JP2002036104A - クランク軸の芯出し方法及びその装置 - Google Patents
クランク軸の芯出し方法及びその装置Info
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Abstract
理を行うことにより、高精度で短時間の芯出しが行える
ようにしたクランク軸の芯出し方法及びその装置を提供
すること。 【解決手段】 ジャーナル部2とピン部3とクランクア
ーム4とを有するクランク軸1の、前記ジャーナル部2
を支持手段9により回転自在に支持し、該支持手段9の
支持高さを調整することによりクランク軸1の芯出しを
行う方法において、前記クランク軸1の1回転中に、全
てのクランクアームのデフレクションを計測し、該計測
結果を用いて、全ての支持手段9の高さ調整を同時的に
行うこと。
Description
軸を含む)の芯出し方法及びその装置に関する。
削加工や研削加工する場合、又は、このクランク軸をエ
ンジン等に組み込む場合、クランク軸の芯出しが必要に
なる。一般に、クランク軸の芯が出ているかどうかは、
クランク軸のジャーナル部を支持台(支持手段、振れ止
め装置、台盤メタル)で支持して当該クランク軸を一回
転させたとき、クランクアーム間の隙間である内股距離
の、クランク軸の1回転中における変動によって判断さ
れる。この内股距離の変動は「デフレクション」と呼ば
れ、クランクアーム間に取り付けられた距離検出手段に
より計測される。そして、前記支持台の高さを調整し
て、このデフレクションが予め設定された許容範囲内に
なったとき、クランク軸の芯出しが行われたと判断され
る。
例えば、特開昭62−218055号公報、特開昭63
−34053号公報に記載のものが公知であり、その装
置としては、特公平2−34722号公報に記載のもの
が公知である。前者の方法に係る技術は、クランク軸を
3次元梁構造物としてモデル化し、有限要素法による梁
解析理論を用いて、芯出しに必要な支持台高さの理論的
な目標値を算出して、支持台高さ調整用の駆動信号を出
力するものであった。後者の装置に係る技術は、クラン
ク軸型式、処理モード等に応じた構造解析、モデル演算
を行い、前記支持高さの制御量を算出するものであっ
た。
何れも理論的解析を行って、支持台高さを求めるもので
あり、各アーム毎に解析が行われ、他アームの影響が考
慮されていなかったので、クランク軸全体の芯出しに多
大の時間を要した。即ち、従来のものでは、有限要素法
などによる解析理論を用いて、その都度、演算し、制御
量を決定するため、非常に時間がかかった。また、単体
スローにおける解析値のため、他スローの影響が考慮さ
れていないので、1スローずつ順次支持台高さを調整す
る必要があった。そして、最終目標に達するには、全支
持台の調整を数回行う必要があり、時間が掛かり、最終
的に収束するまでに30分以上を要していた。最悪の場
合、収束しないと言うこともあった。
く、経験則に基づく処理を行うことにより、高精度で短
時間の芯出しが行えるようにしたクランク軸の芯出し方
法及びその装置を提供することを目的とする。
め、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の方法の
特徴とするところは、ジャーナル部とピン部とクランク
アームとを有するクランク軸の、前記ジャーナル部を支
持手段により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さ
を調整することによりクランク軸の芯出しを行う方法に
おいて、前記クランク軸の1回転中に、全てのクランク
アーム間のデフレクションを計測し、該計測結果を用い
て、全ての支持手段の高さ調整を同時的に行う点にあ
る。
ー毎、順次計算するものではなく、一括処理されるため
短時間で芯出しが行える。従来技術では、収束に30分
以上を要していたが、本発明では、5分以内でクランク
軸全体の芯出しが行われる。前記方法において、予め、
デフレクション量と支持手段の調整量との関係をパター
ン化したデータベースを作成しておき、前記計測結果と
前記データベースとを突き合わせ処理して、全支持手段
の調整量を求めるのが好ましい。前記データベースのパ
ターン化おいて、熟練工の経験則を生かすことにおい
て、理論解析に勝る高精度な出力を得ることが可能にな
る。
ク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクション量と
に基づいて場合分けすることができる。前記突き合わせ
処理は、計測データとデータベースとをファジー的推論
により適合させるものであることが好ましい。又、本発
明の装置の特徴とするところは、ジャーナル部とピン部
とクランクアームとを有するクランク軸の、前記ジャー
ナル部を支持手段により回転自在に支持し、該支持手段
の支持高さを調整することによりクランク軸の芯出しを
行う装置において、前記クランク軸の1回転中に、全て
のクランクアーム間のデフレクションを計測するデフレ
クション計測装置と、前記計測装置による計測結果を用
いて、全ての支持手段の高さ調整を同時的に行う高さ調
整装置とを備えた点にある。
ンク軸の回転角度を角度データとして検出する角度検出
手段と、前記クランクアーム間の内股距離を距離データ
として検出する距離検出手段と、前記角度データと距離
データとに基づきデフレクションを求める処理ユニット
とを有し、前記距離検出手段は、クランクアームに設け
られて、無線等により処理ユニットとデータ通信可能と
されているのが好ましい。前記高さ調整装置は、デフレ
クション量と支持手段の調整量との関係をパターン化し
たデータベースを記憶する記憶手段と、前記デフレクシ
ョン計測装置からのデフレクション量と前記記憶手段の
データベースとを突き合わせ処理する解析手段と、該解
析結果を前記支持手段へ制御量として出力する出力手段
とを備えているのが好ましい。
に基づき説明する。図1に示すものは、旋盤における、
クランク軸1の芯出し装置である。図例のクランク軸1
は、4気筒大型ディーゼルエンジン用のものであり、ジ
ャーナル部2とピン部3とクランクアーム4とを複数備
えている。クランク軸1の一端部には、スラスト荷重を
支承するためのスラスト部5が設けられている。旋盤
は、前記クランク軸1のジャーナル部2を加工するもの
である。この旋盤は、ベッド6とヘッドストック7と刃
物台(図示省略)を有する。ヘッドストック7には、回
転駆動される主軸が設けられ、該主軸端部に面盤(チャ
ック)8が設けられている。この面盤8にクランク軸1
の一端部が着脱自在に把持される。
止め装置)9が設けられ、該支持手段9は、前記面盤8
に把持されたクランク軸1の各ジャーナル部2とスラス
ト部5を、該面盤8の回転軸心と同一軸心で回転自在に
支持するものである。図2に示す様に、前記支持手段9
は、ジャーナル部2の軸心を介した前後2方向から、ジ
ャーナル部2の下面を2点支持する前後の軸受けメタル
10と、該前後のメタル10を個別に上下方向に移動さ
せるモータ等からなる駆動装置11とを有する。この前
後の軸受けメタル10の高さを調整することにより、ク
ランク軸1の芯出しが行われる。
は、加工するジャーナル部2の支持手段9はベッド6上
から取り外され、その位置に刃物台が位置決めされる。
本発明のクランク軸1の芯出し装置は、クランク軸の1
回転中に全てのクランクアーム4間のデフレクションを
計測するデフレクション計測装置12と、該計測装置1
2による計測結果を用いて、全ての支持手段9の高さ調
整を同時的に行う高さ調整装置13とから構成される。
前記デフレクション計測装置12は、旋盤の面盤8に一
端を把持され、そのジャーナル部2を支持手段9に支持
されたクランク軸1を回転させたときの、該クランク軸
1の回転角度(ジャーナル部回転角度)を角度データと
して検出する角度検出手段14と、前記クランクアーム
4の内股距離を距離データとして検出する距離検出手段
15とを備えている。
は、前記角度検出手段14と有線等により接続され、前
記距離検出手段15と無線により接続されて、両検出手
段14,15により検出されたデータを処理する処理ユ
ニット16を備えている。前記角度検出手段14は、前
記ヘッドストック7の主軸の回転角度を検出するエンコ
ーダーから構成されており、該検出した主軸の回転角度
は、装着したクランク軸1の回転角度とされている。前
記距離検出手段15は、一対のクランクアーム4,4間
のピン部3とは反対側の所定の位置に、着脱自在に取り
付けられた計測部17を有する。この計測部17は、ク
ランクアーム4の内股距離を計測できるものであれば、
接触式や無接触式の如何なる形式のものであっても良
い。接触式の場合は、デジタルダイヤルゲージが例示さ
れる。
7の他に、該計測部17により計測したデータ等を記憶
するメモリー18と、前記処理ユニット16からの無線
信号を受信する受信部19と、メモリー18のデータを
処理ユニット16に無線送信する送信部20と、及び電
源21のバッテリーなどを一体的に有する。前記処理ユ
ニット16は、クランク軸1の形状情報などを入力する
ための入力部22と、前記距離検出手段15にデータを
無線送信するための送信部23と、前記距離検出手段1
5からのデータを無線受信するための受信部24と、前
記距離検出手段15や角度検出手段14からのデータを
処理する処理部25と、処理部25で処理した結果を表
示する表示部26などを有する。
との無線データ通信は、デジタルデータ通信とされてい
る。前記処理ユニット16の送信部23は、角度検出手
段14により検出したクランク軸1の一回転の回転角度
(ジャーナル部回転角度)を、前記距離検出手段15に
対して、1°毎に送信する。即ち、ジャーナル部回転角
度0°〜360°の角度データを、0°、1°、2°、
3°・・・と1°毎に送信する。前記距離検出手段15
は、その受信部19において前記角度データを受信する
と、該角度データをトリガー信号として、クランクアー
ム4,4間の内股距離を測定する。即ち、0°のとき距
離a0、1°のとき距離a1、2°のとき距離a2、・
・・として、内股距離を測定する。そして、その測定結
果を角度データと対にして前記メモリー18に計測デー
タとして記憶する。即ち、メモリー18内には、「0
°:a0」、「1°:a1」、「2°:a2」、・・・
の如く、360個の計測データが記憶される。
して距離を計測することにより、角度データと距離デー
タの対応づけが正確になる。前記距離検出手段15は、
クランク軸1の全てのクランクアーム4,4間に設けら
れており、前記計測は、クランク軸1の一回転中におい
て、全ての距離検出手段15において同時に行われる。
処理ユニット16においては、前記距離検出手段15の
メモリー18内の必要なデータのみの送信を、前記各距
離検出手段15に対して要求する。即ち、デフレクショ
ン量はピン部3の位置が、0°、90°、180°、2
70°の4個所の位置において評価されるので、ジャー
ナル部回転角度に対し、必要とする部位のピン部回転角
度が対応づけされ、その対応づけされた4個所の角度デ
ータが、その特定の距離検出手段15に送信される。
〜4ピン部のうち、第1ピン部3のピン部回転角度とジ
ャーナル部回転角度との関係が、例えば、ジャーナル部
回転角度が10°のとき、ピン部回転角度が0°であっ
た場合、10°、100°、190°、280°の角度
データが、処理ユニット16の送信部23より、第1ピ
ン部3の距離検出手段15の受信部19に送信される。
第2ピン部3のピン部回転角度とジャーナル部回転角度
との関係が、ジャーナル部回転角度が190°のとき、
ピン部回転角度が0°であった場合、190°、280
°、10°、100°の4個の角度データが、処理ユニ
ット16の送信部23より、第2ピン部3の距離検出手
段15に送信される。
度との関係は、入力部22から入力されるクランク軸形
状情報より得られる。即ち、入力情報には、気筒数、点
火順序等が含まれる。この実施の形態によれば、ジャー
ナル部回転角度とピン部回転角度との対応づけに誤差が
生じない。前記処理ユニット16からの4個の角度デー
タを受信した特定の距離検出手段15は、そのメモリー
18に記憶している360個の計測データの内、要求さ
れた4個の計測データを送信部20を介して、処理ユニ
ット16の受信部24に送信する。
距離検出手段15、15・・とのデータ通信は、特定の
距離検出手段15に付与された識別符号(ID)を送信
データに付加することにより行えば、当該データ通信が
どの距離検出手段15に対するものか、またはどの距離
検出手段15からのものかの識別が可能になる。処理ユ
ニット16の処理部25は、前記各距離検出手段15か
らの4つの計測データに基づき、各ピン部3の0°、9
0°、180°、270°におけるデフレクション量を
算出して、その結果を表示部26に表示する。この表示
部26の表示イメージは、前記従来の技術で示した特開
平6−26856号公報の「図11」に記載の如きであ
る。
タが、何らかの事情で欠落している場合、そのデータを
補間する機能を有する。この補完機能は次の如きもので
ある。例えば、第1ピン部3からの100°(ピン部回
転角度では90°)のデータが欠落している場合、前記
100°の前後3点の計測データの送信を当該距離検出
手段15に要求する。そして、送付された3点の計測デ
ータの平均値をもって、当該100°の位置におけるデ
フレクション量とする。前記補間において、要求したデ
ータが更に欠落している場合は、更に前後2点のデータ
を要求し、その平均値をもって、当該位置でのデフレク
ション量とする。
より、データの再収集の手間が省かれる。また、メモリ
ー18には、360個の多数のデータを記憶するように
したので、データの再収集の必要がなくなった。なお、
前記データ送信は、デジタル通信とされているので、電
波が弱くなってもデータの欠落が無い。また、データ末
尾にチェックデータを2バイト付けて、エラーのチェッ
クを行っているので、エラーの発生が防止される。次
に、前記支持手段9の高さ調整装置13につき、説明す
る。
量と支持手段9の調整量との関係をパターン化したデー
タベースを記憶する記憶手段27と、前記デフレクショ
ン計測装置12からのデフレクション量と前記記憶手段
27のデータベースとを突き合わせ処理する解析手段2
8と、該解析結果を前記支持手段9へ制御量として出力
する出力手段29とを備えている。更に、この高さ調整
装置13には、支持手段9の位置情報等を入力する操作
盤30が設けられている。ここで、前記記憶手段27に
記憶されるデータベースにつき説明する。
基づきパターン化されており、そのパターン化は、支持
手段9の位置及びクランク軸1の形式に基づく分類と、
デフレクションに基づく分類に大別される。まず、支持
手段9の位置及びクランク軸1の型式に基づくパターン
化につき説明する。図3,4に示すように、クランク軸
1の一端部を旋盤の面盤8で把持し、他端部を自由状態
とし、各ジャーナル部2及びスラスト部5を支持手段9
で支持した状態において、その支持手段9の高さを調整
するとき、その支持手段9の位置、クランク軸1の形状
によって、各スローのデフレクションに与える影響が異
なるという事実を発見した。
け、支持手段9の軸受けメタル10を上下駆動したとき
の、その隣のアームのデフレクションの変位を計測し
た。8台の支持手段9を個々に上下駆動したときの各々
の影響度を調べた。なお、図3,4における表中の「方
向」が「正」とは、支持手段9の軸受けメタル10を上
方に移動させたとき、図5に示すように、ピン部3が上
死点でのダイヤルゲージ31で示すデフレクションが、
マイナス方向に変化する場合を言い、「反」とは、プラ
ス方向に変化する場合を言う。そして、「量」の丸印
は、支持手段9の調整がデフレクションに与える影響度
が大きいと言うことを示し、三角印は、影響が少ないこ
とを示し、ペケ印は影響がないことを示している。
手段9を上方に移動したとき、A位置のデフレクション
は、ピン部3が上死点においてマイナス方向に変化する
が、その影響はほとんどない。中間のNo.4の支持手
段9を上方に移動したとき、C位置とD位置におけるデ
フレクションは、ピン部3が上死点においてマイナス方
向に変化し、その変化量は大きい。又は終端のNo.8
の支持手段9を上方に移動させたとき、F位置における
デフレクションは、ピン部3が上死点でプラス方向に変
化し、その変化量は大きい。
支持手段9の位置によって、その隣の部分のデフレクシ
ョン量に与える影響は同じでないと言うことが分かる。
また、図3のように、スラスト部5を面盤8側とは反対
側にに位置させた場合と、図4のように、面盤8側に位
置させた場合とでは、同じNo.1支持手段9を同じ量
だけ高さ調整しても、A位置のデフレクション量に与え
る影響は異なる。また、スラスト部5が無い場合と、ス
ラスト部5が短い場合と、スラスト部5が長い場合とで
も、デフレクションに与える影響は異なる。
整すると、面盤8に傾きが生じるので、面盤8の傾きを
デフレクションと同様に測定して、面盤8に傾きが生じ
ないように支持手段9を調整する必要がある(以下、こ
の調整を「面盤芯出し」という)。この面盤芯出しもク
ランク軸1の型式によって、デフレクションに与える影
響は異なるものとなると言うことが分かった。図6に示
すものは、一の支持手段9を調整した場合、その調整が
他のスローのデフレクションにどの様に影響を与えるか
を調べたものである。
9を調整した場合は、丸印のC位置とD位置のデフレク
ションに大きな影響を与え、三角印のBとE位置におけ
るデフレクションに与える影響は少なく、ペケ印のAと
F位置のデフレクションには影響を与えないことを示し
ている。場合分けに際しては、支持手段9の位置によっ
て、どの範囲までのデフレクションに影響を与えるかが
考慮されなければならないことが分かった。即ち、逆に
言えば、ある位置でのデフレクションに基づき、どの支
持手段9をどの様に調整しなければならないかが分かっ
た。
ち、クランク軸1がどの様な型式のもので、どの様に把
持されているか等のクランク軸1の型式情報と、支持手
段9がどの位置のものか等の位置情報とによって、デフ
レクションに与える影響が異なると言う知見に基づき、
次の9パターンに分類すれば、クランク軸1の支持手段
9の調整を網羅できることが分かった。 (ルール1)、「中間」:中間位置のデフレクションに
基づく支持手段9の調整。
スローのデフレクション量(Gn)を入力とし、スロー
の面盤8に遠い側の支持手段9の軸受けメタル10の移
動量(Sn)を出力とする。 (ルール2)、「面盤(スラスト無)」:スラスト部5
を有しないクランク軸1の面盤芯出し。この場合は、図
8に示す様に、入力は面盤8のデフレクション量(G
0)で、出力は最も面盤8に近い支持手段9の軸受けメ
タル10の移動量(S0)である。
スラスト部5が短い場合の面盤芯出し。この場合は、図
9に示す様に、面盤8のデフレクション量(G0)を入
力とし、2つの支持手段9の軸受けメタル10の移動量
(S0,S1)を出力とする。 (ルール4)、「面盤(スラスト2)」:スラスト部5
が長い場合の面盤芯出し。この場合は、図10に示す様
に、入力は面盤8のデフレクション量(G0)で、出力
は2つの支持手段9のメタル移動量(S0,S1)であ
る。
スラスト部5が無い場合の最終のデフレクションに基づ
く支持手段9の調整。この場合は、図11に示す様に、
入力は最終スローのデフレクション量(Gn)で、出力
は最終支持手段9のメタル移動量(Sn+1)である。 (ルール6)、「最終(スラスト1)」:スラスト部5
が短い場合の最終のデフレクションに基づく支持手段9
の調整。この場合は、図12に示す様に、入力を最終ス
ローのデフレクション量(Gn)とし、出力は最終の2
つの支持手段9のメタル移動量(Sn+1、Sn+2)
とする。
スラスト部5が長い場合の最終のデフレクションに基づ
く支持手段9の調整。この場合は、図13に示す様に、
入力を最終スローのデフレクション量(Gn)とし、出
力は最終の2つの支持手段9のメタル移動量(Sn+
1、Sn+2)とする。 (ルール8)、「最面盤側(スラスト1)」:スラスト
部5が短い場合の面盤8側のデフレクションに基づく支
持手段9の調整。
盤8に最も近いスローのデフレクション量(G1)で、
出力は3つの支持手段9の軸受けメタル10の移動量
(S0、S1、S2)である。 (ルール9)、「最面盤側(スラスト2)」:スラスト
部5が長い場合の面盤8側のデフレクションに基づく支
持手段9の調整。この場合は、図15に示す様に、入力
は面盤8に最も近いスローのデフレクション量(G1)
で、出力は3つの支持手段9の軸受けメタル10の移動
量(S0、S1、S2)である。
なる。
き説明する。デフレクション量の大きさは、経験則によ
り0〜255の範囲で評価し、この数値を7段階にラベ
ル付けした。この7段階分類は、次の表2以下に示され
ているが、その意味は、次のとおりである。 1:高(大)、2:高(中)、3:高(小)、4:中、
5:低(小)、6:低(中)、7:低(大)。 そして、デフレクションの大きさについて7段階に分類
したデフレクションの組み合わせを、前述の9パターン
毎に検討した。このとき、デフレクションは、ピン部の
回転角度が0°、90°、180°、270°表される
が、0°を固定とし、90°、180°、270°の3
位置で表現することとし、分類の組み合わせ数の削減を
図った。さらに、実際にあり得ない組み合わせを排除し
て、次の表に示すように、49パターンに分類した。
1」におけるもので、デフレクションの49パターンに
対する支持手段9の調整量がデータベース化されてい
る。この表中の「入力」は、ラベル化されたデフレクシ
ョン量であり、「出力」は、ラベル化された制御量であ
る。この「出力」の「Fr」と「Re」は、支持手段9
の前後の軸受けメタル10に対するものである。なお、
「表3」に示すものは、前記「ルール8」におけるもの
であり、「表4」に示すものは、「ルール9」における
ものである。
には、図16に示すようなデータベースが記憶されてい
る。即ち、支持手段9の位置による9パターンと、デー
タレベルによる49パターンとに分類されたデータベー
スが記憶手段27に記憶されている。なお、図16中の
9パターンの表は、前記「表1」と同じ内容を示し、4
9パターンの表は、前記「表2〜4」と同じ内容を示し
ている。前記高さ調整装置13の解析手段28は、デフ
レクション計測装置12から送られてきたデフレクショ
ン測定結果を、前記9パターンと、入力レベルにおける
49パターンとに従いパターン化する。このパターン化
データを利用し、ファジー的推論を用いて行われる。
データベースとを突き合わせて、合致したものの「出
力」を呼び出し、呼び出された「ラベル」を出力手段2
9により実際の制御量に変換し、支持手段9の駆動装置
11に出力する。図17に本発明の処理手順が示されて
いる。即ち、ステップS1では、クランク軸型式情報
(スロー数、各ピンの角度、長さ等の情報)、システム
パラメータなどが処理ユニット16の入力部22よりキ
ーボード入力される。
9の位置情報、スタート、ストップ指令等が高さ調整装
置13の操作盤30より入力される。そして、ステップ
S3では、デフレクション計測装置12において、クラ
ンク軸1を一回転させ、距離検出手段15により、全て
のクランクアーム間の内股距離が計測される。ステップ
S4では、必要な情報として各スロー毎にトップを0に
置き換えてデーター整形が行われる。
ョンが表示部26により表示される。ステップS6で
は、高さ調整装置13の解析手段28により、芯出し判
定が行われる。即ち、実測デフレクション量と目標デフ
レクション量とが比較され、所定の芯出し精度か否かが
判定される。芯出し精度が、計画目標値以内の場合、ス
テップ2で次の指示待ちとなり、許容範囲外であると
き、ステップS7に進み、芯出しをするための振れ止め
爪移動量を決定する。
位置の情報の必要項目を整理する。ステップS8では、
ステップ7の情報を基に、ファジー的推論にて、パター
ン化された振れ止め爪移動量のデータから、補完し、最
終的な爪移動量を決定する。ステップS9では、各振れ
止め爪移動量を指示し、実行する。そして、再度、ステ
ップ3へ戻り、デフレクションの計測を行う。以上を、
目標値になるまで繰り返し実行する。
ものに限定されるものではなく、例えば、9パターンや
49パターンのパターン数は、これに限定されるもので
はない。また、旋盤における芯出しに限らず、研削盤や
その他のものに適用可能である。
業が、従来に比べて大幅に短縮でき、例えば、従来で
は、30分以上必要としていたのが、本発明では5分以
内で芯出し作業を行うことが出来た。
の芯出し装置の構成図である。
デフレクションに与える影響を調べた実験概要の説明図
である。
デフレクションに与える影響を調べた実験概要の説明図
である。
フレクションの説明図である。
に与える影響を調べた実験概要の説明図である。
図である。
ルを示す説明図である。
示す説明図である。
ルを示す説明図である。
ールを示す説明図である。
ルを示す説明図である。
ルを示す説明図である。
ールを示す説明図である。
ールを示す説明図である。
理のブロック図である。
ーチャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】 ジャーナル部とピン部とクランクアーム
とを有するクランク軸の、前記ジャーナル部を支持手段
により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さを調整
することによりクランク軸の芯出しを行う方法におい
て、 前記クランク軸の1回転中に、全てのクランクアーム間
のデフレクションを計測し、該計測結果を用いて、全て
の支持手段の高さ調整を同時的に行うことを特徴とする
クランク軸の芯出し方法。 - 【請求項2】 予め、デフレクション量と支持手段の調
整量との関係をパターン化したデータベースを作成して
おき、 前記計測結果と前記データベースとを突き合わせ処理し
て、全支持手段の調整量を求めることを特徴とする請求
項1記載のクランク軸の芯出し方法。 - 【請求項3】 前記データベースのパターン化は、クラ
ンク軸の型式と、支持手段の位置と、デフレクションと
に基づいて場合分けされていることを特徴とする請求項
2記載のクランク軸の芯出し方法。 - 【請求項4】 前記突き合わせ処理は、計測データとデ
ータベースとをファジー的推論により適合させるもので
あることを特徴とする請求項2又は3記載のクランク軸
の芯出し方法。 - 【請求項5】 ジャーナル部とピン部とクランクアーム
とを有するクランク軸の、前記ジャーナル部を支持手段
により回転自在に支持し、該支持手段の支持高さを調整
することによりクランク軸の芯出しを行う装置におい
て、 前記クランク軸の1回転中に、全てのクランクアーム間
のデフレクションを計測するデフレクション計測装置
と、 前記計測装置による計測結果を用いて、全ての支持手段
の高さ調整を同時的に行う高さ調整装置とを備えたこと
を特徴とするクランク軸の芯出し装置。 - 【請求項6】 前記デフレクション計測装置は、前記ク
ランク軸の回転角度を角度データとして検出する角度検
出手段と、前記クランクアームの内股距離を距離データ
として検出する距離検出手段と、前記角度データと距離
データとに基づきデフレクションを求める処理ユニット
とを有し、 前記距離検出手段は、クランクアーム間に設けられて、
無線等により処理ユニットとデータ通信可能とされてい
ることを特徴とする請求項5記載のクランク軸の芯出し
装置。 - 【請求項7】 前記高さ調整装置は、デフレクション量
と支持手段の調整量との関係をパターン化したデータベ
ースを記憶する記憶手段と、前記デフレクション計測装
置からのデフレクション量と前記記憶手段のデータベー
スとを突き合わせ処理する解析手段と、該解析結果を前
記支持手段へ制御量として出力する出力手段とを備えて
いることを特徴とする請求項5又は6記載のクランク軸
の芯出し装置。
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