JP3888733B2 - 破壊方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気エネルギーを用いてコンクリート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊する破壊方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気エネルギーを用いてコンクリート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊する破壊方法は、金属細線を介して接続した一対の電極をコンデンサに接続し、作業者の経験によって、被破壊物に装着孔を所定間隔ごとに、あるいは自由面から所定距離ごとに穿ち、これら装着孔に水や油などの破壊用物質を注入するとともに装着孔に電極を装着し、コンデンサに充電蓄積した電気エネルギーを短時間で金属細線に放電供給して金属細線を急激に溶融蒸発させることにより破壊用物質を急激に気化させ、その際の膨張力で被破壊物を破壊したり脆弱化させたりするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、被破壊物に形成する装着孔の間隔は経験によって決められるので、コンデンサに蓄積する電気エネルギー、すなわち充電電圧の大きさによっては、装着孔間に生じる破壊面(亀裂20)同士が繋がらず、破壊が不十分であったり、逆に充電電圧の大きさに比べて装着孔同士の間隔が狭いと、破壊は十分に行われるものの、不経済であるといった課題がある。
【0004】
そこで本発明は、上記課題を解決し得る破壊装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題を解決するための請求項1記載の手段は、異なる二方向の自由面を有する被破壊物の何れか一方の自由面に、膨張によって被破壊物を破壊する破壊用物質を充填するための破壊用孔を他方の自由面から離間する方向に沿って複数個並べて形成するとともに順次浅く形成して破壊用孔群となし、この破壊用孔群の各破壊用孔に、電極間を接続した金属細線を、破壊用孔の深さ方向に沿ってかつ深さに応じた位置に配置して破壊用物質に浸漬させ、前記電極を介して金属細線に電気エネルギーを短時間で供給して金属細線を急激に溶融蒸発させることにより破壊用物質を気化させ、その際の膨張力で金属細線から所定の破壊可能領域分だけ被破壊物を破壊する破壊方法であって、所定の破壊用孔に金属細線を設置する際に、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の距離Yp’、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の他方の自由面に沿った距離Zp、および金属細線間の一方の自由面に沿った距離Ypの関係が、下記(a)式Yp’≦√(Zp 2 +Yp 2 ) (a)を満足するよう設定し、かつ前記距離Yp’および金属細線から一方の自由面側の破壊可能領域限界までの距離Rdの関係が、下記(b)式Yp’≦2・Rd (b)を満足するよう設定し、前記(a)式および(b)式における金属細線から破壊可能領域限界までの距離Rdは、電気エネルギーW(J)、エネルギー・破壊可能領域変換係数kとすると、下記(d)式Rd≦(√W)/k (d)を満足するよう設定し、電気エネルギーWは、電気エネルギーを溜めるコンデンサー容量C(F)、充電電圧V(V)とすると、下記(e)式W=(C×V 2 )/2 (e)を満足するよう設定している。
【0007】
また請求項2記載の手段は、異なる二方向の自由面を有する被破壊物の何れか一方の自由面に、膨張によって被破壊物を破壊する破壊用物質を充填するための破壊用孔を他方の自由面から離間する方向に沿って複数個並べて形成するとともに順次浅く形成して破壊用孔群となし、この破壊用孔群を複数個設け、各破壊用孔群の各破壊用孔に、電極間を接続した金属細線を、破壊用孔の深さ方向に沿ってかつ深さに応じた位置に配置して破壊用物質に浸漬させ、前記電極を介して金属細線に電気エネルギーを短時間で供給して金属細線を急激に溶融蒸発させることにより破壊用物質を気化させ、その際の膨張力で金属細線から所定の破壊可能領域分だけ被破壊物を破壊する破壊方法であって、所定の破壊用孔に金属細線を設置する際に、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の距離Yp’、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の他方の自由面に沿った距離Zp、および金属細線間の一方の自由面に沿った距離Ypの関係が、下記(a)式Yp’≦√(Zp 2 +Yp 2 ) (a)を満足するよう設定し、かつ距離Yp’および金属細線から一方の自由面側の破壊可能領域限界までの距離Rdの関係が、下記(b)式Yp’≦2・Rd (b)を満足するよう設定し、各破壊用孔群同士の他方の自由面に沿って隣合った破壊用孔に設置する金属細線間の距離Xおよび距離Rdの関係が、下記(c)式X≦2・Rd (c)を満足するよう設定し、前記(a)式〜(c)式における金属細線から破壊可能領域限界までの距離Rdは、電気エネルギーW(J)、エネルギー・破壊可能領域変換係数kとすると、下記(d)式Rd≦(√W)/k (d)を満足するよう設定し、電気エネルギーWは、電気エネルギーを溜めるコンデンサー容量C(F)、充電電圧V(V)とすると、下記(e)式W=(C×V 2 )/2 (e)を満足するよう設定している。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る破壊方法を実施するための破壊装置の構成を説明する。
【0010】
この破壊装置1は、図3に示すように、対で設けた電極2の先端部同士が、被破壊物3に形成した破壊用孔4の深さ方向に沿った金属細線5(例えばCuが用いられる)で接続され、前記電極2を介して金属細線5に、これを溶融蒸発させるに十分な電気エネルギーを供給するための電気エネルギー供給回路6が接続され、この電気エネルギー供給回路6は、各電極2の端子2aに接続された電源装置(直流電源が用いられる)7と、この電源装置7と一方の端子2aとの間に直列接続されて、電源装置7と両端子2aとの間に並列接続されたコンデンサー8に対し所定量の電気容量を蓄積するよう制御するための充電制御回路10と、この充電制御回路10と一方の端子2aとの間に接続された放電スイッチ11とから構成されている。
【0011】
次に、この破壊装置1を用いた場合の破壊可能領域Mfの説明を、図4のモデル図に基づいて説明する。図において、仮想線で示した範囲が破壊可能領域Mfであり、矢印は衝撃力の伝播方向を示している。なお、この破壊可能領域(容積)Mfは、次式で表される。
【0012】
Mf=π・Rf2 ・(4/3・Rf+Lp)
ここで、Rf:衝撃力伝播距離、Lp:金属細線5長である。
次に、上記構成の破壊装置1を用いてコンクリート構造物などの被破壊物3を破壊する方法を、図6〜図8に基づいて説明する。
【0013】
例えば、図7に示すように、被破壊物3の水平自由面(一方の自由面)12には、予め所定の位置に亀裂20を生じさせておく。そしてこの亀裂20間に、鉛直自由面(他方の自由面)15に沿った方向に、例えば4組の破壊用孔群4A〜4Dを形成する。
【0014】
各破壊用孔群4A〜4Dは、それぞれ鉛直自由面15から離間する方向に沿った5列の破壊用孔4a〜4eからなり、各破壊用孔群4A〜4Dにおける破壊用孔4a〜4eは、鉛直自由面15から離間する方向にあるものほど一定距離づつ順次浅く形成する。
【0015】
各破壊用孔群4A〜4D間の各列の破壊用孔4a〜4eの水平距離は、等しく設定し、各破壊用孔4a〜4eに、膨張によって被破壊物3を破壊するための破壊用物質(例えば、ゼリー状の物質が用いられる)13を充填し、この破壊用孔4a〜4eに、電極2間を接続した金属細線5を、深さ方向に沿って、また破壊用孔4a〜4eの深さに応じて配置して、金属細線5を破壊用物質13に浸漬させる。
【0016】
そして電極2に、電気エネルギー供給回路6を接続してコンデンサー8に所定の電気容量を蓄積した後、各放電スイッチ11を同時にオンする。
そうすると、金属細線5に所定量の電気エネルギーが短時間で供給されてこれが急激に溶融蒸発するとともに、破壊用物質13が急激に気化して膨張し、その膨張力で被破壊物3が破壊される。
【0017】
そして、各破壊用孔4a〜4eに金属細線5を装着する際、各破壊用孔群4A〜4Dにおいて、その金属細線5の先端部(下端部)5a位置と鉛直自由面15から離間する方向に隣合う破壊用孔4a〜4eに設置する金属細線5の基端部(上端部)5b位置との間の斜距離Yp’、その金属細線5の先端部5a位置と鉛直自由面15から離間する方向に隣合う破壊用孔4a〜4eに設置する金属細線5の基端部5b位置との間の鉛直自由面15に沿った距離Zp、および金属細線5間の水平自由面12に沿った距離Ypの関係が、(a)式に対応する下記(1)式
Yp’≦√(Zp2 +Yp2 ) ・・・(1)
を満足するよう設定し、かつ距離Yp’および距離Rdの関係が、(b)式に対応する下記(2)式
Yp’≦2・Rd ・・・(2)
を満足するよう設定し、各破壊用孔群4A〜4D同士の鉛直自由面に沿って隣合った破壊用孔4a〜4eに設置する金属細線5間の距離Xおよび前記距離Rdの関係が、(c)式に対応する下記(3)式
X≦2・Rd ・・・(3)
を満足するよう設定する。
【0018】
ところで上記(2),(3)式におけるRdの値は、コンデンサー8への蓄積エネルギーW(J) ,コンデンサー容量C(F) ,充電電圧(V) によって決まるもので、これら各要素の関係は、(e)式に対応する下記の(4)式、(d)式に対応する下記の(5)式となる。
【0019】
W=(C×V 2 )/2 ・・・(4)
Rd≦(√W)/k・・・(5)
但し(5)式において、kはエネルギー・破壊可能領域変換係数で、k=1.5とする。
【0020】
ここで、コンデンサー容量C=100(μF) ,充電電圧=15000(V)を、上記(4)式に代入すると、
W=(C×V 2 )/2 =11,250(J)
となる。これを、上記(5)式に代入すると、
Rd≦(√W)/k≦70.7(cm)
となるので、Rd=70(cm)とする。
【0021】
また、Yp=120(cm) とし、Zp=50(cm)として(1)式に代入すると、
Yp’≦√(Zp2 +Yp2 )=√(502 +1202)=130(cm)
となる。
【0022】
また、(2)式より、
Yp’≦2・Rd=140(cm)
となるので、Yp’≦130(cm) を採用してYp’=120(cm) とした。
【0023】
さらに、(3)式より
X≦2・Rd=2・70=140(cm)
となるので、X=130(cm) とした。
【0024】
なお、蓄積エネルギーW(J) と金属細線5から破壊可能領域限界までの距離Rd(cm)との関係は、図5のグラフ図に示すようになる。
また、各亀裂20側の破壊用孔群4A,4Dの破壊用孔4a〜4eに設置する金属細線5とそれぞれの亀裂20までの距離Xqは、Xq≦Rdとすればよいし、鉛直自由面15からこれに近い破壊用孔4aに設置する金属細線5までの距離Yqは、Yq≦Rdとすればよい。
【0025】
上記各条件に基づいて、一軸圧縮強度1,500kg/cm2 の花崗岩壁において破壊作業を行った結果、この花崗岩壁(被破壊物3)は、予測どおり、図7および図8に示す目的部分Aが破壊(崩落)した。
【0026】
このように、本発明の実施の形態によれば、電気エネルギー供給回路6におけるコンデンサー8への蓄積エネルギー,コンデンサー容量,充電電圧に基づいて、金属細線5から破壊可能領域限界までの距離Rdを決定し、破壊用孔4、金属細線5の配置位置を設定するので、被破壊物3の目的部分Aを経済的かつ十分に破壊することができる。
【0027】
また、金属細線5の設置深さを鉛直自由面15から離間する方向にあるものほど一定距離づつ順次浅くすることにより、破壊面を傾斜させることができ、破壊の際の対応性を向上させ、現場に応じた破壊を行い得る。
【0028】
なお、上記実施の形態では、各金属細線5に同時に電気エネルギーを供給するようにしたがこれに限定されるものではなく、各列の破壊用孔4a〜4eに設置した金属細線5毎に、経時的に電気エネルギーを供給するようにして、現場の状況に則して被破壊物3を破壊するようにするようにしてもよい。
【0029】
また、上記実施の形態では、各破壊用孔4に直接破壊用物質13を充填したが、これに限定されるものではなく、各破壊用孔4に直接破壊用物質13を充填する代わりに破壊容器(図示せず)に破壊用物質13を充填し、この破壊容器を破壊用孔4に挿入するとともに電極2間を接続した金属細線5を破壊用物質13に浸漬するようにして、被破壊物3を破壊することもできる。
【0030】
このように破壊用物質13を破壊容器に充填することにより、破壊用孔4の方向が横向きや下向きであっても破壊用物質13が破壊用孔4から零れ出してしまうことがなく、破壊作業の際の対応性を向上させることができる。
【0031】
さらに、上記実施の形態では、水平自由面12に破壊用孔4を形成したがこれに限定されるものではなく、鉛直自由面15に上記実施の形態において形成した破壊用孔4を形成して破壊作業をおこなうこともできるのは勿論である。
【0032】
また、上記実施の形態では、亀裂20間に複数個の破壊用孔群4A〜4Dを形成したが、亀裂20間の間隔に応じて破壊用孔群の個数も設定し、場合によっては、破壊用孔群は一個の場合も考えられるし、亀裂20がない場合や亀裂20を形成しない場合であっても、上記実施の形態によれば被破壊物3を破壊することもできる。この場合は、図8において、(3・X)と(4・Yp+Yq)で囲まれる仮想線で示した部分が破壊する。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明は、金属細線が溶融蒸発するとともに破壊用物質が膨張する際の破壊可能領域を設定して、被破壊物の破壊しようとする部分が破壊可能領域内に入るように自由面から破壊用孔の距離および金属細線の挿入深さを設定して破壊するので、経済的かつ確実に被破壊物を破壊することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す破壊方法において破壊用孔に金属細線を挿入した状態の縦断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく破壊装置の全体構成図である。
【図4】同じく破壊可能領域を示すモデル図である。
【図5】同じく蓄積エネルギーと破壊可能領域限界の関係を示すグラフ図である。
【図6】同じく破壊用孔に金属細線を挿入した状態の拡大縦断面図である。
【図7】同じく破壊用孔群部分の縦断面図である。
【図8】同じく亀裂間に複数の破壊用孔群を形成した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 破壊装置
2 電極
3 被破壊物
4a 破壊用孔
4A 破壊用孔群
5 金属細線
6 電気エネルギー供給回路
7 電源装置
8 コンデンサー
10 充電制御回路
11 放電スイッチ
12 水平自由面
13 破壊用物質
15 鉛直自由面
Mf 破壊可能領域
Rd 衝撃力伝播距離
Lp 金属細線長
Claims (3)
- 異なる二方向の自由面を有する被破壊物の何れか一方の自由面に、膨張によって被破壊物を破壊する破壊用物質を充填するための破壊用孔を他方の自由面から離間する方向に沿って複数個並べて形成するとともに順次浅く形成して破壊用孔群となし、この破壊用孔群の各破壊用孔に、電極間を接続した金属細線を、破壊用孔の深さ方向に沿ってかつ深さに応じた位置に配置して破壊用物質に浸漬させ、充電されたコンデンサーから前記電極を介して金属細線に電気エネルギーを短時間で供給して金属細線を急激に溶融蒸発させることにより破壊用物質を気化させ、その際の膨張力で金属細線から所定の破壊可能領域分だけ被破壊物を破壊する破壊方法であって、
所定の破壊用孔に金属細線を設置する際に、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の距離Yp’、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の他方の自由面に沿った距離Zp、および金属細線間の一方の自由面に沿った距離Ypの関係が、下記(a)式
Yp’≦√(Zp 2 +Yp 2 ) (a)
を満足するよう設定し、かつ前記距離Yp’および金属細線から一方の自由面側の破壊可能領域限界までの距離Rdの関係が、下記(b)式
Yp’≦2・Rd (b)
を満足するよう設定し、前記(a)式および(b)式における金属細線から破壊可能領域限界までの距離Rdは、電気エネルギーW(J)、エネルギー・破壊可能領域変換係数kとすると、下記(d)式
Rd≦(√W)/k (d)
を満足するよう設定し、電気エネルギーWは、電気エネルギーを溜めるコンデンサー容量C(F)、充電電圧V(V)とすると、下記(e)式
W=(C×V 2 )/2 (e)
を満足するよう設定したことを特徴とする破壊方法。 - 異なる二方向の自由面を有する被破壊物の何れか一方の自由面に、膨張によって被破壊物を破壊する破壊用物質を充填するための破壊用孔を他方の自由面から離間する方向に沿って複数個並べて形成するとともに順次浅く形成して破壊用孔群となし、この破壊用孔群を複数個設け、各破壊用孔群の各破壊用孔に、電極間を接続した金属細線を、破壊用孔の深さ方向に沿ってかつ深さに応じた位置に配置して破壊用物質に浸漬させ、前記電極を介して金属細線に電気エネルギーを短時間で供給して金属細線を急激に溶融蒸発させることにより破壊用物質を気化させ、その際の膨張力で金属細線から所定の破壊可能領域分だけ被破壊物を破壊する破壊方法であって、
所定の破壊用孔に金属細線を設置する際に、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の距離Yp’、その金属細線の先端部位置と他方の自由面から離間する方向に隣合う破壊用孔に設置する金属細線の基端部位置との間の他方の自由面に沿った距離Zp、および金属細線間の一方の自由面に沿った距離Ypの関係が、下記(a)式
Yp’≦√(Zp 2 +Yp 2 ) (a)
を満足するよう設定し、かつ距離Yp’および金属細線から一方の自由面側の破壊可能領域限界までの距離Rdの関係が、下記(b)式
Yp’≦2・Rd (b)
を満足するよう設定し、各破壊用孔群同士の他方の自由面に沿って隣合った破壊用孔に設置する金属細線間の距離Xおよび距離Rdの関係が、下記(c)式
X≦2・Rd (c)
を満足するよう設定し、前記(a)式〜(c)式における金属細線から破壊可能領域限界までの距離Rdは、電気エネルギーW(J)、エネルギー・破壊可能領域変換係数kとす ると、下記(d)式
Rd≦(√W)/k (d)
を満足するよう設定し、電気エネルギーWは、電気エネルギーを溜めるコンデンサー容量C(F)、充電電圧V(V)とすると、下記(e)式
W=(C×V 2 )/2 (e)
を満足するよう設定したことを特徴とする破壊方法。 - 各破壊用孔に破壊用物質を充填する代わりに破壊容器に破壊用物質を充填し、破壊容器を破壊用孔に挿入するとともに電極間を接続した金属細線を破壊用物質に浸漬することを特徴とする請求項1または2記載の破壊方法。
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