JP2894945B2 - 被破壊物の破壊方法 - Google Patents
被破壊物の破壊方法Info
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Description
ギーを用いた被破壊物の破壊方法に関する。
どの被破壊物50を破壊するための破壊装置51は、一
対の電極52,53の先端にCu,Al等からなる金属
細線54を接続し、この金属細線54に放電供給するた
めに電源としてコンデンサー55を用いたものがある。
50を破壊する際は、被破壊物50の所定位置に装置挿
入穴56を穿ち、この装置挿入穴56に破壊用液57を
満たし、電極52,53および金属細線54を破壊用液
57に浸漬し、コンデンサー55に電気エネルギーを充
電蓄積して金属細線54に放電供給する。すると、金属
細線54が急激に溶融蒸発化するとともに破壊用液57
が気化してその衝撃力を受け、被破壊物50が破壊す
る。
物50の上方から装置挿入穴56を穿つ場合は、この装
置挿入穴56に破壊用液57を満たすことができるが、
同図に示すように被破壊物50の破壊に適した位置がそ
の側部であって水平な方向に装置挿入穴56を穿つ必要
がある場合や、被破壊物50の破壊に適した位置がその
下部であって仰角方向に装置挿入穴56を穿つ必要があ
る場合であると、装置挿入穴56に破壊用液57を満た
すことができず、被破壊物50の破壊が困難となる。
るが、これに用いられるパビリオン等の仮施設的な構造
物は、多くの場合撤去期日が指定されている。そしてこ
れらの構造物を撤去する場合は、仮施設的な構造物であ
っても恒久的な構造物と同様の大がかりな規模の撤去工
事が必要であるし、またダイナマイトのように火薬を用
いた破壊方法は危険が伴う。
壊物の破壊方法の提供を目的とする。
決するための手段は、一対の電極およびこの電極間に接
続した金属細線を封入する破壊容器内に、流動状態から
所定時間経過後に固化する流動性固化物質を充填し、前
記金属細線に、コンデンサーに予め充電蓄積した電気エ
ネルギーを短時間で放電供給することにより金属細線を
急激に溶融蒸発させて、その際の衝撃力が固化した流動
性固化物質に与えられることによって被破壊物を破壊す
るものである。
経過後に固化する流動性固化物質を充填し、流動性固化
物質の固化後に、コンデンサーから電極を介して金属細
線に短時間で供給すると、金属細線が溶融蒸発してその
際の衝撃力が固化した流動性固化物質に伝えられてこれ
が破壊され、その衝撃力が被破壊物に伝えられて被破壊
物が破壊される。
いて説明する。図1は本発明の実施例を示す破壊容器の
一部破断正面図、図2は本発明の実験例を示す構成図、
図3は本発明の破壊装置を岩盤の破壊に用いた例を示す
断面図、図4は本発明の破壊装置をビルなどのコンクリ
ート製の構造物に用いた断面図、図5は実験結果を示す
グラフ図である。
破壊装置1は、プラスチックゴムや防水処理紙製の破壊
容器2に、流動状態から所定時間経過後に固化する流動
性固化物質(例えば液状樹脂、接着材、セメントなどが
用いられる)3が充填され、前記破壊容器2の天板2a
に一対の電極棒4,4(例えばCuからなる)が貫通孔
2bから挿入され、前記両電極棒4,4は前記天板2a
にナットB1(又はかしめ)により固定されて流動性固
化物質3に浸漬されるとともに破壊容器2に封入されて
いる。
極棒4,4を平行に保持するための保持部材7,7で保
持され、両電極棒4,4の先端部には金属細線8(例え
ばCu,Alからなる)が溶接やかしめにより取り付け
られている。
突出した部分が端子5,5とされ、前記天板2aに端子
5,5に絶縁皮膜が形成されるのを防止する端子カバー
6が取り付けられている。
エネルギーを供給するためのエネルギー供給回路9が設
けられ、該エネルギー供給回路9は、前記端子5,5に
接続された電源装置10と、該電源装置10と両端子
5,5との間に並列接続されたコンデンサー(エネルギ
ー蓄積回路)13と、電源装置10と一方の端子5との
間に直列接続されるとともにコンデンサー13に蓄積す
る電気エネルギー量を制御するための制御回路11と、
該制御回路11と一方の端子5との間に接続された放電
スイッチ12とから構成されている。
る破壊装置1を用いて岩盤H1(被破壊物)を破壊する
破壊方法を説明する。破壊容器2内に流動性固化物質3
を流動状態で充填するとともにこの流動性固化物質3に
電極4,4およびこれに接続した金属細線8を浸漬す
る。またこの流動性固化物質3は、流動状態であったも
のが所定時間経過後に固化する。
際は、同図の上部に示すように、岩盤H1に、本発明の
破壊容器2を装着するための装着穴20aを例えば鉛直
方向に穿ち、この装着穴20aに破壊装置1を装着す
る。
5,5に接続し、所定の容量の電気エネルギーをエネル
ギー蓄積回路13に蓄積し、放電スイッチ12をオンす
ることにより、短時間の間に金属細線8に電気エネルギ
ーを供給する。すると、金属細線8が溶融蒸発するとと
もにその際の衝撃力が固化した流動性固化物質3に与え
られてこれが破壊され、その衝撃力で岩盤H1が破壊し
たり、あるいは脆弱化する。
る場合は、同図の下部に示すように、装着穴20aを水
平方向に穿ち、この装着穴20aに破壊装置1を側方か
ら装着し、上記と同様にして金属細線8に電気エネルギ
ーを供給して破壊する。
着穴20bを穿っても、破壊装置1の破壊容器2にはす
でに流動性固化物質3が充填されているので、流動性固
化物質3が装着穴20からこぼれだすといったことがな
く、岩盤H1に穿つ装着穴20a,20bの方向がどの
ような方向であっても対応できる。
方法によれば、破壊容器2内に充填する物質を所定時間
経過後に固化する流動性固化物質3としたので、金属細
線8に電気エネルギーを供給することにより金属細線8
が溶融蒸発する際の衝撃力が、固化した流動性固化物質
3を介して被破壊物H1に良好に伝えられ、従って、被
破壊物H1を破壊する際の破壊力を、破壊容器内に固化
することのない流動物質を充填した場合に比べて向上さ
せることができる。
を用いた実験結果であり、金属細線8の蒸発気化に伴う
発生圧力(P)の波形を示す。なお図において横軸は経
過時間(t)である。
2(被破壊物)を破壊する場合の破壊方法を説明する。
これは、構造物H2の柱などを施工する際に、コンクリ
ート中に上記のように、流動性固化物質3を充填して金
属細線8を接続した電極4,4を浸漬した破壊容器2
を、予め所定箇所に埋設しておくものである。
構造物H2の表面にまで導出しておき、これを絶縁材か
らなる端子台15に取付け、この端子台15はボルトB
2により構造物H2に固定し、この端子台15は端子カ
バー16で覆っておく。そして構造物H2の破壊時に、
上記実施例と同様にエネルギー供給回路9を端子5,5
に接続し、所定の容量の電気エネルギーをエネルギー蓄
積回路13に蓄積し、放電スイッチ12をオンすること
により、短時間の間に金属細線8に電気エネルギーを供
給して、金属細線8を溶融蒸発させて流動性固化物質3
を破壊し、その衝撃力で構造物H2を破壊し、あるいは
脆弱化させる。
給しない限り破壊装置1が爆発することがないので、破
壊装置1を予め構造物H2に埋設したとしても、ダイナ
マイトのように構造物H2の振動による爆発の心配がな
く安全であり、また破壊装置1を予め構造物H2に埋設
することにより、構造物H2に装着穴を穿つといった装
置設置のための工程を省略することができる。
平方向や仰角方向に装着穴を穿つ必要がある場合であっ
ても、破壊容器に流動性固化物質が充填されていること
により流動性固化物質が装着穴からこぼれ出してしまう
ことがなく、従ってあらゆる方向の装着穴に装着するこ
とができ、また本実施例における破壊装置は、電気エネ
ルギーを供給しない限り爆発することがないので、予め
ビルのような被破壊物に埋設したとしても、ダイナマイ
トのように被破壊物の振動による爆発の心配がなく安全
であり、さらに被破壊物に装着穴を穿つといった設置の
ための工程を省略することができる。
充填する物質を所定時間経過後に固化する流動性固化物
質3としたので、金属細線8に電気エネルギーを供給す
ることにより金属細線8が溶融蒸発する際の衝撃力が、
固化した流動性固化物質3を介して被破壊物H1に良好
に伝えられ、従って、被破壊物H1を破壊する際の破壊
力を、破壊容器内に固化することのない流動物質を充填
した場合に比べて向上させることができる。
個の破壊装置に電気配線を接続してこれをまとめ、各破
壊装置に一度に又は順に電気エネルギーを供給すること
により、効率のよい破壊が可能になる。
よれば、破壊容器内に充填する物質を所定時間経過後に
固化する流動性固化物質とすることにより、金属細線が
溶融蒸発した際の衝撃力が固化した流動性固化物質を介
して被破壊物に良好に伝えられるので、破壊容器内に固
化することのない流動物質を充填した場合に比べて、破
壊力を向上させることができる。
正面図である。
る。
蒸発気化に伴う流動性固化物質の発生圧力の波形を示す
グラフ図である。
設した状態の断面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一対の電極およびこの電極間に接続した
金属細線を封入する破壊容器内に、流動状態から所定時
間経過後に固化する流動性固化物質を充填し、前記金属
細線に、コンデンサーに予め充電蓄積した電気エネルギ
ーを短時間で放電供給することにより金属細線を急激に
溶融蒸発させて、その際の衝撃力が固化した流動性固化
物質に与えられることによって被破壊物を破壊すること
を特徴とする被破壊物の破壊方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6059608A JP2894945B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 被破壊物の破壊方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6059608A JP2894945B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 被破壊物の破壊方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269268A JPH07269268A (ja) | 1995-10-17 |
JP2894945B2 true JP2894945B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=13118146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6059608A Expired - Fee Related JP2894945B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 被破壊物の破壊方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2894945B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102696314A (zh) * | 2012-01-13 | 2012-10-03 | 黄强 | 高能液爆的抛撒农用物料装置以及进行抛撒的方法 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6059608A patent/JP2894945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102696314A (zh) * | 2012-01-13 | 2012-10-03 | 黄强 | 高能液爆的抛撒农用物料装置以及进行抛撒的方法 |
CN102696314B (zh) * | 2012-01-13 | 2015-04-22 | 黄强 | 高能液爆的抛撒农用物料装置以及进行抛撒的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07269268A (ja) | 1995-10-17 |
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