JP3404408B2 - ディーゼルエンジンの吸気装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの吸気装置

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JP3404408B2
JP3404408B2 JP18802692A JP18802692A JP3404408B2 JP 3404408 B2 JP3404408 B2 JP 3404408B2 JP 18802692 A JP18802692 A JP 18802692A JP 18802692 A JP18802692 A JP 18802692A JP 3404408 B2 JP3404408 B2 JP 3404408B2
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泰浩 楪
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光徳 近藤
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
吸気装置に係わり、特にヘリカル形状の吸気ポートと、
タンジェンシャル形状の吸気ポートを有するディーゼル
エンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧縮高温化したシリンダ内に
燃料を噴射して自然着火させるディーゼルエンジンで
は、吸気ポートをヘリカルポートとし、このヘリカルポ
ートにより生成された吸気のスワールによって噴射燃料
と吸気との混合を促進させて燃焼効率を高め、出力の向
上と、黒煙の生成排出を防いで排気の清浄化を図ること
が行われている。
【0003】例えば、実開平3−65823号公報に
は、ヘリカル状に形成された第一吸気ポートのスワール
下流側に、この第一吸気ポートと共通のマニホールドか
ら分岐されたタンジェンシャル形状の第二吸気ポートを
設け、第一吸気ポートに、低負荷時に閉成し高負荷時に
開放する制御弁をもうけたものが示されている。このよ
うに構成することにより、高負荷時には、第一吸気ポー
トが開放されて強いスワールが形成されるが、第二吸気
ポートからの空気流がこれを弱め、適切なミキシングを
行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の装置においては、ヘリカル状に形成された第一吸
気ポートに開閉弁を設けているのみであり、高負荷、中
負荷及び低負荷の全ての運転域において、良好なスワー
ルを形成させることは困難であり、開閉弁の開閉に伴い
吸気抵抗が増加し、空気充填量が減少するといる問題が
ある。
【0005】そこで本発明は、従来の技術の問題点を解
決するためになされたものであり、吸気抵抗を減らすこ
とにより吸気充填量を確保すると共に負荷に応じて良好
なスワールを形成することができるディーゼルエンジン
の吸気装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、開口部の軸心がシリンダの接線方向に延
びシリンダ軸心と直交する水平方向成分のスワールを強
化するヘリカル形状の第1吸気ポートと、開口部の軸心
が上記第1吸気ポートと同方向に延び且つ第1吸気ポー
トよりシリンダ軸方向に指向しシリンダ軸心成分のスワ
ールを強化するタンジェンシャル形状の第2吸気ポート
と、を有するディーゼルエンジンの吸気装置において、
上記第1吸気ポートに設けられた第1開閉弁と、上記第
2吸気ポートに設けられた第2開閉弁と、低負荷域では
上記第1開閉弁を全閉とすると共に上記第2開閉弁を全
開とし、中負荷域では上記第1開閉弁及び第2開閉弁を
共に半開以上とし、高負荷域では上記第1開閉弁を全開
とすると共に上記第2開閉弁を半開未満とする制御手段
と、を有することを特徴としている。
【0007】このように構成された本発明においては、
低負荷域(C)にて、吸気抵抗の小さいタンジェンシャ
ル形状の第2吸気ポートのみを全開として低スワールを
生成している。そのため、吸気抵抗が小さくなることに
より、必要な吸気充填量が確保でき、低スワールによ
り、燃料の噴霧をリーン化することなく燃焼速度を速め
て燃費を改善できる。中負荷域においては、第1及び第
2の吸気ポートに設けられた第1及び第2の開閉弁を少
なくとも半開以上としているため、吸気抵抗が小さくな
る。そのため、必要な吸気充填量が確保できる。さら
に、適度なスワールにより燃料性が向上し、その結果、
燃料温度の高温化が防止でき窒素酸化物の生成を抑制で
きる。高負荷域においては、ヘリカルポート形状の第1
吸気ポートのみを全開とすることにより、スワール比の
大きい高スワールを生成している。そのため、適度の吸
気充填量を確保しつつ、高スワールにより、燃料と空気
との混合を促進させて燃焼効率(空気利用率)を高め、
出力の向上を図ると共に黒煙(スモーク)の発生を抑制
できる。
【0008】また、本発明は、開口部の軸心がシリンダ
の接線方向に延びシリンダ軸心と直交する水平方向成分
のスワールを強化するヘリカル形状の第1吸気ポート
と、開口部の軸心が上記第1吸気ポートと同方向に延び
且つ第1吸気ポートよりシリンダ軸方向に指向しシリン
ダ軸心成分のスワールを強化するタンジェンシャル形状
の第2吸気ポートと、を有するディーゼルエンジンの吸
気装置において、上記第1吸気ポートに設けられた第1
開閉弁と、上記第2吸気ポートに設けられた第2開閉弁
と、低負荷低回転域では上記第1開閉弁を全閉とすると
共に上記第2開閉弁を全開とし、中負荷域、低負荷高回
転域及び高負荷高回転域では上記第1開閉弁及び第2開
閉弁を共に半開以上とし、高負荷低回転域では上記第1
開閉弁を全開とすると共に上記第2開閉弁を半開未満と
する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0009】このように構成された本発明においては、
高回転域において、中スワール域を形成するように、第
1及び第2の吸気ポートに設けられた第1及び第2の開
閉弁を制御している。すなわち、高回転域においては、
第1及び第2の開閉弁を共に半開以上とすることによ
り、スワール比が中程度である中スワールを生成する。
高回転域では、シリンダ内に導入される吸気の速度が速
いため高スワールとなる傾向がある。そのため、中スワ
ールを生成するように開閉弁制御しても結果的に高スワ
ールが生成できる。さらに、高回転域では、エンジン一
回転当たりの吸気弁の開弁時間が短いが、第1及び第2
の吸気ポートを共に半開以上とすることにより、吸気充
填量を確保することができる。これにより、オーバース
ワールを回避した適度の高スワールを生成することがで
きるため、出力の向上を図ると共に黒煙(スモーク)の
発生を抑制できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図1は直噴型ディーゼルエンジンの吸気装
置を示す全体構成図、図2は本発明の一実施例を適用し
たエンジンを示す縦断面図、図3は図2の吸気ポートと
排気ポートを示す平面図である。
【0011】図1に示すように、エンジン1は、4つの
シリンダ2を有し、各シリンダ2毎に吸気2弁及び排気
2弁を有している。3は吸気通路であり、4は排気通路
である。5は高過給ターボチャージャーであり、この高
過給ターボチャージャー5は、吸気通路3に配置された
コンプレッサ6と排気通路4に配置されたタービン7に
より構成されている。
【0012】図2に示すように、エンジン1は、シリン
ダ2の開口部と対応するシリッダヘッド12の、シリン
ダ列配置方向と直交する方向の当該気筒の中心線CL
(図3参照)を境にして、一方側に二つの吸気ポート
(第1吸気ポート21及び第2吸気ポート22)が、他
方側に排気ポート31,32が、それぞれ隣接して開口
配置している。すなわち、吸気ポート21,22と排気
ポート31,32のシリンダ2への開口位置は、シリン
ダ列配置方向と直交する中心線CLを挟んで略対称に配
置されている。
【0013】また、シリンダ2内に嵌挿されたピストン
16の頂部中央には凹部が形成され、ピストン16が上
死点近傍に位置する時この凹部とシリンダヘッド12の
下面とで燃焼室15を形成している。吸気ポート21,
22は、シリンダヘッド12のシリンダ列配置方向と直
交する一方側面にそれぞれポート通路21A,22Aを
介して独立に連通され、又、排気ポート31,32は、
吸気ポート21,22連通側とは逆側のシリンダヘッド
12の側面にポート通路31A,32Aを介して連通さ
れている。
【0014】吸気ポート21,22がポート通路21
A,22Aにより連通されるシリンダヘッド12の側面
に近い側の第1吸気ポート21は、シリンダ2側への開
口部(ポート部21B)が渦巻状に形成されたヘリカル
ポートであり、他方の第2吸気ポート22は、そのシリ
ンダ2側への開口部分(ポート部21B)が渦巻状では
なく円滑な曲線で形成され、又、そのポート通路22A
は第1吸気ポート21により生成されたスワール回転方
向と同方向にシリンダ2の内周面に沿う弱いスワール流
を生成するように開口部におけるシリンダ中心を中心と
する円弧の接線方向に向けて配置されたタンジェンシャ
ルポートである。すなわち、第1吸気ポート21は、シ
リンダ軸心と直交する水平方向成分のスワールを強化す
るポートであり、他方の第2吸気ポート22は、第1吸
気ポートよりシリンダ軸方向に指向しシリンダ軸心成分
のスワールを強化するポートである。更に、第2吸気ポ
ート22のポート通路22Aは、第1吸気ポート21の
ポート部21Bの上側に重なる位置関係として略水平に
配置形成され、ポート通路22Aから略垂直にポート部
22Bを介してシリンダに開口するように形成されてい
る。このポート通路21A,22Aの重合配置構成によ
り、これらのポート通路21A,22Aをコンパクトに
配置できる。
【0015】上記のように、吸気ポート21,22の形
状及び配置構成により、第1吸気ポート21からの吸気
は、その渦巻状のポート部21Bによって図3中21S
で示す小さい半径のスワールを生じ、第2吸気ポート2
2からの吸気は、そのポート部22Bが渦巻状ではない
がそのポート通路22Aの配置により図3中22Sで示
すシリンダヘッド11の内周面に沿う大きい半径の弱い
スワールを生じ、さらにこのスワールは、略垂直のポー
ト部22Bを介してシリンダ内に流入するためにシリン
ダ2の縦方向の旋回流であるタンブル流シリンダ(軸心
成分のスワール)を含む。このタンブル流の生成によ
り、第2吸気ポート22は、スワール減衰ポートとして
機能する。この結果、第1吸気ポート21単独で吸気を
行った場合には、最も強いスワール(高スワール)が生
成され、両吸気ポート21,22から同時に吸気を行っ
た場合には、第2吸気ポート22により生成されるタン
ブル流により第1吸気ポート21により生成されるスワ
ール流が弱められ、中程度のスワール(中スワール)が
生成される。また、第2吸気ポート22単独で吸気を行
った場合には、最も弱いスワール(低スワール)が生成
される。
【0016】各吸気ポート21,22のポート部21
B,22Bのシリンダ2への開口部には、これらの吸気
ポート21,22を開閉する開閉バルブであるポペット
弁61,62がそれぞれ配置されており、これらのポペ
ット弁61,62は、プッシュロッド13によってエン
ジン1のクランクシャフトの回転と同期して揺動操作さ
れるロッカーアーム14によって押圧操作され、吸気ポ
ート21,22を開閉するようになっている。
【0017】吸気ポート21,22のシリンダヘッド1
2の側面開口部には、サージタンク70から分岐一体形
成されたインテークマニホールド70Aの各マニホール
ド通路71,72が接続され、この各マニホールド通路
71,72内に、それぞれこれらの通路71,72を開
閉可能な開閉弁81,82が設けられている。これらの
開閉弁81,82は、それぞれアクチュエータであるダ
イヤフラム83,83と連結され、これらのダイヤフラ
ム83,83には、エンジンのクランク軸により回転駆
動されるバキュームポンプ84からソレノイドバルブ8
5,85を有する負圧供給通路86,86を介して負圧
が供給される。このソレノイドバルブ85,85の開閉
弁操作によるダイヤフラム83,83への負圧供給の有
無により開閉弁81,82が開閉操作される。
【0018】ソレノイドバルブ85,85は、制御手段
としての制御装置90により駆動制御され、従って、各
開閉弁81,82はこの制御装置90により開閉操作制
御される。一方、シリンダヘッド12のシリンダ2の中
央即ち燃焼室15の中央と対応する位置には、蓄圧タン
クを有する蓄圧式インジェクターであるユニットインジ
ェクター91が、その噴射ノズル91Aをシリンダ2内
(燃焼室15)に臨ませて配置されており、このユニッ
トインジェクター91にはフューエルインジェクション
ポンプ92から高圧の燃料が供給される。
【0019】フューエルインジェクションポンプ92
は、負荷に応じて各気筒に所定量の燃料を分配・圧送す
るものであり、エンジン1のクランク軸(図示せず)と
同期回転するように連結された回転部材を備え、又、ア
クセルペダルAPによってガバナー(図示せず)を介し
て操作される。すなわち、フューエルインジェクション
ポンプ92は、エンジン1の回転(クランク軸の回転)
と同期回転する回転部材により燃料の加圧と各気筒への
適時分配を行うと共に、アクセルペダルAPの操作量を
負荷情報として噴射量を調整している。
【0020】また、93は圧力センサであり、この圧力
センサ93は、サージタンク70内の吸気圧力を検出す
る。この圧力センサ93により検出された吸気圧力が大
気圧以上であれは、高過給ターボチャージャー5が作動
している状態すなわち過給領域であり、大気圧以下であ
れは無過給領域である。制御装置90は、フューエルイ
ンジェクションポンプ92からエンジン1の回転数情報
とアクセルペダルAPの操作量情報、及び圧力センサ9
3から高過給ターボチャージャー5の作動に関する情報
を得て、これらの情報に基づいて、吸気ポート21,2
2に接続されたマニホールド通路71,72内に備えら
れた開閉弁81,82を開閉制御する。すなわち、フュ
ーエルインジェクションポンプ92が、エンジン負荷検
出手段とエンジン回転数検出手段を兼ねており、圧力セ
ンサ93が過給領域判定手段となっている。
【0021】次に図4及び図5を参照して、本発明の実
施例による開閉弁81,82を開閉制御の内容を説明す
る。図4は本発明の一実施例によるスワール比とエンジ
ン回転数により示された各運転域における開閉弁の制御
内容を示す線図である。図5は本発明の一実施例による
エンジン負荷とエンジン回転数により示された各運転域
における開閉弁の制御内容を示す線図である。
【0022】先ず、図4の内容を説明する。ここで、ス
ワール比とは、スワール流の角速度とエンジン回転速度
との比であり、スワール比の大きいほど強いスワールを
生成する。平均有効通路面積は、両吸気ポート21,2
2の平均有効通路面積の合計で表されている。図4中、
a点はヘリカルポートである第1吸気ポート21のみを
全開とした場合を示し、b点はタンジェンシャルポート
である第2吸気ポート22のみを全開とした場合を示
し、c点は両吸気ポート21,22を共に全開とした場
合を示している。d点は第1吸気ポート21を全開に第
2吸気ポート22を半開にした場合を示し、e点は、両
吸気ポート21,22を共に半開とした場合を示し、f
点は第1吸気ポート21を半開に第2吸気ポート22を
全開にした場合を示している。すなわち、b点からd点
を経てc点に至るラインは、ヘリカルポートである第1
吸気ポート21を全開とした場合を示し、a点からf点
を経てc点に至るラインは、タンジェンシャルポートで
ある第2吸気ポート22を全開とした場合を示し、さら
にc点、d点、e点及びf点により囲まれる(g)領域
は、両吸気ポート21,22を共に半開以上とした場合
を示している。本発明の実施例においては、各運転域
(図5及び図6参照)において、所定のスワール比を得
られるように各吸気ポート21,22の開閉制御を行っ
ている。
【0023】図5に示されているように、本発明の実施
例においては、各運転域にて所定のスワール比を得られ
るように各吸気ポート21,22の開閉制御を行ってい
る。低負荷領域(C)においては、ヘリカルポートであ
る第1吸気ポート21を全閉としタンジェンシャルポー
トである第2吸気ポート22を全開とする開閉弁制御す
なわち図4のa点にて開閉弁制御を行うことにより、ス
ワール比の小さな低スワールを生成する。中負荷域
(B)においては、両吸気ポート21,22を共に半開
以上とする開閉弁制御すなわち図4のc点、d点、e点
及びf点により囲まれる(g)領域にて開閉弁制御を行
うことにより、スワール比が中程度である中スワールを
生成する。高負荷域(A)においては、ヘリカルポート
である第1吸気ポート2を全開としタンジェンシャルポ
ートである第2吸気ポート22を半開未満とする開閉弁
制御すなわち図4のb点からd点に至るライン上の所定
の点にて開閉弁制御を行うことにより、スワール比の大
きい高スワールを生成する。
【0024】このように、低負荷域(C)においては、
吸気抵抗の小さいタンジェンシャルポートである第2吸
気ポート22のみを全開として低スワールを生成してい
る。そのため、吸気抵抗が小さくなることにより、必要
な吸気充填量が確保でき、低スワールにより、燃料の噴
霧をリーン化することなく燃焼速度を速めて燃費を改善
できる。
【0025】中負荷域(B)においては、両吸気ポート
21,22に設けられた開閉弁を少なくとも半開以上と
しているため、吸気抵抗が小さくなる。そのため、必要
な吸気充填量が確保できる。さらに、適度なスワールに
より燃料性が向上し、その結果、燃料温度の高温化が防
止でき窒素酸化物の生成を抑制できる。高負荷域(A)
においては、ヘリカルポートである第1吸気ポート21
のみを全開とすることにより、スワール比の大きい高ス
ワールを生成している。そのため、適度の吸気充填量を
確保しつつ、高スワールにより、燃料と空気との混合を
促進させて燃焼効率(空気利用率)を高め、出力の向上
を図ると共に黒煙(スモーク)の発生を抑制できる。
【0026】このように本実施例によれば、実用運転領
域である低中負荷領域において、吸気抵抗を効果的に減
らすことができ、それにより必要な吸気充填量を確保で
きる。次に図6を参照して本発明の他の実施例について
説明する。この実施例においては、負荷に関係なくエン
ジン高回転域において、中スワール域を形成するように
各吸気ポート21,22に設けられた開閉弁を制御して
いる。すなわち、高回転域においては、両吸気ポート2
1,22を共に半開以上とする開閉弁制御すなわち図4
のc点、d点、e点及びf点により囲まれる(g)領域
にて開閉弁制御を行うことにより、スワール比が中程度
である中スワールを生成する。
【0027】高回転域では、シリンダ内に導入される吸
気の速度が速いため高スワールとなる傾向がある。その
ため、本実施例においては、上記のように中スワールを
生成するように開閉弁制御しても結果的に高スワールが
生成できる。さらに、高回転域では、エンジン一回転当
たりの吸気弁の開弁時間が短いが、本実施例において
は、両吸気ポート21,22を共に半開以上とすること
により、吸気充填量を確保するようにしている。
【0028】この実施例によれば、オーバースワールを
回避した適度の高スワールを生成することができるた
め、出力の向上を図ると共に黒煙(スモーク)の発生を
抑制できる。また本実施例において、フリーアクセル時
若しくは加速時には、図6に示すように、高スワール域
(A)を中負荷域まで広げ高スワール域(A1 )を形成
する。すなわち、ニュートラル状態でアクセルを踏み込
むフリーアクセル時(いわゆるアクセルの空吹かし)及
び加速時には、回転の立ち上がりが速いため急激に高回
転となり、それによりシリンダ内に導入される吸気が少
なくなる。これにより、吸気量に対して燃料の噴射量が
極めて多くなり黒煙(スモーク)が発生する。このた
め、本実施例では、高スワール域(A)を中負荷域まで
広げ高スワール域(A1 )を形成することにより、燃料
と空気との混合を促進し、黒煙(スモーク)の発生を抑
制している。
【0029】同様に、加速時のターボラグにより過給圧
が所定値まで上昇していない場合にも、吸気量に対して
燃料の噴射量が極めて多くなり黒煙(スモーク)が発生
する。この場合においても、図6に示すように、高スワ
ール域(A)を中負荷域まで広げ高スワール域(A1
を形成することにより、同様な効果を奏することができ
る。
【0030】なお、本発明においては、上記開閉弁8
1,82の開閉制御する際に、開作動を速く閉作動を遅
く行うと共に閉作動には燃料噴射量を増量するように補
正してもよい。開閉弁の開作動を速くするのは、応答性
を良くするためである。また、開閉弁の閉作動を遅く行
うと共に閉作動には燃料噴射量を増量するように補正す
るのは、以下の理由による。すなわち、閉作動を速く行
うと、シリンダ内が負圧となりエンジンが回転し難くな
る。これを防止するため、開閉弁の閉作動を遅く行い、
更に燃料噴射量を増量することにより、燃焼圧を増加さ
せてエンジン回転数をあげ、上記のシリンダ内の負圧と
相殺するようにしている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディーゼル
エンジンの吸気装置によれば、吸気抵抗を減らすことに
より吸気充填量を確保すると共に負荷に応じて良好なス
ワールを形成することができ、燃料と空気の混合を促進
して黒煙(スモーク)の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直噴型ディーゼルエンジンの吸気装置を示す全
体構成図である。
【図2】本発明の一実施例を適用したエンジンを示す縦
断面図である。
【図3】図2の吸気ポートと排気ポートを示す平面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例によるスワール比とエンジン
回転数により示された各運転域における開閉弁の制御内
容を示す線図である。
【図5】本発明の一実施例によるエンジン負荷とエンジ
ン回転数により示された各運転域における開閉弁の制御
内容を示す線図である。
【図6】本発明の他の実施例によるエンジン負荷とエン
ジン回転数により示された各運転域における開閉弁の制
御内容を示す線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダ 15 燃焼室 16 ピストン 21 第1吸気ポート 22 第2吸気ポート 81 開閉弁 82 開閉弁 90 制御装置 91 ユニットインジェクター 92 フューエルインジェクションポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 光徳 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−202619(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の軸心がシリンダの接線方向に延
    びシリンダ軸心と直交する水平方向成分のスワールを強
    化するヘリカル形状の第1吸気ポートと、開口部の軸心
    が上記第1吸気ポートと同方向に延び且つ第1吸気ポー
    トよりシリンダ軸方向に指向しシリンダ軸心成分のスワ
    ールを強化するタンジェンシャル形状の第2吸気ポート
    と、を有するディーゼルエンジンの吸気装置において、 上記第1吸気ポートに設けられた第1開閉弁と、 上記第2吸気ポートに設けられた第2開閉弁と、 低負荷域では上記第1開閉弁を全閉とすると共に上記第
    2開閉弁を全開とし、中負荷域では上記第1開閉弁及び
    第2開閉弁を共に半開以上とし、高負荷域では上記第1
    開閉弁を全開とすると共に上記第2開閉弁を半開未満と
    する制御手段と、 を有することを特徴とするディーゼルエンジンの吸気装
    置。
  2. 【請求項2】 開口部の軸心がシリンダの接線方向に延
    びシリンダ軸心と直交する水平方向成分のスワールを強
    化するヘリカル形状の第1吸気ポートと、開口部の軸心
    が上記第1吸気ポートと同方向に延び且つ第1吸気ポー
    トよりシリンダ軸方向に指向しシリンダ軸心成分のスワ
    ールを強化するタンジェンシャル形状の第2吸気ポート
    と、を有するディーゼルエンジンの吸気装置において、 上記第1吸気ポートに設けられた第1開閉弁と、 上記第2吸気ポートに設けられた第2開閉弁と、 低負荷低回転域では上記第1開閉弁を全閉とすると共に
    上記第2開閉弁を全開とし、中負荷域、低負荷高回転域
    及び高負荷高回転域では上記第1開閉弁及び第2開閉弁
    を共に半開以上とし、高負荷低回転域では上記第1開閉
    弁を全開とすると共に上記第2開閉弁を半開未満とする
    制御手段と、 を有することを特徴とするディーゼルエンジンの吸気装
    置。
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