JP3370557B2 - 破壊方法 - Google Patents
破壊方法Info
- Publication number
- JP3370557B2 JP3370557B2 JP14074697A JP14074697A JP3370557B2 JP 3370557 B2 JP3370557 B2 JP 3370557B2 JP 14074697 A JP14074697 A JP 14074697A JP 14074697 A JP14074697 A JP 14074697A JP 3370557 B2 JP3370557 B2 JP 3370557B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal wire
- thin metal
- destroyed
- electric energy
- short time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F42—AMMUNITION; BLASTING
- F42D—BLASTING
- F42D3/00—Particular applications of blasting techniques
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気エネルギーを
用いてコンクリート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊
する破壊方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、電気エネルギーを用いてコンクリ
ート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊する破壊方法
は、金属細線を介して接続した一対の電極をコンデンサ
に接続し、被破壊物に装着孔を所定間隔ごとに、あるい
は表面から所定距離ごとに穿ち、これら装着孔に水や油
などの破壊用物質を注入するとともに装着孔に電極を装
着し、コンデンサに充電蓄積した電気エネルギーを短時
間で金属細線に放電供給して金属細線を急激に溶融蒸発
させることにより破壊用物質を急激に気化させ、その際
の膨張力で被破壊物を破壊したり脆弱化させたりするも
のである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の破壊方法で
は、金属細線を被破壊物に装着するために装着孔を形成
しているが、被破壊物に装着孔を形成する作業は面倒で
あるし、破壊作業全体として時間がかかってしまう。 【０００４】そこで本発明は、上記課題を解決し得る破
壊方法の提供を目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、電気エネルギーを短時間で供給す
ることによって溶融蒸発する金属細線を、押さえ部材の
押さえ面に固定しておくとともに、金属細線の溶融蒸発
とともに急激に膨張する破壊用物質を被破壊物の表面部
に施しておき、金属細線を押さえ部材で被破壊物の表面
部に押圧した状態で、金属細線に電気エネルギーを短時
間で供給するものである。 【０００６】上記の課題解決手段によれば、金属細線を
押さえ部材で被破壊物の表面部に押圧し、この状態で金
属細線に電気エネルギーを供給して金属細線を溶融蒸発
させるとともに破壊用物質を体積膨張させて被破壊物を
破壊するので、被破壊物の表面部に金属細線を装着する
装着孔を形成することなく、容易にかつ効率よく破壊作
業行なうことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
破壊方法を図１〜図３に基づいて説明する。まず、図１
に示すように、電気エネルギーを短時間で供給すること
によって溶融蒸発する金属細線（例えば銅：Ｃｕが用い
られる）１を、金属やセラミックから形成される押さえ
治具２の押さえ面２ａに、例えばテーピング３により固
定する。なお、金属細線１は、絶縁被覆ケーブルの被覆
体１ａの一部を切除することによって露出させたもの
で、テーピング３を被覆体１ａに施す。 【０００８】一方で、金属細線１が溶融蒸発する際の体
積膨張力とともに急激に体積膨張する圧力伝達用の破壊
用物質（粘性を有したゲル状の物質であって、例えばゼ
リーが用いられる）４を、被破壊物５の鉛直な表面部６
の破壊しようとする部位に塗布しておき、図２および図
３に示すように、金属細線１を含んだ絶縁被覆ケーブル
の被覆体１ａごと、押さえ治具２で側方から被破壊物５
の表面部６に押圧して金属細線１を位置保持した状態と
し、この状態で、金属細線１に電気エネルギーを短時間
で供給する。 【０００９】そうすると、金属細線１が急激に溶融蒸発
するとともに破壊用物質４がともに飛散して急激に体積
膨張し、それらの膨張力が被破壊物５の表面部６に伝達
され、被破壊物５が破壊される。このとき、金属細線１
を押さえ治具２で被破壊物５の表面部６に押圧している
ので、押さえ治具２側に伝わる膨張力が被破壊物５の表
面部６に返され、被破壊物５を側面から確実に破壊する
ことができる。 【００１０】このように本発明の実施の形態によれば、
金属細線１を被破壊物５の表面部６に押圧した状態で金
属細線１に電気エネルギーを供給することにより、金属
細線１の体積膨張力を用いて被破壊物５を破壊するよう
にしたので、被破壊物５に金属細線１を装着するための
装着孔を形成する必要がなく、破壊作業を容易かつ効率
よく行なうことができる。 【００１１】なお、上記実施の形態では、被破壊物５を
その側面から破壊する方法を説明したがこれに限定され
るものではなく、水平な表面を破壊する場合も、上記実
施の形態と同様にして被破壊物５を破壊することができ
る。 【００１２】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、金属細線を被破壊物の表面部に押さえ部材で押圧
し、この状態で金属細線に電気エネルギーを供給してこ
れを溶融蒸発させ、その際の膨張力で被破壊物を破壊す
るので、従来のように、被破壊物の表面に金属細線を装
着する装着孔を形成する必要がなく、従って、容易かつ
時間をかけずに効率よく被破壊物の破壊作業を行なうこ
とができる。
用いてコンクリート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊
する破壊方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、電気エネルギーを用いてコンクリ
ート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊する破壊方法
は、金属細線を介して接続した一対の電極をコンデンサ
に接続し、被破壊物に装着孔を所定間隔ごとに、あるい
は表面から所定距離ごとに穿ち、これら装着孔に水や油
などの破壊用物質を注入するとともに装着孔に電極を装
着し、コンデンサに充電蓄積した電気エネルギーを短時
間で金属細線に放電供給して金属細線を急激に溶融蒸発
させることにより破壊用物質を急激に気化させ、その際
の膨張力で被破壊物を破壊したり脆弱化させたりするも
のである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の破壊方法で
は、金属細線を被破壊物に装着するために装着孔を形成
しているが、被破壊物に装着孔を形成する作業は面倒で
あるし、破壊作業全体として時間がかかってしまう。 【０００４】そこで本発明は、上記課題を解決し得る破
壊方法の提供を目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、電気エネルギーを短時間で供給す
ることによって溶融蒸発する金属細線を、押さえ部材の
押さえ面に固定しておくとともに、金属細線の溶融蒸発
とともに急激に膨張する破壊用物質を被破壊物の表面部
に施しておき、金属細線を押さえ部材で被破壊物の表面
部に押圧した状態で、金属細線に電気エネルギーを短時
間で供給するものである。 【０００６】上記の課題解決手段によれば、金属細線を
押さえ部材で被破壊物の表面部に押圧し、この状態で金
属細線に電気エネルギーを供給して金属細線を溶融蒸発
させるとともに破壊用物質を体積膨張させて被破壊物を
破壊するので、被破壊物の表面部に金属細線を装着する
装着孔を形成することなく、容易にかつ効率よく破壊作
業行なうことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
破壊方法を図１〜図３に基づいて説明する。まず、図１
に示すように、電気エネルギーを短時間で供給すること
によって溶融蒸発する金属細線（例えば銅：Ｃｕが用い
られる）１を、金属やセラミックから形成される押さえ
治具２の押さえ面２ａに、例えばテーピング３により固
定する。なお、金属細線１は、絶縁被覆ケーブルの被覆
体１ａの一部を切除することによって露出させたもの
で、テーピング３を被覆体１ａに施す。 【０００８】一方で、金属細線１が溶融蒸発する際の体
積膨張力とともに急激に体積膨張する圧力伝達用の破壊
用物質（粘性を有したゲル状の物質であって、例えばゼ
リーが用いられる）４を、被破壊物５の鉛直な表面部６
の破壊しようとする部位に塗布しておき、図２および図
３に示すように、金属細線１を含んだ絶縁被覆ケーブル
の被覆体１ａごと、押さえ治具２で側方から被破壊物５
の表面部６に押圧して金属細線１を位置保持した状態と
し、この状態で、金属細線１に電気エネルギーを短時間
で供給する。 【０００９】そうすると、金属細線１が急激に溶融蒸発
するとともに破壊用物質４がともに飛散して急激に体積
膨張し、それらの膨張力が被破壊物５の表面部６に伝達
され、被破壊物５が破壊される。このとき、金属細線１
を押さえ治具２で被破壊物５の表面部６に押圧している
ので、押さえ治具２側に伝わる膨張力が被破壊物５の表
面部６に返され、被破壊物５を側面から確実に破壊する
ことができる。 【００１０】このように本発明の実施の形態によれば、
金属細線１を被破壊物５の表面部６に押圧した状態で金
属細線１に電気エネルギーを供給することにより、金属
細線１の体積膨張力を用いて被破壊物５を破壊するよう
にしたので、被破壊物５に金属細線１を装着するための
装着孔を形成する必要がなく、破壊作業を容易かつ効率
よく行なうことができる。 【００１１】なお、上記実施の形態では、被破壊物５を
その側面から破壊する方法を説明したがこれに限定され
るものではなく、水平な表面を破壊する場合も、上記実
施の形態と同様にして被破壊物５を破壊することができ
る。 【００１２】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、金属細線を被破壊物の表面部に押さえ部材で押圧
し、この状態で金属細線に電気エネルギーを供給してこ
れを溶融蒸発させ、その際の膨張力で被破壊物を破壊す
るので、従来のように、被破壊物の表面に金属細線を装
着する装着孔を形成する必要がなく、従って、容易かつ
時間をかけずに効率よく被破壊物の破壊作業を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における破壊方法の金属細
線を被破壊物の表面部に押圧する前の正面図である。 【図２】同じく金属細線を被破壊物の表面部に押圧した
状態の正面図である。 【図３】同じく平面図である。 【符号の説明】 １ 金属細線 ２ 押さえ治具 ３ テーピング ４ 破壊用物質 ５ 被破壊物 ６ 表面部
線を被破壊物の表面部に押圧する前の正面図である。 【図２】同じく金属細線を被破壊物の表面部に押圧した
状態の正面図である。 【図３】同じく平面図である。 【符号の説明】 １ 金属細線 ２ 押さえ治具 ３ テーピング ４ 破壊用物質 ５ 被破壊物 ６ 表面部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平８−219698（ＪＰ，Ａ)
特開 昭48−91838（ＪＰ，Ａ)
特開 昭49−78320（ＪＰ，Ａ)
欧州特許出願公開142717（ＥＰ，Ａ
１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E04G 23/08
E21C 37/12
F42C 11/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 電気エネルギーを短時間で供給すること
によって溶融蒸発する金属細線を、押さえ部材の押さえ
面に固定しておくとともに、金属細線の溶融蒸発ととも
に急激に膨張する破壊用物質を被破壊物の表面部に施し
ておき、金属細線を押さえ部材で被破壊物の表面部に押
圧した状態で、金属細線に電気エネルギーを短時間で供
給することを特徴とする破壊方法。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14074697A JP3370557B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 破壊方法 |
| RU99104306/03A RU2178078C2 (ru) | 1997-05-30 | 1998-04-30 | Способ подрыва объекта (варианты) и удерживающее устройство, используемое для осуществления способа подрыва |
| CN98800502A CN1222949A (zh) | 1997-05-30 | 1998-04-30 | 破坏装置和破坏方法以及该破坏方法使用的保持构件 |
| EP98917755A EP0916786A4 (en) | 1997-05-30 | 1998-04-30 | DESTRUCTION APPARATUS AND METHOD, AND SUPPORT MEMBER FOR USE IN THIS METHOD |
| KR10-1999-7000728A KR100413200B1 (ko) | 1997-05-30 | 1998-04-30 | 파괴장치 및 파괴방법 및 그 파괴방법에 사용되는 유지부재 |
| US09/230,739 US6279477B1 (en) | 1997-05-30 | 1998-04-30 | Destroying apparatus and method, and holding member for use in that method |
| PCT/JP1998/001997 WO1998054425A1 (fr) | 1997-05-30 | 1998-04-30 | Appareil et procede de destruction, et element de support utilise dans ce procede |
| US09/901,880 US6431074B2 (en) | 1997-05-30 | 2001-07-09 | Blasting apparatus, blasting method and retainer member used for the blasting method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14074697A JP3370557B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 破壊方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10331450A JPH10331450A (ja) | 1998-12-15 |
| JP3370557B2 true JP3370557B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=15275773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14074697A Expired - Fee Related JP3370557B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 破壊方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3370557B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP14074697A patent/JP3370557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10331450A (ja) | 1998-12-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3370557B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JP3370558B2 (ja) | 破壊方法 | |
| WO1998054425A1 (fr) | Appareil et procede de destruction, et element de support utilise dans ce procede | |
| JP3297239B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造物の解体方法 | |
| JP2894938B2 (ja) | 被破壊物の破壊装置および破壊方法 | |
| JP2894940B2 (ja) | 被破壊物の破壊装置 | |
| JP3167277B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JP3186943B2 (ja) | 破壊装置の金属細線作成方法 | |
| JP3197181B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造物の解体方法 | |
| JP3659768B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JP3197180B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造物の解体方法 | |
| JP3247058B2 (ja) | 破壊装置 | |
| JP2894945B2 (ja) | 被破壊物の破壊方法 | |
| JP3247061B2 (ja) | 破壊装置 | |
| JP3403610B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JP3128550B2 (ja) | 破壊装置 | |
| JP2980512B2 (ja) | 被破壊物の破壊方法 | |
| JP3403611B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JP3770663B2 (ja) | 被破壊物の破壊方法 | |
| JP3103015B2 (ja) | 被破壊物の破壊装置およびその製造方法 | |
| JP3093132B2 (ja) | 被破壊物の破壊装置 | |
| JP3888733B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JP3888732B2 (ja) | 破壊方法 | |
| JPH10331448A (ja) | 放電衝撃破壊方法およびこの破壊方法に使用される保持部材 | |
| JP3373131B2 (ja) | 破壊方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101115 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121115 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131115 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |