バルブ
の開閉タイミングやリフト量を円滑に切り替えることが
できる3次元カムを提供することができる。
【0094】また、本実施の形態では、接線46が凸状
のカムプロフィールの合否を判定する際に、直線の接線
に対応する理論線Tを基準としてその規格値内に入るも
のを合格としている。したがって、本実施の形態にて合
格とされたカムシャフト10を用いたエンジン1は従来
通りのシャフト移動機構15の制御を行えばよく、制御
側の構成を変更する必要はない。したがって、上述した
3次元カムプロフィール測定装置100にて選別された
3次元カムを、吸気側カム11に採用しても、制御系を
変更するためのコストアップは招かない。
【0095】[その他の実施の形態]なお、本発明は前
述した各実施の形態に限定されるものではなく、以下の
ように構成することもできる。
【0096】・上述した各実施の形態では、シャフト移
動機構15が吸気バルブ用のカムシャフト10に設けら
れていたので、吸気側カム11のカム面11aについて
接線46を凸状に形成した例について説明したが、排気
側カムシャフト12にシャフト移動機構が備えられて、
排気側カム13が3次元カムとして構成されていれば、
排気側カム13についても実施の形態1,2が適用され
る。また、吸気側のカムシャフト10および排気側のカ
ムシャフト12に共にシャフト移動機構を設け、吸気側
カム11と排気側カム13とを共に3次元カムとして、
両方のバルブ特性を制御する装置として構成してもよ
い。
【0097】・なお、3次元カムプロフィール測定装置
100は3次元カムでなくてもカムプロフィールは測定
できるので、通常のカムのカム面(実施の形態1では排
気側カム13のカム面)の測定にも兼用でき、カムの種
類毎にカムプロフィール測定装置を備える必要がないの
で、設備上も有利である。
【0098】・実施の形態1では、吸気側カム11を吸
気側カムシャフト10に一体的に設け、シャフト移動機
構15にて吸気側カムシャフト10とともに吸気側カム
11をその軸線方向に変位させる構成とした。これに対
し、吸気側カムシャフト10は移動させず、吸気側カム
11のみを同方向に変位させる構成としてもよい。この
場合においても、実施の形態1と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0099】・実施の形態1では、1気筒につき4バル
ブのエンジンに実施した例を示したがこれに限らず、例
えば、1気筒につき2バルブ、あるいは1気筒につき6
バルブ,8バルブ等のバルブ数のエンジンに適用しても
よい。
【0100】・実施の形態1では、2個の吸気側カム1
1によってそれぞれバルブリフタ19A,19Bを駆動
する構成のバルブ特性制御装置に適用した例を示した
が、これに限らず、例えば1個の吸気側カム11で2個
のバルブリフタを駆動する構成を有するバルブ特性制御
装置に適用することもできる。
【0101】・実施の形態2においては、移動位置・回
転位相計測装置108にて、回転軸A方向の移動位置と
回転位相とを検出して、吸気側カム11のカム面11a
の高さと対応づけていたが、回転駆動装置104および
リニア駆動装置106が精度の高い駆動ができるもので
あれば、移動位置・回転位相計測装置108は不用であ
り、測定制御回路102から回転駆動装置104および
リニア駆動装置106への回転軸A方向の移動位置指令
値および回転位相指令値そのものと、吸気側カム11の
カム面11aの高さとを対応づけることで正確なカムプ
ロフィールを求めることができる。この場合、カムプロ
フィール接触測定部110および測定制御回路102が
測定手段に相当する。
【0102】前記実施の形態2において、3次元カムプ
ロフィール測子120として、支持部材124により軸
支された接触部材122を用いていたが、図4に示した
バルブリフタ19Aがカムフォロア25を支持している
構成と同様にしてもよい。すなわち、接触部材122を
軸支するのではなく、カムフォロアホルダ24と同様な
構成にて接触部材122をその幅方向に揺動可能に支持
して用いてもよい。
【0103】前記実施の形態2において、測定工程で
は、直接カム面11aの高さを求めていたが、高さを求
めなくても、カム面11aの高さの状態が判明すればよ
いので、カム面11aの高さに対応する物理量を測定値
として求めてもよい。例えば、吸気側カム11の外に基
準点を設けて、そこからの角度と距離のデータとして測
定してもよく、あるいは角度や距離のデータではなく、
測定するセンサが出力する電圧その他の物理量として求
めてもよい。
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【発明の効果】請求項に示すごとく、3次元カムプロ
フィール測子としては、3次元カムのカム面に接触する
ための平面状の測定面を有する接触部材と、前記接触部
材を前記測定面内に存在する揺動軸周りに揺動可能に支
持する支持部材とを備えたことを特徴とする3次元カム
プロフィール測子として構成することができ、上述した
測定が可能となって、上述した効果を生じさせることが
できる。
【0111】また、請求項に示したごとく、前記3次
元カムプロフィール測子を用いた3次元カムプロフィー
ル測定方法としては、揺動軸に直交する方向へ平行移動
可能に請求項記載の3次元カムプロフィール測子全体
を支持して、前記揺動軸が3次元カムの回転軸に直交す
るように前記3次元カムのカム面に接触させることによ
り、カムフォロアと同じ状態で、3次元カムプロフィー
ル測子を3次元カムのカム面に接触させることができ
る。したがって、この接触状態で、3次元カムの回転位
相と回転軸方向の位置とを変化させる移動処理を行うこ
とができ、そして、この移動処理中における3次元カム
プロフィール測子の支持部材または接触部材の位置を、
3次元カムの回転位相と回転軸方向の位置とに対応づけ
て測定することができる。このことにより、3次元カム
のカムプロフィールが正確に測定できる。
【0112】請求項3〜6に示したごとく、3次元カム
プロフィール合否判定方法の測定工程においては、請求
記載の測定方法にて測定値を得ることとした場合
は、正確な合否判定を行うことができる。
【0113】請求項に記載の3次元カムプロフィール
測定装置は、その支持手段にて、請求項記載の3次元
カムプロフィール測子が揺動軸に直交する方向へ平行移
動されて、かつ前記揺動軸が測定対象である3次元カム
の回転軸に直交するように、前記3次元カムのカム面に
向けて前記3次元カムプロフィール測子を付勢している
ため、カムフォロアと同じ状態で、3次元カムプロフィ
ール測子を3次元カムのカム面に接触させることができ
る。
【0114】そして、移動手段が3次元カムの回転位相
と回転軸方向の位置とを変化させるとともに、この処理
中に測定手段が、3次元カムプロフィール測子の支持部
材または接触部材の位置を、3次元カムの回転位相と回
転軸方向の位置とに対応づけて測定するので、3次元カ
ムのカムプロフィールが正確に測定できる。
【0115】請求項に示したごとく、請求項の構成
に対して、測定手段にて求められた測定値の内、3次元
カムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる位置に
おける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつ
その凸状パターンが許容範囲にある場合に合格とする判
定手段を備えれば、完全にカム面の傷を防止することが
できる3次元カムを選別する装置として構成することが
できる。
【0116】請求項に示したごとく、3次元カムプロ
フィール測定装置の判定手段にて用いる許容範囲とし
て、直線状パターンを基準として設定されている範囲を
用いた場合は、このような直線状パターンは従来の3次
元カムの基準となるパターンをであり、従来の許容範囲
を用いていることになる。したがって、この直線状パタ
ーンを基準としてその規格値内に入るものを合格とする
ことにより、合格とされた3次元カムを用いた内燃機関
等は従来通りのシャフト移動機構の制御を行えばよくな
り、制御側の構成を変更する必要はない。したがって制
御系を変更するためのコストアップは招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における吸気側カムのカム面の
形状を説明するための斜視図。
【図2】 実施の形態1における車両用エンジンに適用
されたバルブ特性制御装置の要部斜視図。
【図3】 実施の形態1における吸気側カムのカム面で
の接線の形状を説明するためのグラフ。
【図4】 実施の形態1におけるバルブリフタの斜視
図。
【図5】 実施の形態1におけるカムフォロアの形状説
明図。
【図6】 実施の形態1における吸気側カムの周辺の構
成説明図。
【図7】 実施の形態1における吸気側カムのカム面と
カムフォロアとの接触状態説明図。
【図8】 実施の形態2における3次元カムプロフィー
ル測定装置の構成ブロック図。
【図9】 実施の形態2における3次元カムプロフィー
ル測子の斜視図。
【図10】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測子の接触部材の斜視図。
【図11】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測子の接触部材と吸気側カムとの接触状態を示す斜
視図。
【図12】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が実行する測定処理ルーチンのフローチャ
ート。
【図13】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が実行する測定処理ルーチンのフローチャ
ート。
【図14】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が実行する検出ルーチンのフローチャー
ト。
【図15】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が行った測定結果の一例を表すグラフ。
【図16】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が吸気側カムの合否判定に用いるデータの
一例を表すグラフ。
【図17】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が吸気側カムの合否判定に用いるデータの
一例を表すグラフ。
【図18】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が吸気側カムの合否判定に用いるデータの
一例を表すグラフ。
【図19】 実施の形態2における3次元カムプロフィ
ール測定装置が吸気側カムの合否判定に用いるデータの
一例を表すグラフ。
【図20】 従来の形態における車両用エンジンに適用
されたバルブ特性制御装置の要部構成図。
【図21】 従来の形態におけるカムフォロアの形状説
明図。
【図22】 従来の形態におけるカムフォロアと3次元
カムとの接触状態説明図。
【図23】 従来の形態における3次元カムのカム面の
形状を説明するための斜視図。
【図24】 従来の形態におけるカムフォロアと3次元
カムとの接触状態説明図。
【符号の説明】
A…回転軸、F…揺動軸、G…移動軸、1…車両用エン
ジン、2…シリンダブロック、3…シリンダ、4… ピ
ストン、5…クランクケース、6…クランクシャフト、
7…コンロッド、8…クランクシャフトタイミングプー
リ、9…シリンダヘッド、10…吸気側カムシャフト、
11…吸気側カム、11a…カム面、12…排気側カム
シャフト、13…排気側カム、14…カムシャフトタイ
ミングプーリ、15…シャフト移動機構、16…カムシ
ャフトタイミングプーリ、17…タイミングベルト、1
8…吸気バルブ、19A,19B…バルブリフタ、19
C…バルブリフタの上面、19a…側面、19b…嵌合
孔、20…排気側バルブ、21…バルブリフタ、23…
案内部材、24…カムフォロアホルダ、25…カムフォ
ロア、25a…摺動面、25b,25c…エッジ部、4
6…接線、47…低リフト側カムプロフィール、48…
高リフト側カムプロフィール、100…3次元カムプロ
フィール測定装置、102… 測定制御回路、104…
回転駆動装置、106…リニア駆動装置、108…移動
位置・回転位相計測装置、110…カムプロフィール接
触測定部、110a…平行移動支持部、112…外部記
憶装置、114…ディスプレイ装置、116…プリン
タ、120…3次元カムプロフィール測子、122…接
触部材、122a…中央部分、122b…測定面、12
4…支持部材、126,128…軸部、130,132
…アーム部、134…基部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/20 G01B 5/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元カムのカム面に接触するための平
    面状の測定面を有する接触部材と、 前記接触部材を、前記測定面内に存在する揺動軸周りに
    揺動可能に支持する支持部材と、 を備えたことを特徴とする3次元カムプロフィール測
    子。
  2. 【請求項2】 前記揺動軸に直交する方向へ平行移動可
    能に請求項1記載の3次元カムプロフィール測子全体を
    支持して、前記揺動軸が3次元カムの回転軸に直交する
    ように前記3次元カムのカム面に接触させた状態で、前
    記3次元カムの回転位相と回転軸方向の位置とを変化さ
    せる移動処理を行い、 前記移動処理中における前記支持部材または前記接触部
    材の位置を、前記3次元カムの回転位相と回転軸方向の
    位置とに対応づけて測定することにより、前記3次元カ
    ムのカムプロフィールを測定することを特徴とする3次
    元カムプロフィール測定方法。
  3. 【請求項3】 揺動するカムフォロアが当接するための
    カム面を有し、カムプロフィールが回転軸方向にて連続
    的に変化している3次元カムであって、3次元カムの同
    一回転位相における前記カムフォロアと前記カム面との
    接触位置の、回転軸方向での高さ分布が凸状であること
    を特徴とする3次元カムのカムプロフィール合否判定方
    法であって、 前記3次元カムの回転軸に対する前記カム面の高さまた
    は該高さに対応する物理量を測定値として求める測定工
    程と、 前記測定工程にて求められた測定値の内、前記3次元カ
    ムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる位置にお
    ける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつそ
    の凸状パターンが許容範囲にある場合に合格とする判定
    工程と、 を行い、前記測定工程において、請求項2記載の測定方
    法にて測定値を得ることを特徴とする3次元カムプロフ
    ィール合否判定方法。
  4. 【請求項4】 揺動するカムフォロアが当接するための
    カム面を有し、カムプロフィールが回転軸方向にて連続
    的に変化している3次元カムであって、3次元カムの同
    一回転位相における前記カムフォロアと前記カム面との
    接触位置の、 回転軸方向での高さ分布が凸状であり、カ
    ムシャフトに取り付けられることで、内燃機関の吸気バ
    ルブまたは排気バルブを開閉駆動するとともに、前記カ
    ムシャフトの回転軸方向への移動に基づいて前記吸気バ
    ルブまたは前記排気バルブの開閉特性を変更することを
    特徴とする3次元カムのカムプロフィール合否判定方法
    であって、 前記3次元カムの回転軸に対する前記カム面の高さまた
    は該高さに対応する物理量を測定値として求める測定工
    程と、 前記測定工程にて求められた測定値の内、前記3次元カ
    ムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる位置にお
    ける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつそ
    の凸状パターンが許容範囲にある場合に合格とする判定
    工程と、 を行い、前記測定工程において、請求項2記載の測定方
    法にて測定値を得ることを特徴とする 3次元カムプロフ
    ィール合否判定方法。
  5. 【請求項5】 揺動するカムフォロアが当接するための
    カム面を有し、カムプロフィールが回転軸方向にて連続
    的に変化している3次元カムであって、3次元カムの同
    一回転位相における前記カムフォロアと前記カム面との
    接触位置の、回転軸方向での高さ分布が凸状であること
    を特徴とする3次元カムのカムプロフィール合否判定方
    法であって、 前記3次元カムの回転軸に対する前記カム面の高さまた
    は該高さに対応する物理量を測定値として求める測定工
    程と、 前記測定工程にて求められた測定値の内、前記3次元カ
    ムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる位置にお
    ける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつそ
    の凸状パターンが許容範囲にある場合に合格とする判定
    工程と、 を行い、前記許容範囲は、直線状パターンを基準として
    設定されている範囲であり、 前記測定工程において、請求項2記載の測定方法にて測
    定値を得ることを特徴とする3次元カムプロフィール合
    否判定方法。
  6. 【請求項6】 揺動するカムフォロアが当接するための
    カム面を有し、カムプロフィールが回転軸方向にて連続
    的に変化している3次元カムであって、3次元カムの同
    一回転位相における前記カムフォロアと前記カム面との
    接触位置の、 回転軸方向での高さ分布が凸状であり、カ
    ムシャフトに取り付けられることで、内燃機関の吸気バ
    ルブまたは排気バルブを開閉駆動するとともに、前記カ
    ムシャフトの回転軸方向への移動に基づいて前記吸気バ
    ルブまたは前記排気バルブの開閉特性を変更することを
    特徴とする3次元カムのカムプロフィール合否判定方法
    であって、 前記3次元カムの回転軸に対する前記カム面の高さまた
    は該高さに対応する物理量を測定値として求める測定工
    程と、 前記測定工程にて求められた測定値の内、前記3次元カ
    ムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる位置にお
    ける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつそ
    の凸状パターンが許容範囲にある場合に合格とする判定
    工程と、 を行い、前記許容範囲は、直線状パターンを基準として
    設定されている範囲であり、 前記測定工程において、請求項2記載の測定方法にて測
    定値を得ることを特徴とする3次元カムプロフィール合
    否判定方法。
  7. 【請求項7】 前記揺動軸に直交する方向へ平行移動可
    能に請求項1記載の3次元カムプロフィール測子全体を
    支持し、かつ前記揺動軸が測定対象である3次元カムの
    回転軸に直交するように前記3次元カムのカム面に向け
    て前記3次元カムプロフィール測子を付勢する支持手段
    と、 前記3次元カムの回転位相と回転軸方向の位置とを変化
    させる移動手段と、 前記移動手段の処理中における前記支持部材または前記
    接触部材の位置を、前記3次元カムの回転位相と回転軸
    方向の位置とに対応づけて測定する測定手段と、 を備えたことを特徴とする3次元カムプロフィール測定
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の構成に対して、 前記測定手段にて求められた測定値の内、前記3次元カ
    ムの同一回転位相であって回転軸方向で異なる位置にお
    ける複数の測定値の変化が凸状パターンを示し、かつそ
    の凸状パターンが許容範囲にある場合に合格とする判定
    手段 を備えたことを特徴とする3次元カムプロフィール
    測定装置。
  9. 【請求項9】 前記許容範囲は、直線状パターンを基準
    として設定されてい る範囲であることを特徴とする請求
    項8記載の3次元カムプロフィール測定装置。
JP00956498A 1997-04-04 1998-01-21 3次元カムプロフィール合否判定方法、3次元カムプロフィール測子、3次元カムプロフィール測定方法および3次元カムプロフィール測定装置 Expired - Lifetime JP3405169B2 (ja)

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