JP3828725B2 - クランク軸の芯出し方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランク軸(偏心軸を含む)の芯出し方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型ディーゼル機関等のクランク軸を旋削加工や研削加工する場合、又は、このクランク軸をエンジン等に組み込む場合、クランク軸の芯出しが必要になる。
一般に、クランク軸の芯が出ているかどうかは、クランク軸のジャーナル部を支持台(支持手段、振れ止め装置、台盤メタル)で支持して当該クランク軸を一回転させたとき、クランクアーム間の隙間である内股距離の、クランク軸の1回転中における変動によって判断される。この内股距離の変動は「デフレクション」と呼ばれ、クランクアーム間に取り付けられた距離検出手段により計測される。そして、前記支持台の高さを調整して、このデフレクションが予め設定された許容範囲内になったとき、クランク軸の芯出しが行われたと判断される。
【0003】
このクランク軸の芯出し方法に関しては、例えば、特開昭62−218055号公報、特開昭63−34053号公報に記載のものが公知であり、その装置としては、特公平2−34722号公報に記載のものが公知である。
前者の方法に係る技術は、クランク軸を3次元梁構造物としてモデル化し、有限要素法による梁解析理論を用いて、芯出しに必要な支持台高さの理論的な目標値を算出して、支持台高さ調整用の駆動信号を出力するものであった。
後者の装置に係る技術は、クランク軸型式、処理モード等に応じた構造解析、モデル演算を行い、前記支持高さの制御量を算出するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のものでは、何れも理論的解析を行って、支持台高さを求めるものであり、各アーム毎に解析が行われ、他アームの影響が考慮されていなかったので、クランク軸全体の芯出しに多大の時間を要した。
即ち、従来のものでは、有限要素法などによる解析理論を用いて、その都度、演算し、制御量を決定するため、非常に時間がかかった。また、単体スローにおける解析値のため、他スローの影響が考慮されていないので、1スローずつ順次支持台高さを調整する必要があった。そして、最終目標に達するには、全支持台の調整を数回行う必要があり、時間が掛かり、最終的に収束するまでに30分以上を要していた。最悪の場合、収束しないと言うこともあった。
【0005】
そこで、本発明は、理論解析を行うことなく、経験則に基づく処理を行うことにより、高精度で短時間の芯出しが行えるようにしたクランク軸の芯出し方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明の方法の特徴とするところは、ジャーナル部とピン部とクランクアームとを複数有するクランク軸の、各ジャーナル部を支持手段により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さを調整することによりクランク軸の芯出しを行う方法であって、
(1)予め、デフレクション量と支持手段の調整量との関係を、クランク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクションとに基づいて場合分けすることによりパターン化されたデータベースを作成しておき、
(2)前記複数のクランクアーム間での相互影響を考慮すべく、前記クランク軸の1回転中に全てのクランクアーム間のデフレクションを同時に計測し、
(3)全てのクランクアームに関して、実測デフレクション量とクランク軸型式情報に基づく目標デフレクション量とを比較し、該比較の結果を基にして芯出し精度が計画目標値以内か否かを判定し、
(4)前記計画目標値を外れている場合は、前記計測の結果と前記データベースとを突き合わせ処理して、全支持手段の調整量を求め、
(5)該調に基づいて、全ての支持手段の高さ調整を同時に行い、
(6)再度、クランクアーム間の実測デフレクション量と目標デフレクション量とを比較し、
前記芯出し精度が計画目標値以内に収束するまで上記(2)〜(6)の工程を繰り返し行う点にある。
【0007】
本発明方法によれば、従来のように1スロー毎、順次計算するものではなく、一括処理されるため短時間で芯出しが行える。従来技術では、収束に30分以上を要していたが、本発明では、5分以内でクランク軸全体の芯出しが行われる。
前記方法において、予め、デフレクション量と支持手段の調整量との関係をパターン化したデータベースを作成しておき、前記計測結果と前記データベースとを突き合わせ処理して、全支持手段の調整量を求めている。
前記データベースのパターン化おいて、熟練工の経験則を生かすことにおいて、理論解析に勝る高精度な出力を得ることが可能になる。
【0008】
前記データベースのパターン化は、クランク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクション量とに基づいて場合分けされている。
前記突き合わせ処理は、計測データとデータベースとをファジー的推論により適合させるものであることが好ましい
、本発明の装置の特徴とするところは、ジャーナル部とピン部とクランクアームとを複数有するクランク軸の、各ジャーナル部を支持手段により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さを調整することによりクランク軸の芯出しを行う装置であって、
デフレクション量と支持手段の調整量との関係を、クランク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクションとに基づいて場合分けすることによりパターン化されたデータベースを記憶する記憶手段と、
前記複数のクランクアーム間での相互影響を考慮すべく、前記クランク軸の1回転中に全てのクランクアーム間のデフレクションを同時に計測するデフレクション計測装置と、
全てのクランクアームに関して、実測デフレクション量とクランク軸型式情報に基づく目標デフレクション量とを比較し、該比較の結果を基にして芯出し精度が計画目標値以内か否かを判定し、前記計画目標値を外れている場合は、前記計測の結果と前記データベースとを突き合わせ処理して、全支持手段の調整量を求める解析手段と、
該調整量に基づいて、全ての支持手段の高さ調整を同時に行う出力手段と、
を備えている点にある。
【0009】
前記デフレクション計測装置は、前記クランク軸の回転角度を角度データとして検出する角度検出手段と、前記クランクアーム間の内股距離を距離データとして検出する距離検出手段と、前記角度データと距離データとに基づきデフレクションを求める処理ユニットとを有し、前記距離検出手段は、クランクアームに設けられて、無線等により処理ユニットとデータ通信可能とされているのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示すものは、旋盤における、クランク軸1の芯出し装置である。図例のクランク軸1は、4気筒大型ディーゼルエンジン用のものであり、ジャーナル部2とピン部3とクランクアーム4とを複数備えている。クランク軸1の一端部には、スラスト荷重を支承するためのスラスト部5が設けられている。
旋盤は、前記クランク軸1のジャーナル部2を加工するものである。この旋盤は、ベッド6とヘッドストック7と刃物台(図示省略)を有する。ヘッドストック7には、回転駆動される主軸が設けられ、該主軸端部に面盤(チャック)8が設けられている。この面盤8にクランク軸1の一端部が着脱自在に把持される。
【0011】
前記ベッド6上に支持手段(支持台、振れ止め装置)9が設けられ、該支持手段9は、前記面盤8に把持されたクランク軸1の各ジャーナル部2とスラスト部5を、該面盤8の回転軸心と同一軸心で回転自在に支持するものである。
図2に示す様に、前記支持手段9は、ジャーナル部2の軸心を介した前後2方向から、ジャーナル部2の下面を2点支持する前後の軸受けメタル10と、該前後のメタル10を個別に上下方向に移動させるモータ等からなる駆動装置11とを有する。この前後の軸受けメタル10の高さを調整することにより、クランク軸1の芯出しが行われる。
【0012】
なお、ジャーナル部2の旋盤加工に際しては、加工するジャーナル部2の支持手段9はベッド6上から取り外され、その位置に刃物台が位置決めされる。
本発明のクランク軸1の芯出し装置は、クランク軸の1回転中に全てのクランクアーム4間のデフレクションを計測するデフレクション計測装置12と、該計測装置12による計測結果を用いて、全ての支持手段9の高さ調整を同時的に行う高さ調整装置13とから構成される。
前記デフレクション計測装置12は、旋盤の面盤8に一端を把持され、そのジャーナル部2を支持手段9に支持されたクランク軸1を回転させたときの、該クランク軸1の回転角度(ジャーナル部回転角度)を角度データとして検出する角度検出手段14と、前記クランクアーム4の内股距離を距離データとして検出する距離検出手段15とを備えている。
【0013】
更に、このデフレクション計測装置12は、前記角度検出手段14と有線等により接続され、前記距離検出手段15と無線により接続されて、両検出手段14,15により検出されたデータを処理する処理ユニット16を備えている。
前記角度検出手段14は、前記ヘッドストック7の主軸の回転角度を検出するエンコーダーから構成されており、該検出した主軸の回転角度は、装着したクランク軸1の回転角度とされている。
前記距離検出手段15は、一対のクランクアーム4,4間のピン部3とは反対側の所定の位置に、着脱自在に取り付けられた計測部17を有する。この計測部17は、クランクアーム4の内股距離を計測できるものであれば、接触式や無接触式の如何なる形式のものであっても良い。接触式の場合は、デジタルダイヤルゲージが例示される。
【0014】
前記距離検出手段14には、前記計測部17の他に、該計測部17により計測したデータ等を記憶するメモリー18と、前記処理ユニット16からの無線信号を受信する受信部19と、メモリー18のデータを処理ユニット16に無線送信する送信部20と、及び電源21のバッテリーなどを一体的に有する。
前記処理ユニット16は、クランク軸1の形状情報などを入力するための入力部22と、前記距離検出手段15にデータを無線送信するための送信部23と、前記距離検出手段15からのデータを無線受信するための受信部24と、前記距離検出手段15や角度検出手段14からのデータを処理する処理部25と、処理部25で処理した結果を表示する表示部26などを有する。
【0015】
前記処理ユニット16と距離検出手段15との無線データ通信は、デジタルデータ通信とされている。
前記処理ユニット16の送信部23は、角度検出手段14により検出したクランク軸1の一回転の回転角度(ジャーナル部回転角度)を、前記距離検出手段15に対して、1°毎に送信する。即ち、ジャーナル部回転角度0°〜360°の角度データを、0°、1°、2°、3°・・・と1°毎に送信する。
前記距離検出手段15は、その受信部19において前記角度データを受信すると、該角度データをトリガー信号として、クランクアーム4,4間の内股距離を測定する。即ち、0°のとき距離a0、1°のとき距離a1、2°のとき距離a2、・・・として、内股距離を測定する。そして、その測定結果を角度データと対にして前記メモリー18に計測データとして記憶する。即ち、メモリー18内には、「0°:a0」、「1°:a1」、「2°:a2」、・・・の如く、360個の計測データが記憶される。
【0016】
このように、角度データをトリガー信号として距離を計測することにより、角度データと距離データの対応づけが正確になる。
前記距離検出手段15は、クランク軸1の全てのクランクアーム4,4間に設けられており、前記計測は、クランク軸1の一回転中において、全ての距離検出手段15において同時に行われる。
処理ユニット16においては、前記距離検出手段15のメモリー18内の必要なデータのみの送信を、前記各距離検出手段15に対して要求する。即ち、デフレクション量はピン部3の位置が、0°、90°、180°、270°の4個所の位置において評価されるので、ジャーナル部回転角度に対し、必要とする部位のピン部回転角度が対応づけされ、その対応づけされた4個所の角度データが、その特定の距離検出手段15に送信される。
【0017】
即ち、図例の4気筒用クランク軸1の第1〜4ピン部のうち、第1ピン部3のピン部回転角度とジャーナル部回転角度との関係が、例えば、ジャーナル部回転角度が10°のとき、ピン部回転角度が0°であった場合、10°、100°、190°、280°の角度データが、処理ユニット16の送信部23より、第1ピン部3の距離検出手段15の受信部19に送信される。
第2ピン部3のピン部回転角度とジャーナル部回転角度との関係が、ジャーナル部回転角度が190°のとき、ピン部回転角度が0°であった場合、190°、280°、10°、100°の4個の角度データが、処理ユニット16の送信部23より、第2ピン部3の距離検出手段15に送信される。
【0018】
尚、ジャーナル部回転角度とピン部回転角度との関係は、入力部22から入力されるクランク軸形状情報より得られる。即ち、入力情報には、気筒数、点火順序等が含まれる。
この実施の形態によれば、ジャーナル部回転角度とピン部回転角度との対応づけに誤差が生じない。
前記処理ユニット16からの4個の角度データを受信した特定の距離検出手段15は、そのメモリー18に記憶している360個の計測データの内、要求された4個の計測データを送信部20を介して、処理ユニット16の受信部24に送信する。
【0019】
尚、一の処理ユニット16と、複数の距離距離検出手段15、15・・とのデータ通信は、特定の距離検出手段15に付与された識別符号(ID)を送信データに付加することにより行えば、当該データ通信がどの距離検出手段15に対するものか、またはどの距離検出手段15からのものかの識別が可能になる。
処理ユニット16の処理部25は、前記各距離検出手段15からの4つの計測データに基づき、各ピン部3の0°、90°、180°、270°におけるデフレクション量を算出して、その結果を表示部26に表示する。この表示部26の表示イメージは、前記従来の技術で示した特開平6−26856号公報の「図11」に記載の如きである。
【0020】
前記処理部25には、前記4つの計測データが、何らかの事情で欠落している場合、そのデータを補間する機能を有する。この補完機能は次の如きものである。
例えば、第1ピン部3からの100°(ピン部回転角度では90°)のデータが欠落している場合、前記100°の前後3点の計測データの送信を当該距離検出手段15に要求する。そして、送付された3点の計測データの平均値をもって、当該100°の位置におけるデフレクション量とする。前記補間において、要求したデータが更に欠落している場合は、更に前後2点のデータを要求し、その平均値をもって、当該位置でのデフレクション量とする。
【0021】
このようなデータ補完機能を有することにより、データの再収集の手間が省かれる。また、メモリー18には、360個の多数のデータを記憶するようにしたので、データの再収集の必要がなくなった。
なお、前記データ送信は、デジタル通信とされているので、電波が弱くなってもデータの欠落が無い。また、データ末尾にチェックデータを2バイト付けて、エラーのチェックを行っているので、エラーの発生が防止される。
次に、前記支持手段9の高さ調整装置13につき、説明する。
【0022】
この高さ調整装置13は、デフレクション量と支持手段9の調整量との関係をパターン化したデータベースを記憶する記憶手段27と、前記デフレクション計測装置12からのデフレクション量と前記記憶手段27のデータベースとを突き合わせ処理する解析手段28と、該解析結果を前記支持手段9へ制御量として出力する出力手段29とを備えている。更に、この高さ調整装置13には、支持手段9の位置情報等を入力する操作盤30が設けられている。
ここで、前記記憶手段27に記憶されるデータベースにつき説明する。
【0023】
このデータベースは、次に説明する知見に基づきパターン化されており、そのパターン化は、支持手段9の位置及びクランク軸1の形式に基づく分類と、デフレクションに基づく分類に大別される。
まず、支持手段9の位置及びクランク軸1の型式に基づくパターン化につき説明する。
図3,4に示すように、クランク軸1の一端部を旋盤の面盤8で把持し、他端部を自由状態とし、各ジャーナル部2及びスラスト部5を支持手段9で支持した状態において、その支持手段9の高さを調整するとき、その支持手段9の位置、クランク軸1の形状によって、各スローのデフレクションに与える影響が異なるという事実を発見した。
【0024】
即ち、各アームにダイヤルゲージを取り付け、支持手段9の軸受けメタル10を上下駆動したときの、その隣のアームのデフレクションの変位を計測した。8台の支持手段9を個々に上下駆動したときの各々の影響度を調べた。
なお、図3,4における表中の「方向」が「正」とは、支持手段9の軸受けメタル10を上方に移動させたとき、図5に示すように、ピン部3が上死点でのダイヤルゲージ31で示すデフレクションが、マイナス方向に変化する場合を言い、「反」とは、プラス方向に変化する場合を言う。そして、「量」の丸印は、支持手段9の調整がデフレクションに与える影響度が大きいと言うことを示し、三角印は、影響が少ないことを示し、ペケ印は影響がないことを示している。
【0025】
即ち、面盤8側に一番近いNo.1の支持手段9を上方に移動したとき、A位置のデフレクションは、ピン部3が上死点においてマイナス方向に変化するが、その影響はほとんどない。中間のNo.4の支持手段9を上方に移動したとき、C位置とD位置におけるデフレクションは、ピン部3が上死点においてマイナス方向に変化し、その変化量は大きい。又は終端のNo.8の支持手段9を上方に移動させたとき、F位置におけるデフレクションは、ピン部3が上死点でプラス方向に変化し、その変化量は大きい。
【0026】
即ち、支持手段9の高さを調整するとき、支持手段9の位置によって、その隣の部分のデフレクション量に与える影響は同じでないと言うことが分かる。
また、図3のように、スラスト部5を面盤8側とは反対側にに位置させた場合と、図4のように、面盤8側に位置させた場合とでは、同じNo.1支持手段9を同じ量だけ高さ調整しても、A位置のデフレクション量に与える影響は異なる。
また、スラスト部5が無い場合と、スラスト部5が短い場合と、スラスト部5が長い場合とでも、デフレクションに与える影響は異なる。
【0027】
さらに、面盤8に一番近い支持手段9を調整すると、面盤8に傾きが生じるので、面盤8の傾きをデフレクションと同様に測定して、面盤8に傾きが生じないように支持手段9を調整する必要がある(以下、この調整を「面盤芯出し」という)。この面盤芯出しもクランク軸1の型式によって、デフレクションに与える影響は異なるものとなると言うことが分かった。
図6に示すものは、一の支持手段9を調整した場合、その調整が他のスローのデフレクションにどの様に影響を与えるかを調べたものである。
【0028】
同図において、例えば、No.4支持手段9を調整した場合は、丸印のC位置とD位置のデフレクションに大きな影響を与え、三角印のBとE位置におけるデフレクションに与える影響は少なく、ペケ印のAとF位置のデフレクションには影響を与えないことを示している。
場合分けに際しては、支持手段9の位置によって、どの範囲までのデフレクションに影響を与えるかが考慮されなければならないことが分かった。
即ち、逆に言えば、ある位置でのデフレクションに基づき、どの支持手段9をどの様に調整しなければならないかが分かった。
【0029】
以上の知見に基づき、場合分けした。即ち、クランク軸1がどの様な型式のもので、どの様に把持されているか等のクランク軸1の型式情報と、支持手段9がどの位置のものか等の位置情報とによって、デフレクションに与える影響が異なると言う知見に基づき、次の9パターンに分類すれば、クランク軸1の支持手段9の調整を網羅できることが分かった。
【0030】
(ルール1)、「中間」:中間位置のデフレクションに基づく支持手段9の調整。
この場合は、図7に示す様に、調整を行うスローのデフレクション量(Gn)を入力とし、スローの面盤8に遠い側の支持手段9の軸受けメタル10の移動量(Sn)を出力とする。
(ルール2)、「面盤(スラスト無)」:スラスト部5を有しないクランク軸1の面盤芯出し。
この場合は、図8に示す様に、入力は面盤8のデフレクション量(G0)で、出力は最も面盤8に近い支持手段9の軸受けメタル10の移動量(S0)である。
【0031】
(ルール3)、「面盤(スラスト1)」:スラスト部5が短い場合の面盤芯出し。
この場合は、図9に示す様に、面盤8のデフレクション量(G0)を入力とし、2つの支持手段9の軸受けメタル10の移動量(S0,S1)を出力とする。
(ルール4)、「面盤(スラスト2)」:スラスト部5が長い場合の面盤芯出し。
この場合は、図10に示す様に、入力は面盤8のデフレクション量(G0)で、出力は2つの支持手段9のメタル移動量(S0,S1)である。
【0032】
(ルール5)、「最終(スラスト無)」:スラスト部5が無い場合の最終のデフレクションに基づく支持手段9の調整。
この場合は、図11に示す様に、入力は最終スローのデフレクション量(Gn)で、出力は最終支持手段9のメタル移動量(Sn+1)である。
(ルール6)、「最終(スラスト1)」:スラスト部5が短い場合の最終のデフレクションに基づく支持手段9の調整。
この場合は、図12に示す様に、入力を最終スローのデフレクション量(Gn)とし、出力は最終の2つの支持手段9のメタル移動量(Sn+1、Sn+2)とする。
【0033】
(ルール7)、「最終(スラスト2)」:スラスト部5が長い場合の最終のデフレクションに基づく支持手段9の調整。
この場合は、図13に示す様に、入力を最終スローのデフレクション量(Gn)とし、出力は最終の2つの支持手段9のメタル移動量(Sn+1、Sn+2)とする。
(ルール8)、「最面盤側(スラスト1)」:スラスト部5が短い場合の面盤8側のデフレクションに基づく支持手段9の調整。
この場合は、図14に示す様に、入力は面盤8に最も近いスローのデフレクション量(G1)で、出力は3つの支持手段9の軸受けメタル10の移動量(S0、S1、S2)である。
(ルール9)、「最面盤側(スラスト2)」:スラスト部5が長い場合の面盤8側のデフレクションに基づく支持手段9の調整。
この場合は、図15に示す様に、入力は面盤8に最も近いスローのデフレクション量(G1)で、出力は3つの支持手段9の軸受けメタル10の移動量(S0、S1、S2)である。
【0034】
以上をまとめると、「表1」に示すようになる。
【0035】
【表1】
Figure 0003828725
【0036】
次に、デフレクション量に基づく分類につき説明する。
デフレクション量の大きさは、経験則により0〜255の範囲で評価し、この数値を7段階にラベル付けした。この7段階分類は、次の表2以下に示されているが、その意味は、次のとおりである。
1:高(大)、2:高(中)、3:高(小)、4:中、5:低(小)、6:低(中)、7:低(大)。
そして、デフレクションの大きさについて7段階に分類したデフレクションの組み合わせを、前述の9パターン毎に検討した。このとき、デフレクションは、ピン部の回転角度が0°、90°、180°、270°表されるが、0°を固定とし、90°、180°、270°の3位置で表現することとし、分類の組み合わせ数の削減を図った。さらに、実際にあり得ない組み合わせを排除して、次の表に示すように、49パターンに分類した。
【0037】
【表2】
Figure 0003828725
【0038】
【表3】
Figure 0003828725
【0039】
【表4】
Figure 0003828725
【0040】
前記「表2」に示すものは、前記「ルール1」におけるもので、デフレクションの49パターンに対する支持手段9の調整量がデータベース化されている。この表中の「入力」は、ラベル化されたデフレクション量であり、「出力」は、ラベル化された制御量である。この「出力」の「Fr」と「Re」は、支持手段9の前後の軸受けメタル10に対するものである。
なお、「表3」に示すものは、前記「ルール8」におけるものであり、「表4」に示すものは、「ルール9」におけるものである。
【0041】
而して、高さ調整装置13の記憶手段27には、図16に示すようなデータベースが記憶されている。
即ち、支持手段9の位置による9パターンと、データレベルによる49パターンとに分類されたデータベースが記憶手段27に記憶されている。なお、図16中の9パターンの表は、前記「表1」と同じ内容を示し、49パターンの表は、前記「表2〜4」と同じ内容を示している。
前記高さ調整装置13の解析手段28は、デフレクション計測装置12から送られてきたデフレクション測定結果を、前記9パターンと、入力レベルにおける49パターンとに従いパターン化する。このパターン化データを利用し、ファジー的推論を用いて行われる。
【0042】
そして、測定結果をパターン化したものとデータベースとを突き合わせて、合致したものの「出力」を呼び出し、呼び出された「ラベル」を出力手段29により実際の制御量に変換し、支持手段9の駆動装置11に出力する。
図17に本発明の処理手順が示されている。
即ち、ステップS1では、クランク軸型式情報(スロー数、各ピンの角度、長さ等の情報)、システムパラメータなどが処理ユニット16の入力部22よりキーボード入力される。
【0043】
ステップS2では、処理モード、支持手段9の位置情報、スタート、ストップ指令等が高さ調整装置13の操作盤30より入力される。
そして、ステップS3では、デフレクション計測装置12において、クランク軸1を一回転させ、距離検出手段15により、全てのクランクアーム間の内股距離が計測される。
ステップS4では、必要な情報として各スロー毎にトップを0に置き換えてデーター整形が行われる。
【0044】
ステップS5では、各スローのデフレクションが表示部26により表示される。
ステップS6では、高さ調整装置13の解析手段28により、芯出し判定が行われる。即ち、実測デフレクション量と目標デフレクション量とが比較され、所定の芯出し精度か否かが判定される。芯出し精度が、計画目標値以内の場合、ステップ2で次の指示待ちとなり、許容範囲外であるとき、ステップS7に進み、芯出しをするための振れ止め爪移動量を決定する。
【0045】
ステップS7では、デフレクションの値と位置の情報の必要項目を整理する。
ステップS8では、ステップ7の情報を基に、ファジー的推論にて、パターン化された振れ止め爪移動量のデータから、補完し、最終的な爪移動量を決定する。
ステップS9では、各振れ止め爪移動量を指示し、実行する。そして、再度、ステップ3へ戻り、デフレクションの計測を行う。
以上を、目標値になるまで繰り返し実行する。
【0046】
尚、本発明は、前記の実施の形態に記載のものに限定されるものではなく、例えば、9パターンや49パターンのパターン数は、これに限定されるものではない。また、旋盤における芯出しに限らず、研削盤やその他のものに適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、クランク軸の芯出し作業が、従来に比べて大幅に短縮でき、例えば、従来では、30分以上必要としていたのが、本発明では5分以内で芯出し作業を行うことが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態に係るクランク軸の芯出し装置の構成図である。
【図2】 図2は、支持手段の詳細図面である。
【図3】 図3は、クランク軸の型式と支持手段の位置がデフレクションに与える影響を調べた実験概要の説明図である。
【図4】 図4も、クランク軸の型式と支持手段の位置がデフレクションに与える影響を調べた実験概要の説明図である。
【図5】 図5は、図3,4中の表の説明をするためのデフレクションの説明図である。
【図6】 図6は、支持手段の調整が他のデフレクションに与える影響を調べた実験概要の説明図である。
【図7】 図7は、中間スロー調整用のルールを示す説明図である。
【図8】 図8は、面盤(スラスト部無し)調整用のルールを示す説明図である。
【図9】 図9は、面盤(スラスト1)調整用のルールを示す説明図である。
【図10】 図10は、面盤(スラスト2)調整用のルールを示す説明図である。
【図11】 図11は、最終(スラスト無し)調整用のルールを示す説明図である。
【図12】 図12は、最終(スラスト1)調整用のルールを示す説明図である。
【図13】 図13は、最終(スラスト2)調整用のルールを示す説明図である。
【図14】 図14は、面盤側(スラスト1)調整用のルールを示す説明図である。
【図15】 図15は、面盤側(スラスト2)調整用のルールを示す説明図である。
【図16】 図16は、高さ調整装置内におけるデータ処理のブロック図である。
【図17】 図17は、本発明方法の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 クランク軸
2 ジャーナル部
3 ピン部
4 クランクアーム
9 支持手段
12 デフレクション計測装置
13 高さ調整装置
14 角度検出手段
15 距離検出手段
16 処理ユニット
27 記憶手段
28 解析手段
29 出力手段

Claims (4)

  1. ジャーナル部とピン部とクランクアームとを複数有するクランク軸の、各ジャーナル部を支持手段により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さを調整することによりクランク軸の芯出しを行う方法であって、
    (1)予め、デフレクション量と支持手段の調整量との関係を、クランク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクションとに基づいて場合分けすることによりパターン化されたデータベースを作成しておき、
    (2)前記複数のクランクアーム間での相互影響を考慮すべく、前記クランク軸の1回転中に全てのクランクアーム間のデフレクションを同時に計測し、
    (3)全てのクランクアームに関して、実測デフレクション量とクランク軸型式情報に基づく目標デフレクション量とを比較し、該比較の結果を基にして芯出し精度が計画目標値以内か否かを判定し、
    (4)前記計画目標値を外れている場合は、前記計測の結果と前記データベースとを突き合わせ処理して、全支持手段の調整量を求め、
    (5)該調に基づいて、全ての支持手段の高さ調整を同時に行い、
    (6)再度、クランクアーム間の実測デフレクション量と目標デフレクション量とを比較し、
    前記芯出し精度が計画目標値以内に収束するまで上記(2)〜(6)の工程を繰り返し行うことを特徴とするクランク軸の芯出し方法。
  2. 前記突き合わせ処理は、前記計測の結果と前記データベースとをファジー的推論により適合させるものであることを特徴とする請求項1記載のクランク軸の芯出し方法。
  3. ジャーナル部とピン部とクランクアームとを複数有するクランク軸の、各ジャーナル部を支持手段により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さを調整することによりクランク軸の芯出しを行う装置であって、
    デフレクション量と支持手段の調整量との関係を、クランク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクションとに基づいて場合分けすることによりパターン化されたデータベースを記憶する記憶手段と、
    前記複数のクランクアーム間での相互影響を考慮すべく、前記クランク軸の1回転中に全てのクランクアーム間のデフレクションを同時に計測するデフレクション計測装置と、
    全てのクランクアームに関して、実測デフレクション量とクランク軸型式情報に基づく目標デフレクション量とを比較し、該比較の結果を基にして芯出し精度が計画目標値以内か否かを判定し、前記計画目標値を外れている場合は、前記計測の結果と前記データベースとを突き合わせ処理して、全支持手段の調整量を求める解析手段と、
    該調整量に基づいて、全ての支持手段の高さ調整を同時に行う出力手段と、
    を備えていることを特徴とするクランク軸の芯出し装置
  4. 前記デフレクション計測装置は、前記クランク軸の回転角度を角度データとして検出する角度検出手段と、前記クランクアームの内股距離を距離データとして検出する距離検出手段と、前記角度データと距離データとに基づきデフレクションを求める処理ユニットとを有し、前記距離検出手段は、クランクアーム間に設けられて、無線等により処理ユニットとデータ通信可能とされていることを特徴とする請求項3記載のクランク軸の芯出し装置
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