JP3403610B2 - 破壊方法 - Google Patents

破壊方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気エネルギーを
用いてコンクリート構造物や岩盤あるいは、FRP製の
板材などの被破壊物を破壊する破壊方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気エネルギーを用いてコンクリ
ート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊する破壊方法
は、金属細線を介して接続した一対の電極をコンデンサ
に接続し、被破壊物に装着孔を所定間隔ごとに、あるい
は自由面から所定距離ごとに穿ち、これら装着孔に水や
油などの破壊用物質を注入するとともに装着孔に電極を
装着し、コンデンサに充電蓄積した電気エネルギーを短
時間で金属細線に放電供給して金属細線を急激に溶融蒸
発させることにより破壊用物質を急激に気化させ、その
際の膨張力で被破壊物を破壊したり脆弱化させたりする
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の破壊方法で
は、金属細線を被破壊物に装着するために装着孔を形成
しているが、被破壊物に装着孔を形成する作業は面倒で
あるし、破壊作業全体として時間がかかってしまう。
【0004】そこで本発明は、上記課題を解決し得る破
壊方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、電気エネルギーを蓄積し供給する
電気エネルギー供給回路と、この電気エネルギー供給回
路に電極を介して両端部がそれぞれ接続された金属細線
とを有するとともに、上記金属細線に電気エネルギーを
短時間にて供給し当該金属細線を急激に溶融蒸発させて
衝撃力を発生させる破壊装置を用いて板状の被破壊物を
破壊させる破壊方法であって、板状の被破壊物の一方の
自由面に一方の金属細線を当接させ、一方の自由面に対
向する他方の自由面に、他方の金属細線を、上記一方の
金属細線に対向するように当接させるとともに、これら
各金属細線を押さえ部材により自由面側に押圧させて、
金属細線の溶融蒸発による衝撃力により両自由面間にて
亀裂を発生させて被破壊物を破壊させる際に、一方の金
属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離Rd1、他
方の金属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離Rd
2および被破壊物の厚みtの関係が、下記(a)式 t≦Rd1+Rd2 (a) を満足するよう設定している。
【0006】これによれば、各金属細線に電気エネルギ
ーを供給することにより、各金属細線が溶融蒸発して急
激に膨張し、その膨張力により、一方の自由面とこれに
対向する被破壊物の他方の自由面との間に連続する亀裂
が発生し被破壊物を破壊し得る。
【0007】また、解決するための他の手段は、電気エ
ネルギーを蓄積し供給する電気エネルギー供給回路と、
この電気エネルギー供給回路に電極を介して両端部がそ
れぞれ接続された金属細線とを有するとともに、上記金
属細線に電気エネルギーを短時間にて供給し当該金属細
線を急激に溶融蒸発させて衝撃力を発生させる破壊装置
を用いて板状の被破壊物を破壊させる破壊方法であっ
て、板状の被破壊物の一方の自由面に一方の金属細線を
当接させ、一方の自由面に対向する他方の自由面に、他
方の金属細線を、一方の金属細線に対向する位置からず
らして当接させるとともに、これら各金属細線を押さえ
部材により自由面側に押圧させて、金属細線の溶融蒸発
による衝撃力により両自由面間にて亀裂を発生させて被
破壊物を破壊させる際に、一方の金属細線が溶融蒸発す
る際の破壊可能限界距離Rd1、他方の金属細線が溶融
蒸発する際の破壊可能限界距離Rd2、被破壊物の厚み
tおよび金属細線同士のずらし距離Xの関係が、下記
(b)式 X2 +t2 ≦(Rd1+Rd2)2 (b) を満足するよう設定している。
【0008】これによれば、各金属細線に電気エネルギ
ーを供給することにより、各金属細線が溶融蒸発して急
激に膨張し、その膨張力により、一方の自由面とこれに
対向する被破壊物の他方の自由面との間に連続する斜め
の亀裂が発生し、被破壊物を破壊し得る。
【0009】さらに、解決するための他の手段は、電気
エネルギーを蓄積し供給する電気エネルギー供給回路
と、この電気エネルギー供給回路に電極を介して両端部
がそれぞれ接続された金属細線とを有するとともに、上
記金属細線に電気エネルギーを短時間にて供給し当該金
属細線を急激に溶融蒸発させて衝撃力を発生させる破壊
装置を用いて被破壊物を破壊させる破壊方法であって、
異なる二方向の自由面を有する被破壊物の一方の自由面
に一方の金属細線を当接させ、他方の自由面に他方の金
属細線を当接させるとともに、これら各金属細線を押さ
え部材により自由面側に押圧させて、金属細線の溶融蒸
発による衝撃力により両自由面間にて亀裂を発生させて
被破壊物を破壊させる際に、他方の自由面から一方の金
属細線までの距離D1、一方の自由面から他方の金属細
線までの距離D2、一方の金属細線が溶融蒸発する際の
破壊可能限界距離Rd1および他方の金属細線が溶融蒸
発する際の破壊可能限界距離Rd2の関係が、下記
(c)式 D12 +D22 ≦(Rd1+Rd2)2 (c) を満足するよう設定している。
【0010】これによれば、各金属細線に電気エネルギ
ーを供給することにより、各金属細線が溶融蒸発して急
激に膨張し、その膨張力により、一方の自由面とこれと
異なった方向の他方の自由面との間に連続する斜めの亀
裂が発生し、被破壊物の角を切除するように破壊し得
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。まず、図1〜図3に基づいて本発
明の実施の形態における基本的な破壊方法を説明する。
まず、本基本的な破壊方法を実施するための破壊装置1
の構成を説明する。
【0012】この破壊装置1は、図1に示すように、金
属細線(例えばCuが用いられる)2と、この金属細線
2に電極4を介して接続されて金属細線2を溶融蒸発さ
せるに十分な電気エネルギーを供給するための電気エネ
ルギー供給回路3とから構成され、この電気エネルギー
供給回路3は、電極4間に接続された電源装置(直流電
源が用いられる)5と、この電源装置5と電極4との間
に並列接続されたコンデンサ6に対し所定量の電気容量
を蓄積するよう制御するための図示しない充電制御回路
と、コンデンサ6と電極4の間に接続された放電スイッ
チ7とから構成されている。
【0013】次に、この破壊装置1を用いた場合の破壊
可能領域Mfの説明をする。図1および図2において、
仮想線で示した範囲が破壊可能領域Mfであり、衝撃力
の伝播方向を、複数の矢印Aで代表して表している。な
お、この破壊可能領域(容積)Mfは、次式で表され
る。
【0014】 Mf=π・Rd2 ・(4/3・Rd+Lp) ここで、Rd:破壊可能限界距離(衝撃力伝播距離)、
Lp:金属細線長である。また、コンデンサ6への蓄積
エネルギーと破壊可能限界距離Rdの関係は、図4のグ
ラフ図に示す通りである。
【0015】次に、上記構成の破壊装置1を用いてコン
クリート製の板材などの被破壊物8を破壊する方法を説
明する。例えば、図1において、被破壊物8の一方の自
由面9に、電極4間を接続した金属細線2を沿わせると
ともに例えば適宜に撓ませることによりほとんどの部分
を当接させた後、その上から押さえ部材(図示せず)に
より当該金属細線2を自由面9に押圧し、そして電極4
に、電気エネルギー供給回路3を接続してコンデンサ6
に所定の電気容量を蓄積した後、放電スイッチ7をオン
する。
【0016】そうすると、金属細線2に所定量の電気エ
ネルギーが短時間で供給されてこれが急激に溶融蒸発し
て膨張し、図3に示すように、その膨張力で被破壊物8
に他方の自由面10に向けて亀裂11が発生して被破壊
物8が破壊される。
【0017】上記破壊方法において、金属細線2が溶融
蒸発する際の破壊可能限界距離Rd(cm)と被破壊物8の
厚みt(cm)との関係が下記(1)式 t≦Rd ・・・(1) を満足するよう設定する。
【0018】ところで上記(1)式におけるRdの値
は、コンデンサ6への蓄積エネルギーW(J) ,コンデン
サ容量C(F) ,充電電圧(V) によって決まるもので、こ
れら各要素の関係は、下記(2),(3)式となる。
【0019】 W=1/2・C・V2 ・・・(2) Rd≦(√W)/k ・・・(3) 但し(3)式において、kはエネルギー・破壊可能領域
変換係数で、k=1.5とする。
【0020】ここで、コンデンサ容量C=200(μF) ,充
電電圧=5,000(V)を、上記(2)式に代入すると、 W=1/2・C・V2 =2,500(J) となる。これを、上記(3)式に代入すると、 Rd≦(√W)/k≒33.3(cm) となるので、Rd=30(cm)とし、(1)式より、t=10
(cm)のコンクリート製のの板材において実験した結果、
図3に示すように、両自由面9,10の間に亀裂11が
発生し、これを破壊することができた。
【0021】このように、本発明の実施の形態における
基本的な破壊方法は、金属細線2を被破壊物8の自由面
に当接させるとともに押さえ部材により押圧した状態
で、これに電気エネルギーを供給させて金属細線2を溶
融蒸発させ、その際の膨張力で被破壊物8を破壊するよ
うにしたので、被破壊物8に金属細線2の装着孔を形成
する必要がなく、破壊作業を容易にかつ迅速に行なうこ
とができる。
【0022】次に、図5に基づいて本発明の実施の第一
形態を説明する。本発明の実施の第一形態に係る破壊方
法は、上述の基本的な破壊方法にて説明した破壊装置1
を用いて行なうもので、板状の被破壊物8の一方の自由
面9に一方の金属細線2aを当接させ、一方の自由面9
に対向する他方の自由面10に、他方の金属細線2b
を、一方の金属細線2aに対向するよう当接させるとと
もに、これら各金属細線2a,2bをそれぞれ押さえ部
材(図示せず)により各自由面9,10に押圧させる。
【0023】そして、各金属細線2に電気エネルギーを
短時間で供給し金属細線同士を溶融蒸発して急激に膨張
させることにより、両自由面9,10の間に連続する亀
裂11を発生させて被破壊物8を破壊する。
【0024】このとき、一方の金属細線2aが溶融蒸発
する際の破壊可能限界距離Rd1、他方の金属細線2b
が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離Rd2および被破
壊物8の厚みtの関係が、(a)式に対応する下記
(4)式 t≦Rd1+Rd2 ・・・(4) を満足するよう設定する。
【0025】ここで、コンデンサ容量C=200(μF) ,充
電電圧=5,000(V)とすると、W=2,500(J)となり、Rd
1,Rd2≦33.3(cm)となるので、Rd1,Rd2=30
(cm)とし、(4)式より、t=20(cm)のコンクリート製
の板材において実験したら、図5に示すように、両自由
面9,10の間に亀裂11が発生し、これを破壊するこ
とができた。勿論、他の作用効果については、上述した
基本的な破壊方法と同様に、金属細線2a,2bを被破
壊物8の自由面9,10に当接させるとともに押さえ部
材により押圧させた状態で、これに電気エネルギーを供
給させて金属細線2a,2bを溶融蒸発させ、その際の
膨張力で被破壊物8を破壊するようにしたので、被破壊
物8に金属細線2a,2bの装着孔を形成する必要がな
く、破壊作業を容易にかつ迅速に行なうことができる。
【0026】次に、本発明の実施の第二形態を図6に基
づいて説明すると、これは、板状の被破壊物8の一方の
自由面9に一方の金属細線2aを当接させ、一方の自由
面9に対向する他方の自由面10に、他方の金属細線2
bを、一方の金属細線2aに対向する位置からずらして
当接させるとともに、これら各金属細線2a,2bをそ
れぞれ押さえ部材(図示せず)により各自由面9,10
に押圧させる。そして、各金属細線2に電気エネルギー
を短時間で供給し金属細線2同士を溶融蒸発して急激に
膨張させることにより、両自由面9,10の間に連続す
る亀裂11を発生させて被破壊物8を破壊する破壊方法
である。
【0027】そして、一方の金属細線2aが溶融蒸発す
る際の破壊可能限界距離Rd1、他方の金属細線2bが
溶融蒸発する際の破壊可能限界距離Rd2、被破壊物8
の厚みtおよび金属細線2同士のずらし距離Xの関係
が、(b)式に対応する下記(5)式 X2 +t2 ≦(Rd1+Rd2)2 ・・・(5) を満足するよう設定するものである。
【0028】ここで、コンデンサ容量C=200(μF) ,充
電電圧=5,000(V)とすると、W=2,500(J)となり、Rd
1,Rd2≦33.3(cm)となるので、Rd1,Rd2=30
(cm)とし、また(5)式より、ずらし距離X=15(cm)と
し、t=15(cm)のコンクリート製の板材において実験し
たら、図6に示すように、両自由面9,10の間に亀裂
11が発生し、これを破壊することができた。他の作用
効果は上記実施の第二形態と同様である。
【0029】次に本発明の実施の形態における他の基本
的な破壊方法を図7に基づいて説明すると、これは、異
なる二方向の自由面9,10を有する被破壊物8の何れ
か一方の自由面9(水平な自由面)に金属細線2を当接
させるとともに押さえ部材(図示せず)により押圧
せ、金属細線2に電気エネルギーを短時間で供給し金属
細線2を溶融蒸発して急激に膨張させることにより、両
自由面9,10の間に連続する斜めの亀裂11を発生さ
せて被破壊物8を破壊する破壊方法であって、他方の自
由面10(垂直な自由面)から金属細線2までの距離D
および金属細線2が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離
Rdの関係が下記(6)式 D≦Rd ・・・(6) を満足するよう設定したものである。
【0030】ここで、コンデンサ容量C=200(μF) ,充
電電圧=5,000(V)とすると、W=2,500(J)となり、Rd
≦33.3(cm)となるので、Rd=30(cm)とし、距離D=10
(cm)としてコンクリート製の板材において実験したら、
図7に示すように、両自由面9,10の間に斜めの亀裂
11が発生し、被破壊物8の角(図の斜線で示す)を落
とすように破壊することができた。他の作用効果につい
ては、上記基本的な破壊方法と同様である。
【0031】次に本発明の実施の第三形態(上記他の基
本的な破壊方法に係るもの)を、図8に基づいて説明す
ると、これは、異なる二方向の自由面9,10を有する
被破壊物8の一方の自由面9に一方の金属細線2aを
接させるとともに押さえ部材(図示せず)により押圧
せ、他方の自由面10に他方の金属細線2bを同様に当
接させるとともに押さえ部材(図示せず)により押圧
せ、各金属細線2a,2bに電気エネルギーを短時間で
供給し金属細線同士を溶融蒸発して急激に膨張させるこ
とにより、両自由面9,10の間に連続する亀裂11を
発生させて被破壊物8を破壊する破壊方法である。
【0032】そして、他方の自由面10から一方の金属
細線2aまでの距離D1、一方の自由面9から他方の金
属細線2bまでの距離D2、一方の金属細線2aが溶融
蒸発する際の破壊可能限界距離Rd1および他方の金属
細線2bが溶融蒸発する際の破壊可能限界距離Rd2の
関係が、(c)式に対応する下記(7)式 D12 +D22 ≦(Rd1+Rd2)2 ・・・(7) を満足するよう設定したものである。
【0033】ここで、コンデンサ容量C=200(μF) ,充
電電圧=5,000(V)とすると、W=2,500(J)となり、Rd
1,Rd2≦33.3(cm)となるので、Rd1,Rd2=30
(cm)とし、また(7)式より、D1=10(cm)、D2=20
(cm)とし、コンクリート製の板材において実験したら、
図8に示すように、両自由面9,10の間に亀裂11が
発生し、被破壊物8の角(図の斜線で示す)を落とすよ
うに破壊することができた。他の作用効果は、上記実施
の形態にて説明した基本的な破壊方法と同様である。
【0034】なお、上記各実施の形態においては、押さ
え部材と被破壊物8の自由面9との隙間に、金属細線2
が溶融蒸発するとともに気化して膨張する破壊用物質
(例えば水など)を充填するようにして被破壊物8を破
壊するようにしてもよく、この場合、破壊用物質が気化
する際の膨張力が自由面に働いて、金属細線2の膨張力
と相まって、より確実に被破壊物8を破壊させることが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、金属細線を被破壊物の自由面に当接させるとともに
押さえ部材により押圧させて、金属細線に電気エネルギ
ーを供給しこれを溶融蒸発させ、その膨張力で被破壊物
を破壊するようにしたので、従来のように、被破壊物の
自由面に金属細線を装着する装着孔を形成する必要がな
く、従って、容易かつ時間をかけずに被破壊物の破壊作
業を行なうことができる。しかも、金属細線を、板状の
被破壊物の一方および他方の両自由面に配置するように
しているため、板状の被破壊物を、両金属細線間にて、
きれいに破断させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る基本的な破壊方法に
おける破壊装置の金属細線を被破壊物の自由面に当接さ
せた状態の平面図である。
【図2】同じく金属細線を被破壊物の自由面に当接させ
た状態の正面図である。
【図3】同じく破壊後の被破壊物の状態を示す正面図で
ある。
【図4】同じくコンデンサへの蓄積エネルギーと破壊可
能限界距離の関係を示すグラフ図である。
【図5】本発明の実施の第一形態を示す破壊方法におけ
る金属細線の設置状態を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の第二形態を示す破壊方法におけ
る金属細線の設置状態を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る他の基本的な破壊方
法における金属細線の設置状態を示す正面図である。
【図8】本発明の実施の第三形態を示す破壊方法におけ
る金属細線の設置状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 破壊装置 2 金属細線 3 電気エネルギー供給回路 8 被破壊物 9 一方の自由面 10 他方の自由面 11 亀裂 Mf 破壊可能領域 Rd 破壊可能限界距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/08 B28D 1/00 F42D 1/00,1/10,3/00 B02C 19/18 E21C 37/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気エネルギーを蓄積し供給する電気エネ
    ルギー供給回路と、この電気エネルギー供給回路に電極
    を介して両端部がそれぞれ接続された金属細線とを有す
    るとともに、上記金属細線に電気エネルギーを短時間に
    て供給し当該金属細線を急激に溶融蒸発させて衝撃力を
    発生させる破壊装置を用いて板状の被破壊物を破壊させ
    る破壊方法であって、 板状の被破壊物の一方の自由面に一方の金属細線を当接
    させ、一方の自由面に対向する他方の自由面に、他方の
    金属細線を、上記一方の金属細線に対向するように当接
    させるとともに、これら各金属細線を押さえ部材により
    自由面側に押圧させて、金属細線の溶融蒸発による衝撃
    力により両自由面間にて亀裂を発生させて被破壊物を破
    壊させる際に、 一方の金属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離R
    d1、他方の金属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界
    距離Rd2および被破壊物の厚みtの関係が、下記
    (a)式 t≦Rd1+Rd2 (a) を満足するよう設定したことを特徴とする破壊方法。
  2. 【請求項2】電気エネルギーを蓄積し供給する電気エネ
    ルギー供給回路と、この電気エネルギー供給回路に電極
    を介して両端部がそれぞれ接続された金属細線とを有す
    るとともに、上記金属細線に電気エネルギーを短時間に
    て供給し当該金属細線を急激に溶融蒸発させて衝撃力を
    発生させる破壊装置を用いて板状の被破壊物を破壊させ
    る破壊方法であって、 板状の被破壊物の一方の自由面に一方の金属細線を当接
    させ、一方の自由面に対向する他方の自由面に、他方の
    金属細線を、一方の金属細線に対向する位置からずらし
    当接させるとともに、これら各金属細線を押さえ部材
    により自由面側に押圧させて、金属細線の溶融蒸発によ
    る衝撃力により両自由面間にて亀裂を発 生させて被破壊
    物を破壊させる際に、 一方の金属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離R
    d1、他方の金属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界
    距離Rd2、被破壊物の厚みtおよび金属細線同士のず
    らし距離Xの関係が、下記(b)式 X2 +t2 ≦(Rd1+Rd2)2 (b) を満足するよう設定したことを特徴とする破壊方法。
  3. 【請求項3】電気エネルギーを蓄積し供給する電気エネ
    ルギー供給回路と、この電気エネルギー供給回路に電極
    を介して両端部がそれぞれ接続された金属細線とを有す
    るとともに、上記金属細線に電気エネルギーを短時間に
    て供給し当該金属細線を急激に溶融蒸発させて衝撃力を
    発生させる破壊装置を用いて被破壊物を破壊させる破壊
    方法であって、 異なる二方向の自由面を有する被破壊物の一方の自由面
    に一方の金属細線を当接させ、他方の自由面に他方の金
    属細線を当接させるとともに、これら各金属細線を押さ
    え部材により自由面側に押圧させて、金属細線の溶融蒸
    発による衝撃力により両自由面間にて亀裂を発生させて
    被破壊物を破壊させる際に、 他方の自由面から一方の金属細線までの距離D1、一方
    の自由面から他方の金属細線までの距離D2、一方の金
    属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離Rd1およ
    び他方の金属細線が溶融蒸発する際の破壊可能限界距離
    Rd2の関係が、下記(c)式 D12 +D22 ≦(Rd1+Rd2)2 (c) を満足するよう設定したことを特徴とする破壊方法。
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